• 検索結果がありません。

スミスの商品・貨幣論 : マルクス価値論を基底にして

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "スミスの商品・貨幣論 : マルクス価値論を基底にして"

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. スミスの商品・貨幣論 : マルクス価値論を基底にして. Author(s). 宮田, 和保. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 38(2): 37-51. Issue Date. 1988-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4492. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . スミスの商品・貨 幣論 -- マルクス価値論を基底にして --. 宮. 田. 和. 保. 〈は じめ に〉. 本稿は, 『国富論』 第1篇第1章から第5章ま でにおけるスミスの商品・貨幣論を姐上に載せ, マ ルクスがこれらを如何様に把握しているのか を考察し, スミスにたいするマルクスの批判的継承関 係を明らかにすることを課題とする. そのさい, スミスが提起した諸問題を誤謬であるとして一蹴 するのではなく, その問題がどのような観点から提起されているのか, その問題の問題性を考察し ながら, マルクスによっ てこれらが如何様に自己内消化されたのかを明らかにすることに主眼を置 い て い る.. 第1章. 交換のさいの 「事態の不便」 と 「貨幣の起源」. スミスは, 周知のように 『国富論』 を, 労働の生産諸力の改善の基本的要 因としての 「分業」 と, これを発生せしめる原理=人間の 「本性」 としての 「交換性向」 および 「利己心」 について説くこ 『国富論』 第1篇第1 2章) そして 第3章でこの 「分業 の発展の要件と とから始めている ( 」 , , . しての市場の大きさに ついて論じたのちに, 「第4章 貨幣の起源およ び効用について」 の冒頭で, 「分業」 の広まりと深まりのなかで 「各人が交換することによっ て生活する 「いわゆる商業社会 」 」 ia ISoci (Commerc ty) が 形 成 さ れ る, と 述 べ て いる, こ の 「い わ ゆ る 商 業 社 会」 こ そ が ス ミ ス の e. 固有の考察対象をなすのであるが, この第4章はつぎの3点に要約できよう,( 1 )物々交換の不便と 交換の媒介物としての貨幣の必然性 { 2 )歴史上における貨幣発展の諸々の様相 ( 3 )次章を含めての のちの諸章の研究課題の設定, である, 本章でまず取り上げるのは, 上記の( )の部分である, というのは, この部分にこそスミスの貨幣 1 形成論の集中的表現が存するから である,{ 2 )の部分については本稿の考察 対象の課題に直接には関 係がないゆえに省くことにするが,( 3 )の部分については本稿第1 1章で考察する, スミスは, 交換過程における 「事態の不便」 について次のように述べる. 【A1 「ある人がある商品を自分で必要とする以上もっ ているのに, 他の人はそれをもっ ていない と仮定しよう, すると前者は, この余剰生産物の一部をよろこんで手放そうとするし, 後者もそ れをよろこんで購買するだろう. ところがもし後者が, 前者が必要とするものをたまたまもって いないなら, かれらの間にはどんな交換も行なわ れるはずはない. 肉屋はその店に自分が消費す る以上に多くの肉をもっており, 酒屋と パン屋はその肉の一部をそれぞれ購買 したいと思ってい る, ところが, かれらはそれぞれの職業の生産物のほかには交換に提供するものをもっ ていない し, また肉屋にはすでに, かれがさしあたり必要とする バンとビールはすべて手持ちがあるとし よう, この場合には, かれらのあいだにはどんな交換も行なわれない. 肉屋は, かれらの商人に 37.

(3) . 宮. 田. 和. 保. なることができないし, またかれらも肉屋の顧客となることができない. こういうわけで, この } 人たちは, すべておたがいに相互の役に立つことが少ないのである1 」 「 【B】 このような事態の不便を避 けるために, 社会のあらゆる時代の世事にたけた 人達は, 分業 がは じめて確立されたあと, おのずから事態を次のようなやり方で処理しようとつとめたにちが いない, すなわち, 世事にたけた人は, 自分自身の勤労の特定の生産物のほかに, ほとんどの人 がかれらの勤労の生産物と交換するのを拒否しないだろうと考えられるような, なんらかの特定 } の商品の 一定量を, いつも手許にもっ ているやり方である2 」 , 「事態の不便」 の解決〕 のために さま ざまな商品 スミスは 【B】 の直後に 「おそらくこの目的 〔 , がつぎつ ぎと考えられ, また使用されてきたようだ」 として, 【B】 における 「なんらかの特定の商 品」 を列挙 して次のように述べている. 【C】 「社会の未開時代には, 家畜が交易の共通の用具であっ たといわれている, 家畜はそのよう な用具と してはたいへん不便なものだっ たにちがいないが, それでも昔は, 物の価値が, それと 交換される家畜の頭数にしたがって示された場合が多い. ディ オメデスの鏡は牡牛九頭にしか値 し な い が, グ ラ ウ ス の そ れ は, 牡 牛 百 頭 に 値 す る, と オ メ ロ ス は い っ て いる. ア ビ シ ニ ア で は,. ) 塩が商業と交換の共通 の用具であっ たといわれている3 」 云々, 「 【A】 において交換のさいの 事態の不便」 と言われているのは, 直接的には, 「分業」 の 一定の 「いわゆる商業社会」 発展にともなっ て商品交換の増大, 商品の多様性という拡大された交換取引( ) 「 において, Aの商品はBにとって使用価値であるのに, Bの商品はAにとっ て使用価値でないかも 「 「 「 } し れ な い4 」 と い っ た 困 難」 に 遭 遇」 し, こ の ま ま で は 商 品」 の 「交 換」 が, し た が っ,て, 商. 品の生産そのもの が成立しえなくなる, ということである。 このことをより概念的に表現すれば, 「じつは使 用価値と交換価値との直接的統一としての商品の定在が包み隠している矛盾のいくつか ) の側面を具体的に示 している5 」 , ということになる. このことは どういうことなのかを, 交換過程 の矛盾に簡単に触れながら, 明らかにしよう, 交換過程において商品は使用価値として実現されなければならないと同時に, 価値としても実現 されなければならない, ところが, この二つの実現の過程は矛盾する. 商品の使用価値はその所有 者にとっ ては非使用価値であり, 非所有者にとっては使用価値であるから, それを欲する特定の他 人の手に譲渡されなければならない(使用価値としての実現) . ところが, その商品の所有者は, そ れをただ交換価値の担い手として, 他のいかなる商品とも交換可能なものとして, つまり価値と し て実現しようとする, この実現を媒介としてのみかれの多様な欲求を満すこと ができる, この場合, 相手がその商品の使用価値を欲するか否かは関係がない. そこで商品が使用価値として実現される ためには, それとは矛盾する価値としての実現がなされなければならない, 他方, 商品が価値とし て実現されるためには, それが使用価値として実現されることを前提する, その所有者にとってど のような商品でもみずから欲する商品と交換される (価値としての実現) ためには, その商品がそ れを欲する特定の他人に譲渡されることを前提する, しかし 「社会的欲求の自然発生的な体制」 で は, 自分の所有している商品を欲している商品所有者の商品が自分の欲している商品であるのは極 めて偶然的であるから, この交換過程の矛盾は, ある商品の所有者の欲求の実現 (価値としての実 現) がその商品を譲渡する相手の欲求 (使用価値としての実現) の否定としてか, または逆に, 後 ) 換言すれば この 者の実現が前者の否定として, つまり相互的交換欲求の不 一致として現象する6 , , 矛盾は交換当事者にとっ て 「Aの商品はBにとっ て使用価値であるのに, Bの商品はAにとって使 用価値でないかもしれない」 といった事態として意識されるのである. 【A】 においては, 交換過程の矛盾 がこのように相互的交換欲求の不一致として現象する, この 38.

