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中山間地域における高齢者の生活とそれを取り巻く環境―長野県辰野町における実態調査から―

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Academic year: 2021

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1. はじめに

辰野町は, 長野県伊那谷の最北部に位置し, 中央アルプスと南アルプスに挟まれ, 中央を天竜 川が流れる総面積の約 85 パーセントが森林という, 緑に囲まれた風光明媚で自然豊かな町である. 中央自動車道が南北に走り, 町の南部に伊北 IC がある. 西部に国道 153 号線が, 東部に主要 地方道伊那・辰野 (停) 線が並行して走っている. 通過交通と生活交通が同じ道路を走っており, 交通処理上の問題が大きい. 旧・中央線と飯田線が接続する辰野駅があるが, 中央線の付け替え により, 辰野駅の旅客は低迷している. 辰野町のような中山間地域の活性化を図るためには, 非農林世帯を含めた地域人口と, 農林業 を含めた地域サービスが一定確保され, 人口の再生産が持続的に可能な年齢構成が不可欠であ る1). しかし, 中山間地域における過疎化や高齢化は, 昨今の中山間農業地域の人口動態を反映 して今後一段と加速するとみられ, 定住人口の確保が深刻な地域問題となることが予想される2). 本研究では, 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように, 高齢者の生活の状況, 福祉 に対するニーズや意識を明らかにするためにアンケート調査を実施した. 辰野町在住の高齢者等 へ, 健康, 生きがい, 生活実態, 不安などを幅広く質問するものである.

中山間地域における高齢者の生活とそれを取り巻く環境

長野県辰野町における実態調査から

後藤順久

* * 日本福祉大学福祉経営学部 1 . はじめに 2 . 辰野町の高齢化の状況 3 . 高齢者の生活実態アンケート調査の実施 4 . アンケート調査結果から見る辰野町の高齢者 5 . 辰野町の高齢者と他地域との比較 6 . 住みやすさに影響を与える行政サービス 7 . テキストマイニングによる自由記述の分析 8 . おわりに

(2)

国の高齢社会対策関連の調査結果や富山県の調査結果と比較できるように, 設問に同じものを 含めた. かつて富山県は, 常に豊かさ指標で 47 都道府県の上位5)にあり, そのアンケート調査 結果3) (60 歳以上を対象) と比較し, 辰野町の位置づけも行うものである.

2. 辰野町の高齢化の状況

国勢調査によると, 辰野町では昭和 60 年以降, 総人口の減少傾向が始まり, 昭和 30∼35 年の 間に高齢化率が 7%を超え, 高齢化社会に早くも突入した (日本全体では昭和 45 年). 昭和 45 年には高齢化率が 14%を超える高齢社会に移行した (日本全体では平成 6 年). 平成 17 年のデー タによると, 高齢化率は 26.7%に到達しており, 現在は 30%程度に高まっていると想定される. 図 1 に示すように将来人口も減少傾向が止まらず, 2035 年には現在の 3 分の 2 程度に減少し, 高齢化率は 40%近くに達すると予測される.

3. 高齢者の生活実態アンケート調査の実施

調査対象は, 辰野町在住, 60 歳以上 90 歳未満の住民, 約 7,500 人のうち, 2,985 名を対象と した. データの偏りを排するため, 任意抽出を行った. なお, 施設入所者, 病院入院は除外した. 設問数はフェースシートを含めて, 28 問である. 調査対象者 2,985 人へ調査票と返信用封筒を配布し, 回答後, 調査票を郵送により回収した. 回収数は 1,900 で, 回収率は 63.7%である. 調査期間は 2008 年 2 月 14 日から 2 月 29 日までで ある. 㪉㪃㪐㪊㪎 㪉㪉㪃㪃㪍㪍㪐㪐㪉㪉 㪉㪃㪊㪉㪋 㪈㪈㪃㪃㪐㪐㪎㪎㪏㪏 㪈㪃㪎㪊㪇 㪈㪈㪃㪃㪌㪌㪎㪎㪍㪍 㪈㪃㪋㪍㪋 㪈㪈㪊㪊㪃㪃㪇㪇㪌㪌㪈㪈 㪈㪈㪃㪐㪉㪎 㪈㪈㪇㪇㪃㪃㪏㪏㪍㪍㪉㪉 㪈㪇㪃㪇㪌㪌 㪐㪐㪃㪃㪋㪋㪇㪇㪈㪈 㪏㪃㪍㪎㪋 㪎㪎㪃㪃㪏㪏㪍㪍㪇㪇 㪌㪃㪏㪈㪊 㪍㪍㪃㪃㪊㪊㪋㪋㪈㪈 㪍㪃㪎㪏㪌 㪍㪍㪃㪃㪏㪏㪈㪈㪉㪉 㪍㪃㪌㪉㪐 㪍㪍㪃㪃㪉㪉㪉㪉㪈㪈 㪌㪃㪐㪏㪌 㪉㪍㪅㪎㩼 㪊㪇㪅㪊㩼 㪊㪋㪅㪇㩼 㪊㪍㪅㪈㩼 㪊㪎㪅㪇㩼 㪊㪎㪅㪏㩼 㪊㪐㪅㪈㩼 㪇 㪌㪃㪇㪇㪇 㪈㪇㪃㪇㪇㪇 㪈㪌㪃㪇㪇㪇 㪉㪇㪃㪇㪇㪇 㪉㪌㪃㪇㪇㪇 㪉㪇㪇㪌ᐕ 㪉㪇㪈㪇ᐕ 㪉㪇㪈㪌ᐕ 㪉㪇㪉㪇ᐕ 㪉㪇㪉㪌ᐕ 㪉㪇㪊㪇ᐕ 㪉㪇㪊㪌ᐕ 㪇㩼 㪌㩼 㪈㪇㩼 㪈㪌㩼 㪉㪇㩼 㪉㪌㩼 㪊㪇㩼 㪊㪌㩼 㪋㪇㩼 㪋㪌㩼 㩷㩷㪍㪌ᱦએ਄ 㩷㩷㪈㪌㪄㪍㪋ᱦ 㩷㩷㩷㪇㪄㪈㪋ᱦ 㩷㩷㪍㪌ᱦએ਄ 䋼ੱ䋾 㜞 㦂 ൻ ₸ 図 1 辰野町の年齢構造別将来推計人口と 「高齢化率」 (出所) 国立社会保障人口問題研究所 2008 年 12 月推計より高橋紘一作図

