首都大学東京 機関リポジトリ
Title
色彩語彙に関する一考察
Author(s)
藤井, 誠
Citation
人文学報 表象文化論(431): 77‑88
Issue Date2010‑03‑30
URL
http://hdl.handle.net/10748/5337
RightsType
Departmental Bulletin Paper
Textversionpublisher
http://www.tmu.ac.jp/
色彩語彙 に関す る一考察
藤井 誠
0.は じめ に
事 物 を 指 し示 す 語 彙 は 程 度 の 差 こそ あ れ 明 示 的 な 意 味(denotation)に 加 え て 、 イ メ ー ジ や 連 想 を 想 起 させ る 言 外 の 意 味(Cann◎Cation)が 存 在 す る 。 例 え ば 、 黛本 語 の 碗 」 は 古 来 「花 鳥 風 月 ∬ 雪 月 花 」 沖 秋 の 名 月 」 な ど と、 自然 を代 表 す る も の の 一 っ と して 詩 歌 ・伝 説 の 素 材 と して 用 い られ て き て い る。 一 方 、英 語 で は 、 「月 」 は 女 性 の 象 徴 と さ れ て き た 。 例 え ば 、 ギ リ シ ャ神 話 で は 女 神 蝕te翻s、Seleneが 月 の 神 と して 存 在 し、mマ 神 話 で はDia盤 、Lunaが 月 の 女 神 で あ っ た 。 西 洋 で は 、 月 は 人 を 狂 気 に す る と考 え られ て い て 、 女 神Lunaか ら派 生 したlunacyは 、 「精 神 異 常 、狂 気 」 とい う意 味 を持 つ 。 ま た 、 霞本 語 のr青 い 月 」 は 、英 語 で は 通 例silver IaOQ灘 で あ る 。 そ して 、 月 に い る動 物 は 目本 で は ウサ ギ で あ る が 、 西 洋 で は ウサ ギ
の み な ら ず カ エ ル も存 在 す る 。 こ の よ うに 、 言 語 ・文 化 が 異 な れ ば 事 物 に ま つ わ る イ メ ー ジ も異 な る の で あ る。 こ の こ とが 、 各 言 語 ・各 文 化 は そ れ ぞ れ ユ ニ ー ク な 現 実 世 界 の 切 り取 りか た を す る こ と に よ っ て 、 こ と ば が 人 間 の 認 識 ・知 覚 を 支 配 し て い る 、 と い うサ ピ ア ・ウ オ ー フ の 仮 説(S&pirWho罫fhyp◎thesis)に 妥 当 性 を 与 え て い る よ うに み え る。
イ メ ー ジ は 、f広 辞 苑 」 に よ る と 、 「心 の 中 に 思 い 浮 か べ る 像 」r心 象 」 と あ る。 っ ま り、 心 の 中 に描 か れ る感 覚 的 な 映 像 で あ る 。 あ る文 化 に 属 す る 人 々 の 個 人 的 経 験 に よ っ て 醸 成 さ れ て 人 々 の 共 通 認 識 に な っ た も の が 「語Jに 対 す る 形 成 す る 。 特 に 、 「色 」 に 関 して 言 え ば 、 人 間 は 昔 か ら さ ま ざま な 色 を 使 っ て 、 心 の 喜 怒 哀 楽 の 感 情 を 表 現 し て き た 。 例 え ば 、 キ リ ス ト教 で は 、神 は 青 、 聖 霊 は 赤 、 人 間(子)は 黄 と い うイ メ ー ジ が 持 た れ て い る。 そ の 他 、 言 語 に よ つ て 、 文 化 に よ っ て 、 具 体 的 な 事 物 の 連 想 で 、 抽 象 的 な 概 念 を 表 現 す る た め に 、 さ ま ざ ま な 色 彩 語 彙 が 用 い られ て い る 。 本 稿 で は 、 ま ず 色 の 色 相e明 度 ・彩 度 の 申 の 色 相 に 関 して 、 基 本 的 色 彩 語 彙 の 普 遍 性 に 関 して 論 究 し、 次 に い くつ か の 主 要 な 色 彩 語 彙 の イ メ ー ジ に 関 し て 、 日 本 語 と英 語 を 中 心 と した 比 較 分 析 を 試 み る も の で あ る 。
1。基 本 的 色 彩 語 彙 と言 語 普 遍 性
光 を プ リ ズ ム な どの 分 光 器 で 分 解 した と き 、 虹 の よ うに 波 長 別 に 並 ん だ 光 の 成 分 は ス ペ ク トル(spectrum)と 呼 ば れ て い る が 、 こ れ は 連 続 体 で あ っ て 明 確 な 区 切 りが
78色 彩 語鍵 に関す る一考 察
存在 す るわ けで は ない 。 しか し、人 問 の 視 覚 は この連 続す る光 の スペ ク トル をい く っ か の基本 的色 彩語 彙 を想 定 して 区別 を して い る。 そ の 色彩 語彙 の数 は 言語 に よっ て 異 な って い る。ま た、スペ ク トル の 区切 り方 も言語 ・文 化 に よ って異 な っ てい る。
