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教師の生き方が学級における児童の向集団性に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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(1)教師の生き方が学級における児童の向集団性に及ぼす影響                        專 攻  教育実践高度化専攻                        コース  心の教育実践コース.                        学籍番号      P11046J                        氏 名     森下 里美. 1.問題と研究の目的. (2)学級担任の言語コミュニケーションを.  学級担任としての教師は、児童にとって学校. 収集し、分析、観察規準を作成する。. 生活が意義深いものになるよう、日々様々な働. (3)学級における児童の向集団性を調査す. きかけをしている。教師の働きかけに児童が共. る。. 感し学級によい相互作用が生まれることもあ. (4)担任の働きかけと児童の心の状態の変. るがそうとは言えない状況になることもある。.  比との関連を分析する。.  本研究は、日常的に行われている小学校学級. (5)オーセンティック・リーダーシップの開発を. 担任の言語コミュニケーションを収集し、児童.  する。. のr関係自尊心・向集団性」を調査することで、. 以上を、学級開き段階の4月から12月まで実. 教師の発話と児童の心の状態との関連を分析. 施するものとする。. し、教師のリーダーシップ開発を試み、その効 果を検証することを目的とする。. 4.研究結果. 2.研究の仮説.  各担任の「価値観・信念」を明確にすること. 研究においては、学級におけるリーダーシッ. を目的として予備調査(3名)、本調査(5年. プを教師と児童の「相互作用的影響過程」とと. 生担任5名)、追調査(2名)を次の手順で実. らえ、リーダーとしての教師の価値観・信念が. 施した。. 大切であるとする『オーセンティック・リーダ. ①一人の人としての人生をふり返る. ーシップ論』に着目し、次の仮説を立て、進め. ②まとめる. るものとする。. ③教師としての人生をふり返る. (1)人は生きてきた中での様々な経験を通し て価値観や信念を内在化しているだろう。. (2)内在化している価値観や信念を表出する ことが、児童の向集団性を高めるだろう。. ④まとめる ⑤両方からま一とめる.  ライフ・トレイルの実施により、担任のr価 値観・信念」が形成されるプロセスと「価値観・ 信念」が明らかになった。. 3.研究の方法. (2)学級担任の言語コミュニケーションの収.  A市立B小学校5年生5クラスの学級担任と. 集と観察規準の作成. 児童を対象として. ①4,5,7月、各学級1時間ずつ、学級会が実. (1)学級担任のライフ・トレイルを実施する。. 施されている教室に筆者が観察者として入る。 さらに映像と音声を撮り逐語をおこす。.

(2) ②起こした逐語をもとにして教師の発話内容. ④担任の変化を調査する。. を分類し、観察規準を作成する。.  その効果を児童の感想や心の状態の調査か. ③観察規準に基づき分析しなおす。. ら検証したところ、児童の向集団性に改善が見. ④9月、各学級2目すっ、作成した観察規準シ. られた。また、児童の変容を感じたことで、担. ートを用いて授業開始後の働きかけを観察す. 任自身が自己の児童へのかかわりを見つめ直. る。. すことができ、そのことにより、担任自身が児. ⑤全データを・4.5,7月合計、・4.5.. 童へのかかわりの新しい資源を獲得すること. 7月最初の10分、・9月6時間最初の10分. ができた。さらに2名の若年教師にも試みたと. 合計に分け、ポジ、ネガに分類する。. ころ、内在化する「価値観・信念」を語ること.  いずれにおいても、担任によって働きかけに. の大切さに気付くことができた。. 違いがあることが明らかになった。また、研究. 1で明らかにした「価値観・信念」の表出にも. 5.全体の考察と今後の課題. 差異が認められた。.  以上のことより、研究における仮説(1)(2). (3)児童の心の状態の調査. は実証され、教師が生きてきた中での経験を通.  4.7.9.12月の4回、質問紙法によ. して内在化している「価値観・信念」を児童に. る児童の関係自尊心、向集団性(学級所属感・. 表出することは児童の向集団性を高めること. 士気の高まり)の調査を実施した。. が明らかになったといえる。向集団性の高まり.  いずれにおいても、向上が見られる学級と. は、教師への信頼や児童相互の支援や援助を意. 低下が見られる学級とが明らかになった。. 味し、児童にとって学級が居心地のいい場所で. あり意欲的な学校生活を送っているともいえ 連分析. 研究2で明らかになった教師の働きかけと. る。また、教師と児童のr信頼関係」の形成に. 何が必要かの一方向を示すことができたとも. 研究3で明らかになった全データを用いて、児. いえる。. 童の心の状態の関連を単回帰分析した。オーセ.  本研究において実施した、rライフ・トレイ. ンティックな発話が多いほど、児童の向集団性. ル」「オーセンティック・リーダーシップ」開. が高まることが明らかになった。. 発は、理論を踏まえつつ方法を模索しながら進. (5)教師のオーセンティック・リーダーシップ開. めてきた。今後多くの開発が行われる中で、よ. 発. り効果的な方法の考案が望まれるところであ.  「価値観・信念」の表出が少ない担任に、筆. る。. 者が開発者となり、オーセンティック・リーダ.  本研究は、学級経営を「教師と児童の相互作. ーシップの開発一を試みた。筆者のかかわりは次. 用的影響過程」rリーダーシップ過程」として. の通りである。. とらえるという新しい視点を提供できたとい. ①面談をし、「価値観・信念」の意識化を促す。. える。. ②表出の場を想定し、児童への働きかけ後押し する。. ③担任が想定したr場」で働きかけた後、ふり. 修学指導教員  竹西 亜古. 返りシートを提示する。. 指導教員竹西亜古.

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