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回答者の年齢階層は 「65∼69 歳」 が 24.3%を占め最も多い. その次は 「60∼64 歳」 (23.6%), 「70∼74 歳」 (20.1%), 「75∼79 歳」 (16.8%), 「80∼84 歳」 (11.3%), 「85 歳以上」 (3.9%)と続 く. この割合を平成 19 年 4 月における住民基本台帳の人口構成と比較すると, 以下の表のよう に概ね同様の分布を示しており, 対象者抽出の方法に問題はない.

4. アンケート調査結果から見る辰野町の高齢者

調査内容は, 健康面, 生活不安など特定のテーマに沿って幅広く質問されているため, 高齢者 の生活状況が把握できる. 高齢者にとってどのような点に問題意識を抱いているのか想定しやす く, また他県や全国値との比較もしやすい. 以下は, 特に辰野町における高齢者の日常生活問題が分かるいくつかの質問からピックアップ したアンケート調査の結果である. 日常の買い物は, 約 7 割の高齢者 (複数回答可) が 「町内のスーパー」 (食料品スーパー) で 行っている. また, 約 3 割の高齢者が 「農協」 や 「町外のスーパー」 で買い物をしている. その 他の場所での買い物は比較的少なくなっている. 㪉㪉㪅㪇㩼 㪉㪊㪅㪍㩼 㪉㪈㪅㪇㩼 㪉㪋㪅㪊㩼 㪈㪐㪅㪉㩼 㪉㪇㪅㪈㩼 㪈㪎㪅㪋㩼 㪈㪍㪅㪏㩼 㪈㪊㪅㪎㩼 㪈㪈㪅㪊㩼 㪍㪅㪎㩼 㪊㪅㪐㩼 㪇㩼 㪉㪇㩼 㪋㪇㩼 㪍㪇㩼 㪏㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ૑᳃ၮᧄบᏭ䋨㪟㪈㪐㪅㪋㪀 䉝䊮䉬䊷䊃⺞ᩏ࿁╵⠪ 㪍㪇㪄㪍㪋ᱦ 㪍㪌㪄㪍㪐ᱦ 㪎㪇㪄㪎㪋ᱦ 㪎㪌㪄㪎㪐ᱦ 㪏㪇㪄㪏㪋ᱦ 㪏㪌ᱦએ਄ 図 2 住民基本台帳と回答者の比較 㪍㪐㪅㪇㩼 㪌㪅㪌㩼 㪋㪅㪈㩼 㪊㪉㪅㪌㩼 㪊㪇㪅㪎㩼 㪈㪅㪋㩼 㪋㪅㪈㩼 㪉㪅㪈㩼 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 㪐㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ↸ౝ䈱䉴䊷䊌䊷 ↸ౝ䈱䉮䊮䊎䊆 ໡ᐫⴝ ㄘද ↸ᄖ䈱䉴䊷䊌䊷 ໡ᐫⴝએᄖ䈱୘ੱ໡ᐫ ㈩㆐ 䈠䈱ઁ 図 3 日常の買い物をする主な場所 (複数回答可)

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表 1 を見ると, その買い物時の交通手段は 「自動車」 が中心である. 高齢者であっても, 自家 用車を自分で運転する高齢者が多い. このことから, 高齢者の自立性及び, 高齢者であっても自 家用車が欠かせないという交通面の問題があることを読み取ることができる. 次に, 辰野町の高齢者の健康状態及び健康意識に関する調査結果を取り上げる. 約 7 割の住民 に, 健康に支障がないという回答を得た. 概ね健康な高齢者等が多い. 不健康な人がどういった 点での不安を持っているのか, その対処法・問題点などについての検討が必要になる. 図 4 を見ると, 常識的であるが 「あまり健康でない」 の回答率が, 高齢になるにつれて上がっ ている. また, 健康に支障がないと答える高齢者は多かったが, 「とても健康」 もしくは 「健康」 であ ると回答した人は全体の 4 分の 1 程度で, 半数の人は 「普通」 と回答している. これは, さほど 日常生活に支障はないが, 何らかの健康上の不安があるということが推測される. 表 1 買い物時の交通手段 自家用車 (自分が運転) 自家用車 (家族が運転) タクシー バス 鉄道 自動車 徒歩 総計 総数 人 1,117 461 20 30 9 52 119 1,805 % 61.9 25.4 1.1 1.7 0.4 2.9 6.5 100.0 表 2 高齢者の健康意識 とても健康 健康 普通 あまり健康 ではない 不健康 総計 総数 人 72 402 821 416 66 1,777 % 4.1 22.7 46.4 23.3 3.6 100.0 㪋㪅㪏㩼 㪋㪅㪋㩼 㪊㪅㪎㩼 㪊㪅㪋㩼 㪊㪅㪈㩼 㪍㪅㪇㩼 㪉㪐㪅㪈㩼 㪉㪊㪅㪇㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪎㪅㪌㩼 㪈㪐㪅㪋㩼 㪈㪐㪅㪋㩼 㪋㪌㪅㪊㩼 㪌㪇㪅㪊㩼 㪋㪏㪅㪐㩼 㪋㪍㪅㪇㩼 㪊㪐㪅㪊㩼 㪊㪎㪅㪊㩼 㪈㪐㪅㪈㩼 㪈㪐㪅㪎㩼 㪉㪋㪅㪉㩼 㪉㪎㪅㪌㩼 㪉㪏㪅㪈㩼 㪊㪌㪅㪏㩼 㪈㪅㪎㩼 㪉㪅㪍㩼 㪊㪅㪈㩼 㪌㪅㪌㩼 㪈㪇㪅㪉㩼 㪈㪅㪌㩼 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 㪐㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 㪍㪇䌾㪍㪋ᱦ 㪍㪌䌾㪍㪐ᱦ 㪎㪇䌾㪎㪋ᱦ 㪎㪌䌾㪎㪐ᱦ 㪏㪇䌾㪏㪋ᱦ 㪏㪌ᱦએ਄ 䈫䈩䉅ஜᐽ ஜᐽ ᥉ㅢ 䈅䉁䉍ஜᐽ䈪䈲䈭䈇 ਇஜᐽ 図 4 年齢階層別に見た健康意識に対する質問回答者

