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MBI-ES (Maslach Burnout Inventory-Educator Survey)拡張版の検討

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Academic year: 2021

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(1)MBI― ES(Maslach Burnout lnventory― ]Educator Survey). 拡張版 の検討 本. 濱. 良. 子. Bumout lndex(BI)を 日本 人向 け に翻訳 ・修 正 した尺 問 題. 度 (BI)で あ る。. 目 的. 教 師 の バ ー ン ア ウ ト研 究 にお け る使 用 尺 度 を見 る. 1.は じめに. と,BIを 使 用 した研 究 (土 居 ら,1988;岡 東 ・ 鈴. バ ー ン ア ウ ト (燃 え 尽 き症 候 群 )に つ い て は. Freudenberger(1974)が 提 唱 して以来 多 くの研 究 が な。. 木 ,1990な ど)と , 日本版 バ ー ン ア ウ ト尺 度 を使 用 した研 究 (伊 藤 ,2000;田 村 ・石 隅 ,2001な ど)が. されて い る。. あ る。. ,. ,信 条 ・生 き方 0人 間関係. 久保 ・ 田尾 (1992)に よる と,Maslachら の尺度 は. にひたす ら打 ち こんだ あげ くに期待 した成 果 が得 られ. 3因 子 ,Pinesの 尺 度 は情 緒 的消 耗 感 の 単次 元 の 尺 度. ず疲労 と失意 の状態 にあ る時 ,人 はバ ー ンアウ トす る. で あ る。 MBIが バ ー ンア ウ トを単 な る消耗 や疲 労 だ. とい ってい る。. け で な く,ヒ ューマ ン・サ ー ビス従事 者 の特異 な状況. Freudenberger(1980)は. また,土 居 ら (1988)に よる と,Maslach and Jackson. に関連 した “ 脱 人格化 や個人的達成感 の後退 "と い う. (1981)は ,バ ー ンア ウ トを “長期 間 にわた り人 に援. 症状 を考慮 した尺度 とい う点 で ,BIよ りも実 用性 が. 助す る過 程 で ,心 的 エ ネ ル ギ ーが 絶 えず過度 に要求 さ. 高 い と して い る。. れた結果 ,極 度 の心 身 の疲労 と感情 の枯渇 を主 とす る. また ,荻 野 (1999)に よる と,Leiter(1993)は 症. 症候群 であ り,卑 下 ,仕 事嫌悪 ,思 い や りの喪失等 を. 状 を構成概 念 とす る MBIの ほ うが概 念 的 な豊 か さ ・. 伴 うもの"と 述 べ て い る。 Maslachら は ,こ れ を測 定. 正 確 さを持 ってい る と述 べ て い る。. す る尺 度 Maslach Burnout lnventory(MBI)を 作 成 し た上 で 多 くの対 人専 門職 に適用 し,信 頼性 と妥 当性 を 確 認 して い る 。 さ らに ,Maslachら. (1996)に よ る. 3.Maslachら の 教 師 バ ー ンア ウ トの定 義 と 3側 面 の 重要性. と,こ の尺度 は現在 で は さまざまな国で翻訳 されてお. Maslach Bumout lnventory Manual Third Edition. り,異 なる状況で尺度 の 3次 元構造 (情 緒 的消耗感 ・ 脱人格化 ・個 人的達成感 の後退 )を 確認す るため に研. ,1996)に よる教育者 バ ー ンアウ ト (Edu― cator Bumout)の 定義 は,教 師バ ー ンア ウ トの 3側 面. 究が継続 されて い る。. に関 して次 の よ うに述 べ て い る。. (Maslachら. 情緒 的消耗 教 師バ ー ンアウ トの最初 の側面 であ る “ 感 "は ,情 緒 的 エ ネ ルギ ーが 消耗 され るにつ れて拡大. 2.日 本 での バ ーンア ウ ト尺度 の使用 について 日本 で も多 くの研 究者が ,看 護 師 のバ ー ンアウ ト研 究 を中心 に概念や 測定 ,ス トレス との違 い な どを調査. す る疲 れや疲労感情 であ る。 これ らの感情 が慢性 的 に なる と,教 師 はか つ て 自分達 力■1昔 しみ な く提供 して き. して い る (稲 岡 ら,1982;久 保 ・ 田尾 ,1991,1994な. た もの を,も はや生 徒 に与 え る こ とが で きな い と感. ど)。. じ,第 2の 佃1面 であ る “ 脱 人格化 "を 経験 す る。. 現在 , 日本 で使用 されて い る主 なバ ー ンアウ ト尺度 は 2つ あ る。. 1つ は,田 尾 (1989)が Maslachら (1981)の. MBI. それは,教 師 は多様 なや り方 で否定 的な態度 (冷 笑 ・軽蔑的 な レッテル ,精 神 的 な引 きこ も りな ど)を 示 し,身 体 的 に生 徒 か ら離 れる,こ とであ る。. を参考 に して 日本 人向 けに改訂 した尺度 を再 修 正 した. 最 後 に ,仕 事 へ の “個 人的達 成感 をあ ま り感 じな. 日本版 バ ー ンア ウ ト尺度 (田 尾 ・ 久 保 ,1996)で あ. い"と い う第 3の 側面 は,教 師 に とって重 大 であ る。. り, もう 1つ は ,稲 岡 ら (1988)が Pines(1981)の. 生 徒 の発達 に貢献 (生 徒 を学 ばせ成 長 させ る手助 け).

