清原宣賢講『論語抄』の語彙と語法
(一)
山田
一
は
じめに
数多くある『論語抄』の中で、清原宣賢の講述に係るもののうち、京都
大学附属図書館
(清原文庫)蔵
『
論語抄』
(外題 『魯論抄』 以下 「京大図書館 本」 と略称)と
左文庫蔵
『論語聴塵』
(以下 「 左文庫本」 と 略称)とが著
聞する
(1)。前者はいわゆる聞書抄物であり、後者は手控抄物である。その著
しい相違は文末表現にある。
すなわち、前者が
「ゾ」
「ナリ」
混体である
のに対し、後者は「ナリ」体である。その具体的な相違については、坂詰
力治氏に詳細綿密な御論考がある
(2)ので、ここでは省略する。清原宣賢の講
述した『論語抄』には、比叡山文庫本
(以下「叡山文庫本」と略称)もあり、
その抄文は「京大図書館本」に近似する。三抄物の「論語序」の冒頭の部
分をA「
左文庫本」B「叡山文庫本」C「京大図書館本」の順序で示す
と、次の通りである。
A孔子ノ始終ハ史記ノ孔子世家竝ニ家語等ニ載タレハ委ク記ニ及ハサレトモ暫 ク其要ヲ明ヘシマツ史記ヲ編ニ天下ニ開ル者ヲ書ヲハ本記トシ一国ヲ統ルモ ノヲ載ヲハ世家トス其余ノ世ニ名アル者ヲハ列伝ニコレヲ顕セリ孔子ハ侯伯 ノ位ヲ得事ナシ而ヲ列伝ニ載セスシテ世家ニ次ツル事ハ盛徳アリテ子孫ニ世 世哲人アルヲモテノ故也 B孔子ノ始中終ノ事ハ史記ノ孔子世家ト家語トニ有程ニ一二ヲ挙テ云ハウス事 テハナイソ史記ニ天下ノ主シヲハ本紀ニシルシ一国ノ主ヲハ世家ニシルシ名 アル人ヲハ列伝ニシルイタソ然ルヲ孔子ヲハ列伝ニハ載イテナセニ世家ニハ 載タソト云ヘハ孔子ハ侯伯ノ位テハナケレトモ聖人テシカモ子孫ニ哲人カ有 タホトニ世家ニ記シタソ C孔子ノ始中終ノ事ハ史記ノ孔子世家竝ニ家語等ニ記タ程ニ一二ヲアケテ云フ ズ事テハ無ソ史記ニ天下ノ主ヲハ本紀ニシルシ一国ノ主ヲハ世家ニ記シ独リ 名アル人ヲハ列伝ニ記タソ処ニ孔子ハ侯伯ノ位デモナイホトニ列伝ニ記サウ 事ヲナセニ世家ニ記タゾト云ニ孔子ハ其身ガ大聖人デシカモ子孫ニ哲人ガア マタ出タホトニ依之世家ニノセタソ記述内容としては、ほぼ同じ事柄でありながら、記述法はA「
本」がB「叡山文庫本」C「京大図書館本」とかなり異なる一方、B「叡
山文庫本」とC「京大図書館本」とは本文が近似することは明瞭であろう。
学苑 第八二六号 二〇~二九(二〇〇九 八)「叡山文庫本」と「京大図書館本」との抄文比較
後に徐々に明らかになることであるが、
「叡山文庫本」
「京大図書館本」が
「ゾ」
「ナリ」混体である点も軌を一にする。
「
左文庫本」
が手控抄物であるのに対し、
「叡山文庫本」
「京大図書館
本」が聞書抄物であることは疑いがないが、二本の成立事情の相違につい
ては明らかにしえない。清原宣賢の講述が同一の日時
場所
受講生に対
してではないことは推測されるにしても、その相違がいかなる事情に基づ
くものであるかについては、現在のところ推定する資料を持ち合わせてい
ない。
二
「叡山文庫本」と「京大図書館本」との
抄文比較
「叡山文庫本」
と
「京大図書館本」
