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1 esson lsonles 1. 貯めたり増やしたりするのはなぜ? こつこつ時間をかけて 貯蓄 する目的は もし おこづかいなど持っているお金の範囲内では買えないものを欲しくな ったとき どうすればいいのだろうか? 3 でも触れたように答えは 三つある 一つ目は あきらめる 二つ目は

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Academic year: 2021

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Lesson

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お金を貯める・増やす

◆貯めたり増やしたりするのはなぜ?

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◆お金の貯まり方・増え方を知る

49

◆いろいろなお金の増やし方

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◆お金の運用とリスク、リターン

55

◆将来のお金の運用のために

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学習のポイント

●将来の準備のためにお金を貯め、増やすことの意義を理解する ●いろいろなお金の増やし方を理解する ●運用のリスクとリターンについて理解する ●将来の自分のお金の運用について考える

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1. 貯めたり増やしたりするのはなぜ?

こつこつ時間をかけて「貯蓄」する目的は

もし、おこづかいなど持っているお金の範囲内では買えないものを欲しくな ったとき、どうすればいいのだろうか? Lesson 3でも触れたように答えは 三つある。 ●一つ目は、あきらめる。 ●二つ目は、親などにお金を出してもらったり借りたりする。 ●三つ目は、貯蓄する。 このうち「お金を借りる」ことについては次のLesson 6で詳しく触れるが、 「貯蓄」、つまりお金をコツコツ貯めることはある程度時間がかかってしまう方 法だ。でも、欲しいものが本当に必要で大切なものであれば、時間が経っても 「欲しい」気持は、簡単には変わらないはずだ。 ところが、長い時間をかけてやっとお金が貯まったら、貯蓄を始める前には 欲しかったものがそれほど欲しいと思わなくなっていることもある。せっかく 貯めたお金を使うのがもったいなく思えてしまうこともあるだろう。「貯蓄」 というのは、お金の「価値を保存できる」性質(Lesson 2参照)を利用して、 何かの目標のために時間をかけてお金を貯めていくことだけれど、高額なもの が欲しくなったときに、その気持が本物かどうか、その欲しいものが本当に必 要かどうかを、時間をかけて確かめてみる方法としても使えるわけだ。

貯蓄のもう一つの目的

大人も基本的にあなたと同じ気持ちでお金を貯める。自動車や住宅など、高 価で毎月の収入や手持ちのお金だけでは買うことのできないものの購入を考え るときなどがそうだ。 ただし、大人は欲しいものを手に入れるためだけに「貯蓄」をするわけでは ない。欲しい・欲しくないに関係なく、将来お金が必要になるかもしれない場 合を予想したり、災難に遭ったときにお金の面で困らないように、「今」はお

Lesson

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理解する ● いろいろなお金の増やし方 を理解する ● 運用のリスクとリターンに ついて理解する ● 将来の自分のお金の運用に ついて考える

お金を貯める・増やす

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5 10 15 んなふうにして貯蓄された場合が多いだろう。

2. お金の貯まり方・増え方を知る

利息って何?

あなたたちの中には、貯金箱でお金を貯めている人のほかに、郵便局や銀行 に口座を作ってそこにお金を預けて貯めている人もいるかもしれない。 お金を貯めるときに、銀行預金や郵便貯金を利用すると、少しではあるがお 金が増える。 これは「預金」や「貯金」に「利息」(「利子」)が付くからだ。それでは、 どうして「預金」や「貯金」に「利息」が付くのだろう? 「利息」とは簡単に言ってしまうとお金の「レンタル料」だ。例えば、私た ちは、銀行にお金を預けているが、実は銀行にお金を貸していることと同じだ。 銀行は預金のお金を元手に会社や個人にお金を貸し付けて「貸出金利」という 名の利息を受け取っている。私たちも、その利息の一部を預金の利息として受 け取っているわけだ。

預 金

貸 出

お金を貸してください!

貯蓄しよう!