(4) . スミスの商品・貨幣論 --マルクス価値言 論を基底にして --. 事象において交換過程の矛盾 の一 つが具体的に語られているのである したがって スミスが【A1 . , で述べ ている相互交換欲求の不一致は, 交換過程の矛盾から全く切り離され, したがっ て 「商品の 価値としての実現から完全に切り離されて, もっ ぱら使用価値としての実現の困難というかたち で とらえられ」 ているのではなく, それゆえ, また 「ほとんどの人がか れらの勤労の生産物と交換す るのを拒否しないであろうと考え られるような, なんらか特定の商品」= 「貨幣」 は 「使用価値と , 7 ) して万人にみとめられ欲せられるという意味 での 『一般的 使用価値』 」 ではない, スミスは, 交換 過程の矛盾の具体的側面に触 れて, この解決のために, 「家蓄」 「塩」 「干鱈」 「煙草」 等々に等価形 態を見い出しているのである. さらには, 「使用価値と交換価値との直接的統一としての商品の定在 が包み隠している矛盾」のも う一つの具体的側面が, 上記の等価形態として「考えられ, また使用されてきた」「さま ざまな商品」 に問題点を見い出すなかで, 次のように展開されている, 【D】 「たとえば, 塩を買いたいと思う のに, それと交換に与えるものを家畜しかもっ ていない人 は, 牡牛まる一頭分, または羊まる一頭の価値 で, 塩をい ちどきに, やむなく買 ってしまわな け ればならないにちがいない. かれが塩と引換えに与えるはずのものは, 損耗なしに分割さ れるこ とはまずありえないから, かれがこれよりも少量を買うことは滅多にできないことだろう また , . もしかれがもっと多量に買おうという気になったとすれば, 同じ理由で かれは二 三倍の量 , , , すなわち二, 三頭の牛, または二, 三頭の羊の価値分の塩をやむなく買ってしまわなければなら ないにちがいない, これに反して, もしかれが羊または牡牛の代りに 塩と引換 えに与えるべき , 金属類をもっ ていたなら, かれはこの金属の量を, さしあたり必要としている商品の正確な量に , 〉 容易に釣り合わせることができたであろう8 」 . 「家畜」 は 「塩」 の所有者にとっての使用価値として譲渡さ れ 「家畜 の所有者はその譲渡によ 」 , って別の使用価値たる 「塩」 を手に入れるのであるが, この 「家畜」 の使用価値としての実現は, じつは 「家畜」 の 「価値」 としての実現を前提とするのであるが, この 「価値」 としての実現を , ス ミ ス は こ こ で は, こ の 「価 値」 の 大 き さ の 実 現 と して 考 察 し, こ の 大 き さ の 実 現 は こ の 「家 畜」 ,. が使用価値として任意分割可能 ではないがゆえに, 「家畜」 の所有者にとっ て 「必要として いる商品 〔塩〕 の正確な量」 を超えることによっ てしか遂行されえな いと みているのである それゆえ , . , 「家畜」 -すでに 「交易の用具 として規定されている-の 「価値 の大きさとしての実現は 任 」 」 , 意分割不可能な 「家畜」 の使用価値としての実現と矛盾するものとして把握されているのである , すなわち,「商品は使用価値としては任意分割可能ではないが, 交換価値としては任意分割可能でな ) ければならない9 」 ということ, あるいは, 「商品所有者たちは, 互いに交換しようとする分割でき 0 ) ない商品を,.不等な価値比率で需要す ることがありうる1 」ということによって, 「使用価値と交換 価値との直接的統一としての商品の定在が包み隠している矛盾のいくつかの側面」 が 諸商品の交 , 換関係の分析を通して, 具体的に示されているのである. そして, スミスは これらの矛盾を解決 , するものとして, 任意分割 で耐久性のある 「金属類」 に, 一般的等価形態=貨幣商品を見い出した の で あ る.. このように, スミスは 「いわゆる商業社会」 を固有の対象として, 【A】 ~【D1 のなかで 不十 , 分性を有しているとはいえ, 諸商品の交換過程に含ま れている矛盾のいく つかの具体的側面と こ , の矛盾の解決としての貨幣の起源を分析しているのである. それゆえ, マルクスが 「経済学者たち は単純な物々交換を考察するという口実のもとに, じつは使用価値と交換価値との直接的統一とし ての商品の定在 が包み隠している矛盾のいく つかの側面を具体的に示している」 といっ ていること は, ス ミ ス の 【A1 ~【DI を念頭に置いた正鵠を射た分析である , 39.

(5) . 宮. 第1 1章. 田. 和. 保. スミスの 「不変の価値尺度」 論. 第1節. 「不変の価値尺度」 論の設定視角とフェ ティ シ ズム. スミスは, 「いわゆる商業社会」における物々交換の不便と, この不便の解決のための貨幣の必要 性を論 じたのちに, かれの研究課題を次のように設定している. 「人々 が財貨を貨幣と交換するか または財貨を相互に交換するにあたっ て 自然に守るルール , , 1 } とはどんなものであるかを, これから私はすすんで検討することにしよう1 」 , 「第一に この交換価 かく してスミスは,「諸商品の交換価値を規制する原理を究明するために」 , , 値の真の価格はいっ たいなにに存するのか」という問題に ついて説明を試みるとして, 「第5章 商 品の真の価格と名目価格, すなわち, それらの労働 での価格と貨幣での価格」という題の章を設け, 「不変の価値尺度」 論を軸にして商品=価値論を展開する , スミスは, 前に見たように, 第4章において諸商品の交換の 「事態の不便」 を解決するものとし 2 )としていたが ての貨幣の発生を説き, この貨幣によっ て現実的に商品交換 (流通) が遂行される1 , ここでは, この交換 (流通) が遂行されるさいの 「交換価値の真の尺度」= 「交換価値を規制する原 理」 はまだ論究されていなかっ た. 彼は, この章の終わり近く で, 貨幣の媒介によっ て商品が現実 的に交換されるさいに,この交換がどれだけ最大限正確な価値量の評価に基づいて行なわれるのか, といっ た問題を提起する. そして, それ自体の価値が絶えず変動する商品は他の商品の正確な価値 尺度とは決してなりえないとして, 貨幣としての金銀もその例外ではないがゆえに, 貨幣を 「交換 価値の真の尺度」 としては否定的に把握し, 「労働」 を 「真の尺度」= 「不変の価値尺度」 とした, ここで次のことに 気がつく, 第4章までの叙述, すなわち, 「分業」 → 「いわゆる商業社会・ →貨 幣の考察叙述から, 「不変の価値尺度」の追求のなかでの商品=価値, 労働についての考察叙述への 3 ) 急転回, 『資本論』 のそれと比較すれば, この「転倒された叙述の順序1 ・では, 」は明らかであろう. この 「転倒された叙述の順序」 は何にその根拠を有するのか. そもそも「不変の価値尺度」の追求の設定は, 商品=価値の存立根拠を問うものではなく, 所与・ 自明として前提された商品の, その交換のさいの価値の大きさをいかように最大限正確に評価する のか, といっ た問題視角から発するのである, 「物が価値をもつのは 物体が重量をもつの と全く同様に自然である と思っ ている」 ならば , , , この「観点からす れば, この価値 〔の大きさ〕 がどのようにして最大限正確に証価されるかを見い 「 出すことだけが,問題なのである」 , これこそは ブルジョ ア経済学が行なう分析のやり方の一例で ) 4 あ る1 」 ,. 現実の生産物の交換価値への転化が自明とされると, 価値量の規定が決定的な課題となり, した がっ て, 貨幣の媒介によ ってすべての種類の財貨が売買されるなかで, その価値の大きさを測る尺 5 6 1 } 「不変の価値尺度」 の追求がこれである1 7 ) ここにあの貨幣の ’ 度を発見することが問題となる1 , , 考察から商品=価値・労働についての考察の 「転倒された叙述の順序」 の根拠が存する, 商品の形態を 「自明な自然必然性」 とすることから, 交換価値の 「量的な規定」 に心が奪われて いるということは, 交換価値は一定分量の労働時間に等しい, ということだけであっ て,「個人的労 働はただそれの脱皮によってのみ抽象的一般的な社会的労働として自己を表わさなければならない 「 8 } のだ, という質的規定を忘れている, ということである1 」 . この 質的規定」 が等閑視されれば, 40.

