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Employee Assistance Programとしての総合病院外来における苦情・クレーム対応講習会の開発:看護師のクレーム対応場面での体験及び情動知能の変化に焦点をあてて

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Academic year: 2021

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Employee Assistance Program と し て の 総 合 病 院 外 来 に お け る

苦 情 ・ ク レ ー ム 対 応 講 習 会 の 開 発

-看 護 師 の ク レ ー ム 対 応 場 面 で の 体 験 及 び 情 動 知 能 の 変 化 に 焦 点 を あ て て -

入 江 拓* 1 )、 藤 田 和 彦 2 )、 渥 美 直 美 2 )、 清 水 隆 裕 1 ) 1 )聖 隷 ク リ ス ト フ ァ ー 大 学 、2 )聖 隷 三 方 原 病 院 Ⅰ.はじめに 社会環境の変化に伴い、患者からの苦情・クレームが顕在化かつ複雑、多様化してきている。そ れらに初期対応する職員は陰性感情を持つ傾向にあり、組織として対策を講じることは、職員の精 神保健の向上、患者・利用者へのサービス向上に資すると思われる。その為には、その職場の特性 や職員の経験年数や職種、何よりも対応場面で職員が被る体験に応じた研修内容の精選に加え、個々 の職員の自己成長を動機づけられるような研修開発が必要であると思われる。 Ⅱ.研究目的 総合病院外来に勤務する看護師(以下 Ns)・診療支援職員(以下 MC)を対象に「苦情・クレーム対 応講習会」を実施し、苦情・クレームに対するうけとめ、情動知能の変化および、対応場面での体 験を指標に、職員の特性に合わせた講習会開発のための基礎情報を得る。 Ⅲ.用語の定義 1. 情動知能:EQS 試験紙で測定される自己や他者の感情の認知・感情の調節など人間関係の調整に 関わる能力 2. うけとめ:SD 法調査用紙(Semantic Differential 法)にて測定される苦情・クレームに対する 印象やイメージなど本人にとっての情緒的意味。 3. 体験:「苦情・クレーム対応場面での関わりと思い」に関する自由記述内容。 Ⅳ.研究方法 1.対象:外来 Ns17 名、MC8 名(全て女性)に対し、苦情・クレーム対応講習会を実施 2.調査期間:2012 年 3 月~2012 年 4 月 3.調査、分析方法:講習会前後の苦情・クレームに対するうけとめの変化および、講習会 1 週間前 と現場での苦情・クレーム体験を経た講習会 1 ヶ月後の情動知能の変化を測定。それぞれについて Wilcoxon の検定を実施した。自由記述に対しては、職員の職種、経験年数ごとに群分けし、テキス トマイニングの手法にて単語の出現頻度による有意差検定(p<.005)を実施した。各群の特性に 合わせた研修会構築の基礎資料として比較検討した。 4.倫理的配慮:本研究は当該施設の看護部倫理委員会の承認を得た。口頭および依頼文書にて、目 的、意義、方法、プライバシーの保護、拒否権等について説明し同意書に署名を得た。 Ⅴ.結果 Ⅵ.考察 Ⅰ群は、情動知能に有意な変化はなかったが、MC については自由記述より電話や時間管理など苦 情・クレームの対応の具体的状況そのものに強く囚われている様子が伺えた。Ⅱ群は他の群に比べ 対人対応領域の平均値が突出していた。中堅職員として対人対応の最前線に立たされている状況が うかがえるが、有意差検定において「関わりたくない」が他の群より有意であり、情緒的な疲弊感 を抱えながら状況に対峙していると推察される。バーンアウト対策も含め、最も優先的にサポート されるべき群であると思われる。Ⅲ群は、対人対応、自己対応、状況対応に関する情動知能のバラ ンスは他の群と比べて良く、「クレーム対応」に安定して対処しており、今回の講習会の内容を一番 吸収している群と言える。Ⅳ群は、Ns の管理職クラスであり、対個人というよりも自己を律し組織 として状況にどう対処するかに意識と関心が向けられ、組織に防衛される形でクレームに対処する ため、中堅職員に比べてストレスは少なく、研修の影響もほとんど受けていないと思われる。 Ⅶ.結論 経験年数や職種により、研修会をはさんだ苦情・クレームのうけとめ、情動知能による対処およ び、体験の傾向には特徴があり、それらを踏まえてプログラムを改善することにより、対象者の特徴 や現実場面で被っている特徴的な体験、ニーズに合わせた効果的な研修となることが予測される。 *せいれい看護学会第 3 回学術集会にて一部(藤田・入江・島津)発表。予算は計画通り執行した。 Ⅰ 群 ( N s 2 、 M C 4 ) Ⅱ 群 ( N s 2 、 M C 2 ) Ⅲ 群 ( N s 8 、 M C 2 ) Ⅳ 群 ( N s 5 、 M C 0 ) 経 験 年 数 1 ~ 5 年 6 ~ 1 0 年 1 1 ~ 2 0 年 2 1 年 以 上 情 動 知 能 E Q S 試 験 紙 有 意 差 な し 状 況 対 応 の 下 位 項 目 「 目 標 追 求 」 対人対応の下位項目:「 対 人 コ ン ト ロ ー ル 」「 配 慮 」「 悩 み の 共 感 」「 愛 他 心 」 状況対応の下位項目: 「 状 況 コ ン ト ロ ー ル 」「 決 断 」「 状 況 洞 察 」「 適 応 性 」 自己対応の下位項目:「 自 己 洞 察 」「 自 己 効 力 」「 感 情 察 知 」 有 意 差 な し う け と め S D 法 調 査 用 紙 ク レ ー ム ・ 苦 情 対 応 へ の 自 信 有 意 差 な し ク レ ー ム ・ 苦 情 対 応 へ の 自 信 有 意 差 な し 体 験 出 現 頻 度 に 有 意 差 が あ っ た 「 こ と ば 」 「 電 話 対 応 」 「 時 間 が な い 」 「 折り返し電話」 「 関 わ り た く な い 」 「 ク レ ー ム 対 応 」 有 意 差 な し

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