1-1
1. はじめに
1. 1 システムの目的と適用 このシステムは、独立行政法人水資源機構(以下、「水機構」とします)において管理している、 機械設備の保全台帳の作成、異常発生対応を支援する目的で作成されたものです。 このシステムでは、以下の機能を有します。 ・ 設備情報の初期登録機能 ・ 異常発生調書の作成機能 ・ 日常点検登録票の作成機能 ・ 定期点検および分解(詳細)点検登録票の作成機能 ・ 整備・機器更新の登録票の作成機能 ・ 工事発注登録票の作成機能 ・ 点検帳票の作成・カスタマイズ機能 ・ 点検データ取り込み機能 ・ データの検索機能 ・ 劣化傾向グラフ作成機能 ・ 信頼性解析グラフ作成機能 ・ データ間リンク貼付け及びリンク切離し機能 ・ データ統合機能 1. 2 使用上の注意 機械設備保全システムはCD-R からインストーラにより、ユーザのコンピュータのハードディ スク(Program Files フォルダ)にインストールされます。同時にショートカットがデスクトッ プ上に作成されます。このシステムを使用するコンピュータには以下の環境が必要です。また快 適な作業環境を維持するため、システム使用中は他のソフトウエアを閉じておくことをお勧めし ます。 インストールの方法については、インストールマニュアルを参照してください。z OS は Windows 2000 Professional や Windows XP Professional を想定しています。 z MS-Access 2002 および MS-OfficeXP がインストールされていることが必須です。 z Acrobat Reader がインストールされていることが必須です。 さらに、システムおよびデータのバックアップは定期的に取ることを強くお勧めします。その 際、機械設備保全システムのフォルダごと別の記憶媒体(CD−R、MO 等)に保存すれば確実な バックアップが作成できます。 1-2 1. 3 データベースおよび解析機能の種類と構成 本システムは以下のデータベースから構成されています。 z 設備管理台帳データベース: 設備の諸元データベース、技術的な仕様の他に写真・図 面も登録することができます。また、カスタマイズされ た点検帳票を保管する機能もあります。 設備管理台帳データベースは、「機械設備保全手法合理 化検討業務」(平成 14 年度)において作成した「点検帳 票作成システム」に付随する設備諸元データベースを適 用しています。 z 異常発生調書データベース: 水機構では、保有する設備に異常(事故、故障、不具合 等)が発生した場合、内部手続きとしてその詳細を報告 する義務があり、また必要があれば社会基盤を担う水資 源設備の運営者として対外的にそれらを説明する責務 があります。 よって、水機構内部によって定められている異常発生時 の報告書類の作成を支援する機能を追加しております。 z 点検・整備記録データベース: 完了検査時記録、点検記録、計測記録、故障記録、機器・ 部品交換記録、給油・調整・補修記録等を蓄積するデー タベースです。将来の信頼性解析、劣化傾向予測、類似 対策工検索等の基礎データとなります。なお、本システ ムでは、点検・整備記録データベース以下のとおり細分 化した、データベースを構築しました。 ¾ 日常点検記録データベース ¾ 定期・分解(詳細)点検記録データベース 定量データ(測定値)記録データベース ¾ 整備・機器更新記録データベース
(参考資料)
システム概要
1-3 z 工事発注記録データベース: 点検、整備、補修、更新の作業を外部に発注した場合の 外注履歴のデータベースです。予算作成等の基礎データ となります。 z 劣化傾向グラフ作成機能: 計測値を用いて、劣化傾向グラフを作成する機能です。 z 信頼性解析グラフ作成機能: ヒストグラム、ワイブルチャート、ワイブルパラメータ 解析結果(回帰直線関数・ワイブル関数等)及び MTTF を作成・表示する機能です。 本システムを構成しているデータベースの種類と構成を図1.3-1 に示します。 設備管理台帳 データベース 異常発生調書 データベース 日常点検記録 データベース 定期・分解(詳細) 点検記録 データベース 整備・機器更新 記録データベース 工事発注記録 データベース メインデータベースに従属する サブデータベース 、 各保全台帳作成時 設備管理 台帳データベース側から以下の 。 基本情報を引用しています ・事業所名 ・施設名称 ・設備名称 ・設備固有名称 ・設備番号 ・整理番号 事業所名 で連携 整理番号で 連携 定量データ (項目) 定量データ ( ) 測定値 予備品データ 異常発生 報告書 整理番号で 連携 点検帳票 劣化傾向 グラフ 信頼性解析 グラフ 解析機能 図 1.3-1 データベース構成図 1-4 1. 4 対象とする機械設備 このシステムが対象とする機械設備は以下の通りです。これらは独立行政法人水資源機構にお いて多数を占める機械設備を想定しています。 一部の特殊なゲート、ダム管理用昇降設備、流木止設備、通船設備等については、諸元の登録 は可能ですが、標準的な点検帳票類が作成されていないもしくは該当しないため点検帳票類の出 力はできません。 表 1.4-1 システムの対象とする機械設備 大項目 中項目 小項目 クレストラジアルゲート ①非常用洪水吐きゲート (含む予備ゲート) クレストローラゲート 高圧ラジアルゲート ②常用洪水吐きゲート (含む予備ゲート) 高圧ローラゲート ③選択取水ゲート 直線多段式ゲート ホロージェットバルブ ジェットフローゲート (1)ダム用ゲート設備 ④小容量放流設備 フィクストコーンバルブ (含ハウエルバンガーバルブ) シェルローラゲート ①堰ゲート 起伏ゲート ローラゲート ②水門・樋門 スライドゲート 水路ラジアルゲート (ウォッチマンゲート、アミルゲート) ゴム起伏堰 (2)河川・水路用ゲート設備 ③その他ゲート・バルブ バタフライバルブ ①揚水ポンプ設備 (3)ポンプ設備 ②排水ポンプ設備 ①除塵設備 ②係船設備 ③堤内排水設備 (4)関連付属設備 ④水質保全設備(表層/深層曝気設備)
