「ロボットスーツ
ロボットスーツ
ロボットスーツ
ロボットスーツ
HAL
®
福祉用
福祉用
福祉用
福祉用」
導入の手引き
初版
2012年4月10日
目
次
2. なぜ、HALⓇなのか?
3. HALⓇの基礎知識
(1) 製品概要 (2) 主な対象者 (3) 仕様 (4) 価格 (5) 保管P4
P5~P8
1. 本ガイドラインの目的
P3
入居者の自立歩行意欲をもっと 高めたい・・・。 歩行困難な方のリハビリテーショ ンへの意欲を向上させたい・・・。 身体を動かすことへのモチベー ションを向上させたい・・・。貴施設では、
こんな課題をお持ちでは
ありませんか?
5. HALⓇ導入の手順
6. HALⓇの導入 3つのポイント
(5) 保管P12~P17
P18
(1) 目標設定 (2) 情報収集 (3) 導入計画 (4) 導入 (5) 運用4. 期待される効果と使用事例
P9~P11
(1) 期待される効果 (2) 使用事例 ションを向上させたい・・・。ひとつでも当てはまる場合は、
ぜひこのガイドラインを
ご覧ください。
1. 本ガイドラインの目的
本ガイドラインは、「ロボットスーツHALⓇ福祉用」に興味がある、あるいは導入を検
討されている、または既に導入を決定されている施設の方を対象に、導入に際し検討
しなければならない手順や導入後の運用方法について、わかりやすく説明することを目
的にしています。つまり、HALⓇ導入に向けて、何をどういう手順で準備し、どのように
活用していくべきかについての手引となります。
なお、本ガイドラインは、HALⓇの仕組みや操作方法などを詳しく説明するものでは
ありません。これらについては、メーカー(サイバーダイン社)の取り扱い説明書をご覧に
なるか、同社または総販売代理店である大和ハウス工業へ直接お問い合わせください。
「HAL」はCYBERDYNE株式会社の登録商標です。
2. なぜ、HALⓇなのか?
「自分の意思で、自分の力で歩きたい・・・」は誰もが抱く願いであり、歩くことは自立行動の 基本です。 しかしながら、「歩きたい、歩こう」という意思はありながら、高齢や障がいのために下肢動 作や歩行に不自由を感じる方、補助が必要な方は少なくありません。 「ロボットスーツHALⓇ福祉用」は、そういった方の思いに応えて、立ち座りや歩行といった 自立動作を支援するロボットです。実際に装着し、立ち上がりや歩行をアシストしてもらうこ とによって、利用者の満足度やモチベーション、QOL(生活の質)の向上が期待できます。 また、利用者の満足度やモチベーション、QOLの向上の結果、介護する側の負荷軽減に 役立つ可能性もあります。 [Hさん(男性48歳)脳卒中で右麻痺(右腕、右下肢)] 普段は装具を付けて歩けるほど回復も、歩行の際の右 足の着地に不安定感がある。バランスが保持しにくく「右 足に体重を掛けるのがちょっと怖い」という方 →「HALⓇの訓練は楽しい」と話す。 HALⓇを装着して、床に置いた物を拾う姿勢を取る。右 [Aさん(男性50歳)2年前に脳卒中で右麻痺] 歩くのは杖が頼りで麻痺側への体重移動が苦手の方 → HALⓇで歩き初めて5回目 自宅に帰ると奥様が驚かれて「あなた、歩く姿勢がとて もいいじゃない。元気な頃の姿みたいよ」と言われた。 「嬉しくてわくわくしてもっと頑張ろうという気持ちになり「自分の力で立てる、歩ける」
「自分の力で立てる、歩ける」
実際にご使用頂いた方々の顔には、喜びが満ち溢れています! 実際にご使用頂いた 患者様からの声 「立ち上がる時の 負担がとても軽い」 「階段を昇る時、 足が楽に上がります」 「希望をもらった。 諦めずに頑張りたい」 「曲がりにくい膝を 曲げてくれるんです」 「まるで背中から押してくれ ているみたいです」 ※あくまで使用者の感想であり、効果・効能を示すものではありません。 HALⓇを装着して、床に置いた物を拾う姿勢を取る。右 膝にゆっくり重心を移し、中腰の状態で床の物を拾った のだ。「普段ならこんなのできないよ」と姿勢を戻したHさ んは笑顔でつぶやいた。 「嬉しくてわくわくしてもっと頑張ろうという気持ちになり ました。」とAさん。3. HALⓇの基礎知識
