The
laPanese
fo
〜‘軅 π10プPs.
ilchoηnmt ‘・
Sttien‘・
e l99:鵬,
Vn1,
12,
No.
1,
17−.
37早
期 失 明者
の
開眼 手
術後
に お
け
る
信 号 系活 動 (
3
)
1)光
・視
一
信
号
系
活 動
に お け る図領域
の探
索
活 動
と方 向
の弁 別 活
動
梅
津
八 =押 ・鳥
居
修
晃
・ 上村
保
子
聖 心女子 大学 千 葉 大 学Activity
ofSign
System
ofthe
Early
Blind
afterOperation
(
3
)
:Exploration
ofthe
Figure
−
area andDire
¢tloII
Discrimination
in
Vision
−
sigllSystem
Activity
Hachizo
UMKz
ぴ},
Shuko
[1
]oRII
, andYasukQ
UEMuRA
[Jniversit3
・
oプ7’
he
Sacredlle
(ll’
t Chiba {加ive丿’
sitv”’
MM
,
an early blind subject,
recelved a囗 optica 三iridectomyin
her
right eye at the age of12.
Preoperatively
,
her
right eye had only light percepti(m.
Immediately after theperation
,
shecould
dlstinguish
brightness
,
but nQt color.
In
order
to
improve
her
vision.
sign system activity
,
we plal】ned to develop her visual discrimination between vertical andhorizontal
strips.
On the 行rst task,
she was asked to distinguish through the matching−
to−
sample method , a black vertical strip from ahorizontal
one (7.
5cmx1.
Ocmln
size)attached to a white paper
.
Even after 5 months of training,
she was unable to reach the criterioll of successfuldiscrimination
.
On
the second task,
she was presented withgreen
str {ps (12.
O cn1 ×2.
O cmin
size )attached to a white paper,
in addition to tactile samples alding thedlscr
三mination task.
Performance only improved , when the supplelnentary tactile sample was attached to the rear of the stimulus card.
With such tactual aid she graduailyattained the ability to
discriminate
between
two directions over a period of 4 months.
Inthe
final
stage of this task,
it was observed that her activity of exploring the edge of thefigure
−
area,
and of tracing from one edge of the strip to the other , gradually became asystematic one
.
A
theoreticalimplication
collcerning the changes ill her exploratory ac.
tivities is brie冂y discussed,
Key words : early bHndnes5
,
pQstoperative vision,
direction
discrjmination,
ngure expbration生後 10 ヵ月で両眼と も 失 明 状 態 と な り
,
明 暗 弁 別だけが可 能 な 右 眼の みの虹 彩切 除手 術 を 12歳で受 けた
一
* Department
of
Psychology,
College
of Arts andSciences
,
Chiba
Unlversity
, YayoichoInage.
ku
Chiba
2631
) 本 研 究の一
部に参 加された東京大 学の中 谷 和 夫 氏に感 謝の意を表す る
.
ま た,
英 文アブス ]・
ラ ク トの作成に際し
,
Dr.
John
C,
Nesbit
(現 在 Simon
Fraser
University,
Canada )に力を か し ていた だい たことを 感 謝 する
,
2) 1991 年 1月5
日歿 3 }Deceased on 5
,
January
, 1991.
人の開眼者 (MM と略 称 )につ いて,
筆 者らは まず,
そ の初 期 段 階の信 号系 活 動に関す る状 況 探 索研 究を試み,
その成果を第 1論 文 (梅 津・
鳥居・
上村,
1987)におい て報告し た.
そのあと筆 者ら は,
この開限 者MM
の光・
視一
信 号系 活 動に対 する 輔 生 処 方の探索を 日指 す実践 研 究 を,
受 術 直 後か ら約6
年間にわ たっ て試み,
さきに公 刊し た第 2論 文 (梅 津・
鳥 居・
上村,
1990)で は,MM
の 図領 域の定 位 活動と 色の弁 別 活動に関する実践 研 究の 成 果につ い て報 告した.
これに続く第3論 文 (梅 津 ・鳥 居。1
二村,
1991)では MM の形カ テ ゴ リー
に係わ る信 号 系 活 動の うち,
2種の形態 (正院角 形 と円)の弁別のNII-Electronic Library Service 成 立 を 図る実 践 研究につ い て報 告し
,
理論的 考察を試み た.
こ の 第 3論文 に おける 2種の 形 態の弁 別を可能にする 試みにつ い て は
,
わ れ われは手 術 後2 ヵ月 頃 か ら それ に 着手 し,
その後 約3
年5
ヵ月の間さ まざま な輔生 処 方を 探 索し続けた の であるが,
2種の形 態と そ れに応 ずる各 名 称との間の対 応 率の経 過を み るか ぎり,
こ の期間中つ い にその ヒ昇を み るこ とばできな か っ た.
本 稿で はこ の ような 結 果に関 する第 3論 文で の理論的 考察を足 場に し て,
MM の 光・
視一
信 号系 活 動に対す る新 た な輔生処 方の探 索を試み よ うとした もの である.
Senden
(1932)が蒐 集した 文 献の うちlcも,
ま た近 年の事 例 報告 (
Valvo,
1971;Ackroyd , Humphrey &Warrington,
1974>をみ ても,
手 術後,
色の弁 別に比べ る と,
形の異同 弁 別や形と名称との対 応の形成は き わ め て 困難であると報告し ているもの が少 な くない.
その こ とを,
た と え ぽ AckroyCl,
et al.
(1974)は,
生活 歴の ごく早い時期における視 覚 遮 断に よ り,
中 枢で の神経 活 動が形 成され なか っ たこ とに基づ く永続的な障 害状態 と み なし てい る.
だが,
その よう な結論を下 すに あたっ て 彼 らが とっ た,
その形 弁 別 活 動の発 現 を輔 ける ため の処 方は,
は たし て適 切かつ 十分であっ た とい えるであろう か.
本 稿の開 眼 者MM の 場 合 も,2種の形態 (正 三角形 と 円)の 弁別実験で
,
対 応 率に 関し て は確か にEJ
.
記の よ う な結 果になっ て いるの で あるが,
しか し,
各回毎の実 験 結 果を み る と,MM
の領 域 探 索活動の様相特性に変移 が進 行しつ つ あるこ とを示 唆 するものがある.
それ ら を 信号 系 活 動 特性 と対 応させ て み ると(梅津他
,
1991,
表4
参 照 ),
そこに提 出して おいた次の よ う な仮定1−
(1
).
v
(8
)に あた る信号系 活 動 特 性を形弁別の作 業におい て逐 次 もち始め てい るよ うに み え る.
仮 定 1
.
