ユズ台およびカラタチ台温州ミカンの生理生態学的比較に関する研究 III 砂耕液中のチッ素濃度と尿素の葉面散布との関係-香川大学学術情報リポジトリ

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ユ・ズ台およびカラタチ台温州ミカンの

生理生態学的比較に関する研究

Ⅲ 砂耕液中のチッ素濃度と.尿素の莫面散布との関係

井上 宏,大沢 季義,山下 泉

Ⅰ 緒 前報(1)紅おいて,ユズ合およぴカラタチ・台温州ミ.カンの1年生苗木をいろいろなチッ素濃度で砂排栽培したとこ ろ,それらの好適施用濃度はいずれも40ppm前後で等しく,台木による相違を認めなかったことを報薯した。 −・方,前前報(2)においては,エ・ズ台温州ミカン領木の春季の植えつけ時の旧菜摘除が植え傷みを軽減して旧菜着生 樹よりもむしろ発育が良好であったことを認めた。・ユ・ズ台でほ,細根がカラタチ台に.くらぺて深く分布するため,掘 りとり時乾その切断塵・が多く(9),細根畳の少ない苗木が提供されがちとなる。しかし,本泉ユ・ズ台は幼木にかぎらず 成木でも根群申に占める細根盈の割合(重量%)ほカラタチ台と変らないものである。したがって,上記の一ユズ台の チッ素の好適施用濃度は,細根屋が正常より少ない状態で出発した実験の結果と判断さかないこ.ともない。そこで筆 者らほ砂耕栽培中の1年生苗木に7月上旬より数回,尿素の葉面散布を行ない,細根の減少による根からの吸収を掃 う意味での葉蘭施肥が発育に.およばす影響をカラタチ台との比較において観察した。 Ⅱ 実験材料および方法 本実験ほ1967年4月より11月にかけて,香川大学虚学部構内は場において行なった。すなわち,前報(1)と同様に直 径30¢仇のすやき鉢に花こう岩の川砂を満たし,杉LL一系のユズ合およびカラタチ台温州ミカンの1年生苗木を1鉢1樹 ずつ4月22日に植えつけた。供試樹は腰木部より約30emの高さでせん定し,旧薬ほ8枚にそろえた。その他の供試樹 の管理ほ前報と同株である。 苗木植えつけ後,5月20日までは水道水を,以後は第1表に 示す肥料溶液を1鉢2βずつ1日おきに潅注した。すなわち, 6段階のチッ紫波度(0∼160ppm)の処理区(P20640ppm, K2040ppm)紅,水道水のみを施用する無肥料区を設け,さ ら紅7月10日からほぼ10日ごとに10月下旬まで討11回の尿素の 築面散布を行なった区と無散布の対照区とを組み合せた。した がって−,台木,チッ素施用濃度および葉画数布の組合せで合計 28処理となる。1処理には4樹を供試した。葉面散布は尿素( 化学用試薬1級)の0.5%水溶液を用い,展着剤を加えて−,毎 回午前中に行なった。11月中旬に−せい紅掘り上げて新檎伸長 畳,地上部および地下部の重患を測定した。地上部ほ旧葉,春 葉,夏秋葉,春枝,夏秋枝および幹紅,地下部は主根,大根お よび細根(直径2滞以下の根)に解体して,それぞかの頭蓋を 測定した。なお,春葉と細根については,N,PおよびKの含 寛1表 肥料溶液の組成 処理区 N P206 ppm 40 40 40 40 40 40 pm亜40亜404040 p pm 16 p 0 0 0 0 0 0 6 2 8 4 2 1 1 N 無肥料 0 0 0 要素源:(NH4L)2SO4,Ca(H2PO4)2,K2SO4L, 以上の外にMgO 50ppm(MgSO4=・7H20) Mn lppm (MnSO4) B lppm (HBO$) 愚(含有率)を定量した。それらの分析に.ほ,Nはガンエソグ氏変法,Pはモリブデン青試薬を用いる光電管比色言寸 法,Kは焔色光度計法を用いた。 m 実 験 結 果 各砂耕液の同一磯度で栽培した薬面散布区と対照区の代表的な供試樹のそれぞれについて振り上げ時の状態を示す

