IRUCAA@TDC : 歯牙 殊に支持組織中の弾力繊維に就て
全文
(2) 231 1. 原. 第三十九巻. ’著、. 第三號. 暫牙殊に支持組織中の弾力繊維還就て. 昭和九年三月一旧 陰. 東京歯科讐學專門學校病理學研究室. @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ 、群辮鑑ガπ堀 江. 磐學博士 花 澤. @ . @ . 国︾即OUOZ日Hd旨゜. ぐへ、. 鼎,﹂. 鎧 ,﹂. 町1. d切国脚U自国ピ︾ω目ωO国国Z司諺ω国口Z鯛耀N跨掴2国bd国ωO翅U掴即ωH旨、. b母魚ミミ、等§b8肉゜費§§9竃g. ・ 蟄ぎミg§誌§§魯゜。魯舘ざ. ぎ゜・亀§ミミ§G・き§卜§§°蔑§§ミ§ぎ。. @ . ぎ§、等§’緊,昏§魯野§養§§亀、等§b8さま§き§°. \. .
(3) £. 第五 人に於ける所見. 既に前章に説明したるが如く、人類の歯牙及其支持組織中に於ける弾力織維の有無を正しく判断せんには、顎骨に. C. a.蝿力繊維. b.毛髪 c.汗腺の一部. 織中には何れも多量の弾力繊維を認め得るも. こさあすべし。郎ち口屑に於ては眞皮、皮下、 ド 筋層、粘膜下、固有粘膜の各層を通じて其結締. ・ける弾力織維の出現歌態を簡軍に記蓮する. 織中の弾力織維を観察するに先ち、口屑に於. 部を附著せり。令跳標本に就て歯牙及支持組. 断したる標本にして其屑側に於ては口唇の一. 十一歳の男子の上顎左申切歯部を屑舌的に縦. べからす。第十九圖は結核によりて艶れたろ. 力織維を明瞭に認め得べき標本を以てせざる. に於て、色素に殆んさ異色に近く濃染せる弾. a b 、 附著せる粘膜、口屑、頬等の結締織乃至血管壁. 第二十圖と同一一標本。眞皮の部分に於ける弾 力繊維た示す、振大七十七倍. 即芸叢に準じ多数の勢繊讐亦縦横に錯走芸こ葛明瞭に認め得べ儲. 第ご十二圖ば筋間結締織中に於ける弾力織維を示す。帥ち横紋筋織維が斜断乃至縦断せられて種々なる方向に交叉. のにして、就申眞皮の部分には第二十一圖に示せるが如く甚だ張大なるもの多量に存在せるを見る。. 第 二 十 一 圖.
(4) 233. 3. 第二十三圖は口庸粘膜蛇に粘膜下膜中に於ける揮力繊維を示す。隠に見るが如く此部の弾力繊維は粘膜下膜の層に. 見るコ. 鳶 :。・ ・−A・薗齪に於ける所見. a.弾力繊維b、固有粘膜c.上皮d.粘膜下膜. 比較的多く固有粘膜の層に少し。從つて之を眞皮の部分ε比較するさきは其間に著しき差異あるこさを知るべし。. .a・弾力繊維 b.横紋筋繊維 第 二 十 三 圖. 第二十圖と同一標本口唇粘膜の揮力繊維た示. す、振大七十七倍. るも概ね表面に虹行に走り、殊に稽ζ厚き歯槽骨膜の外層に於ては主ミして結締織織維の走行に一致して経過するを. C. 更に口屑の結締織層が骨部の歯齪に移行する部位を検するに、此部の揮力繊維は繊細にして其量比較的に多からざ. 維な示玄癩天百四十二倍. a a 、D. 第二±瞳しと同懸漂本、筋間結締織中の弾力繊. b d. 第.二㌧十.二圖.
(5) 第二十四圖は第二十圖に示したる上顎左中切歯の屑側に於ける骨部歯銀を示す。此部に於ける上皮は比較的深部に. 向つて進入し、從つて乳頭は甚だ高く、明に乳頭層く﹂網様層さを匠別せしむ。揮力織維は圭ミして網様暦に現はれ、結. 、D. C. 紘箱膜上皮 b∫.固有粘膜 c.弾力繊維横断. 第 二 十 五 圖. 第二十圖に示ぜる歯牙の唇側歯頸部歯1銀{. 摘大七十六倍. b. a. C. 締織繊維S大罷に走行を等ふし、覇者共に横断又は斜断せられたる爲比較的に長きものを観察する能はす。揮力繊維. 第二十圖に示ぜお歯牙の唇側骨蔀歯齪、櫨 大百十五倍. の激は左方即ち口屑移行部に向つて増加し、右方即ち歯頸歯齪に移行するに從ひ漸次減少するを見る。乳頭層内に眞. 第 = 十 四 圖. 鯉第二+五櫻第二志に掲げ砦上顎中切歯懲部譲の乳藩を示す・此部の乳頭は整口?して、結締織の織. 直に進入せるものは比較的微細にして強度の籏大に非ざれば之を認識するこミ困難なり。. a.乳頭層b・網様暦の一部c・上皮. 4.
(6) ,5ー. 23δ. 維は眞直に乳頭暦中に上昇せり。此際微細なる弾力繊維も亦同様に吼頭層申に上昇せるも強度の籏大を以てするに非. ざれば充分に其経過の歌況を観察すろ能はす。即ち第二十六圖は第二十五圖のa部を籏大したるものにして、微細な る長き弾力繊維が比較的眞直に乳頭層中を経過せるこざを見るを得べし。. 鋤鱗ー ・難議縣. a.結締織細胞b・弾力繊維. 過ぎすの. 叉は散在性に少量に登見し得るに. で町るも全く之を検出し得ざみか. ひて鮮少ミなり、強度の鑛大を以. 揮力繊維は磁郵部歯齪に到るに從. 其他骨部歯齪ミ異り固有粘膜中の. 力繊維を讃明し得ざるこく︶あり。. て、殊に叢郵部歯齪にては全く弾. 齪に於けるよりは概して稀薄にし. 分締歌態は一様ならざるも犬の歯. a b 歯頸部爾齪に於ける弾力繊維Φ. 第二十五圖のa部、擾大五百三十倍. 乳頭暦巾に之荏認め得るのみなり。然も歯齪嚢に近接せる部分・にでは乳頭層中にすら全く弾力織維は鋏如せり。爾本. 著を見るべし。本例に於ては歯齪は骨部虹に歯頸部ミも弾力織維を含むこミ甚だ少く、第二十八圖に示せる如く僅に. 所謂第二次球郷表面薄膜9は歯齪の邊縁上皮より僅に剥離し、弦に極めて淺き歯齪嚢形成せられ、其中に細菌膜の沈. 第二十七圖に第;十圏に掲ぴだる標本を籏大し旗るものにして即ち上左中切歯のロ蓋側歯頸附近を不す。圖に於て. 第 二 十 六: 圖・.
