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青森県 生産は 食料品等が低下 雇用は 厳しい状況が続いている 弘前さくらまつり来場者数は前年比 23% 減の約 201 万人 秋田県 生産は 電子部品 デバイス等が堅調に推移 雇用は 厳しい状況が続いている 角館桜まつりは前年比 57% 減の約 84 万人 山形県 生産は 電子部品 デバイス等が堅

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(1)

北海道地域の経済は、東日本大震災の影響から厳しい状況にあるが、一部に持ち直しの兆しがみられる。

1.全体の動向

震災の影響で、輸送機械や電子部品等の生産は急速に低下したが、その後、一部に持ち直しの兆しが みられる。設備投資は維持・更新を中心にほぼ横ばい。雇用は低水準ながら改善の動きが続いている。 個人消費は大型店等で持ち直しの兆しがみられるものの、自動車販売は供給不足により低迷。先行きは サプライチェーン途絶の解消や観光客数の回復等が課題となっている。

2.個別の動向

⑴生産 ~東日本大震災の影響により、急速に低下したものの、一部に持ち直しの兆し~

震災でサプライチェーンが途絶した輸送機械と電子部品等は大幅に低下。鉄鋼は自動車向けが流通在 庫の増加によって減産傾向。石油製品の応援出荷は一段落。紙パルプと食料品は応援出荷で一部工場が 高水準の生産。その他、建設資材が代替生産により増産する動きもある。

⑵設備投資 ~低調ながら持ち直しの動き~

維持・更新を中心に低調ながら持ち直しの動き。一部の企業では震災の影響で計画を凍結する等、見 直す動きもみられる。

⑶雇用情勢 ~厳しい状況にあるが、改善の動き~

有効求人倍率は低水準ながらも改善が続いている。但し、震災の影響で建設業等の求人は増加してい るものの、輸送機械製造業や宿泊業、飲食業等で求人が減少しており、先行きは不透明。

⑷個人消費 ~一部に持ち直しの兆しがみられるものの、厳しい状況~

震災の自粛ムードが薄れ、札幌市内の百貨店等では、札幌駅と大通を繋ぐ新たに開通した地下歩道の 効果等で売上が伸びている店舗もみられる。スーパーやコンビニ等の震災関連の特需は落ち着き、商品 供給はほぼ正常に戻り通常ベースの販売になっている。一方、自動車販売は新車の供給不足から低迷。 GW以降の天候不順、消費マインドの低下等を懸念。

3.震災の影響について

○サプライチェーン途絶による影響は、震災直後は業種を問わず多くの企業に影響を与えていたが、そ の後、物流機能の回復や代替品への切り替え等で、小売や建設をはじめとした大部分の企業で正常に 戻っているか、その目処が立っている。しかし、輸送機械や電子部品製造業、自動車販売店等は影響 が継続しており、生産や販売が大幅に低下。 ○観光は、震災以降、国内客、海外客ともに大幅な落ち込みが続いている。GWは「安・近・短」志向 から道内客が増加し、天候が悪かったため温泉や水族館などの室内型観光施設を中心に、道央や桜の 開花時期と重なった道南などが好調。しかし、GW以降は再び低調になっている。先行きは、道内中 学校等の修学旅行の受け入れや海外客の回復、夏場の避暑地として本州客の増加に期待。

北海道経済産業局管内の経済動向

<北見地域>

電気機械は震災 の影響で資材の 入手が困難とな り生産減少。

<稚内地域>

水産、水産加工は低 調。観光は震災の影 響と天候不順で本州 客、道内客ともに減 少しGWも低調。 稚内(0.48)

<苫小牧地域>

自動車関連は震災 の影響で低水準の 生産。石油製品は応 援出荷等で高水準 の生産。紙パルプは 一部応援出荷で高 水準の生産。

<函館地域>

造船は高水準の生 産。電子部品は震災 の影響で低水準。一 部の水産加工で代替 生産。観光客は大幅 減少。GWは桜の開 花で道内客が好調。 修学旅行の増加に期 待。 釧路(0.38)

<室蘭地域>

鉄鋼は高水準の生 産であるが、完成 車工場の稼働率低 下の影響を受け減 産傾向。石油製品 は応援出荷等で高 水準の生産。 苫小牧(0.38) 室蘭(0.51) 下線数字は道の4月有効求人倍率(全数:季調値) ( )内は4月有効求人倍率(常用:原数値) 札幌(0.34)

0.46

旭川(0.47) 北見(0.54) 函館(0.42) 帯広(0.49)

資料3

<釧路地域>

紙パルプは一部 応援出荷で高水 準の生産。観光 は海外客、国内 客ともに大幅減 少。修学旅行の 増加と海外客の 回復に期待。

<帯広地域>

電子部品は自動車 向けが減少。生乳の 応援出荷増。観光客 は震災の影響で大 幅減少。大型イベン も中止。

<札幌地域>

百貨店等で新たに 開通した地下歩道 の効果。住宅、マン ションが好調。観光 は震災の影響で大 幅減少。GWは温泉 や室内観光施設等 が道内客で好調。

<旭川地域>

紙パルプは応援出荷で 高水準の生産。観光は 震災の影響で海外客が 大幅減少。GWは寒く 道内客も低調。

(2)