貸出金利は、 預金金利より高い

利息

利息

BANK

企 業

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単利と複利の計算方法

さて、お金の増え方はいくつかの要素で異なってくる。 最初の要素は「金利」。これは預金などの形でお金を預けたとき、一定期間(通 常は1年間)にどれくらいの割合で利息が付くかを表す言葉で、「利率○%」 というふうに表示される。当然のことだが、この金利が高ければ高いほど得ら れる利息は多くなる。 ところで、同じ金利の高さでも、その計算方法によっては利息の金額に差が 生まれる。少し難しい話になるけれど、将来のために知っておいたほうがいい 事柄だ。 まず、「単利」と、「複利」の計算方法の違いについて理解しておこう。 「単利」とは、最初に預けた元のお金(「元本」という)に対してだけ、一定 の割合(金利)で付く利息のこと。 100万円を5%の金利で預けると、毎年5万円ずつ利息が付く。仮に5年間預け ておけば利息は全部で25万円だから、元のお金と合わせた金額(元利合計)は 125万円になる。一方、 「複利」とは、最初の元本に一定期間後の利息を加えたものを、次の元本と して、その元本に対して付く利息のこと。 同じく100万円を5%の金利で預けて複利(1年複利)で計算すると、1年目は 単利と同様に元本100万円に対して5%の利息(100万円×5%=5万円)が付くが、 2年目は1年目に付いた利息5万円が元本に加えられて105万円となり、これに5 %の利息(105万円×5%=5万2,500円)が付く。したがって、元利合計は105 万円+5万2,500円=110万2,500円になる。この繰り返しで、5年後の元利合計は 127万6,281円となる。複利のほうが単利に比べて2万6,281円多い利息を得るこ とができるわけだ(図1)。このことから、単利の預金よりも複利の預金のほ うが、お金を貯めたり増やしたりするには有利だということがわかる。

知っておくと便利な72の法則

1年複利でお金を増やす場合に、「何年預ければ元のお金が2倍になるか」の 目安を簡単に計算することのできる便利な法則がある。これを『72の法則』と いう。使い方はとても簡単で、「72」を金利で割る。 例えば1年複利の預金金利が4%なら、  72÷4=18 だから、「おおよそ18年で元のお金が2倍にな る」わけだ。 2倍 何年? ※利率と利回りの違い ・利率 1年間預けたお金に対して支払 われる利息の割合を%で示した もの。 ・利回り 一定期間で支払われる利息がい くらになるのかを計算し、1年 当たりでは預けたお金に対して どれだけの割合になるのかを% で示したもの。 例えば、利率5%で100万円を5 年預けると5年後の元利合計は 127万6,281円。支払われた利 息は27万6,281円だ。これを1 年あたりで100万円に対しての 割合を計算すると(27万6,281 円÷5年÷100万円≒0.0553) 利回りは5.53%ということにな る。

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単利計算

電卓では

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元利合計

1年後 1年目の 利息 1年目の 利息 2年目の利息 3年目の利息 4年目の利息 5年目の利息 2年目の 利息 3年目の 利息 4年目の 利息 5年目の 利息

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元利合計

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110万2,500円

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115万7,625円

3年後

121万5,506円

4年後

127万6,281円

5年後 5万円 5万円 52,500円 55,125円 57,881円 60,775円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円 5万円

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満期時の

元利合計額

金利5%の単利の金融商品に100万円を5年間預けた場合

複利計算 ●

金利5%の複利(1年複利)の金融商品に100万円を5年間預けた場合

(注1)  は1回押せばよい電卓もある。 (注2)n乗の場合、  は(n−1)回押す。    (5年の場合は4回) (注1) (注2) = ×

= 元本 ×

(1 +   × 期間)

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元利合計額

= 元本 ×

運用年数

(1 +   )

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÷ 1 0 0 × 5 + 1 × 1 0 0 0 0 0 0 =

