図書館利用法指南本の系譜とその図書館観 ; その1 : 新書版図書館利用法指南本『図書館に訊け!』『図書館を使い倒す』のケースについて : 図書館はどうみられてきたか・9
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(2) 甲南女子大学研 究紀 要第 44号. 文学 ・文化編 (2008年 3月. ). なイメー ジの 2つ があるといわれる。仮 にこの 2つ の. とは, 日本図書館協 会 のホームペ ー ジで 「公 共図書館. イメージを新旧のイメー ジであると考 えると,未 だ新. の. しい図書館 のイメー ジが普及 してい ない,イ メージ切. ー タに もあ らわれて い る'。. り替 えの途上 とも言 える」「現実 には様 々な図書館が. れ実際 の資料 を提供す る段 階 での対応 が追 い つかず. 混在 してい るとい う事実 もあるが,ご く普通 の利用者. 利用者 をあ きらめ させ て しま ってい るケ ー ス もでて き. が利用す る図書館 は限 られた館数であ り,個 人の中に いつか どこかで植 えつ けられた古 い イメージと最近 に. て い る6。. なって知 つたイメージの両方が存在 していると考 えた 神 方が良い ように思 う」 (p.284)と 述べ てい る 。. 出 に加 えて ,閲 覧座席 ・冷 暖房 ・CD聴 取 ・ ビデ オ視 聴 ・ コンピュー タ利用 な どの施設利用 ,調 べ もの につ. 一方 ,図 書館問題研究会第 33回 研究集会 における. いて職員 に相談す る レファレンス サ ー ビス , 図書館 に. 講演 で,2007年 前半 に大 きな話題 となった「矢 祭 も. 行 か な くて もホ ームペ ー ジか ら利用 で きる リ モー トア. ったいない図書館」 につい てふれた 中 で ,山 本順 一. クセ ス によるサ ー ビス な ど,様 々 なかたちで お こ なわ. は,「 図書館 のイメージ」 に言及 し,「 と りあえずその. れて い る。 図書館 の資料 を利用 しな い 「席借 り」「 自. 柔剣道場 を改装 しておいて 『募 れば 3万 冊 ぐらい集 ま. 習」 な どの利用形態 が問題 とされた こと もあ った し. るか もしれないね』 とい うイメージが基本で」「住民. 現在 で も,一 部 の 図書館 で は対応 に苦慮 して いる。. Webサ. イ トのサ ー ビス」 につい て示 されて い るデ しか し,資 料 費 が 抑 制 さ ,. 図書館 の利用 につい ては,資 料 の館 内利用 ・館外貸. ,. の方 々が ニコニコ しなが らやって きて図書館 を使 って. 閲覧 のための座席数や , ビデオモ ニ タ・ イ ン ター ネ. くれればいい,多 分その程度 のイメージ しかなか つた. ッ ト接続 コ ンピュー タ利用 な どの機器 は,そ の配置状. のかなと思 わな くもない」 (p。 9)「 何 とな く一般 にそ. 況 に よ り,利 用可能人数 の上 限が あ り,時 間制 限や利. うだ と思 うんですが ,『 公共図書館 は こ うい うもの. 用者 の資格要件 に よる制限が行 なわれて い る()図 書 ・. だ』 とい うイメー ジがあるのか もしれない」「従来. 雑誌 や CD・ ビデ オテ ー プ ・DVDな どの 資料 に つ い. ,. 何 とな く公共図書館 の イメージとい うものは,多 少の 差異 は持 ちなが らも,関 係者 の間 にいい図書館 につい. て も,館 内利用 に しろ,館 外 へ の貸 出 に しろ│一 定期. てはこんなものだ とい うコンセ ンサスがあったと思 う. に誰 か利用 して い る人が い ればそれが 終了す るまで待. んです」「 ところが イ ンター ネッ ト,ネ ッ トワー ク デジタルとい う動 きの中で,図 書館発展 のモデルとい. たな くて はな らない 。貸 出希望 が 集 中す る もの は,予. ,. 間 はあ る特定 の利用者 が 占有 して い るわけで あ り,他. 約 して も,長 期 間待 た され る こ ともあ る。 ま た,そ の. うものは,か な りの程度オプシヨンとい うか,選 択 の 幅があ り得 るんだろうと思 うんです」 (p。 10)と 述べ. 図書館 が 所蔵 して して い ない資料 を 「 リクエ ス ト」す. ている. ない。共 同利用機 関 としての 図書館 にお い て ,施 設 と. 4。. 図書館が建設 され,施 設の数や利用者数,貸 出な ど のサ ービス を通 して利用 される資料 の点数が増加 して. る こ とも可能 だが ,入 手 が確実視 されて い る わけで は 資 料 の 利 用 は ,一 定 の 制 約 の もとで可 能 とな って い る7。. いって も,そ こで提供 してい る「図書館 サービス」 の. そ の一 方 で は,近 年 ,予 算 や職員 に対す る厳 しい状. イメー ジをどう受け とめるかは,利 用者 により多様 な. 況が続 く中で ,特 に,公 共 図書館 の活性化 につ なが る. ものが ある。図書 ・雑誌 ・新聞な どの印刷 メデ イアの 提供 だけでな く,視 聴覚資料 の収集 ・提供,電 子 メデ イアの出現 とインター ネ ッ トの普及 を背 景 と した電子. 方 向性 が 模索 されて い る。 あ いつ い で公 表 された 『地 騨 域 の 情 報 ハ ブ と して の 図書 館 』 『 これ か らの 図書館 り 像』 な どで 示 され て い る「課題解 決型 図書館」「課題. 資料 の提供 ,な ど,メ デ イアの 多様化 に対応 して図書. 解決支援機能 の充実」 は,そ の あ らわれ とい って もよ. 館 サ ー ビスの 内容 も変化 して きてお り,そ う した状況. い だろ う。 ところで ,現 代 の 日本 で は,何 か を調 べ る. の 中で ,多 様 な イメー ジをい だ い た利用者 の 要求 が. 必 要 が生 じた とき,さ まざまな場面 で ,図 書館 を思 い. ,. そ の まま図書館現場 に もち こ まれれば ,混 乱 の原 因 と. 浮 かべ る人は必ず しも多 くはない と思 われ る()小 ・中. なるケ ース もあ る。. ・高校 で ,2002年 度 か ら「総 合 的 な学 習 の 時 間」 が. た とえば,イ ン ター ネ ッ トで提 供 して い るサ ー ビス. みれば 必修化 されて い るが ,そ れで も住民全体 か らく. ,. の ひ とつ と して ,図 書館 のホ ームペ ー ジに よる情報発. 図書館 を活用 した教育実践 を体験 した人 々は少数 に と. 信 があ る。図書館施設 や開館 日 0時 間 の 案内 ,資 料 の. こ,図 書 どまって い る。そ う した状 況 にお い て ,一 般 ′. 検索 ・予約 ,メ ール での レフ ァレ ンス 質問受付 ・ 回答. こ,図 書 館 やそ の利用法 に精通 して い ない 人 々 を対象 ′. な どのサ ー ビス が 導入 され ,利 用が広が りつつ あ る こ. 羽法 につ 館 や図書館 員 につい ての認識 を深 め ,そ の利ノ.