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図 5 は, 高齢者に健康上の不安について質問した調査結果である. 健康の不安について 「体力 の衰え」 をあげる住民が 60%を超えている. 次に続くのが 「物忘れ」, 「生活習慣病」, 「手足の 痛み」 である. 体力づくりや予防のプログラムの実施による解決が期待されている. 以下は, 辰野町の高齢者が通院する際, 利用する主な病院の統計である. 「辰野病院」 の利用 が最も多く, 高齢者等が頼りにしている病院である. その次に 「その他町内の医院」 である. 町 外の病院の利用も 20%まではいかないが, 一定数の利用がある. 自分に介護が必要となった場合, 誰に介護してもらいたいかという質問では, 8 割を超える高 齢者等が, 配偶者などを含む親族を回答した. ホームヘルパーなどの福祉専門職の介護は 10% 強である. 㪍㪋㪅㪉㩼 㪈㪍㪅㪏㩼 㪉㪌㪅㪌㩼 㪊㪌㪅㪐㩼 㪈㪐㪅㪌㩼 㪈㪉㪅㪎㩼 㪉㪋㪅㪌㩼 㪎㪅㪈㩼 㪈㪅㪊㩼 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 㪐㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ૕ജ䈱⴮䈋 ᜬ∛䈱ᖡൻ േ⣂⎬ൻ䊶♧ዩ∛䈭䈬䈱↢ᵴ⠌ᘠ ‛ᔓ䉏 ᱠ䈔䈭䈒䈭䉎 ⢈ḩ ᚻ⿷䈱∩䉂 ․䈮䈭䈇 䈠䈱ઁ 図 5 高齢者の抱える健康上の不安要素 (複数回答可) 㪍㪉㪅㪈㩼 㪍㪅㪉㩼 㪈㪅㪍㩼 㪇㪅㪎㩼 㪋㪌㪅㪊㩼 㪊㪅㪌㩼 㪈㪎㪅㪊㩼 㪎㪅㪋㩼 㪈㪉㪅㪈㩼 㪏㪅㪐㩼 㪈㪊㪅㪊㩼 㪇㩼 㪉㪇㩼 㪋㪇㩼 㪍㪇㩼 㪏㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㄖ㊁∛㒮 ਔዊ㊁࿖଻∛㒮 ╙৻⸻≮ᚲ Ꮉፉ⸻≮ᚲ 䈠䈱ઁ↸ౝ䈱ක㒮 ਄દ㇊ක≮↢ද∛㒮 દ㇊ਛᄩ∛㒮 ጟ⼱ႮᎨ∛㒮 ጟ⼱Ꮢ┙∛㒮 ⺪⸰⿒චሼ∛㒮 䈠䈱ઁ↸ᄖ䈱ක≮ᯏ㑐 図 6 高齢者が利用する主な病院と利用比率 (複数回答可)

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年齢階層別に見ると, ホームヘルパーと回答する層は少ない. 年齢が上がるにつれて, 配偶者 への期待は少なくなり, 子供や嫁への期待が増えている. これは配偶者が死別したことや老老介 護の問題が背景にあると考えられる. 以下は, 生活費及び収入に関する調査結果である. 年金や手当てに頼る高齢者等が 8 割以上存 在する. 一方で, 仕事を持つ高齢者等が 16%もいる.