(2) 人間科学研究編 (2007年 3月. ). しよう と思 わな くな った時 ,彼 らは深 い失望 を経験 し. が あ り,東 口 ら (1998)は こ れ らの 不 備 を指 摘 し,新. て傷 つ きやす くな ってい る。. た に尺 度 を作 成 して い る 。. この よ うに,教 師 バ ー ンアウ トの 3側 面 は,教 職 の. 東口 らの尺度 に関 して も,『 I feel burned out iom my を「仕事 で燃 え尽 きて しまった と感 じる」 と. 中心 的 な仕事 であ る生 徒 へ の 関 わ りにお い て重 要 な意. wOrk』. 味 を持 ち,ひ い ては他 の 人間関係 や教 師 自身 の生 活 な. 訳 してい る。 しか し,漬 本 (2002)の 予備調査 におい. どに も影響 を及 ぼ す こ とが知 られ て い る 。 したが つ. て,教 師 は「燃 え尽 き」 のイメー ジを肯定的 にも否定. て ,こ の 中核 を明確 にす る こ とは大事 な ことで あ る と. 的にも受け止 めることか ら,項 目の意味 を明確 にする. 思 われ る。. 表現 「仕事 で精 も根 も尽 き果てたように感 じる」 の方 が望 ましい。. 4.バ ー ンア ウ ト尺度 の 問題点 日本版 バ ー ンア ウ ト尺度 (久 保 ・ 田尾 ,1996)は. ,. 以上 よ り本研究 では,Maslachら. (1996)の 教育者. ES)を 翻訳 しなお し,教 師バー ンア. 対 象 を教 師 と したデ ー タで は,看 護 師 と因子 数 が異 な. 用 の尺度. る うえ因子 の項 目 も一 貫 して い ない 。伊藤 (2000)と. ウ トを反映するような項 目を追加す る。. 高木 ・ 田中 (2003)の 小 中学校教 師 を対 象 と した研 究 で は 2因 子解 とな り,田 村 0石 隅 (2001)の 中学校教 師対象 で は 3因 子解 となって い る。 また ,こ の 3因 子 解 にな って も情緒 的消耗感 に分類 され る 2項 目が脱 人 格化 の 因子 に混入 して い る。 久保 (2004)に よる と, 日本版 バ ー ンアウ ト尺度 は. (MBI―. Maslachら. (1996)は ,最 初 にイ ンタビューや観察. か ら研究 を始めてい るので,教 師バーンアウ トに関 し て も,漬 本 (2002)の 面接 調査 の 内容 を MBIに 加 え,教 師 にあった項 目を入れたバーンアウ ト尺度 を作 成 し検討す ることは望 ましい。面接 では「変 わ らない 状況での無力感」,「 生徒 や周 りへ の単調 な関わ り・周. 意 味 的 に似 通 っ た も の は あ る. 囲か らの責めの意識」,「 自負す るもの O教 師の技量」. が ,そ の まま翻訳 した 項 目 は な い 。 そ こで ,Mashch. とい う意識が認 め られているので,こ れ らを考慮 した. らの考案 した MBI(1996)を 再考す る こ とにす る。. 項 目内容 を付加 しようと考 えてい る。 そ して,教 師 にあつたバー ンアウ ト尺度 を作成 し. Maslachら の. MBIと. MBIの 翻訳 尺 度 (稲 岡 ,1988;増 子 ら,1989;東 口 ら,1998;諸 井 ,1999;西 堀 ・諸井 ,2000)に 限定. ,. 尺度 の内的一貫性 による信頼性 と因子的妥当性 の検討 をする。そ して,妥 当性 に関 しては,① 感情労働②精. してみ る と現在 3つ の 問題 点 が 考 え られ る。. 1点 目は,教 師 を対 象 と した調査 が されてお らず. ,. 神的健康 との 関連 の 2点 か ら検討す る。①② につい. 教 師バ ー ンア ウ トの因子構造 の確認 が な されて い ない. て,予 測 される関係は次 の通 りである。. こ とで あ る 。 今 まで の 対 象 は ,看 護 師 (東 口 ら. 1998;西 堀 ・諸 井 ,2000),医 師 ・看護 師 な ど対 人サ. ①感情労働 :久 保 (2004)に よると,Zapf(2002) は,感 情労働 (emOtion wOrk)を “ 組織 として望 まし. ー ビ ス 職 業 従 事 者 (教 師 も含 ま れ る )(増 子 ら. い とされる感情 に. 1989),特 別 養 護 老 人 ホ ー ム の 介 護 職 員. (諸 井. ,. ,. ,. (自. らの感情 を)調 整す る際 に必要. とされる心理 的過程"と 定義 してい る。Zapf(2001). 1999)で あ り,そ れぞれの調査 で 3因 子構造 が確認 さ. は,対 人専門職 でサ ービス相手 との相互作用 の結果生. れて い る。. じる感情 の制御や適切 な表現 を含 む感情管理 は仕事 の. 2点 目は,対 象 に よって 各 因子 の項 目内容 や数が違. 中核 であ り,バ ー ンアウ トを自分たちの感情 を適切 に. う こ と で あ る 。 西 堀 ・ 諸 井 (2000)ら は ,諸 井. 管理 し応える ことがで きなか った状態 としてい る。面. (1999)の 和 訳 した MBIを 看 護 師 に使 用 して い る 。. 接調査 において,バ ー ンアウ ト傾向の教師 は 自分 の感. これ を諸井 (1999)の 結果 と比 較す る と,下 位尺度 の. 情 を抑制 し,教 師 としての役割 にあった感情 を示す こ. 項 目数が減少 し (情 緒 的消耗感 :項 目数 8か ら 6,個. とにギヤップを感 じ消耗感 を募 らせていた。 よって. 人的達成感 の低 下 :項 目数 7か ら 3),対 象 に よつて. 感情労働 をする ことは,情 緒的消耗感 を感 じ,脱 人格. 違 い が見受 け られ る。 これは,対 人専 門職 の領域 の違 い が 項 目数 に反映 して い る と考 え られ ,対 象 に適 した. 化 を引 き起 こ し,個 人的達成感 を低下 させるので「情 「イ 固人的達成感 の後退」 と 緒的消耗感」・「脱人格化」・. 項 目があ るであろ う。. の正の相関が予測 される。. ,. 3点 目は,翻 訳変更 の必 要性 であ る。MBIの 翻訳 内. ②精神的健康 :バ ーンアウ トは意欲的に働 いていた. 容 は 少 しず つ で はあ るが 違 って い る。 も と も と稲 岡. 人が燃 え尽 きたように働かな くなる,働 くのを厭 うよ. (1988)と 増子 ら (1989)に よつて翻訳 され た 日本版. うにな り. (田. 尾 ・久保 ,1996),神 経症 や抑 うつ傾向.

