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重 要
保 存 版
若葉台第7住宅管理組合 組合員の皆様へ
管理費等の見直しに
ついて~その2
管理費等値上げの必要性
修繕積立金の今後
高齢マンション問題について
平成 26 年 11月版
若葉台第7住宅管理組合理事会・顧問会 編
みんなで
考えよう!
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はじめに
この冊子は、10月に全戸配布した「管理費等の見直しについて~その1」の続きです (前回配布したものを紛失された方は各棟理事にお申し出ください)。 4月からの消費税増税に加えて、平成27年度以降に予想される消費税10%、電気料 金の値上がり、さらに30年が経過した管理組合の施設や什器備品等の経年劣化、 これから考えられる地震や噴火の災害リスクに備えるため の準備もあり、管理費等の値上げを考えなければならない 時期にきています。 第7住宅管理組合では今年度の理事会だけではなく、顧 問会メンバー等とも検討を重ね、最終的には組合員の皆様 の意見も取り入れながら、管理費の見直しを進めていきたいと考えています。 前回同様、質問や意見がありましたら各棟理事を通じて、どうぞお寄せください。 管理組合はみなさんと一緒に、考え、検討していきたいと考えています。「管理費等の見直しについて①」のまとめ
前回は、管理費等がどのように決められ、どのようなことに使われているのかを簡単に 説明しました。そして社会情勢の変化や物価の変動、さらに電気料金が現実的に管理費を 圧迫している現状等から、管理費等の値上げ検討、そして実際の値上げも必至となってき ていることをお伝えしました。 管理費の現状に関して少しは理解をしていただけたでしょうか。もちろん、管理組合としても値上げがベストだとは考えていません。
しかし入居した時と今とでは、若葉台団地を取り巻く環境も変わってきています。 住民の高齢化と同じように建物や施設の老朽化も進み、今までと同じ考え方では立ち行か なくなってくる部分も出てきています。 とはいえ、管理費を値上げすれば何もかもうまくいく、ということではありません。建 物の維持管理や管理費、修繕積立金といったお金以外のことでも、私たち住民が若葉台第 7住宅を改めて見直し、「考えなければいけない」「変わらなければいけない」ことが増 えてきているのです。 ちなみに他の管理組合の動きですが、今年の総会で管理費の値上げを提案、承認された 管理組合は1つでした。とはいえ、どの管理組合も今年度中に決定が予想される消費税2 10%を視野に入れて、管理費見直しの検討に入っているということです。また、消費税 が上がれば自動的に管理費を上げることになっている管理組合もあります。第7住宅管理 組合としても、今後も考えられる消費税等の変動と管理費等との見直しについては検討し ていく必要があると考えています。
現在の第7住宅管理組合の管理費は、何にいくら使われているのか
平成25年度の管理費支出の合計は、約4600万円。その内訳については、総会議案 書にもある通りですが、 公共料金が約730 万円、共益費が約2180万円、 管理業務費や補修費、CATV 管理費、管理組合の作業にかかる通信費や消耗品費等の合計 が約1680万円となっています。 これにかかる消費税(5%)が約230万円。 ひとつひとつの項目を見れば、どれも必要なものばかりです。前回の冊子でも述べまし たが、家計と違って管理費は簡単に削れる項目はありません。
管理組合としては、エレベーターや電灯の更新によって電気使用量 を下げたり、集会室の備品等も使えるものは修理して使うなどして、 できるだけの努力をしてきています。また、25年度から26年度に かけて行う予定だった、防災関連の整備や什器備品の更新等も先延ば しにして、今年度は何とか値上げをせずに乗り切ることにしました。 しかし、こういう形で値上げをしないで乗り切るのは、一時しのぎに過ぎません。 老朽化によって補修するところが増えたり、最近増えている地震や台風等の自然災害で施 設が壊れたり樹木が倒れたりすれば、修繕や処分をしなければならないので、突発的に管 理費からの支出が必要になる場合もあります。このような計画外の経費、また滞納金等、 必要な出費に対して対応できない事態も予想され、このままでは赤字決算も想定しなくて はならなくなります。 そう考えると、管理費にはある程度の余裕がないと十分な維持管理はできません。 管理組合は「建物の維持管理」の他に「住環境を整える」ことも仕事のひとつです。今 後考えられるさまざまな要因を視野に入れながら管理費をやりくりしてきています。 入居した時は、皆さんもまだまだ若くて考えなくてもよかったこと・・・たとえば、老 朽化していく建物や施設、大地震が今後起きる可能性、災害が起こった後の対処、そして 住民の高齢化問題・・・等を、真剣に考えなければいけない時期にきています。3 長い目で考えれば、ただ管理費や修繕積立金を削ればいい、目先の金額が下がればいい、 というものではないのです。