(6) . スミスの商品・貨幣論 --マルクス価値論を基底にして --. 「貨幣形成と 価値の本質との 労働時間によるこの価値規定との 関連を把握 することは不可 」 , , , 能であり, したがっ て 「労働」 (真の価格)と貨幣(名目価格)との内的紐帯の把握は不可能となる, 第2節. 「不変の価値尺度」 と 「実際上の有用性 」. 労働は 「すべての商品の価値を, 時と場所の如何を問わず, 評価し比較することのできる究極 の 0 ) 真の基準2 」 であり, これにたいして貨幣はその「名目上の価格」であるとして, スミスが両者を区 別するとき, 彼の実際上の問題意識は果してどこにあっ たのか, そしてマルクスはこれをどのよう に自己消化しているのか, スミスは,「諸商品と労働について, その真の価格と名目上の価格とを区別するのは, たんに理論 9 ) の問題では なくて, ときには実際上かなり有用な問題かもしれない1 」として, 次のように述べてい る,. 「同一の真の価格はつねに同じ価値をもつが しかし金銀の価値が変動するために 同 じ名目上 , , の価格は非常に違った価値をもつことがある. したがって, ある土地財産を永久地代を留保して 却売する場合, もしその地代をつねに同じ価値にしておきたいと思うならば, その地代を留保し ておく 家族にとっ て, それが貨幣の一定額でないようにしておくことが肝要である, そう しない と, その地代の価値は, 二つの異なる種類の変動をこうむることになるだろう. 第一は, 同一名 称の鋳貨に含まれる金銀の量が, 時代が異なれば異なるということから生じる変動 であり, 第二 0 ) は, 等量の金銀の価値が, 時代が異なれば異なるということから生じる変動である2 」 , 「地代の価値」 を変動させるものとしての前者においては 「君主や独立国家は かれの鋳貨に含 , , まれている純金属の量を減らす」 こと, つまり, 「度量標準」の切り下げが想定されており, 後者に おいては, 「アメリカの諸鉱山の発見によっ てヨーロッ パの金銀の価値が減少し」 (貨幣材料金の価 値減少) , その結果, たとえ貨幣地代が一定標準の純 金で支払わ れるという約定になっていても,「貨 幣地代の価値」 が減少することが想定されている. ここでは貨幣材料金の価値変動と貨幣の価値尺度機能との関連について問題を絞って考察する, この価値変動は, 価値尺度としての貨幣を損うものではない. なぜならば,「金の価値変動はすべて の商品に同時にふりかかるのであり, したがって, そのほかの事情が同じならば, 金の価値変動は 諸商品の相対的価値には変化を起させないからである, といっ ても, いまではそれはみな, 以前よ 1 ) り高いかまたは低い金価格で表現されているのではあるが2 」 ,金の価値変動は価値尺度としての貨 「 幣の機能を妨 げない以上, 貨幣とは別の 不変の価値尺度」 による 「真の価格」 など必要としない, しかし, 金の価値変動が価値尺度としての貨幣の機能を妨げない, という 「命題が妥当するのは, 同じ時点での異なっ た商品価値の比較が問題となっ ているかぎりでのことである. 価値の自立化が 蓄蔵貨幣, 支払手段, 資本という諸形態でさらに展開され, 異なったもろもろの 時点における価値 2 ) の大きさの比が問題となる場合には, それはもはや妥当しない2 」 , 「すでに見たように 金銀の価値変動は 価値の尺度または計算貨幣としての金銀の機能に影響 , , を与えない, けれどもこの変動は, 蓄蔵貨幣にとっては決定的に重要となる, というのは, 金銀 価値の増減につれて, 金銀蓄蔵貨幣の価値の大きさが増減するからである, 支払手段としての貨 幣にとっ ては, なお一層重要となる. 支払は商品の販売よりもあと でようやく行なわれる, 換言 すれば, 貨幣は2つの違っ た時期に2つの 違った機能で, すなわちまず価値の尺度と して, つい でこの計算に対応する支払手段として作用する, この2つの時期のあいだに, 貴金属の価値, す なわちその生産に必要な労働時間が変動するならば, 同じ分量の金または銀は, 支払手段として 41.