(3) 漬本. 良子 :MBI― ES(Maslach Burnout lnventory― Educator Survey)拡 張版 の検討. との 関連 (土 居 ,1988)が 指摘 されて い るので ,精 神. 「生徒」 に変更 して使用す る。頻度 は,「 ほ とん どな. 的不健康 と正 の相 関 が予測 され る。情緒 的消耗感 を感 じ,生 徒 との距離が で き仕事 へ の達成感 も低 くなる と. い」 か ら「とて もよくある」 の 5件 法 を用 いた。 ③精神健康調査票 (GHQ)(中 川 ・大坊 ,1985):一. 「脱人格 精神 的健康 が低 下す るので 「情緒 的消耗感」・. 般的なス トレス反応 の指標 として 日本版 GHQ 30項 目. 化」・「個 人的達成感 の後退」 との正 の相 関 が予測 され. 版 を使用 した。「一般的疾患傾向」「身体的症状」「睡. る。. 眠障害」「不安 と気分変調」「社会的活動障害」「希死 念慮 とうつ傾向」 の 6つ の下位尺度か らなる。各項 目 方. 法. の経験 を「全 くなか った」 か ら「たびたびあ った」 ま での 4件 法 で回答 を求 め,Like■ 法 で尺度 ごとの合計. 手続 き. 得点 を算出 した。. 調査 の実施 お よび対象者. ④ フェイスシー トの作成 :土 井 ら (1988)を 参考 に 年齢 ・経験年数 ・性別 ・職種 (小 学校 ・中学校 ・担任 ,. 近畿 0中 国圏 に在職 の公立小 ・ 中学校教 師 580名 に 対 して学校長 に許可 を と り,あ るい は知人 の教 師 を介. の有無 ・管理職)・ 配偶者 の有無 などで構成 した。. して ,「 ヒューマ ン・ サ ー ビス専 門職」 に関す る調査 を実施 した。 期 間 は 2005年 7月 18日 か ら 8月 31日. 結. 呆. にか け て行 った。匿名性 を保証す るため に,回 答済み 質問紙 を封 筒 に密封 して回収 して もらうように した。. 分析対象者 の 限定. 質問紙 の構成. 度,③ 精神健康調査票 (GHQ),④ 回答者の基本的属 性,か ら構成されている。. 67%)で あ つた 。全 質 問 紙 に対 して 269票 の 有効 回答 (有 効 回答 率 70%)が 得 られた。 しか し,校 長 と養護教論 の 2職 者 に対 して は,一 部 質問内容 が不適切 で あ つたため 除 き,259票. 質問紙. を対 象 と した。. 回収 数 は 387票 (回 収 率. 調査 は,① MBI― ES拡 張版. (作 成),② 感情労働尺. ①MBI― ES拡 張版の作成 MBI― ES(22項 目 )(Maslachら. 表 1に 示す よ うに,対 象者 は 259名 中,男 性 102名. , 1996)を , 東 口. (1998)・ 諸 井 ら (1999)・ 現 職 教 師 の 意 見 を参 考 に翻. (39%),女 性 157名 (61%),校 種 は小 学校 教 師 153 名 (59%),中 学校教 師 106名 (41%)で あ った。. 訳 ・修 正 し,面 接 内容 (演 本 ,2002)よ り教 師 のバ ー. 表. ン ア ウ トに適 した 項 目 (19項 目)を 追 加 した MBI― ES 拡 張 版 (41項 目)を 作 成 した。 MBI… ESは. 「recipients」. MBI_Hss(Human Services Survey)の. 1. 男性 女性. 102(39。 4%) 157(60。 6%). 年齢. 20代 30代 40代 50代. 48(18.5%) 78(30.1%). 職 において生徒 はサ ービスの「受け手」 であ り,こ の (Maslachら , 1996)と してい る。. 回答形式 は,Maslachら に準 じて,頻 度 「全 くない (0点 )」 ∼「毎 日ある (6点 )」 までの 7件 法 を使用 し た。それぞれの項 目について,こ の一学期 の間 にどの. N=259. 性男U. を「students」 に変 えた ものである。教育. 変 更 は 項 目 の 説 明 を明 瞭 に一 貫 した もの にす る. 被験者 の属性. 校種. MBI― ES拡 張版. 小 学校 中学校. 99(38。 2%). 34(13.1%) (59。. 1%). (40.9%). 41項 目に対 す る有効 回答 は 279票. 度が高 いほど高得点になるように した)。. (39%),女 性 171名 (61%), 校種 は小 学校教 師 167名 (60%),中 学校教 師 H2名 (40%)で あ った。「結果 1」 の MBI― ES拡 張版 の 因子. ②感情労働尺度 (荻 野 ら,2004):Frankfurt Emotion. 分析 に使用 した。. 程度感 じたかを評定 して もらった (バ ー ンアウ トの程. Work Scales(FEWS)(Zapfら , 2001,1999)を 老 参考 に作成 された 21項 目,5下 位尺度 「ポジテ イブな感. であ った。男性 108名. 感情労働尺度 に対 す る有効 回答 は 366票 で あ った。. 情 の表出」「ネガティブな感情の表出」「クライエ ン ト の感情へ の敏感 さ」「クライエ ン トとの相互作用 にお. (37%),女 性 228名 (62%),欠 損値 2名 (1%),校 種 は小 学校教 師 217名 (59%),中 学校教 師 149名 (41%)で あ った。 聯吉果 2」 の感情労働 尺度 の. ける コン トロール」「感 じてい る感情 と表出 して い る. 因子分析 に使用 した。. 感情 の不協和」 か らなる もの。「 クライエ ン ト」 を. 男性 136名.