1-5 1. 5 台帳・帳票の整理番号 1. 5. 1 各台帳・帳票の整理番号 各台帳に記録されている整理番号は、以下のルールによって番号が振られています。また、出 力される帳票にもこの整理番号が用いられています。 整理番号の構成 z 設備諸元データ... K-○○○-□-△△△ z 異常発生調書... I-○○○-□-△△△-XXXXXX z 日常点検記録... N-○○○-XXXXXX z 定期点検・分解点検記録... T-○○○-□-△△△-XXXXXX z 整備・機器更新記録... S-○○○-□-△△△-XXXXXX z 工事発注記録... J-○○○-XXXXXX ここで、 ○○○ :事業所コード(3 桁)を参照してください(表 1.5-1)。 □ :設備種別(1 桁)を参照してください(表 1.5-2)。 △△△ :各事業所で管理している番号です(3 桁)。 XXXXXX :本システムで自動採番します(5 桁 例 H16001)。 表 1.5-1 事業所コード一覧 コード 事業所名 コード 事業所名 310 千葉用水総合事業所 540 愛知用水総合事業部 311 房総導水路建設所 611 中津川管理所 312 利根川河口堰管理所 612 一庫ダム管理所 313 霞ヶ浦開発総合管理所 613 日吉ダム管理所 314 霞ヶ浦用水管理所 614 丹生ダム建設所 320 利根導水総合管理所 620 琵琶湖開発総合管理所 323 荒川総合滝沢ダム 631 木津川総管高山ダム 324 荒川総合浦山ダム 632 木津川総管青蓮寺ダム 325 思川開発建設所 633 木津川総管室生ダム 326 武蔵水路改築調査所 634 木津川総管布目ダム 331 沼田総管矢木沢ダム 635 木津川総管比奈知ダム 332 沼田総管奈良俣ダム 636 川上ダム建設所 333 戸倉ダム建設所 820 池田総合管理所 334 栗原川ダム調査所 821 池田総管早明浦ダム 335 下久保ダム管理所 822 池田総管新宮ダム 336 草木ダム管理所 823 池田総管富郷ダム 337 群馬用水総合事業所 824 旧吉野川河口堰管理所 513 長良川河口堰管理所 825 香川用水総合事業所 514 徳山ダム 910 筑後大堰管理所 520 木曽川用水総合管理所 911 大山ダム建設所 523 岩屋ダム管理所 914 小石原川ダム調査所 524 阿木川ダム管理所 915 寺内ダム管理所 525 三重用水管理所 916 両筑平野用水管理所 526 味噌川ダム管理所 920 筑後下流総合管理所 530 豊川用水総合事業部 921 筑後下流総管福岡導水 1-6 表 1.5-2 設備種別コード一覧 コード(略称) 設備名称 G ゲートバルブ R 除塵設備 M 係船設備 D 堤内排水設備 A 水質保全設備 E ダム管理用昇降設備 T 流木止設備 N 通船設備 P 揚排水ポンプ設備 1. 5. 2 点検帳票類の参照番号 各点検帳票には点検対象別に以下のとおり番号が振られています。点検帳票類は基本的にこれ らの番号により分類、識別されています。 z 標準点検項目表 SC−
□
−○○
−O z 点検チェックシート CS−□
−○○
−△ z 事後保全項目表 BM−O−○○
−O z 点検履歴記録表 CA z 点検記録表(計測データ履歴) CR−O−○○
−O z 部品等交換履歴記録表 PM z 部品等補修履歴記録表 PC ここで、□
: 設備区分により、1∼2の番号が入ります。○○
: 設備を構成するサブシステム毎に、1∼68の番号が入ります。△
: 稼動状態(常用/待機)別に、RもしくはSの記号が入ります。1-7 1. 6 ファイルの構成について 本システムのファイル構成は図1.6-1 のとおりとなっています。 図 1.6-1 ファイル構成図 1-8 1. 7 システム使用における確認事項 1. 7. 1 パスワード管理 本システムでは、システム起動時および統合処理を呼び出した場合、不正な目的による使用を 少しでも防止するためにパスワード認証をおこなっています。特に複数のファイルを1 本に統合 する処理は、誤使用によるデータ喪失を防御する必要がありますので、2 重のパスワード管理と しました。 図 1.7-1 パスワード入力画面(起動時、統合処理呼び出し時共通) なお、パスワードについては、水機構本社担当部署に確認してください。 1. 7. 2 プルダウンメニューについて 図 1.7-2 プルダウンメニュー例 各画面に表示している マークをクリックすると、選択可能な項目がプルダウン表示されます。 そのままカーソルを選択したい項目の上まで移動させてクリックすると、その項目が選択できま す。空欄に戻したい場合は文字を削除します。また、使いやすいように場合によっては、すでに 登録されたデータのみを項目として表示する場合もあります。
1-9 1. 7. 3 ヒントテキストについて 図 1.7-3 ヒントテキストの例 マウスポインタを入力欄やボタン上に合わせると、簡単なヒントとして、ヒントテキストが表 示されます。 1-10 1. 8 信頼性について 本システムで蓄積されるデータは、将来的に保全活動において必要になると考えられる信頼性 解析、劣化予測、類似対策工検索等を可能とします。ここでは信頼性について説明をおこないま す。 1. 8. 1 信頼性とは (1) 狭義の信頼性 信頼性とは、簡潔に述べますと「機器、部品などが、使用期間中、故障しないで稼働する性質 =故障しない性質」といえます。これは狭義の信頼性とされています。 (2) 広義の信頼性 狭義と広義の信頼性は、機器・部品の寿命有限から分類されます。故障した場合、廃棄するか 修理して再度供用するかの2 通りの手段が考えられます。前者は非修理系機器(使い捨て機器)、 後者を修理系機器(修理可能機器)といいます。非修理系機器の信頼性は「狭義の信頼性」であ り、修理系機器の信頼性は「広義の信頼性」となります。広義の信頼性において修理再使用を考 えるとき、「故障しない性質」に「故障した時の修理のしやすさ(保全性)」を併せて考える必要 があります。つまり、以下の式となります。 広義の信頼性=狭義の信頼性+保全性 これらは後述する「アベイラビリティ」という概念により、一般に確率として定量的に評価さ れます。機器や部品のメーカが製品に作り込む固有の信頼性は「狭義の信頼性」がその中心にな りますが、ユーザが使用する場合の信頼性は保全性を含んだ「広義の信頼性」が焦点になり、水 資源機構保有の設備についても広義の信頼性の評価がその中心となります。 1. 8. 2 信頼性解析の概要 (1) MTBF・MTTR・MTTF の推定 これらは設備や機器の信頼性や保全性を測る尺度であり、後述する設備のアベイラビリティ(稼 働率)を求めるために欠かせないものです。
z MTBF: 平均故障間隔(Mean Time between Failures)。修理系の機器・部品等の相隣 る故障間の動作時間の平均値。狭義の信頼性の尺度であり、設備や機器の耐久 性を表します。
z MTTR: 平均修復時間(Mean Time to Repair)。事後保全に要する時間の平均値。つま り故障が発生してから復旧するまでの時間の平均値です。保全性の尺度。 z MTTF: 平均故障寿命(Mean Time to Failure)。非修理系の機器・部品等の故障まで
の動作時間平均値。非修理形であるからMTTF=平均寿命です。狭義の信頼性 の尺度であり、MTBF 同様、設備や機器の耐久性を表します。
