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2 第章医療従事者に関する法規 医療機関において医療に係わる業務に携わる者は その業務が 人の健康や生命に直接影響を与える重要性を持つため 国はそれらの業務を行うことができる者に対し 免許制度を定め その任務 資格 権利義務 業務の範囲等を定めている 医療関係者の種類と法律 1. 医師 医師法 2.

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Academic year: 2021

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15  医療機関において医療に係わる業務に携わる者は、 その業務が、人の健康や生命に直接影響を与える重要 性を持つため、国はそれらの業務を行うことができる 者に対し、免許制度を定め、その任務、資格、権利義務、 業務の範囲等を定めている。

医療従事者に関する法規

2

◇ 医療関係者の種類と法律 1.医師 ────── 医師法 2.歯科医師 ──── 歯科医師法 3.保健師、助産師、看護師、准看護師 ─── 保健師助産師看護師法 4.薬剤師 ───── 薬剤師法 5.診療放射線技師 ──────── 診療放射線技師法 6. 臨床検査技師 ─ 臨床検査技師等に関する法律 7.理学療法士、作業療法士 ──── 理学療法士及び作業療法士法 8.視能訓練士 ────────── 視能訓練士法 9.言語聴覚士 ───── 言語聴覚士法 10.精神保健福祉士 ─── 精神保健福祉士法 11.栄養士、管理栄養士 ─── 栄養士法 12.臨床工学技士 ── 臨床工学技士法 13.義肢装具士 ─── 義肢装具士法 14.救急救命士 ─── 救急救命士法 15.歯科衛生士 ─── 歯科衛生士法 16.歯科技工士 ─── 歯科技工士法 17.あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等 ─── あん摩マッサージ 指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 18.柔道整復師 ─── 柔道整復師法

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「医師法」「保健師助産師看護師法」「栄養士法」等が該当する。 医療従事者は人の健康や生命に直接影響を与える重要な業務を行っている。そのため、国は医療 従事者に対して免許制度や任務、資格、権利義務、業務範囲などを細かく法律で定めている。 内容としては、主として次の(1)〜(3)から成る。 (1)医療従事者の免許制度に関わる事項 安全な医療を確保するため、国は重要な業務を行う医療従事者に対して免許制度を定めて いる。医療従事者はそれぞれ定められた試験に合格し、免許を受けなければ業務に携わるこ とはできない。 (2)医療従事者業務範囲の制限、義務、禁止事項 医師は全ての医業が可能である。一方、医師以外の医療従事者は、医師の指導の下、限ら れた範囲の業務しか行えないという制限がある。また、医療従事者は共通して、患者の個人 情報や秘密をむやみに漏洩しない「守秘義務」を負っている。そのほかにも、医師の応招義務、 保険指導を行う義務や、禁止事項として医師の無診察治療等の禁止を定めている。 (3)医療従事者の欠格事由、罰則に関わる事項 医療従事者において、医療行為を適切に行えない者、犯罪や不正行為があった者、あるい は麻薬の中毒者等の欠格事由がある者には免許を与えないと定めている。また、医師には医 師業務違反や命令違反等、罰則が定められている。

医療従事者に関する法規の概要

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第2章

医療従事者に関する法規

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 ₁.医師法(昭和₂₃年制定)

第₁条 〔医師の任務〕    医師は、医療及び保健指導を掌ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民 の健康な生活を確保するものとする。 第₂条 〜 第₈条 〔免許〕  第2条 〔免許〕  医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受 けなければならない。  第3条 〔免許の絶対的欠格事由〕    未成年者、成年被後見人又は被保佐人には免許を与えない。  第4条 〔免許の相対的欠格事由〕  次の者には免許を与えないことがある。 一 心身の障害により医師の業務を適正に行えない者として厚生労働省令で定めるもの 二 麻薬・大麻・あへんの中毒者 三 罰金以上の刑に処せられた者 四 医事に関し犯罪又は不正の行為のあった者 〈施行規則 第1条〉   視覚、聴覚、音声機能、言語機能または精神の機 能の障害により医師の業務を適正に行うに当たっ て必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うこ とができない者  第6条 〔医師免許の更新〕  2年ごとの年末日現在の厚生労働省令で定める事項を、翌年1月15日までに都道府県知事を経 由して厚生労働大臣に届け出なければならない。  第7条 〔免許の取り消し、業務停止及び再免許〕  1 医師が第3条に該当するときは、厚生労働大臣はその免許を取り消す。  2  医師が第4条に該当し、又は医師としての品位を損するような行為のあったときは、厚生労 働大臣は、次に掲げる処分をすることができる。   一 戒告   二 3年以内の医業の停止   三 免許の取り消し  3  前項の規定による取消処分を受けた者であっても、5年経過後その取り消しの理由がなくな ったとき、その他免許を与えるのが適当と認められるときは、再免許を与えることができる。