(4) 甲南女子大学大学 院論 集 第 5号. 人間科学研究編 (2007年 3月. 1]因 子分析 と信頼性 ● MBI― ES拡 張版 の 因子分析 につい て. ). 因子 4因 子 5因 子 6因 子解 を検討 し,固 有値 の推移や. [結 果. 解釈可能性 か ら,5因 子解 (主 因子 法 ・エ カマ ックス. 各質問項 目の 回答分布 にお い て ,フ ロ ア効果 の あ る. 35に 満 た 回転 )を 採 用 した。 因子負荷量 の絶対値 が 。. 偏 った項 目 (項 目 H,35)が 見 られ たが ,ま れで あ っ. な い項 目を削 除 して ,37項 目で 再 度 因子 分析 してみ. て もバ ー ンアウ トを提 える上で重要であ る。 また ,こ. た。 そ の結果 ,表 2の よ うに ,37項 目 5因 子 構 造 を. れ らの 項 目 は MBI― ESの 項 目 で あ る の で 残 して お. 確認 で きた。. き,41項 目につ い て 因子 分析 を行 った 。 因子 数 は 3. 表 2 MBI― ES拡 張版 の 因子分析. (主. 因子法. MBI― ES拡 張 版 は ,MBI― ESと は 違 う 内 容 の. 5因 子. ^位 エ カマ ックス)・ 卜 尺度 。平均 。標準偏差 ・歪度 ・尖度. N==279. I. Ⅱ. Ⅲ. Ⅳ. 0.72 0.71 0。 71 0。 70 0.69. 0.19 0.30 0.01 0.01 0.08. -0.04. -0.04. 0.66. 0。 11. 0。. 63 62. 0.09 0.09. 0。. 61. 0.31. -0.04. 0。. 60. 0。 14. 0.58 -0.09 0。 56 -0.01 0.46 0.13. -0.04 -0.10. V. 共通性. α=.890 SD=15.56 歪度 =0.41 尖度 =-0.04. 個 人的達成感 の後退. M=29。 73. 14教 師 としての責任 を果た していると思 う* 8意 欲的に活動 してい ると思 う* 16あ る程度 しっか りとした考 えや個性 を持 っていると思 う* 4仕 事 で 自負す るものがある * 31生 徒 の考 えてい ることが良 く理解 で きる * 29仕 事 を通 して他 の 人に良い影響 を与えてい ると思 う* 33生 徒 の抱 える問題 を効果的に解決 してい る * 39生 徒 に自分の気持 ちを伝 えるすべ を持 っている * 27仕 事 で多 くのや りが いのあることを成 し遂げてきた * 12生 徒 としっか り向 きあ って仕事 をした後,喜 びを感 じる * 3生 徒 を自分の指導 に沿って誘導で きる * 38生 徒 たちとの間で自分か らくつ ろいだ雰囲気 を作 り出す ことが出来 る * 26生 徒 の成長 を信 じてい る * 脱人格化 α=.834. M=15.00 SD=9。. 27. 18-日 中人 と一緒 に働 くのが 本 当 に しん どい. 17生 徒 へ の対応 が 機械 的 になって い る 30こ ま ご ま と気酉己りす るのが面 伊1に 感 じる 28周 りの 人 との距 離 を感 じて い る. 32. 5. もうどうに もな らな い よ うに感 じて い る 35生 徒 をまるで人格 の な い ,物 や動物 の ように扱 って い る と感 じる こ とが あ る. M=6.54 SD=5.02. 0.53 0.52. 0.07. 0.55. -0。 24 0。 31 -0。 18. 0.51 0.54. 0。 52. -0.05. 0.66. 0.02. -0。 18. 0.01. 0。 15. 0.07. 0。 41. 0.05. 0。 22. 0.01. 0。 40. 0。. 02. 02 0.01 0。. 25. 0.09. 0。 48 -0.04 0。 19 0.06. 0.50. 0.54 0.28. 0.23. 0。. 0。 48. 0.28. 0。 17. 0.20 0.09. 0.47 40 0。 39 0。 39. 0.14 0.25 0。 15 0.05. 0.36 0.23 0.10 0.24. 0。. 02. 0。 12. 0。. 0。. 03. 0.16. 0。. 0。. 07. 0.32. -0.06. 0。 10. 81 61 0。 60 0。 59. 0.09 0.38 0.09 -0.05 -0.01 0.21. 0。. 10. 0。. 0。. 27. 0.24 0。 19. 22. 0.23 22 0.20 0。 22 0。. 0.57 0.56 0.46 0.38. 0。 37 0。 51 0.23 0。 34 0.03 0。 22 0.31 0。 32. 37. -0.12. 0.09. 0。 31. 0.52 0。 50. 0.08. 0。 24. 0。. 18 0.07. 0.20 0.20. 0.01. 0。 43. 0.03 0.05. 0。 28 0。 32. -0。. 0.04 0。 12. 0。 68 0。 55. 0.10 0。 13. 0。 48 0。 38. 36 0.13. 0.55 0.41. 0。. 0。. 18 14. 0。 53 0。 50. 0.11. 0。 48. 0.31 0。 16. 0.48 0.44 0。 42. 0。. 0。. 11. 0。. 31. 0。. 32. 40 0.47 0.50 0。 60 0.40. 0。. 24. 0。 36. 0.72. 0.57 0.47 0.53 0.44. 0。. 17. 36 0。 45 0。. 0。. 歪度 =0.99 尖度 =0.64. 22自 分 の働 きにあ った評価 を して もらえてな い と思 う. 20全 体 の こ となの に 自分 ひ と りで仕事 を して い る ような気がす る 23生 徒 が抱 える問題 の こ とで ,周 りの人 に 自分 が責 め られ て い る よ うな気 がす る 36仕 事 に不満 を もって い る. 子 寄 積 寄 lJ^. 与 率. 因 累. *:逆 転項 目. 0。. 0.63. 0。 12 -0。 12. 歪度 =1.28 尖度 =1.55. 40今 まで培 って きた こ とが全 く通 じな い 37生 徒 の態度 に よっては,自 分が生徒 に責 め られて い る ような気がす る 21生 徒 が抱 える問題 の こ とで ,生 徒 が私 のせ い に して い る と感 じる 25人 との 関 わ りで どう して よいかわか らず途 方 に くれ て い る. 評価 へ の不満 α=。 736. 0.01. 0.56. 0.16. 歪度 =0.05 尖度 =-0.81. 32朝 起 きてまた 1日 働 かなければならない と思 うと,疲 れが出て くる 19仕 事 で時間的な余裕がない と思 う 24自 分 は働 きす ぎてい ると思 う 13仕 事 に疲れて何 も感 じられない. M=7.12 SD=6.67. 0.08 0.06. 0.22. -0.01. 34仕 事 が終 わると疲れ果 てたように感 じる 41仕 事 で精 も根 も尽 き果てたように感 じる. 自責 と無 力感 α=.819. 0.03 0.10. 0.64 0.63 0.54. 0.01 0.04 0.13 -0.01. 9こ の仕事 で 自分 が精神 的 に冷 た い 人間 になって い る ように思 う 1授 業 が単調 になって い る と思 う Hこ の仕事 につい てか ら人に対 して よ り無 関心 になった M=17.77 SD=8。. 0。 11. 0.10. 歪度 =0。 93 尖度 =0.61. 10直 接 人 とかかわ る こ とが ス トレス になって い る. 情緒 的消耗感 α=.802. 0。. 0.02. -0.06 -0。 20 0。. 0.10 0.16. 12 0。 22. 0.05. 0。 30. 5。 62 3。 24 23.96 15。 19. 0.12. 0。. 14. 26 -0.02 0.07 0.37. 0。 58 0。 58. 0。 23. 0。 41. 0。. 0。. 36. 3.04 32.18. 2.97 2.86 40.21 47.93. 17.73.