連 続 す るスペ ク トル の色 を 霞常生 活 の こ とばが い くつ に 、 また どこで 区切 って表 現 す るか は 、 固有 の言 語 の音 韻 体 系 に似 た も のが あ る。 す な わ ち、人 間 の聴 覚 が認 知 で き る音声 周 波数 とい う連 続 体 の 中か ら、有 限 の数 の音 素(phoneme)を 選 択 して、
そ れ ぞれ の言 語 が それ ぞれ の音 韻体 系 を形成 して い るの と共通 の現 象 で あ る。 この こ とはひ い て は言語 に よっ て宇 宙 の切 り取 り方 や宇 宙 観 が 、我 々 の用 い る言 語 が異 な れ ば、そ れ に対応 して 異 な る とい うサ ピア ・ウオー フの 仮説 に通 じる もの で あ る。
色 の 区別 をす る境界 が言語 に よっ て異 な り、それ は恣 意 的 な現象 で あ る とい っ て も、
色 を 二以 上 に 区別 す るの で あれ ば 、客 観 的 に相 異 な る二 つ の色 、例 えば 、補 色 関係 にあ る二 つ の色 は相 補 分布 を して い な けれ ば な らな い し、 同 じ名 称 で よばれ る こ と は、いず れ の言 語 に お いて も当然 あ りえ ない こ とで あ る。例 えば 、色 に関 してJoh捻 Lyons(・ ・:57)では 、次 の よ うな表 が示 され て い る。
English red ozange yellow green blue
A a b C d e
B f g h i J
c k 1 m n
言 語Aは 英語 とま っ た く同一 の 色彩 語 彙 の分 類 を示 して い るが 、 言語Bと 言 語C はそ うでは な い。 この差 異 は各 言 語 の言 語 体 系の 形式 的 概 念 の と らえ方 の 違 い に よ って 生 じて い る。書語Bは 基 本 的 色彩 語 彙 の数 は英語 と同 一 で あ るが 、各 色 の認識 の領域 が言語Aと 同 一 で はな い。 言語Cの 場合 は、 各色 の認 識 ゐ領域 だ けで な く、
基 本 的色 彩語 彙 の数 も 四色 となっ て い る。換 言 す る と、固 有 の言 語 にお い て 、色彩 を区別 す る色彩 語彙 が少 な い ほ ど、逆 に、 一つ の 色彩 語 彙 の カバ ーす る意 味領 域 が 広 い とい うこ とを意 味 す る。 例 えば 、郡 司(1978:3)に よ る と、 以下 に示す 表 の よ う に、英 語 の基 本 的色 彩語 彙 と比較 して 、ウェー ル ズ語glasは そ のカ バー す る意 味 領 域 が英 語 のblueよ り大 きい こ とが わ か る。
色彩語 彙 に関す る一考察79
あ る 固 有 の 言 語 の 中 で 基 本 的 色 彩 語 彙 の 数 が 少 な い か ら とい っ て 、 多 様 な 色 彩 の 表 現 が で き な い と い うわ け で は な く 、 通 例 「名 詞+形 容 詞 」 とい う よ う な 形 態 を と っ て 表 現 さ れ る。 英 語 の 例 を い くつ か 挙 げ る と以 下 の と お りで あ る 。
charcoalblackturquoisebluechocolatebrownemeraldgreen rosepinkgeraniumredoysterwhiteskyblue
こ の よ うに 色 彩 語 彙 の 数 は も ち ろ ん の こ と、 各 色 彩 語 彙 の も つ 意 味 領 域 も 言 語 に よ っ て 多 様 で あ る 。
No繊Ch◎mskyは 、 次 の よ うに 述 べ て い る 。
"th
econditionthatcolorwordsofanylanguagemustsubdividethe colorspectrumintocontinuoussegments"(Chomsky,196529}
す な わ ち 、 光 の ス ペ ク トル を 連 続 し た 部 分 に 仕 切 る 条 件 が 形 式 的 普 遍 性 で あ る と仮 定 した の で あ る 。 こ の 色 彩 語 彙 に 関 す る普 遍 性 に 関 して 、Berlina簸dKay(1969) は 世 界 の98の 言 語 の 基 本 的 色 彩 語 彙 を 調 査 し、 い くっ か の 普 遍 性 を 発 見 し た 。 彼 ら の 研 究 で は 、 ま ず 最 初 に 、 あ る 色 彩 語 が 基 本 的 で あ る 否 か を 判 定 す る た め の 基 準 と して 、 次 の 四 項 目 が 挙 げ られ て い る 。 灘
