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真空熱電対の2乗特性の改良

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Academic year: 2021

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(1)

真空熱電対の2乗特性の改良

著者

武石 泰亮, 朝 照雄, 竹原 孝二

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

19

ページ

111-113

別言語のタイトル

IMPROVING METHOD OF SQUARE-LAW OF

VACUO-THERMO-JUNCTIONS

(2)

真空熱電対の2乗特性の改良

著者

武石 泰亮, 朝 照雄, 竹原 孝二

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

19

ページ

111-113

別言語のタイトル

IMPROVING METHOD OF SQUARE-LAW OF

VACUO-THERMO-JUNCTIONS

(3)

真空熱電対の2乗特性の改良

武石泰亮・朝 照雄・竹原孝二*

(受理 昭和52年5月30日)

IMPROVING METⅡOD OF SQUARE-LAW OF VACtJO-TIIERMO-JtJNCTIONS

Taisuke TAKEISHI, Teruo AsA and Koji TAKEHARA

A method to improve square-law characteristics of thermoelectromotive force (TEMF) vs.

a heater current of Vacu0-thermojunctions (VTJ) is treated. In proposals. n2 (n-1,2,3, -)-pieces of VTJs are arranged as n-beaters of the VTJs are connected in series and either n-series

in parallel, while all the thermojunctions are connected in series within the same direction of polarity, So as to obtain an additive sum of the TEMFs・ A calculation shows deviation from

the square-law decreases promptly as proportional to 1/が. The experimentgives a close agree・ ment with the calculation.

1. まえがき 真空熱電対により交流電流の測定を行う場合におい て,被測定電流が一定振幅の定常的なものであれば, 前もって真空熱対を直流電流により較正しておけば正 確な測定が可能である. (ベルチエ効果,トムソン効 果による交流直流間の誤差については本論文の範囲で は除く.)しかし,もし被測定電流が不規則に変調さ れていたり,交流の周波数が極端に低い超低周波であ ると,真空熱電対の出力熱起電力が脈動する.この場 令,この脈動熱起電力の平均値より被測定電流値を決 定すると,可成りの誤差が含まれる場合が出る.これ は,真空熱電対の熱電変換装置としての特性が,非線 形性1)を有することに起因する.これを具体的にいう と真空熱電対の熱線電流と熟起電力の間には近似的に 2乗特性があるが,一般に使用される真空熟電対では, 定格のほぼ50%以上で可成り大きい2乗特性からのず れがある.この2乗特性よりのずれは,系の非線形性 によるものであり,前述の誤差はこの部分で生じるも のである.本報告では同一規格の n2個の真空熟電対 を直並列に組合せることにより, 2乗特性の改良を行 う方法について述べる. *鹿児島大学 大学院 工学研究科 電子工学専攻 学生

2.結線法および計算と実験

図1のように同一規格のn2個の真空熱電対の熱線 をn個直列にしたものをn組作成し,これをn組並 列に接続する.熟電対は熱起電力の方向を加え合せる ように直列に接続する.一個の真空熱電対について, 熱線抵抗 R,熱起電力E,熟電対の抵抗Rcとし, 1 們、 fメ 4.---'R. + 1 2 l lf ll ● ll l● JP ll l I l rl 「ニツニツニツニツツツツ カツニツニツト「I l 一 ● I l ll I l l I I I I I 一 l l I 8上 図1 真空熱電対組合せ結線図

(4)

112         鹿児島大学工学部研究報告 第19号(1977) 端子AB間の抵抗Rab, AB間を流れる全電流をⅠ で示す. 一個(n-1)の真空熱電対の熱起電力と熱線電流の 関係は E-aI2+βP+γZ8+SI8 (1) ここでαβγ∂はそれぞれ定数である. ng個(n-2, 3, 4・.・)の場合は一つの組に流れる電 流は1/nになるので,合成熱起電力をEnとして,

En-n2〔a(i)号β(i)4 +γ(i)6 ・8(i)8 〕

-aI2+去βp'去γI8+去SI8 (2) 熱電対回路の合成抵抗RTは RT-n2Re       ( 3 ) 式(1), (2)において, ′2比例項(線形項)は一 致し, ♪♪♪項は式(2)において式(1)の値に比 し各々1/n2, 1/n4, 1/nOに小さくなっている.した 5   1 0   15   20   25   30   35   40   45   50 1●〔(m▲)り 図2 熱線電流と熱起電力の関係 Ⅰ4〔(mA)4〕 図3 熱線電流と2乗特性からのずれの関係 がって 78, ∫8比例項は急速に小さくなるから誤差低 減の指標としては♪比例項の変化に注目すればよい. n千l, n-2 の場合についての実験結果を図2,図3 に比較して示す.予想どおり n-2で大幅に特性を改 良できることがわかった.特に高い精度が望まれると きでも n-3までで十分と考えられる. 3.応   用 n-1と n-2 の場合の比較は直流で行ったので, 実際に高周波回路に応用し実験するため,図4に示す 断続発振器2)3)のタンク回路の電流測定にこの方法を 使用してみた.同一発振電流を測定した結果を図5に 示す.断続発振器の波形は各測定点ごとに大きく変化 しているが, n-2の場合を基準にしてみると, n-1 の場合の熱起電力は,直流の場合のn-1 ・ n-2間の 図4 断 続 発 振 器 図5 断続発振器の発振電流の測定結果比較 ( > t J J ) l j . L W で q E 世 故 喋 N

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武石・朝・竹原:真空熱電対の2乗特性の改良 差よりやや大きめに現われている.発振周波数は7.7 MHzであるから,この程度の周波数帯での測定でも 支障なく応用できることが明らかとなった・ 4.む す び 従釆電気標準の比較装置として,多熱電対形真空熱 竃対が研究され,使用されているが,構造が複雑で製 作に手間がかかる欠点があった・それに比べ,本報告 による方法だと手軽に回路を作るだけでよいから簡単 であり,費用も少なくて済むものと考える.同軸形電 力計や四端子形低周波電力計に応用し,精度向上が可 能であり,薄膜熱電対にも応用が可能である.欠点と 113 しては強いて上げれば,熱電対回路の抵抗が大きくな ることであるが,この点は多熱電対形のものに共通の ことでこの方法だけの欠点ではないし,入力インピー ダンスの十分大きい計測器と組合せることにより解決 できることである. 文     献 1)武石泰亮: "真空熱電対の特性'',信学論C, 56-C, 4, p. 221, (昭48-04). 2)武石・平川: ``断続発振のテレメータリングへの 応用'',信学論C, 53-C, 10, p.559, (昭50-10). 3)平川・武石他: "超再生発振器の応用",鹿大工研 報, 17, p.81, (昭50-09).

参照

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