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第22巻第2号(1971) 93

(散布区) (対腰区)

第1図・ユズ台温州ミカンの掘り上げ時の状態

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94

(散布区) (対照区)

第2図 カラタチ台温州ミ.カンの掘り上げ時の状態

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95 第22巻第2号(1971) と貸1図および第2図のとおりである。これらの生長靂の測定成績は以下のとおりである。 1.新栴伸長豊 新栴伸長盈は第2表のとおりである。まず,春枝についてみると,伸長豊の最大値を示したのは葉蘭散布したユズ 台で40ppm区,カラタチ・台で80ppm区,対照区の、二1ズ台で20ppm区,カラタチ・台で40ppm区であったが,統封的 第2表′ 新 稗 伸 長 盈(00) カ ラ タ チ 台 ユ・ ズ 処理区

春 枝 夏秋枝

春 枝 夏秋枝

封 7.5 85.5 91.0 31.5 128.4 159〃9 66.6 76.4 143.0 56“3 123.5 179.8 55.4 119i4 174.8 28.3 66.8 95.1 46nO 58小3 104.3 44.5 1252 169“7 34..9 80.1 115.0 49.4 68.4 117.8 50.0 123.3 173.3 42.5 140.1 182.6 55小4 21.6 77.0 35.9 43.3 79.2 24.8 46.2 49.4 31.7 59.1 63.1 l2・6 28・2 26.0 57.6 30.4 78.9 44.4 95.9 90.5 140.0 69.9 126.1 46.7 92.9 0.0 36.3 4.2 38..台 27小0 60.6 62.9 118.6 65.8 127.9 22..1 78.0 40・5 甲0・4 38り0 45.2 48.6 57.9 N160 120 80 40 20 6655522.31671998 1531亜51495646 363433 55625539 25 菓面散布区 0 し 別巴料 「N;…… 対 照( 40 r / 20

∃ 盟晩留簡

L・S・D・‡3:3; な有意性からみると120ppm区以上の高波度区で生長が劣った以外は処理浪度,葉面散布の有無の間であまり差は なかった。とくに,160ppm区の尭面散布の個体で春枝の伸長がいちぢるしく劣ったが,葉蘭散布の開始日が7月10 日であり,この時期に.ほ春枝の伸長ははとんどの区ですで軋停止しており,これらはいずれも個体差と考えられる。 夏秋枝になると,処理間の差が顕著となり対照区では,ユ・ズ台,カラタチ台とも20∼40ppm区がノ散布区でほユ・ズ 台が20ppm区,カラタチ台が20∼40ppm区で他の処理区より,かなり良好な生長巌を示した◇ 全新柏伸長藍では対照区でlユズ台,カラタチ台とも20∼40ppm区,散布区でユズ台が0∼20ppm区,カラタチ台が 20∼40ppm区が著しく他の処理区よりまさった。チッ素の施用を受けていないOppm区や観肥料区の尿発菜面散布の 効果ほ著しく,とく紅、ユ・ズ台のOppm区で箸しかった。また,チッ菜の好適濃度より高い濃度で砂耕された場合でも チッ菜の柴面施肥により幾分の伸長豊を増す傾向がとくに・1ユ・ズ台で認められたが,160ppm区では薬面散布により,新 栴の伸長墓が抑制される傾向にあった。ただし,有意差は認められなかった。 2.生 体 重 樹体各部の生体蛮を第3表および第4表に示した。 (i)地 上 部 実験開始時に供試樹ほすべて8枚の旧菓をつけていたが,次第紅落葉した。掘り上げ時に樹に・着生していたその頚 意をみると,両台とも明らかに40∼80ppm区で大きく,旧薬が多く樹上に残っていたことを示した。前述の最大の伸 長塵を示した濃度区よりやや高い濃度区で旧葉が多く残る傾向にあった。ただ,剰巴料区をみると・対照区でははと んど躍り上げ暗までに.旧糞が落ちたのに対し,南台とも尿素の裏面散布により多くの旧葉を秋季まで着生させること ができたことは興味あるところである。春糞および春枝の重畳からみて,40ppm区を中心として,それより低濃度区 でも高濃度区でも春栴の生育が劣るように・みうけられた。一・方,夏秋枝菓となるとやや20ppm区が中心となる傾向を 示すようで,葉面散布処理が加えられるとさらにその傾向が強くなるようであった。幹重でも夏秋棺と同じ傾向が認