とがこのように近似する抄文を有す
る一方で、
次の二点において著しい相違が認められる。
第一は、
ともに
「ゾ」
「ナリ」
混体であるとはいえ、
「叡山文庫本」
は相対的に
「ナリ」
体
の性格が強く、
「京大図書館本」は「ゾ」体の性格が強い。
「叡山文庫本」
の「ナリ」体の性格は、とくに第一~三巻までに顕著に認められる。第二
は、
「京大図書館本」
のほうが敬語、
とりわけ丁寧語の使用が著しいこと
である。以下、具体的に説明を加える。
第一の点については、
次に見られるように、
「叡山文庫本」
の本文末尾
が
「也」
であるのに対し、
「京大図書館本」
は
「ゾ」
である用例が、
体言
用言
助動詞にわたって、
数
多く認められる
(引用本文は、 前に 「叡山文庫 本」 、後に「京大図書館本」を記す。以下同様)。
[体言+也(ゾ)
]
1 其レハマレナル事也(二 30オ) 其レハマレナ事ソ(二 26オ) 2 諸侯ノ位ニアルベキ者也(二 18ウ) 諸侯ノ位ニアルベイ者ソ(二 16オ)[動詞+也(ゾ)
]
3 金剛沙ナトニテ磨スル也(一 28オ) 金剛沙ナトニテミカクソ(一 22オ) 4 故ニ忠恕ト答ユル也(一 79オ) 故ニ忠恕ト答エルソ(一 61オ)[形容詞+也(ゾ)
]
5 凡人ハ物ニ遷リ易キ也(一 70ウ) 凡人ハ物ニ遷リ易イソ(一 54オ) 6 上古ニハ過不及ガナキホトニ奢倹ノワケモナキ也(一 54ウ) 上古ニハ過不及ガナイホトニ奢倹ノワケモナイゾ(一 41ウ)[形動語幹+也(ゾ)
]
7 草木ハ根ガ肝要也(二 10オ) 草木ハ根ガ肝要ソ(二 9 オ) 8 子孫長久也(二 12ウ) 子孫長久ナソ(二 11オ)[助動詞+也(ゾ)
]
9 禄ヲ求ンコトヲ問タル也(一 44オ) 禄求ル事ヲ問タソ(一 44オ) 10学フ事ニハイトワサル也(二 52ウ)学フ事ニハ厭ワヌソ(二 45ウ) 11是ヨリ外ハ有マシキ也(一 76ウ) 是ヨリ外ハ有マイソ(一 59オ) 12邦国ハ自然ニ正シクアルヘキ也(一 45ウ) 邦国ハ自然ニ正シクアラウソ(一 34ウ)
これらの用例で注意すべきは、単に文末の「也」と「ゾ」とが異なるだ
けでなく、
「叡山文庫本」は文語的性格が、
「京大図書館本」は口語的性格
が強いことである。
すなわち、
用例
1
2
6
に顕著なように、
引
用文
全体に文語
口語の対立が認められる。また、動詞に関しては、漢語
和
語の対立
(用例 3 )と一段化の傾向
(用例 4 )が認められる。
助動詞に関し
ては、用例
8
9
10
11
のように、語形そのものが異なるものと、用例
12
の「べし」のように、当時口語ではほとんど用いないために、他の助動
詞で言い換えているものもある
(次稿で詳しく述べる)。
形容動詞に関しては
「肝要也
↓
肝要ソ」
の方が対応としては自然に見
えるが、
実際は
「
長久也
↓
長久ナソ」
という対応例の方が圧倒的に多い。
すなわち、
「体言
+
也
↓
ゾ」
に対し
「形動語幹
+
也
↓
ナゾ」
となるのが
