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開催報告 ブザキ教授特別講演会

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Academic year: 2021

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本講演では、「RHYTMS of THE BRAIN」の著者として 知られるニューヨーク大学のジョージ・ブザキ教授をお 招きし、脳の海馬の神経細胞とリズム活動に関する様々 な研究成果をレクチャーしていただいた。学内外から多 くの学生や研究者の方々が参加し、活発な議論が行われ るなどブザキ先生の講演への関心の高さがうかがえた。 場所などの空間的な情報を処理している海馬はナビ ゲーションシステムとして機能していると考えられてい る。そのナビゲーションシステムの要素として動物が特 定の方向に向くと活動する頭方位細胞(head-direction cell)、あたかも環境を格子で区切ったかのように動物 がその格子点の場所に来ると活動する格子細胞(grid cell)、環境の特定の場所に動物が来ると活動する場所細 胞(place cell)を挙げ、これらの細胞に関する興味深 い研究成果をご説明いただいた。特に海馬のシータリズ ムと呼ばれる 8 Hz 付近の局所的な電場電位と場所細胞 の活動との関係について丁寧にご説明いただき、空間的 な情報が海馬の神経活動上にきれいに表現されているこ とを改めて理解することができた。 また、海馬はナビゲーションシステムとして空間的な 情報を処理する一方で、記憶にも関与していることが知 られている。ブザキ先生は海馬のナビゲーションシステ ムと記憶との対応についても話され、 環境の中の探索に 利用される海馬のナビゲーションシステムが、メンタル 空間における探索(記憶の想起など)のナビゲーション にもつながるという考えを述べられていた。海馬の個々 の神経細胞の活動から、その細胞集団として実現される ナビゲーションシステム、そして、メンタル空間でのナ ビゲーションと異なるレベルにわたるブザキ先生の考え を知ることができる大変貴重な講演であった。 最後に、このような貴重な講演をしていただいたブザ キ先生に深く感謝申し上げます。     (脳科学研究所 佐村俊和) ジョージ・ブザキ教授(Prof. György Buzsáki) 記憶や空間認知をつかさどる脳の海馬の仕組みや働 きを精力的に研究している世界的に有名な神経生理 学者。1949 年ハンガリー生まれ、64 歳。ペーチ大 学で医学を学び 1974 年医学博士、ブダペスト科学ア カデミーより Ph.D. 博士取得。1988 年に渡米し、カ リフォルニア大学サンディエゴ 校准教授、1990 年ニュージャー ジー州立ラトガース大学教授を 経て、2012 年よりニューヨーク 大学教授。著名学術誌に論文多 数掲載。著書に「RHYTHMS OF THE BRAIN」(Oxford University Press, 2006)など。

開催報告

2013 年 5 月 30 日(木)

脳科学研究所特別講演会

「Emergence of cognitive architectures」

ジョージ・ブザキ教授(ニューヨーク大学)

参照

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