(5) 漬本. 良子 :MBI― ES(Maslach Burnout lnventory― Educator Survey)拡 張版 の検討. が抽出されたので,次 の ように解釈 した。. 解釈 可 能性 か ら 20項 目 5因 子解 (主 因子 法 ,プ ロマ. 第 I因 子 は,Maslachら の項 目が多 く含 まれ個人的. ックス 回転 )を 採 用 した。 これ らの 5因 子 は ,Zapf. な成功感や効力感 に関す るものに教師 としての 自覚が. ら (2001)の 5下 位尺度 にほぼ対応 して い る もの と思. 含 まれてい るので 『個人的達成感 の後退』 と解釈 し. われ る。. zapfら の解 釈 の よ う に,第 I因 子 は生 徒 の感 情 ヘ. た。 第 Ⅱ因子 は,Maslachら の情緒的消耗感 と脱人格化. の 共感 や敏感 さに関す る 『生 徒 の感情 へ の敏感 さ』 ,. の項 目が混 ざっているが,項 目内容全体か ら人 との関 わ りへ の無関心や非人間的反応 を示 してい るので 『脱. 第 Ⅱ因子 は生 徒 へ のポジテ イブな感情表 出が要請 され. 人格化』 と解釈 した。. の感情 とは異 なる仕事 の役割 にあ った感情 を表 出す る. 第 Ⅲ因子 は,Maslachら の項 目が多 く含 まれ情緒的. て い る 『ポ ジテ イブな感情 の 表 出 』,第 Ⅲ 因子 は 自分. 『感 じて い る感情 と表 出 して い る感情 の不協和 (以. なエ ネルギー を消耗 し,惜 しみな く与 える ことがで き. 下,「 感情 の不協和」)』 ,第 Ⅳ因子 は生徒 に対す るネガ. な くなって きてい る状態 と考 えられるので 『情緒的消. ティブな感情表出の要請 に関す る『ネガテ イブな感情. 耗感』 と解釈 した。. の表出』,第 V因 子 は生徒 との関係 の 中での教師 の裁 量 に関す る 『生徒 との相 互作用 による コン トロール. 第 Ⅳ因子 は,自 分が良かれ と思 ってや っていること に変化がな くどうしていいかわか らない とい う状況 の 中で,自 分 を責 め無力感 を感 じてい るので 『自責 と無. 目互作用 による コン トロール」)』 (以 下 ,「 本. 因子的 にまとまっている項 目を下位尺度 として構成 した ところ,信 頼性係 数. 力感』 と解釈 した。 第 V因 子 は,頑 張 って仕事 をしてい るのに,そ れが 評価 されず認め られてい ない状況なので 『評価へ の不. とした。. (α. )は. 。 781,.807,.774,. 。 707,.690で あ つた。 感情労働 と教師バー ンアウ トとの関連 結果 1よ り得 られた MBI― ES拡 張版 5因 子 と感情. 満』 と解釈 した。 「個 人的達成感 の後退」「脱人格化」「情緒 的消耗. 労働尺度 5因 子 との相関 は次 のようになると予測 され. 感」 の 3因 子 は,Maslachら の項 目を多 く含 んでお り. た。. 項 目全体 の内容 を解釈す ると同様 の解釈がで きた。残 「評価へ の不満」は,Maslach りの 2因 子「 自責 と無力感」. ○ 「生徒 の感情へ の敏感 さ」:生 徒 の感情 を敏感 に読. らの情緒的消耗感 ・脱人格化 の項 目が少 し含 まれてい. み取 れないこ とは,生 徒 の要求 に応 えるとい う達成感 がな くなるので 『個人的達成感 の後退』 と強 い負 の相. るが,項 目全体 の内容か ら考 えて妥当な因子であると. 関があ るだろ う。. 考 えられる。. ○ 「ポジテ イブな感情 の表出」:教 師 は生徒 へ の肯定 的な対応 を求 め られるが,無 理 な感情 の表出 をする こ. 因子的 にまとまってい る項 目を下位尺度 として構成 した ところ ,信 頼性係 数. (α. )は. .890,.834,.802,. 。 819,.736で あ つた。. とは形式化 した対応 になるので 『脱人格化』 と強 い正 の相関 になるだろう。 また,仕 事 で求 め られる肯定的. 漬本 の面接調査 では,バ ーンアウ ト傾向群 の「変わ. な表現 にたよる ことは 自分が どの ように生徒 に対応 し. らない状況 での無力感」「周囲か らの責 め意識」 の ど. てよいかわか らない迷 いや自責 を感 じるので『 自責 と. うしてよいかわか らない とい う無力感 や頑張 っている のに認 め られない とい う意識があ った。 このデー タか. 無力感』 と強い正 の相関があるだろう。 また,常 に元 気 に生徒 を包み込む肯定的な対応す ることはエ ネルギ. らは,そ うい う教師バー ンアウ トの次元 を確認す るこ. ー を消耗するので 『情緒的消耗感』 と強い正の相関が. とがで きたと思われる。. あるであろ う。 ○ 「感情 の不協和」:仕 事 で求 め られる感情 を表 出す. [結 果 2]尺 度 の妥当性. るのは,無 理な感情表出 になるので非人間的 な対応 に. ●感情労働尺度 の因子分析 について 作成 された感情労働尺度 は看護師 を対象 に使用 され. な り『脱人格化』 と強 い正の相 関があるだろ う。 ま た,無 理な感情表出 はエ ネルギー を消耗するので 『情. た結 果 ,Zapfら (2001)の 5因 子 を想 定 して い た. 緒的消耗感』 と強 い正の相関があるであろう。無理な. が,2因 子 が 1つ の因子 に統合 された 4因 子解 を採用 してい る。 よって,改 めて因子構造 を検討す るために. 感情表出はこんなにやつてい るのに変 わらない とい う 無力感 を覚 え自責す る ことになるので 『 自責 と無力. 因子分析 を行 った。複数 の因子へ の大 きな負荷が見 ら. 感』 と強 い正 の相関があるであろう。. れる項 目を除 き,4因 子 5因 子解 を検討 し,固 有値や. ○ 「ネガテ イブな感情の表出」:生 徒 に厳格 に対応す.