(7) ⑱. 標本にては歯頸部歯根膜乃至歯槽部歯根膜申にも全く弾力繊維を認む,るこεなし。. a. b. C. ﹂U e f. 9 h. 二1、.∵、ノ.∴..汀讐’....∴〆瓢罵. a・歯槽骨髄 b.歯槽部歯根膜 c.歯槽骨 d.象. 牙質e.邊縁上皮£舷邸質の溶去にょりて生じ. れる空隙 g.第二次ナスミス食膜h・歯齪嚢内の. 沈著物 i.骨音K歯薗艮 」.歯頸音K歯箇艮 k。第二二十入. 圖として振大 1.球榔部歯齪. k. 1. 緊. る十八歳の女子上. 核によりて艶れた. 第二十九圖は結. 其数多きが如し。. 細にして且少しく. 比し繊維は稽支微. 得べきも、前者に. 乳頭層申にも認め. 繊維を骨部歯齪の. 人は此程度の暉力. るを見るべし。吾. 層申に進入分散せ. 直に上昇して乳頭. 於ても繊維bは眞. 第二十八圖は第二十七囲のk部を旗大したるものにして歯頸部歯齪の乳頭層申に於ける弾力繊維を示す。此場合に. 第二十圖の口蓋側歯頸部附近た示す、振大二十倍. 鰯内に進入し、其間樹枝歌に分岐して互に交叉し梢垂形の網を形成し牝り︵c部︶・. 顎左犬歯の口蓋側に於ける歯頸部歯敵乳頭内の弾力繊維を示す。該繊維は網様層中より比較的眞直に上昇して乳頭層. 第 二 十 七 圖.
(8) 237. 7. a.複層扁奉上皮 b.及びc乳頭層中の弾力繊維. 第三十爵は二十五歳の男子、上顎犬歯口蓋側歯頸歯澱の乳頭層内に於ける弾力繊維を示す。此場合にありても織維. ’b. a複層扁奉上皮 b.乳頭暦中に上昇すろ弾力繊維. 第 二 十 九 圖. 十入歳の女子上顎左犬歯の口蓋側に於ける歯頸〕法榔 部歯銀中の弾力織維、振大百十倍. a. b. C. は一・般に網様層中に少く、乳頭層中には比較的多量にして下方より比較的眞直に上昇し殆んさ乳頭の末端にまで到達. a. 第三十一圖は第三十圖ミ同一なる標本にして上顎犬歯の屑側歯頚歯齪ミ骨部歯銀ミの移行部附近を示す。圖に於て. せるを見るべし。. ,,第 二’ 十」 八 圖 第二十七圖kの部分、振ノく入十二倍.
(9) .税. 238. b. ’. C. a・複層扁卒上皮 b.乳頭層中の弾力繊維・ c・血管. 第 罵 十 一’圖,. 第三十圖と同一標本 唇側薗頸歯齪と骨蔀歯銀との移行部、 振大七十五倍 a b. 、灘. し ロう. 9 e. a低き乳頭 b・弾力繊維C.血管壁の揮力繊維 d.歯槽骨. e.綱檬層 £上皮 g.弾力繊維た含まざる部分. 歯齪乳頭は比較的に低く、從つて其中に弾力繊維を含むサ,さ﹂甚だ少し。之に反し網様層部に於てに口蓋側ε里へ妙都つ. a. 勢臨..轟灘. て弾ガ繊維稿く多量に存在し結締織繊維の斜断叉は横断せられたる歌態に鷹じて斜断叉は少しく横断せられ、不正な. f . る網を形成す。而して9部即ち歯齪の深層に當る歯槽骨に近接せる部分の結締織繊維は圭ざして歯頸部の歯根膜繊維. 第 三 十 圖 二十五歳の男子上顎犬薗口蓋側歯齪、癩大九十倍.
(10) 239. d e. ・.小血管の横断b.小血管の斜噺・.余燭{玄. 歯根膜繊維 e.歯槽骨f.象牙質 9恐らく ば血管壁あ彊力纏維 L根面に鼓行に走れる. られ7こる歯根膜繊維d:歯槽骨月莫に移行ぜる. 弾力繊維. より移行し來れるものにして此部に於ては殆んさ全く揮力織維を見るこεなし。. 第、 三. 十 二 圖‘. 二十歳の男子下顎右犬歯舌側薗頸歯根膜、. 振大七十四倍. 9. h. 犬の歯頸部に於ける歯根膜中には. 前述の如く歯根膜繊維ミ全く経過の. 方向を等ふする繊細なる輝ガ繊維を. 多撒に認め得るに反し、人類に於て. は少くさも余等が藪百の染色標本を. 精検したる結果によるも全く之が存. 在を謹明する能はす。從つてか︾る. 織維は存在せざるものなりさ見徹し. 得べきが如し。. 第三+二圖は急性肺炎によりて艶. れたる二十歳の男子下顎右側犬歯舌. 側の歯頸歯根膜を示す、圖に於て其. たる歯槽縁頂を越えて骨膜に移行するを見る。而してaは歯根膜繊維束問に分怖せる小血管の横断面にして其色素に. 於ける認有の排列状態を認むる能はざるも術大禮に斜に下方に向つて走るもの多く、d部のものは少しく吸牧せられ. 歯頸より起れろ歯根膜繊維は一定の束をなして種々なる方向に走れる結果横断又は斜断せられて現はれ、爲に此部に. f. B 歯根膜に於ける所見 欄、歯頸部薗根膜. 9.
(11) 濃染せる部分は弾力内膜並に外膜の難力繊維に相當すべきものならん。更にbは同様に小血管の斜臨面にして弾力. 内膜さ外膜中に僅少の弾力繊維ざを見るを得べし。之マ﹂伺時に9部に於て著しく色素に濃染せる弾力繊維はbざ等. しく斜断せられたる血管壁中に存在する繊維なりや否やは明瞭ならざるも、少くざも犬の歯顎歯根膜に認めらるる、. 五十四歳の男子下顎第二小臼歯の舌側歯顎 歯根膜中の弾力繊維々示す、振大百二十六 倍. a. b. a・蝿力繊維 b白難質. る弾力繊維は歯根膜の繊維東間を通. に交叉し大膿に根面に蚊行して走れ. 更広h部に於て歯根膜繊維、こ直角. るものなりゐ. せるものなりざの信念を深からしむ. 事實は吾人をして一層血管壁に分怖. して、全く常在性のものに非ざるの. 維を歯頸に認むる場合は極みて稀に. 然のみならすか・る顯著なる弾力繊. を有するこざは疑なきものエ如し。.. する貼よりして血管ミ密接なる關係. 結締織繊維さ其走行を等ふする散在性のものさ異り、寧ろ集合性にして、梢㌃血管壁の斜断せられたるが如き歌を呈. 第三十・三二圖. 管拉に瀞経繊維束は主εして結締織繊維東間に存在する懸粗結締織中を走るものなるが故に此部に現なる﹀弾力繊. じて分怖せゐ血管虹に神経ミ一定の關係を有するこさは犬の場命に於ける所見ミ異ならす。帥ち歯根膜に分怖せる血. 1{}. @維は全く懸粗結締織の一成分εして血管拉に紳経の支持に役立つものなるべし。. 24 飢.