(3) 佐藤 毅彦 :新 書版図書館利用法指南本 『図書館 に訊け !』 『図書館 を使 い倒す』 のケース について. いて知 って もらうことが,こ れまで以上 に必要 となっ. また,学 校図書館や児童 ・生徒 の図書館利用教育 に. てい るとい えよう。本稿 では,図 書館 とその利用 の し. ついて書 かれた ものは多数存在 するが,よ リー般的な. かたについて,わ か りやす く解説 した図書 を,『 図書. 図書館 の利用指南本 としては,雑 誌 の別冊 として刊行 された 『図書館 をしゃぶ りつ くせ』『図書館読本』, 日. 館利用法指南本』 と名づ けてみた。 図書館 の特徴 やその利用法 について解説 してい る著. 外 アソシエー ツか ら刊行 されてい る,藤 田節子や近江. 作 は,こ れまでにも多数刊行 されて きてい る。その系. 哲史の著作 が よ く知 られてい る。それ らに くわえて. 譜 とそれ らの著作 にみ られる図書館 “ 観"を 歴史的に. 近年 に刊行 された ものでは,複 数 の著者 の一部 に公 共. た ど り,検 証す ることで,「 図書館 はどうみ られて き たか」 を検討す る際のひとつの佃1面 を明 らかにするこ. 図書館 の職員が含 まれている 『まちの図書館 で しらべ る』『図書館 のプロが教 える 〈調べ る コツ〉 』 などがあ. とがで きるのではないか と考 えた。今回は,近 年刊行. る. され,一 般 に入手 しやす い新書版 の著作 で,そ の著者 が図書館関係 の会合 での講師やパ ネラーなどに招聘 さ. 一方 ,新 書版 の著作 で,図 書館 に関係 したテーマ を 扱 った もの も,石 井桃子 『子 どもの図書館』 (岩 波新. れる機会 の多 かった 『図書館 に訊け. 『図書館 を使. 書)を は じめ として,多 数刊行 されて きてい る。中で. ネッ トではで きない資料探 しの「技」 と「 コ. も,1980年 代 の比較的早 い時期 に,そ れ まで の 図書. い倒す. !』. 4)。. 館 とは一線 を画すサ ービス を紹介 している,森 崎震二 ・戸田あ きら編著 『図書館活用学 本 のあ る くらし』. ツ」』 の両者 をとりあげて検討 した。. 2。. ,. 図書館利用法指南本 の系譜. (新. 日本新書),著 作 を執筆す るがわか ら図書館での調. べ ものについて紹介 した,辻 由美 『図書館 で遊ぼ う』 知的な活動 としての調査 や情報収集 ,自 分 の見解 を まとめるための方法論 を扱 った図書 は多 く,今 回取 り あげた新書版 の著作 で も,個 人的な情報収集 ・活用 の 技術解説書的な図書 は多数 出版 されてい る°。一 方. どもを対象 とした利用指南的 な 内容 の,田 中共子 『図書館へ行 こ う』 (岩 波 ジユニ ア 新書 ),海 外 ,特 に米国 ・ニ ュー ヨー クでの公共図書 (講 談社現代新書),子. 日本では,図 書館 を利用す るとい う行為 は,身 近なと. 館利用体験 を踏 まえて執筆 された,菅 谷明子 『未来 を つ くる図書館 ニ ュー ヨー クか らの報告』 (岩 波新. ころに図書館施設が存在 しなかった こともあ り,必 ず. 書 ),な どには図書館利用指南的 な内容が含 まれてい. しも多 くの人 々の間 に定着 していたとは言 いがたい。. る。 これ らについては,今 後 ひきつづいて検討 の対象. 近年では,誰 もが利用 で きる公共図書 館 の数 も増加. としてい く予定 である'。. し,そ こで提供 してい るサ ービス について,以 前 よ り. 本稿 では,新 書版 の図書館関係著作 で,内 容が図書 館利用指南的 なものであ り,な おかつ,著 者が近年 の. ,. は広 く周知 され る よ う にな って きて い る とい え よ ぅ. 2)。. しか し,先 に見 たように,図 書館サ ー ビスが どのよ. 「全 国図書館大会」「図書館総合展」 をは じめ とした図. うなイメー ジで受け とめ られてい るかは,利 用者 によ. 書館関係 のセ ミナーなどに,数 回以上 にわたつて,講 演者 ・パ ネラー として登場 してい る,井 上真琴 『図書. って多様 なものがある。 日本の学校教育が,学 校図書. 館 に訊け. 館 を活用す る形 では,必 ず しも行 われて きてい ない中. 倒す. で,図 書館 の利用法 について,一 定 の知識 を必 要 とす. !』. (ち. くま新書),千 野信浩 『図書館 を使 い. ネ ッ トではで きない資料探 しの「技」 と「 コ. ることを前提 として,図 書館 の存在その ものをアピー. ツ」』 (新 潮新書 ),の 両者 をとりあげ,そ の著作 にみ られる図書館観 を概 観 した゛。図書館 をとりま く様 々. ル し,図 書館 の利用法 を紹介 した本は,こ れまでにも. な状況が変化 してい く中で,ど の よ うな理 由 に よっ. 刊行 されて きてい る。それ らの中で,公 共図書館 が現. て,こ れ らの著作 が注 目されてい るのか,そ の背景 を. 在 のようなサ ービス水準 に達する途上 にあった時期 に. さぐった。. 刊行 され,図 書館 の特徴 や利用法 について取 り上げて い るもの としては,文 献 の探 し方や図書館 の レファレ. 3。. 図書 館 を と りま く状 況 の 変 化. ンスサ ービスについて くわ しく解説 してい る,佃 賞夫 『文献探索学入門』,特 徴 の ある図書館 を紹介 して い. メデ イアに取 り上げ られる際の図書館 の描 かれ方. る,紀 田順 一郎 『図書館活用百科』,著 者 が活用 して. は,そ の時点での図書館 のイメージを象徴 してい ると. い る多様 な情報源 の 中で 図書館 に もふ れた,呉 智英 『読書家 の新技術』な どがある勢。. ころがある。たとえば,1980年 代後半 か ら 1990年 代 になって も,「 調査研究 のために利用す るところ」「受.
(4) 甲南女子大学研究紀要第 44号. 文学 ・文化編 (2008年 3月. ). 験勉強の場所」 とい う図書館 のイメージを象徴す るよ. い ところ もあ るこ とか ら,図 書館 一 般 をその よ うな施. うなテ レビ ドラマ や CMが 放映 されてお り,そ うし. 設 だ と考 える人 もあ り,図 書館 の持 つ力 や効用 は あ ま. た図書館 のイメー ジが社会的 に共有 されていた と思わ れるい。その後 ,メ デ イア状況の変化 を受け,図 書館. り理解 されて い な い」「広 く理解 を得 られ る よ う,図 書館 のサ ー ビス と活動 の 内容 を見直 し,そ の こ とを周. も大 きく変 わって きた。たとえば,公 共図書館 で も. 知す る こ とが必 要 であ る」「今後 は ,貸 出サ ー ビス の. イ ンター ネ ッ トアクセスを利用者 に提供す る館 が. み を優先す る こ とな く, レフ ァレ ンスサ ー ビス を不可. ,. ,. 2000年 前後 を境 に増加 してきてい る。. 欠 のサ ー ビス と位置 づ け,そ の利用 を促 進す る よ うな. 一方,公 共図書館か ら,貸 出された資料 の点数 は. 体制 と環境 を用意す る ことが必 要 で ある」 と述 べ られ. 全体 としては増加 を続けてきたが,内 実 は各図書館 に. て い る。 レフ ァレンスサ ー ビスのための独 立 した専用. よる違 いが大 きく,予 算 の削減 な どの影響 で ,2005 〕 年 ・2006年 は,む しろ,減 少 してい る 。図書館 を利. カウ ンターの設置 ,担 当者 の配置 ,入 り口付 近 に「本 の案 内」等 の専用 デス クの設 置 ,ビ ジネス支援 な ど各. 用す るがわの意識 も変わ って きてお り,予 約 ・ リクエ. 9。 種支援 サ ー ビスの実施 ,な どが提案 されて い る. ,. ス トや他 の図書館 か ら資料 を取 り寄せて もらうことに. さらに,『 図書館 職員 の 資格取得 及 び研 修 に関す る 公立 図書館及 び司書 ・. つい て,遠 慮 の あ る利用者が まだ存在 して い る一 方. 研 究調査報告書』 の 「第 2章. で,図 書館 サ ー ビスにクレーム をつ ける利用者 も登場. 図書館職員 を取 り巻 く現状 の把握. してい る。たとえば,大 量 の相互貸借 申込 をめ ぐって. 巻 く社 会環境 の変化 と図書館 へ の ニ ーズの変化」 では. 裁判 になってい る熊 取町立熊取図書館 の事例 をは じ. 「 少子高齢化 ,高 度情 報化 ,国 際化 ,地 方分権 ・規 制. め,図 書館 に対す るクレームは増加 してお り,そ うし た事態 に対する対応策 も検討 されてい る〕。. 緩和等 の社 会環境 の 変化 の 中 で ,図 書館 サ ー ビス等 に. こうした中,文 部科学省 は,今 後 の図書館運営 の指. 障害者 ・外 国人 ・ ビジ ネ ス ・IT等 へ の 支援 の 必 要性. 針 となるべ く,報 告書 を発表 して きている。『地域 の. が 図書館 に係 る政 策等 で位 置 づ け られて い る」「 司書. 情報ハ ブとしての図書館. 課題解決型 の図書館 を目指. につい ては,児 童 図書 ,IT,文 字 ・活字文化 の振 興 に. して』 では 「3 新 しいサ ービス としての課題解決型 公共図書館 における報提供 イメー ジ」 として,そ の実. お い て ,そ の重要性 が示 されてお り,児 童 図書 に関す. 現 のために「司書 のサ ービスによって,そ れぞれの利. と して い る“。. (3)図 書館 を取 り. 求 め られ る役割 も多様化 してお り,子 どもや高齢者 ・. る研 修 や ,ITに 関す る 司書 講 習 が 求 め られ て い る」. 用者が有す る課題 に応 じ」「横 断的 に情報 が 収 集 さ. これ らに共通 してみ られ る方向性 は,電 子 メデ イア. れ,利 用者 に十分かつ効果的 に提供 されることを可能. を駆 使 し,職 員が積極 的 に関与す る形 での , レフ ァレ. とするための環境整備 を図ることが必要」 とされてい. ンス サ ー ビスの さらなる充実 で あ る。利用者 か ら求 め. る。また「司書に よるレファレンスや情報検索機能一―. られ る資料 の提供 だけで な く,利 用者 の役 に立 つ情報. 利用者問 い合 わせ に対す る文献調査機能」 では,「 近 年,イ ンターネッ トが急速 に普及 ・発達 した ことによ. 提供 を,図 書館職員 の専 門性 を活用す る こ とで提供 し. り, インターネッ ト上のウェブサ イ トやデー タベース. ー ビスは軽視 されて い たわけで はないが ,図 書館 を活. を活用す ることが容易 になった」 が,必 要な情報 に迅 速に,結 果 か ら適切な情報 を抽出する ノウハ ウが必要. 性化 に導 く方法論 と して,利 用者 か ら求 め られ る資料. であ り,「 公共図書館 の司書 は,そ の優 れた情報検索 の ノウハ ウや知識 ・経験 によって」「利用者 の意図 を. ス に対 す る信頼感 を形成 し,な ん らかの調査 をす る必. 汲 んだ資料 ・情報 を多面的 に収集 し,ま とめて提供す ・。 ることが可能である」 としている 『これか らの図書館像. て い くこ とが 目指 されて い る。従来 も レフ ァレンスサ. 提供 を徹底 して行 な う ことで ,利 用者 の 図書館 サ ー ビ 要 が生 じた際 に も,そ の情報源 として 図書館 を想起 し 活用 して もらう,そ のため に も,求 め られた資料 は原 則 と して提供す る, とい う考 えに基 づ きサ ー ビス を展. 地域 を支える情報拠点 をめ. 開 して きた面 もあ る。 一 方 で は,図 書館利用 が 定着 し. ざして』 では,「 2 これか らの図書館サ ービス に求 め. 拡大 して い くこ とで ,利 用者 の要求 が広 が り,メ デ イ. られる新 たな視点」 の 中で,「 住民や地方公共団体 関. アの多様化 もあ って ,資 料費 の増額 が 困難 で あ る こと. 係者 には,図 書館 は 『本 を借 りる ところ』,図 書館職 員 は 『本 の貸出手続 きをする人』,図 書館 では 『本 は. とあ い ま って ,要 求 され る もののか な りの部分 を提供. 規 自分 で探す もの』 と考 えてい る人が少な くない。ガヽ. 情 もあ る。そ う した中で ,図 書館 の存在感 を示 し,市. 模 な図書館では,小 説や実用書が中心で専門書は少な. 民 を啓蒙 しつつ ,図 書館職員 の意識改革 や理事者 へ の. しつづ けて い くこ とが 困難 になって きて い る とい う事.
