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<研究論文>交際費課税における税務会計認識 利用統計を見る

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著者

菅原 計

著者別名

Sugawara Kei

雑誌名

経営論集

37

ページ

43-78

発行年

1991-03-30

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005711/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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交 際 費課 税 にお け る税務会 計 認識

計 目 次 はじめにI. 税務会計の操作的機能II. 法的事実認定 と税務会計認識III. 交際費の租税法的事実認定 Ⅳ。交際費の税務会計的認識V .交際費租税判例の税務会計的研究1. 遊覧船就航のためのレセプ ション事件2. 法人税更正処分等取消請求事件3. 創立記念祝賀会事件 おわりに はじめに 昭和29年度 の税制 改正 に より設 けら れた交 際費課税 は, その後 年 々強化 さ れ昭 和57年以 降現 在で は資 本金5,000 万 円超 の法人 にあ っ て は交際費等の 全 額 が損金不算 入 とさ れる。 これは, 企業 の冗 費節減 及び 資本蓄積 に対 して, 国家が租税を とおして望 ましい方向性 を誘 発しよ うとす る ものであ る とい わ れている。 租税 によ る作為誘 因効果 は租税を減免 す るこ とに よ り, 無作為 誘 因効果 は租税を 課す こ とによ り期待 されう る。一般 に, 課税 さ れ るな らば そ の ような支出を抑 えよ う とす る意思決定が優先さ れ るか らであ る。 しかし, この原理は我が国 にあ て は まらない ようであ る。 交際 費を支出 す れば その金 額 が損金 にならず課税 さ れ るが, もし当該支出を抑制 し留 保 して も所得 を構 成 し課税さ れるこ とにな る。 そこで, どうせ課税さ れるのな ら円 滑 な取引 関

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係 を維 持促進 す るために, 交 際費 として支出 した方が効 果的であ る とい う意 思 決定 が働 く ようで あ る。 もし そうで あ るな らば, これ は明 らかに租税上 の 問 題 とい わなけ ればな らない。 交際 費課税 の問題 は何で あ り,それを どの よ うに解決す べ きか につい ては, 次 の3 段 階のレベルで問題 点を整 理 す る必要 があ る。 第1 は, 企業会計上 の 交際 費の 中身で あ る。会計上 は認識 の問題で あ り, 法律上 は商法 による規 制 の問題で あ るが, これら会計 認識及 び商法 認識 が どのよ うに行 われるべ きで あ り, その限 界ぱ何 かを明 らか にしな ければ な らない。 第2 は, 租税法上 の交際 費の概 念 は果 して適切 か否 かであ る。 もっ とも法 人税 法 には交際 費に関す るい かな る定 義 も存 在 しないか ら, もっ ぱら租税特 別措 置法 によ る交 際費定義 によ るこ とになるが, この規 定は定義 というには あ まり に も広範 囲 の ものを含 み過 ぎ る。 交際 費の定義規 定は, むしろ法人税 法 の中で 明確 にすべ きもので あ る。租 税特別措 置法 によ る規定 が広範 なた め, 具 体的事 実認定 にあたっ ては通達 に よっ て判 断 さ れてい るのが実状であ る。 とす れば, この 通達 行政 は明 らかに憲法第84 条 の祖税法 律主義 に反 す る。 第3 は, 課税所 得の真 実 な計測 の立 場 から税務会計上 この交際 費を どの よ うに認識 すべ きか とい う問題であ る。 結局, 租税法的事 実認定の具体的中身 は税務会 計認 識プ ロセ スに よらな ければ ならない。 その場合, 税務会計機 能 に占 め る認識プ ロセ スの意義, 認 識対象, 認識 方法, 認 識基 準, 認識要件等 を明 らか にしなけ れば ならない。 |。税 務会計の操 作的 機能 税務会 計 とは,租税現 象を会計 学的 に解 明 し原 理的 に体系化 された税務会 計学の 理論 に基づ く実践的 応用領 域 を指 す ものであ り, 税務会計 の「中心 課 題 は課税所 得の確定 というこ とに求 め られる。 す な わち, 税法の規定 にした がい課税所得の計算を扱 う会計領域を税務 会計 とい うのであ る。」山課税所得は 租税法 によっ て計算さ れるこ とはい うまで もない が, 租 税法 の みで課税所 得 が自己完 結的 に計算さ れる もので ぱ ない。 制度的 に実践 されてい る企業会 計 制度への依 存性が, 課税所 得確 定 の前提 となっ てい る。 日本国 憲法 第30条で は,「国民 は,法 律 の定 め る ところ によ り,納税の義 務 を 負ぶ。」 と規定 し, さらに第84条 で は「あ らた に租税 を課し,又 は現行の租 税 を変更 す るには,法 律又 は法 律 の定 め る条件 によ るこ とを必要 とする。」と

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租 税法 律主義 を明確 に宣言 してい る。 これは, 課税物 件, 課税標 準, 税率, 納 税義務 者, 納期限等 の租 税対象 の明確化 , さ らに租 税計算,租 税手続及 び 租税 争訟 のすぺ てにつ いて法 律で 定 め るこ とを要求 してい る ものであ る。 ,税務会 計 の目的ぱ, 真 実な課税所 得 を確 定 す るこ とによ り, 租税法 を媒 介 に成立す る国民 の公平 な租税 債務 を確 定 し, もっ て国家 と国民 との租税利 害 を調 整す るこ とにあ る。 この課 税所得確 定 の税務会計 行為 を税務会計 の操 作 的機 能 とし て捉 え るこ とがで き る。税務会 計 の操 作的機 能ぱ,税務 会計 認識, 税務会計測定 お よび税務会計 伝達 の3 つの機 能か ら成 り立 つ。 税務会 計認 識 とは, 特定 の租 税現 象 に対 して実質的事 実関係 に基づ き租 税 負担能力 のあ る所得で あ るか否 か を認識 し, もっ て租 税法若 し くは税務会 計 原 則 にその事 実を当てぱ める認識プ ロ セスを意味 す る。 税務会計 測定 とは, 課 税所得 の金額的確定 を意味 し, 具体 的 にぱ租税法若 し くは公正処理基 準 に よ る計算式 による。税務会計 伝達 とは,納 税 者が国家 に対 し て申告納 税制 に 基 づ き確定申 告を提出す るこ とを意味 す る。 こ れら税務会計 行為プ ロセ スの 出発点 とな るのが税務会 計認 識で あ る。 この税務会計 認識 と租 税法 の事 実認 定 とが どの よ うな関係 にあ り,真 実 な課税所 得 の確定 に とっ て税務会 計 認識 がいかに重 要 な働 きをす るか につ い て確 認 す る必要があ る, n .法的事 実認定と税務会 計認識 租税法 によっ て国民 に租税 を課 すた めには, その当該租税 要件 とその法 的 効果 が規 定さ れているこ とが必 要であ る。 したがう て租 税法 適用 にあ たっ て は, 租税法適 用 のための事 実認定 が必 要で あ り, その事 実認定 の中 に課税 要 件事 実が含 まれてい るならば,当該租 税法 の規 定が適用 可能 となる。「実体的 租税法効果 の確 定を現実の もの とす るには, まず, 租税 実体 要件 の意味 が認 識 さ れなければな らない。 すな わち, 法律 要件 の解釈 , したがっ て法 の解 釈 が必要で あ る。 つ ぎに,租 税実体 要件 を充足 す る事 実が 発見 さ れなければ な らーない。 この事実 を租税実体 要件 事実 とい う。 すな わち, 租 税実体要件事 実 の認定が必要で あ る。 そして, その解釈 さ れた租税 実体 要件 にこの認定 さ れ た租税実体要件 事実をあて は める作業 が なさ れなけ れば ならない。」(2) し かし, 課税所 得確 定の ための租税 実体 要件事 実 の認定 は かなり複雑であ る。何故 な ら, 租税 実体法 は法人 税法 第74 条 第1 項 により,確 定した決算 に 基づ き確 定 申告書 を提出 しな け れば な らない としてい る。 これは,法人 税法