1,250,000

1,276,281

5 ÷ 1 0 0 + 1 × × = = = = × 1 0 0 0 0 0 0 =

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3. いろいろなお金の増やし方

金融商品の3つの特性

郵便貯金や銀行預金には、利息が付いてお金を増やすことができるが、ほか にも、お金を増やすための商品(金融商品)がある。いろいろな金融商品の中 から商品を選ぶときには、次のような3つの特性を知っておこう。 ①流動性 すぐにお金に換えてもらえるか ②安全性 運用したお金が減らないか ③収益性 お金が増えるか ちなみに、この3つを同時に持ち合わせる金融商品は残念ながら「ない」と いっていい。そこで、目的によって、どの特性を重視するかが問題になる。特 に③の収益性を重視した商品には、②の安全性は期待できないことが多いので 注意しよう。 例えば、毎日の生活に必要なお金は、いつでも引き出せるようにしておかな いと困るので、①の流動性の高い商品を選ぶ必要がある。いつでも使えるため には手元においておくのがいいかもしれないが、少しでも利息を付けたい場合、 また、毎月の公共料金(ガス・電気・電話)や学費の支払いを口座振替で行ワークシート④ 単利と複利の計算 ①口座振替 事前に申し込みをして、銀行・ 郵便局の預金口座から自動引き 落としを行ってもらうこと。 P.51の 図 1 を 参 考 にして、単利と複利 を計算してみよう。

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5 10 15 20 25 30 ると実際にはとても便利だ。 大学の学費のように、1年後に使い道が決まっているお金はどうだろうか? 1年後にお金が減っていたら困るので、②の安全性の高い商品を選んでおく方 が安心だ。それ以外のお金は③の収益性の高い商品を選んでもいいだろう。

金融商品の種類

金融商品の代表的なものには、預貯金のほかに株式、債券、投資信託などが ある。これらの商品の簡単な仕組みや特性を見てみよう。 <株式> 例えば、「NTTドコモ」という会社がある。この会社の携帯を持っている 人もいるだろう。NTTドコモは株式会社だ。「株式」というのは「会社を応 援するサポーターの会員証」みたいなものと考えればいい。この会員証(株式) を手に入れるには、それなりのお金が必要だ。 つまり、「株式に投資する」というのは、ある株式会社のサポーターになり、 その応援の証しとして自分のお金を提供するということにほかならない。会社 はそのお金を元手(資本)にして事業を展開する。事業が順調に運んでその会 社がもうかったら、会員証の持分に応じて利益の一部がお金の形で分配される。 これを「配当金」と呼ぶ。 一方、この株式は、専用の市場(株式市場)で自由に売ったり買ったりする ことができる。利益を出していて人気のある会社の株式の値段(株価)が高く なり、人気が落ちると安くなるのはわかるだろう。株式市場では毎日、いろい ろな会社の人気投票みたいなことが繰り返されている。当然、株価は動き続け るから、安いときに買って高いときに売れば、最初に出したお金は増える。株 価の値上がりによって利益を得られるわけだ。 この「値上がり益」と先の「配当金」とが「株式投資でお金を増やす」こと の基本的な仕組みなのだ。 <債券> 「債券」とは会社や国(都道府県や一部の市も)が、多くの人からお金を借 りる代わりに発行する「借用証書」のことだ。借金なので、返済日が決まって いる。「返済日」まで持たずに途中で売却することもできるが、売る時の価格 は変動する。国が発行する債券は「国債」といわれ、会社が発行する債券は「社 債」といわれる。「債券」を発行する会社の中には、倒産してしまう会社も時 には出る。会社が倒産すると、「債券」に記載された金額は戻ってこないから、

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5 10 15 「債券」を買うときは、その会社が倒産しないか信用力をチェックしないとい けない。そのために「AA」「BBB」などという「債券」の成績表のような「格 付け」というものがある。 <投資信託> 「投資信託」は、多くの人から集められたお金を一つにまとめ、運用の専門 家(ファンドマネージャー)が日本や外国の株式や債券、不動産などで運用し てくれる商品だ。購入した人には運用の成果が分配される。運用を専門家に任 せられるので、株式や債券を買ってみたいけれど具体的にどんなものを買って いいか分らないというような人には向いている。投資信託は、銀行・郵便局・ 証券会社などで1万円程度から購入できる。また、個人で購入するのは難しい 外国の株式や債券や不動産に投資できるというメリットもある。 以上見てきたように、それぞれの商品によって、どのような特性を持つかが 異なる。例えば株式は、収益性があるが安全性には欠ける。債券は、返済日ま で所有していれば債券に記載の金額が得られるが、収益性には乏しい。投資信 託は、いつでも自由に購入・換金できるものが多いが、一般的に株式ほど収益 性は高くない、など。大切なのは、自分の状況や資金の目的に合った商品を選 択することだ。 ●図2 株式と債券の仕組み ●図3 投資信託の仕組み