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香川大学幾学部学術報告 96 籍3表・ユズ台温州ミカンの振り上げ時生体垂(ダ) 全 樹 体 重 地 上 部 ご出

7

部 根 大 根 細 根 封 処理区 旧 柴 春 菓 盈秋葉 春 枝 夏秋枚 幹 封 主 N160 120 80 40 20 1 2 7 0 8 7 6 8 0 7 6 6 3 1 1 2 2 2 3 3 3 9 4 1 8 3 3 3 0 0 3 4 9 7 ′14 1 0 3 8 8 1 1 1.4 5 6 9 0 6 1 7 9 9 5 2 8 ︵X︶ 5 1 6 7 8 2 3 1 1 3 3 2 ︵0 2 5 5 5 7 9 9 0 1 3 3 0U 6 2 2 2 2 1 ユ 5 4 4 8 3 3 0 2 4 7 5 1 1.4 38.1 51.1 81.9 84.4 118…9 103u9 86”7 38.5 51…8 64.9 102.0 136.4 65.2 68.5 21.9 28.1 7 3 1 9 1 ︵0 9 8 7 7 1 8 4 7 1 1 2 3 4 2 2 9 5 3 9 9 7 6 8 6 2 7 1 4 1 1 1 3 2 3 3 3 6 5 8 3 7 7 8 1 1 9 8 7 5 6 2 2 2 2 3 3 2 59.2 97.3 55小3 106.4 89.2 171.1 88.1 172…5 117.7 236¶6 95.2 199..1 86.3 173小0 49。4 87.9 64.6ノ116.4 70.2 135.1 104.4 206.4 130.0 266.4 66.1131.3 79.6 148.1 20.4 37.2 26.0 47.6 ≡「 ・・・さ⊆ ㌻ミ・・ 0 \無肥料 1288357 82522 129452629 0 5 5 9 8 5 2 0 0 2 6 9 2 3 6 5 6 4 1 6 9 2 2 3 00 0 6・4 1 0 4 5 7 0 2 ︵0 0 2 3 0 4 0 3 1 3 4 1 1

462974点U

7 11 .4 6 3 3 5 0 5 0 5 4 4 0 0 0 N160 120 80 40 20 0 7473083 11 2627 43 43 21㌶ 5 7 1 1 0 5 1 6 4 6 3 5 3 只︶ l l ↓⊥ 2.4 1 2 2 5 4 0 0 只Y 2 212326謂4230ガ 区i 庵肥料 第4表 カラタチ台温州ミカンの掘り上げ時生体垂(ダ) 上 部 地 下 部 仝 適 処こ埋区 旧 共 容 共 象秋葉 春 枝 盈秋枝 幹 討 主 税 大 根 細 根 討 6 8 3 8 7 4 0 ︵0 5 3 1 6 2 ︵び 5 5 6 9 9 4 5 2 7 1 2 4 4 2 7 5 5 4 3 9 7 1 1 2 2 2 1 1 8 3 6 7 3 6 5 0 5 2 6 1 1 3 2 2 2 2 3 2 2 N 160 120 80 40 20 0 7 7 2 9 5 9 1 4 8 2 8 2 8 4 2 2 3 3.4 2 3 0 5 4 3 5 2 9 5 1 9 2 3 7 7 1 1 1 2 2 6 7 3 1 6 .4 5 9 1 4 3 5 1 1 7 0 1 5 6 1 9 2 9 5 0 7 2 7 2 5 4 5 5 2 2 2 8 7 8 5 0 0 6 1 0 0 7 8 3 2 2 3 3 2 1 2 7 2 7 1 2 5 の0 3 0 0。4 1 2 4 86.5 126.4 127.7 148.3 156.6 81.8 103.3 96.6 183巾1 96.8 223.2 111.0 238.7 142.7 291.0 151.4 308.0 83.4 165.2 98.7 202.0 ・丁‥ 二一 巴 料 9953059 30 3 5 0 クー00 2 3 7 0 7 00 5 6 ウん・4 1 1 1 6 9 5 4 7 5 3 5 3 7 7 8 5 4 9 4 6 5 5 5 8 7 9 8 ︵0 9 2 6 5 3 3 5 5 1 1 〇一4 9 4 7 6 8 3 5 6 4 5 6 6 2 1 2 2 2 1 1 0 6 5 〇.4 2 9 0 2 2 4 0 1 1 127.9 22‖7 14..0 91.2 19.0 15.6 115.2 21.2 21.6 147.4 23.6 18.0 155.5 33.4 23.5 68.6 20.5 11.4 73.4 21.9 7.1 21.9 7.2 7.2 28‖0 9.2 9.2 62.9 99.6 227.5 50.2 84.8 176.0 95.7 138.5 253.7 91.8 133.4 280.8 108.4 165.3 320.8 62.3 94.2 162.8 56.9 85.9 159.3 31.4 37.1 44.9 40.1 47.5 57.4