東北地域の経済は、東日本大震災により大幅に悪化している。

1.全体の動向

東日本大震災により、生産が大幅に減少するなど大幅に悪化している。 製造業は、多くの工場で生産が再開し着実に回復しつつあるものの、震災による工場・設備の損壊、 余震による停電、サプライチェーンの途絶等の影響が残っており、生産が震災前の水準までは回復し ていない。観光業は、震災に加え、原発風評被害で観光客が大幅に落ち込んでおり、深刻な状況とな っている。 先行きについては、復旧、復興に伴う需要増加を見通す企業が見られる一方で、港湾等のインフラ 復旧の遅れ、電力供給制限の影響を懸念する声がある。

2.個別の動向

⑴生産 ~東日本大震災により大幅に減少~

東日本大震災による工場・設備の損壊等により鉄鋼、化学、パルプ・紙・紙加工品等が操業停止、 サプライチェーンの途絶から輸送機械等が減少、余震による停電が電子部品・デバイス等の生産に影 響するなど、生産は大幅に減少。他地域での代替生産の動きも見られる。

⑵設備投資 ~一部で新規・増産投資の動きが見られるものの低水準~

設備投資は、製造業の一部で新規・増産投資の動きが見られるものの、全体的には低水準。多く の事業所が被害を受けた設備の復旧作業を優先。リスク分散のため海外生産拡大の動きも見られる。

⑶雇用情勢 ~東日本大震災の影響等により厳しい状況~

東日本大震災の影響等により、被災地域を中心に離職者が増加。新規求職者が大幅に増加しており、 新規求人倍率、有効求人倍率がともに低下するなど厳しい状況となっている。また、雇用調整助成金 の対象従業者数も急増している。

⑷個人消費 ~弱いながらも回復の動き~

個人消費は、東日本大震災により大きく落ち込んだものの、復興需要や日常生活の回復などにより、 弱いながらも回復の動きが見られる。

3.震災の影響について

○内陸部では、サプライチェーン上の重要な企業も含めてほぼ操業を再開しており、復興に向けた動 きが着実に見られる。 ○一方、津波被害を受けた沿岸部では、製紙や鉄鋼などの素材系企業が多く立地するが、操業再開に 至っていない企業も多い。特に、資金力の弱い中小企業が操業再開にこぎ着けるか、二重債務も含 めた資金調達について注視が必要。 ○原発事故の風評被害や旅行の自粛等によりGWを含め観光客が大幅に落ち込んでおり、観光施設、 宿泊施設は深刻な状況。海外からの観光客も、風評被害により大きく減少。 ●会津若松(0.40) ●北上(0.46) ●弘前(0.36) ●能代(0.43) ●秋田(0.47.) ●酒田 (0.49) ●青森(0.42)

〈青森県〉

生産は、食料品等が低

下。

雇用は、厳しい状況が

続いている。

弘前さくらまつり来場

者数は前年比23%減

の約201万人。

〈岩手県〉

生産は、電子部品・デ

バイス等が低下。

雇用は、悪化し厳しい

状況。

平泉町は、GWの人出

が前年比85%減の約

5万人。

〈宮城県〉

生産は、一般機械等が低

下。

雇用は、悪化し厳しい状

況。

松島町のGWの来訪者

数は例年の4分の1の

約5万人。

〈秋田県〉

生産は、電子部品・

デバイス等が堅調に

推移。

雇用は、厳しい状況

が続いている。

角館桜まつりは前年

比57%減の約84

万人。

〈山形県〉

生産は、電子部品・

デバイス等が堅調

に推移。

雇用は、改善の動き

が見られたものの

悪化、

〈福島県〉

生産は、情報通信機械

が堅調に推移。

雇用は、厳しい状況が

続いている。

●仙台(0.50) ●平(0.55) ●久慈 (0.23) ●山形 (0.54) ●白石(0.39) ●郡山(0.48) ・下線数字は東北及び各県の4月有効求人倍率(季調値) ・( )内はハローワークの4月有効求人倍率(原数値)

0.39

0.41

0.44

0.59

0.49

●八戸(0.35) ●むつ(0.38) ●盛岡(0.42) ●古川 (0.37) ●本荘(0.37) ●米沢 (0.42) ●福島 (0.35) 五所川原● (0.19) ●横手 (0.43) ●花巻(0.34) ●村山 (0.62)

東北 0.46

0.48

東北経済産業局管内の経済動向

(3)

関東地域の経済は、東日本大震災の影響等により、一部に持ち直しの兆しもあるものの厳しい状況。

1.全体の動向

東日本大震災による直接被災、サプライチェーンの途絶、計画停電等の影響により、震災直後は 生産、物流、卸・小売等の活動や消費者マインドが大幅に低下。しかし、足下では一部に持ち直し の兆しがみられる。先行きについては、電力供給制約、サプライチェーンの途絶、風評被害等によ る影響が懸念される。

2.個別の動向

⑴生産 ~震災直後は低下していたものの、持ち直しの兆しがみられる~

東日本大震災等の影響により急激に低下した後、業種によってバラツキはあるが、持ち直しの兆 しみられる。しかしながら、原材料・部材調達難、今夏の電力供給制約、原材料価格高騰及び円高 基調の継続等の先行きリスクや先行き不透明感を指摘する声が多い。