これから管理費を圧迫していくもの
平成26年度予算での管理費支出は、約4700万円となっています。消費税8%での 計算です。消費税が5%だった25年度と比べると、消費税分だけで100万円以上が増 える計算になります。これが10%になったらどうなるでしょうか。同じ支出額でも消費 税分だけで25年度に比べて約200万円以上が増えることになります。 つまり何もしなくても、どんなに節約しても、年間これだけのお金を消費税とし
て自動的に支払わなければいけない
のです。 入ってくるお金(管理費収入)は変わらないのに、消費税として出ていくお金は倍にな る・・・ ということです。 将来的には、10%を超える増税の可能性もあります。これ からは消費税等の変動にともなって、管理費や修繕積立金も値 上げすることは避けられないのかもしれません。 前回も述べた通り、消費税の他にもまだ予想される電気料金 や物価の変動も管理費に影響してきます。電気料金は、9月末現在では3ヶ月連続で少し 値下がりしてはいますが、今後どうなるかはわかりません。値上げだけではなく一時的な 値下げも含めて電気料金は今後も変動が考えられます。また、人件費や建築資材が値上が りすれば、補修費や修繕費にも影響が出てきます。さらに円安が進めば、さまざまな物や 費用の値上がりが考えられます。 今後何かが大幅に値下がりする可能性は、残念ですが極めて低いと考えざるを得ません。 家計はもちろん大変ですが、マンションの管理をあずかる管理組合も同じように苦しくな ってきます。値上げはしたくないけれど・・・今の状態を維持するためにどれだけの金額が必
要になる?
当然のことですが、誰だって値上げはイヤです。
管理組合の役員も組合員の一員です から、値上げはしてほしくないのが本音です。 けれど、今後値上げをせずに、今のレベルと同じ管理をしていくことが本当に可能なの でしょうか?4
現在の管理費+組合費は 9,500 円です。
管理費は12年間、組合費は30年間値上げをしていません。
<参考>平成 13 年以降の管理費等の推移管 理 費
平成 13 年5月以前 9,600 円
平成 13 年6月~
9,400 円(200 円値下げ)
修繕積立金
平成 13 年5月以前 9,300 円
平成 13 年6月~
10,000 円(700 円値上げ)
平成 14 年6月~
13,000 円(3,000 円値上げ)
組 合 費
入居時から変わらず 100 円
消費税と電気料金の値上がりが管理費を圧迫することは何度も述べてきました。 そして、実際の管理運営に関わってくる物価の上昇や円安の影響があります。さらに人 件費の上昇は、各種工事業者や清掃業者等の委託費の増加に直結することも、理解してい ただけると思います。 前回も説明したとおり、消費税分が前年度に比べて年間約200万円の増加、 電気料金(基本料金+燃料費調整)で年間約100万円の増加。 消費税については、10%への値上げは今回見送られるかもしれませんが、近いうちに 10%になることは間違いないでしょう。電気料金も同様で、一時的に値下げすることは あっても、長期的に考えて大幅に値下げすることはないと思われます。 物価や人件費も上がっていくと考える方が自然です。さらに、管理組合の施設や什器備 品の経年劣化にともなう補修費等の増加、整えていく必要がある防災関連の予算もありま す。また、前回の冊子で説明したまちづくりセンターに委託して行っている業務について も、これからは同じように人件費の上昇等も考慮していかなければなりません。 このようにさまざまな費用の上昇を考えていくと、 最低でも年間で500~600万円の支出が増えていくと考えられます。 ということは単純に計算しても、第7住宅管理組合の組合員の皆さんに 一戸あたり年間約 12,000 円~14,000 円くらいの負担をお願いしなければならないと いうことになります。月にすると 1,000 円~1,200 円くらいの値上げになります。 建物や施設の維持管理の他に、住環境の整備も管理組合の仕事です。 管理組合理事を経験し、大規模修繕工事等にも関わった顧問会のメンバーからは、 今後も現在の状態を維持していくためには5
