第1・2・3学年 保健体育科学習指導案
指導者 ○○○ ○○○ 1 単元名 球技:ネット型「バレーボール」 2 単元構想 生徒の実態 本校の生徒は、学年の枠を超え男女とも仲が 良く、これまで中学校の全学年で一斉授業を行っ てきたが、お互いに教え合ったり、協力し合った りして学習する姿が見られる。しかし、チーム練 習の時間などになると、練習内容の工夫や場の工 夫といった新しい発想の学習に乏しい傾向にあ る。また、全体的には運動・スポーツを好み、与 えられたことについてはこつこつ取り組む生徒 が多いが、積極的にうまくなろう、記録を向上さ せようという意欲に欠ける生徒もいる。そこで生 涯スポーツでよく行われているバレーボールを 通して、仲間と協力して運動する楽しさを味わわ せるとともに、異学年という体力・運動能力の差 がある中で、上級生が下級生をリードし、協力し てゲームに参加できるようにするとともに、下級 生が上級生の技能を見て学び、基本技能を向上さ せ、個人の持っている能力を更に高め、その技能 を発揮してゲームに参加できるようにしていき たい。そのためには、ルールや場を工夫しながら ゲームを展開することがねらいを達成するため に必要だと考える。 教材について 本単元は、ネットを挟んで相対する集団が、ボ ールを相手コートの空いている場所に返球し、一 定の得点に早く到達することを競い合うことを 楽しむ運動である。仲間と協力し、身体を操作し てボールを落とさないようにするとともに、チー ムの作戦で相手コートにボールを落とすことが できたときの喜びや楽しさを味わうことのでき る運動であるともいえる。しかし、ボールを捕球 せず、止めないでプレイをするという非日常的な 運動であるため、他の種目と比べて個人的な技能 が強く求められるとともに、チーム内でのポジシ ョン配置やカバーリングなどチームプレイがよ り強く求められる運動でもある。 このことから、個人技能を習得するとともに、 技能に応じたルールを工夫し、仲間と連携してプ レイするなどの集団技能を高め、状況に応じた動 きを学習させるためには適したスポーツである。 また、役割分担したり、作戦を立てたり、適切な 作戦を選択したりするといった交流学習をおこ なうことで、生徒たちの人間関係作りに効果が期 待できるのではないかと考える。 本単元の指導にあたって 本単元の指導にあたっては、導入のオリエンテーションで、最終目標である「3段攻撃での攻防を楽 しもう!」を達成するために、個人技能の習得・向上はもちろん、個人の持っている技能・力をチーム にどう貢献することができるかを考えさせ、チームの一員であるという自覚をもって学習に取り組ませ たい。次に、個人のスキルアップのために、レクレーションボールを使用し、ボールに対する恐怖心を 取り除くとともに、正しいボール操作ができるようにする。チーム練習においては、ルールの工夫 (「キ ャッチ&パス」)を取り入れ、3段攻撃のリズムと楽しさをつかませたい。 簡易なゲームを楽しむ段階では、技能のレベルに応じたルールの工夫や人数の工夫(少人数)、場の工 夫(バトミントンコート)を取り入れ、3段攻撃での攻防が続くようにさせ、個人技能やチームでの動き を確認させるとともに、得点をとるための作戦や試合に勝つための作戦を工夫させたい。そのためにI CT機器を活用し視覚を通して、個人技能やチームの動き、得点をとるための戦術を確認させる。【着眼 ①交流の工夫】 また、練習内容や練習方法を工夫させるため良い動きの見本や練習の仕方をICT機器によって視聴 させ、チーム練習に取り入れさせていく。【着眼②評価の工夫】 ゲームを楽しむ段階では、これまでの学習によって習得した技能が発揮できるように、既存のバレー ボールのルールに近づけ、チームに貢献する役割やポジショニングを確認しながら、活動させていく。 単元の最後には、スキルテストを行い、身につけた技能を確認し、振り返りシートを活用したバレーボ ールの学習に対する自己評価を行わせる。3 単元の目標 「3段攻撃での攻防を楽しもう!」 【1・2年】 ○ バレーボールに積極的に取り組むとともに、フェアなプレイを大切にし、作戦などについて話し合 いに参加することができる。 (関心・意欲・態度) ○ バレーボールの技能や態度を高めるために、課題を見つけ、練習方法を工夫して取り組むことがで きる。 (思考・判断) ○ バレーボールの個人技能を身につけ、仲間と協力した動きで、ゲームを展開することができる。 (技能) ○ バレーボールの特性や技能の名称、行い方を理解している。 (知識) 【3年】 ○ バレーボールに自主的に取り組むとともに、フェアなプレイを大切にし、自己の役割を自覚し、作 戦などについての話し合いに貢献することができる。 (関心・意欲・態度) ○ バレーボールの作戦や戦術を高めるために、チームの課題を見つけ、適切な練習方法を見つけて取 り組むことができる。 (思考・判断) ○ バレーボールのポジションの役割に応じた個人技能を身につけ、仲間と協力した動きで、3段攻撃 を組み立てることができる。 (技能) ○ バレーボールの特性や技能の名称、行い方、審判方法を理解している。 (知識) 4 単元の評価規準 ア 関心・意欲・態度 イ 思考・判断 ウ 技能 エ 知識 1 ・ 2 年 ①バレーボールに関心を持 ち、積極的に学習しようと する。 ②教え合い、協力しあいなが ら、意欲的に練習やゲーム に取り組もうとしている。 ③フェアなプレイを守り、楽 しく安全にゲームを進め ようとしている。 ①練習やゲームの中 で課題を把握し、そ の解決に取り組も うとしている。 ②チームの特徴を活 かした攻防を工夫 している。 ①パスやサービスなど の構えやボール操作 ができる。 ②チームで協力して、 ボールをつなごうと している。 ③チームで考えた作戦 を、ゲームで実践す ることができる。 ①バレーボールの 特性や技能の名 称、行い方を理 解することがで きる。 ②ゲームのルール を理解すること ができる。 3 年 ①バレーボールに関心を持 ち、自主的に学習しようと する。 ②自己の考えを述べたり、相 手の話を聞いたりするな ど、チームの話し合いに責 任を持って関わろうとし ている。 ③フェアなプレイを守り、相 手を尊重し、楽しく安全に ゲームを進めようとして いる。 ①自己の課題に応じ た運動の取り組み 方を工夫している。 ②自己のチームや相 手のチームの特徴 を踏まえた作戦や 戦術を選ぶことが できる。 ①ねらった場所にボー ルを打ち返したりす ることができる。 ②仲間と連携して、ボ ールをつなごうとし ている。 ③自己のチームや相手 チームの特徴を踏ま えた作戦をたてて、 ゲームで実践するこ とができる。 ①バレーボールの 特性や技能の名 称、行い方を理 解することがで きる。 ②ゲームのルール や審判、運営の 仕方を理解する ことができる。
5 指導計画及び評価計画(総時数15時間) 次 (時) ○主な学習活動 ・教師の支援 評価規準 <評価方法> 1 (1) 1 バレーボールの特性をつかむ。 ○オリエンテーション ○ネットの設置の仕方を知る ○ボール操作 ・種目の特性、学習のねらいにつ いて説明することで、授業の流 れや見通しを持たせる。 ア―① <様相観察> 2 (6) 2 基本練習 (1)基本的な個人技能を身につける。 ○オーバーハンドパス(トス) ○アンダーハンドパス(レシーブ) ○アタック ○サーブ (2)パスを中心にした練習で3段攻撃のリズム をつかむ。 ○「キャッチ&パス」を取り入れたルールで、 3段攻撃の練習を行う。 *「キャッチ&パス」とは、ファーストプ レイ又はセカンドプレイにキャッチを取 り入れることである。そのことで、ボール 技能の未熟な生徒でもボールを落とさず、 コントロールよくつなげることができる。 ・生徒のボール操作をICT機器 を用いて撮影することで、自分 の動きを知らせる。 ・レクレーションボールを用いる ことで、恐怖心を持たせないよ うにさせる。 ・正しい構え、基本技能ができて いるかお互いに確認させる。 ・「キャッチ&パス」を取り入れた ルールを用いることで、ボール を落とさずコントロールよくつ なげるようにさせるとともに、 3段攻撃のリズムをつかませ る。 ウ―① <様相観察> ア―② <様相観察> 3 (3) 本時 1/3 3 簡易なゲームを楽しむ段階 ○3段攻撃での攻防が続くゲームを行う。 ・「キャッチ&パス」を取り入れたルール ・人数の工夫(少人数) ・場の工夫(バトミントンコート) ・簡易なゲームをICT機器を用 いて撮影することで、個人技能 やチームの動きを知らせる。 ・個人技能やチームプレイの良い ところ、修正すべきところをチ ェックすることで、チームのゲ ームパフォーマンスを上げさせ る。 イ―① <様相観察> ウ―② <様相観察> 4 (4) 4 ゲームを楽しむ段階 ○既存のバレーボールのルールに近い内容 で、3段攻撃での攻防のゲームを行う。 ・レシーバー、セッター、アタッカーに役割 分担して行う。 ・フォーメーションの工夫 ・コンビネーションの工夫 ・役割分担をすることで、チーム の一員としての意識を高めさせ る。 ・チームの特徴を活かした作戦を 立てているかを確認させる。 ・チームの特徴を活かしたゲーム ができるように助言する。 ア―③ <様相観察> イ―② <様相観察> ウ―③ <様相観察> 5 (1) 5 スキルテストをする。 ・レシーブ・アタックのテストを 行うことで、これまでの学習成 果を確認させる。 ウ―① <様相観察>