注目される。この現象の解釈としては、次のことが参考になる。すなわち、
「叡山文庫本」
では文末が活用語の終止形のみであるものが
「京大図書館
本」
では
「終止連体形
+
ゾ
」
と
なっているものが、
活用語全般にわたり、
数多く認められる。
13君ヲ諫ル事三度ス(一 82ウ) 君ヲ諫ル事ハ三度スルソ(一 63ウ) 14不審多シ(一 41ウ) 不審カ多イソ(一 32オ) 15未決ナ時ハ移リヤスシ(一 71オ) 未決ナ時ハ移リ易イソ(一 54ウ) 16此十二辰ノ事ニモアラス(一 30オ) 此十二辰ノ事テモナイソ(一 23ウ) 17瓢ヲ以テ飲シム(二 31ウ) 瓢ヲ以テ飲シムルソ(二 27ウ) 18水ニ行事ヲ得ス(一 40ウ) 水ニ浮フ事ヲ得ヌソ(一 31オ) 19宰我已ニ誤レリ(一 67オ) 宰我已ニ誤タソ(一 51オ) 20サテハ鳥語ヲ解 サト レルコト疑ナシトテシケリ(二 2 ウ) サテハ鳥語ヲ解 サト レルコト疑ナシトテ許シタソ(二 2 オ)右は動詞
(用例 13)形容詞
(用例 14 15)助動詞
(用例 16~これらの用例から帰納し得るのは
「終止形
↓
終止連体形
応である。
したがって、
形容動詞の場合も
「
形動語幹
+
也
↓
形動語幹
+
ナ
(口語連体形)
ゾ」
という対応になると考えられる。
なわち、
「体言
+
也
↓
ゾ」
の場合は
「
ゾ」
に述語性
(断定の陳述)ることができるけれども、
「形動語幹
+
也
↓
ナゾ」の「ゾ」の場合は多分
に終助詞的である。芳賀綏氏の術語で言えば、前者は「述定」に関り、後
者は「伝達」に属する
(3)。それ以外にも、坂詰力治氏が指摘されているよう
に、
文末の
「也」
「ゾ」
の用法には複雑微妙なものがあ
る
(4)考察に譲ることとして、本稿では右のことを指摘するにとどめたい。
「叡山文庫本」は相対的に「ナリ」体の性格が強く、
「京大図書館本」は
「ゾ」体の性格が強い。したがって、
「叡山文庫本」の本文末尾が「也」で
あるのに対し、
「京大図書館本」
は
「
ゾ」
である用例が数多く認められる
ことを、右に示したが、これとは逆に、
「叡山文庫本」の本文末尾が「ゾ」
であるのに対し、
「京大図書館本」は「也」である用例もまま認められる。
卑下ノ詞ソ(三 40ウ) 卑下ノ詞也(三 34オ) 是ガヨイソ(三 41ウ) 是ガヨキ也(三 34ウ)以下、
本稿で取り上げる
「京大図書館本」
の特徴は、
「叡山文庫本」
と
比較した場合の相対的な傾向であって、このような逆の現象もまま認めら
れる。しかし、それらのすべてを詳述すると、論旨が不分明になるので、
反例は、特別の場合を除き、原則として省略する。
次に問題とするのは、
「京大図書館本」
の抄文のほうが敬語の使用が顕
著である点である。
「叡山文庫本」が常体(非敬体)であるのに対し、
「京
大図書館本」
は
「
給フ
御座
(ア)
ル
ヲリヤル
マ
(
イ)
ラスル
仕ル
申ス
候フ」などの敬語(敬体)を用いている用例が数多く認められる。
[給フ]