a,単 一 の 語 彙 素 で あ る 。
b.そ の 意 味 が 他 の い か な る 色 彩 語 に も含 ま れ な い 。 c.限 られ た ク ラ ス の 事 物 に そ の 適 用 が 限 定 され て い な い 。 d,イ ン フ ォ ー マ ン トに と り、 心 理 的 に 目立 っ も の で あ る 。
こ の 四 項 目 を満 た して い る 語 を彼 ら は す べ て 「基 本 的 色 彩 語 彙 」と 見 な して い る が 、 そ れ が 疑 わ しい 場 合 に は 次 の 三 つ の 「補 助 的 基Jを 適 用 す べ き だ と して い る 。
e.最 近 の 外 来 語 で は な い 。
fそ の 色 を 典 型 的 に も っ て い る 事 物 の 名 が 色 彩 語 で は な い 。 g.形 態 論 的 に 複 雑 で は な い 。
上 記 の 基 準 を 設 定 して 、 彼 らは 各 言 語 の 有 す る 基 本 的 色 彩 語 彙 の 種 類 と数 を 調 査 し た 。 そ し て 、 そ れ ら を 比 較 分 類 し た 結 果 、 色 彩 語 彙 に 関 す る 七 っ の 進 化 の プ ロセ ス を 導 き 出 し た 。さ ら に 、普 遍 的 な 基 本 的 色 彩 語 彙 と して 、red,orange,yellow,green, bluebrownpurplepink,whiteblack,grayのU種 類 を 挙 げ て い る 。 これ を彼
らは 「基 本 的 色 彩 範 疇(basiccolorcategories)」 と も 呼 ん で い る 。 彼 ら に よ る と 、各
80色 彩 語彙 に関す る一考 察
言 語 に 存 在 して い る 基 本 的 な 色 彩 語 の 種 類 と数 を 調 査 す れ ば 、 当 該 言 語 の 色 彩 に 関 す る 発 展 の プ ロセ ス が 明 らか に な る と い う も の で あ っ た 。 具 体 的 に 述 べ る と、 世 界 の す べ て の 言 語 は 色 彩 語 の 数 に お い て 最 低 で も 二 色 、 す な わ ちwhiteとblackと い う色 彩 用 語 を 有 して い る とい う こ とで あ る 。 さ ら に 、 基 本 的 色 彩 語 彙 の 数 が 三 色 と 認 め られ れ ば 、whiteとblackに 加 え て 必 ずredが 加 わ っ て く る とい う普 遍 性 に た ど り着 い た 。 そ して 、 世 界 の98の 言 語 を 調 査 し た 結 果 か ら 、 世 界 の 基 本 的 色 彩 語 彙 の 記 述 に は 、white、t、red、gxeen、yellow、blue、brawn、purple、pink、
・:一 、greyの11色 が 必 要 で あ る と結 論 付 け た 。そ の 配 列 は 次 の よ うな 段 階 を 踏 ん で い る 。
w】臨e
#.
〈 レeδi〈
green
yellow
blu,i〈}め,◎wn〈
purple pink
orange 霧rey
彼 ら に よ る と 、 こ の プ ロ セ ス は 、"temp◎ral‑evolutionaryordering"(時 間 的 ・進 化 的 順 序 付 け)を な して い る 、 と し て い る。 例 え ば 、 あ る 言 語 でpurpleと い う基 本 的 色 彩 語 彙 が あ れ ば 、 同 じ グ ル ー プ に 属 し て い るpink、 ◎range、greyと い う色 彩 用 語 の 存 在 は 保 証 で き な く と も 、そ の 前 のbrownよ り以 前 の 基 本 的 色 彩 語 彙 の 存 在 は 保 証 され る と い う も の で あ る。す な わ ち 、二 つ の 色 彩 用 語 の カ テ ゴ リー[幻 と[Y]
が[X】<[Y]と 表 記 され て い る場 合 に は 、[Y]の 色 彩 用 語 を含 む 言 語 は 、 必 ず[幻 の 色 彩 用 語 を 含 む こ と を 意 味 して い る。 ま ず 、 第 一 殺 階 は で は 、white(明 る い)とblack