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が企業会計に依存するというよりもむしろ,課税所得計算が商法会計に依存 することを宣言した ものであ 乱 その理由は,法人税法 と商法 との法的均衡 性の意識の基 に「法人の最高の意思決定機関であ る株主総会 において承認を 受けた決算を基礎 とすることが,適法かつ的確で信頼性 があ り, かつ,租税 債権に関する法的安定性 も確保されるからであ る。」(3)といわれる。 もちろん商法は自己完結的計算体系を もっ ているわけで ぱないから,商法 第32条第2 項 の「公正なる会計 噴行を斟酌すべし」 という規定を通して,商 法会計は公正 なる企業会計を前提 としているのであ り,法人税法が確定決算 基準を基礎 とするこ とは,当然ながら公正なる企業会計 が法人課税所得確定 にあたうても前提 となっているこ とは疑問の余地がない。 これを確認した も のが,法人税法 第22条 第4 項の「一般に公正妥当 と認 められる会計処理の基 準に従って計算されるもの とする」 という規定であ る。 これを課税所得の確定 という税務会計領域で考 えてみると,特定の租税現 象に対して三重の認識が行われているといえる。 第1 の認識は「企業会計原 則」又は一般に公正妥当と認められる会計基準による認識, 第2 の認識は商 法の計算基準又は商法の法理念を満たす公正な会計 噴行に基づ く認識, 第3 の認識は法人税法の規定又ぱ税法の法理念を満たす一般 に公正妥当 と認めら れる会計処理の基準 による認識であ る。 このように,税務会計認識プロセス は三重の認識構造から成立す るが,租税法の事実認定は課税要件事実が特定 の事実に含まれてい るか否かが判断の中心的要素 となる。 法的事実認定の対象たる過去の取引事実はしだいに不鮮明,不確実になっ 七いくが, そのなかでの租税法的事実認定はかなりの程度の推量が許容され ている。かかる租税事実認定は,真実な課税所得を確定するためにぱ大きな 阻害要因 となっ ていることを知る必要があ る。現 行租税法が予定している事 実認定の許容方法は次のようであ る尹 ① 確実な記憶に基づいた計算によっ て算出する方法。 ② 正確な記録 に基づいた計算によっ て算出する方法。` ③ 不確実な記憶および不正確な記録をたどった推量および推計によって 算出する方法。 ④ 不確実な記憶 または不正確 な記録をたどった推量および推計によって 算出する方法。 ⑤ 共通的な基準を適用した推量および推計によって算出す る方法。

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⑥ 従前の賦 課決定,更 生 ・決定 または納 税申告の 内容 が示 す数値 か らす る推 量お よび推 計 よっ て算 出 する方法。 ⑦ 任 意の推量 お よび推 計 に よっ て算出 す る方法。 これらの事 実認定 は, い わゆ る実額課税 と推計 課税 の問題 で あ るが,推 計 課税 にお いて も,「各 人の担 税力 に応 じた租 税負担 の公平 ・平 等 の実現 とい う 観点 から, 所 得額等 の実額 を補捉 ・測定してなさ れるべ きで あ るこ とが要 請 さ れてい るので あ る。 つ まり課税処分 はい わゆ る『実額 課税 』で なけ れば な らない, とい うこ とであ る。」(5) 申告納 税制度上, 推計 申告・推 計課税が認 め られてい る として も,真 実 な 課税所得 を計 測 し, 適正 な租税 債務の確定 を実現 す るた め には, 税務会 計認 識 が不可欠で あ り, こ こに税務会 計認識・測定・伝達 を通 し て租 税利 害 の調 整 を図る独 自の租税研 究領域 が形成 さ れる必然性 が存在 す る。 Ⅲ。交際費の租 税法的 事実認 定 交際費につ い て は, 租 税特別措 置法 第62条 にお いて次 の よ うに規定 す る。 法 人が昭和57 年4 月1 日か ら平成3 年3 月31 日 まで の間 に開始 す る各事業 年 度 において支 出す る交際 費等 の額 は, 当該事業 年度 の所 得 の金額 の計算上 損 金 の額 に算入 し ない。但 し, 資本又 は出資の金額 が千万 円以 下であ る法 人 に つ いては, 当該交 際 費等の額 が四百万円 に当該 事業 年度 の月 数 を乗 じ てこ れ を十二で 除し て計 算 した金額 を超 え る場合 の その超 える部分 の金額 とし, 当 該事業年度修 了 の 日にお け る資本又 は出 資の金額 が千 万円 を超 えかつ, 五千 万 円以下であ る法人 につ い ては, 当該交際 費等の額 が三百万 円 に当該 事業 年 度 の月数 を乗 じ てこ れを十 二で 除して計算 した金額 を超 え る場合 の その超 え る部分の金額 は損金 の額 に算入 しない(租特措法62 ①)。 すなわち,交 際 費等の支 出額 は法人の資本等 の金額 によっ て3 つ に分類 し, 資本金等 が五 千万 円 を超 え る法 人 につ いては全額損金 の額 に算入 さ れない。 法人の資 本等 の金額 が千万 円 を超 え五 千万円以下で あ る法 人 の交際 費等 の支 出額 は三百万円 が損 金算入 限度額 となる。 さらに, 法人 の資 本等の金額 が千 万円以下であ る法 人 の交際 費等の支出額は四 百万円 が損 金算入 限度額 どなる。 交際費等の法 的定義 に関 し て,同条 第3 項 は次 の ように述 ぺ る。 交際 費等 とは,交 際費,接 待 費, 機 密費 その他 の費用で,法人 が その得意 先, 仕入 先 その他事業 に関係 のあ る者等 に対 す る接 待, 供応, 慰安, 贈答 その他こ れら