(12) 24r 11. 第三十三圖は五十四歳の男子の下顎第二小臼歯の舌側歯頸歯根膜中に見出されたみ揮力繊維を示す。圖に於て弾力. 織維は歯根膜繊維ミ全く走行を異にし比較的強大にして雑然たる排列をなせるが如きも、前掲のものさ等しく歯根膜. オ鋳. h. 9. a lD. f. C. d. a.骨縫中に向つて進入ぜる蝿力繊維 b.及 d.歯槽縁頂c.骨髄e.斜上方に向つて走れ る歯根膜繊維 f.白華質 9.象牙質h・歯頸 歯根膜中の揮力繊維 e. 固有膜中に梢ヒ強度の細胞浸潤を認め、. り。本標本に於ては盲嚢に面せゐ歯齪の. するものε見徹し得べきや否やは疑問な. を正規の駄態に於て歯頸歯根膜中に存在. に第三十三圖に認めらる︾弾力織維は之. 白墓質の露出せる範園丈下降し弛り。故. を減じ本來の歯頸部歯根膜の位置は大凡. せり。從つて歯槽縁も亦之に順じて高さ. 齪嚢は唇側二・五、舌側六・○粍の深さを示. 粍、舌側にては四・六粍表面に露出し、歯. 膿漏に陥り、白璽質は屑側にては約一.四. 來太・小臼歯は患者の年齢に比例して歯槽. 繊維東間の髪粗結締織中に存在するものミ見るべく從つて其部の血管瀞経さ大膿に走行を共にせるものなるべし。元. 撫. 第三十三圖と同一漂本にして之孟りも少し く下方歯槽縁附近層示す{振大七十四倍. 之艇反し中央部にては第三十三圖の如く輝力繊維は比較的多量に現はれ、更に下方歯糟縁に近接せる部分にては第三. 在性に短きものを二三認め得るのみにして、盲嚢底の肉芽層を被膜歌に園続せる結締織中には之を叢見する能はす。. 浸潤は多少歯根膜繊維東間にも波及せるも其程度著しからす。而して弾力繊維の礎現せる獣態は上方に少く、僅に散. 第三『+四圖”.
(13) 十四圖の如き歌を呈す。帥ちhの部に於て歯根膜繊維ミ交叉せる弾力繊維は第三十三圖のものざ同一にして恐らくば ぴ 之さ一蓮績をなし血管紳経の走行に順じて経過せるものならん,更にじ及dは歯槽縁頂に相當する部分にして、cな. み繊維様に攣化せる骨髄は此縁頂に開口せるが如き状態を呈し且弾力繊維は歯根膜繊維の一部ざ共に此骨髄申に進 入せるこミを見るべし。. 思ふに上掲の如き歯根膜中に認めらるあ弾力繊維は切片上にては比較的に短くして各偲猫立せるが如き状態を呈. するも、之を連綾切片に就て検査したる所よりすれば大禮に一連綾をなせるものにして、其経過は歯根膜織維の如く. 整然たらす、種々なる方向に轡面しつふ、然も歯牙の長軸に沿ふて走れるが故に第三十二﹃⊥二十四圖の如き観を呈す るものならん。. @の逡心側に僅に散在性の繊維を認むるのみなり。最後に第二大臼歯は軍根状にして其近心虹に遽心側に於て歯潜縁よ. ガ維を認む詮過享.笙大臼歯にては近心頬根の藩縁に誓籍部歯根幣に梢棄合性の短姦讐遠心頬根. 爽に第二小臼歯にありては近心の歯槽縁附近より根端に向つて根全長の三分の一の範園に断績的に微細なる弾力繊. 槽部にありて僅に近心の申央部に極めて少量の細微なる繊維存在するのみにて根端部には全く之を訣くの有様なり。. 壁に固有の弾力繊維︵弾力内膜及外膜︶を認むるの外全く歯根膜の織維東間に弾力織維を叢見するこミ︺能ばす。夏に歯. 就て検査したる所によれば、先づ第二小印歯の遠心及近心側の歯頸歯根膜乃至歯間乳頭部にあかては梢ヒ大なる血管. りて艶れたる十八歳の女子の上顎第一小臼歯より第二大臼歯に至る歯牙を顎骨ざ共に近遠心的に縦断したる切片に. 非すして或る一部に限④稽ヒ多量に現はれ、他の部分には殆んさ之を謹明し得ざるこミあ妓。例へば余等が結核によ. 歯槽部歯根膜中に弾ガ繊維を見蹴し得心き揚合は比較的に多からす。然も其量拉に分怖①状態も亦一定せるものに. 二、歯槽蔀歯根膜 ・ .. 12r. 24.
(14) 脇り鋸に向ふ塁長の三分のあ範圃に於て稽ミ著しく勢繊維現は起其他の部分に篁く繊維を欝する態. す。第三十五圖は此第二大臼歯の近心側に於ける歯槽部歯根膜を示す。圖に見らる﹀如く歯根の白墓質は極めて菲薄且. 繊維性にもて毫も肥厚せろ状態を示さす。歯槽骨は繊維性にして吸牧の起れる形跡なく、叉歯根膜は比較的廣くb部. a・象牙質 b・歯根膜 c.歯根膜の中央部 な血管紳経と共に縦走する弾力繊維d.歯 槽骨. を見るに決して一様に非すして. 揮力繊維の色素を撮取する獣態. 今此部分を一層彊度に籏大して. 管の壁を構成するもの﹀如し。. 拉行して走り、其一部は明に血. 較的多量に現はれ大禮に根面ミ. 層介在す。弾力繊維は此部に比. に血管紳経を通する髭粗結締織. て申央に於て離断せられ、其間. にては繊維は一連績をなさすし. にて○・四粍を算す。而して歯根膜繊維は歯牙の長軸に封して少しく斜の方向に走り、全く機能的に排列せの。但し標本. 十八歳の女子上顎第二大鼠歯近心側の歯槽 部歯根膜中に認めらる∼弾力繊維、振大九 十七倍. 飾す。へきものなりやは明ならざるも、掴一標本に於て他の部分、例△ば顎骨周園の懸粗結締織中に存在する多藪の灘. に於ても屡胤認めらる﹀所なり。こは果して揮力織維本來の性質に相違あろ爲なりや叉は染色の方法の不完全なるに. 比較的に濃染せるものざ淡染せ d るものミ、殆んや﹂無染歌態にあるものミあ頚。か、る關係は勿論本標本のみに非すして既に列塞する他の多数の標本. 第 三 十 五 圖. a 、b C 、. 這3.