(暗 い)と い う二 っ の 色 彩 用 語 し か 存 在 し な い 言 語 で あ る。 例 え ば 、 パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア や ア フ リカ の コ ン ゴの 土 着 語 な ど で あ る。 滋 第 二 段 階 は 、whiteと ・,に redが 加 わ っ た 段 階 の 言 語 で あ る 。 例 え ば 、 ア フ リ カ の 土 着 語 に 見 られ る 。 第 三 段 階 は 、 第 二 段 階 に さ ら にgreenかyellowの い ず れ か の 色 彩 用 語 を 持 つ 言 語 で あ る 。 例 え ば 、 トン ガ 語 、 ソ マ リ語 な ど で あ る。 第 四 段 階 は 、greenとyellowの 両 方 が 加 わ っ た 段 階 で あ る。 っ ま り、white、black、red、green、yell◎wの5つ の 基 本 的 色 彩 語 彙 を 持 つ 言 語 で あ る 。 例 え ば 、 エ ス キ モ ー 語 、 ア パ ッ シ ュ 語 な ど で あ る 。 第 五 段 階 で は 、第 四 段 階 にblueが 加 わ っ た 言 語 で あ る 。 例 え ば 、 北 京 語 、サ マ ル 語 な どで あ る 。 第 六 段 階 で は 、第 五 段 階 にb翌 ◎wnが 加 わ っ た 言 語 で あ る。 例 え ば 、 ジ ャ ワ 語 、バ リ語 、マ ラ ヤ 語 な ど で あ る。第 七 殺 階 で は 、第 六 段 階 に 、purple、pi寵 、
色 彩語 彙に関 す る一 考察81
◎range、wの す べ て 、 も し く は こ れ ら の 色 彩 用 語 が 組 み 合 わ さ っ た も の が 入 る 言 語 で あ る 。 例 え ば 、 日本 語 、 英 語 、 ロ シ ア 語 、 広 東 語 な ど で あ る 。
こ の 分 類 で 気 付 く の は 、brawnが ◎rangeやpurpleよ り も 先 の 段 階 に 来 て い る こ とで あ る 。brownは 色 彩 学 に お い て 、orangeの 色 相 と し て 扱 わ れ て お り、 色 彩 語 彙 の 心 理 学 的 な 観 点 か ら見 る と 、brawnはpinkと 同 様 に 准 色 彩 語 彙 の 扱 い を 受 け て い る 。KayandMacDaniel(1978:638)は 、神 経 生 理 学 的 観 点 か ら 、white、black、
red、green、yellow、blueをr次 的 基 本 色 彩 範 疇 」、brawn、p脚1e、pink、orange、
greyを 「二 次 的 基 本 色 彩 範 疇 」 と分 類 して い る 。br◎wnは 一 次 的 基 本 色 彩 語 彙 に 入 ら な い と い う分 析 は 、Wierzhicka(・!,:137)で も 以 下 の よ うに 述 べ られ て い る 。
rbrownは 、 例 え ば 、puz°pleよ り も基 本 的 な 色 彩 用 語 と 考 え られ て い る よ うだ 。(中 略)し か し 、brownは 土 の 色 、 も し く は 少 な く と も 土 を 思 わ せ 得 る 色 と して 感 じ られ 、 主 要 な 色 彩 語 と は 一 般 に 感 じ られ て い な い よ うで あ る 。」
2.色 彩 語 彙 の イ メ ー ジ の 多 様 性
こ の 項 で は 、 言 葉 の 持 つ 「イ メ ー ジ 」 に 対 す る 基 本 的 な 見 方 に つ い て 言 及 す る こ と に す る 。 瞬本 語 の 中 で 「イ メ ー ジ 」 とい う言 葉 を用 い た 場 合 、英 語 のimageと は 当 然 意 味 的 に も感 覚 的 に も ズ レが あ り 、日本 語 内 で の 独 特 の ニ ュ ア ン ス が 存 在 す る 。 国 広(1984:80‑83)で は 、 日本 語 の 「イ メ ー ジ 」 と い う言 葉 の 意 味 を 五 種 類 に 分 類 し て い る 。 そ の 中 で 、 色 彩 語 彙 と 関 係 が 深 い も の は 、 「象 徴 」 と 瞳 想 」 で あ る と考 え られ る 。 色 彩 語 彙 の イ メ ー ジ を 国 広 の 主 張 す る 像 徴 」 と 瞳 想 」 に 限 定 し て も 、 そ の イ メ ー ジ は 実 に 多 彩 で あ る。 例 え ば 、 英 語 のwhiteとblackに 関 して 、 一 般 的 にwhiteが 良 い プ ラ ス の イ メ ー ジ 、 他 方 、blackが 悪 い マ イ ナ ス の イ メ ー ジ を 持 っ て い る よ う に 思 わ れ て い る が 、 必 ず し も そ う と は 限 ら な い 。 以 下 に 示 す よ うに 、 whiteに つ い て も 、 ネ ガ テ ィ ブ な イ メ ー ジ が 存 在 す る。
awhiteface(青 白 い 顔)turnwhitewithrage(怒 りで 真 っ 青 に な る) awhite‑hotword(激 烈 な 言 葉)w}痴efUfy(烈 火 の 怒 り) whiteheat(激 情 、 極 度 の 緊 張)