平面の 形ノ諺は,
ある指 定さ れ た領ti
a, を 周 囲か ら区 切る外郭線に 係わ る次の ような信 号 系 活 動 特 性 との対 応 関 係 を もつ.
(1} 外 郭を構 成 する部 分 ρ誰=
1,
2,
…
,
π,…
) が 指 定さ れ る.
(2)Pt
は空 間内に位 置 が 定め られる (定 位 ).
(3) 画 につい て,
外郭上に,
Pi,
Pe,… ,
カガ・
・
の逐 次の継 列がもた ら さ れ る.
(
4
)逐次の
Pt
間に方 向 関 係 diが 定め ら れ る.
すな わ ち,Pi
→P2=
d1,
… ,
Pn_
1→ 疏=
dn−
1,
拓→ P・
n 刊=
d。,…
(定 方向).
(5) 逐次の 魂 間の方 向 関 係の変 化 t・
i が定められ る。
す な わ ち,
d、〜
峨=
V、,… ,
妬〜
4。
+1=
・
V。,…
(定 方 向 変 化 〉,
(
6
) 逐 次の Vf.
の全継 列 特 性が定め ら れ る.
す なわ ちtVl → v2→…
→ Vn→…
→ (Vl→…
).
(7
) 以上 の,
定 位,
定方向,
定方 向変 化に係 わる信号間の変換 操 作は
,一
貫し て,一
定の“
空間座 標様式信号変換 操 作 処 理 系
”
(以下, 空間・
信号処 理 系と略 す )に おいて進 行 する.
(8) 以上の ように特定された信号 系 活 動の発 現が,
領 域 at に係わる行動調整 (た と え ば 角 を選び取ること)に相 関 する とき
,
その信号系 活 動は形特 性f
‘ に対 応 する.
とはいえ
,
前 論 文で の結果 を み る限 り,
仮 定 1−
(1)〜
(8)にあた る信 号系 活 動特性の増強・
錬 成を一
気に図 る こ と は,MM
に著し い 負担を与え ることになる と思わ れる,
そこで,
まず 仮 定〜
(4)にあ た る 信 号系 活 動 特 性を増 強し, 錬成することを試みて は ど うか と考え, あ ら ため てそ れ に 応 ずる輔 生 処 方に とりか か る ことに し た.
その試みのため の具 体 的な実験場面とし て設 定し た の は,
紙面上の帯状 図 領 域 (短 冊 型の色 紙 片)の方 向弁 別 活 動に関 す る実 験である.
本稿で は,
さ きの 第3論 文 での予 告に従っ て,
手 術 後 約3年 目か ら行な われた,
方 向弁別 を課題とす る実験場 面で のMM
の光・
視一
信号 系活動の増 強。
錬成 過 程につ い て述べ る.
なお,
こ の試 みの初期 段 階で は垂直・
水平の弁 別 活 動に関 する実 験を 行っ たので,
こ こ で はその経 過と到 達し得た成 果 とにつ い て報 告す る.
1.
台紙 上の黒色帯状 図形の方 向弁 別 実 験 (,
65.
12.
27.
〜
,66.
5.
23,
) (1 ) 基本方 針第 2論 文で述ぺたように
,
2色 間の弁別実験が進 行し て,
その対 応 率 が 85〜
90弩 の水準に達し た ときを見 計 らっ て,
わ れ わ れば 2色 間の見本 台わせ実 験に着 手し た (’
65、
6.
14.
).
そ れに合わ せ て,
第3
論 文で報 告し たよ う に, 同 じ時 期に 2種の 形の弁 別 実験も 見 本 合 わせ法で進 め て み る ことに し た.
以 ドに報 告 する方 向に関 する弁 別 課題も,
と くに断 ら ない限 り,
見 本 合わせ法で進めたも ので あ る.
これ は色,
形に関 する弁 別 課 題と共通の 方式 である.
(2) 方 法2 種の提示材 料
,
す な わち白 色 台 紙 (25cm ×25 cm ).
L
に黒 色 色 紙 (N
2.O
/)か ら帯 状 図 形 (7.
5cm ×1、
Ocm ) を 切 り抜い て,
そ れ ぞ れ中央に垂直 (タ テ)ま た は 水 平 (ヨ コ )に貼 り付け た ものを6
枚 ずつ 作 成 する.
その うち の 1枚 ずつ を見本項 と してMM
の眼 前 (机上〉に並べt
N工 工一
Eleotronio Library梅津
・
鳥居。−
L
村早期失 明 者の開 眼 手 術 後における信 号 系活動 (3) 19
[
1
「
日
見 本 項 表 1..
見本 合 わせ法に よる,
台紙上の黒 色帯状図 領 域の方 向 (垂直・
水平 ) 弁 別 実 験の結 果 (’
65.
12.
27.
〜’
66.
5.
23.
)(MM
).
実 験日 対応数 /試 行 数 対 応 率 (% ) 選択 項○
… 図 1,
見 本 合 わせ法に よる実験のaSl
s 「これはタ テ とヨ コ の見本なので, これか ら渡 す10枚を 1枚 ずつ 見て,
見本と同じタ テ ま た は ヨ コ の ものが 出て きた ら, こ の上に の せ てゆ くよ う に 」 との 教示 を与え た.
第2
,第3
論 文 と 同 じ く,MM
に手渡す 10 枚を こ こ でも選 択項 とよ ぶ ことにす る (図1参照 ),
実験を始め るにあたっ て は, まず 各試 行の は じめ に 見本 項の 方 向を よ く見比べ て もら い,
で きる限 り 手で触っ て確か め て も ら う よ うにする.
ラ ン ダム順に予渡さ れ た 10 枚の選 択 項 をそ れぞ れ 対 応 すると思われる見本 項の上に電 ね ∫え たの ち に は,
そのな かに見本 項と対 応しない もの がある か ど うか その 場で自ら触っ て調べ,
その成 果を知っ ても らうように し た.
(3> 結 果(
i
) 上記の方法で, 1965年 12月27
日 か ら 1966 年 5 月 23 日 まで の間に行わ れた11
日分の弁別実 験の 結 果を 示 す と表 1の ようにな る,
最 初の欄が 実 験日, 次の 欄は 10試 行か ら なる各 単位 実験 におげる対 応 数 (見 本 項と選 択 項 とが一
・
致 した数) を 示 し て いる.
第3
欄は そ れを百 分比 正対応率=
(対 応 数 /試 行 数 )×1001
で示 し た対 応率で ある.
これ をみ る限 り,
刻.