(1)製品概要
体を動かそうとするとき、脳から神経系を通じて体に流れる生体電位信号を、ロボットスーツHALⓇが、 皮膚表面に貼ったセンサーにより検出します。 その信号はHALⓇのコンピュータに送られて解析され、その結果、各関節部のパワーユニットが動きま す。 このように体から検出される生体電位信号に基づいて動作するので、ロボットスーツは装着者の意思に 従って動作をアシストすることが可能となります。 「ロボットスーツHALⓇ福祉用」は、下肢に障がいのある方々や、脚力が弱くなった方々の筋力の代 わりとなり、装着する人の意思を感知し、立ち座りや歩行動作をアシストします。「立ちたい!歩きた い!」という思いに応える自立動作支援ロボットです。 なお、「HAL」はCYBERDYNE株式会社の登録商標です。 動作原理 人が動こうとすると、その 意思は微弱な電気信号 となり体内の神経を通じ て、脳から筋肉へと伝達 されます。 そ の 微 弱 な 生 体 電 位 信 号を皮膚表面に取り付け たセンサーによって検出 し、電位差を処理します。 検出された生体電位信号 を解析し、信号に応じて筋 肉が動くと同時にモーター を動かします。 脳からの生体電位信号に応 じて動く「随意的制御」とあら かじめ人間の動きを記憶し た「ロボット的制御(自律的 制御)」による2つの制御機 構により、安定したアシスト を可能とします。 高齢や怪我などで脚力が低下した方 麻痺など 下半身に障がいを持った方 アシスト可能な動作 立ち座り 歩く 昇る 降りる 制御モード 装着者の意思(生体電位信号)を感知して動く「随意的制御」と、あらかじめプログラムされた支援動作 が実行される「自律的制御」の2つのモードがあります。3. HALⓇの基礎知識
HALⓇは、付属の専用パソコンや本体のインターフェイスユニットで、装着者に合わせた設定を行 うことができます。 各関節ごとに、アシストレベルや前後の屈曲・伸展のバランスを細かく設定できるので、装着者の 症状や身体状況に応じたカスタマイズが可能です。 また、パソコン画面で(無線通信によって)リアルタイムに歩行バランスや生体電位信号レベルを 確認できるので、装着者の歩行の癖や荷重の偏りに応じた適切なアドバイスを与えることができま す。 利用者ごとのアシスト設定や利用回数などの履歴データが保存できるので、複数の利用者それぞ れにカスタマイズされた活用が可能です。 各関節のアシスト量設定と 生体電位信号のモニタリング HALⓇモニター画面 利用者ごとにカスタマイズした活用が可能 体重移動のモニタリング 装着者の状態や歩行 時の足の動きなどを ビジュアルで確認 荷重の大きさ (かかと、つま先) 荷重中心位置 荷重移動幅グラフ HALⓇには立ち座りや歩行動作があらかじめプログラムされており、床反力センサーや関節角度 などから姿勢情報を読み取り、装着者の動作に合わせて適切なアシストを実現します。3. HALⓇの基礎知識
(3)仕様
(2)主な対象者
高齢や各種筋肉、神経等の障がいにより下肢動作や歩行に不自由を感じる方、補助が必要な方。 以下に該当する方は装着いただけません。 •妊娠中の女性 •心臓ペースメーカーなど能動型埋め込み医療器具を使用されている方 •生体電位信号が検出されない方 •医師が不適格と判断する症状を有する方 このほか、HALⓇの設定をしたり、起動状況をモニタリングできる専用パソコンをはじめ以下の付属品が あります。■付属品 : 専用パソコン/専用ケース/バッテリー(2個)/充電器/ルータ/専用靴(3足) /腰用サポーター/ウエスト固定ベルト/生体電極ケーブル/工具セット3. HALⓇの基礎知識
