回転すべり耐力を考慮したボルト配置について
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第28巻 第1号 昭和 52年9月 lo fHokka Journa ido Un ive i tyofEduca ion(Sec ionl r t IA)Vo l s t emberl977 .28 .ISept ,No. 回転す べ り耐力 を考慮 したボルト配置につ いて. 井. 上. 平. 治. 北海道教育大学函館分校機械工学研究室 He i iiINOUE A4eChanica I Engi ing Laboratory Hakodate Col l ] neer ege, , Hokka ido Un ive i ion tyofEduca t r s Hakodat e040. Abstract. They ie l dstrength ofthetranslationals l ip WhichoccurSinbo l ign ha fstz江 t ldarddes so s been と i d 1 d 1 i h b turethat whenrota w ey eat wt, utICon jec iona 1movemen i t ie ー dS t sadded r engthof ,they l thes iprap id l y decreases. And soi fthe y i l d Strength ofthe rotationals l ipi ion a wi e de d i staken into conSiderat s ‐ , ibut ionofthebo t l f tSi t d b r n o n e c e s s r s ou a y. e A1 soratherthananarrangementofalargenumberofSma l ldiameterbo l l lnumberof t s ,asma large diameter bo l tSplaced aroundt imetero he per fthedoubl l i ing p ate ncreasesthe overal ly i l d e fthes l ip strength o . 1. 緒. 言. 機械をはじめ, 装置・構造物には, 必ずと言っ て良い程 ボルト継手が使用され どのような荷 , , 重状態でも, そのボルト継手がゆるまないよう‘ こ設計し, 施工されなけれ ばならない. したがっ て, ) ボルト継手のゆるみに関する研究は, 内外の多くの研究者によっ て現在もすすめられている口 . 著者は, 1個のボルト継手における摩擦接合面のすべり一ゆるみ現象を 主に周期的に変動する , 2 ) 回転力が加えられる場合について明らかにしてきた( . ここでは2個以上の ボルト継手によっ て, 2つの部材を接合するとき この接合部 で受け持ちう , る力と回転力を, いくつかの仮定のも とで計算し, 計算値の妥当性を確かめるための実験結果を報 告する. 2. 計. 算. 式. 一般 の構造物において, その接合部は第1図のように複数個のボルト継手 で締めつけられ 荷重 , も, 接合部のみ でなく部材の中間に加わる場合を考慮しなけれ ばならない , いま, n個の ボルト継手による摩擦接合面で受け持ちう る外力を求めるために 次の仮定をおく , . 1) 部材も座金も剛体とし, 外力による変形 を考慮しない . 3 2) ボルト継手による摩擦面は部材間接触面のみとし, その接触面は Rbtcher ( )の 影 響 円 錐 底 面 ( 5 3 ).
(3) . 井 上 平. 治. Q s: ,, ,’、 ,. 第1図. 第2図. で, そこ での圧力分布はー定とする. 3) 摩擦係数は 圧力の大きさにかかわらず一定とする. 第 2 図 の 記 号 を 用 い て, 次 の 4式 が な り た つ. ) 肌 = Q(s+/ in β .cosβ , … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …(1 ,s .)十 PZ. . ) {搭+〆)β(艶 キラー(をげK(詳 割 鋤け-め 組仏+”. . , , . ,の ], . , , . , , } -(ム ザ に 桜 要) - { 掛 房)E( 冊 ) -” -). b ] i だ れm 〆〆“} ;丁 寧 mの〆 p;≠ 考 直江 岬 仏ご れ-‘l のば , (54).
(4) . 回転すべり耐力を考慮したボルト配置について. 2に(寄ヲ i =一参峯 メド (回 E 劉 - 』) a[苧 { n (器 } 平 庭 ザ)β( 密. =諸当直[ Q. - -る pK( 嘉 川, , -- ( , . , , . , , . , , , 1 ). る に て~ ご鵬 ぬ あま;上空 娠 ぬ り]. 2 IW. ” ー 2に( 窃 } (糊 E ( 寿 一, ー ) α ・ガー メ,㈱ 半{. 2 )E( 冊 } は ず K( 瀞 } ], 4 . , , . , , . -- , , , , , ( ) - 〒 {瀞 ろ , 肌 :回 転 す べ り 中 心 ま わ り の モ ー メ ン ト. ここ で. P,Q :外 力 の 二 方 向 の 分 力. s :外力の着力 点とその位置から最も離れた摩擦環状面中心点との距離 α ,る :摩擦環状面の外径, 内径 (穴径) P. :ボ ル ト 配 置 の ピ ッ チ. も金 :i 番目のボルト中心(摩擦環状面中心点) からみた回転すべり中心の座標 W. :ボ ル ト 1 本 の 軸 力. ”. :摩擦面の摩擦係数. K:第1種の完全楕円積分( 器 〉 ≠. . ,一( “ ムド リ. E:第2種の完全楕円積分(拷 幹 だ に 浸 弄 血2りぁ である. また, 次の等式関係が成立する. in β ムs in β” 1=′ 2Sm β 2= … … … … … … … … ニ ム S ム十ICOS β ご 十.- ムCos βズニニp. 3. 実験計画と装置. 部材には 65X65× 6の等辺山形鋼を用い, 添え板も厚さ6mmの鋼板を使用し, 摩擦接合用高力 ボ ル トに は M 12 , M 16 , M 20 の 3 種 を 採 用 す る.. 計算値を実験値によって確かめると同時に, 技術的観点を持たせるために, 次の2つの実験を計 画 した.. 1) 添え板寸法と全締め付け力 (全ボルト軸力) を一定にして, 外力Qの着力 点位置(s) 3通 り と, ボ ルト 径 ・ 本 数 を M 12× 6, M 16× 3’ M 20X 2の3通りにしたときの, 回転すべり耐力Q. の比較実験. 2) M12の施工標準ピッチ (50mm) で, ボルト本数 (N) を6, 4, 3本の3通りに変え, 外 力Qの着力点位置 (s)を3通りに変えたときの, ボルト1本当たりの回転 すべり耐力 Q/Nの比較 実験. (55).