応 率がチ ャ ン ス・
レベ ル を超えて次第に上昇する とい う傾 向は み とめ ら れ な い,
11
日間の結 果 を 合 計 する と,
[対 応 数/試 行 数 ]は 100/180,
渮 応 率は 55.
6% と な る.
(ii) ほぼ同時期 (’
65.
6.
14.
〜
’66.
5,
9.
)に 並行 し て行 われた2
種の形の間の見 本 合わせ法に よる弁 別実験 (延 べ 20 日間)の結 果を合 計 する と,
[対応数 /試 行 数1
は 156/270,
対 応 率は 57.
8% と なっ てい る.
ま た,
2色 間 の見 本 合わせ法に よる弁 別 実 験は,
ほぼ 同時期 ぐ65.
6.
14.
〜’
66.
5.
23.
)の 23 日間の結 果 を 合 計してみ ると,
[対 応 数 /試行 数1
は 649/730
, 対 応 率は88.
9% と なる.
(iii
) 図領 域 探 索 活 動の様 相:弁別 実 験に先 立っ て,
見本頂を手で触 りな が ら見る よ うに指 示 し たの は, その’
65.
12,
27,
’66.
1.
10響
ユ.
24.
2.
14,
2,
28.
3.14.
84593 2 2 2 34455 6/1010 /2012 /2013
/2010 /2010 /208 /109 /206 /1010
/204 /1060.
050.
060,
065.
050.
050.
080
.
045,
060.
050.
40,
0 合 計 10e/180 55.
6 (a ) (b
) 図2.
図領 域探 索活 動 (’
66.
1,24,
) (MM ) 際の触・
運 動系活動の輔けをか りて,
そ れに続 く実験 試 行で の眼に よ る図領域 探 索 活 勦を 図領 域の 外 郭に沿 う も の にす るこ と がで ぎるので はないか と考え たた め で あ る.
しか し,
実験 試 行で の MM の領域探 索 行 動を観 察 して み ると,
実 験 開 始 後 1ヵ月 頃C66
.
1.
24.
〉の初 期段 階で は,
まず帯状図形の 中央 辺 りを 見ながら,
左右に小 さ く顔ま た は 台紙を動か す か, あるい は上下に動か すか して,
MM の言 語 表 現に よ ると 「幅デ見ル」 (’
66.
1,
24.
) よ うに した と帳 告し てい る.
この とぎのMM
の探 索 活 動の軌 跡を仮に図であら わ す と,
図 2a,2b
の よ うに な る.
こ の のち実験の進行 と と もに,
最 初は中 央 部 分に限 られていた小 さ な 左右/上 下運 動に少しずつ変 化が生 じ てい る,
す な わ ち,
実 験 開 始 後 約 3ヵ月頃 (’
66、
4.
4.
)に は左 右 /上 下の動 ぎと ともに,
図 領 域に沿うよ う な移 動 が 多 少み られるよ うになっ て い る.
しか し その移 動は,
NII-Electronic Library Service 図領 域の延 長 方 向に沿っ て連 続 的にな さ れ るま でに は到 っ てい ない
.
2.
提 示 材料の変 更と探 索方 法 の指示c66
,
6.
6.
〜
7・
8・
} (1) 基 本 方 針上 記の弁 別 実験を 通 して
,
2種の帯 状 図 形の方 向すな わちタテ ・ ヨ コ方 向の弁別 が,
対 応 率を み る限り.
チ ャ xz・
レ ベル を出 ない状態が続 くと思わ れ たの で,
こ 二 で次の よ うな方針を立て てみ るこ と に し た.
(
1
)まず
,
提 示 材 料の大 きさ と色を変更 す る.
その 理 由は,
こ れ「
まで用い て ぎた白色台 紙上の黒 色帯 状 図形 (7.
5cm × 1.
Ocm )で は,
MM に とっ て領 域が小さ過 ぎ る と考えた か らで あ る.
ま た,
図領域を1
黒」 よ りも 「緑」に してほ しい と MM 自身が求め た こ と を参考に して,
白色 台 紙上の図 領域の色を緑に変える こ とに し たC66.
6.
6.
琵よ降 ).
(ii)
MM は
,
こ の 弁別実験を開 始した 当初は 白色 「地 」上の帯 状 「図」領 域を弁 別に有 効 な方 式で定 位・
探 索する こ と が でぎない 状 態であっ た.
第3
論 文で報 告し た 正二角形 と 円の 弁 別 実 験の 際に は,
図 領 域の外 側を一
巡 しよ うとする領 域 探 索 活 動が すで に発現 し て い た ので あ る が(梅 津他
,1991
),
本 稿で用い た帯 状 図 形では,
定 位と定 方 向に係わ る活 動が系 統的にな され れ ばよ い,
すなわ ち,
定 方 向変化に係わ る活 動は こ こで ば不可 欠の もの とい うわけでは ない.
し か し こ の方 向 弁別実験を始 めて み ると,
MM の定 位 活 動 と定方向活 動 は.
万 向弁別 に有効な ほ どには増強・
錬 成さ れていない こ と が1月 らか に なっ た.
そ こ で実験に先 立ち,
「タテ 」につ いて は 「頭 か ら足 の方 向にあるもの,
これをタ テ とい う」,
「ヨ コ 1 につ いて は 「左 手か ら右 手の 方 向にある もの, これを ヨ コ とい う一
1
とい う定 義を ぎかせ つ つ,
実 験 者がMM
の 手を とっ てそ れ らの方 向に動か すこと, ま た 実験 者の 介 添 え な しにMM
自 身 が そ れ ら2 方向に腕と手を動かす こと1 および机 ヒの 見本項 に つ い て 「見るつ も りで手 を大きく動か しな が ら触るこ と」 を繰 り返 させ て み た (’
66.
6.
27.
),
(
iii
)し か し な が ら
,
探 索 行 動を観 察 し て み た ところ,
台 紙上の 図領 域の探 索 活 動をMM
の 自主的な調 整に ま か せ たま まで は,
方 向弁別に適VJ
と思われる系 統 的な活 動と は な らない ように見 受け ら れた.
その た め,
試 みに その具 体 的 方 法を,
上の指示に加 えて次の ように指 示し て み る ことに した.
すなわ ち 「まず,
色の ある とこ ろを 探 しなさい」 「そ れ か ら左 右,
上下 を調べ な さい 」とい う よ うに指 示し,
原則 と して,
実 験’
t:1先 立っ て,
ま た実「
L (a) (b
) 図 3,
提 示 材料3a
.
緑 色の帯 状 図形 (12 cm ×2cm )3b.
白 色 領 域と緑色 領 域か ら成る折半図 形 験の途 中で も状 況に応じて,
その方 式 を 言 葉で表 現 する ように勧めた (’
66.