1-11 これらは、文字通り機器毎、部品毎の故障間隔(tbf)、故障寿命(ttf)、修復時間(ttr)の平均 値であるため、基本的にはデータを収集しその平均を求めるか、統計学上の理論分布に実地デー タを当てはめることにより、MTBF、MTTF、MTTR を推定することが可能です。ここで、本シ ステムの考え方として、定期点検等、点検に要した時間は設備稼働可能時間と考え、MTTR では なくMTBF(アップタイム)に含むものとしています。 (2) 信頼度の推定 信頼度とは、信頼できる度合い(%)を表します。例えば10 個の電球を 1000 時間連続点灯さ せたとして、1000 時間後に 10 個全部が点灯していた場合、それら電球の信頼度は 10/10=100% といえますが、5 個しか点灯していなければ 5/10=50%の信頼度となります。信頼度も統計学 上の理論分布に実地データを当てはめることにより推定することが可能です。 (3) 故障率の推定 故障率(λ)は設備や機器の信頼度を測る尺度であり、また点検周期を求める場合にも用いら れる必要不可欠な値です。 z 故障率(λ): 故障のおこる確率(Failure Rate)で、平均故障率と瞬間故障率。平 均故障率は以下の通り定義されます。 平均故障率λ=総故障数/総稼働時間 一般に故障率をいう場合は瞬間故障率を指すことが多いです。瞬間故障率とは「ある時点まで に作動してきた系・機器・部品などが引き続く単位時間内に故障を起こす割合」をいいます。 1. 8. 3 アベイラビリティとコスト(信頼性とコスト有効性) アベイラビリティとは、システムや機器が任意の時点における「満足に動作する確率」です。 アベイラビリティが高いシステムや設備は、良いシステムや設備と言うことができ、アベイラビ リティの評価により設備の信頼性を評価できます。また、アベイラビリティとコストの関係(コ スト有効性)を評価することにより、信頼性とコストの最適関係を求めることが可能です。 図 1.8-1 アベイラビリティに対する信頼性(R)と保全性(M)の関係 1-12 (1) アベイラビリティ アベイラビリティ(A)は以下の式で表されます。前述したように狭義の信頼性(R)と保全性 (M)という 2 つの尺度から成り立っており、「故障しない性質」と「故障したときの修復のしや すさ」を内在しています。 修理系の場合 τ + = + = t t MTTR MTBF MTBF A 非修理系の場合 A=MTTF=t (2) 信頼性とコスト有効性 高いアベイラビリティを実現するためには、当然それ相応のコストが必要ですが、いかなる設 備においてもコストを無視した設計や保全活動はありえません。すなわちデータ解析の目的のと おり信頼性・保全性においても最も高い経済効率が要求されています。最適な信頼度とコストの 関係の概念図を以下に示します。大まかに、信頼性は設計・製作段階で作り込まれ、保全性は運 用に供された状態によるものとすると、それぞれに必要なコストの和が最低になるところが最適 信頼度となります。 図 1.8-2 最適信頼度とコストの関係概念図 また、設備のライフサイクルにおけるコスト有効性は以下の式で表すことができます。 コスト有効度 = システム有効度(アベイラビリティ)/ライフサイクルコスト 信頼性とコストの両面から考えると、「コスト有効度」を最大にするという考え方が基本的かつ 重要です。 参考文献: 松下電工株式会社 制御機器分社ホームページ 信頼性工学入門/塩見弘/丸善 信頼性・保全性の考え方と進め方/塩見弘/技術評論社
1-13 1. 8. 4 ワイブル解析の概要 (1) ワイブル解析と平均寿命 本解析は、経年劣化による寿命を予測することを目的としていることから、摩耗故障等による 取替/更新を対象として解析を行なうため、故障分布が故障率増加型のパターンになると予想さ れます。これらを解析するに相応しい解析手法には、正規分布、ガンマ分布、ワイブル分布があ ります。 しかしながら、ケース数は少ないと予想されますが、機器・部品によってはその故障特性より 増加型以外の減少型、一定型の解析も必要と考えられます。この3 つの型を一度に、解析できる のは、ガンマ分布とワイブル分布のみであり、また、ワイブル分布はガンマ分布に比べて、母数 の推定が容易であり、実用的であるためであることから、本解析においては、ワイブル分布を用 いることとします。 ワイブル分布とは、データをワイブル確率紙にプロットし、その近似曲線を引き、その曲線の 傾きやワイブル確率紙上の位置によって、機器・部品の寿命を予測するものです。 ワイブル確率紙とは、以下のグラフに示すように、縦軸に不信頼度、横軸に時間を表していま す。データの実測値をワイブル確率紙にプロットし、おおよそ不信頼度50%付近の値が寿命とな ります。 図 1.8-3 ワイブル確率紙 注) 「信頼性・保全性の考え方と進め方」 塩見弘著 H4 より (2) ワイブル分布と故障分布の関係 ワイブル解析において、実測値をプロットし回帰線(近似線)を引いたとき、その回帰線の傾き を形状パラメータmといいます。この形状パラメータmの大きさによって、以下の通り故障率の 1-14 時間に対する分布がわかります。形状パラメータmは正の値をとり、m=1のとき指数分布、m =3.2 のとき正規分布に最も近づきます。 よって、解析の対象である機器・部品の故障傾向を、3 パターンのいずれに相当するか考察す ることにより、得られた解析結果と比較しながら保全方法等を決定することが重要です。 形状パラメータm による分類を以下に示します。 図 1.8-4 形状パラメータ m による分類 1) m<1の場合 故障率パターンは減少型にあたり、定期交換は無意味です。上グラフではm=0.5 の曲線 に該当します。信頼度の落ち込み方は急激です。 2) m=1の場合 故障率パターンは一定型にあたり、定期交換は無効である。上のグラフではm=1 の曲線 に該当し、指数分布に従います。 3) m>1 の場合 故障率のパターンは増加型にあたり、故障が集中的に起こる前に、予防保全で取り替える と有効です。上のグラフでは、m=1.5、m=2、m=3、m=4 にあたります。mの値が大き いほど山の高さが高くカーブが急になります。 以下のこの3 つのパターンの内容をまとめて示します。 図 1.8-5 ワイブル分布の形状パラメータmと故障率の関係 注)「信頼性工学入門」 塩見弘著 丸善株式会社 H10 より
2. 画面の説明
ここではシステムが有する各画面について説明します。
2. 1 画面構成
2-2
図 2.1-1 画面の構成と流れ