株式

出資

債券

貸出す

株…(株主総会)経営に参加   利益を配当金としてもらう 債券…借用証書   利息をもらう

企業

個人

個人

購入

投資信託会社

運用 不特定多数の人から集めた資金を 運用のプロが株式や債券に運用 外国株式 株 式 債 券 外国債券 不動産

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5 10 15 20 リターン 投資信託 リターンの変動幅

+ ー 預金 債券 株式 リスク

4. お金の運用とリスク、リターン

リスクとリターン

さて、お金を貯めたり増やしたりすること(まとめて「お金の運用」という) に関して、貯蓄や投資の話をしてきたけれど、ここで「運用のリスク、リター ン」ということについて学んでおきたい。 「お金を大きく増やしたい」と思って「収益性」の高い商品を選ぶときに忘 れてはいけないものに「リスク」がある。「リスク」という言葉には「危険」 とか「冒険」といった意味があるが、お金を運用する上での「リスク」という のは「結果がわからない不確実な状態」のことをいう。そしてその結果のこと を「リターン」と呼んでいる。 例えば、預金で金利が1%であれば1年後には必ず1%の利息が付く。これは 「確実」なことである。しかし、前年、20%上昇した株価が今年も同じように 20%上昇するとは限らない。5%上昇するかもしれないし、逆に20%下落して しまうかもしれない。株式投資は、金利1%の預金に比べると明らかに不確実 だから、「リスクが大きい」し、「リターン(の幅)も大きい」。逆に預金はリ スクがなく、リターンも小さい。このことから、リスクが大きければリターン も大きく(ハイリスク・ハイリターン)、リスクが小さければリターンも小さ い(ローリスク・ローリターン)ということになる。 リスクが低くてリターンが高いという「おいしい話」は世の中にはないと思 っておいたほうがいい。 金融商品はそれぞれに違ったリスクを抱えている。大事なことは、金融商品 を選択するときに、選択したいと思っている商品が持っている「リスク」と「リ ターン」をきちんと理解することだ。 ●図4 リスクとリターンの関係 ※上記図表は金融商品の特徴を分かりやすく説明するためのもので、正確に表したものではありません。

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リスクを小さくするには

「一つのカゴにすべての卵を盛るな」ということわざがある。一つのカゴに 卵を入れておくと、カゴを落としたときにすべての卵を割ってしまうことがあ るからだ。実際にお金を運用するとき、「卵」をお金、「カゴ」を金融商品と考 えればわかりやすいだろう。つまり、なるべく特性が違った金融商品にお金を 分散して運用せよということである。 この「分散」という方法で、「リスク」を抑えることが可能になる。

5. 将来のお金の運用のために

将来、仕事に就いて収入を得るようになると、運用によって資産を増やした いと考える人も多くなってくるだろう。そのときに大事なのは、自分の人生の 計画(ライフプラン)にそった運用の計画を立てることだ。「目的は何か?」「目 標額は?」「いつまでに?」などを明確にしながら、それにあった金融商品を 選択するのである。 また、覚えておいてほしいのは運用におけるリスクとの付き合い方だ。例え ば、運用で100万円の損失を出したとしよう。この金額を失うことで生活に困 る人もいれば、収入や資産がたくさんある人はこれくらいの損失ならたいした 事ではないと思うかもしれない。つまり、付き合える「リスク」の大きさは、 その人の収入や資産、そして運用の能力などによって違ってくる。無理をせず、 自分に見合った「リスク」と上手に付き合っていくことだ。 金融商品は今後ますます多様化していくものと考えられる。たくさんの金融 商品の中から、自分にあった商品を選択することはそれほど簡単なことではな い。運用は学校の勉強に似ている。まずは、基本的な知識を身に付けることが 必要だ。基本的な知識をもとにいろいろな情報を入手し、その中から自分の状 況にあった金融商品を選択できるような判断能力を身につけよう。 分散しておいて よかった 全部割れちゃった