7、
7.
).
(2> 方法白色 台 紙
.
L
の帯 状図 領 域の色 を 緑 (5.
3G 5.
318.
7
),
大 ぎ さ を 12cmx2cm (図 3a)とする.
2枚の見 本 項 を 従 来 通 り机上に置き,
選 択 用の提 示 図 形 をラ γダ ム1
頂 に 手 渡して,
そのつ どタ テ か ヨ コ か の 応 答 を求 め た。
ま た,
各 実 験日に,
上 記の方 針の部 分で述べた指示を与え ることに し た.
(3
) 結果(
i
) 第1
回目C66
.
6.
6.
)には,
まず 帯状領 域をよ く 手で触るよ うに,
そし てそのあ と,
触っ たように台 紙ま た は顔を動か して,
帯状 領 域を眼で も探 索 するよ うにと 教示 した.
こ の教 示の下で,
「タテ」「ヨ コ」2
孜の提示 図形 を 同時に 与え て 自 鼡に比較さ せ る方法で弁別実 験を 8試 行 試み たが,
対 応し た応 答は 4回し か得 ら れ な かっ た.
こ の実験に際し MM は 「緑 ダカ ラ 目立 ツ」と 言っ てい るもの の, 他方 [ア マ リ動カシ過ギ テモ,
ワカ ラナ イ」 とい う報 告も して いる.
(ii)
第 2回目 (
°
66、
6.
27.
)の弁別 実 験は まず 見本 合 わ ぜ法で行っ た が, 附 応 数 〆試 行 数1
は 6/10 とい う結 果で あっ た.
そこで, 上 記の指 示を学え たの ち,
試み } こ タテ のみ を連 続 12 試行提示してみ た ところ,
は じめの 5試 行は 単純 交 替 反 応 を示し た が,
全 体 とし て の [対 応 数〆試 行 数1
は 10/12
と なっ た.
こ の のち連 続 12 回ヨー
= を提示し てみ た が,
第 1試 行で 「タ テ」と答えた ほ か は,
連続して 「ヨ コ」と報 告して いる.
さ らに, タ テと ヨ コ を ラ ン ダム 1[踟こ提示 す る弁 別 実 験に移っ た ところ, [対 応 数/試 行 数1
が7
/上o とい う結 果と なっ た.
(
iii
)第
3
回目 (’
66.
7.
7,
)は, は じ め1
こ見 本 合わせ 法で実験した とこ ろ,
[対応 数 /試 行数】は 8/12 となっ た.
終了後,
指で触っ て結 果を確 認し て もらい,
その の ち,
MM と実験 者との閲 で次の ような提 案 〆質問と それ に対 する応 答が交わ さ れ た.
N工 工一
Eleotronio Library梅 津
・
鳥居・
ヒ村:早期 失 明 者の開 眼 手 術 後に おける信 号系 活動 (3) 21 (提 案 ): 「もっ と大 き く動か し て み た ら?」 MM : 「ソ ウス ル ト1 ワ カ ラ ナ ク ナ ル……
ドコ ヲ見 テイル ノ カ,
ワ カ ラ ナ ク ナル 」 (質問):「(紙を) 持っ てい る指カミわ か り ますか ?.
亅 MM : 「大 体ワカル」 (iv) 第4回 目 (’66.
7.
8.
)には, まず探索方法の練 習から入 り,
次い で,
見 本 合わせ法で弁 別 実 験を試み た ところ,
[対 応 数 /試 行 数1
は 8〆10 と なっ た.
3.
2 領域の境目に つ い て の弁 別 (’
66・
7・
8・
〜
7・
15・
) (1) 方 法E
.
記の弁 別 実 験で用い た2
種の 提 示 材 料の 図 領風 瓜 この 段階の MM に とっ て は小さ過 ぎ,
その た め,
図 領 域 探索活動が 中 央辺 りの小さな 範 囲に集 中して しま うの ではない か と考えて,
図3b
の よ う な,
左 右ま た は上 下 に折 半し た片 方に緑 色 色紙を貼っ たものを作 成した.
こ の ような 提 示 材 料で は 白色 領 域 と緑 色 領 域との境目を 探 し出し,
それ}こ沿っ て垂 直 方向ま た は水 平方 向に探 索を 展闌す ればよく, 帯 状領域の場合 よ り も弁別活 動が促 進 され 易い と考えた か らである.
ただし,
この折 半図形に 切 り替えて しま うの で はな く,
これ と従 来の帯 状 図形 と を 併せ用いた見本 合わせ法に よる弁 別 実 験 を 並行 し て試 み るこ と に し た.
(2) 結果 従来の帯状図形に よ る方 向弁 別 実 験と,
新 しい 折 半図 形に よ る領域の 境目の 丿j
向弁別実 験の 結 果と を 並ぺ て示 すと, 表2
の ように な る.
こ の7
日分の結果をま と め る と,
[対 応数/試 行数1
(お よ び対 応率)は,
帯 状 図形で は44
/77
(57、
1% ), 折 半 図 形で は 11!20 (55,
0% ) となる,
し たがっ て こ の限 りでは,
新し い提示材 料を用い た こ と 表 2.
帯 状 図 形の方 向弁 別 実 験と2領 域の境目の方 向弁別 実 験の結 果 ぐ66.
7.
8.〜
7.
15.
) (MM ) 帯 状 図 形の 2領域の境口の 方向弁別 方向弁別 対応数 /試行 数 対 応 数 /試 行 数 が弁 別 活 動の 促 進に有効であっ た と は思われ ない.
(3> MM の 言語 表示 と領域探 索 活 動ω
は じめ て 領 域の境 目の方 向弁別 を試み た とき
C66
,
7.8.
〉,
「眼ダケデハ ワ カ リニ クイ」と醤5
の で,
予 備試行を行っ た.
す なわ ち,
まず 手で境目 を触っ て みる ように指 示し, 次い で,
手で持っ た台 紙を 「タ テ に動か し て み る・
・
・
…
ヨ コ に動か し て み る・
・
・
…
色の違い のある と こ ろ を見 付ける よ うに」と告 げ,
さ らに 「その 色び)違 う ところを追っ てい っ て.
タ テかヨ コ か区 別 する よ うに」 と指示する ことに した.
これは 「(台 紙の)運 動 方 向と交 差 する方 向に境 目が ある」こと を 示 した こ と になる.
た だし, 表 2に み る よ う に,
対応した応 答は5試 行 中2試 行の み であっ た。
(ii) 翌 目 (’
66.
7.
9.
〉は,
実験 終 了 後 「新シイモ ノ ノ 方ガ難シイ」と述べ てい る.
