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キュービックプラザ新横浜 名古屋女子大学高等学校 長津工業株式会社加賀工場 枇杷島駅 愛知県清須市 会社概要 営業の沿革 名工建設株式会社 1941 昭和 16 年 英 文 商 号 CONSTRUCTION CO.,LTD. MEIKO 1949 昭和 24 年 東京支店開設 本店所在地 450-6

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(1)

すべ てに、たくみ。

名工建設株式会社

MEIKÔ CONSTRUCTION CO.,LTD.

(2)

商 号 英 文 商 号 本 店 所 在 地 設   立 資 本 金 社 員 総 数 代 表 者 事 業 内 容 事 業 所 数 子 会 社

会社概要

名工建設株式会社

MEIKO CONSTRUCTION CO.,LTD. 〒450-6113 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ34階 TEL 052-589-1501 昭和16年6月28日 15億9,450万円 1,203名(平成21年4月1日現在) 代表取締役社長 増永防夫 ❶土木工事、建築工事、軌道工事、及び  その設備工事の施工、監理、並びに企画  設計、測量、コンサルティングの請負 ❷工事用資材の製造、販売及び賃貸 ❸住宅及び不動産の売買、交換、賃貸借、  仲介並びに管理に関する事業 他 本店、支店6カ所(国内) 連結子会社 4社

営業の沿革

1941 昭和16年 名鉄工業株式会社創業 名古屋、静岡、甲府、金沢、          敦賀各支店及び富山、福井各営業所開設 1949 昭和24年 東京支店開設 最初の建設業登録(イ)第25号 建設一式 1956 昭和31年 名鉄工業株式会社を名工建設株式会社と改称 1970 昭和45年 大阪営業所開設 1973 昭和48年 最初の建設業許可(特-48)第1768号 1982 昭和57年 株式を名古屋証券取引所市場第二部へ上場 大阪営業所を支店に昇格 1988 昭和63年 測量業者登録 第(1)-17490号 建設コンサルタント業者登録 建63第4205号 宅地建物取引業者免許 第(1)-3787号 一級建築士事務所登録(い)第320号 1989 平成 元 年 資本金を1,594,500千円に増資 1990 平成 2 年 金沢支店を北陸支店と改称 1991 平成 3 年 敦賀支店を敦賀営業所と改称 1995年満期スイス・フラン建銀行保証付分離型 新株引受権付社債(35百万)スイスフラン発行 1995 平成 7 年 津営業所を三重営業所と改称 神戸営業所開設 1996 平成 8 年 横浜営業所、知多営業所開設 1998 平成10年 ISO9002認証取得 2000 平成12年 本店移転 名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ34階 2002 平成14年 ISO9001 : 2000 改訂登録 2003 平成15年 ISO14001認証取得 滋賀営業所開設 2005 平成17年 ISO14001 : 2004 改訂登録 2006 平成18年 京都営業所開設 長津工業株式会社加賀工場 名古屋女子大学高等学校 枇杷島駅(愛知県清須市) キュービックプラザ新横浜 ^

(3)

CONTENTS

●会社概要 ……… 1 ●社長に聞きました ……… 3 『時代のニーズを把握し、当社の特質特性・技術力を活 かして、地道に誠実に社会的貢献を果たしていきます』 CSR推進体制 ■CSR推進体制 ……… 8 技術・安全に関すること ■技術 ……… 9 ■建設構造物の品質 ……… 12  (品質マネジメントシステム) ■労働安全衛生 ……… 13  (労働安全衛生マネジメントシステム) ■鉄道安全 営業に関すること ■個人情報の保護 ……… 16 ■お客様アンケートの実施 環境に関すること ■環境マネジメントシステム ……… 17 その他経営管理に関すること ■コンプライアンス、企業倫理 ……… 20 ■コーポレートガバナンス ……… 21 ■事業継続(BCP)の必要性 ……… 22 ■リスクマネジメント ■雇用 ……… 23 ■情報セキュリティ ……… 25 ■情報開示 ■人権 ■社会貢献

名工建設株式会社

http://www.meikokensetsu.co.jp/ ●お問い合わせ先  企画本部 経営企画部  TEL.(052)589-1503(ダイヤルイン) [skilz] すべてに、たくみ。 都市中小河川山崎川改修 東部丘陵線(リニモ) 中部国際空港連絡線軌道施設 台湾高速鉄道(スラブ軌道)

(4)

聞き手 : 経営企画部 CSRレポート編集事務局 3 年間の計画として「第 14 次経営計画」を過日策定しス タートしたところです。  今回の計画におけるスローガンを「名工DNAの新た な進化と確実な継承」としていますが建設業を語る場合 において、DNAとはなかなか耳慣れぬ言葉であります。 「名工DNA」とは、この 68 年間に亘り培った伝統と経 験から生まれた当社の特質であり特性です。それは誰か ら教えられるまでもなく、当社で勤務する社員一人ひと りに自然と身についたものの集合体です。「安全と技術 を重視する体質」、「鉄道を軸とした維持補修工事分野で の技術力」、まさにこれらが「名工DNA」なのです。  当社が着実に成長し、社会的貢献を今後も続けてい くために、このDNAを最高の強みとし最大限に活かし ていくつもりです。 ― なるほど、その「名工DNA」を最大限に活かしてい くわけですね。しかし、生物学的には、DNAは進化する と言われていますが。それに関してはどうでしょうか。 増 永:建設業を取り巻く環境は絶えずめまぐるしく変 化しています。現 在 当社 が 所持する特 質特 性・技 術力 が、未来永劫、常に当社の強みとして機能するとは限り ません。我々は、非常に速い環境変化の流れの中で、当 社を取り巻く環境変化を正確に把握し、特 質特 性に新 たな価値を見つけ出し、新たな技 術力を獲 得するため の技術開発や新技術にも挑戦しているところです。

名工DNAの新たな進化と

確 実な継 承

社 長 に

聞 き ま し た

代 表 取 締 役 社 長 ま す な が   さ き お ― 本日はよろしくお 願 いいたします。先 般 策 定した 「第14次経営計画(平成21年4月∼平成24年3月)」 では、“名工DNAの新たな進化と確 実な継 承”という スローガンが掲げられています。ここでいう“名工DN A”について、少しお話し願えないでしょうか。 増 永:名工建設の前身である「名鉄工業株式会社」は 昭和16年6月に誕生しました。創業以来、既に68年余 りが経 過したところです。当初は国鉄 の鉄 道 工事 専門 業 者でありましたが、第二 次 大 戦 後、特 殊 会 社から脱 皮した近代的総合建設 業を目指し、様々な施 策を実施 しました。定 款の 変 更、名工 建 設へ の 社名の 変 更、増 資、株 式の上場 等を経て、現在の名工 建 設の姿が出来 上がったわけです。  その間、競 争 の 激しい建 設 業 界において、今 現在 だ けでなく将 来 的にも会 社を 発展させていくために、当 社で は 長 期 経 営 計 画 を 策 定して おり、今 年 度 から 先

社 長 に 聞 き ま し た

長年培った伝統と経験から生まれた

名工DNA

最 新、最 善 の 優 位 性に

進 化させる努力

次 世 代に伝 統と財産を

継 承 する責 任

 我々には元来備わっている「名工DNA」があります が、現状維持の状態のままでいつまでも通 用するもの ではありません。どのような環境下であっても、会社発 展の最高の強みとして機能させるために、我々はこの当 社の特質特性・技術力を常に最新で最善のものに進化 させていくことを念頭に日々の業務を進めています。 ― 我々社 員は、先 輩 諸氏から受け継いだ「名工DN A」をどのようにしていけばよいのでしょうか。 増 永:前述したように現在当社が所持している特質特 性・技術力は、もちろんある日突然に出来上がったもの ではありません。それは、当社で 勤 務した 先 輩 諸 氏が 多くの 苦 労 の 中 で 築 き上げ てきた 長年 の 実 績 が 基と なったもので、先 輩から受け継いだ伝 統 であり財産で す。この大 切な伝統と財産を我々の世代で途 絶えさせ るわけにはいきません。  将 来にわたっても、我々の 後輩たちがこれを 会 社 発 展の最高の強みとして機能させるために、我々には「名 工DNA」を確実に継承していく責任があるのです。