(7) . 宮. 田. 和. 保. 現われるときには, それが価値の尺度として役立っ たとき, すなわち契約が結 ばれたときに比べ て, あるいはより大きい, あるいはより小さい価値をもつであろう. この場合には, 金銀のよう な1つの特殊的商品が果たす, 貨幣すなわち交換価値としての機能は, その生産費の変動にその 3 } 価値の大きさが依存している特殊的商品としての金銀の本性と衝突する2 」 蓄蔵貨幣, 支払手段として価値が自立化し, 異なっ た時点での価値の大きさを比較しなければな 4 ) 金の価値変動は価値尺度としての貨幣の機能に影響を与える このことが スミス らないときに2 , , , にあっ て, 貨幣価格=名目上の価格とは異なっ た 「不変の価値尺度」 による 「真の価格」 が求めら れる 「実際上」の理由 である. そして, 「等量の労働は, 時と場所のいかんを問わず, 労働者にとっ 5 ) ては等しい価値である2 」がゆえに, 価値が自立化し, 異なっ た時点での価値の大きさを比較しなけ ればならないとき, この 「労働」 こそがスミスにと って 「不変の価値尺度」 として現われるのであ る.. 貨幣材料の価値変動にもかかわらず, 等量の労働は等しい価値であるがゆえに, それは時と場所 のいかんを問わず, つねに等価交換を, したがっ て交換のさいの ブルジョ ア的所有権を維持するも のとなる, まさに 「不変の価値尺度」 論は, ブ ルジョ ア的所有権 (等価交換) の維持のための理論 的営為である, また, さきの 「君主や独立国家」 による 「度量標準」 の切り下げは, スミスにとっ て等価交換による所有=ブルジョ ア的所有権を撹乱するもの であり, 「君主や独立国家」による経済 的過程への不当な侵害として批判されている のである. 第3節. 「不変の価値尺度」 論における価値 労働 所有 , ,. (1) 「不変の価値尺度」論に潜んでいる価値, 労働, 所有観をさらに一層明らかにするために「第 5章. 商品の真の価格と名目上の価格について, すなわち, その労働価格と貨幣価格について一 を 検討することに しよう. 【A】 「人が富んだり貧しかっ たりするのは, 人間生活の必需品, 便益品および娯楽品をどの程度 享受できるかによる. だが, 分業がひとたび徹底的に行き渡るようになっ たあとは, 一 人の人間 が自分の労働 で充足できるのは, このうちのごく小さい部分にす ぎない. かれは, その圧倒的大 部分を他の人々の労働に仰がなければな らない. つまりかれは, 自分が支配できる労働の量, ま たは他人から購買 できる労働の量に応じて, 富んだり貧しかっ たりするにちがいない. したがっ て, およそ商品の価値は, それを所有していても自分では使用または消費しようとせず他の商品 と交換しようと思っている人にとっ ては, その商品でかれが購買または支配できる他人の労働の 6 } 量に等しい. それゆえ, 労働はすべての商品の交換価値の真の尺度 である2 」 . 「 【B1 あらゆる物の真の価格, すなわち, どんな物でも人がそれを獲得 しようとするにあたっ て 本当に費やすものは, それを獲得するための労苦と骨折りである, ……それら〔貨幣または財貨〕 はある 一定量の労働の価値をふくんでおり, その一定量の労働の価値をわれわれは, その場合, それと等しい労働量の価値をふくんでいるとみなされるものと交換するのである. 労働こそは, すべての物にたいして支払われた最初の価格, 本源的購買貨幣であった. 世界のすべての富が最 初に購買されたのは, 金や銀によって ではなく, 労働によ ってである. そしてこの富の価値は, この富を所有 し, それをある新しい生産物と交換しようと思う人たちにとっては, そうした人た 7 } ちがそれで購買または支配できる労働の量に正確に等しいのである2 」 . まず 【A】 で問題にされていることは, 「分業」 によって引き起された社会的変化, すなわち, 社 会的分業による労働生産物の商品化によっ て富の存在様式が変化したことである. そして人が富裕 42.

(8) . スミスの商品・貨幣論 --マルクス価値論を基底にして --. であるか貧乏であるかは, かれが 「所有」 する商品の価値に依存し, この価値はまた 「購買または 「 「 支配できる他人の労働の量に等しい」 , それゆえ 交換価値の真の尺度」 はこの 労働」 であるとい 「 う命題が与えられる(周知の様にここに支配労働価値説が存する) . さらにスミスは, なぜ労働 が 交 「 換価値の真の尺度」 でありうるのかの根拠を, 【B】 部分で次のように説明している, あらゆる物 の真の価格, すなわち, どんな物でも人がそれを獲得しようとするにあたっ て本当に費やすものは, それを獲得するための労苦と骨折りである. ……労働こそは, すべての物にたいして支払わ れた最 初の価格, 本源的購買貨幣であっ た」 からである, と. 周知の様にここに所謂投下労働価値説が存 する, このようにスミスは, どこまで意識的であるかは別にして, まず 【A】 で交 換価値が何 によ って測られるのか, ということが考察され, つ ぎに 【B1 でこの尺度としての労働の根拠を明らか にするために交換価値そのものが何によっ てきめられるのか, ということが考察されている, 換言 「不変の価値尺度」 すれば, 交換価値の尺度 ( ) としての労働と, その根拠づけとしての交換価値の 源泉としての労働への到達という論理展開を有している. ( 1 1) さて, 【B】で「あらゆる物の真の価格……は, それを獲得するための労苦と骨折りである, ……労働こそは, すべての物にたいして支払われた最初の価格, 本源的購買貨幣である」 とスミス が述べるとき, ここで注意すべきことは, 「最初の価格」 「本源的購買貨幣」 という表現に潜んでい る流通視角からの労働把握である, 投下労働それ自体は, 人間と自然との間の物質代謝であるが, スミスは, この投下労働を人間と 自然との間の商品関係において, 否, たんに商品関係のみならず賃労働と労賃という関係から類推 して擬制化された賃労働の形態において把握しているのである, すなわち, 彼は生産過程そのもの (人間と自然との間の物質代謝) を人間と自然との交換過程として, 労働をこの過程において各人 「労苦と骨折り」 としての労働) にた が 「支払っ た最初の価格」 として, そして生産物をこの労働 ( 「 いして与えられるところの 自然的な報酬または賃金」 として把握しているのである. かく して, スミスは自然と人間との 交換のさいの 「最初の価格」 「本源的購買貨幣」 である 「労働」 こそが, こ れにたいして自然から与えられる生産物の真の交換価値を規定し, 「不変の価値尺度」たりうるので ある, とするのである. またこの意味で 「世界のすべての富が, 最初に 〔自然から〕 購買されるの は, 金や銀によってではなく, 労働によ ってである」 と論定するのである, したがってまた, 彼は 最初から生産に 必要な労働を生産物と引換えに自然に支払う 「本源的購買貨幣」 として, その生産 物をこれにたいして与えられたところの 「自然的報酬または賃金」 として把握しているがゆえに, 「労働の価値」 )と等しいものとし, また「賃金」を「不 結局, 生産に必要な労働そのものを「賃金」 ( 2 ) 変の価値尺度」 とするのである8 , 「 (m) スミスは, 商品の価値は……その商品で購買または支配できる他人の労働の量に等しい」 という 《対他関係》 での商品交換のさいの 「規則」 を, 今迄に見たように, 《対自然関係》 での交換 の 「規 則」 をも っ て 基 礎 づ け た の で あ る が, こ の こ と は 一 体 何 を 意 味 し て い る の か, こ の こ と を 明. 《対他関係》 での流通) の立場からすれば, この流通に先行する自己労 らかにするためには, 流通 ( 働による本源的取得が流通の前提として現われる, といっ た単純商品流通における取得法則の現象 に注意が払われなければならない, 「諸商品はつねに現存するものとして流通にはいるのであるが 諸商品の生成過程 それゆえそ , , れの本源的な取得過程は, 流通の彼岸のなかにある. しかしながら, 流通によ ってのみ・それゆ え自己の等価物の譲渡によ ってのみ・他人の等価物 〔他人の生産物・労働〕 を取得できるのであ るから, 必然的に自己の労働が本源的な取得過程として前提されているのであり……, したがっ て労働と, 自己の労働の成果の所有とは, それなしには流通を通じての第2の取得が行なわれな 43.