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に類 す る行為 の だ昨に支 出す る もの (専 ら従業員 の 慰安 のた めに行 われ る運 動会, 演芸会, 旅行等 のために通 常要す る費用 その他政令で 定 め る費用 を除 く。) をい う(租特措法62 ③)。 ニあ る特定 の支出が租税特別措 置法で ぃ う交際 費等 に該 当す るか否 かは,づ去 的事実 認定 を必要尚とい その事 実認 定の要 件 は, 第土 に事業 に関係 のあ る者 等 に対 す る支 出であ るかどうか, 第2 に支 出の内容 が接待 ,供 応, 慰安, 贈 答 その 他 これ らに類 す る行為の た めに支 出 さ れた もので あ るか どうか, 第3 に明 らか に交 際費等 に該当 しない とい う積 極 的理由 が存在す るか どうかで あ る。 第1 の要件で ぃ う「事業 に関係 のあ る者 等」 とは, 企業 の内 部者及び 外 部者の両 方を指 し,将来 の事業 関係 者 を も含 むか ら, か なり, 広範 囲の者 が これ に該 当す るこ とにな る。 第2 の要件 た る接 待, 供応, 慰安, 贈答 の内容 もこ れ らに限 らず, その他 こ れらに類 す る行為 がす べて含 まれるか ら, これ も広範 囲 の ものが これに該 当す るこ とにな る。 従っ て, 第1 の要件 と第2 の 要件 は範 囲の拡大要件 とはなり えて も範囲 の 限定 要件 とはなっ てい ない。 第3 の要件が この3 つの要件の なかで は限定要 件 となっ ている。 第3 の要件で あ る明 らか に交際 費等 に該当 しない とい う支出 とし て は,租 税特 別措 置法 第62条 第3 項 の括弧 書 きに よ る と①専 ら従 業員の 慰安のために 行 われてい る運動会, 演芸会, 旅 行等 のた め に通 常要す る費用, 租税特別措 置法 施行令 第38 条 の2 によ る②カレ ンダ ー, 手帳, 扇 子, うち わ, 手 ぬぐい その他 これ らに類す る物品 を贈与 す るた めに通 常要 す る費用, ③会議 に関連 して, 茶菓, 弁 当 その他 こ れらに類 す る飲 食物 を供与 す るた めに通 常要す る 費用, ④新 聞, 雑誌等の出版物又 ぱ放送番 組 を編 集 す るた めに行 われる座談 会 その他記事 の収 集のた めに,又 は放送の た めの取 材 に通常要す る費用が例 示 さ れてい る。 ① は福利 厚生 費で あ り, ② は広告 宣伝 費であ:り, ③ は会議 費 であ り④lぱ取 材 費であ るし。 その他,犬明 らかに交際 費等 に該 当しない寄付金, 売上 割戻 七, 情報提供 料, 給与等 は交 際費 か ら除か れるこ とにな る。 この交際 費課税 の立法 趣旨 は,「法人 の支出 し た交 際費 の一部 を損 金の額 に 算 入す るこ とを認 めず, その 限 りにお い て増 税 を図 る もので あ るが↓ 現行 制 度 の本来の趣 旨 は税収 を上 げ よう とす る もので はな く交 際費 を縮減 し 七企業 の内部留保を高 め企業 の体質 を改善 してゆ く狙 いを持つ もめで あ る。」ダ とされ てい るが, この立法趣 旨が現実の税 制上 効 を奏 し ていな い とす れば, 結果的 に増 税効果だ けが残 るこ とに なる。 … ……

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税 務統 計 に よ る と, 交 際 費 支 出 額 は 毎 年 増 加 の 一 途 を辿 り昭和63 年 度 で は4 兆5,503 億 円 に も達 し,その う ち損 金 は不 算 入 に もか か わら ず支 出 さ れた 金 額 は2 兆3,924 億 円 で あ るノ) こ れ は,平 成2 年 の 防衛 費 予 算 を3,910 イ意円 も超 え る金額 で あ り, 明 ら か に交 際 費 課 税 制 度 に問 題 が あ る とい わ な け れば な ら ず , 交際 費 の 法 的 定 義 にお い て も も う少 し 限 定 し て捉 え る必 要 があ る。 税 務 認 定 にお い て, 交 際 費 概 念 が広 い た め本 質 的 に交 際 費で な い もの が交 際 費 と し て 認定 さ れ るヶ− ス も多 い。 こ こ に, 租 税 法 的 事 実 認 定 を 補 完 す る税 務 会 計 認識 の 必 要 性 を 痛感 す る。 Ⅳ。交際費の税務会計認 識 法人税法 第22条 第1 項 は, 各事業 年 度の所 得の金額 は当該事業年度 の益 金 の額 から当該事業年度 の損金 の額 を控 除し た金額であ るとす る。損 金の内容 につ いては, 同条 第3 項で 別段 の定 めがあ る ものを除 き次 に掲げ る金額 とす る, と3 項 目 をあげ る。 ① 当該事業年度 の収益 に係 る売 上 原価, 完 成工 事原価 その他 これらに準 ず る原価 の額 ② 当該 事業年度 の販売 費, 一般 管理 費 その他の費用 の額 ③ 当該 事業年度 の損失 の額で 資本等取 引以 外の取引 に係 る もの 法 人税法上 交際 費に関 す る別段 の定 めが存在 しない から, 交際費支出額 は 租 税法律主義 から法人税法 第22 条 第3 項 第1 号又 は第2 号を通 して損金 と認 識 さ れう るよ しかし, 損金 と認識 さ れ るた めには税務会計上 の認識要件を満 たさなければ ならない。益 金及び損 金 とい う概 念 は課税所 得概念の2 つの構 成 要素であ り,「課税所 得 の積 極 要素 が益 金概 念で あ り,消極 要素が損金概 念 で あ る。プ す なわ ち,課税所 得の価値 増 加分 が益 金概 念を構成 し,課税所得 の 価値減少分 が損金概念を構 成 す る。 こ の損金概 念 は, 所得 課税にお ける応 能 負担性の原理 と密接 に関係 す る。 ところで, 損金の対象 にな るの は別段 の定 めを除 き, 原価, 費用及び損失 で あ る。 こ れらは, 企業会 計上 の概 念であっ て税法固有の概念で はない。 つ まり, 原価, 費用及び損 失 につい て は,企業 会計上あ る特定の認識基準が適 用さ れて既 に認識・測定さ れてい るのであ る。 税務会計 は, こ れら企業会 計 上 認識・測定 さ れた項 目を対 象 に真 実 な課税 所得概 念を確 定す るた めに, 税 務 会計固有の 認識 基準を通 して認識 し,担税力あ る所 得を測定 するのであ る。