(5) 佐藤. 毅彦 :新 書版 図書館利 用法指南本 『図書館 に訊 け. ア ピールか ら予算 ・職員 の獲得 につ なげるとい う,手 段 としての レファレンスサ ービスの重視 , とい う方向. 『図書館 を使 い倒 す』 のケ ース につ い て. 図書館 を利用 で きない」「その一方 で,図 書館 も購入 資料 の増加や新 たな機器 の導入でます ます進化 してい る」「図書館 の世界 ,資 料 の世界 はお くが深 いので あ る」 (p.10)と 指摘 されている。. 性 もうかがえるものになっている。. 4。. !』. 21世 紀 の 新 書 版 図 書 館 利 用 法. その一方 「図書館 の ゴーマ ンな感 じやその違和感 は どこか らくるのか一―。 これを知 るには図書館内部 に. 指 南 本 の背 景 図書館 を取 り巻 く状況が変化 して きてい る 21世 紀 初頭 の時期 に,井 上真琴 『図書館 に訊け !』 (ち くま 新書)° ,千 野信浩 『図書館 を使 い倒す ネットではで きない資料探 しの 「技」 と「 コツ」』 (新 潮新書)",の 両者 は,新 書版 で刊行 され,著 名 な出版社 の,ポ ピュ ラーな新書 シリーズの一冊 であ つたことで話題 となっ た。. 潜 りこみ,そ こで営 まれる舞台裏 ・楽屋裏 を見届ける 必要がある」「 まず図書館が どの ような仕組 みにな っ てい るか,敵 情視察 には司書 となって図書館 に潜伏す るのが い ちばんだ」「み ず か ら利 用者 か ら放 たれ た 『図書館 の隠密』 と言 い聞かせて,こ れまで大学図書 館 に勤務 して きた とい うわ け だ」 (p.H)と 述 べ ら れ,さ らに「い ちばん問題なのは,最 低限の 『利用 の ための文法』が,図 書館 ・情報学 の授業 を除けば,大. で「私. 学 のカリキュラムの どこにも教 えられてい ない とい う ことだ」「文献探索 や資料 の利用法 とい う『文法』 を. は,図 書館員が嫌 いである。図書館学 はもっと嫌 いで. 正課 の授業 で習 うことは稀 である」 (p.18)と ,図 書. ある。 しか し,図 書館 は大好 きなのだ」「私 は図書館. 館利用 について,一 定 のかたちでの「指南」 が必要で. サ ービスのプロを目指す とい うよ りは,図 書館利用 の. ある ことが主張 されてい る。. プロになる ことばか りを考 えて過 ご して きた。利用 の. 図書館 を使 い こなすための心得 として,「 ベース キ ャ ンプとなる図書館」「ホーム ライブラリー」 を決 め. 井上真琴 は,同 志社大学 の職員 であ り,現 在 は同大 学 の 講師 も勤 めてい る。『図書館 に訊 け. !』. プロにならなければ,サ ービスのプロになることは難 か ら,図 書館 に関心 をもち,や がて,大 学図書館 の実. 「多様 な資料 の世界 を知 る」「 目録 の本質 を知 る」「 レ ファレンス ・ブ ックの利用 を覚 える」「わか らない こ. 務 を担当す る立場 になって,現 在 では,図 書館学教育. とがあれば図書館員 に訊 く」 (pp.19-21)こ とがあ げ. の場 にもたってい る"。. られてい る。イ ンターネット,新 刊書店,古 書店 ,な どと比べ て「図書館 では,限 られた予算 で最大限の コ. しい」 (p.250)と 述べ て い るよ うに,利 用す るがわ. 千野信浩 は,『 週刊 ダイヤモ ン ド』 の記者 として. ,. 現在 で も,各 種 の図書館 を活用 してい るとい う。いわ. レクシ ョン構築 を行 うため,厳 しい選択評価 をくぐり ぬ けた資料 を蓄積 してお り,品 切れ ・絶版 になった本. ば,現 在 で も「利用者」 の立場 か ら,図 書館 に対す る. も保存 されてい る。 また通常世間に流通 してい ない類. 期待や注文 を表明す る, といった観点か ら,図 書館 に 関す る事象 について執筆 や発言 を継続 して きてい る°。. の資料 も館員 の努力 によって収集 されてい るので,調 べ もの をす るには圧 任1的 に有利 な存在 な の だ」 (p.. 執筆活動 を継続 して きてお り,そ の情報収集の際に. ,. そ して,先 にも紹介 したように,著 作 の刊行 か ら数 年 を経過 した,2007年 の時点 で も,両 者 は,図 書館 に関連 した各種集会 に,多 数 ,招 聘 されてい る. 5)。. 5。. 井上真琴 『図書館 に訊け !』. 33)と 述べ てい る。 図書館 の種類 と特性 につい ては,「 館種」 (p.36) とい う語 を使 い°,「 館種 の違 い を認識 して各館種 の長 所 を掬 い取 ることが,図 書館 の 『利用巧者』 となる道 であるか らだ」 (p.37)と 述べ ,そ の後 は,大 学図書 館 を中心 に解説 している。. 『図書館 に訊け !』 では,「 は じめに」 において「誰 で も図書館 とい う存在 を知 つている。そ して利用 もで. 公共図書館 に関 しては,「 地域 に住 む住 民 に対 し て,趣 味や娯楽 を含 むあ らゆる資料要求に応 えるサ ー. きる。 しか し,十 分 に図書館の本 質 を知 り,機 能 を活. ビス を展 開す る図書館」「地方 自治体が住民 の納 める. 用で きてい るか といえば,疑 問符がついて しまうので はないだろ うか」 (p.9)「 ふつ う,利 用者 は図書館 で. 税金 をもとに運営 してい る」「徹底 した住民サ ー ビス が展開 されてお り,評 判 のベス トセ ラー を借 りる こと. 本 を借 りた り,参 照 した りして利用体験 を重 ねて い. もで きる し,フ ァッシ ヨン雑誌 や趣味 の本 ,旅 行 ガイ. く。そ して,あ る程度馴 れて しまうとそれで自己満足. ドなどもおかれてい る。住民 の資料要求 に応 えようと. に陥 って しまう」「人 は 自分 の身の丈 にあわせて しか. す る姿勢 の徹底振 りには頭 が下がる」「最近 では,地.