(iii) 約 1週 間 後 (
’
66.
7.
15.
) の実験の際に は,
「見 J.
テ イル 範 開ガー
円 玉 伎」 と報 告 してい る.
実 験日「
66.
7.
8,
7.
9,
7,
11,
7.
12.
7.13.
7.
14,
7.
15.
8/105 /97 /184f106 /107
/107 /10 5ハ
0 / /r
ワ甘
り e 2!44 /5 4.
触一
見 本 項 提 示 条 件 下で の弁 別 実験 {,
66.
7.
13.
〜
7.
28.
) 計 率 応 合 対 4417757.
1%1
レ2055
.
0% (1> 基本 方 針 弁 別 実 験は康 則として 見 本 合 わせ法に 準じた方 式で進 め たので,
2つ の 見本 項が あ ら か じめ提 示 される 〔図1
参照 ).
これは眼で見る た め の見 本 項,
つ ま り視一
見 本 項 であるが,
こ の 視一
見 本 項 (視一
見 本 と略称) とタ テ/ヨ コ の言語応 答との 間の.・
対一
.
一
対 応を直 接 形成 す るこ と が難 しい こ とを,
こ の弁 別 実 験 を 始め て間 もな くわれ われは 知っ た.
そこ で,
台紙の ヒに手で触れ るこ とがで きるよ うな帯 状 図形 をタ テ ま た は U コ に 貼 り付 けた もの を作成 して,
これを視一
見本 項と同時に 提 示し て み るこ と を試 み た.
以下これ を,
触.
・
見 本 項 (触一
見本 と略称〉 とよぶ こ とにす る,
貼 り付用
ける帯状図 形の材質とし て は厚紙,
+ ソ ドペー
パ…
な どが ある が,
どの実 験で どの よ うな 材 質の もの を用い たかは,
以下の該 当する箇 所で そ れぞれ 述べ るこ とにする,
(2) 方 法 (i> 最 初 (’
66.
7.
13.
)に11
.
・
成し た触一
見本は,
灰 色の 台 紙 (12cm × 12 cm )の上に厚 紙か ら叨1,抜い た帯 状 図 形 (7、
5cmx1.
Ocm
)を貼 り付 けたもの で,
2種類の う ちの.
一
・
・
方は 図形が 台 紙の 中央に垂 直に,
他 方は水 平にな るよう そ れ ぞ れ貼 付 してある.
こ の触一
見本を視覚に よ る [タ テ1
ヨ コ]弁別実 験の際に MM に とっ て適 切と思 われる位 践 (机上 )に提示 し て おき,
弁 別 実 験の前で も 途 中で も随時 触っ て よい と教 示し た.
(ii) この厚 紙 製の 触一
見 本を用い て弁別実験を行っNII-Electronic Library Service 試行 表 3
.
触一
見本項提 示 条 件の もと での弁別実 験の結果 第 1回 口 (’
66.
7.
13.
)(MM ) タテ ヨ コ 観察事項な らびに MM の 言語報告 1234 (3
#) 5ρ
07890 1 十 十 十 十 十 (一
) 十 十 (休 憩し て,
眼を 洗 う) (途 中で触.
一
見 本に触る) (途 中で触一
見 本に触る ) こ のあと,
前の試 行で 「間 違エ タ カモ知 レ ナイ」 と薔 うので, も う一
度第 3 試 行を反 復する (3#とする ) 触一
見本 を 触 るよう教 示 (途 中で触一
見 本に触る) 「自信ガ ナ イ」 と言 うの で, 触.
見 本に よる説 明 を する (左右両端まで続い てい る か,
あるいは真中の縁 が上 下にあれ ばヨ コ,
上 下 両端 まで続い て い るか, あ るい は縁が が 左 右に あ ればタテで あるこ と を説 明) (途 中で ヨ コ の触一
見本に の み触る) (途 中で触一
見 本に触 る ) (途 中で触一
見 本に触る ) (途 中で タ テ の触.
一
見 本にのみ触る) (途 中で触一
見 本に触る) 対応 数 /試 行 数 3/5 4(3〃5 合 計7
(6
)/10
注;+ は対応し た応 答,一
は非 対 応の応 答 を表 す (以 ドの表に お い て も同様) た ところ,
さ らに触・
運 動 的 方 向 弁 別の 手がか りを一
層 強め るような触一
見 本に し た方がよい こ と が わ かっ て き た.
そのため, 開始後 2週 間日(’
66.
7.
27.
)か らは , 台 紙 (25cmx25cm )の 上 にサ ン ドペー
パー
か ら切り抜いた 帯状 図 形 を 垂直ま たは水 平に貼 付した もの を 触一
見 本 と する ことに した.
(iii
) これ ま で通 り,
選 択 用の提 示 図 形をラ ソ ダム 順 に手渡し て,
「タ テ」か 「ヨ コ」か の応答を求め た.
(3) 結 果 (i) 第 1回 目 は,
ま ず触一
見 本 (厚 紙 製 )を 手渡し,
そ れにMM
が触っ て場 所 を 確か め て か ら下へ 齢い たの ち,
視 覚 提 示 材 料に よ る弁 別 実 験に入・
)た (’
66.
7.
13,
).
その ときの経 過を示し たの が表 3である,
表の第1欄に は試 行の 順 序を,
次の第2,3
欄に は タ テ・
ヨコ に対し て 示 した MM の応答を 十 (提 示 された方向と対 応し た場 合 ),一
(対 応しなかっ
た場 合 )で示 し,
最 後の欄に は各 試 行での 行 動 観 察 事 項とMM
の言 語 報 告と が記載し て ある.
この表をみ る と,
ほ とん どの試 行の途中で MM は 触一
見本に触っ てい ることが わ か る.
対 応 率は タ テ につ い て 3/5, ヨ コ にっ い ては4
/5 ま たは3
/5
(第3
# 試 行を採ると) となっ て い る.
両 者 を 合わ せ る と 6/10 ま たは7
/10 と な る,
な お,
終r
後 MM は 「コ ノヨ ウ=
x ル ト見易イ ガ,
5,
6 回 目位 カ ラ,
疲レ ガ 出タ」 と言 い, 「見本 (触一
見 本の こ と)ガ アル ト,
ヤ リ易イ,
ソ レ ト似タ ヨ ウニ シテ見ル ト,
見 易イ 」 と報 告してい る.
(ii
) 触一
見 本 (厚 紙 製 )を用い た第2回目C66
.
7.
14.
)の弁別実 験では,
MM は第 1,
3,
5,
9 試 行の途 中で 触一
見 木に触っ てい る.