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企業 会計 は, 個別 企業 にお ける経済的事実の生 起を会 計的 に認識 し, 測定 し, 伝達す る行為で あ るが,会 計的 に認識・測定・ 伝達 す るた めには, あ る 特定 の会 計ル ール を必要 とす る。 その会計ルール が,会 計 原則又 は会計基準 であ る。 会計 ルール た る会計原則又 は会計基準 によっ て,個 別企業 の貸借対 照表(BalanceSheet) や損益 計算書(lncomeStatement) 等の 財務諸表 が 作成 され る。 こ れら財 務諸表の確定 と取締役 の責任解除 につ いて√ 我が国商 法 ぱ, 取締 役 が毎 決算期 に貸借対照表,損益計算 書, 営業 報 告書, 利益 の処 分又 は損失 の処理 に関 す る議 案及び付属明細書 を作 り( 商281), これ らを定 時 株主 総会 に提出 し て承諾を得な ければ ならない とす る( 商283 ①)。つ まり, 法的 にぱ定時 株主総会 で 承認が得 られた ときに商法で い う計算 書類 が確定 す るこ とにな る。 もっ とも取締 役は, 定時株主総会 に議 案 を提 出 す る7 週間 前 にこれらの書類 を監査役 に提出して監査 を受 けなければな らず(商281 ノ2 ①), 監査役 は監査 報 告書 を4 週間以内 に取締役 に提 出 しなけ れば な らない(商281 ノ3 ①)。 商法 第281条 ノ3 第2 項 は,11項目 に わたっ て監 査報告 書の記 載事項 を例 挙 してい る。主 要 な ものをあ げ る と, 監査の概要, 不実の記 載 があ る ときは そ の旨,法 令及 び定款 に違反 してい るときは その旨,会 計 方針 の変更 の相 当性, 利益又 は損失 の処 理 が会 社財産 の状況 その他の事情 に照 らして著 し く不当 な る ときは その 旨, 会 計方 針の変更 の相 当性,利益 又 は損 失 の処 理 が会 社財産 の状況 その他の 事情 に照 らして著し く不当な るときは その 旨,取 締役 の不正 行為又は法令若 し くは定款 に違反 する事実あ りた るときは その事 実等であ る。 法的 にぱ,かか る監 査役監 査(「株式会 社 の監査等 に関す る商法 の特例 に関 す る法律」第2 条 に よれば, 資本金5 億円以上 又 は負債総 額2 百億 円以上の 株 式会社 にお いて は監 査役監 査の他 に会計監 査人監査 が必 要で あ る。)を受 けた 計算書類 が定時 株主総 会 に提 出さ れ, 定時 株主総会で 承認 さ れた ときに確定 さ れるのであ る。 この確定 した決算を基準 に課税所 得 を計測 し よ う往 す る考 え方が確定決 算基準で あ る。 課税所得の計 測 は確 定決算基準 を前提 とす るか ら, 課税所得 を認識 す るた めには財務諸表 作成プ ロセ スを逆 に辿っ てい く必要があ る。 計 算書類 が確定 され る商法会計 にお け る認識及び測定, 商法会計 の認識 対象 た る企業会計 に お け る財政状 態 及び経営 成績 の認識・測定, 企業 会計 が 対象 とす る経済的事 実の認識 及び測 定を逆 に辿 るこ とにより真 の課税所 得を 認識 し測 定 しなけれ

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ば ならない。 まさ に税務会 計認識 ・測定 は, 三重構 造 におけ る認識プ ロセ ス のフィードバ ック構 造 として理解しなけ ればな らない ので あ る。 交際費の認識 にあ たっ ては,先づ いかな る目的 の た めにい くらの金額 を支 出 したかによ り, 企業会 計 原則又 は企業 仝計基準 の も とに, 交際 費 として認 識 したこ とが適正 て七 費目 になっ てい るが経済的 実質性 か ら判断 して, 交際 費 に該 当 す る と認識 さ れ る場合 も含 まれよ う。 こ れらは,一般 に公正 妥当 と認 め ら れ る企業会 計原 財 又は企業 会計基 準 によっ て判断 さ れなけ ればな らない。 資 本金5 億 円以上 又 ぱ負債総額2 百億 円以上 の株式会社 においては, 外部 の公 認会計 士又 は監 査法 人による会 計監 査 を必要 とす るが, それ以外 の会社 にお い ては商法上 の 監査役監 査 によっ て認識及 び測定 の妥 当性 が検証 さ れ るこ とにな る。しかし, こ れらの監査役監 査若 し くは公認会計士監査及 び株主総会 が 有効 に機 能 して いない場合があ( う る。 そのため,真 実な課税所 得を確 定 す るため には, こ れら企業会 計の 認識 ・測 定及 び商法会 計の認識・測 定 さ らに監 査 が正 しく行 われたか否 か を取 引事 実 に即 して検証 しなければ な らない。 こ こに税務会 計 認識及び測定 の特 異性 を見 るこ とがで き る。 すで に明 らか にした ように, 法人税法上交際費 は損金 な ので あ る。 ただ, 租税特別措 置法 に よっ て経過的 に一部又は全部 を損 金不算 入 にしてい るにす ぎ ない。 したがっ て, 税務会 計上 も基 本的 に交際 費は損 金 と認識 さ れる。 問 題 は,企業会 計上 の交際 費認識 と商法会 計上 の交際 費認 識 はい かな るものか というこ とあ る。 両次元で 交際費 と認識 された ものを受 け て, 税務会計上 の 認識基準が適用 さ れ て損金性 の有無 が判断 ぎ れ る。 こ れ らの関 係 を図示 する と次 のようになろ う。 交際費の 税務会計認識プロセス 事実 た る交際 費等 の支 出 ○ - 一 企業会 計認 識 尽 吟 企業会計上交際費 として認識されない(他の費用又は 利益処分) 企業会計上 交際 費 とし て認識 され る