孔子ノホメタソ(三 39ウ) 孔子ノ美メ玉フソ(三 32ウ) 孔子ノ語ル也(一 35ウ) 孔子ノ語玉フ也(一 27ウ)[御座(ア)ル]
周礼ニ念比ニアルソ(四 40オ) 周礼ニ念比ニ御座アルソ(四 33オ) 前ト別ノ時ノ語チヤ程ニ一章ヲ立タソ(三 6 ウ) 前ト別ノ時ノ語デ御座アル程ニ一章ヲタテマイラスルソ(三 5 ウ) 大徳テハナイソ(三 2 ウ) 大徳デハ御座ナイソ(三 2 ウ) 帰タ事カアルソ(四 48ウ) 帰タ事カ御座候(四 40ウ)[ヲリヤル]
アサウテ悪ソ(四 36ウ) アサウテ悪 ワルウ ヲリヤルソ(四 30ウ) ヤウモナイ四人カ孔子ノ前ニ侍タソ(三 48オ) ヤウモヲリナイ四人ガ孔子ノ前ニ侍タゾ(三 39ウ)[マ(イ)ラスル]
玄ハ前ト一章ト見タソ(三 38オ) 玄ハ前ト一章ト見マラセタソ(三 32オ) 弥子瑕ヲヲシ入ルヽ事ヲエセナンタソ(四 38ウ) 弥子瑕ヲヲシ入ルヽ事ヲヱシマイラセナンタソ(四 32オ) 何ノヤウモナウキコヘタソ(五 22ウ) 何ノヤウモナウキコヘマイラセタソ(五 17ウ) 左伝ニ念比ニアルソ(四 19オ)左伝ニ念比ニノリマイラセテ候(四 16オ)
[仕ル]
人トイサカイナトハセヌソ(四 50オ) 人トイサカイナトハ仕ラヌソ(四 42オ) 推量シタソ何ト御座アルソ(四 24ウ) 推量仕タガ何ト御座アルソ(四 20ウ)[申ス]
云ナラハ(四 45オ) 申サウズナラバ(四 37ウ) 詞ヲヤサシウユウケンニ云カ本デハ無ソ(四 45ウ) 詞ヲヤサシウユウケンニ申ガ本デハ無ソ(四 37ウ) 去程ニミタト云ソ(四 52ウ) 去程ニミタト申サレタソ(四 43ウ) 六代ノ楽ノ事ハ略スルソ(四 40オ) 六代ノ楽ヲハ略申ソ(四 33ウ)[候フ]
委クハ礼記ニアリ(三 19オ) 委クハ礼記ニ候ゾ(三 15オ) 艮卦ノ象ノ詞ソ(四 29オ) 艮卦ノ象ノ詞デ候(四 24オ) 斉ノ内ヂヤ程ニノクルチヤソ(四 26ウ) 斉ノ内ヂヤ程ニノクルデ候(四 22オ) 綱目集覧ニ載タソ(四 35オ) 綱目集覧ニ載テ候(四 29オ)右のように、
「京大図書館本」に敬語の使用が多く見られる。右のうち、
尊敬語に関しては、
次の用例が示すように、
「京大図書館本」
「叡山文庫本」の方に用いられている箇所も、まま見受けられる。
孔子ノ出玉フ時ニハ樊遅カ御車ヲシタル也(一 35オ) 孔子ノ余所ヘ行時ニ樊遅カ御車ヲシタソ(一 27オ) 剣戟ノ中テ文王ノ文ヲ取タイテ云レタハ不畏心ソ(三 5 ウ) 剣戟ノ中テ文王ノ文ヲ取タイテ云タハ不畏心也(三 4 オ) 注共カ多程ニ定テナイ事ヲハ申サレマイソ(四 38オ) 注者カ多程ニ定テナイ事ヲハ申マイソ(四 31ウ)「京大図書館本」
に顕著な現象は、
「仕ル」
「申ス」
などの丁重
語「候フ」の使用が多いことである。すなわち、清原宣賢が受講生に対し、
丁寧な物言いをしていると考えられる。
「叡山文庫本」
がおおむね常体で
あるのに対し、
「京大図書館本」
が敬体をかなり交えることは、
章語的性格が強いのに対し、後者は口頭語的性格が強いことを意味する。
