現在、本市の重要な健康 課題の一つが 「糖尿病」 です。 直近の国民健康保険特定 健康診査では、糖尿病診断 の目安となる、HbA1c ( ヘ モ グ ロ ビ ン・ エ ー ワ ン シー)が高い受診者の割合 が、全ての年代で約5割以 上となり、2人に1人以上 は糖尿病予備群の可能性が 高いという結果でした。こ れは、県内 54市町村の中で、 7番目に悪い状況となりま す。 そ こ で、 今 回 の 特 集 で は、 「糖尿病」に焦点を当て、 基礎知識とともに、予防方 法や市などの取り組みをお 伝えします。 詳しいことは、保健セン ター( 89局0610番)へ、 お問い合わせください。
特 集
あなたは、大丈夫?
※HbA1c:採取した血液中にあるヘモグロビンのうち、ブドウ糖が結 合したもののある割合。〜本当に怖い、
糖尿病
〜
合併症
インスリン
尿 病 は、 血 液 中 の ブ ド ウ 糖 の 量( 血 糖 値 ) が 正 常 よ り が 変 化 し た も の で、 か ら 全 身 に 運 ば れ 期 の 糖 尿 病 に は 自 覚 症 状 が な く、 発 症 し て も 気 づ き に くいのが特徴です。血糖値 が 高 い 状 態 を 続 け て い る と、 だんだん症状(合併症) が現れます。合併症は全身 の 臓 器 に 及 び ま す。 こ れ は、全身を結ぶ血管でエネ ルギーの供給が途絶え、細 胞の代謝異常などが起こる ためです。 一般的に、糖尿病となっ てから5年で神経障害によ るしびれが起き、7年で網 一、血糖の量をコントロー ルできるものです。インス リ ン の 出 る 量 が 不 足 し た り、ブドウ糖を体内に取り 込むインスリンの働きが悪 くなったりして、血液中の ブドウ糖が多い状態が続く と、糖尿病になります。 糖尿病となる原因は、遺 伝的な体質に加え、食べ過 ぎや運動不足といった生活 習慣の乱れや肥満、ストレ スによるものが知られてい ます。 膜症などの視力に障害がで て、最悪の場合は失明しま す。 10年から 15年経つと腎 臓に障害が現れ、進行する と人工透析療法が必要とな る こ と も あ り ま す。 ま た、 糖尿病により、血管の動脈 硬化が進んで脳や心臓の障 害が生じたり、 潰 か い よ う 瘍 や 壊 え 疽 そ 、 歯周病、認知症などの症状 を起こしたりします。 このように糖尿病は、生 活に支障を来たす症状を引 き起こし、命にも関わる重 大な病気です。糖
糖尿病
とは
初
すい臓 ● 脳梗塞 ● 認知症 ● 歯周病 ● 感染症 ● 肺炎 ● 肺結核 ● 膀胱炎 ● 排尿障害 ● 尿路感染症 ● 勃起障害 ● 腎症 (人工透析) ● 網膜症 ● 白内障 ● 緑内障 ● 心筋梗塞 ● 狭心症 ● 末梢神経 障害症 ● 潰瘍 ● 壊疽 ● 白癬菌症 (水虫)脳
心臓
神経
目
口
肺
腎臓
泌尿器
足
ドアが 開かない よ~ 中に入って! ! 仲間が いないよ~ インスリンが正常に働き、血液中の ブドウ糖の量が適正に保たれている すい臓から出るインスリンの量が不足したり、働きが 悪くなったりして、ブドウ糖が筋肉などに取り込めず、 血液中に多い状態が続くと、糖尿病になる 正常時のメカニズム 糖尿病のメカニズム 糖尿病による合併症の例豊川市医師会
福田 成俊
医師 インスリン注射の様子 保健指導の様子専門医
に
聞
く
糖尿病には、大きく分け てⅠ型とⅡ型の病型があり ます。Ⅰ型は、すい臓の細 胞が破壊され、インスリン がほとんど分泌されない型 です。Ⅱ型は、インスリン の分泌量が不足したり、働 き が 悪 く な っ た り す る 型 で、生活習慣の乱れに起因 す る も の が ほ と ん ど で す。 この2つの型は、成因から みて別の疾患と考えられま す。日本では、糖尿病患者 の約 95㌫がⅡ型です。 古来から植物を多く食べ ていた日本人は、欧米人に 比べインスリンの分泌能力 が 低 い と い わ れ て い ま す。 加えて食生活の欧米化や交 通手段の発達などで、運動 量が減るなどの生活習慣の 糖尿病予防は、早期発見 が重要です。定期的な健診 を受け、自分の身体の状態 を知り、少しでも異常があ れば、糖尿病になりにくい 食事や運動を心掛ることが 何よりもたいせつです。そ して、 健診結果によっては、 生活習慣を見直す機会にも なります。速やかに、医療 機関での受診や保健指導を 受 け、 血 糖 や 体 重 コ ン ト ロールに努めましょう。 痩せている人は 糖尿病にならない? 痩せていても、イ ンスリンの出る量 が不足していたりする と 糖 尿 病 に な り ま す。 豊川市は、痩せている 人で血糖値が高い人の 割合が、県内でも2番 目に多いです。 合併症の発症は 抑えられないの? 糖 尿 病 に な る と、 血糖のコントロー ル が 必 要 に な り ま す。 