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9. 遺族給付
遺族基礎年金と遺族厚生年金の主な相違点 遺族基礎年金 国民年金加入の場合 受給可能年金 遺族の範囲 生計を維持されていた ① 子のある妻 ② 子 or 夫× 生計を維持していた 18歳年度末までの子 障害等級に該当する場合は20歳未満の子 年金額 ①子のある妻の場合 → 792,100円+子の加算 ②子のみの場合 1人: 227,900円 2人: 227,900円×2 3人: 227,900円×2 + 75,900円 (つまり3人目以降は、75,900円ずつの加算) 注意 子に対する年金額は、妻が遺族基礎年金を受給できる間や、 親と生計を同じくしている間は支給されない。 したがって、「子のある妻」のケースでは、妻のみに支給され、 子には支給されないことになる。 →例 以下のケースにおいて、遺族基礎年金が支給されるのはだれか? 夫A 妻A 夫B 妻B 子B (21歳) 夫C 妻C 子C (17歳) 夫D 妻D 子D (17歳) 同居 その他 (第1号被保険者の場合特有の制度) ・ 寡婦年金 妻が60歳∼65歳未満、10年以上の婚姻関係 ・ 死亡一時金 遺族基礎年金がもらえない場合のみ ( → 子がない場合でも○) 一方のみ
3 厚生年金加入の場合 受給可能年金 遺族基礎年金(要件をみたせば)遺族厚生年金 遺族の範囲 生計を維持されていた ① 配偶者・子 ② 父母 ③ 孫 ④ 祖父母 優先順位 年齢要件 子・孫: 18歳年度末まで 障害等級に該当する場合は 20歳未満 その他: 55歳以上の場合 (60歳までは支給停止) 兄弟姉妹は× 子がいない妻も○ 30歳未満なら5年間のみ 年金額 老齢厚生年金 報酬比例部分の3/4 (加入期間が短い時は300月として計算) その他 ・ 受給要件に長期要件と短期要件あり ・ 中高齢寡婦加算→ 65歳まで594,200円の加算 ・ 経過的寡婦加算 → 65歳から支給(金額は異なる) 妻
中高齢寡婦加算 ・ 夫の死亡時、妻の年齢が40歳以上65歳未満であること ・ 子がない妻 ・ すべての子が18歳到達年度末をむかえて、 遺族基礎年金がもらえない場合 妻が65歳になると、自分の老齢基礎年金が支給 中高齢寡婦加算がなくなる 経過的寡婦加算 が代わりに支給 つまり・・・ 18歳までの子がいる うちは支給されない (例) ① 妻が35歳のときに夫が死亡、子供がいないケース 遺族厚生年金 35歳 中高齢寡婦加算 40歳 65歳 経過的寡婦加算 妻の老齢基礎年金 ② 妻が35歳のときに夫が死亡、18歳未満の子がいるケース 35歳 40歳 子が18歳 65歳 不足分 復習
5 参考問題1 (H21年9月学科 問題5) 公的年金制度の遺族給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1. 国民年金の被保険者である妻が死亡した場合、その夫は、遺族基礎年金の 受給権を取得しない。 2. 遺族厚生年金を受給している妻が再婚した場合、妻は遺族厚生年金の 受給権を失う。 3. 中高齢寡婦加算の額は、遺族厚生年金の受給権者の生年月日に かかわらず定額である。 4. 寡婦年金と死亡一時金は、受給要件をいずれも満たしている場合には、 併給される。
2つ以上の年金の併給について 原則 「1人1年金」 2つ以上の年金給付の受給権を取得している場合には、 受給者が1つを選択して、他の年金は支給停止 ただし、同一支給事由の場合のみ可 遺族基礎+障害基礎 → × 老齢基礎+障害基礎 → × (例) (例) 老齢基礎+老齢厚生 障害基礎+障害厚生 遺族基礎+遺族厚生 特例 支給事由は異なるが、65歳以降に併給される場合がある ○ 併給調整 ・ 65歳前の特別支給の老齢厚生年金とは× ・ 繰上げ支給の老齢基礎年金とは×
7 障害基礎年金 + 老齢厚生 障害厚生 遺族厚生 ○ 遺族厚生年金 + 老齢基礎老齢厚生 ○ 実際の遺族厚生年金の支給額は これらの差額分になる 受給できる 遺族厚生年金額 老齢基礎 老齢厚生 どちらか多い方 原則的な 遺族厚生年金 = 夫の 老齢厚生年金 ×3/4 原則的な 遺族厚生年金 × 2/3 =夫の 老齢厚生年金×1/2 妻の 老齢厚生年金 ×1/2