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第₉条 〜 第₁₆条 〔試験〕  第10条 〔試験の実施〕     医師国家試験及び医師国家試験予備試験は、毎年少なくとも1回、厚生労働大臣が、これを 行う。  第12条 〔医師国家試験予備試験〕     医師国家試験予備試験は、外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者で、厚生労 働大臣が適当と認定したものでなければ受けることができない。 第₁₆条の₂ 〔臨床研修〕    診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又 は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修を受けなければならない。 第₁₇条 〔医師でない者の医業の禁止〕   医師でなければ、医業をなしてはならない。 第₁₈条 〔名称の使用制限〕   医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。 第₁₉条 〔応招義務等〕 1  診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒ん ではならない。 次のような場合が考えられる。 ・医師本人の不在、病気などによる診療の不能 ・ 自己の専門外で、他の専門医による診療が時間的、 距離的に可能の場合 2  診察、検案をし、又は出産に立ち会った医師は、診断書、検案書又は出生証明書、死産証書の 交付の求があった場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない。 第₂₀条 〔無診察治療等の禁止〕  医師は、自ら診察しないで治療し、診断書又は処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出 生証明書又は死産証書を交付し、自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。ただし、診療 中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。

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第2章

医療従事者に関する法規

19 ◇ 診断に関する文書類の区別 診 断 書:医師が診察をしてその医学的判断を証明するために作成する書類。 死亡診断書: 医師が自己の診察中の患者が死亡した場合にこれに対する医学的判断を 証明するために作成する書類。 死体検案書: 医師が診療中でない人の死体または他の医師の診察していた患者の死体 に対する医学的判断を証明するために作成する書類。 死胎検案書: 診療中でない死産児に対する医学的判定を証明するために作成する書 類。 死 産 証 書: 医師が診察した妊婦が死産児を分娩した際、その死産児に対する医学的 判断を証明するために作成する書類。       死産…妊娠4カ月以後における死児の分娩。 第₂₁条 〔異状死体等の届出義務〕    医師は、死体又は妊娠4月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、24時間以内に 所轄警察署に届け出なければならない。    

 検案をした地を所轄する警察をいう。 第₂₂条 〔処方せんの交付義務〕    医師は、患者に対し治療上薬剤を調剤して投与する必要があると認めた場合には、患者又はそ の看護者に対して処方せんを交付しなければならない。ただし、患者又は看護者が処方せんの交 付を必要としない旨申し出た場合や、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。 一  暗示的効果を期待する場合において、処方せんを交付することがその目的の達成を妨げるお それがある場合 二  処方せんを交付することが、患者に不安を与え、その疾病の治療を困難にするおそれがある 場合 三 病状の短時間ごとの変化に即応して薬剤を投与する場合 四 診断又は治療方法の決定していない場合 五 治療上必要な応急の措置として薬剤を投与する場合 六 安静を必要とする患者以外に薬剤の交付を受けることができる者がいない場合 七 覚せい剤を投与する場合 八 薬剤師が乗り組んでいない船舶内において薬剤を投与する場合 第₂₃条 〔保健指導を行う義務〕    医師は、診療をしたときは、本人又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要 な事項の指導をしなければならない。 犯罪やその証拠を隠すことを防止するなどの司法 警察の便宜のために設けられた義務である。

参照

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