(4)価格
現状、施設向けレンタル販売のみとなっています。 CYBERDYNE社のレンタル価格は下表の通りとなっています。 CYBERDYNE 社社社のレンタル社のレンタルのレンタル価格表のレンタル価格表価格表価格表 (消費税別(((消費税別消費税別)消費税別))) 両脚 単脚 初期導入費用 550,000円 初期導入費用 400,000円 レンタル期間 定価/月 レンタル期間 定価/月 6ヶ月 188,000円 6ヶ月 139,000円 1年 178,000円 1年 132,000円 3年 168,000円 3年 125,000円 5年 158,000円 5年 118,000円 (平成24年3月時点)(5)保管
ケースによる保管は1回・1回手間が掛かるので、メーカーから提供される移動式のHALⓇハン ガーの利用が便利です。4. 期待される効果と使用事例
(1)期待される効果
① リハビリ訓練の負担軽減 高齢や各種筋肉、神経等の障がいにより下肢動作や歩行に不自由を感じる方や補助が必要 な方の立ち上がりや歩行訓練の負担軽減が期待できます。 装着者に合わせて細かい設定が可能なため、幅広い方々に利用可能。 ② 心理的効果(モチベーション、意欲の向上) HALⓇを使用したアシストメニューを取り入れることで、装着者の動作訓練への意欲の向上や、 他の訓練への取り組み姿勢にも変化が期待できます。 • 加齢や怪我で脚力が低下した方 • 脳梗塞による下肢麻痺がある方 • 頚椎損傷による不全麻痺を持つ方 • パーキンソン病の方 • パーキンソン関連疾患のある方 • 筋原性疾患のある方 • 身体のバランスを保持できない方・・・など ロボットスーツHALⓇ®福祉用の使い方 ~ロボットスーツHALⓇ福祉用のアシストを得ながら、自身で行うトレーニング~ 体のバランスをある程度自身で保持できる場合 • 椅子に座りながらの膝の曲げ伸ばし、立位での脚の曲げ伸ばしトレーニング、立ち座り動作トレーニ ング、歩行動作トレーニング、階段の昇り降りなどのトレーニングなど。 体のバランスを自身では保持できない方 • リフターや歩行器でバランスを取りながら、脚の曲げ伸ばし、立ち座り動作、歩行動作等のトレーニ ング。 ロボットスーツとの組み合わせで広がる活用法 トレッドミルとリフターの併用により安全かつ効率的にトレーニング。 ③ 介助者の負担軽減 装着者だけでなく、介助者の負担軽減が期待できます。4. 期待される効果と使用事例
(2)使用事例
平成22年度および平成23年度に実施した神奈川県の「介護ロボット普及モデル事業」の事例を試用者 別に紹介します。(計4施設、13例) 試用者のプロフィール 試用状況 試用後の変化(結果) (要約) 仮名 年齢 (開始 時) 性別 試用前の状況 課題と取り組み (HALⓇ使用で達成したいこと) トレーニング 期間 総使用 回数 1回当たりの 試用時間 Aさん 66歳 女 装具の使用による軽介助によ る歩行可能。 歩行の安定性を向上させる。 3週間 6回 約60分 スピードと安全性が向上 した。 Bさん 79歳 男 歩行時には中等度介助が必 要。 足の振り出しを促すように取り組む。 1週間 2回 約60分 スピードが向上した。 Cさん 64歳 男 自立歩行は可能。 歩行訓練の良い刺激にする。 8週間 11回 約60分 安定性が向上した。 Dさん 67歳 男 自立歩行は可能。 (3ヶ月後までには)歩行速度を改善さ せる。 8週間 10回 約60分 スピードが向上した。 ①試用者のプロフィール・試用状況・結果の要約 Eさん 72歳 男 介助があれば自立歩行は可 能。 (3ヶ月後までには)歩行が安定して行 えるようにさせる。 8週間 8回 約60分 安定性が向上した。 Fさん 66歳 男 装具を使用した状態で介助が あれば 自立歩行は可能。 立位が安定できるようにさせる。 