(9) . 宮. 田. 和. 保. 9 } い根本前提として現われる2 」 , 《対他関係》 での流通) の前提としての・自己労働に基づく本源的な取得過 スミスは, 商品流通 ( 程の内容を, 人間と自然との交換過程と 見倣しているのである, したがっ て, 労働は, それの自然 との交換を媒介として 「他の全ての財産の根本的な基礎」 をなし, それゆえ 「最も神聖で不可侵な 「 もの」 となる (本源的取得としての不変の価値尺度) , この 根本的な基礎」 のもとではじめて 《対 「 他関係》 と しての流通による 第二の取得」 が行なわれると見ているのである, 以上のことから, 「不変の価値尺度〆こたいするスミスの問題意識は, ブルジョ ア的所有権を根拠 づけ, かつ, それが時と場所の如何を問わず商品価値を比較 できる唯一の基準である以上, 貨幣材 料の価値変動にかかわらず, 等価交換の不断の確保=ブルジョ ア的所有権を維持・保障するという ことである, と言えよう,. 1 1章 第1 第1節. 「交換過程」 と貨幣の機能について-スミス貨幣 論評価のための-考察- 問題の所在. スミス研究者の一部において, 諸商品の交換過程と貨幣の機能との関連について誤っ た理解に基 づいて, スミスの貨幣論が評価されている がゆえに, 本章において, 『資本論』第1部第1篇第2章 「交換過程」 を手掛りにして 交換過程と貨幣の機能との関連について考察することを通して ス , , ミスの貨幣論の評価のための一基準を明らかにする. まずこの関連についての誤り た理解とこれに基づく スミスの貨幣論の評価とは, 1 ( )マルクスの「交 換過程」 論から導出さ れている貨幣は, 価値尺度としての機能 ではなく, 流通手段としてのそれで あり,( )したがっ てスミスが,『国富 論』 第1 篇第4 章に お いて 「交 換の 事 態 の 不 便」 から導出 2 している貨幣を流通手段と規定したのは, マルクスの 「交換過程」 論から導出された貨幣の機能に 0 ) 『国富論』 第1篇第4章における交換の 「事 も 「対応」 しており正当である, とすることである3 . 態の不便」 から発生する貨幣の二つの機能 (価値尺度と流通手段機能) との関連に ついては, すで に触れた. した がっ て, 本章においては, マルクスの 「交換過程」 から導出されている貨幣の機能 は, 価値尺度ではなく 流通手段であるかどうかが最大の問題となる. 「交換過程」 の 「出発点となるのは 共同的労働としての諸個 人の労働ではなくて 逆に私的個 , , 人の特殊的労働, 交換過程 ではじめてそれの当初の性格を止揚することに、 よって, 一般 的な社会的 労働であることを証明する労働 である, それゆえ一般的な社会的労働は, できあがった前提ではな 1 ) 「 くて, これからできあがる結果なのである3 」 . したがって 商品は, さしあたり, 金めっきもされ 「 2 ) ず, 糖衣もほ どこされず, 生まれた姿のままで交換過程にはいるのである3 」 . このように 生まれ た姿のままで交換過程にはいるJ 諸商品は, 後述するように, 諸商品の全面的持ち手交換の矛盾に 遭遇し, この矛盾の解決のため 「交換過程は, それが貨幣に転化させる商品に……その独自・ な価値 3 } 「 形態を与えるのである3 したが て次のような見解は 交換過程 論の端緒において誤りであ る っ 」 」 . 「 と言えよう. その見解とは, 交換過程に先行する一過程 で, 交換過程の矛盾を動力として ではなく, 労働生産物に完成した商品形態を与える統一的な価 値表現を根拠として, 流通手段とは異なる価値 「 尺度機能としての貨幣が先ず形成されるの であり」 , したがって 諸商品は, 交換過程の前にはいる に先立つ 一過程, マルクスの言う 『理論的準備過程』 〔貨幣の価値尺度機能〕 でその価値を表現しな 4 } 「 ければならない3 」 , とする見解である, この見解に基づけば, 諸商品は 金めっ きされず, 生まれ 44.

(10) . スミスの商品・貨幣論--マルクス価値論を基底にして --. た姿のままで交換過程にはいり」 , ここでの矛盾を媒介としてはじめて「他の全ての商品の社会的行 動がある特定の商品を排除してこの排除された商品によ って他の全ての商品はそれらの価値を全面 5 ) 的に表示する3 」のではなく, 諸商品は交換過程にはい るに先立ってすでに「金めっ き一され, した 「 がって 価格形態」 を受け取っていることになる, すなわち, マルクスにおいては交換過程の 「結 果」 において定立さ れていることが, この見解では全く逆に 「前提」 であると主張されているので ある, 商品流通のさいには価値尺度機能として の貨幣が流通手段機能に先行しなければならない しか , し, このことは, 例えば今先程引用した見解の持ち主 である武田氏が述べているよう に 「諸商品の , 交換過程に先立つ一過程 で……その価値を表現しなければならない」(交換過程に先立つ価値尺度機 能) ということを意味するであろうか, 氏はこの根拠を次のことに求められている 交換過程の矛 . 盾からは, 即, 流通手段機能としての貨幣が生じる. それゆえ, 価値尺度機能 が流通手段機能に先 行するためには, 価値尺度としての機能の定立が, 流通手段機能を導出する 「交換過程」 に 「先立 つ 一過程」 で, 『資本論』 に該当する部分で言えば 「価値形態」 論で説かれていなければならない , と, 氏の論理の当否を判断するためには, したがって 「交換過程」 と貨幣の二つの機能 (価値尺度 と流通手段機能) との関連について検討しなければならない , 、、、、、 さらに, 商品の流通のさいには諸商品の価値の同名の大きさ (価格) を 「前提」 とするという こ 、、、、 とは, 武田氏が主張しているように, 「交換過程に先立つ一過 程」 で 「統一的な価値表現」 (価格) をもたなければならない, ということを意味するものであろうか もし 「交換過程」 と 「商品の流 , 通過程」 とが同一であるならば, 氏の主張は正当である が, しかしその代わりにマルクスは 一方 , では諸商品は「金めっ きもされず… …生まれた姿のまま で交換過程にはいる」と言い, 他方では「価 格」 なる 「金めっき」 を 「前提」 として 「交換過程」= 「商品の流通過程」 にはいると言い したが , って, マルクスは自家撞着していることになる, しかし, この自家撞着は, マルクスに起因するも 、、、、 、 、、、、、 のではなく, 氏自身の概念の暖昧さと混乱に基づく, なぜなら, 氏は 「交換過程」 と 「商品の流通 過程」 とを混合 (同一視) され, 「流通の前に価格が前提される」 ということを, 交換過程に先立っ 、、、、 、、、、、、、 、、 、、、 て価格が, それゆえ価値尺度機能が 「前提」 されるというように 「取違え」 されているから である , したがっ て, 交換過程と商品の流通過程との関連について正確な理解を必要とする , 以上の諸点を明らかにする ために, ①交換過程での商品所有の具体的規定性を与えて ②交換過 , 程の矛盾の内容を確認し, ③この矛盾の 「運動しうる形態」 と 「運動形態」 を さらにそのなか で , の貨幣の諸機能を考察する. 第2節. 「交換過程」 での商品所有者の具体的規定性. マルクスは 「交換過程」 をまず次のような叙述から始めている, 「商品は物であり それゆえ人間にたいして無抵抗である ……これらの物を商品として互いに , . 関連させるためには, 商品の保護者たちは, その意志をこれらの物にやどす諸人格として互い に関係し合わなければならない. それゆえ, 一方は他方の同意のもと にのみ したがっ てどち , らも両者に共通な一つの意志行為を媒介としてのみ, 自分の商品を譲渡す ることによっ て他人 の商品を自分のものにする, だから, 彼らは互いに私的所有者として認め 合わなければならな 6 ) し)3 」,. このような関係における諸商品の交換のさいに, 商品所有者は, いかなる具体的規定性が付与さ れるのかを, 「経済的諸関係の人格化」 において考察しよう, 45.

