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4. 興味ある組織像を呈した右前頭部悪性神経膠腫の1例(第36回群馬脳腫瘍研究会)

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Academic year: 2021

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間は直射日光にあたらないように集中治療室で遮光管理 を行った. 【症 例】 術前にグリオーマが疑われた 4 症例で組織は anaplastic oligodendroglioma再発例 2例, oligodendroglioma grade2であった. 手術中に蛍光を発 した部 は MRI の Gd増強域にほぼ一致している印象 であった. 【結 論】 5-ALA を用いた術中蛍光診断は 摘出率向上に極めて有用であり. 安全性, 有効性, 簡 性 からも市中病院に普及してゆくものと思われる. 4.興味ある組織像を呈した右前頭部悪性神経膠腫の1 例 楮本 清 ,早瀬 宣昭,卯木 次郎 (埼玉県立がんセンター 脳神経外科) 黒住 昌 (同 病理科) 症例は 42歳女性. 【臨床経過】 2003. 7. 9 自宅で全 身性けいれん発作を生じ某院に搬入された. CT スキャ ンにて, 右前頭部に皮質下出血を認め保存的治療を受け た. 12.20頭痛が増強し前医受診,MR で出血部に腫瘍性 病変を認めた. 2004. 1. 5当科入院. 神経学的には意識は 清明で, 軽度左片麻痺を認めた. 頭部 MRI : 右前頭葉に 円蓋 膜に接する病変,T1で低 (一部高)信号,後下方に cystic partを伴い全体として 65×48mmの massを形成 している. 実質部は辺縁がわずかに enhanceさ れ る. meningeal sign (+). CT では, 病変内に石灰化所見なし. 皮質を involveし, 出血を伴う腫瘍であり, glioma特に oligo 系, あるいは cystic meningiomaなどが鑑別診断に あげられた. Tlシンチ : early imageで病変部に一致し 201Tlの中等度の集積がみられ, delayed imageで集積部 の washoutは著明ではなく, 髄膜腫よりは悪性性格を持 つ髄内腫瘍の可能性が えられた. 1. 8. 右前頭開頭によ り腫瘍摘出術を施行. 【手術所見】 腫瘍直上の 膜に は著変なし. 腫瘍は, 脳表まで浸潤し暗赤色で柔らかく 出血性で, 皮質直下に淡黄赤色の壊死組織, その直下に clotが存在した. 摘出操作中に深部下方から褐色の古い 血液が流出した. 周囲の皮質は浮腫性で白色調を帯びて いた. 白色調の強い術野後半部の皮質も切除した. 【病 理所見】 地図状の壊死を伴う中等度細胞性の腫瘍が脳 実質内にび慢性に浸潤・増殖. 腫瘍細胞は多態性を示し, 核 裂像も目立つ.polar spongioblastoma patternが特徴 的にみられる.血管内皮増殖 (+).Pseudopalisading (−). 多数の石灰沈着 (+). 免疫組織化学的に, 腫瘍細胞は GFAPがほとんど陰性であるが, 一部の紡錘形細胞の細 胞突起が陽性. 【診 断】 Highly anaplastic glioma with polar spongioblastoma pattern.術後 50Gyの外照射 と全身化学療法を行い, 術後 2年後の現在, 再発の徴候 はない. 本例は, 出血で発症した大脳皮質を浸潤する悪 性グリオーマで, 病理所見では polar spongioblastoma pattern が特徴的であった. 臨床経過からは, 通常の膠芽 腫よりも予後が良好と思われる. 病理所見を中心に報告 する. 5.グリオーマの手術戦略 石内 勝吾,堀口 桂志,本田 文昭 宮城嶋孝昭,高橋 章夫,平戸 政 齊藤 人 (群馬大医・附属病院・脳神経外科) 菅原 一,朝倉 (前橋赤十字病院 脳神経外科) 渡辺 孝,栗原 秀行 (桐生厚生 合病院 脳神経外科) 田村 勝 ( 立藤岡 合病院 附属外来センター) ここ数年間の群馬大学脳神経外科の手術数は 300例前 後でありその 3 の 1が脳腫瘍である. さらに脳腫瘍の 3 の 1がグリオーマである. 組織学的には最近の 10年 間は astrocytomaが減少し, oligodendrogliomaが増加し ている. 一方神経膠芽腫の頻度は 20年間同様で, グリ オーマ中, 最も高く 30%である. 我々は術前に腫瘍の生 物学態度を非侵襲的に解析し手術戦略に役立てている. FAMT-PET でアミノ酸代謝,FDG-PET で糖代謝,プロ トン MRSで metabolic profileを精査し腫瘍局在, 悪性 度, 組織型・浸潤方向を同定し手術戦略を構築している. また術後には詳細な組織標本の神経病理学的解析と共に 組織培養所見を踏まえ治療方針を決定している. 本学で 治療し,追跡調査可能であったテント上の primary gliob-lastomaの 126症例の median survival time (MST) は 16.8ヶ月 (全国脳腫瘍統計は 9.6ヶ月) であり, さらに肉 眼的に全摘出した症例の MST は 23.7ヶ月と良好な治療 成績を示している. 今後は現在駆 している術中蛍光診 断,MEPや SEPなどの神経機能モニターのほかに,覚醒 下摘出や術中 CT を応用してより安全で適切な外科治療 の向上を目指している.

特別講演>

座長:齊藤 人 (群馬大院・医・脳脊髄病態外科学) 脳腫瘍の WT1 免疫療法 吉峰 俊樹(大阪大院・医・脳神経外科学) 第 36回群馬脳腫瘍研究会 226

参照

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