(6) 人間科学研 究編 (2007年 3月. ). る こ とは,生 徒 とよい 関係 を作 りた い と思 う教 師 に と. 「相互作 用 にお け る コ ン トロー ル」 は予測 どお り正. って負荷 が大 き くエ ネル ギ ー を消耗す るので 『情緒 的. の相 関が あ った。 一 方 的 な教 師 の裁量 は,非 人 間的 な. 消耗感』 と強 い正 の相 関 が あるであ ろ う。. 対応 であ り教 師 自身 の打 つ 手 の な さを考 える こ とがで. ○ 「相互作 用 にお け る コ ン トロール」:生 徒 へ の一 方. き自責 や無力感 に陥 る と思 われ る。. 的 な関わ りはお互 い に とつて感情 の交流 の ない非 人間. これ らの結果 よ り,MBI― ES拡 張版 は感情 労働 尺度. 的 な対応 になるので 『脱 人格化』 と強 い正 の相 関 が あ. で測定 され る組織 に求め られ る感情表 出 の頻度 との 関. るであ ろ う。生徒 との 関係 を迷 い なが らも断 ち切 るこ. 連 か ら妥 当性 が あ る程度支 持 された とい え よ う。. とは 自分 を責 め無力感 を感 じるので 『 自責 と無力感』. 教 師 バ ー ンア ウ トと精神 的健康 との 関連. 結果 1よ り得 られた MBI― ES拡 張版 5因 子 と GHQ. と強 い正 の相 関が あ るであろ う。 ● MBI― ES拡 張版 と感情労働 尺度 との相 関 につい て. 6因 子 との相関を以下のように予測 した。 ○ 『個人的達成感 の後退』:仕 事 へ の満足や 自信が低. 表 3は ,MBI_ES拡 張版 との 相 関 で あ り,予 測 どお. くなる と活動が抑 えられ自分 の存在 を揺 るがす ことに. りで あ った ものの予測 よ り低 い相 関 だ った。 「 生 徒 の 感 情 へ の 敏 感 さ」 と 『個 人 的達 成 感 の 後. もつ ながるので,す べ ての因子 と正の相関があ ると思. 退』 とは予測 どお り負 の相 関 があ った。感情労働 の前. われる。特 に「社 会的活動障害」「不安 と気分変調」. 提 となる何 が適切 な感情表 出なのか とい う判 断 をす る. 「希死念慮 とうつ傾向」 とはかな り高 い正の相関があ. ため には表 出相手 の感情 の把握 をす る必 要 があ る (久. るであろう。 ○ 『脱人格化』:人 へ の否定的態度や距離が離れ るこ. 保 ,2004)が ,感 情把握 がで きない こ とは生 徒 を成長 させ るための方法が わか らず 達成感 が 得 られ な くなる. とは,対 人専門職 にとつては致命的であると思われる. 状態 であ る こ とが 伺 える。. ので ,す べ ての 因子 と正の相関があるであろ う。特. があ った。教 師 が 日常行 ってい る生 徒 へ の肯定 的反応. に,人 との関わ りが うまくとれない と眠れず不安や う つ傾向 におちい る と考 え られるので「社 会的活動 障. は,エ ネ ルギ ー を消耗 し機械 的 な対応 や無力感 な どに. 害」「不安 と気分変調」「睡眠障害」「希死念慮 とうつ. つ なが りやす い と思 われ る。. 傾向」 とはかな り高 い正の相関があるであ う。. 「 ポ ジテ イブな感情 の 表 出」 は予 測 どお り正 の 相 関. 「感情 の 不協和」 は予 測 どお り正 の相 関 が あ った 。. ○ 『情緒的消耗感』:情 緒的なエ ネルギー を消耗 して. 無理 な感情表 出 は,エ ネル ギ ー を消耗 し生 徒 に対 して 非人間的 な対応 にな り自責 や無力感 につ なが る と思 わ. もう与 えることがで きない と思 っている状態なのです べ ての因子 と正の相関があるであろ う。. れ る。. ○ 『自責 と無力感』三どう対応 して よいのかわか らな. 「 ネ ガテ イブな感情 の 表 出」 は予 測 どお り正 の 相 関. い とい う無力感 とともに自分 を責 める状態なので,す. が あ った。生徒 へ 厳 しく対応す る こ とは生 徒 とよ りよ. べ ての因子 と相関があ ると思われる。特 に,自 責 によ. い 関係 を築 きた い と思 う教 師 に とつて苦痛 となるので. り不安や不眠 にな りうつ状態 になる と思 われ るので 「不安 と気分変調」「睡眠障害」「希死念慮 や うつ傾. エ ネ ルギー を消耗 す る と思 われ る。. 表 3 MBI― ES拡 張版 と感情労働 尺度 ・GHQと の相 関 個 人的達 成感 の後退 生 徒 の感情 へ の敏感 さ ポ ジテ イブな感情 の表 出 感情 の不協和 ネガテ ィブな感情 の表 出 相互作用 にお ける コ ン トロール. ―.383(**). 一 般 的疾′ 患傾 向 身体 的症状 睡眠障害 不安 と気分変調 社 会的活動 障害 希死念慮 とうつ傾 向 GHQの 総 合得点. **相 関係数 は 1%水 準 で有意 *相 関係 数 は 5%水 準 で 有意. 脱 人格化 一。 044. 情緒 的消耗感 。 162(**). ―.041. 299(**) 。. 。 301(**). -.091. 。 317(**). 。 279(**). 061. 242(**) 。. .262(**). .179(**) .399(**). 。 182(**) ―.022. 。 343(**) 。 311(**). 。 504(**) 412(**) 。. -。. .212(**). N==259 自責 と無 力感 一。 039. 評価 へ の不 満. -.007. 。 208(**). .182(**) .258(**) .285(**) .209(**) .166(**) 399(**) .162(**) 。. .128(*). .371(**). .388(**). 。 387(**) 。 317(**) 。 323(**). 486(**) 。. 。 306(**). 。 128(*). .294(**). 。 222(**). .347(**). .510(**). 。 546(**). 。 387(**). 。 318(**). .386(**) .507(**). .485(**) .252(**) .512(**). 458(**) 。. 。 355(**). .528(**). 。 439(**). .307(**) (両 側. ). (両 側 ). 。 333(**) 。 360(**). .274(**).