(11) . 宮. 田. 和. 保. 商品所有者たちは, 価値という 「経済的諸関係の担い手」 として互いに相対するがゆえに, 「彼ら ) と し て, す な わ ち 生 き た i i t j r は, 行為において, 主体化された交換価値 ( eTauschwert v e ekt sub l i )としてだけ対立し合っ ている, そのような t 等価物と して, 同じ値打ちのあるもの(G1 ende e chge 7 ) l i ) だけでなく, 彼らのあいだにはまっ たくの相違もない3 ものとして彼らは等しい ( e ch 」 g . この 「 d h G 1 i ) l 交換行為において同様なものとして通用し ( ように, 諸個人は諸商品の ec get en e, 自他の 8 ) i l i )3 t 区別に無関係なもの (G1 e chgu ge 」 として登場する. したがって, 個人Aが個人Bの商品に欲 望を感じるとしても, Aはこの商品を力づく でわがものには しないし, またBもAの商品にたいし てそうはしない, もし一方が他方の商品を力づくでわがものとすれば, 両者の関係は価値関係に相 反することになる, 商品所有者が価値の担い手である限り各人にとっ て他人は自分以上の意義をも つのでは なく, 同等な存在者であるからである. 以上の価値概念に基づけば一 つの自由の観念が生成する. 交換のさいに, 私は他者と同等, 同じ 9 ) 値打ちのものである がゆえに, したがっ て「どちらのがわからも強制されることのない意志3 」関係 「 ) であるがゆえに, 私は, 他者の意志に支配されることなく( ~からの自由」 , 私の意志に支配され, 「 交換のさいに 「自由な 主体的である( 自由意志による取引 ) 諸商品の 私が私にたいして規定的で 」. 「 ) 0 自己規定の形式的要素4 」を得る. このように 交換の行為そのものから, 個人は, その各人が交換 1 } の排他的かつ支配的な (規定的な) 主体として, 自己のうちに折れ帰る4 」 . こうした 「主体」 としての商品所有者は, 他面において, 「欲望および衝動の-全体」 である 「本 性」 (Na )を具えたものとして存在 し, ここでは 彼らのうち誰一 人と して自分の手のなかに自分 t ur 自身の欲求の対象をもっ ておらず, 各人がその手に他人の対象をもっているがゆえに, この「本性」 を 「動機」 として交換するの であるが, この 「欲望および衝動の-全体」 を 「私の利益」 「特殊的利 4 2 「 } すなわち 商品 益」として, 「自己目身のうちに反省し」 , , 一般的に反省された形態で措定する 」 . 「 「 所有者は, 交換の排他的かつ支配的な主体」 としては, 欲望および衝動の 一全体」 である 「本性」 を「私の利益」 「特殊的利益」としてモメント化する, また, このようにしてはじめて各個人は, 「交 換の排他的かつ支配的な主体」 たりうる, したがっ て, 商品所有者を結びつけて一つの交換関係に おく唯 一の力は, 単に彼らの欲望, 衝動一般ではなく, まして彼らの 「共同利益」 でもなく, 彼ら 3 ) の自 己利益, 特殊的利益の力 だけである4 . 商品所有者は, 以上の平等の観念, 自由の観念, 私的利益という観念を, 彼らの商品にや どす人 格=私的所有者として交換過程で関係し合っている, このような 「経済的諸関係の人格化」 として 相互にふるまうことによ って, 彼 らは 交 換過 程 の 諸 矛 盾 に 遭遇する, この矛盾と矛盾の 「運動し うる形態」 ないしは 「運動形態」 とはいかなるものか, これが次の問題である. 第3節. 交換過程の矛盾と貨幣の機能. (1) マルクスは交換過程の矛盾について次のように述べる. 「諸商品は みずからを使用価値として実現しうるまえに 価値として実現しなければならない , , , 他面では, 諸商品は, みずからを価値として実現 しうるまえに, みずからが使用価値であること 4 ) を実証しなければならない4 」 (交換過程の第一の矛盾) , 商品は, 特定の他 人にとっ ての使用価値として実現されるまえに, すなわち, その労働が他人に 「使用価値としての実証」 ) まえに, 他のいかな とって有用な形態で支出されたことが実証される ( る商品とも交換可能であり, このことによっ てその生産者の多様な欲求を満すものとして実現され 「 「価値としての実現」 ) なければならない ( , なぜなら, 社会的欲求の自然発生的な体制」において, 46.

(12) . スミスの商品・貨幣論 -- マルクス価値論を基底にして --. 他人が欲している商品の所有 者が, その他人の所有している商品を欲するのは極めて偶然的である から, まず, 商品を他人にとっての使用価値として実証しようとすれば, その商品の生産者の多様 な欲求の実現を媒介する価値としての実現が否定され, その生産者の生産の続行が不可能となり , したがっ て, 商品生産自体が社会的分業体制と して存立しえなくなるから である , ところが, 商品が他のいかなる商品とも交換可能なもの=価値として実現されるまえ に, その商 品は他人にとっ ての使用価値であることが実証さ れなければならない, もしその商品の所有者が自 己の商品をまず価値として実現させるならば, 前述したように 「社会的欲求の自然発生的な体制」 において, 彼が欲している商品の所有者 (他人) が, 彼の所有している商品を欲することは極めて 偶然的であるからして, 彼の商品を欲する特定の他人へのその商品の譲渡=他人にとっ ての使用価 値としての実証が否定され, したがっ て, この他人の 「特殊的利益J が否定されることになる, そ して, 価値概念に基づけば, すべての商品の所有者が全く 同じ権利を行使しうるのであるから, 結 局, 諸商品の交換が社会的に成立せず, したがって, 商品生産自体が社会的分業体制として 存立し え な い こ と に な る,. 以上の考察で明らかなよう に, 交換過程は, 一方 が立てば他方が立たず, 一方の条件の充足が他 方の正反対の条件の充足と一体となっているという矛盾した関係である. 以上の交換過程の第一の 矛盾は, 以下の第二, 第三の矛盾を既に内包している, 交換関係を即目的に成立させる唯一の力は, 「利の利益」 「特殊的利益」 の実現であるがゆえに, 個々の商品所有者にとっ て, 他人のための使用価値としての実証はさ しあたり どうでもよいもの i l i l ( t )として,自己の商品を他のいずれの諸商品とも交換可能なもの=価値として実現し, e chgu g g また, 自己の諸欲望を満す使用価値をもつ別の商品と引換え でなければ自己の商品を譲渡しようと はしない. したがっ て,「どの商品所有者も, 自分の欲求を満す別 の商品と引換えでなければ自分の 商品を譲渡しようとはしない. ……他面, 彼は自分の商品を価値として実現しようとする, すなわ ち, 彼自身の商品が他の商品の所有者にとって使用価値をもつかもたないかにはかかわりなく, 自 5 } 分の気に入った, 同じ価値をもつ他のどの商品ででも価値として実現しようとする4 」 , しかし, 前 述したように, 価値概念に基づけば, すべての商品所有者が同じ権利を行使できるのであるから, 「同じ過程が すべての商品所有者にとっ て同時にもっ ぱら個人的であるとともにもっ ぱら一般的 , 6 ) 社会的であるということはありえない4 」(以上は交換過程の第二の矛盾) .すべての商品所有者が自 己の商品を価値=一般的交換可能性として妥当せしめ, 他者の商品には使用価 値としてのみ妥当さ せようとすることから生じる第二の矛盾は, 第一の矛盾の考察からも理解されるように, この矛盾 の再現にすぎない. また, 第二の矛盾は, 「交換過程」 論以前の 「価値形態または交換価値」 論での 考察を踏えて 「より深く立ち入るなら ば」 次のように表わすことが できよう, すなわち, 「どの商品 所有者にとっても, 他人の商品はどれも自分の商品の特殊的等価物として意義をもち, それゆえ, . 自分の商品は他のすべての商品の一般的等価物として意義をもつ, しかし, すべての商品所有者が 同じことを行なうのだから, どの商品も一般的等価物ではなく, それゆえまた, 諸商品は, それが 自己を価値として等置し, 価値の大きさとして比較し合うための一般的相対的価値形態をもっ てい 7 ) ない. だから, 諸商品は, …ただ生産物または使用価値として相対しているにすぎないのである4 」 (交換過程の第三の矛盾) , ( 1 1) 交換過程に含まれている上記の矛盾は, 他の全ての諸商品の特定の一商品への全面的な働 きかけによって, まず価値尺度機能としての貨幣を定立し, この機能によっ て, この矛盾は 「運動 「流通可能な形態」 しうる形態」 ( ) を得る. マルクスは交換過程の矛盾の 「運動しうる形態」 につい て次のように述べている, 47.

