曖昧場面の肯定的解釈トレーニングが気分改善に及ぼす効果 : イメージ群と言語集中群との比較
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(2) においては,交互作用および主効果は有意ではな. はI時間30分∼1時間45分であった。 【結果と考察】. かった。. 3艘における比軽. 両群ともにネガティブ感情の低減がみられた理. 実験前の時点において,年齢とHADSにおいて. 由として,トレーニングを行うことで参加者にポ. 群問に差があったことからこれらを共変量とし,. ジティブな記憶が想起され,それによってネガテ. 群と測定時期を独立変数,PANASとテスト文章. ィブ感情が緩和されたと考えられる(感情制御機. の評定値を従属変数とした繰り返しのある共分散. 能(Erber&Erber,1994))。ポジティブ感情は,. 分析を行った。分析の結果,PANASのポジティ. 先行研究と同様の結果であり,これは言語集中群. ブ感情得点において,交互作用がみとめられた. の教示が難しく課題の遂行が達成困難であったた めにポジティブ感情が低減したと考えられる。. (F(2,19)=4.49,ρく.05)。下位検定(Tukey法). の結果,郡ごとの比較において,統制群ではTime1. また,テスト文章の評定値に関して,本研究で. からTime2にかけて有意に低減した(〆.O1)。ま. は有意差がみとめられなかったが,先行研究では,. た測定時期ごとの比較においては,Time2で統制. テスト文章の肯定的文脈場面項目において交互作. 群よりイメージ群のポジティブ感情が増加してい. 用がみとめられた。この差を生じさせた要因の1. た(〆.01)。この結果から,トレーニングを行う. つとして,文化の違いがあげられる。本研究は楽. こと(とくにイメージ群)は,統制群よりもポジ. 観性を統制した上で実験を実施したが,楽観性自. ティブ感情を増加させる効果が示唆された。. 体に文化差があり(外山,2001),本トレーニング の効果に影響を及ぼした可能性が考えられる。. 今像の課■. ミ㌧ 茅. 本研究は,1群におけるサンプル数の少なさか ら,統計的な差が生じなかった可能性がある。し たがって,今後サンプルを増やしての追試がのぞ まれる。また,今回の研究では個人差レベルでの 効果の検討には至っていない。有意差が生じなか. 1’i[n田1 丁打no皇 Timo昇. Figure.l P州^Sポジティブ項目得点の推移. った理由として,個人によって得点の推移に差が. イメージ寄と1語真中艘の比戦. あったことも考えられ,今後は質的な検討を視野. イメージ群と言語集中群において,属性や実験. に入れた比較検討が必要である。. 前の各変数における差はみられなかったため,群. また,3群の比較検討,2群の比較検討のいず. と測定時期を独立変数,PANASとテスト文章の. れにおいてもテスト文章,つまり認知・思考・解. 評定値を従属変数とした,繰り返しのある二要因. 釈における変化はみとめられなかった。したがっ. 分散分析を行った。その結果,PANASのネガテ. て,今後はトレーニングの仕方にさらなる工夫が. ィブ感情得点において時期の主効果があり. 必要である。具体的には,実験室だけではなく日. (皿1,16):17.76,〆.01),両群ともにTime1から. 常生活の中に存在するストレス状況においても,. Time2にかけてネガティブ感情の低減があった。. イメージを利用した肯定的解釈トレーニングを取. またポジティブ感情得点においては有意傾向で交. り入れることや,効果の測定法として,実際に場. 互作用があり(次1,16)=3.67,〆.1O),言語集中群. 面や状況の解釈を,文章完成法のような形式で参. において皿me1から皿me2にかけてのポジティ. 加者に書いてもらうことなどが考えられる。. ブ感情の低減があった(ρく.05)。. 主任指導教員:中村菜々子 指導教員:中村菜々子. 一方で,ネガティブ感情とテスト文章の評定値. 一131一.
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