⑵設備投資 ~弱い動きがみられる~

年度当初計画どおり設備投資を行う企業もあるが、震災を受けて当初計画を見直すとする企業も ある。被災設備の復旧投資や安全対策等への投資、節電対策としての設備導入等を計画するものの、 先行き不透明感が拭えず、積極的な投資意欲を示す企業は少ない。

⑶雇用情勢 ~厳しい状況にある~

製造部門や間接部門では以前から人員過剰感を指摘する声があったが、加えて震災の影響によ る生産調整や受注減に伴う過剰感がみられる。こうした状況に対応するため、派遣社員の削減や 雇用調整助成金の活用等の動きがみられる。

⑷個人消費 ~弱い動きがみられる~

東日本大震災の影響による消費マインドの低下により売上高が減少した企業がある一方で、節電 対策商品等の売上増により好調な企業もある。先行きについては、所得低下への不安や電力供給制 約の問題等により消費マインドは改善しないとの声が多く、不透明である。

3.震災の影響について

○生産設備復旧状況については、再稼働したとの声が多いものの、今なお、完全復旧した工場が少 なく一部復旧に留まる地域もあり、震災前の状態に戻すには時間を要するとの声もある。 ○サプライチェーン途絶による影響は、代替品調達等で対処する事業者もあるが、代替困難な部品 や供給不足が続く原材料に係る企業では、現在も震災前の5~7割程度の操業率であり、今後の 部品納入状況によっては、稼働率の低下の懸念があるとの声もある。 ○電力供給制約への対応として、夜間や土日操業、サマータイムの導入等によるピーク時分散や、 自家発電機、LED照明等節電機器の導入、夏期前の在庫積み増し等の動きがみられる。 ○観光については、震災後は、風評被害、自粛ムード、計画停電等の影響により冷え込んでいたが、 ゴールデンウィーク中は、直前予約が入り満室となる宿が出たり、客数が前年比増加するなど、 好調な地域も一部にあった。しかしながら、夏の団体客予約が依然低調であること、風評被害に よる外国人観光客の大幅な減少等により、先行きは厳しいとの声が多い。 0.61 ○ 0.79 0.53 0.53 0.55 0.65 0.73 0.67 0.59 0.47 0.57 千葉(0.76) ○ ○ 宇都宮(0.64) 前橋(0.70) ○ ○ 新潟(0.64) 長野(0.68) ○ 静岡(0.75) ○ ○ 甲府(0.51) (0.48) ○浦和 ○ 横浜(0.75) △ △ 浜松(0.52) 川崎(0.51) 水戸(0.58) 〈新潟県〉 生産は一般機械、 金属製品が低下、 雇用は緩やかに低 下している。 〈群馬県〉 生産は輸送機械、 食料品・たばこが 低下、雇用は横ば い傾向。

栃木県〉 生産は輸送機械、 食料品・たばこが 低下、雇用は低下 している。 〈茨城県〉 生産は化学、一般 機械が低下、雇用 は横ばい傾向。 〈長野県〉 生産は一般機械、 輸送機械が低下、 雇用は緩やかに低 下している。 〈山梨県〉 生産は一般機械、 電子部品が低下、 雇用は低下してい る。 〈埼玉県〉 生産は輸送機械、 化学が低下、雇用 は低水準で推移。 ※下線数字は都県の4 月有 効求人倍率(季調値)、( ) 内は4 月有効求人倍率 (原数値)、○は県庁所在 地ハローワーク、△は政 令指定都市ハローワーク 〈静岡県〉 生産は輸送機械、 食料品・たばこが 低下、雇用は低下 している。 〈神奈川県〉 生産は輸送機械、 一般機械が低下、 雇用は低水準で推 移。 〈東京都〉 生産は輸送機械、 化学が低下、雇用 は横ばい傾向。 〈千葉県〉 生産は化学、鉄鋼 が低下、雇用は低 水準で推移。 相模原(0.42)△ 関東:0.62

関東経済産業局管内の経済動向

(4)

東海地域の経済は、東日本大震災の影響により悪化していたものの、足元、生産面に持ち直しの兆しがみられる。

1.全体の動向

生産は、震災の影響によるサプライチェーンの途絶などから、大幅に減少している。個人消費 は、防災関連商品の特需があったものの、総じて震災の影響による消費マインドの低下や、自動 車では供給不足による販売減などにより、弱まっている。設備投資では、緩やかに持ち直してお り、雇用情勢は、緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、厳しい状況が続いている。足元で は、生産における稼働率回復の兆しがみえてきたが、先行き、震災の影響、北アフリカ・中東情 勢およびそれを起因とする原油・原材料価格高、世界経済の下振れ、為替の動向等には一層の注 視が必要。

2.個別の動向

⑴ 生産 ~震災の影響により大幅に減少していたものの、足元、持ち直しの兆しがみられる~ 電子部品・デバイスは、一部に弱い動きがあるものの中国向け需要などで高水準、金属工作 機械は、海外向けを中心に持ち直している。しかしながら、主力の自動車関連では、震災によ るサプライチェーンの途絶の影響により稼働率が大幅に低下したことから、全体では、大幅に 減少している。そのようななか、各社の震災後の当初見込みに比べ回復が早まるとの声が多い。 ⑵ 設備投資 ~緩やかに持ち直している~ 多くの企業で前年水準又はそれ以上の計画。また、新興国需要に対応した海外での生産能力 強化、研究開発拠点設置等の動きが増加。一部には震災により計画額を減らすとの声も。 ⑶ 雇用情勢 ~緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、厳しい状況が続いている~ 有効求人倍率は微増傾向であり、緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、水準は低く厳 しい状況が続いている。 ⑷ 個人消費 ~弱まっている~ 個人消費は、防災関連商品の特需があったものの、総じて震災の影響による消費マインドの 低下や、自動車では供給不足による販売減などにより、弱まっている。