参考問題2 (H22年1月学科 問題6) 公的年金給付の併給調整に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1. 60歳代前半の老齢厚生年金を受給している者が、障害基礎年金の受給権を 取得した場合、受給権者は、いずれか一方の年金を選択して受給することに なる。 2. 老齢基礎年金を繰上げ受給している65歳未満のものが、遺族厚生年金の 受給権を取得した場合、受給権者は、65歳に達するまではいずれか一方の 年金を選択して受給することになる。 3. 老齢基礎年金と障害厚生年金は、受給権者が65歳以上の場合には併給 される。 4. 障害基礎年金と遺族厚生年金は、受給権者が65歳以上の場合には 併給される。
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10. 企業年金
企業年金等の加入対象者と掛金の上限 国民年金(基礎年金) 確定拠出 年金 ︵個人型 ︶ 国民年金 基金 付加年金 厚生年金保険 厚生年金 基金 代行部分 適格退職 年金 確定給付 企業年 金 確定拠出 年金 ︵企業型 ︶ 共済年金 職域 加算 第1号 被保険者 被保険者第3号 被保険者第2号 (会社員) 第2号 被保険者 (公務員) 小規模企 業共済 個人事業主 中退共 一方 掛金上限 68,000円/月 掛金上限 51,000円/月 掛金上限 25,500円/月 60歳未満 企業年金や確定拠出(企業型) が無い場合のみ可能 掛金上限 23,000円/月 役員: 適格退職年金 × 中退共 × 小規模企業共済は○中退共と小規模企業共済との比較 (問題集P26、H20年5月学科 問題9より) 中小企業退職共済 小規模企業共済 単独で退職金制度をもつことが 困難な中小企業の従業員を対象 従業員が20人以下の小規模企業の 個人事業主と役員向け 対象者 負担者 全額事業主(企業拠出) 事業主・役員(個人拠出) (個人拠出なし) 税法上の扱い 全額損金、経費処理できる 全額を所得控除できる (企業拠出なし) 国の助成 あり なし 掛金 給付 分割しての受取(年金) → 雑所得 一時金としての受取 → 退職所得
11 参考問題3 (問題集P52、実技第2問・問2) Aさん夫妻は、受取年金額の増額を希望している。Aさんへのアドバイスに 関する次の①∼③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を 記入しなさい。 ① 国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者として保険料を納める 20歳以上60歳未満の者が加入でき、掛金の上限は、原則として1人当たり 月額68,000円である。この掛金は、全額、社会保険料控除の対象となり、 老齢給付金は、公的年金等控除が適用される。 ② 付加年金は、付加保険料を納めた国民年金の第1号被保険者と任意加入 被保険者が老齢基礎年金の受給権を取得したときに支給されるが、 国民年金基金の加入員は、付加保険料を納付することができない。 ③ 確定拠出年金の個人型年金は60歳まで加入でき、その年金資産の運用は、 加入者自らが指図する。この掛金は、全額、社会保険料控除の対象となり、 老齢給付金は、公的年金等控除が適用される。
参考問題4 (問題集P24・問題15、 H19年9月学科 問題8改 ) 国民年金基金と小規模企業共済に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1. 国民年金基金に加入できるのは、65歳未満の国民年金の第1号被保険者 および第3号被保険者である。 2. 国民年金基金には終身年金2種類と確定年金5種類があり、どのような 組み合わせでも自由に選択して加入することができる。 3. 小規模企業共済は、中小企業による従業員に対する退職金を準備する ための制度で、掛金の一部を国が支援している。 4. 小規模企業共済の共済金の受取は、所定の要件を満たせば、一時払いと 分割払いの併用が可能であり、一時払いの部分は退職所得となり、 分割払いの部分は雑所得として公的年金等控除の対象となる。