6 本時 平成○年◯月○日(○曜日) ◯校時 於体育館 (1)主眼 「キャッチ&パス」を取り入れたルールで、3段攻撃の攻防でゲームができる。 (2)準備 バトミントンコート、バレーボール、得点板、タブレット、班ノート、チェックリスト表 (3)研究主題との関連 【着眼①交流の工夫】 ○交流では、各班でICT機器を活用して動きを確認し、自分や友達の動きの良さや問題点を交流 しながら、良い動きに気づかせる。 【着眼②評価の工夫】 ○相互評価「お互いの動きを確認し合い、自分の技術をよりよいものにすることができる」 (4)展開 段 階 学習活動 ○教師の支援 ・予想される子どもの反応 評価規準 <方法> つ か む 1 準備運動をし、本時の学習 の見通しを持つ。 ①ランニング→準備体操→補 強運動 ②あいさつをする。 ③出欠確認をする。 ④授業の流れをつかむ。 2 めあてを確認する。 ○体育委員を中心に準備運動を行わせる。 ○生徒の顔色や動きに注意し、健康状態を把握す る。 ○授業の流れをつかませる。 基本練習→チーム練習(3段攻撃)→簡易なゲ ーム ○本時のねらいを明確にし、学習目標を確認させ る。 追 求 す る 3 基本練習をする。 ・オーバーハンドパス ○対人パスで行わせることで、個人のパス技能を 高め、ラリーが続くようにさせる。 ○アンダーハンドパス、オーバーハンドパスの練 習を時間を区切ってさせることで、集中した練 習をさせる。 ○オーバーハンドパスをさせる。 ①両手を顔の前にあげ、手を開き指を伸ば し、親指と人差し指で三角形をつくり、 その間からボ-ルを見るようにさせる。 ①指全体でボ-ルをキャッチするように させる。 ②手首のスナップとひざのバネを使って ボ-ルを送り出すようにさせる。 めあて 「キャッチ&パス」を取り入れたルールで、3段攻撃のゲームができるようになろう。
・アンダーハンドパス 4 「キャッチ&パス」のルー ルで3段攻撃の練習をする。 5 簡易なゲーム(3対3)をす る。 ・バトミントンコートで行う。 ・サーブは後方からの投げ入 れで開始。 ・アタッカーはジャンプしな い。 6 簡易なゲームの確認をす る。 ・個人の技能、チームの動き を確認する。 ・役割分担の確認とチーム練 習をする。 ○アンダーハンドパスをさせる。 ①ひじを伸ばし、両腕の上面を平らにして 組み、ボ-ルを手首のあたりにボールを 当てるようにさせる。 ②からだの正面、両ひざの間でボ-ルをと らえ、ひざでボ-ルを運ぶようにさせ る。 ※腕を振るとボ-ルの当たる位置がずれ るので振らないようにさせる。 ○「キャッチ&パス」のルールをレシーブ場面か トス場面のどちらで取り入れるか確認させる とともに、チームでの自分の役割を確認させ る。 ○「キャッチ&パス」のルールで3段攻撃の練習 をさせる。 ○「キャッチ&パス」のルールを使った、簡易な ゲームをさせる。 ※必ずチーム全員が触れて(3段攻撃で)、相手 コートに返球させる。 ○審判に3段攻撃の回数をチェックさせるとと もに、ICT機器でゲームの撮影をさせる。 ○ICT機器で撮影した、簡易なゲームを視聴す ることで、個人技能やチームの動きを確認させ る。 「自分や友達の良さや問題点を交流すること で、良い動きに気づかせる」 ○個人の技能、チームの動きを確認する。 ○時間があれば、役割分担の確認とスキルアップ のためのチーム練習をさせる。 イ-① <様相観察> ウ-② <様相観察> 【着眼①】 *チェックリ スト A-3 ま と め る 7 学習のまとめと次時の予告 を聞く。 ・チームごとに話し合い、気 づいた点を班ノートに記入 する。 ○活動を振り返り、個人やチームとしての成果と 課題をまとめさせるとともに、次時への目標を 持たせる。 ○お互いの動きを確認し合い、自分の技術をより よいものにすることができるようにさせる。 【着眼②】 *チェックリ スト B-3 まとめ 「キャッチ&パス」を取り入れると、3段攻撃のゲームがうまくできる。