2. 1. 1 メインメニュー 図2.1-2 は、システム起動時に最初に表示されるメインメニュー画面です。この画面のメニュ ーボタンをクリックすることにより、各画面へ切り替わります。 図 2.1-2 メインメニュー ボタンの説明 z 「初期登録(諸元etc.)点検帳票作成」ボタン: ¾ 初期登録のための画面に切り替わります。 z 「記録作成(点検、整備、異常発生、工事発注)」ボタン: ¾ 設備保全台帳の入力、異常対応のための画面に切り替わります。 z 「Excel データ取込み」ボタン: ¾ Excel で入力されたデータを取り込むための画面に切り替わります。 z 「記録の検索閲覧・修正」ボタン: ¾ データベースからデータの検索を行います。 z 「劣化傾向グラフ」ボタン: ¾ 劣化傾向グラフを作成するための画面に切り替わります。 z 「信頼性解析」ボタン: ¾ 信頼性解析を実施するための画面に切り替わります。 z 「リンク設定・解除」ボタン: ¾ 保全記録同士のリンクを設定・解除を行なう画面に切り替わります。 z 「ヘルプ」ボタン: ¾ ヘルプ画面を呼び出します。 z 「統合」ボタン: ¾ 各事業所のデータを統合するための画面に切り替わります。 z 「事務所側統合データ出力」ボタン: ¾ 各現場事務所において、統合用のデータを出力するための画面に切り替わります。 z 「システム終了」ボタン: ¾ システムを終了します。 2. 2 初期登録・点検帳票 ここでは、設備や業者名、人物名などの初期登録を行います。保全台帳を入力する際に、対象 設備が初期登録されていれば、登録されている情報が自動的に反映されます。初期登録がしっか りなされていれば、後々の入力の手間を省くことができるというわけです。新たな設備の追加、 または設備更新などが行われた際は、この初期登録を忘れずに行うようにして下さい。 2. 2. 1 初期登録選択画面 図2.2-1 は、初期登録を行う対象を選択する画面です。メインメニュー画面で「初期登録(諸 元etc.)点検帳票作成」のボタンがクリックされた時に表示されます。 登録内容の種類としては、「設備登録」、「業者名登録」、「人物名登録」、「エリア名登録」、「予 備品登録」「機器・計測器登録」があります。それぞれタブ形式で画面を切り替えるようになって います。 図2.2-1 は、設備登録が選択されている状態です。設備登録の場合は、並んでいるボタンから 初期登録をしたい設備の形式を選択し、入力画面に切り替えます。 図 2.2-1 設備登録選択画面 ボタンの説明 z 「設備選択」タブ: ¾ 「ゲート・バルブ」、「除塵設備」、「係船設備」、「堤内排水設備」、「水質保全設備」、「ダ ム管理用昇降設備」、「流木止設備」、「通船設備」、「揚排水ポンプ」の設備の種類を表す ボタンが用意されています。諸元データの登録を行いたい設備の形式をこれらのボタン の中から選択します。ボタンクリックで入力画面に切り替わります。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2-5 2. 2. 2 設備新規登録画面 図2.2-2 は、設備の新規登録画面(ゲート・バルブの例)です。この画面で、設備の諸元デー タの初期登録を行います。 図 2.2-2 設備新規登録画面(ゲート・バルブ) ボタンの説明 z 「設備写真」ボタン: ¾ 設備の写真データを登録する画面に切り替わります。 z 「設備図面」ボタン: ¾ 設備の図面データを登録する画面に切り替わります。 z 「定量データ」ボタン: ¾ 対象設備の定量データの項目を登録する画面に切り替わります。 z 「データ複製」ボタン: ¾ 現在登録されている内容がコピーされた状態で、新たな登録画面が開きます。 z 「諸元保存と帳票作成」ボタン: ¾ 諸元データをデータベースに保存し、一般的な点検帳票を作成します。 z 「点検帳票出力」ボタン: ¾ 登録された設備用の点検帳票を出力します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 諸元データ(諸元表)をExcel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2-6 2. 2. 3 定量データ登録画面 図2.2-3 は、定量データの登録画面です。設備新規登録画面で、「定量データ」ボタンがクリッ クされたときに表示されます。対象設備の点検作業において、計測の対象となる定量データ項目、 許容値をここで設定しておけば、保全台帳の入力画面に反映されます。また、設備諸元登録時に 設備形式ごとの必要定量データ項目が自動設定されます。また、データ単位も自動設定されます。 図 2.2-3 定量データ登録画面 ボタンの説明 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 登録されている定量データを、Excel のファイル形式で出力します。 z 「登録(閉じる)」ボタン: ¾ 入力されたデータを登録後、前の画面に戻ります。
2. 2. 4 業者名登録画面 図2.2-4 は、業者名の登録画面です。工事に関係する業者名をここで登録しておけば、各入力 画面のプルダウンメニューに反映されます。 図 2.2-4 業者名登録画面 ボタンの説明 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2. 2. 5 人物名登録 図2.2-5 は、人物名の登録画面です。本システムの登録者をここで登録しておけば、各入力画 面のプルダウンメニューに反映されます。 図 2.2-5 人物名登録画面 ボタンの説明 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2. 2. 6 エリア名登録 図2.2-6 は、エリア名の登録画面です。ここでエリア名を登録しておけば、日常点検記録画面 のプルダウンメニューに反映されます。 エリア名とは任意のエリア範囲を示す名称です。用水系事務所のように一度に多数設備の巡視 点検を行う場合など、その点検範囲をエリア名として任意に設定・登録しておくことが出来ます。 ダム系の事務所など、エリア名が不要と思われる場合は登録する必要はありません。 図 2.2-6 エリア名登録画面 ボタンの説明 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2-9 2. 2. 7 予備品登録 図2.2-7、図 2.2-8 は、予備品の登録画面です。ここで対象設備に用意される予備品を登録して おけば、異常対応時など後の管理に役立ちます。 予備品は、各事業所毎に管理されます。まず図2.2-7 の事業所選択画面で、対象となる事業所 を選択する必要があります。 図 2.2-7 予備品登録(事業所選択画面) 図 2.2-8 予備品等録画面(登録画面) ボタンの説明 <事業所選択画面> z 「予備品登録」ボタン: ¾ 事業所選択後にクリックされると、登録画面に切り替わります。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 <登録画面> z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 登録されている定量データを、Excel のファイル形式で出力します。 