13 確定拠出年金の運用と受取り 会社 従業員 契約 運営管理機関 資産管理機関 個別運用の指図 (商品の選択) 商品の提示 選任 拠出 運用指図の とりまとめ 運用の指示 年金資産の管理 金融機関 年金資産の運用 拠出された掛金は、必ず分離 して管理 ・3つ以上を提示 ・1つは元本確保型 ・ 60歳までは年金資産を引き出せない → 脱退一時金の受取りは○ ・ 通算加入期間 10年以上: 60歳から受給できる 10年未満: 61歳∼65歳までの間で受給開始 (企業型の場合) 契約 個人型の場合には 国民年金基金 連合会がおこなう 加入
個人別資産管理の移換 離職や転職などにより、加入状況が変化した場合、これまで積み立ててきた 個人単位の年金資産を移換できる。(ポータビリティ) 確定拠出 確定拠出 企業型 企業型 A社の資産管理機関 B社の資産管理機関 企業型 個人型 A社の資産管理機関 国民年金基金連合会 (例) ・ A社を退職して国民年金第1号被保険者へ → 個人型へ加入できる 拠出 + 運用指図 ・ A社を退職して専業主婦(第3号被保険者)へ → 個人型へ加入できない 拠出は×、 資産を移換後、運用指図のみ継続 移換 移換
15 参考問題5 (H21年9月学科 問題6) 確定拠出年金の運用と給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1. 運用の対象となる商品としては、株式、債券、投資信託などのように、元本が 変動するものも認められている。 2. 運用指図は、個人型年金、企業型年金ともに、加入者等の自己責任で 行なわれなければならない。 3. 老齢給付金は、通算加入者等期間にかかわらず60歳から受給することが できる。 4. 年金で受け取る老齢給付金は、公的年金等控除が適用される雑所得となる。
参考問題6 (問題集P26、H21年1月学科 問題8) 次の確定拠出年金の加入例のうち、最も不適切なものはどれか。 1. 会社員のAさんは、勤務先に確定給付企業年金制度はあるが、 確定拠出年金制度がないため、確定拠出年金の個人型年金に加入している。 2. 会社員のBさんは、勤務先における確定拠出年金の企業型年金の加入者で あるが、その掛金は事業主が全額負担している。 3. 専業主婦のCさんは、結婚前まで勤務していた企業で確定拠出年金の 企業型年金の加入者であったので、その資産を結婚退職時に確定拠出年金の 個人型年金に移換した。 4. 個人事業主のDさんは、国民年金の保険料を支払っているが、さらに 国民年金基金と確定拠出年金の個人型年金に加入している。
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11.住宅取得プランニング
住宅ローンの返済方法 元利均等返済方式 返済額(元金+利息)が一定 当初の返済は利息が多く、 元金が減らない 返済額の総額が大きくなる 元金均等返済方式 元金部分のみの返済額が一定 元本の返済は早く済むが、当初 の返済負担額は多くなる 返済額の総額は少なくなる 返済期間 返済額 元金 利息 ︵毎回一定 ︶ 元金 利息 毎回一定 残高×利率=利息計算例 (テキストP61、H21年9月学科 問題9) 当初借入金額 3000万円 借入金利 3% (年利) 全期間固定金利型 毎月返済、20年(全240回) 元利均等返済 元金 3000万 1 回目 13回目 240回目 91,379 75,000 利息 166,379 返済総額 94,158 72,221 1回目
19 元金均等返済 回目 1 回目 13回目 元金3000万 20年×12月の均等返済 1回: 3000万 20年 ÷12=125,000円 125,000 75,000 利息 = 元金残高×3% (年利) 3000万×3%÷12 200,000 1回目 返済総額 12回返済終了時 返済済: 12,500円×12回=150万 元金残高: 3000万−150万=2850万 2850万×3%÷12 =71,250 240 125,000 13回目 返済総額
参考問題解答 参考問題1: 4 参考問題2: 3 参考問題3: ① ○ ② ○ ③ × 参考問題4: 4 (選択肢2について) 国民年金基金 終身年金2種類 確定年金5種類 1口目は 必ず終身年金から選択 参考問題5: 3 参考問題6: 1 (選択肢1について) すでに確定給付企業年金がある場合には、 個人型には加入できない。