統合保育における発達障害の子どもが抱える困り感 : 間主観的アプローチによる理解と支援の可能性
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(2) 持ちを言葉で表出できる成長に繋がっていった と考えられる。. 2.伝わりにくいK君の困り感 K君は困っていても気が行かれにくい受動群. 【考察】. 本研究では個々の困り感を理解し,支援の方. 向を探ってきた。発瀞轄の子どもにはそれぞ れ固有の「困り感」がある。それらが引き起こ. の特徴を有していた。また,コミュニケーショ. している要因を見ていくことで共通の構造が見. ン拙者の気持ちが分からないなどの轄特性. えてくる。3つのエピソードをまとめ,考察し. があるため,クラス全体の話し合いの場面や友. ていくと,発起轄の子どもの困り感は図のよ. 達との関係において困り感が周囲に伝わりにく. うに表される。. かった。保育者はK君の困り感を受け止め,分 かりやすい視覚的,構造的な説明をしたり,友. 困り感を起こす要因 r・一.一一一一一.■1一一.II■一I一.I一一一一.■一■■一一 一一一一一一.■.一一一一1一一一一一..’’一一一・’一一、. 函. 達との社会的スキルを提案したりしてコミュニ ケーションの支援や援助をしていった。このよ うな支援が,友達との関係において,自分の気 持ちを伝えたり,友達の気持ちに気付くことが できるようになってきた。これらのことが,土. 醸璽 1. ・障害の特性. ・他児や保育者との関わり1. ・子どもの劣等感. ・保育内容 =. ・将来予測される問題. ・保護者との関わり 1. 躍り感を変化させる要因. 台となって,K君は自分の気持ちを表現したり,. 自分で行動できるようになり,他者の気持ちを 理解するという成長に繋がっていくと考えられ る。. S君は,認知能力やf言頼関係が築きにくいな. ; ・保育者の支援 ・子ども白身の成長発達 1. 1 ・子どもの人間関係 ・保護者の援助 =. 図発起轄の困り感 このような困り感を間主観的に捉え,アプロ. どの障害特性のため,言葉の意味がわからない. ーチしていくことによって,次のような発達障. ことからくる困り感を抱えていた。当初は,慣. 害の子どもの理解と支援の可能性が開けると考. れない幼稚園生活や保育者の否定的な関わりな. えられる。①発達轄の子どもが抱く困り感は. どから「怒り」や「不満」の困り感を表出して. 間主観的に捉えられ,原因や背景を分析するこ. いた。保育者はS君のわからない気持ちを受け. とでより深く理解できる。②観察者と保育者が. 止めることで,信頼関係を築き,言葉の「意味. 子どもの困り感を共通理解することで,支援の. されるもの」を伝えていく援助をおこなった。. 方向性を見出すことができる。③困り感の変化. その結果,言葉の意味を理解できるようになり,. を成長として捉えることで,必要な援助と支援. 困り感は減少していった。また,言葉の意味を. に繋がっていく。④魑轄の子どもが自分の. 獲得することで,自分の行動を制御することに. 困り感を保育者が受け止めてくれていると感じ. も繋がった。S君が保育者に受け止めてもらえ. ることで間主観的関係がより深い水準で成立す. ると感じることで,間主観的な関係が成立し,. る。それが通路となり,有効な支援が可能にな. 保育者が伝える言葉の意味を獲得していくこと. る。. が可能になった。. 主任指導教員 櫛11和章 指導教員 石野秀明.
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