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乃 □ 垂 垂五回回 遊口 吟 商法会計上交際費 として認識されな1 (利 益処分又 は 0 会社非負担) 商法会計上交際費として認識される ひ[ 回亘玉万屋遍] 吟│税務会計上損金性が認 められない( 利益積立金の減少 ひ 要因) 税務会計上損金性が認 められる 交際費等 一損金算入限度額あ り ∩ ,。 他の科目一広告宣伝費, 福利厚生費,会議費,給料等 税 務会計 認識 は,企業会 計 認識 と商法会 計 認識 におい て, 正 しい認識基 準 が適 用 されて適正 に判断 さ れてい るこ とを前提 にす る。 す なわち, 企業 会 計 認識 において交際 費 と認識 さ れた支 出, さ ら に商法会計 認識 を通七て交際 費 と認識 さ れた支出 のみが, 本来 税務会 計認識 の認識対象 となりうるのであ る。 し かし,特定 の事 実た る支 出 に対 して,企業 会 計上 正し く認識 されたか否 か, 商法会 計上 正 し く認識さ れた か否 かを明 らか にす るこ とは, 税務会計認識 を 正 し く行 なうために きわめて重要で あ る。 企業 会計 の目的 は, 収 入及び支 出 を正確 に記録 し, 正確 な記録 に基づ い て 期 間損益 を適正 に測 定・伝達 す るこ こにあ る。 あ る支 出が行 われた場合, そ の支 出 は会計上の記録 対象 に はな るが, その支出 が会社 の負担 となる支出で あ るか否か につ いての積 極的 規制 ルー ル若 し くは判断 認識基準 を もち合 わせ ていないノこの点,商法 会計 は,配 当可 能利益(商290)制限規定 を中核 に株 式会社 の財産保全に関す る積 極的 規制 ルー ル を もっ てい る。 す な わち,会社 と取 締役 との関係 は, 委任 に関 す る規定 に従 い善良 な管 理 者の注意義務 が要求さ れ(商254 ③), 取 締 役 は法 令及び 定款 の定 めならび に 総会 の決議 を遵守 し, 会社 の為 に忠 実 に その職務 を遂行 する義務 があ り(商254 ノ3), 取 締役の競業避 止義務 (商264 ), 取締役 と会 社間の利益相 反取 引 の禁止(商265)等の規定 があ る。した がっ て,取締役 が作成す る計算 書類 に は不実の記 載があっ てぱ ならず, 貸 借対照表 及び損益計 算書は法令及 び定款 に従 い, 会社 の財産及び損益 の状況 を正 し く示 す もので なければな らない。 取 締 役が上記 の善良 な る管 理者 の注意 義務 若 しぐは忠 実義務 を怠っ た り,

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違法 配当 又は利益供 与禁止 規定 に違反 し て会 社 財産 を不 当 に減 少させた とき は,会社 に対 し損害賠 償責任 が生じ (商266 ),6 ヵ 月前 より引 続 き株式 を有 す る株主 は会 社 に対 して取締役 の責任 を追求 す る訴 の提 起 を請求 す るこ とが で きる(商267 )。 交際費 とし て計上 された支出 が商法会 計 認識上 費用 性 がな い と判断 さ れれ ば, それは利益 処分であ るか又 はかか る支 出 を会 社 が負担 すべ きいかな る理 由 も存在 しな いかのどちらかであ ろ う。 利益 処分 として処理 す るた めには, 定時 株主総 会で の承認が必要であ る。 株主総会 で利益 処分 が否 認さ れれば, 会社 が負 担すべ き正 当な理由が存在 しない こ とにな り, こ の交際 費支出相 当 額 ぱ取締役 が会社 に弁 済し なければ な らな い。 交際費 とし て計上 さ れた支 出 に対 して税務会計 認識 を必要 とす る理由 は, 真実 な課税所 得確定上損金1生が認 められ るか否 か を判断 す るこ とにあ るノ 損 金性 があ るか否 かは,課税さ れ る所得 を認定 す る際 に価値 減少 た る費肝 匯が, 一般 に認 めら れ る企業 会計基準上 あ るい は商法会計上 是 認 さ れうるか ど うか (公平性 ),事 実認定 を通 して収益 と費用の 実質的対 応関 係 がみ られるか どう か(経済的 実費 陛).担税力あ る真 実な所 得 を確 定 す る にあ たっ て,当該支出 が純 資産 増加 の消極要因 として認識 さ れうるか ど うか (応 能負 担性 )等の要 件 を満た すか否 か によっ て判断さ れる。 問題は, 資本 金5 千万円を超 える会社 に とっ て交 際費 等 と認定 さ れるこ と は, その認定 額 がすべて課税さ れる ところか ら, 交際 費等 と認定 さ れるこ と は損金性 が ない の と同様であ るかの ような錯 覚 を与 えてし まうこ とであ る。 税務会計 認識 にお いては,3 つの認識要件 を満 たす こ とに より損金 院が認め られる と判 断 さ れれば,次 に当該支 出 に適合 す る科 目を確定 し,交際費等 と 認識 さ れれば租 税特別措 置法 第62条 を適用 す るこ とにな る。 もし,損金性 が 認 め られな いので あ れば, それは交際 費等 に該 当す る余地 はな く,利益積立 金 の減少 た る社外流 出 として認識 さ れるこ とにな る。租 税判例 及 び税務署の 判断 にお いて も,損 金性 がないから交際 費等 に該 当 す る とい う考 え方がみ ら れるが, それは明 らか に税務会 計認識 の独 自の認識プ ロ セスを意識 していな いた めにお こ る誤 りで あ る。 以 下,代 表 的 な3 つ の判例 を通 して, 税務 会 計 認識基 準た る「実質主義」 が どのよ うに適 用さ れ判断 さ れるべ きかを詳細 に検 討 してみ よう。