[対 応数/試行 数1
は タ テ につ い て4
/5,
ヨ コ につ いて 4/5
また は 3/5 (第4
試行を や り 直して, 非 対 応と な っ た)と なっ て お り,
合計す る と,
8/10 ま た は 7/10
と なる,
この 日,
帯 状 図 形の代わ りに図3b
に示 した折 半 図 形 を用い て境目の方 向 弁別実験を行っ て み たが,
[刻 応 数 / 試 行 数 】は 2/4 で あっ た.
これと帯状図形の どちらが や り易い か と尋ねる と,
「ヨ イ トキハ,
ドチ ラ デモ ヨ イ 」 と 答 えて い る.
この あと,
初め て選択項の台 紙をセ ル ロ イ ド板の上に とめ て提示 して み た (持ち 易 く,
彎 曲しない よ うにする ため)が,
[対 応 数 /試 行 数 ]は 1/3
と なっ てい る.
弁 別 実験終 了後,
領 域探 索の際の台 紙ま た は頭 部の動か し方 に つ いて 「大 き く動かすこと」 を基 本にする よ うにあら た め て指示 し た.
(iii) 第2岡 目に準 じた方 式で第 3回 目 (’
66.
7.
15.
),
第 4回 目 (’
66.
7,
16,
)の帯 状図形の方 向 弁別実験を行っ た.
第 3回 目の実 験 日には 途中で触一
.
見 本 (タ テ も しくは ヨ コ のいず れか)に 10試 行とも触っ てい る.
[対 応数1
試 行 数 亅は7
/10 と なっ た.
第4
回目の実 験目に は,
半 数の 試 行の途中で 触一
見 本に触る行 動が み られた.
[対 応 数 / 試 行 数 亅は 3/6
と なっ てい る.
なお, 第3回口の 実験日 にぽ,
図 3b の折 半 図形に よ る境日の方向弁別実験も行 N工 工一
Eleotronio Library梅 津
・
鳥 居・
上村 早期失明者の開 眼手術 後に おける信 号 系 活 動 〔3
)23
っ て み た が,
[対応 数/試行数 ]は4
/5 で あっ た.
(iv) 第 5回 目 (,66,
7.
27.
)に は,
前 回の結 果が これ まで よ りも対 応 率の上で低 下して いる様 子が みられ たの で,
触一
見 本と して,
サ ン ドペー
パー
か ら切り抜い た帯 状 図形を台 紙の上に 貼 り付け た ものを用い る ことに し た.
最 初の 2試 行では,MM
は自分か らこ の新 しい触一
見本 にその 都度触っ て い る が,
次の 2試 行で は実 験 者の方か ら触る ように促し てい る.
こ の4
試行で の [対 応 数 /試 行 数 】は 1/4 で あっ た.
別の課 題を挿入 し たのち,
触一
見 本を一
方の手で 持ち, 他 方の手で 「眼で見るつ もりで触 っ てみ る よ うに」と指 示し て み た.
その とき 「眼デ見ル ト小サ イ,
触ル ト大キ イ」 と報 告し て い る に の あ との 弁別実験の [対 応 数 /試 行 数 ]は 7/10).
5.
定 位と探 索の輔 け が 得 られ る状 況 での方 向 弁 別 実 験 (,
66.
7.
30.
〜
11.
18) (1
) 基本 方針 触一
見 本 を机上に置い て,
視覚に よ る 弁別 実 験の際に そ れを 随 時 触る ように とい う処 方で は, 視・
運 動 系に よ る方 向弁別 活 動の増 強に対し て十 分な輔 けと ならない こ と が 上記の弁 別 実 験を通じて明らか になっ て きた.
そこ で触一
見 本の提 示をri吐 して,
触・
運 動 系に よ る輔け を もっ と直接 的 な もの に す るこ と を計画 し た,
す な わ ち提 示図 形の台 紙の裏 面に, サ ン ドペー
パー
か ら切 り抜い た 帯 状 図形 を水 平に貼 り付け た台 紙 を 背 中 合わせ で重ねて み る こ とに し た.
これは,
まだ十 分な錬 成を経ていない 視・
運動系に よる定 位のための補 助 もしくは基準の座 嫉 系になb
うる と考 えら れる ので,
仮に これを 「台 紙 裏 面 の 補 助 触一
見 本」(略し て補 助 触一
見 本 )と よん で お く (図4
参 照 〉.
この補 助 触一
見本と して は,
「垂 直」「水 平 」の い ず れで もよい わ けである が,MM
自身の希 望に よっ て,
いず れの提 示図形の 裏面に も 「水平 」の ものを重ね るこ とに した.
MM は提 示 図 形の観 察 中,
随 時こ の捕 助 触一
匚 :
輯呷
「__
」 気 \ 丶 丶 裏面 補 助 触一
見 本 提 示図 形 図 4,
提 示図形 (タ テの場合) と裏面の補 助 触一
見 本 見本に 触 れるこ とに よっ て,
その中 央 部 分 を 原 点と して 定位し,
視覚に よ る 定 位の輔け とするこ と がで きる.
(2
> 方 法 2枚の視 覗 本 を置き,
提示 図形と しては,
白台 紙の 表 面に緑色帯状 図 形 (12cm ×2cm }を貼 り付 けた従来通 りの ものを用いるが,
その台紙の裏面に は前 記の水 平 ・ 帯 状の補助 触一
見 本が 重ねてある.
弁 別 実 験の 手 順は, 従 来通 りの 見 本 合 わせ 法 に よ る.
10 試 行を一
応の 目安 とし たが,MM
の状 態を み て,
、
そ れ 以一
ドで打 切る場 合 もあっ た.
(3) 結果 (i
) 補 助 触一
見 本 を 用い た方 向弁 別 実 験の 初日 ぐ66.
7.
30.
)に は,
表4に示 し た よ うな 経 過 (MM の図領 域 の 探 索 活 動お よ びノあるい は MM のその ときの言語表 示)で,
こ の補 助 触一
見本が十 分輔けになる こ と を 示唆 する結 果 と なっ た.
こ の表4
が示すよ うに,MM
は こ の と ぎ, 最 初}こ帯 状 図形の中 央 (台 紙の中 央で もあり,
MM も実 験 者 も 「真 中」 とよぶ〉を探すこ と を自発的 に試み る よ うになっ て いる.
た だ,
ときに は 「真 中 を見 付げな さ い」 と実 験者が指示したこ ともある (たと え ば 第 6試 行).
[対 応 数 /試 行 数 ]は表4に も あ る よ うに タ テ につ い て 5/5,
ヨ コ につい て5
/5,
合 計 10/10 と なっ て い る.