3.震災の影響について

○サプライチェーンの途絶による稼働率の低下により、取引先中小企業の資金繰り悪化を心配 する声が多い。また、自動車関連を中心に雇用調整助成金の活用が増加している。 ○震災が、生産拠点の海外展開や、海外を含めた調達先の追加・切り替えを検討する契機にな るとの声も聞かれる。 ○電力供給の制約を受け、自家発・蓄電池設備関連では、問い合わせの増加や、にわかな増産 の動きがある。また、浜岡原子力発電所の停止もあり、製鉄業をはじめ産業界では、夏期にお けるピークシフトの動きもあり。

中部経済産業局(東海地域)管内の経済動向

<三河地域> 自動車関連の生 産は、サプライチェ ーンの途絶による 大幅な稼働率の低 下から、大幅に減 少。雇用調整助成金 の活用が増加。 ◆刈谷(0.71) <飛騨地域> 震災の影響によ り外国人観光客が 激減。足元では少し ずつ戻ってきてい るが、回復と言うに はほど遠い状況。 <美濃地域> 自動車関連の生 産は大幅減、電機機 械は、震災の影響等 もあって、一部に弱 い動き。陶磁器等の 地場産業は引き続 き低調な中、一部に 震災需要ありとの 声。 <北勢・中南勢 ・伊賀地域> 電子部品・デバ イスは、海外向け が好調なことか ら引き続き高水 準。伊勢方面の観 光は震災後の減 少から、GWでは 回復。 <尾張地域> 名古屋市内の 百貨店やスーパ ー等で、震災の影 響による消費者 マインドの低下 が大きく影響。 <東紀州地域> 林業・製材業など 地場産業が低迷。 ◆熊野(0.71) ◆尾鷲(0.73) 三重 0.70 愛知 0.81 ◆津(0.68) ◆四日市(0.61) ◆豊田(0.38) ◆一宮(0.65)◆瀬戸(0.52) ◆名古屋中(1.07) ◆岐阜(0.73) ◆多治見(0.67) 岐阜 0.78 ◆高山(0.67) 下線数字は東海及び県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)

東海 0.79

(5)

北陸地域の経済は、東日本大震災の影響により一部で弱含みとなっている。

1.全体の動向

業況は、製造業では、アジア需要にけん引されて持ち直しの動きもみられるものの、東日本大震 災の影響により一部で弱含みとなっている。非製造業では、震災影響から落ち込んだ消費マインド は徐々に回復しつつあるものの、弱含みとなっている。先行きについては、サプライチェーン途絶 の解消、消費マインドの本格的な回復が課題となっている。

2.個別の動向

⑴生産 ~東日本大震災の影響により一部で弱含み~

化学は医薬品を中心に引き続き堅調。電子部品・デバイスはスマートフォン向けが引き続き好調な ものの、自動車向け、液晶テレビ向けが減少。一般機械はアジア等新興国向け需要が好調なものの、 自動車向けが生産水準低下。金属製品は住宅向けで震災影響により消費マインドの低下がみられ、資 材調達難も。繊維はファッション向け高機能素材が好調なものの、自動車向けが大幅減少。

⑵設備投資 ~緩やかながら持ち直しの動き~

製造業は、生産能力増強に向けた積極的な投資や中断していた投資を再開する動きもみられ、輸 出企業の中には、海外現地工場の増強を図る企業もみられる。非製造業は、小売の一部で新規出店 の動きもみられるが、引き続き抑制傾向。

⑶雇用情勢 ~緩やかながら持ち直しの動き~

生産が高水準となっている企業では、人員に不足感がみられ、期間社員の採用や、請負・派遣でカ バーしている。正社員の増加には慎重なものの、一部企業では、期間社員から正社員への登用も。

⑷個人消費 ~東日本大震災の影響により弱含み~

自動車販売は、震災影響による生産停止等もあって大幅減少。家電販売は、エコポイント終了によ り液晶テレビを中心に減少。百貨店等は、震災直後に来客数等が大きく落ち込んだものの、4月以降、 消費マインドは徐々に戻りつつある。節電意識の高まりから、「節電ビズ」需要が高まっている。

3.震災の影響について

○製造業では、大きな影響はないとする企業が多かったものの、自動車向けでは、完成車メーカーの 生産停止等の影響から受注の減少がみられる。また、一部部材が調達難となっており、購入先の変 更、部材の変更等、できる限りの対応を行っているが、調達コストアップや品質面を心配する声が ある。また、手持ちの在庫で何とか凌いでいる企業にあっては、調達難の長期化を懸念している。 ○温泉旅館等では、震災直後にキャンセルが続出したものの、ゴールデンウィークには自粛ムードも 落ち着き、料金値下げ等の集客対策もあって、個人客を中心に回復しつつある。なお、福島第一原 子力発電所事故の影響もあって外国人旅行客は大幅減少となっている。 <石川県> 一般機械は、繊維機械が中国 向けを中心に好調。建機は新 興国向けに加え、国内復興需 要も。 温泉地では、震災直後はキャ ンセルが続出したものの、 GWからは個人客を中心に 戻りつつある。 <富山県> 医薬品は、ジェネリック品 や受託製造の増加から引 き続き堅調に推移。 立山黒部アルペンルート は、震災影響により海外客 が大幅減少。 <福井県> 繊維は、エコカー補助金終了に 加え震災影響もあって、自動車 向けが減少も、ファッション向 け高機能素材が好調。 ●輪島(0.44)