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V. 交際費租税判 例の 税務 会計的 研究1. 遊覧船就 航 のた めのレ セプ ション事件 こ の事件 は, 長年 引揚船 として使 用さ れていた船 を遊覧船 として就航 させ るにあ たり開催さ れたレ セプ ション のため に支 出さ れた 費用 が, 広 告 宣伝 費 で あっ て交際 費等 には該 当し ない とされた事例で あ る丿 (1) 原告の 請求原 因 原告(芽(洋郵船 株式会 社) は海 運業 を営 む ものであ るが, 昭 和34 年7 月1 日麹町 税務署長 に対 し, 前事業 年 度の法 人税につ き欠損金54 万7,400 円 と確 定 申告 を七√さ らに,同 年8 月12 日欠損 金17万1,900 円 と修正 申告 を した。こ れ に対 し,同 税務署 長 は昭 和35 年3 月1 日原告の所 得額を600万4,200 円 と更 正 し た。 原告は, この更 正処 分 を不服 として同年3 月30 日東 京国 税 局に審査 請 求した ところ, 東京国税 局は同年10 月19 日更正処分のうち所得 金額574 万5,000 円を超 える部分 を取 消 す旨 の審査決 定 をした。 この審査決定 を不服 とし て, 原 告は東 京地方裁判所 に提訴 した, この事 件 の争点 は, 原告 が長年引揚船 とし て使用さ れていた船 を豪華 な遊覧 船 とし て 就航 させ るにあた り開催 したレ セプ ション関係費 が, 交 際費 なの か又 は広 告 宣伝費 なのかであ る。 税]務署 及 び国税 局はこの支 出 を交際 費 として認定 し, 原告は広告 宣伝 費で あ る と主 張 す る。 (2) 原告の主張 審査決定 によれば, 被 告 は, 原 告が損金 に計上 したレ セプ ション関係 費合 計495 万8'7'">Q円 を交際 費 として認 定し, 交際 費の損 金算入限度額 を超 える も の として損金算入 を否認 し てい る。 し かしながら, このレセプ ション関係 費 は, 引揚船 か ら遊覧船 に模 様替 えした興 安丸 を晴 海海岸 にけい船 し, その船 体お よび船 内を一 般 の観覧 に供 す るこ とによっ て遊覧船 として宣伝 す る目的 で 支出さ れた もので あ る。広 告 宣伝 は, 通常不特定多数人 を対 象 とす るが, 不特 定で あ るこ とは本 質的 な要件で はな く,主 として宣伝的効果 を意図 して なさ れる ものであ れば, 特定人 を対 象 とす る場合であっ て も差 し支 えない と 解 され る。 本件レ セプ ション関 係 費は, 前述 のご とく主 として宣伝的 効果 を 意図 して支出さ れた もので あ るか ら広告 宣伝 費 とい うべ きで あ る。 (3) 被 告(東京国税 局) の答弁 な らび に主張 法 の「得意 先, 仕 入先 その他事業 に関係 あ る者」 とは, 現 に事業 に関係あ る者だ けで な く, 将来事業 に関係 のあ るべ き者を も包含 す る もの と解 するの

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が相 当であ り, 原告 がレセプ ション に招 待 した人 た ちが将来 原告の事業 に関 係 のあ るべ き者 に該当す るこ とはい う まで もな い。 本件レ セプ ション関係費 は, 昭和29 年5 月19 日付 国税庁長官通達 第25項 が 交 際費 として例示 してい る新 造船 の進水式, 新 築家屋 等の起工 式 や落成式 等 に朝 野の名士 その他事業関係 者 を招 待 す る費用 に該 当す る もの というべ きで あ る。「不特 定多 数の者」とぱ,抽 選 にあ たっ て金 品 を もらっ た り,旅 行,観 劇 等 に招待 さ れる者 を指 すので あっ て, 本件 レ セプ ション関係 費 に係 る招待 客 のご ときはこ れに含 まれない趣 旨で あ る。 原告は, ヘルプ ボー イ式場手 伝代, 宴席 設置代, オデン仕入代 を除いた そ の余 の合計325万8,260 円は来 客 の供 応, 飲食 等 に供 した もので ないから, 交 際費 として損金算 入を否 認す るのは失 当で あ る と主張 す る。しかし,「交際費」 とは直接 の支 出費であ ると間接 の支 出費で あ る とを問 わない ところ,原告主 張 の各費用 は, いず れ もレ セプ ションを行 うため に必要 な費 用で 得意先等 を 接 待 するために間接 に支出 した もので あ るか ら,交 際費であ る とい うべ きで あ る。 (4) 判決 理由 法でぃ う「交際 費」 とい うた め には, 少 な くて も次 の要件 を具備 してい る こ とを必要 とする。 第一 は,法 人 の事業 経 費 が「事業 に関係 のあ る者」 に対 し て支出さ れた もので なければ ならな い とい うこ とであ る。 もとよ り, ここ にい う「事業 に関係 のあ る者」 とは,近 い将 来事業 と関係 を もつ にいた るべ き者 を も含 み, こ れを除外 す る合 理的 理由 は ないが, だ から といっ て,不特 定多 数の者 まで含 む もので はない こ とは立 法趣 旨に徴 して も明 らかであ る。 第二 は,「接待,供応,慰安,贈 答」等企業 活動 にお け る交際 を目的 とする も のであっ て, 商品,製品等 の広 告 宣伝 を目的 とする もので はない とい うこ と で あ る。 もっ ともこの両 目的 は相 排 斥 す る絶 対 的 な もので はな く, 究極 的 に はいず れ も企業利 益 に貢献 す るこ とは歪 めな い ところで あ るから,現 実の支 出 心ついて は, その主 た る目的 が その いず れに存 す るか によっ て当該経 費の 性 質 を決定 すべ きであ る。 第三 は, 支 出金額 が比較 的高額で あ る というこ と で あ り, この こ とは,法 が「交際 費」 か ら除外 す る もの として挙げ ている費 目の性質 につ い て徴 して明 らかであ る。 い ま, 本件 につ いてこ れをみ るに, 本件ド セプ ション関係費 は, 原告会 社 が興 安丸を遊覧船 として使用 す るにあ た り, それが永年引 揚船 に使用さ れて