(6) 甲南女子大学研究紀 要第 44号. 文学 。文化編 (2008年 3月. ). 域 の中小企業 の経営者や起業 を志す人たちへ の 『ビジ. 探索 を全面 的 にサ ポ ー トす る体制 を整 えて い る。 これ. ネス支援』 も盛んになるなど,新 しい展開が見 られて. が , レフ ァレンス ・サ ー ビス と呼 ばれ る もので あ る」. い る」 (p.37)と の指摘 がある。 また,学 校図書館 は. (p.174)「 図書館 で も資料 ・情 報 を探 す援助 を 目的 と. 「教養的な読 み物 ,学 習補助 となる資料 を提供す るた めに設置 され」そ こには「司書教諭 ・学校司書 がおか. した コ ンシェル ジェ ・サ ー ビス が 存在 す る」「不U用 者. }。. れ」 (p.38)て いる こと力滞召介 される. の調 べ もの に対 し,図 書館員 が援助す る人 的資源サ ー ビス と定義 で きる」 (p。 176)「 論 文指導 の教 員 に相談. さらに,専 門図書館 ,国 立 国会図書館 ,に ふれたあ. に乗 って もらい た い 質問」 で も「図書館 の矩 を超 えな. と,大 学図書館 について,「『調べ ,書 く』 ための図書 館」「学習支援」「研究支援」「提供資料 は 『学術情. 求 めて い る情報 を,イ ンタビュー や ヒア リ ングを通 じ. 報』 にシフ トした もの」 (pp.40-41)で あるとする。. て ,薄 皮 を剥 ぐよ うに,徐 々 に整理 し明確 な輪郭 を与. 「学術研究 の基本 ス タ ンス」 (p.42)に つい て大学 は 「知識 の体系 0方 法 を学 ぶ ことを目的 とする教育研究. えて くれ る。 そ して ,網 羅 的 で体系 的 な調査 に導 く方 途 を与 えて くれ るのが ,レ フ ア レンス サ ー ビス なの. 機関」「構造や体系 を学ぶ とい うのは,知 識 のス トッ. だ」 (pp.177-178)と い う よ う に,主 に,大 学 図書館. クとしての図書館 を利用せず にはで きない」 (p.45). での実情 に基 づ い て解説 して い る。. い範 囲 で 相談 にはのれ る」「 自分 が抱 えて い る問題. ,. 「図書館員 は本や雑誌 に対 して,そ れな りの商品知識. さらに 「公 共図書館 の世界 で も,今 後 図書館 に求 め. を持 っている」「図書館 で所蔵す る資料 も,そ の 図書. られ る変革 と して ,資 料 の 『貸 出重視 』 か ら 『 レファ. 館 の価値観 とサ ー ビスの使命 を如実 に示す もの なの. レンスの重視』があげ られてい る。 このため レファレ. だ」 (p.48)な ど,大 学 図書館 の状況 を紹 介 して い. ンス対応 のスタッフ強化に努 めてい るようだが,ま だ. く。. 広 く認知 されて い な いの が哀 しい 実態 な の だ」 (p.. と くに,資 料選択 については,「 大学 の図書館 は. ,. 戦前 ・戦後 しばらくは蔵書数 を競 う風潮があったが. ,. 図書館間の相互協力が進んだ現在 では,コ レクション. 179)と 述べ ,公 共図書館 でのアンケー ト調査結果か らレファレンスサ ービスが知 られていないことを紹介 してい る。. の個性 を競 う時代 にな っているので ある」 (p.53)と 版 ,科 学研究費補助金研究成果報告書 ,の 収集な ど. 千 野信 浩 『図書館 を使 い倒 す ネ ッ トで はで きな い. 「大学 の図書館がベ ス トセラーや教科書 を中心 に資料. 資料探 しの 「技 」 と「 コ ツ」』. ある。 また,灰 色文献 ,展 覧会 の 図録 ,社 史 ,私 家 ,. 6。. を集 めて い る機 関 で ない」 (p.60)こ とを述 べ て い ーナル,な ど大学図書館 に不可欠な要素 について も説. 『図書館を使 い伊lす 』の著者,千 野信浩 は,先 に示 したように『週刊 ダイヤモンド』の記者であ り,経 済. 明を加えてお り,そ のあ とは,大 学図書館 での実務 を. 専門誌の記者 として,取 材 ・執筆活動 を行なってい く. 中心 に解説 されてい る。. 際に図書館を利用 している。そうした,調 査 0執 筆活. る。 さらに,学 術雑誌 ,査 読誌 ,研 究紀要,電 子 ジヤ. 「図書館司書 とい う資格」 については,「 司書資格 を. 動 の た め の 図書 館 利 用 者 とい う立 場 か ら,現 在 の 図書. 取得す るには,所 定 の単位 を修得 し,一 定 の期間図書. 館 に対 して ,期 待 す る ところ を述 べ ,さ らに注 文 をつ. 館 に赴 いて 『図書館実習』 と名づ けられた業務研修 を. け て い る。. 受 ける ことになっている」「司書資格 を取 ったか らと. 「は じめに」 では,イ ンターネッ トと対比 して,「 ネ. いって,す ぐ図書館員 として就職 で きるわけで はな. ッ トは発展途上 のメデ イア」「何 をどう調べ た らいい. い」 (p.69)と い う記述があ る}。 図書館 を使 って なにか を調べ る とい う点 につい て. のか。現時点で は図書館 に勝 るものはない と断言 で き. は,「『調べ ,書 く』 ためには,ま ず関連す る文献資料. 報があ り, どんな情報が どんな図書館 にあるのかを体. や情報 にアプ ローチ しな くてはな らない」 (p.121). 系的 に教 えられる ことはない」「図書館 を使 ってやろ. と述べ てお り, レファレンス ・ブ ックの利用 (pp.126 -162)に ついて紹介 してい る。. うと思わない限 り,図 書館が どれだけ使 えるか知る機. る」 (p.3)と す る一方 で,「 図書館 にはさまざまな情. 会す らない」「学校 で図書館 の使 い方 を習 って以 来. ,. 図書館 での調査研究 を図書館職員が支えてい る構造. 図書館 か らは足が遠のいてい る,あ るい は受験勉強の. については,「 調査研究 の支援 を主軸 とした運営責務 をはたすため,大 学図書館 では利用者 の資料 0情 報 の. 場 として しか使 ったことが ない,そ んな人が多 いので はない だろ うか」「だれ もが使 える公共図書館の多 く.
(7) 佐藤. 毅彦 :新 書版 図書館利用法指南本 『図書館 に訊 け. !』. 『図書館 を使 い倒 す』 のケ ース につい て. は,こ れまで子供 を最重要顧客 として考 えて きたと思. てい る。その見解 は,調 査利用 を基本 とし,そ れを職. われるフシがあるし,そ うした動 きにノー を言 い,利. 業的 に行 っている利用者 の視点か ら見た発言 である こ. 用 の啓蒙 をすべ き図書館 を使 うプロなんていないので. とに注意す る必要があ る。「地元 の人」 の視点 とは異 なる可能性がある ことも,こ こでは意識 されてい ると. ある」 (p.4)と いった よ うに,図 書館利用法 の「指 『週刊 ダイヤモ ン ド』 とい う経済専 門誌 の記者 とし. 考 える ことがで きよう。実際 に利用す る際 には,図 書 館 についての情報 ,資 料検索 を,あ らか じめイ ンター. て,調 べ る コツについて「私 の “コツ"は 図書館 であ. ネッ トで調べ てか ら図書館へ行 くと効率的であること. る」 (p.5)「 経済専 門誌記者 として積 み上げて きた経 験 を具体的 にひもときなが ら,図 書館 の効率的な使 い. も述べ てい る。. 方 を紹介す るの を目的 として執筆 した」 (p.7)と 述. 談 と看板 がかか った コーナーがある。多 くの場合 ,こ こで仕事 をしてい る人は図書館運営 のプロである『司. 南」 の必要性 が主張 されてい る。. べ てい る。. レファレンスについては,「 カウンターに」「資料相. 「 図書館 で は 『 なん とな く』情報 を探 す こ とが で き. 書』 の資格 を持 った資料探 しのエ キスパー トである。 そ して,司 書 の重要 な仕事が,資 料相談へ の回答 であ. る」 (pp.7-8)こ とを知 って もらうために書 い た もの. る」 と述べ ,「 私 は図書館 の評価 とは,所 蔵 して い る. で,「 本書 でい う図書館 は特定 の図書館 ではない」「数 多 くある図書館 の “どこか"に ある」「その中か ら情. 資料 と,そ の資料 の活用 を手助けす る司書の複合的な 機能の高 さで決 まると考 えてい る」 (pp.70-71)と い. 報 を探す ためには,ま ずそれぞれの図書館 の性格 を知 る必 要がある」「図書館 に課せ られた使命 ,言 い換 え. う。問い合 わせのテクニ ックとしては「 自分 のバ ック グラウ ン ドを整理 して伝 えれば,よ り適切な資料 を短. れば得意分野 を知る ことで,資 料 を見 つ ける効率 は格 段 に向上する」 (pp.15-16)と してい る。 また,図 書. 時間で探 して もらえ る」 (p.72)ま た,「 図書館 の性 格 によってその得意分野 は違 って くる」「 レフアレン. 館 の機能 につい ては,「 図書 を収集 し,図 書 を提 供. ス を使 う,ひ いては図書館 を使 う場合 に注意」 (pp。 72. この本 は「図書館 によって得意 ・不得意 が あ る」. し,利 用者 の相談 に回答す る. (レ. ファレ ンス)で あ. る」 (p.16)と 述べ てい る。. -73)し な くてはならない としてい る。 巻末 に近 い部分 では,図 書館 に対す る注文 をつ けて. 「公共図書館 はその地域住民へ の図書館奉仕 を目的. い るところが ある。「おわ りに」 の章 で「公共図書館. として設置 されてい る」 が ,「 もうひとつ の重要 な役. はベス トセラーに予算 を使 わないで欲 しい とい うこと. 割」 は「地 元資料 の収集」 で あ り,図 書館法第 3条. であ る。無料 の貸本屋 と蔑 まれ ようが,そ れ もまた地. 中で も「郷土資料 ,地 方行政資料」. 域住民へ のサ ービス と言 いたいのであろ う。財政危機. (pp.18-19)の 部分 を紹 介 してい る。 また,専 門図書. に陥つた自治体が多い中,利 用者 を増やすなど数字 で. 館 ,大 学図書館 ,文 書館 ,な どについ て もふれてい. 実績 を示す必要に迫 られているとい う事情 もわかる」 (pp.188-189)「 しか しベ ス トセ ラー とい うのはたか. (図 書館奉仕 )の. る。 インターネットと対比 して論 じてい る部分 では,そ. だか一五〇〇円かそ こらの値段 で大量 に売 られてい る. の問題点 として,「 さまざまな “ 雑音"が ある」「五年. 本 である。い まどき数時間の楽 しみのために一五〇〇. 以上 前 のデ ー タは きわめて少 な い」「 あ い まい に探 す」「 (専 門家 はブラウジングと呼 ぶ)が で きない」. 円が払 えないこれだけ書店があ リネ ッ ト書店 も成長 し てい る時代 に,図 書館 に頼 らない と本 が手 に入 らない. 手助 け して もらうことがで き. 市民がい るのだろ うか。そ して, もともと一五〇〇円. 「資料相談係. (司 書 )に. ない」 (p.26)な どをあげてい る。 一方,使 いやす い図書館 の三条件 としては「駅か ら. を支払 う能力,買 う機会がある市民 に,税 金 を投入 し て無料 のサ ービス をする必要 を納税者 に説明で きるだ. 近 い」「開架である」「郷土資料 が充実 してい る」 (pp.. ろ うか」 (p。 189)「 重要 な ことは,貴 重 な文献 が どん. 35-39),を あげ,開 架 の具体例 として東京都 立 日比 谷図書館 では四年分 のバ ックナ ンバーが書棚 にある こ. どん消えているとい う事態 である。あ るいは有益 な情 報が専門家による発見 ・分類 をされない まま埋 もれて. とを紹介 してい る。. い る現状 である。次 の世代 に時代 を正確 に伝 える義務. 千野 は,「 地元 の人たちに とつては,広 い ジャ ンル の資料 が網羅的 に集 め られてい る ことに意 味 がある が, 日本全国 レベ ルで見 た場合 ,そ の図書館 に しかで きない使命 が郷土資料 の充実 である」 (p.38)と 述べ. があ り,そ の責務 を担 うのが図書館 であるならば,そ こにこそ カネも人 も投入 されるべ きである」 (pp.189 -190)「 本来な ら図書館倶Jが こ うい う主張 をすべ きな のだが,現 実 は 『予算 の削減』 と『利用者 のニーズ』.