①大規模修繕工事や補修工事のレベルを落とさないこと
②敷地内の施設や植栽等の住環境を整えていくこと
等が必要で、そのためには値上げ幅にもある程度の余裕があった方がいいという意見が出 ています。 その結果、 現在の 管理費 9,400 円 → 10,800 円 組合費 100 円 → 200 円 修繕積立金 13,000 円 → 13,000 円 合計22,500 円 → 24,000 円
(1,500 円/月 の値上げ) を、顧問会から提案しています。 この 24,000 円という金額を今後、理事会で検討してもらうことになります。 もちろん、組合員の皆さんの意見や質問もお受けします。管理費とは違いますが・・・「修繕積立金」について
ここで、管理費や組合費と同じように毎月皆さんが支払っている「修繕積立金」につい て少し説明しましょう。 修繕積立金は外壁塗装や屋上の防水、階段等の鉄部塗装といった大規模修繕の他に、給 排水管の更新や玄関ドア等の交換、エントランスの整備等、住環境を向上させるための改 修、工事にもあてられます。このような 10 年~15 年に一度行われる修繕のための積立 金です。 ◎適正な修繕積立金とは? 修繕積立金はその名の通り、修繕に使うために皆さんからいただいて積み立てておき、 いざ工事となった時に使うお金です。 特に大規模修繕工事の場合、全7棟で3億円以上のお金がかかりますので、適正な金額 を積み立てておくことは重要です。この修繕積立金にも基準はあります。 築年数 <5年 6,000 円/戸 以上 5年 ≦ 築年数 <10 年 7,000 円/戸 以上 10 年 ≦ 築年数 <17 年 9,000 円/戸 以上 17 年 ≦ 築年数 < 10,000 円/戸 以上 (住宅金融支援機構が設定している「優良中古マンション基準」における平均修繕積 立金より) マンションの計画修繕に必要な費用は、築年数によって違ってくるというわけです。6 新築・入居してから5年くらいまでは、塗装が必要になるくらいで大きな工事はほとん どありませんが、築 10 年以上になってくると、第1回目の外壁修繕工事や屋根防水工事 が必要になってきます。さらに築 15 年~25 年の間には、給水管や排水管の更新、第2 回目の外壁修繕などの大きな工事が続きます。 さらに築40年を超えてくると、より大がかりな修繕の必要性、あるいは建替えという 選択も出てくる可能性があります(※注:建替えの場合は、費用を修繕積立金から賄うも のではありません。建替え決議も必要になります)。 修繕積立金は、大規模修繕工事をスムーズに乗り切るために定められたものなので、 計画的に、一定期間ごとに行われる修繕工事に対応できる金額でなければなりません。最 近のマンションは修繕積立金も最初は安く設定しているのですが、5 年、10 年と段階的 に増額していくところが多く、修繕に際して一時金を徴収するところもあるようです。 前回、人間に例えて管理費のお話をしましたが、修繕も同じです。 新築(若い)の時は何もしなくても設備も新しいからメンテナンスに はお金はさほどかかりませんが、築年数が経過して(年を取って)い けば、あちこち壊れたり、悪いところが出てきます。 人間も自分の身体に気を配り、メンテナンスをきちんとしていれば、 年齢を重ねていっても健康でいられる可能性は高くなります。 マンションも同じで、
きちんとしたお金と時間をかけてメンテナ
ンスをしていけば、健康寿命は延びる
可能性があるということです。 管理費が安すぎると、管理状態の悪化につながるというお話を前回の冊子でもしました が、修繕積立金も同様です。金額が安ければその場は得をした気持ちになるかもしれませ んが、適切な時期に必要な修繕を行うことができないとか、大規模修繕の時にお金が足り ない! という問題に発展することだってあります。 いざ修繕を行う時になってお金が足りないとなると、住民から一時 金を徴収することだってあるかもしれません。 それでは困りますよね。適正な修繕積立金を積み立てることの大切さ