aman◎fwhiteliver(臆 病 な ひ と) thewhitetonesofthesoprano'supperregister
(そ の ソ プ ラ ノ 歌 手 の 色 つ や の な い 高 音 域 の 声) aswhiteaschalk(orasheet,death)(真 っ 青 で あ る)
ま た 逆 に 、英 語 のblackに は 最 近 で はelegantstrongexpensiveな どの よ う な ポ ジ
82色 彩 語彙 に関す る一考 察
テ ィ ブ な イ メ ー ジ も 生 じて き て い る。 事 実 、 近 年 で は 黒 色 の 衣 服 や 車 が 流 行 して き て い る。 同 様 に こ の 傾 向 は 、 英 語 のyellowに も 見 受 け られ る 。 元 来yellowは 、 胆 汁 の 色 と い う連 想 か ら 、 「病 気 、 狂 気 、 卑 劣 、裏 切 り、臆 病 、 嫉 妬 」 な ど を 表 わ して い た 。 例 え ば 、 次 の よ う な 例 が 挙 げ られ る 。
yellowbelly(臆 病 も の)yellows漉ak(臆 病)
yellowbastard(臆 病 野 郎)thesereandyell◎w〈 人 生 の 秋) yell◎wrag(赤 新 闘)yellowlooks(妬 ま し そ うな 目っ き) turnyellow(び び る 、 腰 ぬ け に な る)
yellowpress(扇 情 的 な 新 聞)yellowdog(野 良 犬 、っ ま ら な い も の) yellow‑d◎gcontract(野 良 犬 契 約:労 働 組 合 に 入 ら な い こ と を 条 件 に 結 ぶ
雇 用 契 約)
こ う よ う に 、従 来 は 英 語 のyellowは 悪 い ネ ガ テ ィ ブ な イ メ ー ジ が つ き ま と っ て い た 。 と こ ろ が 近 年 で は 、 そ の 明 る さの ゆ え 、 「光 と 熱 の 色 」 「喜 び 、 エ ネ ル ギ ー 」 の イ メ ー ジ を 人 々 に 与 え る よ うな り、 プ ラ ス の 印 象 を も た れ る よ う に な っ て き て い る 、 と い う記 述 がPastouxeau(1992:62‑63)に お い て な され て い る 。
こ の 項 を終 わ る に あ た り、 目本 語 と英 語 の 基 本 的 色 彩 語 彙 に 関 す る イ メ ー ジ を ま と め た 表 を提 示 す る 。
\
英語 溝本 語白 純 粋 ・潔 白 ・明 る さ ・涼 し さ ・ 不 毛 ・不 健 康
清 潔s新 鮮 ・空 ・無 潔 白 ・興 ざ め
黒 悪 意 ・悲 しみ ・不 吉 ・死
邪 悪 ・恐 怖 ・正 装 ・セ ク シ ー ・ 黒 人
死 ・悲 しみ ・眠 り.
邪 悪 ・有 罪
赤 興 奮 ・激 情 ・熱 血 ・熱 中 赤 字 ・霞焼 け ・共 産 主 義 赤 毛
怒 り ・情 熱 ・愛 ・危 険 強 さ ・共 産 主 義
緑 未 熟 ・新 米 ・エ コ ロ ジ ー 嫉 妬 ・園 芸 ・米 ドル 紙 幣 安 全
植 物 ・環 境保 全 新鮮 ・永 遠 ・平 和
黄 臆 病 ・卑 劣 ・俗 悪 ・ね た み 光 輝 ・猜 疑
未 熟 ・光 輝 ・東 洋 人 注 意 ・安 全
色彩 語量 に関す る一考 察83
青 海 ・空 ・血 の 気 の な い 憂 醗 ・わ い せ つ ・厳 格 悲 哀
冷 淡 ・沈 静 ・平 静 ・緑 未 熟 ・無 限
茶 日焼 け ・不 機 嫌 ・沈 思
陰 気 ・ビ ー バ ー
茶 ・泥0土s色
紫 華 麗 ・高 貴 ・非 難 ・軽 蔑 葛 藤 ・キ リス トの 血
高 貴 ・董 ・藤 。天 使 の 色 壮 麗 ・神 秘 ・牡 丹
桃 健 康 ・明 朗 ・陽 気 ・粋 左
翼 が か っ た0有 望
セ ク シ ー ・わ い せ っ エ ロ チ ッ ク ・女 性 的
燈 健 康 ・温 暖 さ ・陽 光 ・活 力 ・絶 頂 ・興 奮
若 さ ・健 康sミ カ ン
灰 老 年 ・陰 気e白 髪 ・蒼 白
曖 昧 ・く も り
ね ず み ・凶 ・陰 気 ・老 年 蒼 白 ・憂 欝
3.白 と黒:whitevs.black