(5) . 井 上 平 治 0 1 3 1. 5 0 2. 3 1 0. 5 0 2. 2 2 5. ÷ {も÷-$ ÷ 今. 一 --. ● → 6-1 3キリ - ◆ - ー- 0 Q 4 5 4 0 4 7 75. 5 0. 5 0. 第3図 実験装置の概略図. ) 軸力( t o n. 8 0 .. 0 4 .. 1 2 .. 第4 図 a s =750mm M16×6における実験データ. ) 軸力( t o n. 4 2 .. 第4 図 b. 1 6 . s =750mm M16×3における実験デーダ. 6 ) ( 5. 0 8 .. 4 0 0 5. 4 0. 2 5. 0 5. 2 5. 遠目 g ..
(6) . 回転すべり耐力を考慮したボルト配置について. 摩擦面のすべり耐力測定実験 であるから, 実験値の バラッキが予想され, また, 装置の関係で, 各ボルトの標準締め付け力 (軸力) の10%と20%に押えて, 繰り返しのある三元配置法によっ て実 験 を 行 っ た.. 実験装置の概要は第3図に示され, 剛な土台に固く ボルト締めされた添え板に, 65×65×6の等 辺山形鋼を高力 ボルトで締め付け, 荷重は, 減速モーターからねじ駆動を通っ て超低速 ではあるが, 一定速度で加えた. 荷重の検出には ○リン グを用い, 実験データ と しては 第4図 a, b の よ う に 荷重速 度が急変する荷重を回転すべり耐力とした. 4. 実験結果と考察. 実験計画1) にもとずくすべり耐力Qは, 第1表にまとめられている, 各ボルト径に対する締め 0%と低いの で摩擦係数 一定と判 断して, 20%のときのデータを1/2 に 0%, 2 付け力は標準値の1 し, また, 着力点の位置 (s) と す べ り 耐 力 Q が ほ ぼ 反 比例 す る と 仮 定 し て, s =500 m m の デー タ を 2 倍,750 m m の デー タ を 3 倍, 1ooo m m の デー タ を 4倍して, 分散分折表を作成した(第2表) . 効になることが判明 一定にすると 直径の大きいボルト程有 ト中心間距離を この表から,両端のボル , する. また, 着力 点の位置がさらに短くならない限り, sとQとの反比例関係が存在することをも 3として求めた値をも合せて図表化したのが, 第5図 示している.95%信頼限界, 計算式から”=0. であ る. 実験 計画1) にもとづく す べり 耐力. 第1 表. ミ 電. M16× 3. M12× 6. M20× 2. 1,6t ×3. 1.2t X2. 2.4t × 2. 217kg. 322kg. 119kg. 376kg. 222. 178. 332. 199. 396. 79. 167. 118. 236. 138. 240. 60. 133. 87. 200. 128. 250. 54. 114. 82. 178. 94. 172. 57. 98. 68. 134. 118. 194. 0,4t ×6. 0.8t ×6. 120kg. 230kg. 105. 0,8t ×3. 500mm. 750. 1000. 250mm. 125mm. 50mm. 第2表 子. 因. 自. 由. 度. 平. 方. 和. 平均平方. ボル ト径〔D〕. 2. 176707. 88353. 着力 点 〔s〕. 2. 3542. 1771. 〔D〕 × 〔s〕. 4. 3 8 2 61 4 3 8 oリ. 1246. 差. 誤. 計. 27 35. 218876. 5 ) ( 7. 定. 判 **.
