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化学療法後,横隔膜を穿下し気管支大腸瘻を形成した悪性リンパ腫

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Academic year: 2021

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130 回腸末端より20cm口側の腸間膜に硬い白色調の腫瘤 があり病理診断は硬化性腸間膜炎であった.硬化性腸 問膜炎は1924年,Julaは“腸ループの搬痕変形を来す 腸間膜所見を呈するもの”と定義し線維化優位型と脂 肪肉芽腫優位形成型に分けたが,病因は基本的に非特 異的損傷に対する腸間膜反応の様々な過程による. 1975年,Reske&Namikiは若年齢に多い線維芽細胞 増生主体のGroup Aと高年齢に多い脂肪肉芽腫形成、 を伴う脂肪織炎主体のGroup Bに分けており当症例 はGroup Aに属すると思われた.  16.定期検診における大腸疾患診断の現況      (中山メディカルクラブ)  長谷川利弘  1976年4月より1993年12月目での期間に中山メディ カルクラブで診断された大腸疾患は,開設以来,延べ会 員数2,468名に対し,大腸憩室68例,大腸ポリ「プ85例, 大腸癌26例であった.これらの症例の診断により得ら れたポイ』塔gまとめると,①便潜血反応とくに免疫学 的便ヘモグロビン検出法は,定期検診で大腸癌や大腸 ポリープのひろい上げ診断に極めて有用である.②便 潜血反応陽性で無症状でも,任意の時期に注腸X線検 査を行うべきである.できれば2年に1度程度が望ま しい.③便潜血反応陽性例に対するtotal colonoscopy は必要不可欠である.④無症状例に対し定期検診にお いて,任意にcolonoscopyを行うか否かは今後の課題 であろう.  17.びまん浸潤型進展様式を示したS状結腸癌の 1例     (湯河原胃腸病院,*東京女子医大消化器外科)          石塚直樹・吉田 充・福田俊夫・          依田勇二・遠藤 健・吉田 裕・          羽鳥 隆・吉田勝俊*・山田明義*  47歳男性.主訴は下痢,腹痛で,注腸検査にてS状 結腸狭窄像を認めた.大腸内視鏡では発赤,浮腫を伴 う全周性狭窄が見られ,生検で腺癌を認めた.Virchow 転移・肝転移を認めたが,腫瘍切除目的にてS状結腸 切除を施行した.進行程度はP2, H2, S2, N4(+), M(一),Stage Vであった.摘出標本肉眼像ではわず かな潰瘍形成を認めたが,病変全体の壁の著明な肥厚 と高度狭窄像が特徴的であった.組織型は中・低分化 型腺癌で,高度リンパ管浸潤(ly3)が特徴的であり, びまん浸潤型大腸癌と診断した.本疾患は大腸癌のな かでも特に予後不良な癌であるが,長期生存例もあり, 早期発見に努めることが肝要と思われた.  18.Ila様進行大腸癌の1切除例      (社会保険山梨病院)          安原清司・草野 佐・小沢俊総・          矢川彰治・植竹正樹・野方 尚・          河野 寛・小俣好作  現在,Borrmann 2型大腸癌の発生については正常粘 膜から直接癌が発生するというde nove説が有力と なっている.今回我々は粘膜面にIIaの病変があり,そ の大きさが直径8mmと微小でありながら既に垂直浸 潤が漿膜にまで達したde novo型大腸癌の1切除例 を経験した.その浸潤形式は神経周囲および静脈沿い に漿膜下層まで浸潤した癌腫が漿膜下組織において増 殖し,さらに周囲組織に浸潤するというものであった.  大きさが10mm未満の大腸癌の報告は早期大腸癌に 限られており,粘膜面の大きさが10mm未満でありな がら四達度が漿膜まで達している症例は我々が検索し 得た限りでは初めてであり,浸潤形式も興味深いもの であったので若干の考察を加え報告する.  19.診断に苦慮した虚血1生大腸炎の2例      (胃腸科くず葉台病院)          手塚徹・高橋元治・小野邦良  当院は肛門科も標等している関係で,血便を主訴に 来院する患者は非常に多く,そのほぼ全例にコロノス コピーを施行しているが,90%以上が肛門疾患で,残 り数%の中に,腸の炎症性疾患と腫瘍が含まれている. 腸の炎症もほとんどが,限局性の粘膜の発赤,腫脹, びらん等,軽微な炎症所見を呈するのみで,・臨床症状 も一過性で経過は良好であるが,中には今回呈示する ような広範な縦走潰瘍,アフタ性びらん,炎症性ポリー プ様隆起等の所見の認められる重症例があり,鑑別診 断に苦慮した2例を経験した.  20.化学療法後,横隔膜を穿下し気管支大腸痩を形 成した悪性リンパ腫     (社会保険山梨病院内科)       小山祐康・飯田龍一  症例は61歳の男性.心窩部痛を主訴に近医受診し, 多発性の胸部円形陰影を認めたため,転移性肺腫瘍の 疑いで紹介入院した.入院時検査で,LDH 8931U/1(3 型優性),CA125135.4U/mlと上昇していた.腹部CT で,脾臓上部から横隔膜,胸腹壁,胃,大腸に及ぶ巨 大な腫瘤を認めた.胃内視鏡で,胃体下部全壁に十六 を伴う潰瘍性病変がみられ,生検にて悪性リンパ腫と