(15) 14. 力繊維は一般に歯根膜申の弾力繊維よりも顯著に色素に濃染せちれて現はる︾が故に多少性質上に祖違あ毎ざ見ざ. るべからす。但し第二十一圖に示せるが如き部分に於て顯著に濃染せられて現はる呉弾力織維の間にも之を強度の鑛 り. 大によりて検するざきは色素の囁取性に著しき相違を見るものざす。從つて如何なる部分に存在する弾力織維にも多. 第一二十六圖は一第三十. L五圖ミ同一標本同一第 三大臼歯の蓬心側歯槽. 部歯根膜申に於ける弾. 力繊維を示す。圖に於. て白塞質、歯槽骨、歯根. 膜等の歌態は第三十五. 圖ミ異ならす。從つて. d部の弾力織維も亦殆. んさ第三十五圖ミ同一. なる走行、染色の關⋮係. る排列を示し、染色状態は概して弱きも少獄の尉断又は横断せられたるものは色素に濃染せられたり。. を示せり。然るにb部は歯根膜織誰東間の慧粗結締織が骨髄ざ交通する部分にして、弦に存在する弾力綾維は紛然た. 9 a歯槽骨 b.骨髄 c.象牙質 d.歯根膜 中な縦走するi渾力繊維e.歯根膜 f.第三 十七圖として擾大g.斜噺ぜられアこる蝿力 繊維. 少性質の相違邸ち分化の程度を異にするものあるこごは疑なきが如し。 ﹁﹂ ﹃ a 、 , 、b 、 ー. 根膜中に於ける弾力繊維層示す、櫨犬七十 入倍. ロユ む . 第 蕊 十 六 圖 十入歳の女子第葺大臼歯の遠心側歯槽部歯. 第三十七圏は第三十六圖fの部分を一層強度に櫨大せるものにして、此部に於ける揮力繊維も亦梢支紛然ざして蛇. 惣.
(16) 245 凸. 15. 行状又臓螺旋状を呈し、大小は一様ならす、且色素に封する親和性は種々異れゐ段階を示せり。. 第三十八圖も亦前圖ミ同一なる標本にして歯槽部に於ける歯根膜織維東間の懸粗結締織ミ骨髄εの交通路を示す。. e d a.骨髄との交通部 b.歯槽部歯根膜 c・微細なる揮 力繊維々含める懸粗結締織暦d・揮力繊維e.歯槽骨. 此部にある細小にして且種々なゐ染色階段を示せる弾力織維は紛齪せるが如き状態をなせるも大膿には歯根膜腔よ. 第三十六圏と同一標本近心側歯槽部歯根膜と骨 髄との交通部に於けみ弾力繊維、擾大七十天倍. a. %第三十九圖は四十五歳の女子下顎第二大臼歯の近心側歯槽縁に近き部分を示す。圖に於てaなる歯根膜織維は束. 第 三 十 八 圖、. 冒b ・ C. 第三十六圖fの部分、擾大二百入十倍. り骨髄腔に向つて血管瀞経の出入に準じ走行するものなるべし。. 第 三 十 七 圖.
(17) 状をなして白璽質より斜上方に向つて走り、fなる歯根膜は血管神経を通する梢、廣汎なる懸粗結締織層の介在によ. りて一方に轡曲せる爲切片上にては離断せられて歯槽骨εの聯結を追及する能はす。圖の申央色素に著しく濃染せる. 倍. a. b. C f. d勧り. 9. h. a・歯根膜繊維束 b.歯槽骨c.刺犬をなぜる彊力 繊維 d・骨髄に向つて走れる弾力繊維e.白襲質 縁業套粗結締織中の血管 h.骨髄との交通路. 綜の縫れたゐが如き状を. 呈し、何れも断績的に血. 管の走行に準じて経過せ. り。而して是等の繊維は. 恐らく大部分相連綾せる. ものなるも、轡曲しつエ. 走行せるが故に切片上に. は離断せられて現はれた. るものならん。更にhは. 歯根膜繊維東間の髪粗結. 締織が骨髄に向つて交通. サ. する部分にして、此内に. ある弾力織維はdの如く. 第四十圖臓三十九圖よりも少しく下方帥ち根中央部の歯槽部歯根膜腔を示す。圖に於て魯墓質は少しく肥厚し、歯. e. 多量の弾力織維を含める部分は歯根膜織維東間の比較的廣き髪粗結締織層にして、弾力織維は或は束状をなし、或は. 四十五歳の女子下顎第二大臼歯近心側歯槽綾に近 音部分の歯根膜申』こ於ける弾力繊維、捷大七十八. 根面に封して直角の方向に走れり。. 第 三 十 九 圖. 16 動. ,246.
(18) 卿 根膜腔は比較的に廣く、歯根膜織維は極めて少くして機能的の排列を示さす.却つて懸粗結締織に富めり。此際揮力織. 錫. ㌦. 第三十九圖の少しく下方歯槽部薗根膜 中¢弾力繊維、擾大七士天倍・・. a. b. C. e. 嘱. a二懸の縫れ†ごるが如き膜た呈也る弾力. 繊維 bL髪組結締織 c.歯構骨 d.束 }伏だなぜお強大なる弾力繊維 e.肥厚 ぜぢ白墓質. 上方に走れ胤歯根膨繊. 維間にも之ε其走行を. 異にせる大小種々なる. 断綾的の弾力織維あ. 6。叉歯槽胃に近接し. ても其骨面に虹行せる. が如き弾力織維を見る. べし。此繊羅・ぽ極めて. 僅に歯槽骨劇にも埋入. せるが如き観あるも其. 程度は決して顯著な右. をなし種々なる方向に走れる鐸力織維を示す。此際織維は大小一様ならざるざ共に其染色性にも濃淡あるこεを認め. 第四十二圖は第四十一厩のb部附近を更に一層張度に籏大したるものにして、主さして歯根膜繊維間に於て蛇行駄. き獅編. d. ものに非す。 ’. :. 第 四 十 圖. には斜断せられたる血管を含めか懸粗結締織層ありて中に梢≧太き東歌をなせる揮力織維を認む。更に白墾質より斜. 第四十一圖は二十二歳の女子下顎第一小臼歯の歯槽部爾根膜を示す。囲に於て歯槽骨aに接せる右下方の歯根膜腔. 維は著しく多量に現はれ大部分根面に虹行して走り、aにては綜の少しくもつれたる如き歌を呈す。. 2.