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いた関係で, 一 般 に は粗末 な引揚船 の印象 が強い ところ か ら, かか る印象を 払拭 し, 面 目一 新 した容姿 を公衆の観覧 に供 す るこ とに よっ て顧 客を吸収甘 ん とす る意図 の もとに支 出さ れた事業 経費で あ る。 接 待客の選定 にあ たっ てぱ, 東京都お よび その近県 居 住の 者で, 階層的 に は興 安丸を団 体利 用 す るにつ き各職 場 におい て決定権 を もつ と推 定 さ れる銀 行,会社,官 庁 の課長以上 の地位 にあ る者を, 公刊 の各 種 名簿類 から抽 出す る方法 によっ て決 定 した こ とは, いず れ も当該者間 に争 いが な く, また, 当 日参観 のために集 まっ た者 も, 招待状 を発送 した1 万5 ・6,000 名を は るかに 超 える約5 万 名 に達 し, 招待状 を もっ ていない者 に対 し て も, バ スの利 用, 船 内の参観, オデン料 理等 の飲食の供応, ショルダ ーバ ッグの贈答 等すべて 招待券を もっ てい る者 と同様 の接 待を した ものであ る。 なお, 本件レ セプ ション関係 費ぱ, 興安丸 を遊覧船 とし て就航 せ し めるに あ た り, それを 公衆の観覧 に供 す るこ とによっ て広 い観 客層 を獲 得 せんこ と を目的 とし, 且つ その対 象者 も,事業 に関係のあ る者の みに限定 さ れ るこ と なく,一一般大 衆 に も及 んだ とい う ものて七 披露の開 催に必要 な もの又 は広 告宣伝 を効果 な らしめる もの, ない しは, そ の単価の点 か らみて社会通 念上 参観者 に対 す る儀 礼の範 囲 を出 ない供 応費で あ る とい うを妨 げ ない ものであ るか ら, 本件 費用は 「交際費」 には該 当 しな い と認 めるの が相 当で あ る。 (5) 本件 にお け る税 務会計認 識 本件 の争点 は, 本件 レ セプ ション関係 費が租税特 別措 置法 第63条 第2 項(現 行第62 条 第3 項 ) に規定 す る交 際費等 に該当す るか否 かであ る。 同条同項 に よ れば, 交際 費等 とは「交際 費,接 待費,機 密費 その他の 費用で, 法人 が, その得意先, 仕 入 先, その他事業 に関係 のあ る者等 に対 す る接 待,供 応, 慰 安,贈答 その他こ れ らに類 す る行為の ために支出 す るもの」と定 められてい る。 この条 文の文 理解釈 からい えば, 費用を問 わず接 待,供 応, 慰 安, 贈答 そ の他 これらに類 す る行為 の為 の支出であ ればすべて交際費 とい うこ とになる。 しか し, 論 理解釈 によ れば明 らか に他 の費目にな る もの は, 交 際 費に含 まれ ないの は当然で あ る。 問題 は法的 実質性 による事 実認定 を どの ように行 うか であ るが, さ らに進 んで 税務会計 認識 たる経済的実質 性 か ら判 断 す る必要 が あ る。 通達 (措 置法 関係通 達62(1ト1 ) に もあ るよ うに, 寄付金, 値引 き及 び割戻 し, 広 告宣伝 費, 福利 厚生 費, 給与等 に該 当す る もの は当然 ながら交

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際 費等 には当 たらな い。 「得意先,仕 入先, その他事業 に関係あ る者」 とは,被 告 の主 張 によれば。 「現 に事業 に関係 のあ る者だ けで な く,将来 事業 に関係 のあ るべ き者 を も包 含 するもの と解 す るのが相 当で あ り, 原告 がレセプ ション に招待 した人達が 将来 原告の事業 に関係のあ るべ き者に該当 するこ とはい う まで もない。」(101とい うが, それは消極的 意味 にお い てであ り,将来事業 に関係 す る者 を除外 す る もので はないが, 積極的 意味 にお いては得意先若 し くは仕 入先 に限定 さ れな い事業関係者, 例 えば資 金の借 入先,貸付先等を指 す もの と解 すべ きで あ る。 将来事業 に関係 す る者 とは近 い将 来 をいうのであっ て, こ れを拡 大解釈 す る と「得意先, 仕 入先, その他事業 に関係あ る者」 は,無 限 の将来 に拡大 さ れ る可 能性 があ り, 国内 は もとよ り世界の不特 定多数 の全て が これに含 まれ る こ とにな る。 そうで は な くて, ここで は交際費等の支出 先 をなん らかの 意味 で 限定してい る もの と解 さ なけ ればな らない。 すな わち「将来 事業 に関係 す る者」 とは,近 い将来 に限定 され る ものであ り, 得意先 及 び仕 入先等 の特定 の事業関係者 に限定 さ れ るべ きであ り, 不特定 多数をこ こ に含 めら れないの は当然であ る。 また,被告 は同法施 行令 第39 条 (現行租税特別措 置法 施 行令 第38 条 の2 ) に規定する交際 費除外事 項 に,「本件レ セプ ション関係 費 のご とき費用 ぱ含 ま れていない丿 と主 張 す るが,同 施行令でぃ う「カレンダ ー, 手帳 ,扇子, う ちわ,手ぬぐ い その他こ れら に類 す る物 品を贈与 す るた め に通 常要 す る費用」 とは,広告宣 伝費 に該当 す る ものは交際 費か ら除外 すべ きこ とを意味 し,「会 議 に関連 して, 茶菓,弁 当 その他 こ れらに類 す る飲食物 を供 与 するため に通 常要 する費用」 とは会議 費で あ り,会議 費ぱ交際費 から除 外 すべ きこ とを意 味 し,「新 聞,雑 誌等 の出版 物又 は放送 番組を編 集 するため に行 われる座談会 その他記事 の収 集 のた めに,又 は放送 のための取材 に通常要 す る費 用」とは, 編 集会議 費又 は取 材 費が交際 費か ら除外 され るべ きこ とを規 定 した もので あ り, 税務会 計上 の理論的 解釈 としてぱ, これらの費用す なわ ち実質的 に他の 費用 とすべ きこ とが明 らか な費目 につ いては交際費 から除外 すべ きこ とを規 定 した もの と解 さ れなけ れば な らない。 従っ て, 被告 のい う当 該レセプ ショ ン関係費が同施 行令 に含 まれてい ないから交際費 に該当 す る とい う解釈はあ まりにも形式 す ぎ る もので あ り, 税務会 計理論上 かか る判断 認識 を容認 す る わけにはいかな い。