0週間 1回 0分 1回目に使用を中止した。 Gさん 65歳 男 装具の使用による自立は可能。・階段昇降の安定性を向上させる。 7週間 12回 約40分 階段昇降の安定性が向 上した。 Hさん 63歳 女 自立歩行は不能。 バランスを改善し動作の稚拙さを減 少 し、歩行能力を向上させる。 5週間 6回 約40分 バランスが向上した。 Iさん 62歳 男 自立歩行は不能。 立体動作を向上させる。 6週間 4回 約40分 立位動作が向上した。 Jさん 69歳 男 装具を使用した状態で、見守 りがあれば自立歩行は可能。 歩行速度を向上させる。 9週間 11回 約40分 変化なし。 Kさん 33歳 女 自立歩行は不能。 歩行時の立脚期支持性を向上させ る。 8週間 3回 約40分 歩行時の姿勢が良くなっ た。 Lさん 67歳 男 装具の装着無し。見守りによ る歩行は可能。 - 約3ヵ月間 7回 22分 途中で評価を中止した。 Mさん 75歳 男 装具の装着有り。(右短下肢装 具) 歩行の安定性を向上させる。 約3ヵ月間 5回 24分 両足の歩幅が改善した。4. 期待される効果と使用事例
(2)使用事例 (試用者の声とスタッフの評価)
試用者 試用者試用者 試用者 試用者試用者試用者試用者((((家族家族家族家族))の))のの声の声声声 スタッフのスタッフの評価スタッフのスタッフの評価評価評価 Aさん • 足の振り出しが良くなり、たくさん歩いても疲れない。 • 持久力があがった。 • 歩ける距離が前より伸びた。 • 散歩の際のスピードが上がった。(ご家族) • 歩幅が広くなり歩行スピードが向上した。 • 階段昇降時に二足一段から一足一段で行えるようになった。 Bさん • 散歩の際のスピードが上がった。 • バランスが良くなり転倒予防につながった。 • 踵接地の衝撃軽減がされず、接地時の衝撃吸収がされないため、粗 雑な動作になった。 • 片麻痺でも中腰が取れるようになりスクワットと起立運動が行いやす かった。 Cさん • 立ち上がりが容易になった。 • 重心を中央にもっていけた。 • 股関節の伸展力が得られ姿勢が良くなった。 • 立ち上がりが容易になった。 • スクワットや立ち上がり時に大腿部の筋調整が行い易くなった。 • 試用終了後も立ち上がりとADLは現状維持できた。 Dさん • 姿勢が良くなった。(ご家族) • 歩幅、歩行率の改善は可能だがダブルニーアクションがなくなるため (立脚中期で一度膝を軽く曲げる)立脚中期で伸びあがる歩行になりロ ボットのような歩行になった。 • 歩行状況の変化はなかったが、姿勢が良くなった。 Eさん • 腰が伸びるようになった。 • 腰に力が入るようになった。 • 使えていない筋肉が使えるようになった。 • 働きにくい筋が収縮するようになり足が上がりやすくなった。 • 歩行練習時の姿勢が良くなった。 • 歩行スピードや安定性が向上した。 ②試用者の声とスタッフの評価 Fさん • あまり実感がわかなかった。 • 歩行スピードや安定性が向上した。 • 試用者の中では一番早く歩行が出来た。 • 試用後も改善された状態が維持できている。 Gさん • 体調不良により休みが重なり2回しか評価できなかった。10m歩行、 Time up & go testの成果があった。しかし体調不良が原因なのか生活 満足度が低下していた。 • 試用した2回とも着用までの間に疲れてしまったようで終始無言であっ た。 • 評価結果には体調の変化が大きく影響した。 Hさん • 効果が実感できなくて残念だ。 • HALⓇのアシストレベルを徐々に落としても問題なかった。 • 試用後も身体能力は維持できている。 Iさん • フロア内の歩行をもう少しやりたかったのに残念。• 試用者の意欲が実際にTime up & go testの成果を大幅に改善させた。