(19) 珊. 248. 得べし。 ,. 第四十三圖は十七年三ヶ月の男子上顎犬歯の肩側歯槽縁に近き歯根膜中に畿見せられ旗る弾力織維にして、歯根面. a e. b. C d. 9. 繊維d・血齢繍・・菓牙質£醒. 第 四 十 二 圖 質 9.歯根膜. 第四十入圖bの部分、橿大三百十倍. の白璽質は正規の厚さを示し、歯槽骨は吸牧せられて比較的に廣き歯根膜腔を現出したりP歯根膜繊維は白璽質に附. 二十二歳の女子下顎第一豊小臼歯の歯槽部薗 根膜車に於ける揮力糧維、癩犬入十一倍. f. a・歯槽骨 b・太き弾力繊維℃.束朕強力. 病竈は本歯の周園にも蔓延し來り、歯根膜内に於てすら癌集を到る所に認め得らる﹀歌態にあり。而して・かくめ如く. 第四十四圖は上顎癌によりて艶れたる三十九歳の男子上顎右第三大臼歯部を頬舌的に縦断し牝る標本にして、癌の. ①髪粗結締織中にして一部は血管の周園を纏絡せるが如く、一部は雑然三父叉して種々なる方向に走れり。. 著せるも熱断せられたる爲歯糟骨さの聯接を見る能はす。而して弾力織維の存在する部分は主ミして歯根膜織維東間. 第 四 十 一 圖.
(20) 狙 強度の鍵化を蒙むれる歯根膜中には各所に著しく多歎の彊力織維を認め、之を正常なる歯根膜さ比較すれば其量に於. a b C d e. 十七年三ケ月の男子上顎犬歯歯槽縁に近き 歯根膜中の弾力繊維.擾大七十六倍. ρ 1 9 ︸. 第.四十三圖. 象牙質d.歯根膜e.歯根膜中の懸粗結. 締織 f.歯槽骨 9.弾力繊維. し。更に第四十五圖は同一歯牙の根分. 岐部にして骨梁材は癌集の増生により. て著しく吸牧せられ、骨髄拉に歯根膜. は全く正常の構造を濾失したり。然る. にかふる著しき攣化を蒙むれる歯根膜. 中には比較的多量の弾力織維存在し、. f部忙ては骨髄中にも之を認むるを得 べし。. 上記の如き弾力繊維は果して最初よ. り歯根膜申に存在したるものなりや又. は癌集の増生ミ共に歯根膜叉は骨髄組. 第四十六圖は二十一歳の男子の第一大臼歯を歯槽の申央に於て横断し牝る標本にして、歯根膜の繊維東間に於けゐ. 傲し得べき如し。. 除き其他の骨髄中には癌集周園の結締織申にも殆んさ弾力織維を謹明し得ざるが故に恐らくは本來のものなりマ﹄見. 織が攣化したる結果εして第二次的に叢生したるものなりや否やは明ならす。されさ歯根膜に近接せる二三の部分を. a.白毘質 b.懸粗結締織中の小血管 c.. 維はa部にては大膿に根面に拉行に走り、b部にては骨髄ざの交通路より斜に歯根膜腔に向つて走行するを見るべ. て、其分価の匠域に於て顯著なる差異あるこざを知る。第四十四囲は本歯のロ蓋側歯頸に近き部分を示す。此際弾力織. 2. 19.
(21) 20. 懸粗結締織申を通過する血管及瀞経織維束は横断せられ、其周園を纏絡せるが如き揮力織維も亦横断乃至斜断せられ. 十二倍. a. を等ふせる弾ガ繊維は全然之を認むる能はす。. b. C. e. 維 ・. 第四十七圖は第凪十六. 圖く︶同一標本にして、此. 場合にありては主ミして. 血管瀞経の通路ざなれる. 歯根膜繊維東間の懸粗結. 締織層は比較的狡小なる. に關らす、弾力繊維は. 梢ヒ多敷に束をなし、且. 色素に著しく濃染せられ. て出現せり。此場合に於. ても亦歯根膜織維さ走行. 蜘 断せられたるため之を纏絡せるが如き比較的多量の弾力織維も亦大部分斜断せられて出現せり・. 織が歯槽骨髄ε交通する部分は少しく斜噺せられて出現せり。此部の瀞経織維は大部分横断せられたるも小血管は斜. 第四十八圖は四十四歳の男子の上顎第二大臼歯舌根の中央部を横断したる標本にして、歯根膜繊維東間の懸粗結締. a・歯根膜中の弾力繊維b.大部分癌組 織に攣じ†ころ歯根膜c.恐らくば組織 の破壌によりて生じ†こる空隙 &歯槽 骨 e.骨髄との交通路に於ける弼力繊. て出現せるを見るべし。即ち此標本に於ても人の歯根膜中の揮力織維は歯根膜の主繊維間に介在するこε少く主さし. 的縦断、ゴ蓋側歯頸に近き部分、擾大六. て織維東間の髭粗結締織中に存在するこざを推知し得べしε信す。. 第 四 十 四 圖 三干九歳の男子上顎右第三大臼歯頬舌. d. 7.
(22) @ 三、根端部歯根膜. 第四十二圖と同一歯牙根分岐部た示す、振大二 十入倍. a. d. b e. f. C. 9. a.根分岐問に進入ぜる紐朕ヨ法邸質が脱灰によ. ぜられ7こる歯根膜中の弾力繊維 d.肥厚ぜる 白璽質 e.組織の破壌にぷりて生じアこる空隙 f・骨髄中の弾力繊維 g.鴨吸敢な蒙むれる骨梁. りて生じ†こる空隙 h及c.癌にょりて破壌. 材. るを常ざす。而して. −余等が比較的多敷の. 材料︵約二百三十例︶. に就て精検したる結. 果によるも眞に明瞭. に根端歯根膜中に揮. 力繊維を謹明し得た. るは二例に過ぎす。. 以て如何に此附近に. 弾力繊維の出現する. こε少きかを知るに. 足べし。. 散在性に存在せり。第四十九囲は根端附近を示せるものなるも根端孔は少しく側方に向つて轡曲開孔したろ爲切片上. 等は殆んさ正規の構造を示せり。弾力繊維は歯頸蛇に歯頸に近き歯根膜申に稽支多撒に、其他の部分に於ては少撒且. 第四十九圖は第三十九囲及四十圖ミ同一標本にもて、下顎智歯の近心根端を示す。本歯は鯖蝕を有せす、歯髄歯根膜. 第 四 十 五 圖. し得る場合にすら根端に近くに從つて漸次其数を減少し、通例根全長の根端三分の一以下に於ては全く之を認め得ざ. 根端部の歯根膜に弾力織維を認むる場合は極めそ少く、歯頸部叉は歯槽部歯根膜申に比較的顯著に弾力織維を謹明. 2 51. 21.