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COLUMN 大切なのは、使う前に貯蓄する習慣

大切なのは、

使う前に

貯蓄する習慣

 社会に出てからはある程度の貯蓄がないと、人生の中でさまざまな不都合に直面してしまう。 例えば、一人暮らしに必要な費用を賄える貯蓄がなければ、親元から独立もできず、これから 予定している旅行や習い事、結婚などのイベントも諦めることになりかねない。  そうならないためには、若いうちから家計の管理が必要となる。まずは、「収入」と「支出」 の内容を把握すること。その際に有効なツールが、支出総額、支出内訳がわかる「家計簿」で ある。収入より支出が少ないと当然お金は貯まり、逆に支出が多いと借金や貯蓄の取り崩しを することになる。  次に、「収入の範囲内で支出をすること」「支出を管理して貯蓄をする癖をつけること」の2 点を考えていこう。これらを実現するためには、「まず貯蓄ありき」というスタンスが理想的。 つまり、アルバイト代などが入ってきたら、“まず一定額を貯蓄にまわし、残ったお金で支出 を賄う”というやり方である。お金を上手に貯めている人ほど、この方法を実践しているとさ れ、反対に貯蓄の少ない人は、“支出した後でお金が残ったら貯蓄する”ケースが多いようで ある。

支 出

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収 入

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貯 蓄

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先に貯蓄 しないからだよ! 今月もお金が    足りない… ぜんぜん貯蓄が   できないよぉ。

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COLUMN キャッシュレス決済

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お金を貯める・増やす 5 10 15 20 25 30 35  金融とテクノロジーの融合によって、IT(情報技術)を活用した新たな金融サービス「フィ ンテック」に注目が集まっている。あなたもどこかでフィンテックという言葉を耳にしたこ とがあるかもしれない。  高校生に身近なフィンテックとして、お財布からお金を取り出すことなく支払いなどがで きる「キャッシュレス決済」があるが、あなたは利用したことがあるだろうか?

 電車に乗る時やコンビニなどで使用する電子マネー(Suica や ICOCA、楽天 Edy や nanaco、WAON など)もキャッシュレス決済のひとつだ。

 キャッシュレス決済の中で特に若年層に普及が拡大しているのが、スマートフォンを用い た「スマホ決済」だ。スマホ決済には主に下記のような種類がある。

●非接触IC決済:スマホの決済用アプリに電子マネーを取り込んだり、クレジットカード を登録したりすることで、スマホが電子マネーやクレジットカードの代わりになる(おサイ フケータイ、Apple Pay、Google Pay など)。

●QRコード決済:店舗にあるQRコードを自分のスマホで読み取るか、自分のスマホ決済 用アプリなどでQRコードを表示することで、支払い手続きができる。

(LINE Pay、楽天ペイ、Origami Pay など)

 スマホのアプリの中でも特に利用者が多い LINE。LINE の提供する個人間送金・決済サー ビスに「LINE Pay」がある。LINE の友だちであれば、相手の本名や住所、銀行口座を知ら なくても、メッセージ上で送金・送金依頼・割り勘などの機能を使用できる。  スピーディーで手間も時間もかからないキャッシュレス決済はとても便利だ。いつ、何に お金を使ったか記録に残るため、お金の管理に使うこともできる。  しかし、注意しなければならない点もある。  例えば、お財布にお金がない場合は、節約しようと意識できるが、スマホ決済になると、 画面上の数字での管理になるので、残額を把握しづらくなり、つい使い込んでしまう人もい るかもしれない。  キャッシュレス決済の普及が進んでいる国々(韓国、中国、カナダ、イギリスなど)では、 約 4 割以上の決済が、現金を使わずに行われている。  日本でも、キャッシュレス決済の普及・促進が、経済の活性化や新しいビジネス創出など 今後の日本経済の成長につながるとし、決済の利便性や効率化の向上を図るための利用拡大 策が打ち出されている。  クレジットカードや電子マネーが普及し、現金のやり取 りを伴わない決済は日常的になりつつある。スマホ決済の 普及もキャッシュレス社会の追い風だ。財布を持ち歩かな くても何の不便のない社会は、すぐ目前に迫っているのか もしれない。  未来のお金はどのような姿に変わっていくのだろうか。

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参照

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