(7) 漬本. 良子 :MBI― ES(Maslach Burnout lnventory― Educator Survey)拡 張版 の検討. 向」 とかな り高 い相関があるであろう。 ○ 『評価へ の不満』:教 師が 自分 はこんなに頑張 って. 満』 の MBI_ES拡 張版 5因 子 が得 られた。 バ ー ンア ウ トと感情労働 ・精神健康 との関連 はほぼ予測 どお り. い るのに評価 されてない と思 い不満 を抱 えてい る状況. であ り,因 子的妥当性 が支持 されたといえよう。. なので,す ての因子 と正の相関があ ると思われる。. また,Maslachら と同様 の解釈 を した 3因 子 を除 く 2因 子 『自責 と無力感』『評価 へ の不満』 は,教 師バ. ●MBI― ES拡 張版 と GHQと の相関 について MBI― ES拡 張版 の 5因 子 と. GHQの 総合得点 とは全. ー ンアウ トの新 たな指標 であ ると考 えられる。特 に. ,. て正の相関があったが ,特 に 『脱人格化』『情緒 的消 耗感』『自責 と無力感』『評価 へ の不満』4因 子 とは中. 『 自責 と無力感』 は,教 師 を孤独化 させ る大 きな要因. 程度 の相関を示 した (表 3)。 『個 人的達成 感 の後退』 は,予 測 どお りで ,特 に. 作用 の コン トロール」 と相関が高 かった。変 わ らない 状況 の中生徒へ の対応 に迷 いが生 じ生徒 との関 わ りが. 「不安 と気分変調」 とは中程度 の正の相関を示 した。. 断ち切 られると考 えられ, どうい う対応が よいのかわ. これは,個 人的な能力や達成感がな くなる ことは,自. か らず無力感や 自責 に陥 って一人 もん もんとしてい る. 己評価 を下げるとともに 自己の存在価値 を見失 うこと. もの と思われる。精神健康 においては,特 に「希死念. になるので不安へ とつ なが ってい くと思われる。. 慮 とうつ傾向」 と関連があった。教師は今 までの経験. である と思 われる。 これは,感 情労働 において「相互. 『脱人格化』 は,予 測 どお りだったが,「 睡眠障害」. が通用せず,変 わ らない状況 の 中 どうしてよいかわか. 「不安や気分変調」「希死念慮 とうつ傾向」 との高 い相. らず無 力感 を感 じ自責 してい る。それ に もかかわ ら. 関の予測 に反 して低 い相関 だった。 しか し,「 社会的. ず,周 囲 にはその苦悩 が理解 されない まま支援 されず. 活動障害」 とは 中程度 の相 関が見 られた。 この こ と. 孤独 の中にい ると考 えられる。教師は,職 場 で孤立無. は,否 定的態度や距離 をとろ うとす ることで社会的活. 大態が追 い詰 め ら 援 になっていると感 じる ことで精神斗. 動が狭 まると思われる。. れてい くことになると推測 され,重 篤 な症状 を呈する. 『情緒的消耗感』 は,予 測 どお りであ り,特 に「一. ようになると思われる。. 般的疾患傾向」「身体的症状」「社会的活動障害」 と中. これが進行す ると周囲へ の批判や攻撃性 を増 し,よ. 程度 の相関が見 られた。 このことは,情 緒的なエ ネル. り人間関係 を悪化 させ物事 をゆがんで捉 えることにな. ギーの消耗 は,活 動 エ ネルギーがな くな り不調 を感 じ. るだろ う。久保 ・田尾 (1992)は. る状態 であると思われる。 『自責 と無力感』 は予測 どお りであったが,「 不安 と. った人は自分 を追 い込 んだ周 りの人や環境 に対 して批 判的 ・攻撃的であ り,ク ライエ ン トなど周 りの人間や. 気分変調」「睡眠障害」 の高 い相関を予測 してい たが. 仕事 自体 も攻撃 の対象 となると,周 囲へ の広が りを指. 低 い相関 だつた。「社会活動障害」「希死念慮 とうつ傾. 摘 してい る。. ,バ ーンアウ トに陥. 向」 と中程度 の相関があ った。 これは,無 力感 に陥 り. よって,『 自責 と無力感』『評価へ の不満』 を含 んだ. 自責 を伴 うことで,活 動 が停止 し,孤 独化 して しまう. 5つ の下位尺度 を持 つ ことによって,よ り具体的 に教. と考 えられ うつ傾向になると推察 される。 『評価 へ の不満』 は,予 測 どお りすべ ての因子 と正. 師のバー ンアウ ト状態 を理解 しアセスメン トで き,予. の本 目関があった。. 防に活用 で きるようになる と思われる。 本研究 の問題点 は,MBI_ES拡 張版 の 回答方法 であ. これ らの結果 よ り,MBI― ES拡 張版 は GHQで 測定. る。回答 の仕方 を「毎 日ある」「週 に数回あ る」「月に. されるうつや神経症 を含 む一般的なス トレス反応 との. 数回あ る」 とい う 7段 階 としたが,か な り回答 しに く. 関連 か ら妥当性が支持 されたとい えよう。. かったようであった。 よって,回 答 の方法 を変更す る 方が よい と思 われる。. 考. 察 引用 文 献. 本研 究 で は,Maslachら (1966)の 定義 を基 に し て,漬 本 (2002)の 面接調査 の内容 を加 えた教 師バー ンアウ トを測定する尺度 を作成 し,そ の尺度 の内的一 貫性 や因子的妥当性 について検討 した。作成 した尺度 を因子分析 した結果,『 個人的達成感 の後退』『脱人格 化』『情緒 的消耗感』『 自責 と無力感』『評価 へ の不. Freudenberger,H.J。 s“. 1974 Staff burn― outo Jθ. `s, 30, 159-165。. Freudenberger,H。. (著. )1980 'H勝 久. rれ. “. (訳. jα J Is― αιq/Sθ ε. )1981. ンプ をつ くらな い 生 き方 燃 え尽 き症候 群 ウ ト・ シ ン ドローム 三笠書 房 漬本 良子. 2002. 識 の 関係. スラ. バ ー ンア. 教 師 の バ ー ンア ウ ト傾 向 と教 職 生 活 意. 甲南女子大学大学 院論 集 21-30。.