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聞き手 : 経営企画部 CSRレポート編集事務局 3 年間の計画として「第 14 次経営計画」を過日策定しス タートしたところです。  今回の計画におけるスローガンを「名工DNAの新た な進化と確実な継承」としていますが建設業を語る場合 において、DNAとはなかなか耳慣れぬ言葉であります。 「名工DNA」とは、この 68 年間に亘り培った伝統と経 験から生まれた当社の特質であり特性です。それは誰か ら教えられるまでもなく、当社で勤務する社員一人ひと りに自然と身についたものの集合体です。「安全と技術 を重視する体質」、「鉄道を軸とした維持補修工事分野で の技術力」、まさにこれらが「名工DNA」なのです。  当社が着実に成長し、社会的貢献を今後も続けてい くために、このDNAを最高の強みとし最大限に活かし ていくつもりです。 ― なるほど、その「名工DNA」を最大限に活かしてい くわけですね。しかし、生物学的には、DNAは進化する と言われていますが。それに関してはどうでしょうか。 増 永:建設業を取り巻く環境は絶えずめまぐるしく変 化しています。現 在 当社 が 所持する特 質特 性・技 術力 が、未来永劫、常に当社の強みとして機能するとは限り ません。我々は、非常に速い環境変化の流れの中で、当 社を取り巻く環境変化を正確に把握し、特 質特 性に新 たな価値を見つけ出し、新たな技 術力を獲 得するため の技術開発や新技術にも挑戦しているところです。

名工DNAの新たな進化と

確 実な継 承

社 長 に

聞 き ま し た

代 表 取 締 役 社 長 ま す な が   さ き お ― 本日はよろしくお 願 いいたします。先 般 策 定した 「第14次経営計画(平成21年4月∼平成24年3月)」 では、“名工DNAの新たな進化と確 実な継 承”という スローガンが掲げられています。ここでいう“名工DN A”について、少しお話し願えないでしょうか。 増 永:名工建設の前身である「名鉄工業株式会社」は 昭和16年6月に誕生しました。創業以来、既に68年余 りが経 過したところです。当初は国鉄 の鉄 道 工事 専門 業 者でありましたが、第二 次 大 戦 後、特 殊 会 社から脱 皮した近代的総合建設 業を目指し、様々な施 策を実施 しました。定 款の 変 更、名工 建 設へ の 社名の 変 更、増 資、株 式の上場 等を経て、現在の名工 建 設の姿が出来 上がったわけです。  その間、競 争 の 激しい建 設 業 界において、今 現在 だ けでなく将 来 的にも会 社を 発展させていくために、当 社で は 長 期 経 営 計 画 を 策 定して おり、今 年 度 から 先

社 長 に 聞 き ま し た

長年培った伝統と経験から生まれた

名工DNA

最 新、最 善 の 優 位 性に

進 化させる努力

次 世 代に伝 統と財産を

継 承 する責 任

 我々には元来備わっている「名工DNA」があります が、現状維持の状態のままでいつまでも通 用するもの ではありません。どのような環境下であっても、会社発 展の最高の強みとして機能させるために、我々はこの当 社の特質特性・技術力を常に最新で最善のものに進化 させていくことを念頭に日々の業務を進めています。 ― 我々社 員は、先 輩 諸氏から受け継いだ「名工DN A」をどのようにしていけばよいのでしょうか。 増 永:前述したように現在当社が所持している特質特 性・技術力は、もちろんある日突然に出来上がったもの ではありません。それは、当社で 勤 務した 先 輩 諸 氏が 多くの 苦 労 の 中 で 築 き上げ てきた 長年 の 実 績 が 基と なったもので、先 輩から受け継いだ伝 統 であり財産で す。この大 切な伝統と財産を我々の世代で途 絶えさせ るわけにはいきません。  将 来にわたっても、我々の 後輩たちがこれを 会 社 発 展の最高の強みとして機能させるために、我々には「名 工DNA」を確実に継承していく責任があるのです。

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― 社会が期待する建設 業の在り方について、お話し 願えますでしょうか。 増 永:前年の世界的同時不況から、景気の悪化テンポ は緩やかとなり、景気の底打ち感も出始めています。今 年度の政府建設投資は増加が見込まれることや、また、 民間設備投 資においても、景 気浮 揚とともに復調して いくのではないかとの観測もあり、全体の建設 投 資は 前年並みを期待しております。  このような中、建 設 業が 社 会の期待にこたえるため にはどう振る舞っていけば良いのかをよく考えていま す。建 設 業 の 生 産 物 そ の ものは、公共 性 が 高く・多様 なユーザーを抱え・長 期間にわたり社 会 地 域や環 境に 影 響 を及 ぼします。社 会・経 済・環 境それぞ れの 分 野 で建設 業として期待される社会的貢献をどのような形 で 表 現し 結 果を出すか、そ の 結 論はいつも同じです。 建設業の本来の姿である、社会 資本としての構造物を きちんと建設し、それらの安全性・利便性・耐久性を損 なわずきちんと維持管理するということです。  すなわち「高い安全と高い品質の確保・維持」、単純で すがこのことこそが一番大切なことであり、社会が建設 業に期待していることだと思っております。建設業の存 在意義を述べるうえでも普遍の真理だと思っています。 ― 次に、当社が果たし得る社会的貢献についてお聞 かせ願えますか。 増 永:社 会 の 建 設 業に対 する期 待に対して、いかに 継 続 的に応 えていくかがこれからの当社の課 題です。 「高い安全と高い品質の確保・維持」を具体的にどのよ うな形で実現できるのか、表現を変えれば、当社がいか に社会的貢献を果たし得ることができるかということ です。奇をてらうつもりは全くありません。今まで述べ てきた「時代のニーズを把握し、当社の特質特性・技術 力を活かして、地道に誠実に社会的貢献を果たしてい く」ことが、当社の基本的なスタンスです。  そして、全てに勝る社 会貢 献 活動は、基 本 的には安 全 の 確保 だと考えます。建 設 業 では例 外なく、会 社の 基 本方針として安全重視を掲げております。しかし、こ こで私の掲げた安 全の意味とは、建設 業として最 重要 視すべき事 項であるという意味 の 他に、当社にとって 安全の確保こそが最たる社会貢献活動であると確信し ているという意味でもあるのです。  当社の特質特性である鉄道工事の全ては運輸・流通等 に直結し、生活や経済活動に大きな影響を及ぼすことを ご理解していただけると思います。我々が安全に工事を 行っていることで、お客様に安全かつ安心して鉄道を利 用したいただくことができます。そのことが大きな社会 的貢献につながっているという信念を持っています。  全ての社員には、このことを常に意識し、使命感と誇 りを持ち、緊 張 感を持って仕事に当たるように伝 えて います。当然、鉄 道 以外の工事(建設物・構造物)につ いても、多くの人の 生 活 や 経 済活 動に直 結しており、 人々に安心かつ安 全に建物や道路を利用していただく ことが地 域に役 立つことであり、社 会 的 貢 献に繋 がっ ているという考えは変わりありません。 すなわち当社の社 員一人ひとりに元 来 備わっている安 全を重視するDNAをフルに活かすことにより、社会的 貢献を果たしていくつもりです。 ―「名工DNA」としての安全が社会的貢献につなが るのですね。他にも「名工DNA」を活かし社会的貢献 を果たしていくことがあるのですか? 増 永:新規の建設需要が停滞する中で、近年リニュー アル市場が大きな注目を集めています。国土 交 通省 等 の統計によると、建設マーケット全体に占めるリニュー アル工 事 の 完 成 工 事 高 割 合 は 、2 0 0 7 年 度 に は 約 25%に達したとされています。そしてこの割合は今後 ますます高まっていくことが予想されます。これからの 建設 業には、長 期間に亘って使用可能な品質の高い製 品、簡単に言うと長 持ちする製品を製作することが求 められています。また同時に、製作後も長期間に渡って 品 質の高さを維 持するニーズも深まっています。構 造 物の単なる出来 栄 えの良さだけを追求しても、社会が 期待する必要十 分 条 件を満たさないということです。 古くなったらすぐに建て替えるという時代から、良い建 設物を維持補修しながら長い期間利用する時代となっ たのです。  実は、この維持補修技術こそが、当社が最も得意とす る技術分野なのです。我々は会社創立時から鉄道の維 持補修を代表として数々の維持補修業務を遂行してき ました。また、維持補修技術の重要性を早期に認識し、 多くの維持管 理を専門とする技 術 者を育成してきまし た。当社の維持補修に長けた特質特性は、まさに「名工 DNA」であると言えるでしょう。  この特質特性を当社の社会貢献活動の一環として更 に活かせないかと考え、数年前から耐震・リニューアル に対応する組織を作り、検討を重ねてまいりました。他 社にはない技術力で新しい事業分野に育てるべく取り 組んだ結果、大きな手ごたえを実感したところです。ラ イフサイクル全体を通して構造 物をきちんと維持管理 することは、これからの時代のニーズに応えるという面 から、またその 他に地 球 環 境保 全の面からも、大きな 社会的貢 献に繋がります。今後は具体的な受注目標を 定めて実績を上げていくつもりですが、これに従事する 社 員には、鉄 道 工事に従事する社 員と同様、自分 の 仕 事に使命感と誇りを持ち業務に邁 進してもらうことを 望んでいます。 ― 最 近、事 業継続計画(BCP)という言葉をよく耳 にしますが、社会的貢献との繋がりはどのようにお考え でしょうか。 増 永:今、改めて社会的貢献を果たしていくために体制 を再整備しようと考えている分野があります。それは、 予期せぬ災害への備えという角度からの貢献です。  従 来より、当社には、平常時から災害発 生 時までの 対応体制、対 策項目、具体的な行動計画等を定めた防 災 計 画が 存 在しています。平成7年に発 生した 兵 庫 県 南 部 地 震 の 際、当 社 の 社 員 は 、この 防 災 計 画 に 基づ き、即時に人・機材・資材などをかき集めて被 災地に駆 け付け、睡眠時間も惜しんでの突貫 工事により新幹 線 を 無 事 復 旧させることが 出 来ました。これは、復 旧に