5. 辰野町の高齢者と他地域との比較

辰野町の高齢者を取り巻く状況と, 全国あるいは富山県のそれを比較し, 辰野町の位置づけを 行う. 図 8 に示すように, 辰野町の同居家族 (複数回答可) は, 「配偶者」 (71.9%) が圧倒的に多く, 次に 「子供」 (38.6%) で, 「孫」 (16.9%) が続く. 同居の高齢者等が多い. 意外と 「一人暮ら し」 (8.5%) が少ない. 表 3 自分の介護を依頼したい相手 配偶者 息子や 娘 息子の嫁 孫 その他 の家族 ホーム ヘルパー その他 総計 総数 人 945 406 117 3 20 218 58 1,767 % 53.5 23.0 6.6 0.2 1.1 12.3 3.3 100.0 㪍㪊㪅㪋㩼 㪍㪇㪅㪉㩼 㪌㪌㪅㪈㩼 㪋㪐㪅㪊㩼 㪊㪋㪅㪇㩼 㪉㪇㪅㪐㩼 㪈㪋㪅㪏㩼 㪈㪐㪅㪌㩼 㪉㪊㪅㪐㩼 㪉㪎㪅㪍㩼 㪊㪋㪅㪇㩼 㪊㪋㪅㪊㩼 㪐㪅㪊㩼 㪈㪌㪅㪇㩼 㪉㪍㪅㪐㩼 㪈㪍㪅㪎㩼 㪈㪉㪅㪐㩼 㪈㪈㪅㪉㩼 㪐㪅㪇㩼 㪈㪈㪅㪇㩼 㪎㪅㪌㩼 㪊㪅㪋㩼 㪊㪅㪈㩼 㪊㪅㪎㩼 㪉㪅㪋㩼 㪊㪅㪌㩼 㪍㪅㪇㩼 㪌㪅㪈㩼 㪈㪅㪉㩼 㪊㪅㪏㩼 㪈㪅㪇㩼 㪇㪅㪊㩼 㪋㪅㪌㩼 㪈㪅㪌㩼 㪉㪅㪈㩼 㪈㪅㪈㩼 㪇㪅㪌㩼 㪇㪅㪌㩼 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 㪐㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 㪍㪇䌾㪍㪋ᱦ 㪍㪌䌾㪍㪐ᱦ 㪎㪇䌾㪎㪋ᱦ 㪎㪌䌾㪎㪐ᱦ 㪏㪇䌾㪏㪋ᱦ 㪏㪌ᱦએ਄ ㈩஧⠪ ᕷሶ䉇ᇾ ᕷሶ䈱ᆄ ቊ 䈠䈱ઁ䈱ኅᣖ 䊖䊷䊛䊓䊦䊌䊷 䈠䈱ઁ 図 7 年齢階層別に見た介護を依頼したい相手の比率 10% 20% 表 4 高齢者の収入 仕事 年金・手当 預金・利子・配当 その他 総計 総数 人 300 1,546 15 17 1,878 % 16.1 82.3 0.8 0.9 100.0

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平成 21 年度版高齢社会白書では 2005 年時に全国における一人暮らし高齢者の割合を 28.5% としており, 辰野町で 90 歳以上を調査対象者に含めていないことを割り引いても, 辰野町では その割合がかなり小さい. 次に高齢者の外出状況の比較を試みる. 表 5 のように辰野町では, 4 分の 3 以上の高齢者は, 2∼3 日に 1 回以上は外出している. 表 6 から富山県では 「ほとんど外出しない」 という選択肢が 10.3%であり, 辰野町の高齢者 の外出頻度の高さが伺われる. 辰野町の高齢者 (表 7) と全国の高齢者 (表 8) の歩行形態を比較しても, 辰野町の方が若干 「普通に歩ける」 割合が少ないものの, ほぼ似た傾向である. 㪎㪈㪅㪐㩼 㪊㪏㪅㪍㩼 㪈㪍㪅㪉㩼 㪈㪍㪅㪐㩼 㪍㪅㪊㩼 㪏㪅㪌㩼 㪉㪅㪈㩼 㪇㩼 㪉㪇㩼 㪋㪇㩼 㪍㪇㩼 㪏㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㈩஧⠪ ሶଏ ሶଏ䈱㈩஧⠪ ቊ ⷫ ৻ੱ᥵䉌䈚 䈠䈱ઁ 図 8 高齢者の同居家族の比率 (複数回答可) 表 5 辰野町における高齢者の外出頻度 毎日 2∼3 日に一回 週に一回 ほとんど外出しない 総計 総数 人 604 812 359 85 1,860 % 32.5 43.7 19.3 4.5 100.0 表 6 富山県における高齢者の外出頻度 ほぼ毎日外出 ときどき外出 ほとんどしない NA 総計 総数 人 614 867 186 134 1,801 % 34.1 48.1 10.3 7.4 100.0 出典:参考文献 3 表 7 辰野町における高齢者の歩行形態 普通に 歩ける 時々杖などの 補助器具を 使用している 常に, 杖など の補助器具を 使用している 自力で歩く ことは困難 である 寝たきり その他 総計 総数 人 1.63 136 86 17 1 12 1,882 % 86.6 7.2 4.6 0.9 0.6 0.1 100