(8) 甲南女子大学研 究紀 要第 44号. 文学 。文化編 (2008年 3月. ). とい う言 い訳 しか 口 に しな い」 (p。 190)「 全 国 の 図書. 用者 と しての視点 で す。地域資料 の収集 ・保存 の最終. 館 を訪 ね なが ら,無 料 の貸本屋 の側面 を見かけて情 け. 的 な責任 を地域 の 図書館が果 た して い るか ど うか と. なる ことが 度 々 あ った。 くどい よ うだが 言 ってお く。. そ の 図書館 が 標榜 して い る コ レクシ ョンの二つの視点. 図書館 に,ベ ス トセ ラー は貸 出用 と保存用 の二 冊 で 充. での評価 で本 を書 き,今 回 の発言 もそれ をベ ース に し. 分 で はない か。 それ よ りも,我 々が ,あ っ と驚 くよ う. て い ます。地域 住民 の知 的 セ ン ター とい う視 点 での 図. な文献 を集 めてみせ て欲 しい 。 それが図書館 の使命 で. ・。 書館 の評価 は下 して い ませ ん」 と答 えて い る. あ るは ず だ 」 (p.190)と い つた よ うに ,公 共 図書館 での資料選択 に対 して ,自 説 を展 開 して い る。 千野 の主 張 は,自 らの職業上 の必 要 にて ら して ,調. ,. 図書館 を利用す るが わ に とって ,何 か を調 べ るため の環境 が大 き く変化 して きて い る。以前 は個 人で は所 有す るのが 困難 で ,図 書館 にわ ざわ ざ調 べ に行 か なけ. 査 に役 に立 つ 図書館 を求 め る視点 か らな されて い る。. れば 出会 えなか った情報源 につ い て も,現 代 で は,イ. それがそ の 地域 の 人たちの もとめ る もの と,完 全 には. ンター ネ ッ トにア クセスすれ ば,携 帯電話 や 自宅 のパ. 一 致 しない可能性 につい て も,一 応 は念頭 に置 かれて. ソ コ ンでいろい ろな こ と調 べ られ る よ うにな り,利 用. い る。 ただ ,さ い ごの公共図書館 の資料選択 へ の 注文. で きる もの の 範 囲 が ,以 前 よ り格段 に広 くな ってい. の ところで は,あ らためて ,調 査 のための利用 とい う. る。 一 方 ,公 共図書館 は,地 方 の財政状況 な どの制約. 視点 か らの 要求 を強 く打 ち出 して い る とい え よ う。. か ら,サ ー ビスが カバ ーで きる範 囲 はむ しろ後退 しつ つ あ る面 もあ るp。. 7。. 21世 紀 の 新 書 版 図 書 館 利 用 法 指 南 本 の 図書館 観. ところで , ビジ ネス支援 をは じめ と した ,支 援 サ ー ビスの必 要性 が主 張 され ,実 践例 は,文 部科学省 関係 の報告書 で も再 々取 り上 げ られて い る。 そ の背景 の一. 両者 に共通す る部分 をあげる と,図 書館利用法 につ. つ には,社 会状 況 の変化 に ともな う新 たな情報 ニー ズ. い て知 る機会が少 な く,学 校教育 で もふれ られ る こ と. の可能性 があげ られ る。 た とえば,医 療領域 にお け る. が 少 ないの で本 を執筆 した こと,何 か を調 べ る 目的 で. 専 門家 と患 者 の 関係 が 変化 す る兆 しが あ り,「 イ ンフ. 図書館 を利用す るための案 内 で あ る こと,図 書館 とイ. ォーム ドコ ンセ ン ト」「セ カ ン ドオ ピニ オ ン」 な どの. ンター ネ ッ トを対比 して ,イ ンター ネ ッ トの 問題点 を. こ とばが メデ イアに登 場す る よ うにな ってい る。 それ. あげ ,図 書館 の有用性 を主張 して い る こ と,図 書館 の. がす ぐに,患 者 に よる治療法 の選択 や医療情報 に対す. 特徴 を理解 し使 い 分 ける こ と (井 上 は「館種」 とい う. るニ ーズの拡大 ,患 者 のための情報源 の充実要求 ,な. 用語 を使 ってい るが ,千 野 は使 ってい な い ),職 員 に. どにつ なが る こ とはな い に して も,公 共図書館 での 医. 相談 して レファレンスサ ー ビス を利 用す るのが よい こ. 療情報提供 サ ー ビスの可能性 を感 じさせ る要素 で あ る. と,な. どが あげ られ る。公 共図書館 のサ ー ビス や資料. とは言 え よ う。 また, 日本 の 司法制度改革 にお い て. ,. 選択 につい て両者 ともコ メ ン トして い るが ,井 上 は先. 裁判員制度 の導 入がせ まって きて い ることも,法 律 関. に示 した よ うに大学 図書館職員 で ,現 在 は 同大学 で 図. 係 の情報要求が これ まで以上 に拡大す る可能性 をうか. 書館学系 の科 目を教 えて い る (執 筆 の 時点 で は,大 学. が わせ る。そ う した動 向 をうけて ,こ れ まで ,回 答禁. 図書館 職員 で あ り,教 育 を担 当す る よ うにな るの は 同. 止事項 と して きた,法 律 ,医 療 ,な どの分野 にお い て. 書 の刊行後 であ る)と い う,図 書館 業界 内 の立 場 を考. も,一 定 の制約 の元 で ,情 報 の提供 をすすめ よ う とい. 慮 してか ,公 共図書館 へ の 言及 はやや抑制気味 の トー. う主張 もあ る。 ただ ,そ の よ うな情報要求 を もった利. ンになって い る。千 野 は,利 用者 ,そ れ も職業上 の調. 用者が い た と して も,そ れ らの うち,ど の くらい ,調. 査利用 に図書館 を使 ってい る立 場 か ら,現 在 の公共 図. べ るための情報源 と して公 共図書館 を利用す る ことを. 書館 の資料選択 やサ ー ビス に忌憚 の な い意見 を述 べ て. 思 いつ くのだろ うか。 イ ン ター ネ ッ トで無料 ア クセ ス. い る。 た だ ,こ う した発 言 は ,地 域 の 住 民 の立 場 と. で きるサ イ トを検索 して終 わ りなのでは ない か ,と の. は,完 全 には一致 しない ものであ る可 能性 が あ る こ と. 推測 もな りたつ 。. も意識 されて い るこ とには注意す る必 要 があ る。千野 は ,「 図書館 大会. 岡山大 会」 (2006)「 第 7分 科 会. 図書館利用法指南本 で示 されて い る よ うに,図 書館 を,な にか を調 べ るため に不U用 す る際 の ,一 種 の技術. 図書館 の 自由」 で ,井 上靖 代 の 質問 「短期型 の ビジ タ. は ,「 な にか を調 べ よ う とい う要 求 を持 っ た 利 用 者. ー と してか ,あ るい は住民 の利 用者 と して の発 言 か明. が ,調 査 す る 目的で図書館 を利用す る」 こ とを前提 に. 確 に して ほ しい」 に対 して ,「 私 の場 合 は短期 的 な利. して こそ必要 な もので ある。公 共図書館 での ,現 実 の.
