Eclipse
マニュアル
作成者 桑野和子
藤島梓
<作成目的>
Eclipse のインストール方法などを紹介したページはいろいろありますが、専門用語がわからない初心者でもわか りやすくEclipse のインストール方法・基本操作などをまとめたマニュアル作成を目的としています。
<目次>
1. Eclipse のインストール(Win 版&Linux 版) 1-1.J2SE のインストール 1-2.Eclipse のインストール 1-3.日本語化 2. 基本操作方法 2-1.プロジェクト作成 2-2.クラス作成 2-3.プログラム作成 2-4.実行 3.開発環境 4.参考文献・URL 5.付録 2006 年 2 月 22 日現在
Eclipse マニュアル
1.
Eclipse
のインストール
Eclipse を入れる前に、J2SE という実行するための開発ツールをインストールしないといけません。インストール 方法はわかりますか?? 1-1.J2SE のインストール まず必要なものをダウンロードしましょう。 http://java.sun.com/j2se/downloads/index.html ここのURL にアクセスし、赤丸で囲んである「J2SEx.x.x.」(最新版)を選んでください。 そして、次のページでJ 2 SE をダウンロードします。 赤丸をクリックしましょう。そして、「Accept License Agreement」のところにチェックをいれてください。そうすると画面が切り替わり、ここ で初めてダウンロードできるようになります。 Windows の場合は赤丸を、Linux の場合は青丸を選択するとファイルダウンロード画面が出てくるので、適当な 場所に保存しましょう。 1 Windows の場合 ダウンロードしたexe ファイルをダブルクリックして案内のとおりに進んでいきます。 2 Linux の場合 任意の場所で保存したファイルを解凍します。 # unzip j2dk1_4_2_XXlinuxi586rpm.bin 解凍したファイルは「j2dk1_4_2_XXlinuxi586rpm」というファイルになるので、あとは簡単です。 #rpm –Uvh jd2k1_4_2_XXlinuxi586rpm と、入れればrpm ファイルがインストールしてくれます。これで J 2 SE はインストールされました。
いよいよEclipse をダウンロードしてみましょう!! 1-2.Eclipse のインストール http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/index.php ここのURL にアクセスしましょう。 そして、最新版(Latest Release)を選択します。 Windows の場合は赤丸、Linux の場合は青丸のところを選択しましょう。 ここのページでどこのエリアからダウンロードするのかを聞かれるので、Asia(Japan)などからダウンロード してください。
1 Windows の場合 ダウンロードしたファイルを解凍しましょう。 解凍したフォルダを開くと、下図のようなフォルダなどが入っていますね。 赤丸をクリックすると、無事Eclipse が起動します。 2 Linux の場合 任意の場所に保存したファイルを解凍しましょう。 # tar xvfz eclipseSDK3.0.2linuxgtk.zip 解凍したフォルダの中にeclipse の実行ファイルがあるので、それを実行すると完了です。
これでインストールは完了しました!!
ちなみに、Eclipse を起動したときのものです。
下図は起動後の画面です。
このままでは、英語で表示されているので、わけわからないですよね?? そこで!!日本語化しちゃいましょう!!
1-3.日本語化 日本語化するために必要なファイルをダウンロードしましょう。 http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/index.php ここのアドレスにアクセスし、国際化キット(Language Pack)をダウンロードします(同じバージョンのもの を選んでください)。 赤丸をクリックすると次のページに飛びます。 Windows の場合は赤丸、Linux の場合は青丸からそれぞれダウンロードしてください。
①Windows の場合
ダウンロードしたファイルを解凍しfeatures と、plugins というフォルダが生成されるので、そのフォルダを二つ ともEclipse 本体があるフォルダの features と plugins に上書きしてください。
②Linux の場合 落としてきたファイルを先ほどeclipse の本体があるフォルダまで移し(mv などを使って)れから解凍します。 #unzip NLpackeclipseSDK3.0.xlinuxgtk.zip そして、解凍されてできたファイル「features」と「plugins」を上書き保存すると日本語化になります。解凍している 最中に上書きなどで質問されたら全て[yes]と答えて上書きしましょう。 そして、eclipse を起動させると、日本語化されています!
2.基本操作方法
Eclipse をインストールして日本語化にできましたね。 それでは、いよいよ実際にプログラムを作って実行してみましょう!! まず、簡単な “HelloWorld” と、表示させるプログラムを作ってみましょう!! 2-1.プロジェクト作成 [ファイル] → [新規] → [プロジェクト]を選択しましょう。 すると、下図の画面が出てくるので[Java プロジェクト]を選択して[次へ]を押しましょう!! 次は、プロジェクト名を決めます。今回は、プロジェクト名を[HelloWorld]にして、プロジェクト名を入力したら[終了]を押しましょう。
そうしたら、Java プロジェクトが出来上がり、下図のようになります。
2-2.クラス作成 [ファイル] → [新規] → [クラス]を選択しましょう。 上図の画面が出てきますね。 「ソース・フォルダー」の名前が2-1で作成したプロジェクトになっていますか? そうしたら、「名前」のところにクラス名を入れましょう。今回 は[HelloWorld]にしましょう。 もうひとつ大事なのは、下の赤丸のチェックです!! これをチェックすると、メイン関数が最初から出てくれますよ。 これでクラスが作成されるので、[終了]を押しましょうね。 そしたら、下図のようなソースが出てきます。
ちなみに、行番号が表示されてない場合、あると便利なので [ウィンドウ] → [設定]を選択します。
これで、[OK]を押すと行番号が表示されますよ。
では早速、プログラムを作ってみましょう!! 2-3.プログラム作成
「System.out.println(“HelloWorld!!”);」と、一文追加してみましょう。
2-4.実行 パッケージより、「HelloWorld」のクラスを選んだ状態にし、実行マークの「▼」をクリックしましょう。そして、[次 を実行] → [Java アプリケーション]を選択します。 そうすると、ビルドが始まります。 画面下のコンソールタブに[HelloWorld!!]と表示されるはずです。 しかし、エラーが出た場合、問題タブになぜエラーになったのかが記述されています。 この場合、追加した文の最後に「;」をつけていないのでエラーになりました。 このように、エラーが起きたときは慌てずに問題を解決しましょうね。
できましたか!?
これで、Eclipse の最低限の使用方法はわかりましたよね?
3
. 開発環境
OS: MicrosoftWindowsXpProfessional FedoraCore 4 Linux 開発ツール: J2SE 1.4.2.09 Eclipse 3.0.24
. 参考文献・
URL
サン・マイクロシステムズ公式ページ(日本語版) http://jp.sun.com/java/ Java 2 Platform, Standard Edition(英語版) http://java.sun.com/j2se/5
.
付録
Linux にファイルをインストールする際に必要なコマンド
これは、今回のJ2SE、Eclipse を解凍、インストールするにあたっての最低限のコマンドです。 このコマンドは、わかりやすくたとえているものであって本来の意味とは違います。
Unzip ○○.zip 「bin」や、 「zip」ファイルを解凍する rpm ([Uvh]オプション) rpm ファイルをインストールする
mv (ファイル名 1) (ファイル名 2) ファイル名1 のファイルをファイル名 2 に変更する mv (ファイル名)(移したい場所) ファイルを選択先に移動させる