0.80

1.04

0.81

●小浜(1.22) ●大野(0.71) ●富山(0.84) ●滑川(0.52) ※下線数字は県別4月有効求人倍率(季調値)、( )内は4月有効求人倍率(原数値) ●金沢(0.82)

北陸:

0.86

中部経済産業局(北陸地域)管内の経済動向

(6)

近畿地域の経済は、東日本大震災の影響により弱い動きがみられる。

1.全体の動向

足元の経済は、震災による部材等の供給制約や受注減から生産は低下し、消費も消費マインドの 低下などから弱い動きとなっている。一方、百貨店の増床効果や一部節電関連商品の好調などから消 費は持ち直しの兆しがみられる。先行きについては、供給制約の緩和に伴い、アジア向けに好調な外 需を背景に、夏以降緩やかな回復を見込むが、原油・原材料価格の動向、為替動向、電力制約の懸念 などから不透明感があり今後とも注視する必要が有る。

2.個別の動向

⑴生産 ~東日本大震災の影響により低下。今後は緩やかな回復を見込む~

サプライチェーン途絶による部材調達難から、特に自動車・同関連品で生産が落ち込むも、供給 制約の緩和に伴い、化学製品や一般機械などアジア向けに好調な外需を背景に、緩やかに回復してい く見込み。

⑵設備投資 ~持ち直しつつある~

環境・エネルギー分野等成長分野を中心に積極的に投資を行う動きがあり持ち直しつつあるが、震 災の影響を見極めるため投資の時期・規模の再精査を行う企業もある。

⑶雇用情勢 ~依然厳しいものの、持ち直しの動きが続いている~

失業率は依然高水準だが、求人倍率は緩やかに持ち直している。東日本大震災により、一部の製 造業や宿泊業、飲食サービス業などで求人の手控えがあったが、来春新卒採用への影響は限定的の 見込み。

⑷個人消費 ~東日本大震災の影響により弱い動きがみられる~

震災直後は、供給制約や消費マインドの低下から乗用車や家電販売等で弱い動きがみられたが、足 元では、百貨店の増床効果や一部節電関連商品等の好調により持ち直しの兆しもみられる。

3.震災の影響について

○サプライチェーン途絶の影響については、在庫や代替品で対応しているが、先行きの手当に懸念あ り。特殊仕様の製品は、直ぐには代替先を確保できない企業もあり、海外製品の性能・コスト面の 評価に踏み切った企業もみられる。更に電力供給制約の懸念も加わり、海外生産比率を高めるとす る企業もあり、空洞化の動きが懸念される。また、小規模・零細企業では、部材調達や売上減少に 係る資金需要のための資金調達の必要性が高まっている。 ○観光については、震災直後は京都や奈良などで観光客が激減し深刻な状況であったが、日本人観光 客ではGW頃から回復の兆し。外国人観光客では、GW頃から香港など一部の国で戻ってきた兆し はあるものの依然厳しい状況であり、全面的な回復には至っていない状況。

近畿経済産業局管内の経済動向

《奈良県》 生産は低下。雇用は 持ち直しの動きは 続いているものの 依然厳しい状況。 《大阪府》 生産は、部材等の調達難 から低下。消費は、百貨 店増床効果などから持ち 直しの兆し。雇用は依然 として厳しい状況にある ものの持ち直しの動きが 広がりつつある。 《和歌山県》 生産は持ち直しているが、震 災の影響を懸念。個人消費は 弱い動き。雇用は持ち直しの 動きが続いているものの依然 として厳しい状況。震災の影 響により、予約キャンセルや自粛ムー ドから落ち込んだ観光客数は GW中は回復。 《滋賀県》 生産は低下。需要 面でも弱い動き。 雇用は持ち直し の動きはここに きて減速気味。 ・下線文字は府県の4 月有効求人倍率(季調値) ・●は、ハローワーク別の4 月有効求人倍率(原数値) 4 月有効求人倍率:近畿 0.63 全国 0.61

0.64

0.52

0.71

●福知山 0.69 ●梅田0.72 ●姫路0.79 ●奈良0.47 ●下市0.88 ●田辺0.60 伏見0.52● ●長浜0.78 ●敦賀 1.14 ●大野0.71 ●大津0.38 《兵庫県》 生産は、部材調達難 の影響等によりやや 低下。消費はマイン ドの悪化等により総 じて弱め。雇用は持 ち直しているものの 依然として厳しい状 況。 《京都府》 震災の影響により生産 は低下。消費は低調。観 光は GW 中は持ち直す も外国人観光客が急減。 雇用は依然厳しい状況。 《福井県》 震災の影響による部品 等調達難、受注減から生 産活動低下。消費も弱い 動き。温泉宿泊者数も減 少。雇用は依然として厳 しいが持ち直している。 ●堺0.48 ●豊岡 0.50 ●和歌山0.73