(13) . 宮. 田. 和. 保. 「交換過程は 商品と貨幣とへの商品の二重化を すなわち 諸商品がそれらに内在する使用価 , , , 値と価値との対立をそこに表わす外的対立を, 生み出す, ……商品は, 実在的には使用価値であ り, その価値存在は, 価格のなかに, ただ観念的に現われるにすぎない, この価格によっ て商品 はその実在的な価値姿態としての, 対立する金と関連させられる. 逆に, 金材料は, 価値の物質 化したものとしてのみ, 貨幣としてのみ意義をもつ. それゆえ, 金は実在 的には交換価値である, その使用価値は, 一連の相対的価値表現のなかに, やはりただ観念的に現われるにすぎないの で あり, この一 連の相対的価値表現のなかで, 金は, その実在的な使用諸姿態の全範囲である, 対 立する諸商品と関連させられる. 諸商品のこれらの対立的な形態が, 諸商品の交換過程の現実的 8 ) な運動諸形態なのである4 」 . ここでの金は, これが商品価値を同名の大きさとして, つまり価格として表わしているがゆえに, 貨幣の価値尺度としての機能をなしており, したがっ て, 諸商品の交換過程に含まれている諸矛盾 の 「運動しうる形態」 は, 貨幣の価値尺度としての機能によ って, 上記引用文の形態においてつく 「交換過程」 の章〕 までのところでは 貨幣は一つの機能 られているのである, それゆえ, 「これ 〔 , しか知らない, すなわち, 商品価値の現象形態として, または商品の価値の大きさが社会的に表現 9 ) される材料として, 役立つという機能だけである4 」 , つまり, 価値尺度としての貨幣の機能だけで ある. 交換過程の矛盾は, 貨幣の価値尺度としての機能によ って, まず 「運動形態」 を得るがゆえに, 「第1 1章 交換過程一 のつ ぎに 「価値尺度」 (第m章第1節) が考察されるのであるが, 価値のこの 価格表現は,「貨幣と引換えに商品を譲渡する可能性と譲渡する必然性とを含んでいる, 他方, 金が 観念的価値尺度と して機能するのは, 金がす でに交換過程において貨 幣商品と して動き回 っ てい 0 ) る5 」がゆえに, 諸商品の交換過程は, 相対し, かつ互いに補い合う二つの変態 -- 商品の貨幣への 転化と貨幣から商品 への再転化 -- において行なわれるのである. すなわち, 「商品の交換過程は, 1 } 次のよう な形態 において行なわれる,商品 -- 貨幣 -- 商品5 」 .この商品の姿態変換W一G-W(循 環) こそが, 諸商品の交換過程の矛盾 が現実に 「運動する形態」 である, そして, ある一つの商品 の姿態変換W-G-Wは, 他の諸商品の姿態変換と解けがたく結びついており, 全体として商品流通を 2 ) 形成する, この 「商品流通の媒介者として」 は じめて 「貨幣は流通手段という機能を受け取る5 」 , 以上の考察から次のことが明らかになっ たと言えよう, 交換過程に含まれている矛盾 は, 諸商品 の価値をまず貨幣に転化させる貨幣の価値尺度という第1の機能によ って「運動しうる形態」 , つま り諸商品の 「流通可能な形態」 がつく られる. そして, この矛盾が現実的に解決される形態 である 商品の姿態変換W一G-Wという運動が形成さ れ, そこ での貨幣が, もろもろの商品の姿態変換の 絡み合いである商品流通を媒介することによっ て, は じめて流通手段という機能の新たな形態規定 を受け取る, それゆえ, 価値尺度としての貨幣は, 商品流通の, したがっ てこれを媒介する貨幣= 流通手段機能の 「前提」 をなすのである, しかし, 諸商品は価値尺度機能=統一した価値形態を前 提として交換過程にはいるのではない, さらには, 交換過程の諸矛盾から発生する貨幣は, 即流通 手段としての機能ではない. したがっ て, 諸商品は価値尺度機能を前提して交換過程にはいるとす る誤解から, スミスに 「価値形態」 論の有無とその意義を吟味することや, 交換過程の矛盾から発 生する貨幣を即 流通手段機能であるとする誤解から, スミスの交換の 「事態の不便」 から導出され た貨幣を吟味することは, 全く徒労に帰する, と言っ てよい,. 48.