(9) 佐藤 毅彦 :新 書版図書館利用法指南本 『図書館 に訊け. !』. 『図書館 を使 い倒す』 のケース について. 利用状況 は,無 料 での図書 の貸出,自 習 ので きる座席 などのスペース十冷暖房 の利用 ,な どを求め る人 々が. 知 が広 が ってい る とは言 い が た い 。「無料貸本屋 」 と い う,資 料 の貸 出 を中心 とす る公 共図書館 サ ー ビス を. 多いのが実態ではないか。学校教育 で も,ゆ と り教育. 椰楡 的 ・否定的 に表現す る言葉 が流通 しつづ け て い る. 批判 の 中で,「 前回の学習指導要領改訂 で必修化 され た総合的な学習の時間」が,学 力低下へ の対応 を求め. こ とについ て ,東 京都 荒川区 で 区立 図書館 の現場 を長 年経験 して い る西 河 内靖泰 は,か つ て ,佐 野 具 一 との. られる中で,扱 いが縮小 される方向性が示 される こと. ラジオ番組 に出演 した際 ,そ の状況 に対 して苦言 を呈. も考 え られ るJ。 そ う した状況 の 中 で ,公 共 図書館 で,資 料 の貸出,席 借 り,な どに代表 される現在 の時. してお り',ま た ,田 井郁 久雄 もさまざまに反論 して い るが°,そ う した主張 は十分 に浸 透 して い る とは 言. 点での利用者多数派 の要求 をある程度抑制 し,調 査 目 的の利用 に対応す るレフアレンスサ ービスを重視 して. えない 。. い くとすれば,そ のことについての説明責任 をはたさ なければならないう。. 界 に とつて刺激 的 な こ とであ つたが ,何 か を調査 す る 目的 で 図書館 を利用 しよう とす る人 たちが ,こ の まま. 8。. 近年 の新書版 図書館利用法指 南本 の刊行 は,図 書館. 何 もしないでいて も増加 して い くとは考 えに くい 。 レ フ ァレ ンスル ームや レフ ァレ ンス専用 カウ ン ター を設. お わ りに. 置 した り,職 員 を配置す る こ とが必 要 だ との主 張 が あ. 朝 日新聞社が干J行 してい る月刊誌 『論座』2007年 8 月号 では,「 座談会 転換期 を迎 える図書館サ ー ビス 情報提供 か らビジネス支援 まで」 を掲載 してい る。その 冒頭 には「『図書館』 と聞いて,ど んなイメ. の今. り,そ れで活性化 した事例 は あ るが ,一 方 で ,利 用 の 少 な さか ら,職 員 をカウ ンターか ら引 き上 げ た り,カ ウ ン ター そ の もの を撤去す るな ど,ス ペー スが 転用 さ れ るケ ース もあ った と思 われ る。 そ う してみ る と, レ. ージを思 い描 くだろ うか。 もしもそれが 『無料 の貸 し. フ ァレ ンス重視 の 図書館 運営 は,サ ー ビス を提供す る. 本屋』 であるとすれば,そ れはなぜ なのか」 とい うコ メン トがつ けられてい る. が わの ひ と りよが りな もの になって しまい かね な い あ. 第 9回 図書館総合展 (2007)で は,特 別 フォー ラム 「図書館 は無料貸本屋 か ら変 われたか 3人 が プ ロの. 冒頭 で紹介 した 『読書家 の新技術』 で ,自 らの図書 館利用経験 につい ての 一 端 を明 らか に して い る呉智英. 日で見 て検証」が企画 されてい る。講師 は,片 山善博. は ,1980年 代 の 新 宿 区 立 中央 図書館 で ,あ る高齢 の. (慶 應義塾大学大学院法学研究科特別研究教授 ,前 鳥. 利用者 に対 して特別 な配慮 が あ った ことを紹介 して い るつ。「 ○ ○ 支 援 」「 役 に立 つ 図 書 館 」 が 強 調 され る. 1)。. 取県知事 ),佐 野真一. (ノ. ンフイクシ ョンライター),. や うさ も内包 して い る とい えるので はない か。. 中 ,こ の例 の よ うな,あ る意 味 で ,生 産活動 に直接 関. 本図書館協会事務局次長,前 浦安市立図 書館長 ),司 会 ・進行 は,糸 賀雅児 (慶 應義塾大学文. 与 しない よ うな利用者 に対す るサ ー ビスは,見 過 ご し. 学部教授 ,中 央教育審議会生涯学習分科会委員)で あ. に されて しまう可能性 もある。 そ う した こ とは,な に. った. か を調 べ る際 に役 に立 つ 図書館 サ ー ビス を強調す る こ. 常世田良. (日. 2)。. また,『 図書館雑誌』2007年 9月 号. 巻頭 にお い. て,高 山正也 は,「 一部 の研究図書館 は世界的 な レベ. ととは別 の意味 で ,図 書館 の イメ ー ジ矮小化 につ なが る恐 れがあ る。. ルで蔵書 の質 を誇 るに至 ったが,一 方 で一部 の利己的. 図書館利用指南書 の 内容が有効 な,調 査 目的 での利. な不U用 者 に阿る通俗書主体 の貸出至上主義図書館 も増. 用者層 へ の ア ピール とともに,多 様 な利用 目的 で 図書. 加す るとい う二極分化 が生 じてい る」「今や,一 部 の. 館 を訪 れ る人 々へ の イメ ー ジ戦略 を,潜 在 的 な利用者. 研究者や図書館の管理者 のみならず,社 会 も蔵書 まで も,高 度な専門性 を持 ったプロ としての図書館専門職 とその養成 を待 ち望んでい る」 と述べ てい る勢。. 層 に対 す るアプ ロー チ も含 めて ,実 践 して い く必 要 が あ るので はな い か. 8)。. こうした言説 をみると,あ たか も, 日本 の公共図書 館 が「無料貸本屋」「貸出至上主義」 であった ことが 歴史的な事実 であ り,そ こか ら脱却する ことこそが. ,. 重要であ るかの印象がある。 日本図書館協会に よる ° 貸出実態調査が行 われ ,そ の結果が公 表 されてい る が,公 共図書館 か らの貸出の実情 について,正 確 な認 ,. )王 1。. は じめに. 1)こ れか らの図書館 の在 り方検討協力者会議 『これか らの図書館像. 地域 を支 える情報拠点 をめ ざ して』文. 部科学省 ,2006. 2)特 集 「 図書館 の発信情 報 は効 果 的 に伝 わ って い る か ?」 『情報 の科学 と技術』2005。 7,vol.55,No。 7,pp.283.
(10) 甲南 女 子 大 学 研 究 紀 要 第. 44号. -317. 3)田. 文学 0文 化編 (2008年 3月. ). 日現在で市町村数は 1843」 「 うち図書館が設置 されてい 中 均 「総論 :図 書館 における広報」『情報 の科学. と技術』2005。 7,vol.55,No.7,pp.284-288 『情報 の科学 と技術』 は「情報科学 ・情報技術 ・情報 管理 などに関す る新技術 や内外 の最新動向」 をとりあ げ 「情報科学技術 お よびその理論 ・応用 に関す る原 著 論文 の発表 の場」 である とされている (同 協 会 のホ ー ムペー ジによる)。. 4)山 本順 一「 自治体 の経営戦略 と図書館 の あ り方. 福. 島県矢祭町 の事例 を通 じて考 える 図書寄贈呼 びかけ にこめ られた 自治体 の意図を探 る」『図書館評論』2007. 7,no.48,pp. 1-14. るのは 1322」 であることも紹介 されてい る。 また,「 予 約サ ービス」「 イ ンター ネ ッ トで貸出予約が で きる自治 体 は」 10(2000。 2)606(2007.12),「 レファレンスサ ービス」「電子 メールなどで図書館が レファレンス を受 付 けてい る 自治体」 は 5(2000。 2)63(2007.12),い ず れ も市区町村 につい てのデ ー タ)と い う状況 になって い る。. 6)「 三角窓口」『本 の雑誌』2007.H,p.82 ある図書館利用者の意見 として,「 イ ンター ネッ トが 普及 したおかげで 図書館 の本 の予約が 自宅 でで きるよ うにな り, とて も助かって い る」 が ,そ の時点 で ,刊. 下 で ,全 国 か ら数 十 万 冊 以 上 の 寄 贈 を うけ て 開 館 し. 行 されたばか りの宮部 みゆ き『楽園』 には,200件 を超 える予約 があ り,「 もちろん諦めた」 とい うコメン トが. た ,福 島県 矢 祭 町 の 「矢 祭 もった い な い 図書館 」 に つ いては,矢 祭 もった い な い 図書館 長 (当 時 )三 斎藤 守保. 掲載 されてい る。数年前 に出た 『模倣犯』 は予約者 ゼ ロであ り,『 楽園』 も「数年待 てば予約者 ゼロになるの. に よる,下 記 の報告 が あ る。. だろ う」 か らそ うな った ら借 りよう, と述 べ られてい. 資料購 入 にあ て る資 金 を確 保 す るのが 困難 な状 況 の. 斎藤守保 「『矢祭 もった い な い 図書館』 開館 す. !」. 『みんなの図書館』2007.6,No.362.pp.57-61 さらに,下 記 の文章 をは じめ,多 くの紹介があ る。 中沢孝之 「矢祭 もったい ない図書館 を訪ね て」『図書 倉 平言 官言 合』2007.7,no。 48,pp.15-23 過去 に,全 国 か ら大量の資料 の寄贈 をうけて運 営 さ れたケ ース としては,1998∼ 1999年 に話題 となった ,. 秋 田県西木村 (現 在 は仙 北市 の一 部 )の ケ ー スが あ る。当初 「引越 し文庫 」 として企 画 され,計 画書 を県 政記者 クラブに送 ったのが契機 となって,全 国的な メ デ イアにもと りあげ られ,「 全国あ りが とう文庫」 と改 称 された。中で も,1998年 9月 4日 ,NHK教 育テ レビ で放映 された 『週刊ボラ ンテ ィア』 (19三 30∼ 20:00) では,「 “あ りが と う文庫 "が で きた村 」 とい う タイ ト ルで ,30万 冊以上 の本が集 まった ことが 紹介 され ,こ の村出身 の作家 :西 木正明が出演 した ことで も話題 と なった。近年 も下記の記事 で紹介 されてい る。. る。 ここでは,利 用者 の要求が 一 時期 に同 じ図書 に集 中 し,そ れが 図書館 に対 して表明 されて も,利 用者 の 興味が持続 しつつ ある期 間内に提供で きるか ど うか ,. 微妙な状況になって きてい ることが あ らわれてい る。 