では、第7住宅管理組合の修繕積立金はどうでしょうか。現在、1戸あたり 13,000 円 を積み立てています。7 国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン(平成 23 年版)による と、階数が 15 階未満で建築延床面積が 10,000 ㎡以上のマンションの場合は、 平均値が 178 円/㎡・月 となっています(第7住宅管理組合の建築延床面積は約 52,000 ㎡です)。これに専有部分の平均面積 86 ㎡をかけると、 178 円×86 ㎡=15,308 円 となります。これも管理費同様あくまでも目安なので、こ れが正解というわけではありません。 大規模修繕工事には、意外にハードルがあります。当初の長期修繕計画が甘かったり修 繕積立金の額が低すぎると積立金が不足したり、管理組合の意見がまとまらない等、さま ざまな問題が出てくることもあります。 さらに適正な修繕積立金を積み立てておかないと、修繕時期にお金が足りなくて必要な 工事ができなかったり延期しなければならなくなったりします。その結果、壁の剥落事故 や漏水などの不具合が起こったりすれば、居住性だけではなく建物の耐久性や資産価値の 低下にもつながります。 若葉台の場合は、先の資金計画を見据えたうえで長期修繕計画を立てているので、今の ところいざ修繕となった場合にお金が足りなくなるということはありません。 第7住宅管理組合でも、これまでに二度の大規模修繕工事を行っていますが、どちらも 修繕積立金だけで賄えています。また25年先(2039 年)までの長期修繕計画も用意さ れています。 できるだけ大規模修繕工事の間隔を長くするために、資材や塗料、工法等も長く保つよ うに配慮しています。その分工事金額は多少高くなるかもしれませんが、10年に一度の 大規模工事を行うよりは、13年、15年もたせるようにした方が、住民側の負担も軽い と考えているからです。 マンションの長期修繕計画は、経済動向に合わせて、5年を目安に見直すこととされて います。今年度はこの見直しの年です。国土交通省の「マンション長期修繕計画ガイドラ イン」によると、
5年に一度の計画見直しの年には、あわせて修繕積立金の額も見
直す必要がある
、とされています。消費税も上がりました。今後、資材や人件費等の価 格上昇が続けば、何年後かには修繕積立金の見直し
ということも視野に入ってくるかも しれません。組合員の皆様にも、今後のことを一緒に考えていただければと思います。 参考までに、毎年の総会補足資料として皆さんにも配布している「長期修繕計画」の中 で今後行う予定の修繕工事を挙げておきます。特に、築 41 年目での第3回の大規模修繕 工事以降は大きな改修・修繕が続きますが、どれも長期修繕計画のガイドラインに沿って 計画されているものです。もちろん、状況によって工事を延期したり、逆に早めに実施す る場合もあります。8 年度 工事内容 金額(千円) 2015(平成 27)築 32 年 屋内消火栓箱改修 8,540 〃 消防用補給水槽改修 6,710 2016(平成 28)築 33 年 屋内消火栓ポンプ改修 5,540 〃 屋外給水管改修 32,450 〃 屋内給水管改修 88,420 〃 給水施設給水ポンプ改修 13,300 〃 給水施設機器弁類等改修 6,290 〃 ガス配管設備改修 25,610 2018(平成 30)築 35 年 外灯設備改修 7,980 〃 分配電盤設備改修 9,500 〃 自動火災報知設備 配管・配線設備等改修 7,820 2019(平成 31)築 36 年 TV 共聴設備改修 6,000 2020(平成 32)築 37 年 屋外共用灯改修 11,740 2023(平成 35)築 40 年 大規模修繕工事 調査診断・設計業務 10,000 〃 自動火災報知設備 複合盤改修 8,930 〃 弱電設備(水道リモート配線)改修 7,440 2024(平成 36)築 41 年 第3回大規模修繕工事 299,000 2026(平成 38)築 43 年 インターロッキング他外溝補修 25,900 〃 玄関ドア交換 54,600 〃 住戸アルミサッシ交換※ 357,000 2028(平成 40)築 45 年 屋内汚水管改修工事 68,220 〃 屋外配水管更新工事 79,800 〃 電灯・動力幹線設備改修 29,400 2031(平成 43)築 48 年 排水管更正(台所・浴室洗面系統) 182,700 ※2026(平成 38)年に実施予定の住戸アルミサッシ交換については、今年の総会で提 出した長期修繕計画には入っていません。 アルミサッシの一般的な寿命が約40年ということで、他の管理組合では調査・交換を始 めているところがあることから、第7住宅管理組合でも今後の修繕計画に入れる予定です。 サッシ交換については事前に調査を行い、住民の皆さんにもアンケート等を取り、要望が 多ければ必要な時期に行う予定でおります。
