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牛ヶ峰のピクライト玄武岩 : 中部支部巡検会報告

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Academic year: 2021

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牛ヶ峰のピクライト玄武岩 : 中部支部巡検会報告

著者 櫻井 美津夫

雑誌名 静岡地学

巻 55

ページ 29‑29

発行年 1987‑06‑14

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025477

(2)

静 岡 地 学 第

5 5

( 1 9 8 7 )

牛ヶ峰のピクライト玄武岩

一 一 中 部 支 部 巡 検 会 報 告 一 一

棲 井 美 津 夫 *

地学会中部支部の巡検会は、昭和

6 1

1 1

月初日、静岡市北西部の牛ケ蜂を中心に行われた。標高

716m

のこの山は、「高山

J

という地図上の名称より、牛ケ峰と呼ばれることが多い。市街地からパ スで

3 0

分程のところにあり、家族向けハイキングコースとして、また、遠足のコースとして市民に しまれているO この日も、巡検会の案内に応じて、家族そろってあるいは、子ども連れで参加された 方が何組かみられ、たいへんほほえまししまた、うれしく感じた。

午前

9

時、晩秋のさわやかな青空のもとに、自家用車やパスを利用して、美和中学校前に

1 5

名の参 加者が集合した。あいさつの後、講師の長島副会長から、牛ケ峰周辺の地質概略の説明があり、日向@

コースの説明を聞いてから、登り口である敷地へ向けて出発した。

今流行の「森林浴ハイキング

J

と銘打つて参加者を募ったのであるが、敷地からの登りは、予想以 に急坂で、息づかいも荒くなり、シャツもそでをまくり汗をふきふき「ハイキングじゃなくて、体 力作り登山だな。

J

などと冗談を言いながら頂上を目ざした。

2

時間で頂上に到着。眼下に広がる静間平野や、雪をかぶ、った富士山@南アルプスの景色を眺め ながら昼食をとった。その後、十数年前までこの頂上付近にあり、昔話にも出てくる小さな池をさが したが見あたらず¥スゲの仲間が多く生えている田地があったため、おそらくこのあたりだろうとい うことで池さがしは終わった。

頂上から谷沢方面に

3 0

分程下ったところにあるスギ林の中に、本日の目的であるピクライト

のか転石なのか判断しかねるが、鉄さびの赤茶色の数ミリメートノレの穴だ、

らけの石は、一度見たら忘れないだろうO ピクライト玄武岩は、自本では産出する所が少ない珍しい 火成岩で、表面に見られる特徴的なアパタは、こ として入っていたカンラン石が、風化 により分解して鉄さびを生じ、抜け落ちでできたものであるO たいへん硬く重い石で、思う様にトリ

ミングすることがなかなかできず悪戦苦闘したが、なんとか 所をあとにした。そこから約

1

時間で谷沢集落に出るO

もできたようでお分程でその場

谷沢から、車を止めである敷地まで戻る途中の道路沿いに擦岩の露頭が見られるO よく見るとこの 分級度は低く、海底地すべりのような作用による堆積物と考えられるということだ。

その後、足久保}

1 I

を対岸に渡り、砂岩層の向斜部分を観察した。軸の位置は特定できない 傾斜から向斜軸の存在を推定できるO ここで、長島副会長から、足久保地区で観察できる瀬戸}

1 1  

このJlI原には、愛好者の多い鉄丸石・馬蹄石が し回る人がいた。

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