0.58

0.62

1.04

0.62

(7)

中国地域の経済は、東日本大震災の影響により弱含み。

1.全体の動向

生産は東日本大震災の影響により自動車を中心に大幅に減少し低下。設備投資は持ち直しの兆 し、雇用情勢は厳しい状況ながら持ち直しの動きが継続。個人消費は一時冷えこみの動きが見ら れたが、一部に弱い動きがみられるものの緩やかながら持ち直しの動き。 先行きは、震災の影響や円の高止まり、原油・原材料高の影響による下ぶれ懸念もあり、不透 明とする声が多い。

2.個別の動向

⑴生産 ~低下 足元で回復の動きがみられる~

東日本大震災に端を発するサプライチェーン途絶の影響により、自動車の生産が大幅に減少し たことで生産は低下。しかし、引き続き好調な外需に支えられた他業種の動きに加え、足元では 自動車生産に回復の動きがみられる。

⑵設備投資 ~持ち直しの兆し~

製造業では維持・更新などに留める動きが多いものの、自動車関連を中心に電子部品・デバイ スにも投資の動きがみられる。非製造業では小売業で新規出店に向けた投資の動きがみられる。

⑶雇用情勢 ~厳しい状況ながら持ち直しの動き ~

有効求人倍率は上昇傾向が継続しているものの、震災の影響もあり、正社員及び新卒者の雇用 に慎重になっている企業が依然として多く、厳しい状況が続いている。

⑷個人消費 ~一部に弱い動きがみられるものの、緩やかながら持ち直しの動き~

政策効果の反動と震災の影響により、自動車、家電製品が低調に推移したが、春物衣料などの 季節商品は好調。全体としては、消費マインドも徐々に上向くなど緩やかに持ち直している。

3.震災の影響について

○サプライチェーン途絶による間接影響 震災発生後、自動車メーカー及び同部品サプライヤーを中心に、生産の停止や縮小が継続し、 自動車の生産は大幅に減少していたが、足元では段階的な回復により早期復旧の動きがみられ る。しかし、代替が難しい部品については現在でも影響が残っている。 なお、電力制約の直接・間接的な影響の不安を訴える企業の声が多く聞かれた。 ○観光の状況(特に GW 中の状況) 震災直後は自粛ムードが強く、当局管内の多くの観光地で集客が低下したが、ゴールデンウィ ークでは、当初の予想に反し、水木しげるロード(鳥取県境港市)で観光客数が過去最高を記録、 宮島(広島県廿日市市)でも過去最多の来島者を記録するなど、全般的に前年を上回る人出があ り好調。しかし、原爆資料館(広島県広島市)において外国人入館者数が平成 23 年 4 月で前年 比 8 割減となるなど、海外からの観光客については、未だに減少が継続。

<岡山県>

生産は弱含み(鉄鋼上昇、 輸送機械低下)。有効求人 倍率は持ち直しの動き。

<広島県>

生産は急激に低下(鉄鋼 上昇、輸送機械低下)。有 効求人倍率は持ち直しの 動き。

<鳥取県>

生産は弱含み(食料品上 昇・電子デバイス低下)。 有効求人倍率は持ち直し の動き。

<山口県>

生産は弱含み(化学上 昇・輸送機械低下)。有効 求人倍率は持ち直しの動 き。

<島根県>

生産は低下傾向(鉄鋼・ 電子デバイス低下)。有効 求人倍率は持ち直しの動 き。

0.73

0.79

0.86

0.83

0.70

●西大寺(0.96) ●川本(0.83) ●岩国 (0.78) ●可部(0.30) ●広島(0.91) ●倉吉(0.78) ●津山(0.54) ●鳥取(0.52) ●防府(0.47) ●出雲(0.83) ●雲南(0.48) ●浜田(0.83) ●萩 (0.78)

中国経済産業局管内の経済動向

中国 0.79 全国 0.61 下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)

(8)

四国地域の経済は、おおむね横ばいながら東日本大震災の影響もあり一部で弱い動き。

1.全体の動向

製造業では、代替生産や震災関連製品の需要増などプラス影響がみられる一方、原材料等の調達難、 自動車減産によるマイナス影響がみられる。非製造業では、震災による消費マインドの低下や供給制 約などの影響により、小売、旅行等で低下したものの、一部の業種では持ち直しの動きがみられる。

2.個別の動向

⑴生産 ~持ち直しの動き~

震災の影響により、食料品、パルプ・紙、石油製品、金属製品、電子部品・デバイス等で代替生産 や震災関連製品の需要増などから増加。化学、鉄鋼、一般機械等では、サプライチェーンの途絶によ る原材料等の調達難や自動車減産の影響により減少。非鉄金属、輸送機械(造船)では高操業継続。

⑵設備投資 ~製造業の一部では持ち直しているものの全体的にはやや弱い動き~

繊維、パルプ・紙、化学、非鉄金属、電子部品・デバイス等の製造業の一部では持ち直している ものの、震災の影響による先行きの不透明感などから全体的にはやや弱い動き。

⑶雇用情勢 ~持ち直しの動きがみられるものの採用拡大には慎重な動き~

パルプ・紙、非鉄金属、電子部品・デバイス、建設、住宅販売等で雇用者数が増加する企業がみら れるものの、電気機械、輸送機械(造船)、水運、小売、宿泊サービス等で雇用者数が減少する企業が みられる。全体としては、持ち直しの動きがみられるものの採用拡大には慎重な動き。