以上の二点から次の結論が導かれる。
「叡山文庫本」
は文語
文章語の性格を有するのに対し、
「京大図書館本」
は口語
口頭語の性格を有する。したがって、両者の語彙
端的に言えば、前代の表現から当代の表現への変化の相の一面を表すもの
と把握できる。と同時に、時と場面と受講生を異にするとはいえ、表現主
体は清原宣賢なのであるから、当代の類義語
類似表現と捉えることも可
能である。
次節以下で、
「叡山文庫本」
と
「
京大図書館本」
との抄文を比較するこ
とにより、語彙
語法の相違を具体的に見ていきたい。一つ一つの事項は
おおむねこれまで先学により指摘されてきた事柄ではあるが、清原宣賢お
よびその周辺の人物、すなわち、同時代人の使用語彙に、このような位相
が認められるのは注目すべきことである。
三
「叡山文庫本」
と
「京大図書館本」
との
語彙比較
(一)
語彙については類義語の対応が目立つ。体言類の用例には次のものが挙
げられる。
見出し語の表記は本文のままを用いる
(以下、 品詞の所属につい ては多少の出入りがあろうかと思われる。諒とせられたい)。
[アヤマチ
アヤマリ]
其人ノ身ニアヤマチノアルヲ友人カ来テナヲサハヤカテナヲセ也(一 23ウ) 身ニアヤマリノアラウ時ニ友カ来テ教訓セハヤガテナヲセソ(一 18ウ)[アハイ
アイ]
其アハイノ七ハ従 レ教也(ニ 29ウ) 其ノアイノ七ハ従 レ教也(二 26オ)[云ソコナイ
云損ジ]
ヒヨツ ト云ハ云ソコナイカヲヽキモノ也(一 82オ) ヒヨツ ト云ハ云損ジガ多キ物也(一 63ウ)[已前
前]
已前ノコトク…其者ヲ亡シテスツル物也(四 14オ) 前ノコトク…其物ヲスヅ (マヽ) ル物也(四 11オ)[一説
一義]
一説ニ周ノ世ニ今ヲ監レハ今ノ世文過タリ(一 62ウ) 一義ニ周ノ最初ノ世ニ今孔子ノ時分ヲ監レハ今ノ世ハ文過タリ(一 47ウ)[今
当時]
今ノ春秋ノ時ノヤウナ者ニハ不与也(二 41オ) 当時ノ春秋ノ時ノヤウナ者ニハ不与也(二 35オ)[イハレ
故]
其イハレハ汝瑚璉ナリト孔子ノ云タカ今ハ不器ト云レタ(一 41オ) 其故ハ汝瑚璉也ト孔子ノ云 イワレ タガ今ハ不 レ器ト云レタ(一 31オ)[行(おこない)
行跡]
身ニ君子ノ行ヲ行トスルトキハ得コトアラス(二 52ウ) 身ニ君子ノ行跡ヲ行ハントスルトキハ得ヌ事ガアルソ(二 45ウ)[ヲシロイ
軽粉]
ヲシロイヲ付ルケナト云テ(一 13オ) 軽粉ヲツケタケナト云レタソ(一 11オ)[男
夫ト]
婦人ハ男ニ行テハ父母ノ家ヘハ皈ラサルヲ道トス(一 67ウ) 婦人ハ夫トノ所ニ行テハ父母ノ家ヘハ皈ラサルヲ道トス(一 51ウ)[ヲモイ者
妾]
ヲモイ者ノアルニ打コウテ賢女ノ答セラレヌコトヲ哀ム詩ナリ(一 57ウ) 妾ニ迷乱シテ賢女ノ答セラレヌ事ヲ哀ム詩也(一 44オ)[恩禄
奉禄]
身ヲ養コトハ君ノ恩禄故チヤホトニ一命ヲシマス辛労ヲシテ奉公ヲセヨ也 (一 22ウ)身ヲ養事ハ君ノ奉禄チヤホトニ一命ヲヲシマス辛労ヲシテ奉公ヲセヨソ (一 18ウ)