z 「登録(閉じる)」ボタン: ¾ 入力されたデータを登録後、前の画面に戻ります。 2-10 2. 2. 8 機器・計測器登録 図2.2-9、図 2.2-10 は、機器・計測器の登録画面です。ここで各事務所が保有する機器・計測 器の名称、仕様、数量等を登録しておけば、情報の共有化が図れ異常対応時など後の管理に役立 ちます。 機器・計測器は、各事業所毎に管理されます。まず図2.2-9 の事業所選択画面で、対象となる 事業所を選択する必要があります。 図 2.2-9 機器・計測器登録(事業所選択画面) 図 2.2-10 機器・計測器登録画面(登録画面) ボタンの説明 <事業所選択画面> z 「機器・計測器登録」ボタン: ¾ 事業所選択後にクリックされると、登録画面に切り替わります。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 <登録画面> z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 登録されている定量データを、Excel のファイル形式で出力します。 z 「登録(閉じる)」ボタン: ¾ 入力されたデータを登録後、前の画面に戻ります。
2. 3 設備保全・設備異常対応 ここでは、点検・整備の内容や異常発生時の対応について、保全台帳としてデータベースに登 録するための画面が用意されています。登録できる保全台帳としては次のものがあります。それ ぞれ専用の登録画面が用意されています。 異常発生調書 日常点検記録 定期点検および分解(詳細)点検記録 整備・機器更新記録 工事発注記録 2. 3. 1 保全台帳選択画面 図2.3-1 は、保全台帳選択画面です。メインメニュー画面で「記録作成(点検、整備、異常発 生、工事発注)」のボタンがクリックされた時に表示される画面で、この画面でどの設備のどの台 帳の入力を行うのかを選択します。 図 2.3-1 保全台帳選択画面 ボタンの説明 z 「Access で入力」ボタン: ¾ 選択された保全台帳の入力画面に切り替わります。 z 「入力シート出力」ボタン: ¾ 選択された保全台帳を入力するためのExcel ファイル(入力シート)が出力されます。 協力業者等に登録を依頼する場合などに利用します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります 2. 3. 2 異常発生調書登録画面 図2.3-2 は、異常発生調書の登録画面です。設備に異常が発生した時の対応について登録しま す。 図 2.3-2 異常発生調書登録画面 ボタンの説明 z 「リンク解除」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、表示されているリンク先整理番号の台帳とのリンクが解 除されます。 z 「整備へリンク」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、この画面で登録したデータが、この設備の整備・機器更 新記録台帳にも反映されます。同時に当該の整備・機器更新記録台帳との間にリンクが 設定されます。 z 「予備品リスト」ボタン: ¾ 対象設備の予備品リストが表示されます。 z 「データ複製」ボタン: ¾ この画面で登録したデータが反映された状態で、新しい登録画面が表示されます。 z 「データ保存」ボタン: ¾ 入力したデータが保存されます。 z 「データ削除」ボタン: ¾ 登録されたデータを削除します。 z 「詳細調書作成(Excel)」ボタン: ¾ 異常発生報告書をExcel のファイルに出力します。 z 「ファイル登録」ボタン: ¾ 関連フォルダが作成され、かつ開きます。
2-13 z 「再読み込み」ボタン: ¾ 関連フォルダ内のファイルを読み込みます。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2-14 2. 3. 3 日常点検記録登録画面 図2.3-3 は、日常点検記録の登録画面です。日常点検を行った際に、その内容を登録します。 図 2.3-3 日常点検記録登録画面 ボタンの説明 z 「リンク解除」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、表示されているリンク先整理番号の台帳とのリンクが解 除されます z 「整備へリンク」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、この画面で登録したデータが、この設備の整備・機器更 新記録台帳にも反映されます。同時に当該の整備・機器更新記録台帳との間にリンクが 設定されます。 z 「データ複製」ボタン: ¾ この画面で登録したデータが反映された状態で、新しい登録画面が表示されます。 z 「データ保存」ボタン: ¾ 入力したデータが保存されます。 z 「データ削除」ボタン: ¾ 登録されたデータを削除します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 日常点検記録をExcel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2. 3. 4 定期・分解(詳細)点検記録登録画面 図2.3-4 は、定期・分解(詳細)点検記録の登録画面です。定期・分解(詳細)点検を行った 際に、その内容を登録します。 図 2.3-4 定期・分解(詳細)点検記録登録画面 ボタンの説明 z 「リンク解除」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、表示されているリンク先整理番号の台帳とのリンクが解 除されます z 「整備へリンク」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、この画面で登録したデータが、この設備の整備・機器更 新記録台帳にも反映されます。同時に当該の整備・機器更新記録台帳との間にリンクが 設定されます。 z 「工事へリンク」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、リンクが設定された工事発注データ画面に移動します。 z 「定量データ」ボタン: ¾ 定量データの入力画面が表示されます。 z 「故障写真」ボタン: ¾ 故障時の写真等を登録するための画面が表示されます。 z 「データ複製」ボタン: ¾ この画面で登録したデータが反映された状態で、新しい登録画面が表示されます。 z 「データ保存」ボタン: ¾ 入力したデータが保存されます。 z 「データ削除」ボタン: ¾ 登録されたデータを削除します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 定期・分解(詳細)点検記録を Excel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2. 3. 5 定量データ(記録値)登録画面 図2.3-5 は、定量データの記録値の登録画面です。定量データの測定を行った際に、その内容 を登録します。 図 2.3-5 定量データ(記録値)登録画面 ボタンの説明 z 「登録(閉じる)」ボタン: ¾ 入力されたデータを登録後、前の画面に戻ります。