(7) . 井 上 平 治. 実験計画2) にもとずくすべり耐力 Qは, 第. 3表にまとめられている, この場合も, 標準軸力の 20% (0.8 t) の デー タ を 1/2と し, s = 500 m m の デ ー タ を 2 倍, 750 m m の を 3 倍, looo mm の を 4 倍に し, さ ら に, 同 一 の 全軸 力 に つ い て の す べ り 耐 力 (同 時に, ボ ル ト 1 本 当 た り の 耐 力 変 化 を 示 す) , を 調 べ る た め に, M 12× 6 の デ ー タ を 2 倍, M 12× 4 の を 3 倍, M 12×3 の を 4倍にし 実験計画2) にもとづく す べり 耐力. 第3表. \⑩. M12× 4 0.4t ×6. 0.8t ×6. 120kg. 1 239 く g. 1 74 く g. 105. 222. 47. 79. 167. 60. 50o l n m. M12× 3. M12× 4 0・4t ,X4. 0.8t ×4. 0.4t× 3. 0.8t X3. 32kg. 50kg. 84. 32. 52. 44. 70. 25. 38. 133. 31. 54. 17. 36. 54. 144. 34. 50. 15. 22. 57. 98. 23. 40. 11. 18. 1 106 く g. 750. 1000. 50mm. 50mm. 50mm. 第4.表 因. 子. 白. 由. 度. 平. 方. 平均平方. 和. ボルト本難 数〔N〕. 2. 78797. 39399. 着 力 点 〔s〕. 2. 1264. 632. 〔N〕 × 〔s〕. 4. 7 91 4. 27. 215671. 差. 誤. 計. 35. ,定. 判. **. 711. 102101. k 2 ( ) o g. k 0 2 g M1 2 Q/N. S= 5 0 o m m. -. l o o. h 1 4 2×6.. M1 6×3. M2 0×2. 第5図. 3. 4. 6本 第 6図. ( 5 ) 8.
(8) . 回転すべり耐力を考慮したボルト配置について. て分散分折表を作成した (第4表) . この表から, ボルト1本当たりの耐力Q/Nは, 本数の増加と ともに増大することを示している. 実験値の バラツキを現わす95%信頼限界と計算値を図表化した の が 第 6 図 であ る.. ‐ 何 れ の 実 験 でも, 計 算 値 の 妥 当 性 を 示 して い る。 そ こ で,計 算 式 に お い て ”=0.3 , W =0,4 t o n. 0) (M 12) , 1.2 t o n(M2 , 板厚6mmとしたときの回転すべり耐力Qと, , 0.8 t o n (M 16) 2のボルト配置は標準ピッチ(50 着力点sとの関係を求め, 図表に示すと, 第7図となる. 図中, M1 あ m る.‐ 2 5 0 m と して M 0X 2 で2 m m) と し, M 16× 3 で125 m m, k 1 0 0 o g. \. 3 ) o (. \. \. \. \. \. \ \ミ. \. \. 0 1 0. \ミ. \. ミ. \. \\. \ き速 戦 \. \. \\. \. 1 0. 5 0. 1 0 0. 0 2 0. 5 5 01 0 ( ) 0 0 7 0. \. 2 0 o o m m. 第7図. 5. 結. 施エ標準では, すべり耐力は, 並進すべりについて 述べられており, 第7図では各曲線の 左端に 相当する. 回転モーメントも加わるときには, すべり耐力は急速に 低下する. したがっ て, 回転す べり耐力を考慮するならばボルトの配置については, 広い範囲に取り付けることが必要 であり, 多 数の細いボルトを配置するときよりも, 少ない数の太いボルトで, 添 え板寸法の限度内で, まばら に 配 置 す る の が望 ま し い.. なお, 摩擦面のすべりから, 技術的難題 であるボルト継手のゆるみがどのように引き起こされる かに 関 して は こ れか ら の 課 題 であ る.. 終わりに, 本実験について終始ご指導いただいた室蘭工業大学星野悟教授, また実験に ご協力い ただいた室蘭工業大学佐藤政司技官に謝意を表する.. ( 5 9 ).
(9) . 井 上 平 治. 文. 献. ( 1 ) 例えば, 光永光一:19 7 4 0巻6号, P 468~473. 山本 晃:1976 , ね じは , ねじの締め付けとゆるみ, 精密機械4 なぜゆるむか, 日本ねじ研究協会誌7巻9号, P265~273. ( 2 ) 井上平治:1 975 5巻, , 高力ボルトによる摩擦接合部の振動試験について, 北海道教育大学紀要, 第二部A, 第2 第2号, P7~1 8 97 5 , 高力ボルト摩擦接合部の回転すべり一ゆるみ現象について, 北海道教育大 . 井上平治:1 学紀要, 第二部A, 第2 6巻, 第1号, P 21~26. l in l iusSpr ( 3 ) Rbtcher inger s c腐れβ解卿“e可β 1927) , F. ,D彰 肌α ,Ber . ,Ju. ( 6 0 ).
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