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今後身体が病弱化してきた場合, 住まいをどうしたいと考えているかについて調査したところ (表 9), 引き続き現在の住宅に住み続けたい, あるいはリフォームして現在の住宅に住みたいと 希望する人が 74.0%であるのに対して, 特別養護老人ホームやケア付き住宅を希望すると答え た人は 12.6%である. 昔ながらの家が多いため, 高齢者にとって住みにくいことがあるかもしれない. リフォームに かかわる施策を充実化させ, 在宅サービスの質を上げることが必要となろう. 全国値 (表 10) と比較すると, 「現在の住宅にそのまま住み続けたい」 と回答する人が, 全国 値では 36.3%であるのに対し, 辰野町では 64.5%と半数以上の人が現在の住まいに満足してい るという結果が出た. これは, 生活に支障がない健康な高齢者が多いという裏付けにもなる. 現在の住まいについて不満な点について尋ねたところ, 図 9 に示すように, 辰野町では総じて 住まいに対して不都合はないが, 広すぎて管理が大変なこと, 除草などのメンテナンスに関わる 点で不満を感じている. 地域のボランティアが手伝う, などのように解決策はいろいろと考えら れる. また, つまずいたり, 滑ったりすることや, 台所・トイレ・浴室が使いづらい点を指摘し ており, バリアフリー化を進めることでもっと快適な生活が送ることが可能であると考えられる. 表 8 全国における高齢者の歩行形態 何も使わず 普通に歩く 杖や歩行器 などを使う 介助が 必要 車いす を使う 歩行は 不可能 その他 無回答 総数 総数 人 2,092 100 6 7 9 8 4 2,226 % 94.0 4.5 0.3 0.3 0.4 0.4 0.2 100.0 出典:内閣府;「平成 12 年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」 2001 年 9 月(対象は 60 歳以上) 表 9 虚弱化した後に希望する居住形態 辰野町 引き続き 現在の住宅 に住み続け たい 現在の住宅 を住みやす いようにリ ホームをす る 特別養護 老人ホーム などの施設 に入所をす る ケア付き の住宅に 入居をす る 子どもや 親族などの 家で世話 になる 特に考え ていない その他 総計 総数 人 1,203 178 171 64 60 166 22 1,864 % 64.5 9.5 9.2 3.4 3.2 8.9 1.2 100.0 表 10 虚弱化したとき望む居住形態 (複数回答) 全国値 現在の住宅に そのまま住み 続けたい 現在の住宅を 改造し住みや すくする 公的なケア 付き住宅に 入居する 民間のケア 付き住宅に 入居する 介護専門の 公的な施設 に入居する 総数 総数 人 807 476 131 27 258 2,226 % 36.3 21.4 5.9 1.2 11.6 100.0 出典:内閣府;「平成 12 年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」 2001 年 9 月 (対象は 60 歳以上)

(9)

さらに近所づきあいや社会参加について尋ねた. 近所づきあいでは, 表 11 に示すように, 辰 野町において 「よく家に行き来する」 「時々行き来する」 をあわせると, 4 割近くの方が積極的 に近所付き合いをしていると言える. 地区内で高齢者のソーシャルネットワークが伝統的にでき あがっていると考えられる. 全国値 (表 12) に比較して, 辰野町では近所付き合いの頻度は高 いと言える. 辰野町において, 活動の中身を問わないで, 「ほとんど参加していない人」 が全体の 2 割強し かいないことから, 地域活動に何らかの関心を持っている人が全国に比べて圧倒的に多いことが 分かる. 人口は 2 万人強でありながら, 辰野町ボランティアセンターに登録するボランティア数 が 5 千人を超えるなどからみて, 地域においてコミュニティ活動が活発であることが想像される. 㪍㪏㪅㪍㩼 㪊㪅㪈㩼 㪌㪅㪍㩼 㪍㪅㪉㩼 㪈㪅㪏㩼 㪊㪅㪏㩼 㪏㪅㪇㩼 㪈㪅㪍㩼 㪊㪍㪅㪇㩼 㪎㪅㪇㩼 㪏㪅㪇㩼 㪏㪅㪍㩼 㪌㪅㪋㩼 㪍㪅㪈㩼 㪊㪉㪅㪎㩼 㪊㪅㪊㩼 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 ਇㇺว 䈲䈭 䈇 䈧䉁䈨 䈇䈢䉍䇮 䈜䈼 䈦䈢䉍䈚 䉇䈜 䈇 บᚲ 䍃䊃䉟䊧䍃 ᶎቶ 䈏૶䈇 䈨䉌䈇 ኅ䈏ᐢ䈜 䈑䈩▤ ℂ䈏ᄢ ᄌ ㇱደᢙ 䈏ዋ䈭䈇 ᣣᒰ 䈢䉍䉇 㘑ㅢ 䈚䈏ᖡ 䈇 㒰⨲ 䉇㒰㔐 䈭䈬䈏 ᄢᄌ 䈠䈱 ઁ ንጊ⋵ ㄖ㊁↸ 図 9 住まいに対する不満 −富山県との比較− (複数回答可) 表 11 辰野町における高齢者の近所付き合い よく家に 行き来する 時々 行き来する 会えば 世間話をする あいさつ程度 ほとんど 付き合いがない 総数 総数 人 208 481 791 339 32 1,851 % 11.2 26.6 42.7 18.3 1.7 100.0 表 12 全国における高齢者の近所付き合い 親しくつきあっている あいさつをする程度 付き合いは ほとんどしていない 総計 総数 人 1,487 1,170 203 2,860 % 52.0 40.9 7.1 100.0 出典:内閣府 「平成 15 年度 高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」 (対象者 60 歳以上), 2004 年 5 月

(10)

豊かさ指標で上位の富山県と辰野町の地域の整備状況と住民の満足度の関係をグラフにしたも のが下図である. 富山県では道路, 公共交通, 買い物, 医療機関などハードウェアの整備にかか わる項目で満足度が高くなっており, 辰野町はそれらの満足度が低い. 逆に辰野町では, 福祉サー ビスの窓口相談, 文化施設, 催し, 自然環境などソフトウェアに近いところで満足度が高くなっ ている. 㪉㪐㪅㪍㩼 㪉㪉㪅㪋㩼 㪉㪐㪅㪋㩼 㪈㪐㪅㪏㩼 㪈㪐㪅㪏㩼 㪈㪈㪅㪋㩼 㪏㪅㪊㩼 㪌㪅㪍㩼 㪊㪅㪎㩼 㪉㪈㪅㪍㩼 㪉㪅㪏㩼 㪇㩼 㪌㩼 㪈㪇㩼 㪈㪌㩼 㪉㪇㩼 㪉㪌㩼 㪊㪇㩼 㪊㪌㩼 㪋㪇㩼 㪋㪌㩼 㪌㪇㩼 ⿰๧䈱䉰䊷䉪䊦ᵴേ ஜᐽ䊶䉴䊘䊷䉿䈱䉰䊷䉪䊦ᵴേ ⥄ᴦળ䊶↸ౝળᵴേ ⠧ੱ䉪䊤䊑ᵴേ ࿾ၞⴕ੐䈻䈱ෳട ⑔␩ᵴേ ᢥൻ䊶ᢎ⢒ᵴേ ⅣႺᡷༀᵴേ 㘩↢ᵴᡷༀᵴേ 䈾䈫䉖䈬ෳട䈚䈩䈇䈭䈇 䈠䈱ઁ 図 10 辰野町における高齢者の地域活動への参加率 (複数回答可) 図 11 全国における高齢者の地域活動への参加率4) (複数回答可)