(23) 22. 252 第 四 十 六 圖 二十一歳の男子上顎第一大臼歯根中央部横断、歯根膜繊維東間の懸粗結 締織中に於ける弾力繊維た示す、櫨大頁○入倍. a. 、bC f e d a.白垂質 抵弾力繊維c・歯根膜d.弾委繊維 e・歯根膜繊維束閲素 粗結締織 f・當槽骨 第 四 十 七 圖. 第四+四圏と腎標本篠大百q礁 a. 葦. b. c. 野 d , e. a.象牙質b二白塵質c歯根膜 d骨髄 e.歯槽骨 f.狡小な る鷺粗結締織中の彊力繊維.
(24) 253. 2塾ぐく. 第 四 十 八 圖 四十四歳の男子上顎第ご大臼歯舌根の中央部枝断、振大 百○入倍. a. f. b. C. e d a.白i堅質 b.歯根膜 c.歯槽骨 d・髭粗結経織中の弾. f,薗根膜繊維 力繊維 e骨髄と交通する懸粗結締織 東間の鑑粗結締織 第 四 十 九 圖 四十五歳の女予下顎智歯近心紙端奄示す、振大入十倍. a. 通. e ♂㌔驚二. 勘籍艶. 懸. む a.肥厚也る細胞性白肇質. 質中に埋伏ぜる弾力繊維. b. b.弾力繊維 c.歯根膜繊維 d.白垂 e,血管横蜥.
(25) には正しく現はれざりしを遺憾ミす。圖に於て根端附近の歯根膜は潔粗結締織に富み、横断叉は劔断せられたろ小. 五十四歳の男子下顎側切歯唇舌飼縦断、唇側歯槽上部 附近、振大ご十二倍 ノ. a. b. 堀 C骨讐歯讐に於ける所見. に之S匠劉するを得べし。倫此貼に就ては後蓮すろ所あらんεす。. C d e f 9. 第 五 + 瞳. 、h. a.歯槽骨b。歯齪上皮c.歯頸歯根膜 d。象牙質 軌. 黄髄 f.白豊質 g.著しく肥厚箪る歯槽部歯根膜 h・. 本來の非薄なる歯槽外板. こさによりて容易. 染色姓を異にする. の如き観あるも其. シャ達べ通氏繊維. こミにして、’粕⋮気. 織維の埋入せる. 極めて少敷の揮力. 根端の白墓質中に. は少しく肥厚せる. 注目に償する事實. 此標本に於て特に. 濃染せるを見る。. られ比較的色素に・. に横断叉は斜断せ、. 血管を含む。此際揮力繊維は圭ざして横断せられたる小血管の周園ざ根端白聖質ミに近接せる部分さに現はれ、同檬. 謄.
(26) 255 .25. 一、骨髄.人の骨髄内に於ても犬の場合に記述したるε同様に弾力織維を認むるこミ能はす︵勿論梢≧大なる動脈r. の厚き管壁は例外ミす︶。されさ歯根に接近せる歯槽骨髄にして歯根膜繊維東間の髭粗結締織層く﹂交通する部分に於. a. b. C. a.骨梁材. b.骨髄中の弾力繊維 c.脂肪細胞. よりて肥厚を來し、甚だ特異なる状態を呈するに至. せられて潰失し乖るも、他方には外側よりの添加に. 質は盲嚢内に露出し、歯槽突起は其上縁の一部吸牧. 歯は歯槽膿漏の爲に梢㌃深き盲嚢形成せられ、白璽. に縦断せる標本にして其屑側の歯槽上部を示す心本. 第五+圖は五+四歳の男子の下顎側切歯を唇舌的. べきや否やに就ては多少の疑なき能はす。. ざ等しく繊維化せるを以て之を眞の骨髄ε見徹し得. 髄の駄態を現はさすして通例歯根膜織維東間の組織. 而して何れの場合に於ても是等の骨髄は赤髄又は黄. 九、四十四、四十五圖等に其例を暴げて説明したり。. ては歯根膜よりの延長ざして其中に弾力繊維を認め得る場合少なからす。此貼に關しては既に第三十四、三十八、三十. 第五十圖のe部、擾大九十入倍. 認むるを得。 ,. けて織維化し且多少細胞の浸潤を蒙むれを見る。更にか﹀る織維化せる骨髄申には比較的色素に濃染せる弾力繊維を. るも、周園の部分即ち歯槽頂部、歯根膜に接せる部分乃至歯齪粘膜に接せる部分の骨髄は同様に歯槽膿漏の影響を受. れり。而して肥厚の爲に海綿歌昔︽攣ガ仁る歯槽の骨髄は其中央部にては脂肪細胞を含み、多少黄髄の如き歌を呈す. 第 五 十 一 圖.
(27) 26、. 256. ,第五十一圖は第五+圖のe部を籏大し牝るものにして、思ふに此部の弾力織維は歯根膜申の織維の一連績ミ見るべ. a b C. D 血管壁に於ける所見. a・根端部白垂質 b.根端部歯根膜 c、紳 経繊維束 d・及f・歯槽骨 eε斜噺ぜられ 7こる血管g.根端孔部の血管壁に於ける蝿 力繊維 e. 繊維を認むるこざを. 得。. 一﹁歯髄 中に於て. も骨髄中に於けるマ﹂等. しく固有の揮力繊維を. 褒見するこざ能はす。. 輩に比較的少籔の例に. 於て其部に分布せる血. 管の厚き壁に極めて僅. に弾力繊維を謹明し得. るのみなり。. は比較的稀にして通例は根端又は根管内の梢気大なる血管壁にすら全然弾力織維を認め得ざるを常ごするが如し。從. 較的色素に濃染せられて明瞭に現出せり。而して余等が多敷の標本に就て研究したる結果によればか﹀る顯著なる例. 第五十二圖は二十五歳の男子の上顎犬歯の根端孔附近を示す。圖に於て斜断せられたる血管壁の弾力繊維は何れも比. 歯根膜、歯髄拉に骨髄に分怖する血管壁は一般に菲薄にして其動脈壁にすら固有の弾力織維を見るこミ多からす。. d. く.骨髄も亦歯根膜織維東間の組織マ︶交通を有したるものならん。勿論本標本に於ては歯根膜中に比較的多数の弾力. 二十五歳の男子上顎犬歯の根端部附近、 擾大入十倍. 9 ,t. 第五十’二 圖.