2-17 2. 3. 6 整備・機器更新記録登録画面 図2.3-6 は、整備・機器更新記録の登録画面です。設備の整備または機器の更新を行った際に、 その内容を登録します。 図 2.3-6 整備・機器更新記録登録画面 ボタンの説明 z 「リンク解除」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、表示されているリンク先整理番号の台帳とのリンクが解 除されます z 「リンク帳票へ」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、リンクの張られた元帳票(異常発生調書、日常点検履歴台 帳、定期・分解(詳細)点検履歴台帳)のいずれかの画面に移動します。 z 「工事へリンク」ボタン: ¾ このボタンをクリックすると、リンクが設定された工事発注データ画面に移動します。 z 「予備品リスト」ボタン: ¾ 対象設備の予備品リストが表示されます。 z 「故障写真」ボタン: ¾ 故障時の写真等を登録するための画面が表示されます。 z 「データ複製」ボタン: ¾ この画面で登録したデータが反映された状態で、新しい登録画面が表示されます。 2-18 z 「データ保存」ボタン: ¾ 入力したデータが保存されます。 z 「データ削除」ボタン: ¾ 登録されたデータを削除します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 整備・機器更新記録をExcel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2. 3. 7 工事発注記録登録画面 図2.3-7 は、工事発注記録の登録画面です。工事発注時に、その内容を登録します。 図 2.3-7 工事発注記録登録画面 ボタンの説明 z 「データ複製」ボタン: ¾ この画面で登録したデータが反映された状態で、新しい登録画面が表示されます。 z 「データ保存」ボタン: ¾ 入力したデータが保存されます。 z 「データ削除」ボタン: ¾ 登録されたデータを削除します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 工事発注記録をExcel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2. 4 Excel データ取込み 図2.4-1 は、メインメニュー画面で「Excel データ取込み」のボタンがクリックされた時に表示 される画面で、Excel で入力された保全台帳データの取り込みを行います。この画面で、どの台 帳のデータ取り込みを行うのかを選択します。 異常発生時の対応や点検などを業者に外注した場合、台帳の入力も委託することが考えられま す。この場合、台帳入力用のExcel ファイルが有効です。台帳入力用の Excel ファイルを業者に 渡して入力してもらい、そのファイルを電子データで納品してもらうことで、データベースに取 り込むことが出来ます。 図 2.4-1 エクセル入力シート種別選択画面 ボタンの説明 z 「取り込み」ボタン: ¾ 選択した保全台帳のExcel ファイルのデータを取り込みます。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2-21 2. 5 データ検索 2. 5. 1 データ検索画面 図2.5-1 は、メインメニュー画面で「記録の検索閲覧・修正」のボタンがクリックされた時に 表示される画面です。この画面で必要な検索条件を設定し、データ検索を行うことが出来ます。 より詳細な検索を行いたい場合は、「詳細検索」ボタンをクリックすることで、図2.5-2 のよう な詳細検索画面が表示されます。この画面により、より詳細な検索条件を設定してデータ検索を 行うことが出来ます。 図 2.5-1 簡易検索画面 図 2.5-2 詳細検索画面 ボタンの説明 z 「詳細検索」ボタン: ¾ 詳細検索画面が表示されます。 z 「簡易検索」ボタン: ¾ 簡易検索画面に戻ります。 2-22 z 「リセット」ボタン: ¾ 設定された検索条件がリセットされます。 z 「検索」ボタン: ¾ 設定された検索条件によりデータ検索を開始します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 検索画面を閉じます。 2. 5. 2 検索結果表示画面 図2.5-3 は、データ検索を行った結果の表示画面です。検索結果は一覧表の形式で表示されま す。検索されたデータを編集モードで編集することも可能です。また、検索結果をExcel ファイ ルに出力することもできます。 図 2.5-3 検索結果表示画面 ボタンの説明 z 「絞込ヘルプ」ボタン: ¾ 検索結果を更に絞る込むための方法の説明を表示します。 z 「閲覧・編集」ボタン: ¾ 検索結果一覧で選択されている項目の閲覧・編集画面を表示します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 検索結果の内容をExcel のファイルに出力します。 z 「閉じる」ボタン ¾ 検索結果一覧表示画面を閉じます。
2. 6 劣化傾向グラフ 劣化傾向グラフとは、劣化傾向予測支援機能のことで登録された定量データの測定値を用い、 Y 軸を測定値、X 軸を時間とした劣化傾向グラフを自動作成することです。 劣化傾向予測支援機能には、劣化傾向グラフを作成とグラフの管理する機能があります。劣化 傾向予測支援機能についての詳細な説明は4.10 章を参照してください。 2. 6. 1 データ検索画面 図2.6-1 は、メインメニュー画面で「劣化傾向グラフ」ボタンがクリックされたときに表示さ れる画面です。この画面で必要な検索条件を設定し、計測値のデータ検索を行なうことができま す。 図 2.6-1 劣化傾向グラフ検索画面 ボタンの説明 z 「リセット」ボタン: ¾ 設定された検索条件がリセットされます。 z 「検索」ボタン: ¾ 設定された検索条件によりデータを検索します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 劣化傾向グラフ検索を画面を閉じます。 z 「ヘルプ」ボタン: ¾ ヘルプ画面を呼び出します。 2. 6. 2 計測値検索結果一覧表画面 図2.6-2 は、計測値データの検索を行った結果の表示画面です。検索結果は一覧表の形式で表 示されます。 図 2.6-2 計測値検索結果表示画面 ボタンの説明 z 「絞込ヘルプ」ボタン: ¾ 検索結果を更に絞る込むための方法の説明を表示します。 z 「既存グラフ閲覧」ボタン: ¾ 既存のグラフを閲覧するための画面が表示されます。 z 「閲覧・編集」ボタン: ¾ 検索結果一覧で選択されている項目の閲覧・編集画面を表示します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 検索結果の内容をExcel のファイル(劣化傾向データ表)に出力します。 z 「閉じる」ボタン ¾ 検索結果一覧表示画面を閉じます。