N160 120 80 40

20

0 無肥料 められたため,地上部の合計重患では.台木の相違,箕面散布の有無紅かかわらず20∼40ppm区が最大値を示した。そ の例外として菓面散布を行なったユズ台のOppm区は20ppm区に近い生育を示し,尿素の菓面施肥の効果を示した。 これは地上部のうち,とく紅星秋棺の発育が良好であったことによることを第3表の値は示している。

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97 舘22巻貨2号(1971) (ii)地 下 部 地下部の各部ともほぼ地上部の生育量と比例した傾向を示したが,禍根豊に屈も著しい影響があらわれた。 地下部の生長からみた好適施用濃度もやはり20∼40ppmで,葉面散布による地下部垂増加の効果はユIズ台のOppm区 でさえもはとんど認められなかった。 (iii)全 樹 体 重 地上部と地下部の合計量から検討してみると,チッ素の無施用庭.で葉面散布の効果が著しかったが,好適施用濃度 区でほ効果がみられず,過剰施肥と考えられる160ppm区では逆に生長抑制が大であったことを認めた。 3.春集および細根内3要素含量 11月中旬の掘り上げ時に.採取した春装および細根内のN・P・K含量は第3囲および貨4図のとおりである。 0 20 40 80 120 160ppm 第3区Ⅰ容共内3要素含愚 夫線:対照区 破線:散禰区 N‥春葉内N含良をみると,カラタチ台では砂耕液中のチッ素濃度が高くなるほど含嵐が著しく高くなったのに反 し,、ユ・ズ台では40ppm以上の濃度でははとんど増加を示さなかった。好適濃度以下では,N含量は両台でほとんど変 らなかったが,高濃度区ではカラタチ台が著しく高い含尉を示したので,台木問の含鼠の差が著しくなった。一方, 細根内含嵐をみると,両台とも施用濃度の上昇に・ともない増大をみせた。黄海散布によりカラタチ台では春薬および 細根内含盈とも増大したが・ユズ台では好適濃度区以上ではむしろ減少した。 P‥ユ・ズ台の春菓内および細根内P含景は施用濃度の増減にかかわらずほとんど変らなかった。葉面散布紅より幾 分P含景が春糞・細根内とも減じる傾向に・あった。一方,カラタチ台では施用濃度の増加とともにP含鼻ほ増大する 傾向を示したが,生面散布により減少する傾向は・ユ・ズ台でみられたと同じであった。、ユズ台ではカラタチ台より含量 が少なかった。

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香川大学農学部学術報告 舶 箆4図 細根内3要素含最 実線=対照区 破線:散布区