当社が果たし得る

社会的貢 献

維 持 補 修 時 代へ の 対応

社 長 に 聞 き ま し た

予期 せぬ 災 害 へ の 対応

現代社会に求められている

建 設 業の姿

社 会 が 期 待する建 設 業 の 在り方

全てに優 先する安 全 の 確 保

(7)

― 社会が期待する建設 業の在り方について、お話し 願えますでしょうか。 増 永:前年の世界的同時不況から、景気の悪化テンポ は緩やかとなり、景気の底打ち感も出始めています。今 年度の政府建設投資は増加が見込まれることや、また、 民間設備投 資においても、景 気浮 揚とともに復調して いくのではないかとの観測もあり、全体の建設 投 資は 前年並みを期待しております。  このような中、建 設 業が 社 会の期待にこたえるため にはどう振る舞っていけば良いのかをよく考えていま す。建 設 業 の 生 産 物 そ の ものは、公共 性 が 高く・多様 なユーザーを抱え・長 期間にわたり社 会 地 域や環 境に 影 響 を及 ぼします。社 会・経 済・環 境それぞ れの 分 野 で建設 業として期待される社会的貢献をどのような形 で 表 現し 結 果を出すか、そ の 結 論はいつも同じです。 建設業の本来の姿である、社会 資本としての構造物を きちんと建設し、それらの安全性・利便性・耐久性を損 なわずきちんと維持管理するということです。  すなわち「高い安全と高い品質の確保・維持」、単純で すがこのことこそが一番大切なことであり、社会が建設 業に期待していることだと思っております。建設業の存 在意義を述べるうえでも普遍の真理だと思っています。 ― 次に、当社が果たし得る社会的貢献についてお聞 かせ願えますか。 増 永:社 会 の 建 設 業に対 する期 待に対して、いかに 継 続 的に応 えていくかがこれからの当社の課 題です。 「高い安全と高い品質の確保・維持」を具体的にどのよ うな形で実現できるのか、表現を変えれば、当社がいか に社会的貢献を果たし得ることができるかということ です。奇をてらうつもりは全くありません。今まで述べ てきた「時代のニーズを把握し、当社の特質特性・技術 力を活かして、地道に誠実に社会的貢献を果たしてい く」ことが、当社の基本的なスタンスです。  そして、全てに勝る社 会貢 献 活動は、基 本 的には安 全 の 確保 だと考えます。建 設 業 では例 外なく、会 社の 基 本方針として安全重視を掲げております。しかし、こ こで私の掲げた安 全の意味とは、建設 業として最 重要 視すべき事 項であるという意味 の 他に、当社にとって 安全の確保こそが最たる社会貢献活動であると確信し ているという意味でもあるのです。  当社の特質特性である鉄道工事の全ては運輸・流通等 に直結し、生活や経済活動に大きな影響を及ぼすことを ご理解していただけると思います。我々が安全に工事を 行っていることで、お客様に安全かつ安心して鉄道を利 用したいただくことができます。そのことが大きな社会 的貢献につながっているという信念を持っています。  全ての社員には、このことを常に意識し、使命感と誇 りを持ち、緊 張 感を持って仕事に当たるように伝 えて います。当然、鉄 道 以外の工事(建設物・構造物)につ いても、多くの人の 生 活 や 経 済活 動に直 結しており、 人々に安心かつ安 全に建物や道路を利用していただく ことが地 域に役 立つことであり、社 会 的 貢 献に繋 がっ ているという考えは変わりありません。 すなわち当社の社 員一人ひとりに元 来 備わっている安 全を重視するDNAをフルに活かすことにより、社会的 貢献を果たしていくつもりです。 ―「名工DNA」としての安全が社会的貢献につなが るのですね。他にも「名工DNA」を活かし社会的貢献 を果たしていくことがあるのですか? 増 永:新規の建設需要が停滞する中で、近年リニュー アル市場が大きな注目を集めています。国土 交 通省 等 の統計によると、建設マーケット全体に占めるリニュー アル工 事 の 完 成 工 事 高 割 合 は 、2 0 0 7 年 度 に は 約 25%に達したとされています。そしてこの割合は今後 ますます高まっていくことが予想されます。これからの 建設 業には、長 期間に亘って使用可能な品質の高い製 品、簡単に言うと長 持ちする製品を製作することが求 められています。また同時に、製作後も長期間に渡って 品 質の高さを維 持するニーズも深まっています。構 造 物の単なる出来 栄 えの良さだけを追求しても、社会が 期待する必要十 分 条 件を満たさないということです。 古くなったらすぐに建て替えるという時代から、良い建 設物を維持補修しながら長い期間利用する時代となっ たのです。  実は、この維持補修技術こそが、当社が最も得意とす る技術分野なのです。我々は会社創立時から鉄道の維 持補修を代表として数々の維持補修業務を遂行してき ました。また、維持補修技術の重要性を早期に認識し、 多くの維持管 理を専門とする技 術 者を育成してきまし た。当社の維持補修に長けた特質特性は、まさに「名工 DNA」であると言えるでしょう。  この特質特性を当社の社会貢献活動の一環として更 に活かせないかと考え、数年前から耐震・リニューアル に対応する組織を作り、検討を重ねてまいりました。他 社にはない技術力で新しい事業分野に育てるべく取り 組んだ結果、大きな手ごたえを実感したところです。ラ イフサイクル全体を通して構造 物をきちんと維持管理 することは、これからの時代のニーズに応えるという面 から、またその 他に地 球 環 境保 全の面からも、大きな 社会的貢 献に繋がります。今後は具体的な受注目標を 定めて実績を上げていくつもりですが、これに従事する 社 員には、鉄 道 工事に従事する社 員と同様、自分 の 仕 事に使命感と誇りを持ち業務に邁 進してもらうことを 望んでいます。 ― 最 近、事 業継続計画(BCP)という言葉をよく耳 にしますが、社会的貢献との繋がりはどのようにお考え でしょうか。 増 永:今、改めて社会的貢献を果たしていくために体制 を再整備しようと考えている分野があります。それは、 予期せぬ災害への備えという角度からの貢献です。  従 来より、当社には、平常時から災害発 生 時までの 対応体制、対 策項目、具体的な行動計画等を定めた防 災 計 画が 存 在しています。平成7年に発 生した 兵 庫 県 南 部 地 震 の 際、当 社 の 社 員 は 、この 防 災 計 画 に 基づ き、即時に人・機材・資材などをかき集めて被 災地に駆 け付け、睡眠時間も惜しんでの突貫 工事により新幹 線 を 無 事 復 旧させることが 出 来ました。これは、復 旧に