こ の 項 で は 、 日本 語 の 白 と黒 そ して 英 語 のwhiteとblackに つ い て 、 そ れ ら の 有 す る イ メ ー ジ を 検 討 す る 。 目本 語 の 「白」 は 純 粋 ・純 潔 ・潔 白 ・純 真 ・明 快 ・清 浄 な ど の イ メ ー ジ を も ち 、 平 和 と神 聖 の シ ン ボ ル で も あ る。 白 は 古 代 か ら尊 ば れ て き た 色 で 、 神 を 祭 る 衣 服 の 色 と し て 、 吉 事 に は 光 沢 の あ る 白 、 凶 事 に は 無 光 沢 の 白が 用 い られ た 。 仏 教 で は 、 白 象 、 白牛 を め で た い も の の シ ン ボ ル と して 神 聖 視 して い る 。 他 方 、 英 語 のwhiteで あ る が 、 古 代 英 語 に お い て はhwitで 、 「輝 く」 とい う意 味 の 単 語kw臨 と関 連 が あ っ た 。 ま た 、 英 語 の 「白 くす るJと い う意 味 のbleach や ゲ ル マ ン 語 か ら の 借 用 語 で 、 白 を 意 味 す る フ ラ ン ス 語 のblanc、 イ タ リ ア 語 の bunco、 ス ペ イ ン 語 のBlanco、 ポ ル トガ ル 語 のBrancoや コ ル シ カ 語 のbiancuな ど
は す べ て 、イ ン ド=ヨ ー ロ ッ パ 祖 語 のblac(青 白 い)に 由来 して い る と さ れ て い る 。 こ のblacは 古 期 英 語 期 に は 、 同 根 と 思 わ れ るbloec(黒 い)と と も に 存 在 し、 共 に 色 彩 の な い 状 態;す な わ ち 、 光 を 反 射 し て い る 状 態(blac)と 光 を 吸 収 し て い る状 態 (blcec)を そ れ ぞ れ 意 味 して い た。 た だ 黒 い 色 を 表 わ す の に 一 般 的 に はswamと い う 単 語 が 用 い られ て い た 。 つ ま り、whiteは イ ン ド噸 一 ロ ッパ 祖 語 で は 、 光 の 明 る さ と深 く結 び つ い て い た の で あ る。 これ に 対 し て 、 日本 語 の 「白 」 は 光 の 明 る さ と は 深 く結 び っ い て い な い 。 臼本 語 の 「白」 の 持 つ コ ア な イ メ ー ジ はr」 「空 」 で あ る と考 え られ る 。 例 え ば 、 塔 案 を 白 の ま ま で 出 す 」 倥 白 」 「白状 」 な ど の 表 現 か ら 、
84色 彩 語藁 に関す る一考 察
何 も な い 状 態 、 も し く は 何 か 存 在 して い た 内 容 物 が す べ て な く な っ た 空 の 状 態 を 表 わ す の に 略 」 が 用 い られ て い る 。
英 語 のwhiteは 清 ら か な イ メ ー ジ で 溢 れ て い る 。 こ の こ と は 以 下 の 例 を 見 れ ば 明
ら か で あ る 。 ・
aswhiteassn◎W(雪 の よ うに 白い)snowwhite(純 白) whitehanded(白 い 手 を した:労 働 を しな い 、 潔 白 な 、 正 直 な) whitec◎liar(手 を 汚 さ な い 労 働 者)
whiteflag(白 旗 、 降 伏 く伝 染 病 患 者 の い な い こ と を 示 した 白旗 よ り)
「無 邪 気 で あ る 、 罪 の な い(innocent),「 無 垢 で あ る 、 汚 れ を知 ら な い くunstained)」
とい っ た 純 粋 さ を 示 す イ メ ー ジ を 有 し て い る。
しか し な が ら 、whiteが マ イ ナ ス の イ メ ー ジ と して 用 い られ る 場 合 も あ る。 こ の 場 合 、 恐 怖 や 怒 りで 血 の 気 を 失 い 、 顔 色 が 蒼 白 に な っ た 状 態 が 灘 ア の イ メ ー ジ とな っ て い る。 次 の よ うな 表 現 が 見 受 け ら れ る 。
whitetothelips(顔 面 が 蒼 白で あ る) beinwhitetei ̄ror(恐 怖 で 蒼 白 で あ る) turnwhitewithrage(怒 りで 真 っ 青 に な る)
aswhiteaschalk[orasheetdeaths(真 っ 青 で あ る) whitefeathex(臆 病 者 の 証 拠)
whitewash(水 し っ くい;粉 飾 、 体 裁 の い い ご ま か し)
日本 語 で は 、 「黒 」 は 死 、 不 吉 、 悲 哀 、 絶 望 、 恐 怖 、 沈 黙 、地 獄 、 敗 北 、 不 機 嫌 な ど を 表 わ す が 、 世 界 の 多 く の 国 々 に お い て も 同 じ よ うな イ メ ー ジ が あ り 、 国 の 喪 色 と な っ て い る。 黒 は 白 と は 逆 に 暗 黒 を想 起 さ せ 、 さ ら に は 罪 悪 や 犯 罪 な どネ ガ テ ィ ブ な イ メ ー ジ を 連 想 さ せ る 。 「黒 幕 」 「黒 い 噂 」 「黒 い 霧 」 な どの 多 く は 悪 の シ ン ボ ル と な っ て い る 。 テ レ ビ の ドラ マ の タ イ トル に も 「黒 革 の 手 帳 」 な ど とい っ た も の が あ る 。