(11)

6. 辰野町の住みやすさに影響を与える行政サービス

辰野町の高齢者は元気で働き, 社会参加もしている. また, 地域には近所づきあいなど伝統的 なネットワークがあり, 自宅に住み続けたい希望が多い. 辰野町を住みやすいと回答した高齢者 において, 住みやすさに影響を与える行政サービスの抽出を行った. アンケート調査では, 以下 の 12 のアイテム別に満足度を 5 段階で質問している. その設問とは別に, 町の住みやすさを尋 ねており, 12 のアイテムのうち, どのアイテムの貢献度が大きいか調べる手段として, 数量化 Ⅱ類のレンジを使用した. 㪇 㪈㪇 㪉㪇 㪊㪇 㪋㪇 㪌㪇 㪍㪇 ㆏〝䇮 ੤ㅢ 䈱቟ ో䈘䈫 䊋䊥䉝䊐 䊥䊷 ౏౒ ੤ㅢ ᯏ㑐 䈱ଢ೑ 䈘 ᣣᏱ䈱 ⾈䈇 ‛䈱ଢ೑䈘 ∛᳇䉇ᕋᚒ╬䈱䈫 䈐䈱ක≮ᯏ 㑐 ૑᳃ᬌ⸻䇮 ஜᐽ 䊶૕ജ Ⴧㅴ ⋧⺣ ⑔␩ 䉰䊷 䊎䉴䈱 ⋧⺣⓹ญ ‽⟋䈎䉌 䈱቟ ో䈘䇮 㘑♿ 䈱⦟䈘 Ἣ੐䇮 㘑᳓ኂ䈭 䈬䈱䈻䈱㒐ἴ૕೙ ࿑ᦠ 㙚䉇 ⟤ⴚ㙚䈭 䈬䈱 ᢥൻ ᣉ⸳ 䉴䊘 䊷䉿䊶䊧 䉪ᵴേ䉇௅䈚 䊶ᖱႎ ✛䉇᳓䈭 䈬䈱 ⥄ὼⅣႺ ㄖ㊁↸ ንጊ⋵ 図 12 辰野町と富山県の地域整備の満足度 富山県 辰野町 表 13 住みやすさを尋ねたアイテム 選択肢の内容 Q 21. 1 道路, 交通の安全さとバリアフリー Q 21. 2 公共交通機関の便利さ Q 21. 3 車での移動のしやすさ Q 21. 4 日常の買い物の便利さ Q 21. 5 病気やけが等のときの医療機関 Q 21. 6 住民検診, 健康・体力増進相談 Q 21. 7 福祉サービスの相談窓口 Q 21. 8 犯罪からの安全さ, 風紀の良さ Q 21. 9 火事, 風水害などへの防災体制 Q 21. 10 図書館や美術館などの文化施設 Q 21. 11 スポーツ・レク活動や催し・情報 Q 21. 12 緑や水などの自然環境

(12)

アイテム別のレンジを図 13 に示した. 町が住みやすいかどうかに影響を与えているアイテム として, 「公共交通機関の便利さ」, 「図書館や美術館などの文化施設」, 「スポーツ・レク活動や 催し・情報」, 「福祉サービスの相談窓口」 があげられる. また, 逆に影響を与えていない項目と して, 「住民検診」, 「健康・体力増進相談」 があげられる. 健康相談や住民検診に関する勉強会 を開催することにより, さらに村民の健康問題への意識啓発を行い, 生活習慣病予防と介護予防 を図る必要があろう.

7. テキストマイニングによる自由記述の分析

アンケート調査表の回答者に辰野町の住みやすさを五択で, その理由を自身の言葉によるフリー フォーマットでの回答を求めている. 表 14 に示したような自由記述が得られている. 町を住み やすいと解答した高齢者 (31.8%) と住みにくいと回答した高齢者 (20.2%) に分けて, 詳細な 住みやすさの要因を分析することを目的として, 定性的データをテキストマイニングの手法によ り分析した. 㪇㪅㪇㪇㪇㪇 㪇㪅㪉㪇㪇㪇 㪇㪅㪋㪇㪇㪇 㪇㪅㪍㪇㪇㪇 㪇㪅㪏㪇㪇㪇 㪈㪅㪇㪇㪇㪇 㪨㪉㪈㪅㪈 㪨㪉㪈㪅㪉 㪨㪉㪈㪅㪊 㪨㪉㪈㪅㪋 㪨㪉㪈㪅㪌 㪨㪉㪈㪅㪍 㪨㪉㪈㪅㪎 㪨㪉㪈㪅㪏 㪨㪉㪈㪅㪐 㪨㪉㪈㪅㪈㪇 㪨㪉㪈㪅㪈㪈 㪨㪉㪈㪅㪈㪉 図 13 アイテム別のレンジ 相関比 0.4226 判別的中率 0.7960 表 14 自由記述の原データの一部 ・近くに, 学校, 病院, 農協等があり, 大変住みやすい. ただ, 冬の寒さには住みにくい (男性) ・自然環境は良く, 学校 (小・中) もあり, 医療機関また, ローカルでも電車も通っており, 買い物や 勤め, 高校と恵まれておりますが, 小さな盆地で行政が二つにわかれたことは, 今となってはとても 残念でした. 一緒に中学まで友達だった人々が, 中学を卒業すると別々の行政区にわかれるというこ とは, 大変いろいろな面で大変ですが, また, 良いことを見つけ生活してきております (女性) ・塩尻市北小野には農協の支所もあり, 技術員もおり, いろいろ小野住民は農業をしています. 私たち にとって, 頼りにしております. また, 商店等も車で松本, 諏訪方面にも行け, 車社会になり便利な 小野です (女性) ・他所の内容がわからない. 特に不便は感じていない. 上を見ればきりがない (女性) ・私の場合は, 車が運転できるので, 今のところ何とかやっていますが, 一人暮らしの老人の買い物は 大変なことだと思います. 何とかならないでしょうか (女性)