当社が果たし得る

社会的貢 献

維 持 補 修 時 代へ の 対応

社 長 に 聞 き ま し た

予期 せぬ 災 害 へ の 対応

現代社会に求められている

建 設 業の姿

社 会 が 期 待する建 設 業 の 在り方

全てに優 先する安 全 の 確 保

(8)

社 長 に 聞 き ま し た

ゆとりと豊 かさから生まれる

社 会 的 貢 献

賃金もさることながら、当社が安定した雇用制度を維 持し社 員に雇 用への不安を与えず、社 員一人ひとりの 仕事に対する存 在価値を認め、社員一人ひとりの能力 を発揮できる環境を作り上げることではないかと思っ ています。そ のような 環 境の中で 働く社 員には、使 命 感・達成感が生まれてくるはずです。  このような環境づくりのために、ワークライフバラン スを推進しゆとりを創出する取り組みを行い、同時に、 社員の能力開発をはじめ人材育成にも力を入れており ます。企 業 の 社 会 的 責任にはこのようなことも含まれ るのではないかと思います。  初めに申し上げた通り、今年度は当社の第 14 次経 営計画の初年度でありますが、その重要項目の一項目 に「ゆとりと豊かさの追求」を掲げ、より良い職場環境 の維持・構築をしていきます。社員の「ゆとりと豊かさ の追求」は必ず企業の社会的貢献につながると思って います。 ― そうですね。これからも、社員一丸となって社会的 貢献を果たして参ります。 本日はどうもありがとうございました。 当たった社 員の 持つ技 術力、責任 感、使命感 等が結集 した結果であり、まさに地 域社会に貢 献を果たした貴 重 な 経 験であったと自負しています。また、無 事 復 旧 を果たし社会に貢 献出来たという側面の他に、その後 の 様 々 な 活 動 の 中 で、当 社に 対 する信 頼 度 が 確 実 に アップしたことを実 感しました。正直なところ、復旧時 にはそのようなことは期待すらしていなかったのです が、地 道に誠 実に当社の 役 割を果 たしさえすれば、世 間の方々からはちゃんと認めていただけるという一つ の自信にもなった次第です。  鉄 道のみならず災害時に社 会インフラを早期復旧す るという観点で、当社の社員が 持つ高い技術力や行動 力を活かせる術がまだまだ 存 在すると思っています。 昨今、当社の防災計画を体系的に再 整 備し、事 業 継 続 計画(BCP)のレベルにまでブラッシュアップさせる 取り組みを始 めたところです。もちろん計 画を実 行 せ ずに済むに越したことはありませんし、万一災害が発 生しなければその効果は見えない地道な取り組みでは ありますが、当社の 特 質特 性を活かすことのできる重 要な社会貢献活動だと確信しています。 ― 最後に社長のメッセージの中には、よく「ゆとりと 豊かさ」という言葉が出てきますが、これについて少し お話し願えますか。 増 永:私は企業が全 方位的に社 会的責任を果たすた めには、社 員のゆとりと豊かさが 重 要な要 素 の 一つだ と考えています。また、社 員にゆとりと 豊 かさが ない 会 社に 社 会 貢 献 はで きな い ので は な い かとも思って います。  なぜなら、社員がゆとりのないまま仕事をすれば「高 い安全と高い品質の確保・維持」が難しくなり、また、 お 客 様 の 希 望に 応 えることはで きな い ので は な いで しょうか?つまり、建設会社として一番大切な社会資本 整備という社会への負託に応えることが果たせないの ではないでしょうか?そして、私の考える豊かさとは、

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CSR 推進体制

CSR推進体制 社  長 CSR推進事務局 企画本部 CSR委員会 顧 客 株 主 取引先 地域社会 社員・従業員 取締役会 ステークホルダーとの関係構築 内部 通報

CSR

(企業の社会的責任) 名工建設株式会社は、事業活動を通じて社会的責任を果 たしていくことを最重点事項の一つとしてとらえています。 当社の事業活動には、最も得意とする鉄道保守業務をはじ めとして、道路や橋梁などの社会基盤整備工事やビル建設 などの生活環境整備工事などがあります。そのいずれにつ いても公共性が高いことから、高品質で安全、かつ快適に利 用できる建設構造物を提供していくことが当社の社会的責 任であると考えています。  2007年1月、取締役会にてCSR委員会の設置が決定され、CSR推進体制の整備を行いました。 CSR委員会ではCSRの主要項目について審議し、その結果は社長を通じ取締役会に報告されます。

CSR 推進体制

CSR対象項目を所轄する担当部局は、 関連する委員会等の事務を取り扱い、 結果をCSR委員会に報告する。 ■CSR主要項目 担当部局 安全に関すること ■労働安全衛生MS …安全部 技術に関すること ■技術情報 …………技術計画部 ■品質MS ………品質環境管理部 営業に関すること ■個人情報 …………法務部、各本部 環境に関すること ■環境MS ………品質環境管理部 その他経営管理に関すること ■リスク管理 ………法務部 ■コンプライアンス 法務部 ■内部通報 …………法務部 ■内部統制 …………経理部、総務部 ■社会貢献 …………総務部 ■知財管理 …………総務部 ■情報公開 …………総務部 ■情報セキュリティ …情報システム課 ■雇用、人権 …………人事部

■ CSR 対象項目の所轄

●CSR委員会の構成 社長 企画本部長 土木本部長、建築本部長、 軌道本部長、安全・技術本部長、 経営管理本部長、総務部長 委 員 長 副委員長 委 員 [skilz]

(10)

技術・安全に関すること

CSR

(企業の社会的責任) 建築部門では、既存建物の耐震補強やリニューアル工事の技術向上に努めています。特に地震対応技術については免震、制震に加 え、耐震補強工法の「SMIC(スミック)工法(内挿CESフレーム補強工法)」を当社で開発いたしました。 新築から既存建物の補修に至るまでトータル的にお客様のニーズにお応えする取り組みを継続的に実施していきたいと思います。