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高齢マンション問題とは・・・第7住宅の今後について改めて考えてみましょう
国土交通省によると、国内の分譲マンションのうち築 30 年以上を経過した物件は 約110万戸。そして今後は毎年10万戸のペースで 「30年超マンション」が増えていくといわれています。 こうした「高齢マンション」の問題は、建物の老朽化 と 住民の高齢化
の2つがあります。 2013 年度マンション総合調査によると、 世帯主が60歳以上である割合が初めて5割を超えたそうです。1999 年度と比べると6 0歳以上世帯が倍になっています。 こうして住民の高齢化が進むと管理組合の運営が難しくなったり、管理組合として機能 しないケースも珍しくなく、それによって管理がおろそかになったり、大規模修繕計画が 進まないといった事態も起きているといいます。 実際に築 40 年が経った首都圏のある団地では、管理組合役員になる人がいないことに 加えて、管理費や修繕積立金の滞納等の問題も出てきているそうです。 そうなると管理組合の運営に支障も出ますし、建物の維持管理ができず、安全性を保て なくなるおそれもあります。 さらに、入居時は一定の収入がないと購入できないというハードルがあり、経済状況の 似た家庭が多かったところでも、30 年、40 年が経過し、新しい住民が入ってきたり高 齢者が増えてきたりすると、費用のかかる問題での合意が難しくなり、実際に大規模修繕 工事ができなくなってしまったマンションもあるそうです。 管理組合役員のなり手不足も今後大きな問題になっていきます。 現在の第7住宅管理組合規約では「80 歳を超えており、なおかつ独居している場合は役 員への就任を拒否できる」となっていますが、これから 20 年、 30 年が経過していったらどうなるでしょうか・・・。 そうなる前に、対策を考えておかなければなりません。 たとえば、 ① 若葉台に若い人たちを呼び込む ② 80 歳以上・独居の場合は役員への就任を拒否できるという 規約をなくす ③ 自主管理から、管理会社等へ完全に業務を委託する ①は相当に長い目で見なくては実現しないでしょうし、第7住宅だけでどうにかなる問 題ではなさそうです。②も、役員にはなるけれど実務ができない、理事会にも出席できな い・・・となれば、根本的な解決にはなりません。10 ③の場合はどうでしょうか。現在でもまちづくりセンターに業務を委託している部分は ありますが、日々起こることへの対応は基本的に理事が行っています。これをすべてまち づくりセンター(あるいは他の管理会社等)に委託すれば、確かに役員の負担はかなり減 ります。月一度の理事会と年一度の総会に出れば OK となれば、楽ですよね。 けれど、その分委託費用は当然増えます。委託費が増えれば、それは私たちが支払う管 理費に跳ね返ってきます。
「マンションに永住する」ということは?
建物や敷地の維持管理を管理会社にほぼ任せることになると、管理組合役員も楽かもし れませんが、その分委託費がかかりますし、住民の意見が反映されないことも考えられま す。「自分たちでやるのはイヤだけど、お金がかかるのもイヤだ」
そうですよね、誰でもそう思います。 けれど・・・あまり考えたくはないことですが、そんなことも言っ ていられなくなる状況が、近いうちに来るかもしれません。 団地やマンションは築年数が経つほど課題が多くなります。建物の維持管理といった面 だけではなく、若葉台でこれからも快適に暮らすためには、住民の皆さんの力も必要です。「そんなこと、管理組合の役員が考えればいい」
「意見は言うけど、自分がやるのは嫌だ」
「もう役員になることはないから、自分には関係ない」
「まちづくりセンターにやってもらえばいい」
と思いますか? 年月が経っているからこそ、住民が無関心ではいられない問題がこれからも出てきます。30年を超えたマンションの資産価値を維持するのも
下げるのも、鍵を握るのは住んでいる人たちの力です。