(8) 甲南女子 大学大学 院論 集 第 5 号. 人間科学研 究編 (2007年 3月. 東 口和 代 ・森 河 裕 子 0三 浦 克之 ・西 条 旨子 ・ 田畑 正 司 ・ 由田克士 ・相 良多喜 子 。中川秀 昭 1998 日本 版 MBI. 中川泰彬 ・大坊郁夫. (MaJach Burnout lnventory)の 作 成 と因子 構造 の 検 討 ロラ 苛生言 志, 53,447-455。 ヽ響. 西堀 好 恵 ・ 諸 井 克英. 稲 岡文 昭 ・ 松 野 か ほ る 。宮 里 和 子 1982 Burn Out Syn―. drome(燃 え尽 き症候 群 )と 看護 の考察. 社 会心 理 的側 面 か ら. 看護 34,8,129-137.. 看護研 究 21,27-35。 伊藤美 奈子. 2000. 教 師 の バ ー ンア ウ ト傾 向 を規 定 す る. 諸 要 因 に 関す る探 索 的研 究. 教 育心 理 学研 究. 48,12-. 20。. 久保 真 人. 2004. 1992. 学評論 35,3,361-376. 久保真 人 。田尾 雅 夫 1994. バ ー ンア ウ トの測 定. 心理. 看 護 師 にお け る バ ー ンア ウ 実験 社 会心 理. 学研 究 34,1,33-43. Maslach,C.,Jackson,So E。 ,&Lciter,M.P。. トと対 人環境. 2000. 看 護 婦 にお け る バ ー ンア ウ. 看護研 究 33,71-81.. 1999. 荻野佳代 子. バ ー ンア ウ ト研 究 の 課 題 と展 望 一 そ 早 稲 田大 学 教 育 学 部. 学術研 究. (教 育心理学編 )47,57-72.. 荻野佳代 子・ 瀧 が 崎 隆 司 ・稲 木康 一 郎 2004 対 人専 門 職 にお け る感情 労 働 が バ ー ンア ウ トお よび ス トレス に 与 える影響 心理学研究 75,4,37卜 377. 岡東寿 隆 。鈴 木邦 治 1990 教 師 の バ ー ンア ウ トに関す 一. 教育学研 究紀 要. 高木亮 ・ 田 中宏 二. 中四国教 育学 会 36,1,349-359.. 2003. 教 師 の 職 業 ス トレ ッサ ー に 関. す る研 究 ―教 師 の 職 業 ス トレ ッサ ー とバ ー ン ア ウ トの 関係 を中心 に 一. 教育心理学研 究 51,165-174. 2001 指 導 ・援 助 サ ー ビス上 の悩. 1996 1Ⅵ aslach. み にお け る 中学 校 教 師 の 被 援 助 志 向性 に 関す る研 究 教育心理学研 究 49,438-448. 田尾雅夫 ・ 久保真 人 (著 )1996 実際. 心理学 的 アプ ロー チ. 上居健郎. Consulting Psychologists Press.. 八並 光俊 ・新 井 F^・. 三 宅 浩次. 1989. 医師. ・ 看護 婦 な ど対 人サ ー ビス 職 業 従 事 者 の 「燃 え 尽 き症 候 群」 (1)Maslach Burnout lnventoryに よる 因子 構 造 の 解 析 と SDS打 つ ス ケ ー ル との 関 連. 産業 医 学 31,. 監修. 関す る研 究. 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム 介護 職 員 にお け る. バ ー ンア ウ トの理論 と. 誠信 書房. 1988 燃 え尽 き症候 群 金岡1出 版 l肇 1998 高 校 教 師 の バ ー ンア ウ トに 中国 四国教 育学 会. 教 育 学研 究 紀 要 44,. 1,463-472. Zapf,D。 ,Scifert,C。 ,Schmutte,B。. ,Mertini,H.and Holz,M.. 2001 Emotion and job stressors and their effects on bumout. Psyε 力θ′ θgy α″グ 〃. 203-215。. 1999. GHQ精 神健康 調査 票. 日本文化科学社. 東京. Burnout lnventory Manual Third Edition Palo Alto,CA:. 諸 井 克英. 日本版. 田村 修 一 石 隈 利 紀. トー ス トレス とバ ー ンア ウ トとの 関係. 増 子 詠 一 ・ 山岸 み ど り 。岸玲. 1985. る研 究 (I)一 研 究動 向 の レビュー と Pines尺 度 の 適 用. バ ー ンア ウ. サ イエ ンス社 久保真 人 。田尾 雅 夫 1991 バ ー ンア ウ トー概 念 と症 状 ・因呆 関係 につ い て 一 心理学評論 34,3,412-431. 群 とは. 久保真 人 。田尾 雅 夫. バー ンアウ ト 実験 社 会心理学研 究 39,1,75-85。. の 概 念 を 中心 に 一. 稲 岡文 昭 1988 Burnout現 象 と BurnOutス ケ ー ル につ い て. ). /2, 16,525-545。 ′ ′ `θ.

(9)

表 2 MBI― ES拡 張版 の因子分析 (主 因子法   エ カマ ックス )・ 卜 ^位 尺度 。平均 。標準偏差 ・歪度 ・尖度 N==279 I   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ   V  共通性 個 人的達成感 の後退   α =.890 M=29。 73 SD=15.56  歪度 =0.41  尖度 =‑0.04 14教 師 としての責任 を果た していると思 う * 8意 欲的に活動 していると思 う* 16あ る程度 しっか りとした考 えや個性 を持 っていると思 う* 4仕 事で 自負するも

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