建築部門

1

技術

 当社は、産学共同研究や専門工事会社等との技術開発に積極的に取り組み、新技術保有に向け努めています。

一般施工技術

免震構造を有する有松総合事務所は実験施設を兼ねており、免震建物の 自由振動実験を行いました。建物に設備された地震観測システムによるデー タ収集と解析が継続実施されており、地震波が建物に与える影響が研究され ています。そしてこの施設は環境へも配慮し、クリーンで省エネルギー効果 が高いと注目される氷蓄熱式システムによる空調設備も導入されています。 ●LED照明や昼光利用制御を取り入れるほか、オフィスの一部はタスク&  アンビエントの手法を取り入れ、照明電力量の40%削減を目指します。 ●節水便器や水を使用しない無水便器の採用、太陽光発電で蓄電した電気  を夜間外部照明に利用します。 ●自家用発電機、受水槽を設置するほか、通信設備等も充実させ、当社の災  害対策拠点としての機能充実を図ります。 ●リフレッシュルーム等を設置するほか、屋上緑化やウッドデッキのある屋  上スペースを設け、社員のリラックススペースとして活用します。

新技術の研究

免震構造 名工建設 有松総合事務所(名古屋市緑区) 制震構造 名工建設 東京ビル ダンパー 変形小 地震動 制 震 構 造 制震構造は、減衰性能のある制震装置(ダンパー)が地震エネルギーを吸 収するため、地震時の建物の状態は弾性範囲内に留まり、柱・梁の損傷を防 ぎます。変形も抑えられることから、揺れが居住者に与える恐怖感も少なく、 居住性の向上が図られます。また建物躯体を蓄熱体として利用する空調シ ステムや屋上緑化を採用、空調に必要な電力使用量の低減等、環境に配慮 しています。 環境配慮技術 枇杷島新社屋(愛知県清須市) JR東海道本線枇杷島駅東側に新社 屋を建設しております。環境に配慮した さまざまな技術を採用し地球温暖化防止 に努めるとともに、災害時の復旧拠点と しての役割を果たす施設として設計され ております。 耐震補強工法 SMIC(スミック)工法※ 機能性環境改善塗材 ガイナ 宇宙ロケット先端部の耐熱(-100〜 600℃)で培われた最先端の技術を取り入 れて誕生した「ガイナ」は、建築のみなら ずあらゆる分野に適用可能な機能性環境 改善塗材です。塗るだけで断熱を可能に するほか、遮熱・結露防止・防音・防汚・空 気質改善など、15に及ぶ機能を発揮しま す。住まいの居住性能を飛躍的に向上さ せるだけでなく、太陽光線や照明の光を 受けた特殊セラミックが及ぼすイオン化作用によって、あたかも森の中に いるかのような理想的なイオンバランス空間を実現します。 平成18年4月より豊橋技術科学大学 と共同で開発し、日本建築防災協会によ る技術評価を取得し、実用化を図ってお ります。本工法は、高い耐震性能と経済 性を有しており、建物内部へ補強繊維コ ンクリートで製作したフレームを嵌めこ む為、工期も短く、施工時に発生する騒 音を低減させるメリットがあります。 豊橋技術科学大学 実験風景 ※建築物総合環境性能評価システム(CASBEE)の「Aランク(大変良い)」を取得。 ガイナを塗るだけで、夏は涼しく、冬暖かに ※商標申請中

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土木部門では、平成18年より開発を進めてきました「トンネル裏込注入工法」と「汚水処理装置」については、更なる改良を 行い、現在現場で施行しています。また他の新技術についても、新たに取組んでいます。

土木部門

トンネル裏込注入工法 SKILLS 超長距離圧送ネオグラウト工法(特許出願公開番号 特開 2009-24481) 材料の長距離圧送を可能にした工法 トンネルの補強工事において、覆工背面の空洞を充填する 工法です。坑外プラントから注入箇所まで国内初となる3km の長距離圧送に成功しました。また、再資源化対象のフライ アッシュを使用しグリーン購入を行い環境にも配慮した工法 となっております。 本工法は現在、鉄道トンネルの補強工事で施行中で、約2 年の実績を積み重ねています。発注者からも評価を頂いてお り、今度、更なる営業展開を図っています。 産業廃棄物減少化工法 SKILLS ハイブリッド汚水処理装置(実用新案出願済 実願 2009-2978) 異なる処理方法を組合わせた ハイブリッド型汚水処理装置 建設現場や商業施設から発生する汚水や汚泥水を、分離浄化する装置 です。本装置の使用により汚泥(産業廃棄物)を減少させ処理水をリユー スするため、環境負荷の低減やコストダウンを図ることができます。 平成19年に1号機を完成させ、平成20年度末までに4台所有して、現 場で使用しています。平成21年度からは、他社に貸し出す予定です。 特に汚泥水の分離・凝集・沈降では、岐阜大学と共同研究を行い成果を 修めることが、出来ました。

SKILLS 超長距離圧送ネオグラウト工法

施工イメージ図

東海道新幹線 京都保線所管内路盤改良工事 東海道新幹線 湘南保線所管内振動対策工事 長距離圧送注入距離 L=3km 主材用サイロ 給水・沈殿槽 ミキシングプラント 圧送ポンプ [skilz]

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CSR

(企業の社会的責任)

技術・安全に関すること

当社は、各種一般工事についても安全、品質確保などに必 要な資格の取得に力を入れています。主な資格保有状況は 右表のとおりです。

各種一般工事等に関する主な資格保有状況

当社は、創業以来60年以上にわたり鉄道工事を得意とする企業として業界のけん引役を担ってまいりました。今後も鉄道 技術の特性を生かした総合建設会社「安全と技術の名工建設」として、交通ネットワーク社会基盤の整備に貢献していきます。

鉄道技術

当社は、各種資格取得者について、継続教育(CPD)に積 極的に取り組んでいます。主に各種学会等の研修やセミナー などへの参加、社内に大学教授等を招いて技術講演会を開催 (年5回程度)するなど社員の能力向上に努めています。ま た年1回、社内で技術発表会を開催するとともに技術報告書 (平成19年度において第14号)を毎年発刊し、技術の蓄積 を図っています。

継続教育

当社は、鉄道の安全、安定輸送を確保する施工技術を確立するために、各種国家資格等の取得に力を入れています。特に鉄 道工事においては、(社)日本鉄道施設協会が認定する資格である「軌道工事管理者(新幹線)」「軌道工事管理者(在来線)」を中 心に多数有しており、3年毎の資格更新をしています。また自社内の研修センターにおいて、資格更新までの中間時点に「軌 道工事管理者」「軌道作業責任者」等の教育も実施し、施工技術の向上に努めています。

鉄道工事等に関する資格の取得と教育

鉄道安全および品質確保に必要な資格 線路保守は列車ダイヤの間合いを縫って作業をする関係上、安全確保のための教育を受けた資格保有者(下表参照)でなけ れば施工することができません。当社は、社員はもちろんのこと、多くの協力業者社員がこれらの資格を有しており、高い技 術で日夜、線路保守作業に励んでいます。 鉄道安全に関する教育 当社は、線路保守に関する技術を高いレベルで維持・向上させ、さらに伝承するため、社員はもとより協力業者社員に至る まで、鉄道安全に関する教育を実施しています。 平成21年4月1日現在 資格名 保有数(人) 技術士 14 1級土木施工管理技士 373 1級造園施工管理技士 86 1級管工事施工管理技士 14 測量士 93 1級建築士 110 1級建築施工管理技士 184 コンクリート技士 89 鉄道安全に必要な資格及び保有数 平成21年4月1日現在 資格名 在来線 新幹線 有効期間 資格更新に必要な要件 軌道工事管理者 637 578 3年間 ●更新講習会(1〜3日)の受講 ●医学適性検査(毎年) ●運転適正検査(3年毎) 軌道作業責任者 492 402 工事管理者 1,324 1,162 保守用車運転者 469 328 重機械運転者 1,178 諸車甲作業責任者 − 143 列車見張り員 278 285 1年間

(13)

当社は、鉄道工事計画から施工まで一貫して技術が習得できるよう、鉄道会社と相互出向による人事交流を実施しています。

鉄道会社との人事交流

当社は、お客様の満足されるものを提供できる仕組みを国際標準規格(ISO9001)に適合させてマネジメントシステムを 構築し、運用しています。 工事施工に関連するお客様からのクレームについては、情報を収集・分析して、早期に対応するとともにマネジメントシス テムの改善に努めています。