(28) つて歯槽部の歯根膜乃至髄質部に存在する血管にありては或る特殊の揚合を除くの外は全く弾力繊維を鮫如するも. の芒す。之に反し歯飯虹に歯頸歯根膜中に分怖せる小動脈は歯髄叉は歯槽部歯根膜の血管に比して稽く厚き管壁を有. 十入歳の女子上顎犬歯口蓋側1の歯頸歯銀部、 振大百○入倍. d. a. b. C. e a・縦噺ゼられれろ結継織繊維 b.同じく横噺. の d,斜噺ぜられ?こる小血管の蝿力内膜e. 横断ぜられナこる小血管の蝿力内膜. でζられすころもの C,同じく余斗麟ぜられすごるも. ょるものならん。詳言すれば歯醸. に外力の作用を蒙むる機會多きに. る理由は恐砂く前者マ︶異り、直接. 且屡支顯著なる弾力繊維を認め得. は歯槽部の血管に比して其壁厚く. かくの如く歯齪部の血管が歯髄叉. に濃染せられて明瞭に現出せり。. を有し、其弾力内膜は何れも色素. せられて現はれ、比較的厚き管壁. 個の小血管は同様に横断叉は尉断. れ牝る結締織織維間に存在する歎. 管を示す。部ち横断叉は斜断せら. し明に弾力繊維を謹明し得る揚合甚だ多し。第五十三圖は十八歳の女子の上顎犬歯口蓋側の歯頸歯齪部に分締せる血. 第五十三圖. 械的刺戟を受くる事多く、從つて血管壁も亦厚くして揮力繊維の存在を必要ざすものなるべし。. 密結締織の一種なり霊は云へ歯根の一部及歯槽を被蓋して表面に露出せる組織なるを以て外界よりする種々なる器. は筋繊維を含まざるが故に自ら働作を螢ます、叉歯槽骨拉に歯根に緊密に結合するが故に殆んさ移動するこミなき緻. 257. 27.
(29) も. 258. E 白璽質拉に歯槽骨に於ける所見. わ. a.白墓質中に埋伏ぜる弾力繊維し基質(L C. 第 五 十 五 圖 白塁質細胞. 前圖と岡一標本、振大百二十倍. 多量の弾力繊維を認め得るにもせよ、決して其申に繊維の進入せろ例を見るこεなし。. こさを登見するを得牝り。但し白璽質の薄層部換言すれば繊維性自墓質に於ては假令之に接近せる歯根膜申に比較的. a.肥厚ぜる細胞性白墓質 L蝿力繊維. c。囎根膜. 虫」質申の弾力繊維 犬の肥厚せる白璽質申には時さして弾力繊維の埋伏を見るこさは既に記述したる所な. a. . a. 四十入歳の女子下顎第一大臼歯の根端に近{き 肥厚ぜる由璽質中の彊力繊維、鑛大二百入十倍. り。而して余等は多数の標本に就て検索したる結果人の肥厚せる白璽質に於ても時ミして其申に弾力繊維の埋伏せる. c b. 圃、. 第 五 十 四 圖.
(30) 碧. 紛 第五十四認は四十八歳の女子下頴第一大臼歯の根端に近き肥厚せる白璽質を示す。此際数條の弾力繊維は肥厚せる. 白璽質内に於て恰もシャーペー氏繊維の如き排列をなして存在せり。而して此者がシャーペー氏繊維に非ざるのこざ. は後者がワイルゲルト氏弾力織維染色法によりては毫も染色せられざるこミ、前者よりも遙に多敷に存在するこミ等. a.Y字朕に分岐ぜる白墓質申め弾力. 繊維. 二、歯槽骨中の弾力織維 犬に於ける所見ミ異. 蹄瓶態を示す。. 本にして白墓質中に埋浸せる弾力織維の分岐せる. 岐を見るこさなし。第五十六囲も亦前者ε同一標. し。シャーペー氏織維にありては決してか﹀る分. 岐して二條ミなり歯根膜申に分散するを見るべ. す。而して白璽質申にては一條をなせる織維は分. 中の弾力繊維が白璽質中に進入埋浸せる歌態を呈. 第五十五圖は前圖ミ同踊なる標本にして歯根膜. a によりて立謹せらるべし。. 前者と同一標本、振大百入十倍. 大部分完成せられ、將に出齪に移らんミするが如き時期にありても其歯根膜乃至歯嚢の組織内にすら全く之を謹明す. 歯芽の組織内に於ては其何れの部分にも弾力織維を認め能はざるこさは犬の場合の所見ε同一にして、既に歯冠の. E 歯芽に於ける衝見. 就て検索するミきは恐らくはか﹀る例に逢遇するこεあるべしざ信す。. り、不幸にして人類の歯槽骨中には弾力繊維の進入せる例を叢見するを得ざりき。されさ人若し爾一層多数の標本に. 第五十六圖.
(31) 第六 綜合的観察. 所に散在性に現はる﹀こミあり。或は一局部に比較的多量に登現するごミあり。或は同︼人にあ紅ても或る歯牙には. 歯根膜申の弾力繊維も亦不定にして、或は何れの部分にも之を認め得ざるこミあり、或は或る一部分に限り、或は各. なる傾向大なり。從つて磁瑠部歯齪に於ては何れの揚合にも揮力繊維を認むるこミ比較的困難なリミす。. あり。或は網様層にも存在するこ電あり。然も概して骨部歯齪に近くに從つて其量を増し、叢螂部歯齪に至りて最少ざ. り。更に歯頸歯齪には一般に弾力織維の嚢現率少く、時には全く之を訣くこざあり。或は馳頭層にのみ之を認むるこε. るあこミあり。或は之ミ反封のこミあり。或は固有粘膜の網様層に多く乳頭層に少きこミあり。或は之ミ反封のこさあ. して骨部歯銀にありても時に殆んさ之を認め得ざろ場合あり、或は屑側には存在せざるも舌側には比較的多籔に現は. 歯齪に於ける弾力織維の畿現欺態は決して之を一、様に云ふ能はざるも概して骨部歯齪に多く、歯頸歯齪に少し。而. る差異は之を謹明する能はざりき。. る毎以て少く叢も出齪後一定の年月を経たる後に叢生し來るものなるべし。而して若年の人ぐ︶高年の人ミの間に於け. 就ては其観察例鹸 りに多からざるが故に断定的の結論を下す能はざるも、前記の如く歯芽の時代には全く之を訣如せ. 部位を異にするに從つて、或は比較的顯著に、或は極めて僅少に、或は殆んさ之を謹明し得ざるこさあり。更に年齢に・. 更に全般的に云は壁弾力繊維の存在する部位藪量等は決して︼定せるものに非すして、同一入にありても歯牙拉に其. りては血管壁を除くの外は全く之を鮫き、白璽質にありては時に其肥厚を來せる部分に繊維の埋浸を見るこさあり。. 入の歯牙蚊に支持組織中に於て最も多く弾力繊維を認むる部分は歯齪にして、歯根膜之に次ぎ、歯髄拉に骨髄にあ. 鋤 る能はす。. 260.