なお,2007年 2月 22日 に放映 された,テ レビ ドラマ 「逮捕 された い男 京都 タワーの謎」『新 ・京都迷宮案 内』 (テ レビ朝 日系列 )で は,図 書館 カウンターで,一 人の利用者 が ,自 分 の予約 した本 が ,自 分 に連絡が き てい ないの に,図 書館 に新 しく入 った本 を紹介 して い る書架 にな らんで しまって い ることについ て,図 書館 職員 の対応 にクレーム をつ けて い る とみ られる場面が あ った。. 7)た. とえば,市 川市立 中央図書館 では,ホ ームペー ジ. で「読書席 の利用案内」 につい て,具 体的な運用 につ い て紹 介 して い る。登録 は 「市 川市在住 ,在 勤在 学. 「地方発 Reborn 秋田 山あいの村 の 『全国あ りが と う文庫』 」『週刊東洋経済』2005.2。 12,p.58. 者」以外 に「市川市 に隣接す る船橋市 ,松 戸市 ,浦 安 市 ,鎌 ケ谷市 に居住す る者」 で も可能であるが ,座 席 の利用につい ては,利 用者 のカテ ゴ リによって,「 一般 読書席」 は,土 曜 。日曜 0夏 休 みなどの混雑時 は,「 市. なお ,「 図書購 入費 中央館 78万 円,厚 狭館 43万 円 10分 の 1(前 年度比 )に 激減 市議 会 一 般 質問初 日」『宇部 日報』2007,3。 9,で ,報 じられたように,山. 内在住 。在勤」 の方 の利用 を優先 」す ることが 表示 さ れて い る。 また ,「 予 約サ ー ビス 」「 リクエ ス ト」 は 「市内在住 。在勤 0在 学」,「 試視聴 ブ ー ス」「 イ ン ター. 口県山陽小野田市 では,2007年 度 の 図書館予算 の極端 な削減 を行 なって い る。複数 の議員 の 質問 に対 して. ネ ッ トブース」 の利用 は「市 内在住 ・在勤 ・在学 で 中. ,. 市長 は,「 図書館 で本 は命 だが,新 刊 に限つた ものでは な い 。市民 の協 力 を得 て 充実 して い くの も一 つ の 方 策。手法 はいろいろあ り,知 恵が試 されて い る」 とし ている。. 5)日 本図書館協会のホームペー ジでは,「 図書館 リンク 集」 の 中で ,「 公共図書館 Webサ ィ トのサ ー ビス」状 況 につい て,都 道府県立 。市 区町村立 の カテ ゴ リに分 けて各種 のサー ビス を提供 して い る数値 が示 されて い る 。 そ の うち ,市 区 町村 立 の 「 蔵 書 検 索 ― ウ ェ ブ OPAC」 提供 は,4(1997.4)8(1998.4)42(1999.4) 64 (2000。. 研究会 『地域 の情報 ハ ブ としての 図書館 の図書館 を目指 して』文部科学省 ,2005. 課題解決型. 9)こ れか らの図書 館 の在 り方検討協力者会議 『 これか らの図書館像. 地域 を支える情報拠点 をめ ざして』2006. 2.図 書館利用指南本 の系譜. 1)次 にあげる新書版 の著作 は,よ. く知 られてお り,同 じ著者 による,ほ ぼ 同 じタイ トルでの続編 も刊行 され. た。 川喜田二郎 『発想法. 2) 215 (2001. 4)407 (2002. 4)676 (2003.. 4) 861 (2004.4) 959 (05. 4) 921 (2006. 4) 946. (2007.4)989(07.12),で あ る 。 なお 「2006年 4月. 学生以上」 に限っている。. 8)図 書館 をハ ブ としたネ ッ トワー クの在 り方 に関す る. 1. 創造性 開発 のため に』 中央公. 公新書 ),1967 川喜田二郎 『発想法 続. 論社. (中. KJ法 の展開 と応用』 中央.
(11) 佐藤 毅彦 :新 書版図書館利用法指南本 『図書館 に訊け !』 『図書館 を使 い倒す』 のケース について 公論社. ア新書),2003 菅谷明子 『未来 をつ くる図書館. (中 公新書 ),1970. 梅樟 忠雄 『知 的生 産 の技術 』岩波書 店 (岩 波新 書 ), 1969. 梅樟忠雄 『私 の知的生産の技術 』岩波書店 (岩 波新 書),1988 板坂. 元 『考 える技術 ・書 く技術』講談社 (講 談社. 現代新書),1973 板坂 元 『考 える技術 。書 く技術. 続』講談社 (講. 談社現代新書),1977 2)内 閣府 のホームペ ー ジで公 開 されている 『読書 。公 共 図書 館 に関す る世論 調 査 』 内 閣府 政 府 広 報 室 1979,で は,「 この 1年 くらいの 間 に図書館 を利用 した ,. 人」 は 16。 9%で ,そ の うち主 な利用先 として公 共図書 館 をあげたのは 58.1%(全 体 の約 1割 程度 ),別 の質問 で,こ の 1年 に公共図書館 を利用 した人は 14.2%で あ った。 同 じ『読書 ・公共図書館 に関す る世論調査』 内閣府 政府広報室 ,1989で は ,こ の 1年 に利用 した図書館 (複 数回答可)と. して公共図書館 をあげたのは 16。 9%で. 11. ニユー ヨー クか ら. の報告』岩波書店 (岩 波新書),2003 6)井 上真琴 は,「 図書館総合展」 フオー ラムに,第 7回. (2005)か ら第 9回 (2007)ま で連 続 して登場 し,第 7 回 「ネッ ト時代 の 図書館 『図書館 に訊け !』 に書 けな かった こと」,第 8回 「達人 に学ぶ レファレンス イ ン ター ネッ ト利用 を焦点 に」,第 9回 「 どうなる これか ら の図書館」 (3人 のパ ネリス トの 1人 ), といつたテーマ で講師 ・パ ネラー をつ とめて いる。 また 「全国図書館 大会 岡山大会」 (2006)で は,「 第 2分 科会 大学 ・ 短大 ・高専 部 会 大学 0短 大分散 会」 で ,事 例発 表 「呼 び起 こせ ! 学生利用者 の潜在要求」 を行 なってい る。 この他 に も,多 数 の図書館 関係 の会合 に,講 師や パ ネラー として出席 している。 千野信浩 は,「 図書館総合展」 フオー ラムでは,第 7 回 (2005)に 「公共図書館 の発展 とアウ トソー シング の両立 を図る 一委託仕様書 のあ り方 をめ ぐって」 第 1 部 で ,講 演 「利 用者 の立 場 か ら図書館 に期待 す る も の」 を行 なって い る。「全 国図書館大会 岡山大会」 (2006)で は,「 第 7分 科会 図書館 の 自由」 で「パ ネ ルデイスカッシ ヨン 今 こそ図書館 の 自由 を 『 自由宣. あ った。. 3)佃. 賞夫 『文献探索学入門』思想 の科学社 ,1969 紀田順一郎 『図書館活用百科』新潮社 ,1981 くま文. 言』 の定着 をめ ざ して」 に 4人 のパ ネラーの 1人 とし て登場 している。 この他 ,2007年 度 には,「 山梨県市町 村図書館長等研修」 で ,「 図書館 を使 い倒す ! 取材現. 呉. 情報 セ ンター出版局 ,1982 智英『読書家 の新技術』 4)別 冊宝島 EX『 図書館 をしゃぶ りつ くせ』宝島社 ,1993. 場 か らの期待 と注文」 (6月 ),「 鳥取大学附属 図書館 地域 の 図書館 レベ ルア ップ貢献事業」 にお い て 「図書. 別冊本 の雑誌 13『 図書館読本』本 の雑誌社 ,2000 藤 田節子 『学生 社会人 のための 図書館活用術』 日. 館 のなぞ 取材現場 か らの報告 と注文」 (9月 )な どの 講演 を行 なっている。. 外 アソシエー ツ,1993 藤 田節子 『新訂図書館活用術 探す 。調べ る ・知 る 0学 ぶ』 日外 アソシエー ツ,2002 近江哲 史 『図書館 に行 って くる よ シエ ア世代 の ラ. 3.図 書館 をとりまく状況 の変化 1)1986年 9月 6日 に,NHK教 育 テ レビで放映 された. この内容 を一部改訂 した文庫版は 紀 田順 一郎 『図書館 が面 白い』筑摩書房. (ち. 庫 ),1994. イフワー ク探 し』 日外 アソシエー ツ,2003 近江哲 史 『図書館力 をつ け よ う 憩 いの場 を広 げ. ,. 学 びを深 めるために』 日外 アソシエー ツ,2005 近江哲 史 『図書館 で こんに ちわ』 日外 ア ソシエ ー )ソ. , 2007. 『まちの図書館で しらべ る』編集委員会 『まちの図書 館 で しらべ る』柏書房 ,2002 浅野高史 +か ながわ レファレンス探検 隊 『図書館 の プロが教 える 〈調べ る コツ〉 誰 で も使 えるレファ レン ス ・サ ービス事例集』柏書房 ,2006 5)日 本図書館協会『市民 の図書館』日本図書館協会,1970. (22三 30∼ 23三 30)は ,「 ああ青春 の 図書館 ライ い フ」 と う タイ トルであ った。 この 回 は,落 語家 の笑 福亭鶴瓶 が ,堺 市立 中央図書館 へ 出向 き,夏 休 み後半. 『YOU』. の ある一 日,そ の 図書館 の 自習室 を利用す る学 生 にイ ンタビューす る とい う構成 になって い る。図書館が タ イ トルにあげ られて い る番組 だが ,図 書 はほ とん ど映 らない。学生 と同世代 の 中学生 ・高校 生 。大学 生世代 の視 聴者 をメイ ンターゲ ッ トと して い る こ ともあ る が,「 図書館 =自 習室」 とい うイメージが ,視 聴者 に共 有 されているで あろ う と,番 組制作者 が考 えて いた こ とを示 している。『YOU』 は,教 育テ レビで毎週土曜夜 (22:30∼ 23三 30)放 映 されてい た,現 在 の NHK若 者. よ り,図 書館 の 関係者 にむけて書かれた啓蒙的な内容. 向け番組 の源流 ともい える番組である。 また ,1992年 に放送 された トヨ タ自動車 の. とい えよう。 石井桃子 『子 どもの 図書館』岩波書店 (岩 波新書 ),. は,「 懸賞論文 に応募す るため,父 は週末 ,図 書館 に通 ってい ます」 とい うナ レーシ ョンにかぶせ て,カ ー ド. も新書版で刊行 されて い るが ,図 書館 の利用法 とい う. 1965. 森崎震 二 0戸 田あ きら編著 『図書館活用学. 本 のあ. る くらし』新 日本出版社 (新 日本新書),1982 辻 由美 『図書館 で遊 ぼ う』講談社 (講 談社現代新 書 )1999 田中共子 『図書館 へ 行 こ う』岩波書店 (岩 波 ジ ユニ. CMで. 目録 を検索 して いる手元 が映 される。 オース トラリア のニューサ ウス ウェールズパ ブ リックライブラ リーで 撮影 された とい うこの場面 は,1990年 代前半 で も,調 査研究 の 目的 で 図書館 を利用す る際 に使 われる もの と して,カ ー ドロ録が イメー ジされる状況があ つた こと を示 している。.