(13)

アンケート調査結果の自由記述文全文を, 形態素解析を利用してキーワード化し, 最終的にヒ ストグラムで表現して分析を行った. 形態素の中の品詞情報でキーワードに採用するかどうかの 判断を行った. キーワードとして採用する品詞は, 形容詞, 動詞, 名詞 (サ変接続, 一般, 形容 動詞語幹, 固有名詞) であり, その他の品詞をキーワードとして採用しなかった(6). 図 14 が辰野町を住みやすいと考えている高齢者の自由記述の中のキーワードを出現数に応じ て並び替えた結果をグラフ化したものである. 図 15 が辰野町を住みにくいと考えている高齢者 のグラフである. 㪊㪊 㪊㪈 㪉㪍 㪉㪌 㪉㪌 㪉㪋 㪉㪊 㪉㪉 㪉㪇 㪈㪏 㪈㪌 㪈㪌 㪈㪋 㪈㪋 㪈㪊 㪈㪊 㪈㪉 㪈㪈 㪈㪈 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪐 㪏 㪏 㪏 㪏 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪎 㪍 㪍 㪍 㪍 㪍 㪍 㪍 㪌 㪌 㪌 㪌 㪌 㪌 㪌 㪌 㪌 㪇 㪌 㪈㪇 㪈㪌 㪉㪇 㪉㪌 㪊㪇 㪊㪌 ૑䉂 䈇䈇 䉇䈜䈇 䈭䈇 ∛㒮 ⥄ὼ ㄖ㊁ ᕁ䈇 ↢ᵴ ↸ ↢䉁䉏 ㆏〝 䉋䈇 ᄢᄌ 䈪䈐䉎 ᕁ䈉 ⥄ಽ ⅣႺ ਇଢ 䈅䉎 䈜䉎 ੤ㅢ ゞ ૑䉖 ໡ᐫ 㕒䈎 ଢ೑ ᣉ⸳ ᕺ䉁䉏 ੱ ᄙ䈒 ⼾䈎 䉴䊷䊌䊷 䈪䈐 䉋䈒 ஜᐽ 㜞㦂 ႐ᚲ ࿾ၞ ᐕ ⾈䈇‛ ଢ ⦟䈇 ✛ ቟ᔃ ቇᩞ ㄭ䈒 ㄭᚲ ἴኂ ࿯࿾ ᣇ㕙 䈢䈣 䈾䈚䈇 ㆇォ ᗵ䈛 ⓨ᳇ ⴕ᡽ ૑䉃 ૑䉄 ᔃ㈩ 㪈㪇㪊 㪏㪋 㪎㪉 㪌㪊 㪌㪈 㪋㪇 㪊㪎 㪊㪋 㪊㪋 㪉㪌 㪉㪋 㪉㪊 㪉㪊 㪈㪐 㪈㪐 㪈㪐 㪈㪐 㪈㪐 㪈㪏 㪈㪏 㪈㪎 㪈㪎 㪈㪎 㪈㪎 㪈㪍 㪈㪍 㪈㪌 㪈㪌 㪈㪋 㪈㪋 㪈㪋 㪈㪋 㪈㪊 㪈㪊 㪈㪊 㪈㪊 㪈㪉 㪈㪉 㪈㪉 㪈㪈 㪈㪈 㪈㪈 㪈㪈 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪈㪇 㪐 㪐 㪐 㪐 㪐 㪐 㪐 㪐 㪐 㪏 㪏 㪏 㪇 㪉㪇 㪋㪇 㪍㪇 㪏㪇 㪈㪇㪇 㪈㪉㪇 ↸ 䈭䈇 ㆏〝 ∛㒮 ㄖ㊁ ᖡ䈇 ਇଢ 䈾䈚䈇 ੤ㅢ ໡ᐫ ᄢဳ ⴕ᡽ 㜞㦂 䊋䉴 ᯏ㑐 ੱ ઁ ↸ౝ ⒢ ㆏ ዋ䈭䈇 ⡯ຬ ⒢㊄ ᐫ ᵴᕈ ⾈䈇‛ ↢ᵴ ᔅⷐ ᣉ⸳ ゞ ੱญ ⾈‛ 䉴䊷䊌䊷 ᢛ஻ ↸㐳 ↸᳃ ᵴ᳇ ૑䉂 ਇ቟ 䈇䈇 ᄙ䈇 Ყ䈼 ⑔␩ ౏౒ 㜞䈇 ಴ 㒰㔐 ࿾඙ ਇ⿷ කᏧ ක≮ ㆇォ ࿖㆏ Ꮢ↸᧛ ኻᔕ ⊒ዷ ଢ ೑↪ 䉁䈤 ሶ䈬䉅 ᕁ䈇 図 14 住みやすいと回答した自由記述の データマイニングの結果 図 15 住みにくいと回答した自由記述の データマイニングの結果