• 試用後も改善された状態を維持できている。 • 7回目以降はリハビリフロア内を自由に歩行して回っていた。 Jさん • もう少し使いたかった。 • 歩行時の片手引きの介助量が徐々に減っている。 • 試用後も介助量が減っている状態を維持できている。 • トレーニングによって最終的にはアシストレベルをかなり(LAW-2まで) 下げることができた。 Kさん • 装着が面倒。電極シールが痛い。 • 試用は1回のみ。そのため定量的なデータは収集できなかった。 Mさん • 当初センサーが過剰に反応し、コントロールが困難に なるのではないかと思っていたがすぐ慣れた。 • 最初は歩けることにうれしくなってつい早急になってし まったが、療法士さんから急ぎすぎず、ゆっくりと正し い体重移動に心掛けるよう注意され、歩きながらPC画 面でチェックする余裕もできた。 • 療法士さんの指導のもとで訓練をうけると、HALⓇが 非常に効果を発揮するものと期待しています。 • 歩行時にモニターでは確認できないが、静止した立ち位置の場合は、 指導通り重点を移しているかが確認できるので、歩行の仕方の修正訓 練に役立ちます。 • HALⓇの動作がモーターの駆動に依存しているので人の意思通り即応 できないが、治療訓練のためには早足にならないことが大切だと分 かった。 • HALⓇを装着すれば健康時の様に歩行できるというのは過大な期待で、 体験者が療法士の指導に従って自らが訓練することが前提となるで しょう。 • 現在では患者の症状が様々なので全ての患者にHALⓇを適用すること はできないが、適用範囲を広げるために体験者を広げることが必要で、 この際、専任の療法士からそれぞれの患者の症状に基づいたHALⓇ 適用上のデータを収集する必要がある。
5. HALⓇ導入の手順
STEP2
STEP1
① 基本情報の収集 ② 費用対効果の検討目標設定
情報収集
① 導入目的の明確化 ② 使用対象候補者のリストアップHALⓇ導入に向けての手順は?
HALⓇの導入に際しては、下記の5つのステップを踏むことになります。「導入」後は、 「運用」プロセスの中でPDCA(計画、実行、評価、改善)を繰り返すことになります。 各ステップごとに不明な点があれば、メーカーまたは販売代理店に相談しましょう。 ※ 目標設定目標設定目標設定目標設定((((導入目的導入目的導入目的導入目的やややや使用対象者使用対象者使用対象者使用対象者のの選定のの選定選定選定))))にに際にに際際しては際してはしてはしては、、、、 HAL HAL HAL HALⓇⓇⓇⓇののの機能の機能についての機能機能についてのについてのについての十分十分十分十分なな理解なな理解理解理解がががが必要必要必要必要ですですですです。。。。 メーカーや メーカーやメーカーや メーカーや販売代理店販売代理店に販売代理店販売代理店ににに相談相談相談、相談、確認、、確認確認しましょう確認しましょうしましょう。しましょう。。。 ① 使用 ② 評価 ③ 改善STEP3
STEP4
STEP5
PDCA(計画・実行・評価・改善) を回しながら、常に運用方法を 見直す。導入計画
導入
運用
① 担当スタッフの選定・確保 ② 受け入れ体制の整備・確認 ③ 導入後のトレーニング計画の立案 ④ 使用及び評価計画の立案 契約 ① 導入 ② 教育・研修の実施利用者満足の向上
•利用者の訓練意欲の向上 •自立意欲の刺激「なぜHALⓇを導入するのか?」「HALⓇを導入して何を実現したいのか?」などをよく検討 したうえで導入に向けた目標を設定しましょう。 (例えば・・・) • 入居者の自立歩行意欲をもっと高めたい・・・。 • 歩行困難な方のリハビリテーションへの意欲を向上させたい・・・。 • 入居者の機能訓練とアクティビティ用のツールとして・・・。 • 身体を動かすことのモチベーションを向上させたい・・・。
5. HALⓇ導入の手順
まず、何のためにHALⓇを導入するのか考えましょう。