し か し他 方 で 、 β本 語 の 「黒 」 は 、 大 黒 柱 、 黒 帯 、 漆 黒 な どプ ラ ス の イ メ ー ジ を 持 つ 場 合 も あ る 。 さ ら に 言 え ば 、 冒本 で は 光 沢 の あ る 黒 々 と した っ や や か な 女 性 の 髪 の 毛 の 色 を 「烏 の 濡 羽 色jと 言 っ た り、 「緑 の 黒 髪 」 と言 っ た り して 賞 賛 し た りす る 。 黒 の 濃 淡 の 美 し さ 、 黒 の す ば ら し さ を 墨 絵 や 書 道 、 工 芸 品 、 最 近 で は プ ラ ズ マ テ レ ビ な どで も表 わ し て い る と こ ろ か ら 見 て も 、 日本 人 は 黒 に マ イ ナ ス の イ メー ジ だ け で な く、 プ ラ ス の イ メ ー ジ を も 抱 い て い る と思 わ れ る 。 一 日 に 黒 と言 っ て も 、 そ の 光 沢 の 有 無 、他 色 との 混 合 に よ っ て 、黒 羽 色 、暗 黒 色 、紫 黒 色 、羊 箋 色 、浬 色
色彩語 量に 関す る一考察85
く けいう しゃこ く
自 色 、 紫 烏 黒 熊 黒 、 ア イ ボ リー ・ブ ラ ッ ク な ど の 表 現 が 存 在 す る 。 特 に 、 光 沢 の あ る 黒 色 は 鳥 黒 、 ま た 光 沢 の あ る 黒 色 で 、 か つ か す か に 紫 が か っ た 黒 は 鳥 羽 色 と 呼 ば れ て い る 。
英 語 のblackも 、そ の 暗 く 陰 気 な 色 相 か ら、 不 吉 、死 、 喪 、汚 れ 、敗 北 、不 名 誉 、 凶 悪 、 敵 意 、 暗 澹 、 臓 悔 、 違 反 な ど 、 悪 い イ メ ー ジ が つ き ま と う。 例 え ば 、 以 下 に 示 す イ ギ リ ス の伝 承 童 謡 か ら も 窺 わ れ る 。
Bah,bah,blacksheep, Haveyouanywool?
Yesmerryhavel, Threebagsfull, Oneformymaster, Onefarmydame, Onefarmylittleboy Thatlivesinthelane.
こ の ナ ー サ リ ラ イ ム に 登 場 す るblacksheep(黒 い 羊)は 、 羊 で は な く実 は 一 家 の 厄 介 者 の こ と を 指 し て い る。 白 色 種 の 中 に 時 と して 現 れ る 黒 い 羊 の 羊 毛 は 、 価 値 が 低 く、 毛 嫌 い さ れ た 。 同 様 に 、blackOX(黒 い 雄 牛)も 、 地 獄 の 神 々 に 捧 げ られ た こ とか ら 、不 幸 ・老 齢 を 象 徴 して い る 。blackcatは 不 幸 を も た らす サ タ ン の 化 身 と され て お り、blackdogも 意 気 消 沈 ・憂 醗 を 象 徴 して い る 。 さ ら に英 語 のblackの マ イ ナ ス の イ メ ー ジ を 示 す 例 を 以 下 に 列 挙 す る 。
blackmagic=blackarts(黒 魔 術 、 陰 術)blackmail(恐 喝 、 ゆ す り) blackleg(詐 欺 師 、 ペ テ ン 師)blackmark(汚 点 、 罰 点) blacklabor(不 法 労 働 力)blackhole(地 下 牢 、 ブ ラ ッ ク ホ ー ル) BlackMaria(囚 人 護 送 車)blackspot(【 植 物]黒 死 病 、危 険 地 帯) blackandwhite(黒 白 を っ け る 、 墨 絵 、 印 刷 物)
blackeye(青 あ ざ に な る ほ ど腫 れ あ が っ た 潤 、 恥 、 不 名 誉) blackout(停 電 、 意 識 不 明)
blackeconomy(闇 経 済) blackmoney(不 正 所 得) blackwords(不 吉 な 言 葉) blacklie(た ち の 悪 い うそ blackdeed(悪 事)
blackcomedy(blackhumorの あ る 喜 劇) blackmarket(闇 市 場)
blackadvance(選 挙 演 説 妨 害) blacklook$(険 悪 な 顔 つ き) cf.whitelie罪 の な い う そ)
blackflag(海 賊 旗 、 要 注 意)
86色 彩 語藁 に闘す る一考 察
blackoperations(非 合 法 活 動)blackpropaganda(で た ら め な 宣 伝)
blackvillain(極 悪 人)blackbroadcasting(謀 略 放 送)
putupablack(汚 点 を の こ す)goblack(意 識 を 失 う)