⑷個人消費 ~全体としては弱い動きながら一部で持ち直しの動き~

震災の影響による供給不足などから新車販売台数の大幅減やサービス消費(旅行)の減少がみられ るものの、震災によるまとめ買いなどでスーパーやコンビニエンスストア販売が堅調に推移してお り、全体としては弱い動きながら一部で持ち直しの動き。

3.震災の影響について

○サプライチェーン途絶等による影響 サプライチェーンの途絶等による部品・原材料の調達難は、製造業では一般機械、電気機械、電 子部品・デバイス、化学、繊維等幅広い業種でみられ、一時的な支障で解消した企業がある一方で、 生産量を落とす企業もみられる。企業の対応策としては、代替品の採用、製品仕様の変更や調達先 の変更などで、中には調達先を海外に変更した企業もみられる。また、製造業、建設業等では、今 後、復興が進むにつれて原材料の新たな調達難や値上がりを警戒する企業も多い。 ○観光の状況について 震災後の自粛ムードにより低調となっていたが、ゴールデンウィークは高速道路の休日割引等廃 止前の駆け込みがあり、マイカー客で前年を上回る観光地が多くみられた。

四国経済産業局管内の経済動向

0.76

0.60

0.84

<高知県>

パルプ・紙はやや増加。窯業・土石等 は低調。 「龍馬伝」効果が薄れ観光客やや減 少。.

<愛媛県>

電子部品・デバイスは、高操 業。食料品、非鉄金属、輸送 機械(造船)は堅調。パルプ・ 紙は持ち直し。繊維は横ば い。鉄鋼、化学はやや減少。 道後温泉では、震災による自 粛でキャンセルが増加(4月 は5000人のキャンセル)。 徳島(0.95) いの(0.32) 高知(0.60) 坂出(1.06)

<徳島県>

電子部品・デバイスは好 調。電気機械はやや増 加。一般機械は減少。 葉っぱビジネスで有名 な「彩(いろどり)」が映 画化の予定。(来年公開 予定) さぬき(0.54)

<香川県>

非鉄金属、プラスチック製品は堅調。金 属製品は持ち直しの動き。電子部品・デ バイスは横ばい。輸送機械(造船)は操業 度低下。一般機械は減少。鉄鋼は低調。 震災で延期された中国の春秋航空(LCC) の定期チャーター便が7月15日より就航 開始予定。中国人観光客の入込が期待さ れる。

0.94

下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)

四国

0.79

松山(0.63) 新居浜(0.89) 小松島(0.48)

(9)

九州地域の経済は、東日本大震災の影響により、弱含んでいる。

1.全体の動向

九州地域の経済は、東日本大震災の影響により、弱含んでいる。 生産は、停滞。設備投資は、持ち直しの動き。雇用は、厳しいながらも持ち直しの動きがみら れ、個人消費は、一部に弱い動きがみられるものの緩やかながら持ち直している。 震災による直接的な被害はほとんど無く、今後、全国的な生産回復に伴い九州の生産も持ち直 すことが期待される一方、電力供給に関しては多くの企業が懸念を有しており、 引き続き生産、 設備投資、消費等の動向について注視する必要がある。

2.個別の動向

⑴生産 ~停滞~

震災によるサプライチェーンへの影響を受け、一時的に自動車が大きく減産するも、足下では持ち 直しの兆しがみられる。素材型産業等ではアジア需要が堅調であることに加えて、現地被災工場の代 替生産を行う動きもあり、また一般機械もアジア需要を背景に堅調。

⑵設備投資 ~持ち直しの動き~

23 年度も前年度に引き続き持ち直し傾向が続く見込み。現時点で震災による計画変更の事例は多く ないものの、一部には復旧需要による増額を見込む声、或いはグループ企業が被災したため、当初の 設備投資計画が不透明になったとの声も聞かれる。

⑶雇用情勢 ~厳しいながらも持ち直しの動き~

有効求人倍率、有効求人数ともに緩やかに上昇傾向にあり、厳しいながらも持ち直しの動き。震災 の影響は、自動車関連で求人数の減少がみられるが、他方、飲料等では増産に伴う求人数の増加がみ られる。

⑷個人消費 ~一部に弱い動きがみられるものの緩やかながら持ち直し~

震災直後は、一時的に自粛ムードや消費マインドの冷え込みが見られたものの、徐々に落ち着きを 取り戻している様子。新店効果もあり大型小売店販売額は増加。一部では節電関連商品が好調。

3.震災の影響について

○「部品・材料等の調達に支障が出た。」との意見が数多く聞かれた。自動車では取引先の被災等に伴 う一時的な減産もみられたが、6 月には概ね震災前の生産水準まで回復するとの声も聞かれる。また、 鉄鋼、化学、食品加工等では代替生産による増産・出荷増となったところもある。 ○観光では、震災直後に海外客を中心に予約キャンセルが相次いだものの、GW前後から修学旅行や団 体客等、国内観光客が増加し、海外客の減少分をカバー。震災前より売上・収益が増加したところも。 ○今後については、多くの企業が節電要請と電気料金の値上げを懸念。各企業で節電対策を検討中であ るが、これにより生産活動等への影響のみならず、消費マインドの低下を危惧する声も。 ( )