目標 設定 情報 収集 導入 計画 導入 運用STEP 1
目標設定
① 目標設定
つまり、どんな人の(使用対象候補者)の、どのような課題を解決し、どのような効果を期待 するのかを、まずは現場スタッフをはじめ施設内関係者で検討し、課題・目標を共有するこ② 使用候補者のリストアップ
とくに、HALⓇ導入の目標設定や使用候補者選定にあたっては、HALⓇの機能(HALⓇは 何をしてくれるのか? 何ができないのか?)をよく理解することが重要です。 そのためにも、メーカーや販売代理店から詳細な商品説明を受けるとともに、実際に装着 体験することで、HALⓇは何ができるのか(何ができないのか)、どんな人に使えるのか、ど んな使い方をした方がよいのか、目標設定をどのように考えたらいいのか、などについて相 談したりアドバイスを得たりすることが大切です。 するのかを、まずは現場スタッフをはじめ施設内関係者で検討し、課題・目標を共有するこ とが重要です。目標設定が不明確のままの導入は失敗(ムダな導入)につながる原因にな るので注意しましょう。 使用対象候補者 現状の問題・課題 (共有) 改善目標 (共有) HALⓇの 導入・運用 ◎ HALⓇの導入目的を明確にする=使用候補者とその課題・目標を明確にするHALⓇの基本情報(HALⓇの機能面、コスト面、受け入れに必要な準備など)を理解しましょう。 「HALⓇは何ができるのか?」「HALⓇを施設内で活用するために、スタッフにはどのような知識や経験が必 要なのか?」「いくら資金が必要なのか?」などについて、下記ホームページ等で情報を得るとともに、不明 な点は積極的に直接メーカーや販売代理店に問い合わせしましょう。 実際にデモンストレーションや体験装着を通じて、HALⓇの機能をよく理解することが大切です。 HALⓇについてよく理解したうえで、場合によってはSTEP1の目標設定(使用候補者選定)を再検討する ことも大切です。
5. HALⓇ導入の手順
目標 設定 情報 収集 導入 計画 導入 運用STEP 2
情報収集
① 基本情報の収集
ロボットスーツHALⓇ 検索 URL 公益社団法人 公益社団法人 公益社団法人 公益社団法人かながわかながわかながわかながわ福祉福祉福祉福祉サービスサービスサービスサービス振興会振興会振興会振興会 介護 介護 介護 介護・・・医療分野・医療分野医療分野医療分野ロボットロボットロボットロボット普及普及推進普及普及推進推進モデル推進モデルモデルモデル事業事業事業事業 http://www.kaigo-robot-kanafuku.jp サイバーダイン社のHP (メーカー) (ロボットスーツHALⓇ福祉用) http://www.cyberdyne.jp/ 大和ハウス工業のロボット事業 (総販売代理店) http://www.daiwahouse.co.jp/robot/② 費用対効果の検討
ロボットスーツHALⓇ福祉用は、現在施設向けのレンタル販売のみとなっています。両脚用と単脚用で価格 は異なりますが、いずれの場合も「初期導入費用」と「月々のレンタル費用」(レンタル期間によって変動)が かかります。これらのコストを確認したうえで、費用対効果を検討しましょう。費用の詳細についてはメーカー (あるいは販売代理店)にお問い合わせください。 費用対効果を考える場合、とくに重要なことは、「HALⓇを導入することで、どのような効果、便益が期待で きるのか」(直接的な効果と間接的な効果)を十分確認することです。そのためにも、HALⓇの機能について よく理解するとともに、他施設での導入事例情報(成功事例、失敗事例)についてしっかりヒアリングしましょう。 人件費とのコスト比較を行う場合、現状(HALⓇ導入前)、関っているスタッフの人数、所要時間などから業 務人件費を算出し、HALⓇを導入した場合の試算コストと比較検討することもひとつの方法です。 事前にメーカーや販売代理店と意見交換しましょう。 介護ロボット普及モデル事業HP(公益社団法人かながわ福祉サービス振 興会)への携帯電話からのアクセスはこちら5. HALⓇ導入の手順