haveablackeye(目 の 周 り が 黒 あ ざ に な る)blackday(陰 醗 な 日) lookblack(事 態 が 陰 悪 で あ る 、 見 込 み が な い)
lookonthebackside(物 事 を 悲 観 的 に 見 る)wearblack(喪 に 服 す る) lookasblackasthunder(ひ ど く 不 機 嫌 な 顔 を し て い る)
asblackascoal(orobony,ink,jade,pitchsoot)(真 っ 黒 で)
asblackasacrow(真 っ 黒 い)theblackestdye(最 も た ち の 悪 い)
4,お わ りに
色彩 に 対す る連 想 や イ メー ジは 、厳密 に い えば 、 同一 の言 語 ・文化 に お いて も、
個人 差 や 地域 差や 時 代 の違 いが あ る。 い わ んや 、歴 史 ・文化 が ま った く異 な る 日本 語 と英 語 の 間 に は 、 さま ざま な相 違 が 見 受 け られ る。 本 稿 で は、Berlina鍼Kay (1969)な どの研 究 を も とに 、普 遍 的 な基 本 的色 彩 語彙 につ い て論 じた の ち、 色彩 語 彙 の与 え るイ メー ジに 関 して 、一 見 貝本語 と英語 で あま り連 想や イ メー ジ に関 して ず れ が な い と思 われ て い る 臼 とwhite、 黒 とblackに つ いて 分析 を試 み た。 色彩 語 彙 に関 しては 、色相 だ けで な く明度 や 彩 度 とい った 色彩 感 覚 の観 点 か らの 分析 な ど、
考 察 すべ き こ とは多 々残 され て い る。 それ らにつ い て は稿 を改 めて 論 じる こ と と し たい 。
注1こ のBerlinandKayの 基 本 的 色 彩 語 彙 に つ い て の 判 断 基 準 を も う少 し補 足 す る と以 下 の 通 りで あ る 。
(a)に 関 して 、pinkish、reddish、bluish、brownishな ど のmonolexemicで な い も の は 、 基 本 的 色 彩 用 語 と は み な さ れ な い 。bluishな ど はtwo morphemes,onelexemeで あ り、monomorphemicと 見 な され る べ き も の で あ る。
(b)に 関 し て 、他 の 色 彩 用 語 に 包 摂 され な い も の が 基 本 的 色 彩 語 彙 と な り得 る 。 例 え ば 、scarlet(緋 色)は 、 大 き な 分 類 で はredの 一 種(shadesofred)と 見 な され 、 基 本 的 色 彩 語 彙 と は な り得 な い 。
色 彩語藁 に関 する〜 考察87
(c)に関 して 、特 定 の事 物 のみ の形 容 として用 い られ る もの は基本 的 色 彩語 彙 とは な り得 ない。 例 えば 、blondは 毛 髪 、肌 色 、家 具 の色 につ い ての み使 用 され る の で基本 的 色 彩語 彙 とは な り得 な い。
(d)に 関 して 、 こ れ は 曖 昧 な 基 準 で あ る が 、 直 観 的 に 思 い っ く よ う な 、 心 理 的 に 顕 著(psychologicallysalient)で あ る も の が 、 基 本 的 色 彩 語 彙 とな り得 る 。
(oに 関 し て 、goldに が ね 色)、silver(し ろ が ね 色)、ash(灰 色)の よ う な 、 他 の 事 物 に 由 来 し て い る も の は 基 本 的 色 彩 語 彙 とは な り得 な い 。
注2例 え ば 、 ニ ュ ー ギ ニ ア の ダ ニ(Dani)族 は 石 器 時 代 の 文 化 を現 在 に 至 る ま で 有 す る 人 々 で 、 そ の 言 語 は 色 彩 用 語 を 二 つ しか 持 っ て い な い 世 界 で 極 め て 珍 し い 言 語 の 一 つ で あ る 。 ダ ニ 語 で は 、 色 彩 の 概 念 が 二 語 に よ っ て 範 疇 化 され て い る 。一 つ は モ ラ(mala)で 、whileか ら暖 色 系(red、orange、yenow、pink、
purple)を カ バ ー し 、も う一 つ の ミ リ(拠通)はblackか ら寒 色 系(blue、green) を カ バ ー し て い る。
参考文献
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88色 彩語 彙に関 する一 考察
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