(12) 甲南女子大学研 究紀 要 第 44号. なお,こ の CMを は じめ とした 199o年 代前半 の状況 については,以 下で取 り上げた。 佐藤毅彦 「映像 メデ ィアの 中の図書館 1992」 『公立図 書館 の思想 と実践』 森耕一追悼事業会,1993,pp.292-309. 2)日 本図書館協 会が毎年刊行 してい る 『図書館年鑑』 で は ,図 書館 に関す る統計 数値 の 推 移 を掲 載 して い る。最新 の 『図書館年鑑 2007』 日本図書館協会,2007,. pp.262-263,に よる と,公 共 図書館 の 個 人貸 出点数 は,2004年 まで増加 を続 け,人 ロー 人当た り 5点 を超 えたが,2005年 ,2006年 は,微 減 に転 じてい る。 3)「 熊取町立熊取図書館 における損害賠償請求訴訟 につ い て」 日本図書館協 会図書館 の 自由委員会 『図書館 の 自由』第 57号 ,2007.8,p.2 利用者か らの クレーム対応 につい てふれている図書 として次 の ものがある。 鑓水三千男 ,中 沢孝之 『図書館が危 ない エ ルア イユー,2005. 文学 。文化編 (2008年 3月. ). れてい る。 また,『 図書館 へ行 こ う』 の著者 ,田 中共子が下記の 文章 を発表 してい る。 田中共子 「地域で “ 調 べ る"杉 並 区調 べ る学習 コン クール裏方奮闘記」『あうる』No.78,2007.8… 9,pp.8-11. 5)そ の点で は,図 書館利用法 の「指南」 だ けでな く 図書館界全体が 「指南」 を求 めて,あ たか も,両 者 を ,. 「預言者」であるかのごと く,扱 っている感 もある。. 5.井 上真琴 『図書館 に訊け !』 1)こ の「館種」 とい う用語 は,千 野 の本 では使 われて い ない。. 2)こ. の よ うな書 き方 だ と,す べ ての学校 におかれてい る よ うな印象 を受 け るが ,実 際 は 「学校 図書館 法」 で,司 書教諭 を「発 令 しなければな らない」 とされて. 運営編』. い るのは 12学 級以上 の学校 であ り,そ れ以下 の小規模. 4)図 書館 をハ ブ とした ネッ トワー クの在 り方 に関す る. 校 ではその 限 りではない。 また,特 に公立の小 中学校 では,学 校司書 の配置 は行 われていない ところも多 い。. 研究会 『地域 の情報 ハ ブ としての 図書館 の図書館 を目指 して』文部科学省 ,2005. 5)こ. 課題解決型. れか らの図書館 の在 り方検討協力者会議 『これか. らの 図書館像. 地域 を支 える情 報拠点 をめ ざ して』文. 部科学省 ,2006. 3)資 格取得 のため に,実 習 を必修 としている大学 は 複数存在す るが ,多 くの大学 の司書課程 では,大 学 で の 単位 習得 のみ で ,資 格 が 取得 で きるのが現状 であ ,. る。 日本図書館 協会図書館学教育部会編集 『 日本 の 図 書館情報学教育 2000平 成. H年 度調査』 日本図書館 協. 6)文 部科学省生涯学習政策局社会教育課 『図書館職員. 会,2000,(図 書館情報学教育 に関す る報告書 として現. の資格取得及 び研修 に関す る研究調査報告書』文部科. 在入手可能な最新 の もの)で は,1名 以上の司書資格取 得者が存在するのは,180校 あ ま り (大 学 :103,短 期. 学省,2007. 大学 :74,講 習 :8)で ある (p100表 7)。 各校 の 開講 科 目を検討すると,そ れ らの うちで,「 図書館実習」 と. 4.21世 紀 の新書版図書館利用法指南本 の背景. 1)井 上 真 琴 『図書館 に訊 け !』. 筑 摩書房 (ち くま新. 思われる科 目を実施 してい るのは,40校 程度 で ,全 体. ネ ッ トではで きない. の 2割 弱 である。実習が必修 となっている教員や学芸 員 に比べ て,司 書資格 は取得 しやす い とみ られる面が. 彗), 2004 豊. 2)千 野信浩 『図書館 を使 い倒す. 資料探 しの 「技」 と「 コツ」』新潮社 (新 潮新書 ),2005 3)同 志社大学図書館 司書課程編集発行 『同志社大学 図書館学年報』第 33号 ,2007,p.126,で ,「 2006年 度 新任教員 の先生方」 と して,井 上 真琴 の コメン トが紹 介 されて い る。科 目「学術情報利用教育論」 を担 当。 「2004年 に 『図書館 に訊け. !』 (ち くま新書 )を 刊行 し たのが機縁 で ,科 目を担 当 して い ます」 と述 べ られて い る。. 4)『 あうる』2007.8・ 9,pp.2-29,で は,「 特集 調べ た. あ り,「 司書」資格 の品質管理が問題 となっている。. 6.千 野信浩 『図書館 を使 い倒す ネ ッ トではで きない資 料探 しの「技」 と「コツ」』. 7.21世 紀 の新書版図書館利用指南本 の図書館観 1)「 岡山大会第 7分 科会 (図 書館 の 自由)記 録 よ り」 日 本図書館協会図書館 の 自由委員会『図書館 の 自由』第 55 号 ,2007.2,p.15. まとめる ・伝 える 。表現す る」 を掲載 して い るが ,そ の うちの一編 は,千 野 による下記の ものであ る。. 2)リ クエ ス ト制度が形骸化 し,「 要求 のあ った資料 は可. 千野信浩 「この記事 を書 くため に ―週刊 ダイヤモ ン. に利用者 の名前や連絡先 を記入す る欄 もな く,図 書館 に入ることになって も連絡 は来 ない ,ま た,入 らな く. ことを. ド記者 の情報分析術」『あ うる』No.78,2007.8-9,pp.12 -17. なお,こ の特集 の 中で,『 図書館 で遊 ぼ う』 の著者 辻 由美が下記 の文章 を発表 している。 辻 由美 「書 くために調べ る 調べ てか ら書 く」『あ ,. 能 な限 り提供す る」 ことか ら,実 質的 に購入 希望 とし て用紙 に記入 した もの を提 出 して もらうだけで ,用 紙. て も特 に理 由を説明す ることもない, とい う運用が導 入 されつつある。下記 を参照。. うる』No.78,2007.8-9,pp.8-11 そ こでは,「 調べ 物 は視野 を広げて くれ,想 像力 をふ. 佐藤毅彦 「予約制度 と図書館 の対応」『みんなの 図書 倉 官』No.337,2005.5,pp.2-7 3)平 成 16。 17年 度文部科学省委嘱調査報告書 『義務教 育に関する意識調査報告書 平 成 17年 11月 』 ベ ネ ッ. くらませ て くれる。 こ う した ことの積 み重ねか ら,一 冊 の本が生 まれる。その場 を提供 して くれるのが 図書. セ コー ポ レー シ ョン,2005,で は,多 様 な項 目に関す る調査結果が分析 され,文 部科学省 のホームペー ジで. 館 で,書 かれた本 は また図書 館 に納 め られる」 と記 さ. 公開 されて い る。 中で も,総 合学習 に関す る意 識調査.
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