(14)

これらのグラフを見ると, 住みやすさとして, 病院, 自然, 生活, 生まれ, 道路, 自分, 環境 といったキーワードの出現頻度が高い. 住みにくさとして, 道路, 病院, 不便, 交通, 商店, 行 政, 高齢といったキーワードの出現頻度が高い. 総じて, 中山間地域の抱える問題とほぼ同じと 考えることができる. 住みやすさとして, 自然や環境, 生まれた場所, ライフスタイルなどに集 約できる. 第 1 位に病院があがっているが, 住みやすいけれど, 医療問題に不安に感じている回 答が多かった. 住みにくさとして, 交通, 医療, 商業サービスの面で不便や不満を感じているこ とが理解できる. 特に, 医師不足から診療科の閉鎖や縮小が起こり, 移転問題に揺れる辰野町総 合病院に大きな関心が集まっていることが読み取れる. 辰野町では地域の機能の中で, 福祉に対 する関心が薄いように見受けられる. これは元気な高齢者が多く, しかも高齢者を家族や地域で 支える昔ながらの仕組みが機能しているからではないか.

8. おわりに

高齢者向けアンケート調査によって, 辰野町の高齢者の生活とそれと取り巻く状況が概ね明ら かになった. 辰野町では二世代, 三世代で暮らす高齢者が多い. また, 近所付き合い, 社会活動 など社会的ネットワークが, しっかりできている. 見守りや普段からの支えができている町とい える. さらに, 歩行に支障がない高齢者が圧倒的であることなどから, 元気な高齢者が多い. そ して, 仕事だけなく社会的な活動も積極的であることから, 元気でよく働く高齢者が多い. 働く こと, 社会参加することが健康感を増している. 家庭内や地域で高齢者が役割を持つことが, 健 康に有意義であることを肯定している. 豊かさ指標の高い富山県と比較して, 辰野町は 「道路, 交通の安全さとバリアフリー」 「公共 交通機関の便利さ」 「日常の買い物の便利さ」 「病気や怪我等のときの医療機関」 といった, ハー ドウェア関連の指標で不満足度がかなり大きくなっている. しかし, 「福祉サービスの相談窓口」 「文化施設」 「活動や催し」 「自然環境」 といったソフトウェア関連の指標で満足度が高くなって いる. ハードウェアの不足分を, 知恵を出しながら, 住民の協力で, ソフトウェア的に補ってい る様子が読み取れる. 辰野町では, 二つの大きな地域問題に直面している. かつて賑わった商店街が衰退しているこ とと, 中核の医療施設である辰野病院が医師不足で, 病院経営に影響が出ていることである. 商店街の再生は困難を極めるが, 既存の産業振興組織の枠組みを超えた幅広い活動が求められ ている. NPO を含めたような組織や福祉ボランティア団体との共同など, 引き続いて 「ソフト ウェア」 を中心としたまちづくりの視点が必要ではないだろうか. 地域医療の存続は切実であると想像され, 住民の命を守る体制をどう具体化していくか, 舵取 りが非常に難しい. 今回調査のデータに加えて, 今後, 医療・介護のレセプトデータを分析し, それを生かす仕組みを作ることで, 問題解決に向けた新たな提案することが今後の課題である.

(15)

なお, 本研究の大部分は日本学術振興会科学研究費基盤研究 (B) 「介護・福祉経営の構造と プロセスに関する総合的研究」 (研究代表者:関口和雄 課題番号:19330089) による. 研究会 のメンバーの方々には, 研究遂行にあたり日頃より有益なご討論ご助言を戴いた. ここに感謝の 意を表する. 参考文献 1 ) 中山間地域の人口動態と定住条件の維持要件, 田畑保編著 中山間の定住条件と地域政策 研究叢書 第 121 号, 1999 年 3 月 2 ) 橋詰登 中山間地域の活性化要件−農業・農村活性化の統計分析− , 農林統計協会, 2005 年 10 月 3 ) 富山県厚生部高齢福祉課;「高齢者生活意識調査」, 富山県, 2003 年 3 月 4 ) 平成 21 年度高齢社会白書 5 ) 「豊かさ指標で見る富山県」, 富山県, 2003 年 11 月 6 ) 藤井美和, 小杉考司, 李政元;「福祉・心理・看護のテキストマイニング入門」, 中央法規, 2005 年 7 月

表 1 を見ると, その買い物時の交通手段は 「自動車」 が中心である. 高齢者であっても, 自家 用車を自分で運転する高齢者が多い. このことから, 高齢者の自立性及び, 高齢者であっても自 家用車が欠かせないという交通面の問題があることを読み取ることができる
図 5 は, 高齢者に健康上の不安について質問した調査結果である. 健康の不安について 「体力 の衰え」 をあげる住民が 60%を超えている. 次に続くのが 「物忘れ」, 「生活習慣病」, 「手足の 痛み」 である

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小学校における環境教育の中で、子供たちに家庭 における省エネなど環境に配慮した行動の実践を させることにより、CO 2

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・グリーンシールマークとそれに表示する環境負荷が少ないことを示す内容のコメントを含め

生物多様性の損失は気候変動とも並ぶ地球規模での重要課題で