K:春糞内でも細根内でも,施用濃度の増加に・ともなって減少する傾向を示した。春菓内では招ppmよりも高濃度

ではユ・ズ台で含患が高かったのに・くらべて,それより以下の濃度ではカラタチ台で高い傾向が認められた。細根内で

はこのような傾向は認められなかったが,0∼20ppm区で・ユ・ズ台はカラタチ台より幾分低い値を示した0低濃度区で

両台とも春葉および細根内K含塩が菓面散布により減じる傾向に・あった0 Ⅳ 考 察

尿素の基面散布は作物に対するチッ実施肥の方法として,かなりの成功をおさめてせた0カソキツの種類や菓令紅

よって柴よりの尿素の吸収とその分解に・は差異があるが(7),温州ミカンについての成績では,そかが体内組織紅吸収 (ヰ6J され土壌施肥に・くらぺ旧葉ならびに次年紅発生する新集中のチ・ツ乗合豊を高めたり,幼木の冬季の落葉を少なくし

たりする(8)。 本実験では,対照区で最大生長嵐を示す砂耕液のチッ素濃度区が20ppm区であり・Oppm区との間紅低濃度の処理

区を設けなかったために,とくに低濃度区でチッ素の其面散布が砂耕液の施用浪度のチッ素何ppmに相当する効果を

もつかどうかにンついての明瞭な結果は得られなかった0佐藤ら(8)は尿素の土壌施用と葉面散布の効果を比較して,葉

面散布のみでは十分にチッ菜の供給ができないことを認めている。本実験では菓面散布したOppm区と無肥料区でユ

ズ台,カラタチ・台とも明らかに対照区に・くらぺ生長豊の増大をみたが,これは地上部とく紅夏秋枝の伸長や重量の増

加が著しかったことによる0これ紅反し,地下部の生長量に・は,ほとんど影響が認めらかなかった0ただ,Oppmおよ

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99 第22巻第2号(1971) び無肥料区の生島壷ほ尿素の糞面散布を11回行なっても無散布の20ppm区には速く及ばなかった。一方,砂耕液の好 適濃度区では葉面散布の効果ほみられず,:さらにそれ以上の濃度区でほ生長抑制の影響さえみられた。しかし,いずれ 粧しても一ユズ合およぴカラタチ台閣で砂耕液の好適チッ素濃度ほ同じであり,葉面散布は,その傾向に変化を与えなか った。尿素の某面散布が温州ミカンの案内チッ乗合豊を高めることはすでに前述したとおりで,本実験の成績にもみ らかるがユズ台の好適施用濃度以上の濃度区では,散布紅よりN合巌の低下をみた。1ユズ台の好適施用濃度以上の区で は其内N含藍が増加しないことを前鞄(1)でも報告したが,この傾向は尿真の共面散布を行なっても変らなかった。 P,Kは尿素散布に.より南台ともその吸収を抑えらかた。なお,本実験では尿素の窯面散布により発生す・るといわれ るピューレツトの害(3・5)は,認められなかった。 新杓伸長庭,地上部垂,地下部患および仝樹体重についての数値から分散分析表を作成し,F値を求めて尿素の柴 面散布,砂排液中のチッ素の施用浪度および台木間(ユズ合およぴカラタチ台)の交互作用を求めたところ第5表の とおりであった。 寛5表 葉面散布,施用法度および台木の交互作用(F値) 仝樹体窪 新栴伸長意 地上部蛮 地下部壷 要 因 葉 面 散 布(S) 1.66 5.12* 0.01 1.71 51.83** 167.25** 3.02* 0.22 9.64** 施 用 濃 度(C) 台 木(R) 12.40** 46.95** 23.83** 65.05** 171.56** 66.01** 2.73* 6.17** b.68 0.27 0.12 0.83 6.60** 14.31** 2.53* イ × × × S S C ′−・− ′\!−−−㌧ 作用 1次交互 注) * 5%水準で有意 ** 1% 〝 前述したように.菓面散布の主効果は地上部垂のみに・認められた外は,有意でなかったのに反し,施用濃度と台木の 主効果はともに・1%水準で有意性を示した。葉面散布と施用濃度の1次交互作用ほ地下部重を除いて南畝であったが, 菓面散布と台木間の交互作用に・ほ有意性が認められなかった。施用濃度と台木間では高い有意性が認めらかた。 Ⅴ 摘 要