合併症の発症を遅らせ たり、最小限にとどめ たりするためには、上 手に血糖をコントロー ル す る 必 要 が あ り ま す。 どんな治療法が あるの? 治療の基本は、食 事 と 運 動 療 法 で す。それだけでは血糖 コントロールができな い場合に、薬物療法が 組み合わされます。 特 集 変化により、糖尿病患者は 増え続けてきました。 糖尿病の最も恐ろしい点 は、自覚症状がないままに 進行していくということで す。高血糖となっても痛く も か ゆ く も あ り ま せ ん の で、高血糖であることを知 らないまま、長い間放置さ れがちです。この期間が長 ければ長いほど、糖尿病の 合併症を発症する危険性は 高まります。糖尿病と診断 された時点で、インスリン の分泌能力は半減している といわれています。そのた め、治療するにあたり、ま ずは生活習慣の改善を考え ますが、それだけでは血糖 値 を コ ン ト ロ ー ル で き ず、 薬やインスリン注射が必要 となる場合もあります。 現 在、 糖 尿 病 の 診 断 は、 血液検査で血糖とHbA1 cの値が用いられ、特にH bA1cの値が5.6から 6. 4㌫までの範囲の方は、 糖尿病予備群にあたる可能 性 が 高 い と 考 え ら れ ま す。 動脈硬化が始まり、脳梗塞 や心筋梗塞を引き起こす恐 れがあるため、生活改善や 治療の対象となります。自覚症状なく
進行する
恐ろしい病気
定期健診と
血糖の
コントロール
Q
Q
Q
A
A
A
もっと教えて! もっと教えて!糖尿病 Q&A
糖尿病 Q&A
あなたは、大丈夫?
〜本当に怖い、糖尿病
〜食事
運動
保健センター栄養士 河本 実津代 健康運動指導士 伊藤 聖子 さん 菜の花クラブ 糖尿病予防にも 効 果 の あ る メ ニューを作って い ま す。 み ん な で一緒にやれば、 楽しく栄養改善 ができます ! 運動を始めるきっ かけづくりとして 「歩こう会」を開催 しています。どな たでも参加できま すので、一緒に取 り組みましょう ! 私たちも取り組んでいます! と て も 重 要 と な り ま 高 血 糖 を 防 ぐ た め に、 の 時 間 」、 「 食 事 の 内 、「食事の量」の3点で す。仕事などで夕食が遅く なる方は、昼食をしっかり 取り、 夕食を控えましょう。 ■食事の内容 ごはんやパンなどの「主 食」 、肉や魚などの「主菜」 、 野菜やキノコなどの 「副菜」 を毎食そろえることで、血 糖値の上昇が緩やかになり ます。 ■食事の量 自分の体格、活動量など に合わせた適量を取ること がたいせつです。目安とな る「手ばかり」で、自分の 適量を確認しましょう。 糖尿病の主な発症原因は、生活習慣の乱れです。 食事と運動に関する予防のポイントについてお伝えします。 運動は、継続することが た い せ つ で す。 「 自 分 の 体 力や能力に合う」 、「無理な く気軽にできる」 、「楽しむ」 という3点が継続のポイン トとなります。 運動メニューで最も取り 組みやすいのはウオーキン グです。また、ブドウ糖の 消費先である筋肉のトレー ニ ン グ も 効 果 が あ り ま す。 継続できる運動メニューを 探して、日常生活に取り入 れましょう。 また、運動は苦手という 方は、日常生活でこまめに 体を動かすことが効果的で す。今より 10分多く体を動 かすこと (+ 10プラステン) を目標に、少しずつ活動量 を増やしましょう。 私たちも取り組んでいます!予防
朝 主食 主菜 副菜 昼 夕 両手1杯 ごはんなら… の仲間 肉・魚 の仲間 野菜 の仲間 主にたんぱく質を含む食品 主にビタミン・ミネラルを含む食品 加熱したら… 両手1杯 両手1杯 片手半分 片手1杯 片手1杯 片手1杯 片手半分 片手1枚ウオーキングのポイント
筋トレのポイント
最初は、無理なく散歩から始め、慣れ てきたら、少し息が弾む程度で歩き ましょう。 体に負担が掛からない軽い筋トレを 継続して行いましょう。 やってみよう!+10プラステン↑
スーパーでは・・ スーパーでは・・ 2階に上がるときは・・2階に上がるときは・・ 一番遠い駐車 スペースに止 めてみよう エレベータで なく、階段を 使おう行政だけでなく、関係機関や 市民団体などが、地域で糖尿病 予防の取り組みを進めています。 今回は、糖尿病の基礎知 識や予防方法の理解を深め ていただくため、専門家に より、さまざまなポイント を紹介しました。 昨年5月、市関係機関な どが連携して、知識の普及 や 予 防 の 啓 発 に 取 り 組 む 「糖尿病対策プロジェクト」 を立ち上げました。今後も ポスターの作成やキャッチ フ レ ー ズ の 普 及 な ど に よ り、糖尿病予防への理解を 進めていきます。 糖尿病は、合併症により 死にも至る恐ろしい病気で す。予防するためには、何 よりも「自分で守る」とい う意識がたいせつとなりま す。この機会に、自分の体 や生活習慣を見つめ直して みてください。