2-25 2. 6. 3 劣化傾向データ表 図2.6-3 は、計測値検索結果一覧表画面において、「出力(Excel)」ボタンをクリックした際の 画面です。劣化傾向データ表から、劣化傾向グラフを作成できます。 図 2.6-3 劣化傾向データ表画面 ボタンの説明 z 「グラフ作成」ボタン: ¾ 劣化傾向グラフを作成するため、「許容値・軸の設定」画面を表示します。 z 「保存」ボタン: ¾ 劣化傾向データ表および劣化傾向グラフを保存します。 2-26 2. 6. 4 許容値・軸の設定画面 図2.6-4 は、劣化傾向データ表画面において、「グラフ作成」ボタンをクリックした際、また劣 化傾向グラフ画面において、「許容値・軸の設定」ボタンをクリックした際に表示される画面です。 図 2.6-4 許容値・軸の設定 ボタンの説明 z 「OK」ボタン: ¾ 劣化傾向グラフを表示します。 z 「キャンセル」ボタン: ¾ 許容値・軸の設定画面を閉じます。 z 「クリア」ボタン: ¾ X 軸の最小値、最大値の値を消去します。
2. 6. 5 劣化傾向グラフ画面 図2.6-5 は劣化傾向データ表画面を経由して作成された、劣化傾向グラフ画面です。 図 2.6-5 劣化傾向グラフ画面 ボタンの説明 z 「許容値・軸の設定」ボタン: ¾ 許容値・軸を設定するため、「許容値・軸の設定」画面を表示します。 z 「保存」ボタン: ¾ 劣化傾向データ表および劣化傾向グラフを保存します。 2. 7 信頼性解析グラフ作成機能 信頼性解析グラフ作成機能とは、ヒストグラム、ワイブルチャート、ワイブルパラメータ解析 結果(回帰直線関数・ワイブル関数等)及びMTTF を作成・表示する機能をいいます。 信頼性解析支援機能についての詳細な説明は4.11 章を参照してください。 2. 7. 1 信頼性解析条件設定画面 図2.7-1 は、メインメニュー画面で「信頼性解析」ボタンがクリックされたときに表示される 画面です。この画面で必要な検索条件を設定し、信頼性解析データ一覧画面を表示します。 図 2.7-1(1) 信頼性解析条件設定画面(簡易設定) 図 2.7-1(2) 信頼性解析条件設定画面(詳細設定)
2-29 ボタンの説明 z 「ヘルプ」ボタン: ¾ ヘルプ画面を表示します。 z 「詳細設定」ボタン: ¾ 詳細設定画面を表示します。 z 「簡易設定」ボタン: ¾ 簡易設定画面のみを表示します。 z 「リセット」ボタン: ¾ 設定された検索条件がリセットされます。 z 「設定完了」ボタン: ¾ 設定された検索条件から信頼性解析データ一覧を表示します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 信頼性解析条件設定画面を閉じます。 2-30 2. 7. 2 信頼性解析データ一覧画面 図2.7-2 は、計測値データの検索を行った結果の表示画面です。検索結果は一覧表の形式で表 示されます。 図 2.7-2 信頼性解析データ一覧画面 ボタンの説明 z 「絞込ヘルプ」ボタン: ¾ 検索結果を更に絞り込むための方法の説明を表示します。 z 「出力(Excel)」ボタン: ¾ 検索結果の内容をExcel のファイル(信頼性解析グラフ作成)に出力します。データは 整理番号と完了年月日の昇順で並べ替え(ソート)の結果を表示します。 z 「閉じる」ボタン ¾ 信頼性解析データ一覧画面を閉じます。
2. 7. 3 信頼性解析グラフ作成画面 図2.7-3 は、信頼性解析データ一覧画面において、「出力(Excel)」ボタンをクリックした際の 画面です。データシートの「解析・グラフ作成」ボタンから、解析結果シートに解析結果、ヒス トグラム、ワイブル分布グラフを作成できます。 図 2.7-3 信頼性解析グラフ作成画面(データシート) 初期設定処理 z Excel のファイル(信頼性解析グラフ作成)を表示する際に、マクロ機能により初期設定処 理を行います。初期設定処理の内容は、「整理番号色付け処理」「備考欄色付け処理」「更新年 数算出処理」「完了−設置算出処理」「非出力フラグ設定処理」となります。内容の詳細につ いては、4.11 章を参照してください。 ボタンの説明 z 「解析・グラフ作成」ボタン: ¾ 解析結果シートに解析結果、ヒストグラム、ワイブル分布グラフを作成します。あらか じめ、解析・グラフに使用しないデータは出力欄に「0(ゼロ)」を入力しておきます。 2. 7. 4 解析結果画面 図2.7-4 はデータシートの解析・グラフ作成ボタンをクリックして作成された、解析結果画面 です。 図 2.7-4 解析結果画面 ボタンの説明 z 「ヒストグラム調整」ボタン: ¾ 区間数、区間の幅の再設定を行うための「ヒストグラム調整」画面を表示します。
2-33 2. 7. 5 ヒストグラム調整画面 図2.7-5 は、解析結果画面のヒストグラムにおいて、「ヒストグラム調整」ボタンをクリックし た際に表示される、区間数および区間の幅の再設定を行う画面です。 図 2.7-5 ヒストグラム調整画面 画面項目の説明 z 「区間数、区間の幅」オプションボタン: ¾ 「区間数」か「区間の幅」のどちらかを選択します。 z 「設定値」テキストボックス: ¾ 選択した区間数または区間の幅に対する目安の値を入力します。 z 「計算」ボタン: ¾ 設定値の入力後、「計算」ボタンをクリックすると、実行可能な数値が、赤文字に記され た「区間数」および「区間の幅」に表示します。 z 「OK」ボタン: ¾ ヒストグラムを表示します。 ※ヒストグラム調整からの表示は、最小、最大の0 件項目を作成しない表示となります。 z 「キャンセル」ボタン: ¾ ヒストグラム調整画面を閉じます。 2-34 2. 7. 6 解析条件一覧画面 図2.7-6 は 2.7.1 節にて信頼性解析条件を設定した内容を表示した画面です。 図 2.7-6 解析条件一覧画面
