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死産を体験した母親を援助する助産師の惑い

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Academic year: 2021

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全文

(1)

死産を体験した母親を援助する助産師の惑い

著者

中山 サツキ

発行年

2008-03-25

(2)

氏 名 学位の種類 学位記番号 中 山 サ ツ キ 修 士(看護学) 修 士 第 98 号 学位授与年月日  平成20年3月25日 学位論文題目

死産を体験した母親を援助する助産師の惑い

(3)

別紙様式3

文  内  容  要

ヒユ 日

※整理番号

(ふりがな) 氏   名 なかやま さつき

中山 サツキ

修士論文題目 死産を体験した母親を援助する助産師の惑い <研究目的> 死産を体験した母親への援助においては、その関わり方に戸惑い悩みながら援助を行う助 産師が多い。しかしながら、そのような助産師の感情や感情の管理についてその詳細を明ら かにした研究は殆んど無い。そこで、本研究は、死産を体験した母親を援助する助産師の惑 いの感情的側面について、その構造を明らかにすることを目的とする。 <研究方法> 研究対象は、近畿圏内の病院に勤務する産婦人科での臨床経験5∼9年の助産師9名であ り、研究方法は半構成面接法を用いて面接を実施した。面接データは、逐語録に起こして KJ法を参考に分析した。

<結 果>

分析の結果、意味単位は552あり、52の下位カテゴリー、18の中位カテゴリ一、5の上 位カテゴリーを抽出した。上位カテゴリーを【】中位カテゴリーを《 )で示す。5 つの上位カテゴリーは、【傷っいた母親の思いとの隔たり】【死への恐怖と悲しみ】【母親へ の共感が生み出す苦悩】【母親への援助の模索】【死産に関わる援助者の心の傷】であり、こ れらが死産を体験した母親を援助する助産師の惑いを構成していた。

<考 察>

死産を体験した母親を援助する助産師の惑いの内実としては、通常は抑圧されている死へ の恐怖が死産への関わりを契機にして《“無”になる死への恐怖と悲しさ)や《死んでしまっ ている児への違和感)を呼び覚まし、その【死への恐怖と悲しみ】が、死産の悲しみに《傷 ついた母親への構え)や《母親への関わりに対する心理的回避)を生じさせ【傷ついた母親 の思いとの隔たり】となっていた。さらに、助産師は《傷ついた母親への構え)により、《悲 嘆の渦中にいる母親への戸惑い)や《母親の側で泣くことへの迷い)が生じる一方、《母親の 痛みを感じる辛さ)を抱えて悲嘆の渦中にいる母親に共感し、自身も感情管理の限界を感じ ながら【母親への共感が生み出す苦悩】に陥っていた。また、《母親の痛みを感じる辛さ)は、 《悲嘆の渦中にいる母親への戸惑い)や《母親の側で泣くことへの迷い)を生じるという【母 親への援助の模索】を生じさせていた。さらに、《悲嘆の渦中にいる母親への戸惑い)は、死 産の援助後には《母親への援助に対する不充足感)を造り出し、《母親の痛みを感じる辛さ) や《“無”になる死への恐怖と悲しさ)は、《死産援助後の重い気持ち)や《悲惨な死産によ り焼きついた心の傷)として【死産に関わる援助者の心の傷】を生じさせ、死産した母親へ の援助において適切な感情管理が行えない助産師の惑いを構成していた。

<総 括>

助産師は、死産の援助と向き合わなければならないという極めて高度な感情管理を要求さ れる場で、さまざまな感情を抱きながら感情管理の限界の中で援助を行っていることが明ら かになった。死産の援助を行なう助産師にとって、自己の感情を管理することは極めて重要 な位置づけをもっている。したがって、死産の援助に携わる助産師が可能な限り感情管理の 矛盾に陥らず母親への適切な援助が行えるような心理的サポートプログラムや看護師・助産 師教育におけるカリキュラムの構築が望まれる。

(備考)1.研究の目的・方法・結果・考察・総括の順に記載すること。(1200字程度)

2.※印の欄には記入しないこと。

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