(14) . スミスの商品・貨幣論 --マルクス価値論を基底にして--. l ions th thofNat 1 ted than ) A,Smi ryintothe Nature and Causesofthe wea ,Anlnqui ,wi ,Edi i i l on nt roduct arged ,index by Edwin Cannon ,notes,maginalsummeryand anenl .1, ,1950 ,vo. 『 97 6年 若干, 訳文を変更したところ p ,24 大河内一男監訳 国富論 1』 40頁 中央公論社 1 もある. 原文中ゲシュ ペ ルトおよ びイタリッ クの箇所には, 傍点で示し, 引用者の強調は傍点 で 示す, ただし引用中の 〔 〕 はすべ て筆者の挿入である,. 2)ibid , ,24-25 , 邦 訳40頁 ,p 2 5 邦 訳40-41頁 3) ibid , , , ,p ik der pol t i i l 4 ) Marx, Zur Kri t e in: Marx/Enge schen okonomi s werke etz .13 , Band , Di Ver lag,Ber l in ,1961 ,S.36 bid 5 )i , ,. 以 下 M EW,Bd ,13 ,S,36 と 略 記 す る.. 6 ) 以上の交換過程の矛盾に ついては本稿第1 1 1章で詳論する, 4頁 大分大学 『経済論集』 第1 7 ) 中村広治 「スミス貨幣・信用理論の研究」 1 5巻第1号 8) A,Smi l th t 」 .ci ,1,p .25-26 邦 訳42頁 ,op ,vo 1 9) Marx, MEW,Bd 3 S 3 6 , , , . bi d, 10) i , 11 i ) A.Smi th t .c , ,1,p ,30 ,op ,vol. 邦 訳49頁. 1 2 ) 「貨幣がすべての文明国民において商業の普遍的用具となったのは, このようにしてであって, この用具の媒介によっ て, すべての種類の財貨は売買され, 相互に交換されるようになったので あ る」 (A,Smi i th t ,c ,vol ,1,p ,29-30 ,op. 邦 訳48頁). 1 3 ) 内田義彦 『増補. 経済学の生誕』 2 45頁 未来社 1 96 2年 i d M R K I M T d i tal erement rev1see par rauteur, J t 1 4 ) Le Capi r a r r r n e a a x a u c o p . , , oy , ,ent e 1872一一1875 p 32 i Par i teurs re et C1 ce s , ,Lachat ,瓜化aur ,Edi ,. 1 5 ) 貨幣の価値尺度機能は, したがって, 諸商品の現実的交換を媒介する貨幣の流通手段機能, こ れを営むさいの諸商品の交換割合を評価するものとして登場し, 流通手段機能に従属, 包摂させ られることになる, 1 6 ) 商品形態を自明なものとすることにより, 価値量の規定が決定的となり, そこで 「不変の価値 尺度」 の追求が生 じるのは, スミスに固有なものではなく, リカー ドゥ においても同様である, 「このまちがった外観 〔 「不変の価値尺度」 〕 がりカー ドゥのばあいにでてくるのは, 彼にとっ て i ik derpol i i 価値量の規定が決定的な課題となっ ているからである」 (Marx t t schen oko rkr ,Zu ipte1861一1863 l l l IAbtei nomi e(Manuskr ) s Gesamtausgabel etz ung , Marx,Enge ,Band4 ,Di l l i 1 Ver 1‐4 n ag , 以 下 MEGA,1 ,1982 S.1324 ,S,1324 と 略 記 す る), ,Ber. 1 7 ) 「不変の価値尺度」の追求は, ブルジョア的所有権の根拠づけ, およびその維持といっ たスミス の問題意識にも関連している (本稿本章第2, 3節参照) ikderpo l i i t t i エ ー ・一4 1 8 ) Marx,Zur Kri schen okonomi ) e(Manuskr pt1861一1863 ,MEGA, ,S,1324 i 19) A,Smi th t ,c , .1,p .35 邦 訳58頁 ,vol ,op 訳5 6 20) i bid 3 5-3 邦 9頁 , , ,p i ik der po l i i l in tal t lag 21 t ) Marx,Das Kapi 七er Band, Di schen okonomi e etz ver , Kr ,Ers , , Ber 1975 l ta . 以 下 Das Kapi ,S,113-114 と 略 記 す る, ,S.113-114 ,1. 2 2 ) 久留間鮫造編 『マルクス経済学レキシコン』 2 81頁 11 貨幣1. 大月書店 19 79年 49.

(15) . 宮. 田. 和. 保. 23) Marx, M EW,Bd ,13 ,S.124. 24 ) 「価値は同時に存在する諸商品 のあいだの関係である, なぜなら, このような商品だけが互いに 交換されることができるからである」 (ベィ リー『価値の性質, 尺度, 諸原因に関する判批的論究 ……』 邦訳:鈴木鴻一郎 『リカ ド価値論の批判』 82頁 日本評論社) この べィ リーの見解に批 . 判 に 対 し て は, Marx,Das Kapi l 1,S,109-110 を参照せよ ta .1 . l 25) A,Smi i th t . .1,p .35 .c ,op ,vo 26) i bid 3 2 邦 訳5 2頁 , . ,p 27) i bid , ,32一33 ,p. 邦 訳57頁. 邦 訳52-53頁. 28 ) 以上のことについては次の文献 を参照せよ, 久留間鮫造・玉野井芳郎『経済学史』96一1 00頁 岩 『アダム・スミスの世界』 232~240 波書店 1 954年, 内田義彦 (前掲書 2 72~273頁) 船越経三 . 頁 東洋経済新報社 19 73年. 富塚良三 『蓄積論研究』 1 9~2 5頁 末来社 1 5年 96 i 29) Marx, Grundr i ik der pol i i t t sse der Kr schen okonomi e (Rohenworf ) 1857-1858 etz , Di lag,Ber ver l i 1 9 4 7 S 9 0 2 n , , ,. 『資本論』 第 30 ) 「第1篇第4章 (『国富論』 〕 における貨幣=流通手段観」 は 「全く 『交換過程論』 ( 一部第2章)の立場からなされている」 (遊部久蔵『労働価値論研究史』2 7 973 , 30頁 世界書院 1 「ここ 〔スミスの貨幣形成論〕 でわれわれは 貨幣が商品の交換過程から導き出されている 年) . , こと, そしてこれに対応して貨幣は流通手段 として把握されていることを見る そしてこれをマ , ルクスの 『資本論』 の論理と対比するとき, まさしく その第一巻第一編第二章 (交換過程) に対 応することを知るのである」 (藤塚知義 『ア ダム・スミス革命』 6 4-6 5頁 東京大学出版会 1 952 「 年) , スミスが交換過程上の困難に流通手段としての貨幣を促す根拠を求めたのは, 決して誤っ ていない. これは 『資本論』 第一部第一編第二章 『交換過程』 におけるマルクスの 立場と対応す 「 る」 , 交換過程に先行する-過程 で……流通手段とは異なる価値尺度として の貨幣が先ず形成さ れるのである」 (武田信照 『価値形態と貨幣』 1 7 982年) , 20頁 梓出版社 1 . 31) Marx, MEW,Bd ,13 ,S,31-32 32) Marx,Das Kapi tal ,S.119 ,1 bid 33) i , ,S.105. 4 3 ) 武田信照. 前掲書 1 9頁. i 35) Marx,Das KaP tal ,S.101 ,1 di d. S 36) i 9 9 , . 37) Marx,Grundr i sse ,S.192 38)ibi d, 1 9 3 S , , 39) i bi d, ,S,156 i 40 ) Hegel losophi l ni en der Phi e des Recht 1: G,W,F,Hege 1 , Grundl ,i ,7 , Werke Band , Suhrkamp ver lag , Anmerkung ,1970 ,S.15 41 ) Marx,Grundr i sse ,S.156 42) i bid, S 1 5 7 , .. 43 ) 「分業」 の発生根拠を 「人間の本性」 としての 「交換性向」 乃至 「利己心」 に求めているスミス の転倒 した論理を想起せよ. 44) Marx,Das Kapi tal ,S,100 ,1 45) i bid S 1 0 1 . , , 46) ibid . , 50.

(16) . スミスの商品・貨幣論--マルクス価値論を基底にして --. i b d 47 )i , , bid 48)i , ,S,119 bid, 49 )i ,S.104 bi d, 50) i ,S,118 bid 51 )i , ,S,120 bid 52) i , ,S,128 (本 学 助 手. 岩 見 沢 分 校). 51.

(17)

参照

関連したドキュメント

ところで,このテクストには,「真理を作品のうちへもたらすこと(daslnsaWakPBrinWl

注:一般品についての機種型名は、その部品が最初に使用された機種型名を示します。

問55 当社は、商品の納品の都度、取引先に納品書を交付しており、そこには、当社の名称、商

[r]

人の生涯を助ける。だからすべてこれを「貨物」という。また貨幣というのは、三種類の銭があ

活用することとともに,デメリットを克服することが不可欠となるが,メ

(3) 貨物の性質、形状、機能、品質、用途その他の特徴を記載した書類 商品説明書、設計図面等. (4)

・グリーンシールマークとそれに表示する環境負荷が少ないことを示す内容のコメントを含め