診断された.ProMACE療法を開始し, LDHは正常

化,潰瘍も著明に縮小したが,肺炎を合併し,3クー ル途中で化学療法は中断された.喀疾培養より大腸菌 一600一

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131 を検出し,注腸造影にて気管支大腸痩が確認されたた め,肺炎はこの気管支大腸痩が原因と考えられた.現 在エトポシドの経口投与に変更して,外来にて経過観 察中であり,ほぼ寛解の状態にあると考えられた.  21.自己免疫性肝炎の1姉妹例     (東京女子医大附属青山病院消化器内科,同      成人病センター)        安達由美子・栗原 毅・山形美帆子・        秋本真寿美・安部康二・橋本 洋・        石黒久貴・新見晶子・前田 淳・        重本六男・山下克子・横山 泉  〔症例〕48歳,女性.姉が1981年より自己免疫性肝 炎にて同消化器病センターでfollowされていた.姉と HLAがidentica1で12年前から抗核抗体陽性,さらに AMLR(自己リンパ球混合培養反応)が低値であった ことから定期的にcheckされていた.1992年9月より 肝機能障害が出現.抗核抗体強陽性,肝生検および皮 膚生検の結果よりPSS合併の自己免疫性肝炎と診断. その後ステロイド少量投与が奏効し,経過観察中であ る.このような姉妹発症例は非常に稀でかつPSSを合 併していることは興味深い.また,HLA identicalで 長期観察後発症している点で,その発症様式を考える 上で示唆に富む1例であると思われた.

 22.LKM・1抗体陽性C型慢性肝炎の4例

    (国立横浜病院消化器科)         帯解信子・谷合麻紀子・風間吉彦・         小林僧正・松島昭三・小松達司・         進藤 仁・高橋 陽  当院通院中の慢性肝疾患患者459例を対象に,LKM・ 1(liver−kidney microsome−1)抗体を測定したところ, 4例(0.9%)が陽性であった.陽性例は,男性2例, 女性2例,年齢は34∼66歳(平均年齢52.5歳),臨床 診断は全例C型慢性肝炎であった.検査成績では,膠 質反応,γ・globurin, Ig−Gの高値が特徴的で,抗核抗 体は陰性∼弱陽性であった.臨床経過は通常のC型肝 炎と大差はなかったが,約7年目経過で肝組織を検索 できた症例では,肝細胞壊死所見と小葉改築の進行が みられた.HCV陽性のLKM−1抗体陽性例は, HCV陰 性のLKM−1抗体陽性例と,臨床像にかなりの相違が あり,別々の範疇に入れるべき疾患であるとも考えら れる.  23.青山病院におけるC型慢性肝炎に対するイン ターフェロン療法の現況     (東京女子医大附属青山病院消化器内科,同      成人医学センター)        安部康二・栗原 毅・安達由美子・        山形美帆子・秋本真寿美・石黒久貴・        橋本 洋・新見晶子・前田 淳・        重本六男・山下克子・横山 泉  当院にてIFN療法施行中または終了した109例につ き検討した.当院は弾入医学センターの病棟部門であ り同センターより52例,消化器病センターから21例の 紹介を受けた.地元港区医師会から紹介された16例は 病診連携例である.  膠原病リウマチ痛風センターと連携して,膠原病合 併例にPSLを併用し自己免疫現象を増悪することな く治療を行い得た.  この経験より,IFN・β使用時に予めPSL 5mgを投 与することにより,発熱,食欲低下,自己免疫増悪等 の副作用を軽減しながら治療できる可能性が示唆され た.

 24.C型慢性肝炎長期安定例におけるHCV−RNA

の検討     (東京女子医大第二病院内科II)          高橋春樹・富松昌彦・福与光昭・          中島博子・岡野 晃・名富仁美・          森 治樹  〔目的〕当院での輸血歴のあるC型肝硬変患者の輸 血からの平均期間は26.4年である.C型肝炎が肝硬変 へ進展するのに輸血から20∼25年かかることが推定さ れるが,それ以上経過しても肝硬変に進展しない長期 に安定している慢性肝炎例について,その原因を検討 した.  〔対象・方法〕対象は輸血後25年以上経過しても肝

硬変へ進展していないC型慢性肝炎11例で,HCV−

RNA(半定量)とサブタイプを検討した.対照として C型肝硬変6例について検討した.  〔結果〕長期安定例と肝硬変進展別間でウイルス量 とサブタイプに関して有意差は認めなかった.  〔結語〕C型肝炎や進展を決定するものとしてウイル ス量やサブタイプ以外の因子の関与が推定された.  25.慢性関節リウマチを合併し抗ゴルジ抗体陽性を 示した自己免疫性肝炎の1例     (国立横浜病院消化器科1),東京女子医大消化      器内科2),保健科学研究所3))       谷合麻紀子1)・甲骨信子1)・稲葉博之1)・        風間吉彦1)・小林潔正1)・松島昭三1)・        小松達司1)・進藤 仁1)・高橋 陽)・ 一601一

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