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Title
平成29年度大学院Elective Study 報告(2)−グローバ
ルプロ養成プログラムコース−
Author(s)
小杉, 彩歌
Journal
歯科学報, 118(2): 85-86
URL
http://hdl.handle.net/10130/4519
Right
Description
85
海外研究レポート
平成29年度 大学院 Elective Study 報告 ⑵
-グローバルプロ養成プログラムコース-
小杉彩歌
1.はじめに 2017年8月23日から9月23日まで,小杉彩歌(口 腔顎顔面外科学講座)は大学院 Elective Study とし て,アメリカ・カリフォルニア州サンフランシス コ・ベイエリアにおいて,US-JAPAN FORUM(井 手祐二代表,カリフォルニア州サンタクララ)の主 催するグローバルプロ養成プログラム研修に参加し た。今回の研修では,東北大学,岩手大学,岡山大 学,福岡工業大学から10名の学部学生が参加した。 研修では,スタンフォード大学での研究,シリコン バレー周辺の大学研究室・企業訪問,各種講演会, パネルセッション,日米未来フォーラムなどが行わ れたので,その中のスタンフォード大学でのイン ターンシップと自主研修について報告する。 2.スタンフォード大学での研修生活 空港からホテルに到着してすぐ,宿泊するホテル に向かいオリエンテーションが行われた。筆者の他 に参加していたメンバーは,経済学部,工学部,農 学部など様々な分野の学生が参加していた。普段か ら医療系の職種以外に関わることが少ない中,他分 野の学部生と触れ合えることにとても刺激を受けた。 1ヶ月の研修中は,サンタクララにある Mariani ’s inn というホテルに滞在していた。 アメリカに滞在して2週目に,スタンフォード大 学での研修生活が始まった(図1)。スタンフォード 大学は1981年に Leland Stanford によって設立され た大学で,米国内ではもちろん世界的にも有名な名 門私立大学である。筆者の研修先はスタンフォード 大学医学部の中にある睡眠研究所(Sleep and Circa-dian Neurobiology Laboratory)という場所で,睡眠 と体内リズム・概日リズムの関係と,睡眠障害に対 する治療をテーマにした研究が行われていた。研究 所には西野精治教授を含め,5人の日本人研究員が 在籍しておられ,彼らは医師,歯科医師,獣医師の 研究者であった。研修期間中は,睡眠に関する生体 のバイオシグナルの測定や脳波を測定する動物実験 といった研究のお手伝いをさせて頂いた。睡眠に対 しては毎日当然あるものだと思い,何も疑問を抱い ていなかったが,睡眠関連の疾患がとても多くある ことに気づき,その病態解明がいかに重要であるか 勉強になった(図2)。 3.自己研修 研修終盤では,自分自身で訪問先や企業などのア ポイントを取り実行する研修があった。筆者は,ホ ンダアメリカ,ダンデライオン,シリコンバレーに ある日本の企業,またカリフォルニア州立大学サン フランシスコ校の歯学部の日本人の研究者の方とお 話を伺うことができた。突然のお願いにも関わら ず,お会いした方々は快く了承してくださり,自分 キーワード:エレクティブスタディ,企業訪問,日米未来 Ayaka KOSUGI : Graduate School Elective Study Programフォーラム 2017 : A report of Global Professional Training Program 東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座 course(Department of Oral and Maxillofacial Surgery, (2017年11月27日受付) Tokyo Dental College)
(2018年1月30日受理)
連絡先:〒101 ‐0061 東京都千代田区神田三崎町2-9-18 東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座 小杉彩歌
86 小杉:平成29年度大学院 Elective Study 報告 ⑵ 図1 スタンフォード大学フーバータワー たちの米国に来た経緯や今の仕事について,そして これからのことについてもお話を頂いた。海外で活 躍されている方のお話を聞いて,もっと自分がやり たい仕事は何かということを考えるいい機会となっ た。 また,筆者はスタンフォード大学の睡眠研究所の 場所をお借りして,1日無料歯科相談を自分自身で 計画し行った。研修中はずっとメンターの方にお世 話になっていたので,今度は自分から何か発信をし て,多くの人とコミュニケーションを取りたいとい う考えで企画をした。その結果,多くの方に来て頂 き,アメリカの歯科事情やどんなことに困っている かなど,貴重な意見を実際に聞くことができ,とて も貴重な経験となった。筆者自身は日本においても 無料歯科相談の経験はなかった上に,歯科医師とし て一人で望むのにはとても緊張したが,どんなこと もやってみないとそれ以上に経験できるものはな く,それが一番大切なのだと実感できた研修であっ た。 4.今回の研修を通じて 今回の研修では,シリコンバレーにある企業訪問 に加え,アメリカで活躍されている方々の講演会な 図2 スタンフォード大学メディカルスクール前にて どがあった。自分の力だけでは知り得ない方々との ディスカッションをすることができ,とても有意義 な研修を送ることができた。またどの方も本当に自 分のやりたいことに対する熱意が強く,「なぜ実行 する前に悩んでしまっているのか。やるリスクより やらないリスクが大きい」とおっしゃっていたのを とても印象に残っている。またアメリカにも多くの 活躍している日本人がいて,その日本人同士のコ ミュニティがとても強くお互いに助け合っているこ とも知ることができた。この研修を通し,歯医者の 中だけで凝り固まらず,もっと色んな分野,世界へ 目を向けることがとても重要であることを学ぶこと ができた。 5.おわりに 今回このような貴重な研修に参加の機会を与えて くださいました井出吉信理事長・学長先生,櫻井 薫大学院研究科長,齋藤 淳大学院教務部長,福田 謙一大学院学生部長,研修をご企画くださった井手 祐二先生ならびに関係各位の方々に深く感謝いたし ます。 ― 2 ―