実 験 者が か な り誘導し,
指 示 し た結 果と [・
’
Xい え,
こ の日 とに か く,
初め て 10/1 と なっ た.
(ii) 同 じ手 順で,
第2口 (’
66.
8.
1.
) も方 向 弁 別 実 験 を試み た が,
こ の 目は 「真 中の緑 領域を 初め に見付け,
そこ か ら4種の方向 (上,
下,
右,
左 )へ と探 索を試み る方 式」 (前日とっ た方 式) を練 習する こと か ら 始めた.
その あ と,
テス ト試 行に入っ た が,
最 初IC中 央 を 見 付 け る までの 時 間 (Ct
)は,
裏面 の 補 助 触一
見 本の 輔 け が あ っ て も,
表5の よ うに,
平均 して約1
分と なっ てい る.
た だ,
これ は最初に中央 を探 すま での時間 で あっ て,
圃.
.
・
試 行 内で,
MM は しばしば 「.
真 中」 を 見失い , その都 度休みを入 れて は再 開 する ように し な くて は な ら なか っ た (第1,
2,
3試 行 ).
第2
試 行では,
手に持っ た台 紙の 動か し方 が 以 前 よ り安定 し て ぎ た様 子も み とめ ら れ た.
(iii) 第 3 日C66
.
8、
2.
)は,
領 域 探 索 方 式の練 習 な しに テス ト試 行に入っ た.
探 索に要 する時間は こ の とき は測定してい ない.
探 索方式は 上 と同 様で ある が, 自発 的にその方向や や り方を言い始め る ように なっ た,
た と えば 第3
試 行で は,
タ テの 提 示 材 料に対 して,
探索し な がら ア ッ タ」「上」「続イテ アル ミ タイ 」「下ニ モ アル」 「今 度戻ル 」 「右,
ナ イ 」等と 言い,
そのの ち 「タテ」 と 答 えてい る.
あ るい は第 5試 行で は,
中央を探すの に多 少 手間取っ てい るが,一
旦見 付 けたあとは上の ような 探NII-Electronic Library Service 長 4
.
補助触一
見本を用いた方向弁別 実 験の 結 果 第1
日目C66
.
7.
30) (MM ) 試行 タ テ ヨ コ 図領域の探 索活動お よ び/な らびにMM
の言語報告 1 2QU45
6 7 8 9 10 十 十 十 十 十 十 「真 中ア ヅ タ」 「左ニ ア ッ タ」 (「それ を 覚 えておき な さい」)「コ レ ト同ジ ミ タ イ (補 助 触一
見 本を指 す )⊥ (「も う一
度 確か めなさい」) 「ヨ コ」.
十 中 央 を 見付け る.
下へ , 上へ..
[上= モ アルー
1
「タ テ」.
中 央か ら ド端まで辿る こ とを 2 度 繰り返 し
,
中 央へ 戻る.
中 央 か ら上へ.,
「縁 ガ アル 」.
今迄 見た ところ を補 助触一
見 本で 確 か め る.
右と左を見る..
「ナ イ」 「タ テ」.
十中 央を見付け る
..
「上ヘ イコ ウ」,
中央に戻V ,
右へ、.
「アル」.
中 央へ 戻り,
左へ、.
「コ コ マ デア ツ タ」.
(「真 中 を 見付 け な さい」 「そ れから,
どっ ちへ い くの〜」)「L
へ 」1
何カ ツッ カi タ ミ タ イ」.
下へ..
「ドヘ イ ク」..
「ア ル」.
上へ,,
「マ タ,
ッ ッ ヵ = ル トコ ロ マ デアル 」.
中央か ら左へ,
中央か ら右へ..
「ナ イ」「タ テ⊥ 十中央へ
..
「イタ,
イ タ⊥ 右・
\.
「アル」.
左へ..
「ア ル」.
中央に戻り 「今 度 ハ 上」(中断),
再開後,
Il映 か ら上へ 「ナ イ」.
「(中央に} 戻ル ト シヨ ウ⊥.
「ア ル」.
下 \.
「ナ イ」、
+ 中央を見付ける の に や や 時間が か か る..
[’
少シ暗クナ ヅ タ」.
「真ll功 ラ右ヘ
イ ク」 「ア ル 」,
再 び 中 央 を 探し 「ア ッ タ⊥ 上へ,
下へ.,
「ド=ハ
ナ イ⊥中央 を 探 す
..
「コ コ ニ ァ ッ タ」.
「上 ニ イッ テ ミル,
下ハ 苫 手ダ」「.
上,
ア ッ タ⊥ ドへ..
「コ コ マ デアル 」,
1
今 度ハ 右ダ」 「右ハ ナイ」,
(「左へ い っ て ご らん な さ L・
」).
,
左〆
\E .
1
’
『
ゾー
イ」.
中央 を 探 す
.,
「コ uJ、1
右へ..
アル.
! (中 断 ).
中 央 を 自発 的に 裏の 補 助触一
見本で ぎめ る
,.
「真lirア ッ タ」.
(「ど っ ちへ い く〜」)..
「今度ハ 上へ
」..
「ア ル.,
コ コ マ デ」.
ドへ.,
「アル」,
対 応数/試 行 数5
/5
515
合計 10/10 注: ( )内の ことばは実 験巾の指示 をあら わ す.
表 5.
補 助 触一
見本を用いた方 向弁 別実 験の結果 第2
口 日 (’
66.8.1,
) (MM
) 試 行 提示材 料Ct
応 答 1234 コ コ テ テ ヨ ヨ タ タ O,
5’ e.
7’1.
9
’1.
1
「 十 十 十 十 平均 1.
1’4
/4(100
% )注 表 6.
補助触一
見本を用い た方向弁別 実 験の結 果 第4 日 目 (’
66.
8,
3.
) (MM ) 試 行 提 示 材 料 CtCt
:開 始後,
最 初に中 央 を 見 付 ける まで の所 要時間 注; 応答の最下 行は [対 応 数 /試 行 数 ](対 応率) を 表す (以 下の表に お いて も同様) 索を自動 的に進め て い る,
[対応 数/試行 数] は 7/8 と な り,
と くに後 半は 自信 あ りげで, 時 間 も短い,
(iv
) 第4
日 (’
66.8.3.
)は, 再び,
探 索 方 式を復習 す るこ と か ら始め た.