2. 7. 7 標準取替/更新年数一覧表画面 図2.7-7 は Excel ファイルに添付している参照用シートとなります。表の内容は、機械設備管 理指針(水機構)における標準更新年数表および標準取替年数表の項目として扱われている機器・ 部品をExcel 表としてまとめたものとなります。 図 2.7-7 標準取替/更新年数一覧表画面 2. 7. 8 信頼性解析グラフ作成のシート構成 Excel ファイルのシート構成を以下に示します。 z 設定条件 ¾ 2.7.1 節「信頼解析条件設定画面」にて設定した条件を表示しています。 z 信頼性解析データ一覧 ¾ 信頼性解析の対象データを一覧しています。 z データ解析結果 ¾ データ解析の結果を示しています。 z 標準更新年数(ダム水門) ¾ ダム用水門の標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備管 理指針表3.2.4-1「ダム用水門設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-1「ダム用水門設備の 機器等標準更新年数」を参考として作成しています。 z 標準更新年数(河川水門) ¾ 河川用水門の標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備管 理指針表3.2.4-2「河川用水門設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-2「河川用水門設備の 機器等標準更新年数」を参考として作成しています。 z 標準更新年数(揚水ポンプ) ¾ 揚水ポンプの標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備管 理指針表3.2.4-3「揚水ポンプ設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-3「揚水設備の機器等 標準更新年数」を参考として作成しています。 z 標準更新年数(排水ポンプ) ¾ 排水ポンプの標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備管 理指針表3.2.4-4「排水ポンプ設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-4「排水設備の機器等 標準更新年数」を参考として作成しています。 z 標準更新年数(除塵設備) ¾ 除塵設備の標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備管理 指針表3.2.4-5「除塵設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-5「除塵設備の機器等標準更新 年数」を参考として作成しています。 z 標準更新年数(ダム管理設備) ¾ ダム管理設備の標準更新年数および標準取替年数の一覧表を表示しています。機械設備 管理指針表3.2.4-6「ダム管理用機械設備の部品等標準取替年数」、表 5.4-6「ダム管理用 機械設備の機器等標準更新年数」を参考として作成しています。
2-37 2. 8 リンク設定・解除 2. 8. 1 リンク設定画面 図2.8-1 は、メインメニュー画面で「リンク設定・解除」のボタンがクリックされ、さらに画 面の上方にある「リンク設定」タブを選択した時に表示される画面です。保全に使用する5 種類 の台帳(異常発生調書、日常点検記録、定期・分解点検記録、整備・機器更新記録、工事発注記 録)同士のリンクを設定します。リンクについての詳細な説明は4.12 章を参照してください。 図 2.8-1 台帳リンク設定画面 ボタンの説明 z 「閲覧」ボタン: ¾ 検索結果一覧で選択されている項目の閲覧・編集画面を表示します。 z 「リンクを決定」ボタン: ¾ 画面で選択した2 つの台帳同士のリンクを貼り付けます。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2-38 2. 8. 2 リンク解除画面 図2.8-2 は、メインメニュー画面で「リンク設定・解除」のボタンがクリックされ、さらに画 面の上方にある「リンク解除」タブを選択した時に表示される画面です。保全に使用する5 種類 の台帳(異常発生調書、日常点検記録、定期・分解点検記録、整備・機器更新記録、工事発注記 録)同士のリンクを解除します。リンクについての詳細な説明は4.12 章を参照してください。 図 2.8-2 台帳リンク解除画面 ボタンの説明 z 「閲覧」ボタン: ¾ 検索結果一覧で選択されている項目の閲覧・編集画面を表示します。 z 「リンクを解除」ボタン: ¾ 画面で選択した台帳同士のリンクを解除します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。
2. 9 統合 2. 9. 1 統合処理選択画面 図2.9-1 は、メインメニュー画面で「統合」のボタンがクリックされた時に表示される画面で す。統合処理の実施および統合後の統合データ出力処理を行います。統合処理は必ず全データを 統合する必要があります。統合データ出力処理は7 種類のパターンから必要な統合済データを選 択します。統合についての詳細な説明は4.13 章を参照してください。 ボタンの説明 z 「全データ統合、統合データ出力」オプションボタン: ¾ 「全データ統合」か「統合データ出力」のどちらかを選択します。 z 「統合パターン選択」オプションボタン: ¾ 7 種類の統合データ出力パターンのいずれかを選択します。選択されたパターンで統合 済データが出力されます。 z 「ヘルプ」ボタン: ¾ ヘルプ画面を表示します。 z 「実行」ボタン: ¾ 統合処理もしくは統合データ出力処理を実行します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。 2. 9. 2 パスワード入力画面 図2.9-2 は、統合処理選択画面で「実行」ボタンを押すと表示される画面です。所定のパスワ ードを入力し、「OK」ボタンを押すと、統合処理の場合はシステムフォルダ内にある各事業所の データベースファイルを統合します。また統合データ出力処理の場合は必要なデータを所定の場 所にコピー・保存します。 図 2.9-2 統合処理パスワード入力画面 ボタンの説明 z 「OK」ボタン: ¾ データベースファイルの統合処理もしくは統合データ出力処理を行います。 z 「Cancel」ボタン: ¾ 統合処理をキャンセルし、前画面に戻ります。
2-41 2. 9. 3 統合用データ出力画面 図2.9-3 は、メインメニュー画面で「事務所側統合データ出力」のボタンを押すと表示される 画面です。各現場事務所において、本社や支社にて統合用のデータを提供する際に、データを出 力するための画面です。 ボタンの説明 z 「統合用データ出力」ボタン: ¾ 統合用のデータの出力処理を実行します。 z 「閉じる」ボタン: ¾ 前の画面に戻ります。