(32) 261. 31. 全然之を見ざるに拘はらす、他の歯牙には比較的多く存在するこεあり。されさ其顯著なる例にありても歯根膜の全. 部に亙りて準等に現はる︾が如き場合を観察したるこεなし。概して云は黛弾力繊維は歯頸部叉は歯槽上部の歯根膜 に比較的多く登見せられ根端に至るに從つて漸次稀少εなるの傾向あるが如し。. 更に弾力織維の存在する部位は殆んさ常に歯根膜繊維東間の懸粗結締織中にして大禮に此部を通する血管紳経ざ. 走行を同ふし、從つて之が支柱の作用を螢むものなるべし。換言すれば歯根膜繊維内には之ざ其走行を等ふする弾力. 繊維の混在する例を見す。但し少数例にありては歯根膜繊維内に混在せるが如き揮力織維を認め得たるこεありさ. 錐、結締織繊維ε異り束を形成するこさ少・\多化は蛇行状に紛然ミ散齪し、大小は種々にして且色素に染色する程度 一様ならす。屡≧分枝を生するこさ等を追及するを得。. 歯根膜繊維東間の懸粗結締織が若し歯糟骨の骨髄ざ大なる交通路を通じて互に連結し、從つて骨髄も多少織維化せ. るが如き場合にありては歯根膜中の弾力繊維は此交通踏を通じて骨髄内に進入するこさありε難、直接歯糟⋮骨に進入. 埋伏せる例は不幸にして之を観察するを得ざりき之に反し白璽質若し肥厚を來せるこきには其中に時に、弾力繊維. の埋伏を來すこさあるのみならす能く歯根膜中の弾力繊維ε連績せる歌態を認むるを得べし。. 思ふに白垂質の層薄くして織維性の構造を有するに過ぎざる時代には決して其中に弾力繊維の埋入を見ざるに反. し、白塞質肥厚して細胞性εなるミきは時に織維の埋入を來すに至るの事實は、揮力繊維の形成が少くεも歯牙出齪. 後二定の時日を経過し弛る後に生するものなるこεを推定せしむ。之ミ共に、弾力織維の埋入はシャーペー氏繊維ミ. 異り歯牙の支持作用に關係を有するものに非すして両寧ろ白票質の増生に件ふ偶幾的の結果なりく︺云ふを得べし。. 歯髄内に於ては其血管壁以外の部分には全く弾力繊維を認むるこεなし。從つて勿論象牙質内にも之を謹明するこ さ能はす。 虚 ’ ﹁ ,.
(33) 3密 2621. “歯餓に分布する血管に於ては比較的小なるものに至るまで其管壁に能く固有の弾力繊維を認め得るこさ多しα蓋し. 此部の血管は外界よりする器械的の刺戟を蒙むるこざ多く從つて管壁も亦比較的強厚なるこざを必要ミする結果な. るべきか。之に反し歯根膜、歯髄、骨髄等の血管は何れも其壁概して菲薄なるを以て固有の揮力繊維を見るこミ少し。. 例へば歯髄にありては時ミして其根管内に見出さる︾比較的厚き管壁を有する小動脈に於て僅に弾力織維を認め得. るのみにして其他の部分には全く之を鋏くが如し。 ,. 歯芽N騨ぎ犀①一ヨ にありては翫に出醸期に達せるあのにすら何れの部分にも弾力繊維を認むるここ能はす。但し余. 等の検査したる例は二十例に過ぎざるが故に術今後の研究を侯つべきものあるべし。. 第七総括. 一、犬拉に入の歯牙及其支持組織中に於ては屡や揮力繊維を認むるこごを得。而して其駿現の割合は歯齪、歯根膜、 白璽質、骨髄、歯髄の順亭にして、象牙質に於ては全く之を鋏くを常さす。. 二、歯齪にありては骨部歯齪に最も多く、歯頸歯齪に至りて其籔を減じ、磁郵部歯齪に最も少し。 三、歯根膜にありては歯頸部附近に最も多く、根端には比較的に少し・. 四、歯根膜中の弾力繊維は主ざして歯根膜繊維東間の髪粗結締織中に現はる﹀を常さす。但し犬の歯頸歯根膜中に は歯根膜繊維間に混在して之ざ走行を同ふするものあるも、人にありては然らす。 五、歯根膜中の弾力繊維は大膣に其部の血管神経さ走行を共にして経過するこミ多し。. .六、歯根膜中の弾力織維は肥厚せる細胞性白璽質中に進入埋伏すろこミあり。更に犬にありては歯槽骨内に進入せ る例を見たるも人にありては不幸にして之を謹明し得ざりき。.
(34) 263 33. 七、骨髄申には歯根膜織維東間の潔粗結締織く二父通を有する部分にのみ時に弾力織維を褒見するを得。. 八、歯髄内に於ては稽ヒ厚き管壁を有する血管に固有の弾力繊維を認め得ろのみなり。 九、歯芽にありては其出齪期にあるものにすら弾力繊維を見るこεなし。. 眼球突出症を纏磯して死の蒋機を取りたる化膿性ト顎 骨骨膜炎の一例ε其考察. 東京歯科磐學專門學校口腔外科學敏室︵主任敏授蓮藤博士︶. 助手 束京歯科馨學士 小 林 一. QZbO諺ω国○勾国図○悶口日国跨ピ寓○ω周○ピピO≦H ZΩ跨ωd頃男d菊諺日一く国. する事は寧ろ滑稽の憾がある。斯る事實を熟知しながら私が弦に本例を敢へて報告する所以のものは、實に次記の理. 歯牙疾患の眼に及ぼす影響の報告は實に多い。從つて歯牙疾患の結果、例へば眼球突出症を來した一例を、今夏報告. 剛、緒 言. 鯉トき罫璽蕊ミ博b°b°¢. b画ま9ミ、、愈b8§亀゜セ§“い゜留受皐まぎ蜜§°. 等o§鉢ぎ9恥鳩9§§o§毫○兎ミ警塊喚ミ§§鳶竃bΦ§ミ09、遷◎. 国b日bピ団諺 ZOω○寓国OO2ωHU国即b日困OZωqZ日団国一︶図ω国bω国゜. 自跨ZUHbddピ跨幻男︾ZOω日H目HωO国∪国Z日諺ピO切HΩH宕”日国切竃H客b日国U. 郎.
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