2

建設構造物の品質

当社は、「名工建設 企業憲章」の下で、土木構造物の 設計及び施工、建築物の設計及び施工、軌道構造物の施 工及び維持管理を通じて、お客様の満足が得られるも のをつくり、事業活動における継続的な改善を積極的 に推進するため、次の事項を実施する。 顧客のニーズを先取りするとともに、品質に関わる重大な 不適合を予防するために、各部門で適切な品質目標を設 定する。 顧客の満足する製品を提供するために、製品実現の適 切な段階で的確な検査・試験を実施する。 必要かつ適切な時期に内部コミュニケーションを実施する。 クレームの情報、改善提案の情報を収集・分析し、品質 方針の見直しを含め、品質マネジメントシステムの有効 性を継続的に改善する。

品質方針

 平成21年5月1日表明 当社は、年2回の内部品質監査と(財)日本品質保証機構 による年に1回の外部審査を実施し、効果的かつ効率的な 品質マネジメントシステムとなるよう継続的改善に取り組 んでいます。 1.外部審査(JQA審査)  ●平成20年度、品質マネジメントシステムは更新審査   ①更新審査実施日    ・2008年6月17日(火)〜6月20日(金)   ②更新審査の結果    ISO9001:2000規格に基づく品質マネジメントシ    ステムが包括的に継続して有効であると判定され、    登録の更新が認められました。 2.内部品質監査  ●平成20年度は、年2回の内部品質監査を実施しました。   ①内部品質監査実施日:    ・2008年6月2日(月)〜6月30日(月)及び     11月17日(月)〜12月24日(水)   ②内部品質監査の実施規模    65部署、ならびに51プロジェクトを232名の内    部品質監査員にて実施

内部品質監査と外部審査

平成20年度における品質マネジメントシステムの実績

●お客様に満足していただける安全な構造物の提供 当社では、建設構造物の安全に関する法規制等を遵守するとと もに、エンドユーザーの立場に立った信頼性設計を実施していま す。また工事施工に先立ってお客様のニーズ等を施工検討会で確 認するとともに、プロセスにおける監視、測定、分析を実施するこ とで品質管理の徹底を図り、お客様に満足していただける構造物 を提供しています。 4 3 2 1

品質マネジメントシステム

線路を守るプロフェッショナルとしての技術を維持・継承 していくために、社員、作業員が実際に保線作業の技術を習 得できる実習線設備を愛知県北名古屋市に新設しました。 新幹線軌道、在来線軌道、分岐器など、教育に欠かせない本 格的な設備を有しています。ここで線路を保守するための ノウハウ、軌道構造理論などが教育されています。

技術研修センター(名工建設軌道実習線)

講習室 実習線 [skilz]

(14)

CSR

(企業の社会的責任)

技術・安全に関すること

社員、従業員の健康管理

●社員、従業員の健康管理 当社では、定期健康診断を実施し、社員、従業員の健康管理をし ています。平成18年より、アスベスト診断をあわせて実施してい ます(関連工事対象者)。また人間ドック受診希望者に対し、受診 費用を負担しています。 ※1032名が上期健康診断受診し、内619名に対し、人事部より二  次検診の受診を通知いたしました。 ●メンタルヘルスケア 当社では、厚生労働大臣より勤労者財産形成促進法に基づく福 利厚生会社に指定された企業と電話相談に関する契約を締結し、 社員、従業員及びその家族の精神的なサポートを実施しています。 (平成18年9月より実施)

4

鉄道安全

当社は、極めて公共性の高い鉄道事業の線路保守を行う会社として、強い「使命感」と「責任感」を持って日々、社会に貢献し ています。線路保守は毎日、毎夜行っていますが、小さなミスでもひとたび輸送に支障を来たせば、直接社会に大きな影響を 与えてしまいます。当社は、社員、作業員一人ひとりに至るまでこのことを自覚させ、鉄道安全を徹底しています。 当社は、企業理念及び行動規範において安全第一を掲げ、「安全の確保」をあらゆる事業の前提要件に位置づけております。 この目的を達成するため、「名工建設労働安全衛生マネジメントシステム(愛称 : MOHS)」を構築し、社員、作業員が一体と なって維持・改善に努め、安全確保を最優先に事業に取り組んでいます。具体的には安全作業の基盤となる作業標準の整備や 作業現場施設・設備の安全対策の確実な実施、不安全行動の原因分析と策定された改善策の周知徹底、ならびに労働安全衛生 法規制の理解と遵守などであり、MOHSに則り確実に行っています。

3

労働安全衛生

当社は「安全第一」を旨とし、誰もが安心して働ける、労 働災害のない明るく充実した職場環境を創造するため、 本店・支店と現場が一体となって労働安全衛生管理活動を 推進するよう、次の事項を実施する。 「社員及び作業員の安全の確保はあらゆる事業活動の前 提要件である」との認識のもとに、最優先に労働安全衛生 管理活動に取り組む。 労働安全衛生に関する法令並びに当社の規定・作業手順 を遵守し、全員参加の労働安全衛生活動に取り組み、現 場における労働者の安全と健康を確保する。

労働安全衛生方針

 平成21年4月1日表明

労働安全衛生マネジメントシステム

1 2 労働安全衛生マネジメントシステム(MOHS)を実施運用 し、継続的にシステムの改善を図ることにより、労働災害 等の発生を防止する。 本店・支店・現場・協力業者が一体となった労働災害防止 体制を確立し、「労働安全衛生方針」の周知を図る。 現場作業におけるリスクアセスメントを実施し、労働災害 等の未然防止を図る。 重点的な取り組みとして、次の3点に取り組む。 建設三大災害(墜落・転落災害、建設機械・クレーン等災 害、崩壊・倒壊災害)の防止 交通事故の防止 労働衛生管理の向上 過去に発生した労働災害等の、再発防止対策を徹底する ことにより、効果的な労働災害防止活動を推進する。 4 3 6 7 5

(15)

当社は、公共交通機関としての鉄道事業の重要性を認 識し、鉄道の安全・安定輸送及びセキュリティ確保のため、 本店・支店と現場が一体となって、企業活動を継続的に推 進するよう、次の事項を実施する。 鉄道安全が輸送業務の最大の使命であることを強く自覚 し、工事に従事する。 鉄道事業者の定める諸規則、工事示方書並びに基本動作 を確実に遵守するとともに当社の定める作業手順を遵守 する。 本店・支店・現場・協力業者が一体となった事故防止体制

鉄道安全方針

 平成21年4月1日表明 を確立し、「鉄道安全方針」の周知を図り、それに基づく 活動の定着及び向上に努める。 重点的な取り組みとして、次の3点に取り組む。 重大な運転事故の絶滅 触車災害の絶滅 感電災害の絶滅 鉄道事業者と協調して異常時対応の体制を整備し、その 周知と訓練を通じて対応の迅速化を図ることにより、危 機管理能力の向上を目指す。 過去に発生した運転事故等の再発防止対策を徹底する ことにより、効果的な鉄道安全活動を推進する。 電車が毎日走行すると、線路直下の軌道バラスト (砂利)が緩み、お客様が快適に利用できなくなりま す。しかし、線路保守を確実にすることにより…… 電車が安全に、安定したダイヤで走行し、お客様が 快適に利用できるのです。 当社はそんな仕事をしています。 1 2 4 5 6 3 1年365日、一日の休みもなくたくさんのお客様を運ぶ 東海道新幹線。その線路、構造物の保守をするため、私たち は毎日終列車後の深夜に作業をしています。翌朝の始発列 車の時刻に追われながらも、線路保守のプロフェッショナル として、重機械等を使用し、確実な点検とミリ単位の高精度 な管理目標値(下表参照)のもとで線路保守を行っています。 列車が270km/hで何事もなく走行することが、当社に とって唯一無二の目的です。