決して、管理会社や管理組合役員ではありません。 日本で「マンション」という住まい方が誕生してから約50年。 「建物としての物理的な寿命」を迎えたマンションというのはまだ例がない(その前に建 替え等を行っている)ので、実際にマンションが何年住むことができるのかというハッキ リした答えは出ていないのが現実です。11 ひとつの目安として財務省による「法定耐用年数」というものがあります。鉄筋コンク リート造の建物は、1998 年以降に建てられたもので住宅の場合47年といわれています が、この耐用年数=寿命 という単純なものではありません。それぞれ造り方や住み方、 立地条件等があるので、一律に何年もつとはいえないのです。 最近の研究では鉄筋コンクリート造のマンションは60年もつという推計も出ている そうですが、これもそのまま若葉台に当てはまるかどうかはわかりません。 また、築40年を超えるマンションになると、管理費や修繕積立金の負担も大きな問題 になってきます。首都圏の築30年超のマンションでは、若葉台より専有面積は小さいで すが、管理費と修繕積立金の合計が4万円を超えている物件も多いそうです。 とはいえ、普通に考えれば
「古くなったものを維持していくためにはお金がかかる」
ということは、誰でも 理解できると思います。家だけが例外ではありません。 これは若葉台だけではなく、同じ時期に建築された全国のマンションや団地が抱えてい る問題でもあります。建物が古くなっていくのは仕方がない。けれどこれからもここに住 み続けたい。そこで快適に生活するためにどう維持管理していくか、また建替えは可能か どうか・・・等を、今まで以上に考えていく必要があります。たとえ今新築のマンション だって、30年後、40年後には同じ問題が出てくるのです。 マンションには「物理的な寿命」「機能的な寿命」「経済的な寿命」「社会的な寿命」が あるといわれています。 若葉台では「100年マンションプロジェクト」を掲げ、建設から100年が経っても、 さまざまな世代が生き生きと暮らすことができる街を目指しています。「築100年となっても快適に暮らせるように、建物も敷地もきちんとした手入れ
を行って住環境を維持し続ける」
ことが若葉台の目標です。 そう考えると、若葉台の現実的な寿命は住んでいる人たちが作り上げるもの、と
いえないでしょうか。人まかせではない、適正な管理がこれからはもっと重要にな
ってきます。
そのためには、住民の皆さんにももっと自分たちの住まう環境に関心を持ってもらうこ とも大切です。そのために管理組合も、広報やツイッター等を通じて少しでも管理組合の 活動や現状、問題点等を皆さんに伝えていく必要があります。 今回発行しているこの冊子も、事前に管理組合が検討していることを皆さんにお知らせ して、理事会だけではなく、皆さんも一緒に考えてほしいという思いで作成しました。12 この機会に、自分たちが住んでいる部屋だけではなく、建物全 体や住環境、高齢化、そして将来の若葉台のことを、少しだけ考 えてみませんか。
集合住宅で暮らすということは、420戸がひとつの街、
ひとつの家族のようなもの
だと管理組合では考えます。 そう考えれば「自分たちには関係ない」「先のことなんてどうでもいい」「自分たちは3 0年後までいないから考えなくたっていい」で済むことではないと思いますが、いかがで しょうか。おわりに
12 年間、管理費の値上げをせずに何とかやりくりしてきた管理組合ですが、消費税増 税と電気料金の値上げ等によって、値上げを考えざるを得なくなりました。皆さんの中で も、おそらく「ある程度の値上げは仕方ない」と考えている方が多いと思います。 2回にわたってお届けしたこの冊子では、管理費について、値上げについて簡単に説明 をしていますが、管理組合理事会と顧問会では、引き続き値上げについての検討を行って います。最終的には来年の総会に議案として提出することになりますが、その前に理事会 と顧問会とで考えた結果を住民の皆さんに説明し、意見等をいただく機会を必ず設けます。 その前に、ご意見や質問がある方は各棟理事を通じてお寄せください。 また、今回少し説明していますが、今後は近いうちに修繕積立金についても見直しが必 要になってくるかもしれません。消費税や資材、人件費の上昇は修繕工事にも当然関わっ てきます。「何でもかんでも値上げか!」と思われるかもしれません。「年金生活者が多 いのに値上げなんて」と思われるかもしれません。けれど、この先も若葉台でずっと快適 に暮らし続けるためには、避けて通れない問題です。 たとえ一戸建てに住んでいても、何十年かの間に大きなお金をかけて修繕や建替えをし なければ住み続けることはできません。集合住宅で暮らすということは、そういった
ことを組合員みんなで考えなければならない
、ということではないでしょうか。 修繕積立金については理事会、顧問会、まちづくりセンターとで長期修繕計画の見直し 等を行い、引き続き検討していきます。13 しかし、