1.砂耕栽培中の、ユズ台およぴカラタチ台温州ミカンの1年生苗木に・ついて,尿素の葉蘭散布が新杓伸長史ならびに

生体蛮におよぼす影響を観察した。砂耕液中のチッ素濃度はOppmから160ppmまでの6段階とし,リン敵およびカ リはそわぞれ40ppmに.維持した。なお,箕面散布液は尿素の0・5%水溶液を用い,7月上旬より10月下旬まで11回散布 した。 2.生育に好適な砂耕液の濃度は,20∼40ppmで,柴面散布および台木に・よって変わらなかった。砂耕液中のチ・ツ素 の施用濃度が好適濃度より高くなると樹体の生育の抑制がみらかたが,これは柴面散布鱒よりさらに促進された。− 方,砂耕液中にチッ菜が欠除した区では葉面散布に・より生長遠が増大した。 3.11月に採取した春菓および細根内のチッ乗合豊は,好適施用濃度区でほ表面散布紅より影響されなかったが,チ ッ系の欠除区では斐内含忍は増大した。高濃度区ではカラタチ台では葉面散布に・より増加したが,・ユズ台では逆に減 少した。

(9)

香川大学鹿学部学術報舎 献 (6)−−−⊥ ,時本輿,大和田厚:文部省科学試験研 究報告16:66−80(1954). [7)KuYKENDALL,,.R一,WALLACE,A,:Proc. Amer.Soc.Hort.Sci.64:117−127(1954). (8)佐藤公一,石原重義,長谷嘉臣:L昭和35,36年皮 果樹試験研究年報:218−219(1963)・ i9j 山本弥栄,森岡節夫:昭和37,38年皮果樹試験研 究年報,54−55(1966). 100 文 (1)井上 宏:香川大学巌学部学術報告 22(2):83 −91(1971). (2)井上 宏,高橋文通:香川大学農学部学術報 告22心:9−15(1970). (3)IMDEY,R.L”,JoNES,W.W.:Proc.Amer. Soc.Hort.Sci.76,186−・192(1960). (4)岩綺慮助,大畑徳輔,肥田文衛:j文部省科学 試験研究報告16:61−65(1954)・

(5)−

,七条寅之助:農林省園試研報Bl: 17−27(1962).

COMPARATIVE PHYSIOLOGY AND ECOLOGY ON THE GROWTH OF

SATSUMA ORANGE TREES ON JUNOS AND TRIFOLIATE ORANGE

ROOTSTOCKS

Ⅲ Effects of the foliar spray of urea on the growth of young trees

Cultivatedin different nitrogenlevelsin sand culture.

HiroshiINOUE,Sueyoshi6sAWA andIzumiYAMASHILTA

SⅦmmary

l.For the one−year−Old Satsuma orange treesonJunos(Citru<junos SIEB.ex TANAKA)and trifoliate

orange(Poncirus tri二fbliaia RAF.)rootstockscultivatedin differentnitrogenlevels(0−160ppm,P206 40ppm,K2040ppm)insand culture,the effects of the foliar.sprayof urea on the growth of trees were observed.Urea solution of o.5%was sprayed on the treeslltimes from earlyJuly to October.

2.The optimum concentration of nitrogenin the nutrient solution(20−40 ppm)wasnot affected by

spraying of urea on both rootstocks.However,the spray depressed the tree growth at highermitrogen

levelsin the solution,Whileit accelerated the growth at no nitrogen plots

3.Nitrogen contentsin the springleaves and fine roots sampledin November were not affected by

the sprayat the optimum concentration of nitIOgenin the solution of sand cultuIe.Nitrogen contentsin

no nitrogen plotsincreased by the spray on both rootstocks.At higherlevels,the same tendency was ObseIHVed on trifoliate orange,but the spray decreased nitrogen contents onJunos.

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