新幹線作業における安全確保

東海道新幹線の軌道管理目標値 目的 軌道のずれの項目 仕上り誤差目標値※ 走行 安全性 10mごとのレール頂面の長さ方向の凸凹 4mm以内 10mごとのレール側面の長さ方向の凸凹 3mm以内 左右レールの間隔誤差 2mm以内 左右レールの高さの差 3mm以内 線路の一定間隔における平面生(ねじれ) 3mm以内 ※仕上り誤差目標値 : 工事施工後の仕上り誤差の基準値 ロングレール更換の様子(新幹線) [skilz]

(16)

技術・安全に関すること

CSR

(企業の社会的責任) ●列車見張員 列車ダイヤを確認しながら、作業員全員に列車の通過を知らせ る人のことを言います。作業員全員の命を預かる重要な任務を遂 行しています。作業の都合等でこのまま列車を通過させることが 危険であると判断した時は、躊躇なく列車に向かって停止の手配 を取ります。 ●限界確認者 列車を通過させるため作業を中断する時、器具、材料等が列車 に当たらない場所にあることを確認する責任者のことを言います。 作業中も常に限界支障がないか注意を払っています。 東海道本線をはじめとして、地元住民の足として欠かせ ない在来線鉄道。当社はその線路、構造物の保守をしてい ます。新幹線とは異なり、深夜においても貨物列車等が走る 在来線の作業は、常に列車ダイヤの合間を見て行っていま す。工事現場を列車が走行するという極めて危険な状況の 中で、我々は定められたさまざまなルールを確実に、また寸 分の間違いもなく実行し、自らの安全を確保しています。常 に何分か先にやってくる列車のことを頭に入れ、全員がその ための備えを確認しながら作業をしています。

在来線作業における安全確保

●跡点検 一日の作業終了後、現場を離れる前に必ず実施する点検のこと を言います。7人が線路上に横一列になり、徒歩で一斉に器具、材 料等の置き忘れがないかを確認します。 この7人のことを“七人の侍”ともいい、この作業によって、列車 運行に支障がないことを確認します。 跡点検の様子 確認車による軌道確認 ドクターイエローによる軌道検測 すべての夜間作業終了後、列車の安全を確認するため、全線にわたり運転される車 両のことを言います。 作業終了後、確認車が異常の有無を確認します。 現在、東海道新幹線は一時間に11本の過密ダイヤで、しかも270kmの高速で毎日運 行されています。高速で走る車両は線路に対し、上下方向、左右方向に微妙な狂いを 生じさせます。私達は毎日終列車が通過し、始発列車が走るまでのわずか数時間に、こ の狂いを「管理目標値」内に修正する作業を行っています。 この作業はミリ単位の精度で行われ、熟練した技術者でなければ修正できないほど 高度な技術力を要求されます。またこの作業が正確に行われているか否か、線路の状 態に異常がないか等を全線にわたり「ドクターイエロー」が検査します。

確認車

ドクターイエロー

C

olumn

〈コラム〉

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営業に関すること

CSR

(企業の社会的責任) 当社は、高度情報通信社会における個人情報保護の重要性 を認識し、以下の方針に基づき個人情報の保護に努めます。 法令、規範の遵守 当社は、個人情報の取扱いにおいて、個人情報の保護に 関する法令および規範を遵守します。 個人情報の管理と適切な収集、利用および提供 当社は、個人情報の管理責任者を設置し、個人情報の管 理に努めるとともに個人情報の収集、利用、提供において 法令に従い、適切な取扱いを行います。 個人情報の安全対策 当社は、個人情報への不正アクセス、個人情報の紛失、破 壊、改ざんおよび漏えいの予防・是正に努めます。 個人情報保護のための社内規程の策定、および継続的改善 当社は、社員、従業員が個人情報の重要性を認識し、個 人情報を適切に管理するための個人情報保護規程を策定 し、これを維持し継続的に改善してまいります。

個人情報保護方針(プライバシーポリシー)

個人情報はビジネスを行う限り、紙、データ等何らかの 形で発生しています。当社は、「漏えいを防ぎ、情報を守る」 を念頭に以下の事項を実践しています。

個人情報保護のために当社がしていること

●個人情報保護教育の実施 当社では、教育訓練を推進するための個人情報保護コンプラ イアンスプログラムを策定するとともに、階層別研修等を利用 し、個人情報保護に関する定期的な教育を実施しています。 ●個人情報の取得は、利用目的を明確に定めたうえで、その目 的達成のために必要な場合のみ実施します。 ●個人情報、個人データへの不正アクセス、破壊、改ざん、漏え いに対しては、情報セキュリティの統制システムが機能してい ます。 ●個人情報、個人データの漏えい等が発生した場合には被害の 拡大防止とその他必要な対策を講じます。 1 2 3 4 ●お客様アンケートの実施 当社では、お客様の声を品質改善に取り入れるため、民間建築工事 の竣工時およびその1年後にお客様アンケートを実施しています。 お客様アンケートでは、品質・施工/施工体制・クレームなど、あら ゆる角度からお客様の忌憚のない意見を頂くことで、お客様の要求に 沿った建設構造物の提供を常に追求しています。特にクレームにつ いては受付後、速やかかつ誠意ある対応を心がけています。

1

個人情報の保護

2

お客様アンケートの実施

●累計回収率(平成14年以降) 累計送付件数=176件 累計回収数=153件 累計回収率=86.9% [skilz]

(18)

その他経営管理に関すること

環境に関すること

CSR

(企業の社会的責任) 当社は、「名工建設企業憲章」の下で、すべての事業活動 において良好な環境の保全・創出に寄与することが社会の 持続的発展に貢献する重要課題と位置づけている。積極 的な環境保全活動を推進するため、次の事項を実施する。 各部門の業務に関わる環境への影響を把握し、適切な環 境目的・目標の設定及び見直しにより、継続的に改善する。 環境に関する法規制及び当社が同意する外部からの要 求事項を遵守する。 汚染の予防、環境負荷の低減を図るために、次の事項を 重点的に取り組む。 省資源、省エネルギーに努める。 建設副産物の発生抑制、リサイクル、適正処理に努める。 地球温暖化防止に努める。 役職員及び協力業者の環境保全の意識向上に努める。 地域社会との良好なコミュニケーションを図り、必要な 環境情報を公開する。

環境方針

 平成21年5月1日表明 当社は、年2回の内部環境監査と(財)日本品質保証機構 による年に1回の外部審査を実施し、効果的かつ効率的な 環境マネジメントシステムとなるよう継続的改善に取り組 んでいます。

内部環境監査と外部審査

1 2 3 4 ●環境目的・目標の達成状況 社会に対する環境情報の公開は、事業活動を推進していく上で の当社の責務であると考えています。現在、関係する情報を収集 し、環境情報の公開に向けた準備作業をしています。 5

環境マネジメントシステム

当社は、2003年9月5日に国際標準規格(ISO14001)を認証取得し、全店で環境保全活動に取り組んでいます。 1.内部環境監査  ●平成20年度は、年2回の内部環境監査を実施しました。   ①内部環境監査実施日    ・2008年7月14日(月)〜8月29日(金)及び    11月17日(月)〜12月24日(水)   ②内部環境監査の実施規模    47部署、ならびに34プロジェクトを162名の内    部環境監査員にて実施 2.外部審査(JQA審査)  ●平成20年度、環境マネジメントシステムは定期審査   ①更新審査実施日    ・2008年9月9日(火)〜9月12日(金)   ②更新審査の結果    ISO14001:2004規格に基づく品質マネジメント    システムが包括的に継続して有効であると判定さ     れ、登録の更新が認められました。