目標 設定 情報 収集 導入 計画 導入 運用① 担当スタッフの選定・確保
STEP 3
導入計画
HALⓇを導入(活用)するにあたっては、運用スタッフチーム(HALⓇチーム)とそのリーダーを決め ておく必要があります。② 受け入れ体制
• 通常の基本的な介護技術について • 生体電位信号の発生メカニズムやHALⓇを装着する際に生体電位信号を受け取る筋肉につい て • 身体が動くメカニズムや神経活動などについての基本的な知識(運動生理学) • PCの初歩的操作 • 安全管理の知識(身体動作) ※導入時にメーカーが実施する「安全使用講習会」を受講していただきます。担当者に求められる(あるいはあると望ましい)知識
スペースや設備面
③ 導入後のトレーニング計画の立案
④ 使用および評価計画の立案
HALⓇの有効活用のために必要な知識や運用技術習得のための研修・訓練計画を立案します。 HALⓇについては、まずはスタッフ自身がHALⓇの機能について十分理解するとともに、装着方法 は勿論のこと、どのようにアシストレベルの調整をするのか、これまでやってきたリハビリプログラムの 中でどのようにHALⓇを活用するのか、などについてしっかりと理解し、訓練することが重要です。 導入後の使用計画についてもメーカーと相談しましょう。(1か月目は装着・調整方法、利用者のサ ポート法についてのスタッフの知識習得・訓練、2か月目以降、使用者に対する装着訓練を開始・・・ など) 導入後の使用および評価の方法について検討しましょう。 誰を対象に、 いつ、どのスタッフが、どのようにHALⓇの使用をサポートするのか? どのような評価基準で、いつ、どのようにHALⓇ使用の評価を行うのか? • 歩行訓練などができるある程度のスペースが必要です。 • 手すりや平行棒があると安全にかつ効率的にトレーニングができます。また、トレッドミルも有 効です。① 導入
STEP 4
導入
受け入れ体制を確認したうえで、導入(搬入)日を決定します。5. HALⓇ導入の手順
目標 設定 情報 収集 導入 計画 導入 運用 HALⓇについては、原則受注生産となっています。HALⓇができ上がるまでの間に、契約書を作成し、 納品日を調整することになります。なお、納品日に合わせて、下記の安全使用講習会を受講することに なります。契約後の納品までの流れ
契約の締結
現在、日本国内に限りレンタルによる契約のみとなっています。CYBERDYNE社へ直接申し込むか、代理 店や取次店を通して申し込むことができます。レンタル契約期間は、6ヵ月~5年の範囲で設定可能です。② 教育・研修の実施
ロボットスーツHALⓇ を利用開始する際は、 HALⓇを安全に利用するために、必ずCYBERDYNE 社 が指定するインストラクターが講師となって実施する「安全使用講習会」
を受講する必要が あります。HALⓇの取り扱い、運用方法等を習得後、認定書が発行されます。 この講習会を受講した方がHALⓇ のシステムを取り扱う(利用者に装着及び歩行支援をする) HALⓇチームスタッフとなり、安全にHALⓇを運用することになります。 導入後も、利用方法や保守について少しでも不明な点があればメーカーであるCYBERDYNE に 問い合わせしましょう。また、付属のパソコンを利用すれば、ネットワークを介して、オンラインでの 修理やメンテナンスなど、リモートサポートサービスを利用することができます。計画に従い対象者にHALⓇを装着し、使用を開始します。 HALⓇの場合、装着するまでの使用者の不安感をいかに取り除いてあげられるか、また、 1回の使用で劇的な変化(効果)を実感できるわけではないため、いかに継続的に使用 (訓練)してもらえるか、が重要なポイントです。