実 験 者の一
人が 「真中 が 見付かっ た ら ど うする?」と き くと,
「忘レ チ ャッ タ…
マ ズ上ヲ見 ル 」r
タ テハ
思イ出シニ
ク イ」 と言 うの で,「ヨ コ では ?」 と尋ね た とC ろ,
「頁中…
右…
ア ッ タ ラマ タ戻ッ テ,
今 度ハ
左…
」 とい う よ うに, 探 索の仕方を 言語化し よ う と 応 答 1234凸
5
6 7 タ テ ヨ コ ヨコ ヨ コ ヨ コo.
9
’ 2.
9
’ 5.
0
’ (再 開 後 ユ.
0り 4.
Ot
十 十 十 十 タテ (再開後 2.
0り (再開後 2.
0’ } タ テ1.
0
’ 〔疲 労の た め中 止 ) 平 均 2.
4’
4/6(66.
7% ) してい る様子 が みられ た.
ただ し,
中 央 を 探 索し,
そ れ を最 初に見 付け 出すまで に は,
かな りの時 間を要し て お ウ,
前 前回 (8.
1,
表 5 参照 )に比べ て もずっ と長い.
所 要 時 間は第 1,
2 試行で は計っ てい ない が,
第3
試行 以 下の そ れは,
表6の通りである,
表 5 (’
66.
8.
L
)と比 N工 工一
Eleotronio Library梅 津
・
鳥 居。
上 村 早期失明老の開眼手術後に おけ る儒 号系活 動 (3) 25 表 7.
補助 触一
見本 を用い た 方 向 弁 別 実 験の 結 果 第5
日目 (’
66.
8.
4,
〉(MM
) 試 行 提 示 材 料Ct
Pt Tt(Tt’)123456789
10
ヨ コ ヨ コ タテ ヨ コ タテ タラL ヨ コ タ テ タテ ヨ コ 6’ 則座 即 座 1’lt3
’ 1’1
’ 3’ 即 座 3’ 3’ 1’ 8’ 1’ ’ ’”
ρ
0ρ
046 (1)7s (2)7’ (1)4’ 〔2)3t
(3)3’ (4)3’ 27’ (27’ 冫4t
(4
’ > 10’ (9
勹 8’ (7, ) 1.
2’ ( 8り9
’ (8’ ) 4’ (4’ > 5’ (5’ )21
’ (15
’ ) 24’d6
’ ) 答 応 ー ワ U 注 注 十 十 十 十【
十 十 十.
ト・
平 均2,
1’ 平 均4.
9’ 平均12.
4, (10.
3り 8110(80.
0% ) Ct: 開 始 後,
最 初に 中 央を見 付けるまで の所 要 時 閥.
なお,
後,
中央を見付けるまでの所 要 時 間 を 表 わ す.
Pt
: 開 始 (ない し再開) 後, 休止 を 入 れるまで の時 間Tt
: 全 体の所要時 間Tt
’ : Tt から休 止 時 間 を除い た正 味の所 要 時 間 (いず れ も, 以 下の表に おい て も 同様} 注 1,
注 2:よい 動き 1 試行内の Ct の 2 行目 以下は休 止を は さん で再開 べ る と,
全体と して所 要 時 間 (平 均 2.
4りが長 く,
変 動 も大 きい (0.
9’か ら5
’ に ま で及ん で いる),
こ の 日の 実 験の [対 応 数 /試 行数 亅は 4/6 で あっ た.
この 日 は,
1 試 行の 間に休止 をおか な くては な ら ない 場 合が し ぼ しば 生 じ て い る,
とくに,
実 験の 後 半 (第4〜
第 7 試 行目)にそ れ が顕 著であっ た (第 5 試 行で 1 回,
第 6 試 行では 2 回の休 止 ).
第7
試 行で は,
休 止 後再開 して も,
真 中がな か な か 見付か らず,
再 開 後 4 分ほ ど経過 し て 「真 暗ニ ナ ッ タ」 と言 うの で,
そこ でこ の 日の実 験を打 切っ た.
(V) 以1
”の よ うに 【対 応 数ノ試 行 数」か らみ て も,
中火 を探 すため の所 要 時 間からみて も,
前回の結 果 がや や意 外で あっ たの で,
5 日 目 (’
66.
8.
4.
)の 実験は,
視一
見 本を用い て探 索 方 式を練 習す るこ と か ら 始 め た.
ま た,
各 試 行で,
中 央を見付け出す ま での時 間 (Ct) と各 試 行 の開 始か ら終 了ま での所要時問 (Tt
)とを測定 する こと に し た.
その結 果を 示すと表7
の ように なる.
カ ッ コ 内の Tt’ は休 憩して いた時 闘を全 体の所 要時間か ら除 い た,
正味の所 要 時 間である.
なお,
各 試 行内で休 止 が ある場 合は,
開 始 (ない し は 内:開 ) 後,
休止を 入 れ る ま で の時 間 (Pt
)も示した.
休 止ぽ,
第 1,
2 試 行で は 11ui も ないが, 第 3〜
第 6試 行で は 1回 ずつ,
さらに後 半の 第 9,
10 試 行で は 1 試行 当り2 回お よび4
回 と なっ てい る.
(vl) 第 6 日C66
,
8.
5.
)の 5 試 行か ら成 る実 験の結 果は表8
の ようにな る.
こ の とき もt
) 体.
[L
が ない と ぎ もある が,
多い ときに は4
回に及ん でい る.
全休の 所 要 時間 (Tt
)も,
短い ときで 3 分,
長い場合 は43
分 (途 中の休止時 間を除く と 3 分〜
35 分 )に も及ん でい る.
ただ し,
中 央を見 付 けることに は慣れて きたよ うで,
平 均 55 秒 (最 短:即 座,
最 長:2
’)で探し当て て いる、
(vil) 第 7N (’
66.
8.
6.
)は,
まず 探索方 式の復習か ら始めた が,
そ れ は前日の実験で全体の所要 時間 も 変 動 も大き くなっ ていたことに よ るe ま た,
「台紙の裏に タ テ か ヨ コ があるとすれば,
どこ まで ある か」 を指で指示 させ るこ とも試み た.
こ の 冂 の結 果は表 9 の よ うにな る.
Tt
’ の平 均が12
分 弱 とな り,
前日 よD
かな り短 く,
か つ変 動 も 小 さい.
なお第 1 試 行 終 了後,
臼 台 紙.
Lの 緑の帯状図形を見.
ていて 「ウス イ赤ミ タ イ」と答えて い る,
これ は,
色順 応 現象が 生 じ てい ることを 示唆し てい る.
な お,
2 分以 上見 続けて い る と色は 「灰 色」になる とい う,
(viii) 上記の実 験の のち夏 休みに入 り,25
口後に第 8 日 日C66
、
8.
31.
)の実験が行われた.
休みが長か っ たNII-Electronic Library Service 表