平成20年度における環境マネジメントシステムの実績

区分 2009年度の環境目標 土木部門 ・施工段階でのCO2排出量を施工高当たりの原単位(t/億円)で比較して、少しでも削減すべく努力する。 目標値:昨年度比、2%削減を目指す。 ・部門内の通常プロジェクトにおけるグリーン調達の実績の把握を目標とする。 軌道部門 ・鉄道運転障害となる工事事故を発生させない。・鉄道運転障害となる恐れのある工事事故を発生させない。 建築部門 ・施工段階でのCO2排出量を施工高当たりの原単位(t/億円)で比較して、少しでも削減すべく努力する。 目標値:昨年度比、1%削減を目指す。 ・建設混合廃棄物の排出量削減を原単価(kg/㎡)あたりで比較して、削減すべく努力する。 目標値:初期値14.0kg/㎡の5%削減を目指す。 総務部門 ・オフィス活動でのCO2排出量を施工高当たりの原単位(t/億円)で比較して、削減すべく努力する。 目標値:CO2排出量、昨年度比、2%削減を目指す。 ・オフィス活動におけるグリーン調達の実績が向上するよう各店で活動する。 営業部門 ・維持・補修・改良・改築工事の受注を拡大する。 目標値:9件以上・環境技術「ガイナ」及び「ハイブリッド汚水処理装置」などを営業活動時に顧客へ提案する。 目標値:9件以上

2009 年度 環境目標

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区分 【全店共通】 施 工 ・施工段階におけるCO2排出量 【全店共通】 オフィス ・オフィス活動におけるCO2排出量の削減活動を積極的に展開する。 【目標値:前年度実施値(3.106t-CO2/億円)の2%削減を目指す】 【全店共通】 オフィス 施 工 ・環境負荷の低減に寄与するために、グリーン調達を促進する その他 イメージアップ 防犯 道路交通障害 水質汚濁 振動 騒音 粉じん 0 1 2 3 4 5 6 7 8 7 2 1 1 1 1 4 4 ①各店の総務部で、事務用品のグリーン調達の現状を把握。  支店で固有の環境目標を設定し、活動された内容が報告されている。 ②建設三団体の手引きを基に、当社の“グリーン調達ガイドライン(案)”を作成。  今後、関係者で内容を検討し、具体的な活動へ展開する。 単位:t- CO2/ 億円(完成工事高) ・部門別施工段階のCO2排出量原単位 利害関係者との外部コミュニケーション情報:[外部コミュニケーション記録]の一覧表 (2%削減した値は、3.043t- CO2/ 億円) 第68期(平成20年度)年間 単位:件 《参考》建設三団体の2007年度の調査結果  〔 土 木 工 事〕 63.93t-CO2/ 億円  〔 建 築 工 事〕 14.61t-CO2/ 億円  〔土木 + 建築〕 30.53t-CO2/ 億円 ※ガソリン消費量:467,160ℓ(前年比 176,891ℓ↓) 土木部門 48.72t-CO2/億円 軌道部門 13.88t-CO2/億円 建築部門 19.91t-CO2/億円 全体平均 28.24t-CO2/億円 エネルギー別の増減 電  気 0.13%↑ ガソリン 27.4%↓ 水  道 11.3%↓ ガ  ス 61.7%↑ 重  油 14.3%↓ 軽  油 40.0%↓ 灯  油 前年値 0 2008年度 環境パフォーマンスデータ 電気 39.37% ガソリン 53.72% 水道0.11% ガス2.71% 重油3.85% 軽油0.14% 灯油0.10% 3.15 3.1 3.05 3 2.95 2.9 2.85

2.962

3.106

第67期 第68期

4.6%

の減少

[skilz]

(20)

環境に関すること

CSR

(企業の社会的責任) 鉄道は地球環境への負荷が少ない輸送機関です。東海道新幹線(700系「のぞみ」)と航空機(B777-200)を 比較した場合、東京〜大阪間を移動する際の1座席あたりのエネルギー消費量は約6分の1、CO2排出量では 約10分の1であり、東海道新幹線は圧倒的な環境優位性を有しています。(出典 : 2007 JR東海・環境報告書) 当社は、今後ともこの地球環境に優しい鉄道を確実に維持管理してまいります。 最近の軌道構造は、環境破壊につながる木マクラギの代替えとして、合成マクラギの使用が盛んになってきました。 樹脂の合板を重ね合わせた素材で木マクラギより軽く、耐久性にも優れています。またバラスト軌道に変わり、5m のコンクリート板を連続使用する「スラブ軌道」も新しく建設される新幹線などでは主流になってきました。メンテナン スにかかる費用が削減されるメリットがあります。

鉄道の利用そのものが地球環境に優しい

環境に配慮した新しい軌道構造

●建設副産物の管理 建設副産物管理については、当社で規定している「建設副産物管理規程」「建設副産物管理マニュアル」等により、法令遵守や3R(Reduce[発生抑 制]、Reuse[再使用]、Recycle[再生利用])等適正処理に努めているところです。 平成20年度は、建設副産物パトロールを全店55現場で実施し、課題等について指導を行うことで、建設副産物適正処理についての管理知識向 上に努めました。また、社内研修等の機会を利用し、建設副産物の適正処理に向けた教育も実施しました。 平成20年度建設副産物管理に係る実績、ならびに平成21年度管理目標は次の通りです。 ●環境教育の実施 環境教育は、階層別研修、OJT、外部研修を利用して実施しています。全役職員が個々の業務に伴う環境影響、環境保全の必要性を認識し、自 主的な行動を実践するための啓蒙活動を推進しています。 ●社員、従業員の自主的取り組みへの支援 ・“チームマイナス6%”に参加し、地球温暖化防止活動を実施しています。 ・地方自治体が主催する活動等の情報提供をするとともに、積極的に参加することを推奨しています。 ●グリーン調達の推進 ・オフィスでは、事務用品のグリーン調達を中心に推進しています。 ・工事の設計、施工段階における建設資材等においても、お客様へのグリーン調達提案をしています。 平成21年度の管理目標 建設副産物管理に係る実績及び管理目標に対する評価(平成20年度) 項目 単位 平成19年度実績 平成20年度目標値 平成20年度実績 適正処理 不法投棄等違法行為 件/年 0 0 0 発生抑制 建設廃棄物発生量 建設廃棄物埋立処分量 完工高百万円当たり廃棄物発生量 完工高百万円当たり最終処分量 t /年 t /年 t /百万円 t /百万円 174千 4.1千 2.2 0.08 ─ ─ 3.2 0.20 192千 4.0千 2.8 0.13 分別回収 混合廃棄物発生量 混合廃棄物発生割合 特定建設資材発生量 特定建設資材発生割合 t /年 % t /年 % 4.6千 2.7 68千 38.8 ─ 1.4 ─ ─ 1.8千 0.9 71千 36.7 リサイクル 建設廃棄物リサイクル率 コンクリート塊リサイクル率 アスファルト塊リサイクル率 木くずリサイクル率 建設汚泥リサイクル率 建設発生土リサイクル率 廃鉄道バラストリサイクル率 % % % % % % % 97.3 99.8 99.2 93.8 89.0 68.5 99.6 89.0 96.0 98.0 62.0 65.0 80.0 96.0 97.5 99.8 99.9 84.9 83.2 76.1 99.2 平成21年度 目標値 記事 0 ─ ─ 3.2 0.15 平成17年建設副産物実態調査等 平成18年資料業界平均:0.11t /百万円 ─ 1.4 ─ ─ 平成17年建設副産物実態調査3.8% 91.0 96.0 98.0 85.0 70.0 85.0 96.0 自主行動計画2010年目標 ※91.0 ※96.0 ※98.0 95.0 75.0 90.0 コンクリート塊に準ずる 第67期全店完工高 77,546百万円 第68期全店完工高 67,791百万円 対前年比87.4% 自主行動計画:建設業の環境保全自主行動計画目標値フォローアップ第10回 (社)日本建設業団体連合会 2007年9月 ※印はフォローアップ第9回 2010年目標値

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〈コラム〉

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