<長崎県>

生産は、造船が引き続 き高水準を維持し、一般 機械も堅調。観光は、震 災直後にテーマパーク で海外客が減少も、GW 以降は国内客が増加し て好調。

<宮崎県>

世界最大規模の太陽 電池工場が本格稼働。家 畜伝染病、新燃岳噴火、 震災と続く災害の影響 により、畜産をはじめ観 光などに影響。

0.66

0.55

0.56

0.53

0.60

0.55

下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)

<福岡県>

生産は、震災の影響によ り輸送機械が大幅な減産。 大型店は、新博多駅ビルの 開業に伴う新店効果もあ り売上げ増加。 ●宇佐(0.69) ●福岡(0.50) ●対馬(0.35)

<佐賀県>

生産は、震災の影響に よる代替生産で化学は 高水準。観光は、GWに 開催された有田陶器市 で来場者増加。

0.61

<熊本県>

生産は、一般機械が高 水準、足下では輸送機械 で持ち直しの動き。観光 は、震災直後は低調も、 GWは九州新幹線全線 開業効果もあり堅調。 ●北九州(0.59) ●大分(0.63) ●熊本(0.61)

<大分県>

生産は、鉄鋼が高水準 も震災の影響により自動 車や情報通信機械で大幅 な減産。観光は、震災直 後、別府等で宿泊キャン セル多発も、GWは堅調。 ●熊毛(0.55)

<鹿児島県>

生産は、一時期高水準だ った窯業土石に一服感。 観光は、震災直後は低調 も、GWは九州新幹線全 線開業効果もあり堅調。 ●宇城(0.48) ●島原(0.50) ●筑豊(0.44) ●鳥栖(0.52) ●伊万里(0.56) ●日向(0.38) ●都城(0.61) ●大口(0.48)

九州

0.57

●筑後(0.45)

九州経済産業局管内の経済動向

●佐伯(0.64)

(10)

●名護(0.26) ●沖縄(0.22) ●那覇(0.32) ●宮古(0.41) ●八重山(0.28)

0.29

<本島北部地域> 新エネルギーアイランド 構築実証事業の開始によ り、エネルギー・環境関 連産業の新たな展開に期 待。 <宮古地域> 市の打ち出した「花粉症逃避 ツアー」展開などの集客効果 もあり、入域観光客数が市目 標の40万人/年を達成し たものの、震災の影響により 観光の先行きが不透明。 <本島中部地域> 震災に伴う事業拠点のリ スク分散化による製造業、 情報サービス業の県内進 出・事業拡大の動きがみら れる。 <八重山地域> 円高に伴う国内旅行から海外 旅行へのシフト、羽田空港国 際化、定期便の減少等に加え、 震災による影響も影を落と し、観光客数が減少傾向。 下線数字は県の平成23年4月有効求人倍率(季調値) ( )内は平成23年4月有効求人倍率(原数値) <本島南部地域> ANA 国際航空貨物基地の 取扱量が増加したことによ り那覇空港経由での貿易輸 出額が1972年以降過去 最高額を記録。

沖縄地域の経済は、東日本大震災の影響により弱含みに推移。

1.全体の動向

観光産業は、東日本大震災の影響により入域観光客数が大きく減少しており、かつ平 成22年12月から5ヶ月連続で前年同月を下回っている。消費は、大型小売店で持ち 直しの動きがあるものの、全体として弱含みに推移。 先行きが見通せない観光客数の回復、消費マインドの動向に対する懸念が強い。

2.個別の動向

⑴生産 ~全体として概ね横ばい~

石油製品工業は、震災被災地の需要増により高操業。食料品工業など 10 業種中、パル プ・紙・紙加工品工業など 3 業種は前回調査時点から上回っているものの、金属製品工 業など7 業種では減少し、全体として概ね横ばい。

⑵設備投資 ~一部に増加傾向がみられるものの、全体として概ね横ばい~

製造業では主に既存設備の更新等、非製造業では情報サービス業で増加傾向の動きが あるものの、全体として概ね横ばい。

⑶雇用情勢 ~全体として低水準で推移~

有効求人倍率は低水準のままで、依然として厳しい状況。

⑷個人消費 ~全体として引き続き横ばい~

大型小売店販売は客足及び商品点数は増加傾向にあるが、震災の影響による消費マイ ンドの低下により客単価が減少。

3.震災の影響について

①消費マインドの低下による旅行自粛ムードは、徐々に和らぎ、GWには個人客、外国 人観光客数の一部(台湾、韓国)に回復がみられた。ただし、団体客は弱い動きとな っており、依然として厳しい状況。 ②サプライチェーン途絶による間接影響は、百貨店・スーパー・コンビニにおいては、 商品(たばこ)の入荷不足から売上げ減となり、建築業関連では、建設資材の納品遅 れなどから工事着工の延期及び中断が発生しているが、深刻な問題には至っていない。 ③関東企業が沖縄県内のデータセンターの活用を検討する動きが増加しており、事業拠 点のリスク分散化による製造業、情報サービス業の県内進出・事業拡大の動きがみら れる。 ④なお、台風2号は5月の最大瞬間風速として観測史上最高値を記録した。農林水産業 における被害総額は野菜、さとうきび等で約28億円と見込まれている。

沖縄経済産業部管内の経済動向

参照

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