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さ ら に被 告 は,昭和29 年5 月19 日付国税 庁長官 通達 第25項( 現行租税特別 措 置法 関係通 達62(1ト12(1)) が交 際 費 として例 示 してい る「新造船 の進水式, 新築家屋 等の 起工式 や落成式等 の朝 野の 名士 その 他事業 関係者 を招待す る費 用 に該 当す る もの というべ きであ る。ノ と主 張 す るが,進水式 とは新 し く建 造 七 だ船 を造船 台 から滑 らせて水上 に浮 かば せ るこ とをい うから, 本件 の興 安 丸を遊覧船 として就航 さ せるにあ た り開催 され たレ セプ ション を進水式 とは い えず,まし て起工式 や落成式で ない こ とは明 らかであ る。しかし,一 歩譲っ てこ れに類 す るレ セプ ションであ り, 朝 野 の名士 その他事業 関係 者を招待 す る費用 に該 当 す る として も, これが直 ちに交際 費 になる わけで はない。 進水 式, 起工 式及 び落成式で あっ て も, 通 常要 する費用 は交際費 に含 まれない と 解す べ きで あ るからであ る。 その場合 には通 常要 す る費用額 の限度を状 況 に 応 じ て実質的 に判断 しなければ ならな い。 判示 理 由 に もあ る とお り,接 待客 の選定 は「東 京都及 び その近県 居住の者 で, 階層的 には興 安丸 を団体利 用 す るにつ き, 各職場 にお いて決 定権 を持つ と推 定さ れ る銀 行, 会社, 官公 庁の課 長以 上 の地 位 にあ る者 を√公 刊の各種 名簿 か ら抽 出す る方法 によっ て決 定 した こ とは, いず れ も, 当事者 間に争 い が な く」(13)とあ る ところか ら・ これ らの抽 出方法 によ る接 待客の選定 は,あ る 程度無差 別で あ り将来 の顧客 にな るこ とが類 推 さ れ るとして も, これを もっ て直 ちに「得 意先, 仕入 先, その 他事業 に関係あ る者」 に該当す る と判断 す るこ とは適切 で ない。 また, 当 日のレ セプ ション は, 新 聞 に も広 告 を出して お り その結果 , 当日参加 した者 は招 待状 発送者1 万5 ・6 千名を はるかに超 え る約5 万 名で あ り, 招待状を持っ てい ない者 に対 し て も招待状 を持っ てい る 者 と同様 の接 待 をしてい る。 以上 の こ とか ら, 本 件のレ セプ ション関係費は 明 らかに広 告宣伝 費の意味あ いの ほうが濃厚 とい える。 さ らに,本 件レ セプ ション 関係 費の金 額の適 正性 につい て,「披 露の開催に 必要 な もの又 は広告 宣伝 を効果 な らしめ る もの, ないし は, その単価の点 か らみて社会 通念上参観者 に対 す る儀礼 の範 囲 を出 ない供応費であ るというを 妨 げ ない もので あ る」(“)とい う裁判所 の判断 を受 け入 れれば・本件 における交 際費に該当す るとい う被告の主張 ぱ相 当性 に欠 ける といわなければ ならない。 2 。 法 人税更正処分等取 消請求事 件 この事件 は, 会社が役員及 び従業 員 の忘年 会, 飲食代 金等の費用 として支

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出 し た金 員 が, 租 税特 別 措 置 法 第62 条 第4 項 (現 行 同 法 第62 条 第3 項 ) 所 定 の 交 際 費 等 に 当 た る とさ れた 事例 で あ る謬 剛 原 告 の 請 求 原因 原 告( 株式 会 社 イン タ ー イメ ー ジ)は 広 告業 を営 む青 色 申 告 法 人 で あ るが, 昭 和47 年6 月10 日 か ら同48 年5 月31 日 まで の 第1 事 業 年 度 の確 定 申 告 を同48 年7 月24 日 に欠 損 金 額492,148 円 で 提 出 した とこ ろ, 同49 年12 月27 日税 務 署 の 更 正 を受 け 課 税 所 得31,123 円 と認 定 さ れ た。 こ れ に対 し 原 告 は 国 税 不 服 審 判 所 に 審査 請求 を し, 審判 所 の裁 決 に よ る と欠 損 金 額 は19,673 円 と認 定 さ れ た。 さ ら に, 原 告 の昭 和48 年6 月1 日 か ら同49 年5 月31 日 まで の 第2 事業 年 度 につ い て 同49 年7 月23 日, 原 告 は14,074,233 円 の 確 定 申 告 を提 出 した が, こ れ に対 し て税 務 署 は同52 年6 月29 日課 税所 得22,277,022 円 と更 正 し, 過 少 申 告 過 算 税162,600 円 を 課 し た。 し こ れ ら一 連 の 各更 正 に対 し て, 原 告 は いづ れ も所 得 を 過 大 に認 定 し た もの で あ るか ら違 法 で あ り, か か る違法 な更 正 を 前 提 とし た 本 件 決 定 も違 法 で あ る とし て取 消 を求 め る訴 を提 起 し た 。 本 件 の 争 点 は, 会 社 が役 員 及 び従 業 員 の為 に 負 担 し た 支 出 額 が, 課 税上 ど こ まで 損 金 とし て 認 定 すべ きかで あ る。 (2) 被 告 ( 税務 署 ) の主 張 ① 原 告 の 第1 事業 年 度 の欠 損 金 額 は19,673 円, 第2 事業 年 度 の所 得 金額 は23,006,627 円 で あ る か ら, こ の 金 額 の 範 囲 内 で さ れた 本 件 各 更 正 は適 法 で あ り, 従 っ て 第2 事業 年 度 の 第3 次 更 正 を 前 提 とす る本 件 決 定 も適 法 で あ る。 (第1 事 業 年 度 ) 申告欠損金額492,148 円 地代家 賃中損 金 と認め られない もの337,600 円 交際費等 の損金不算入額134,875 円 (差引) 欠損金額19,673 円 ② 福利厚生 費 とは, おお むね一 律 に社 内 におい て供 与さ れる通 常の飲 食 に要 する費用, お よび従業員 の親 族等 の慶 弔,禍 福 に際 し一定 の基 準に従っ て支給さ れる金品 に要す る費用等 をい う もの と解 さ れてい るから, 社内で の 飲 食, す なわち事務 室等実際 に従業員 が法人 の業 務 に従事 してい る場所で 行 なう飲 食のみが通 常要 す る費用 としての福 利厚生 費 にあ たる。 したがっ て, 従業員 の慰 安等のた めに社外の飲 食店 等で行 な う宴会等 に要す る費用 は,個々

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の 会 社 の 立 地 条 件 等 を 考 慮 す る こ と な く 一 律 に 交 際 費 に 該 当 す る も の と 解 す べ き で あ る 。 ③ 原 告 の 第2 事 業 年 度 申 告 所 得 金 額14,074,233 円 役 員 報 酬 中 役 員 賞 与 に 該 当 す る も の3,940,000 円 地 代 家 賃 申 損 金 と 認 め ら れ な い も の4,004,000 円 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 額515,919 円 繰 越 欠 損 金 過 大 計 上 分472,475 円 ( 合 計 ) 所 得 金 額23,006,627 円 原 告 は , 第2 事 業 年 度 に お け る 交 際 費 等 の 額 を8,975,992 円 , 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 額 を4,651,901 円 と 計 算 し て 法 人 税 の 確 定 申 告 を し た 。 し か し な が ら , 損 金 不 算 入 額 を 算 出 す る と5,167,820 円 と な る か ら , そ の 差 額515,919 円 を 申 告 所 得 金 額 に 加 算 す べ き で あ る 。 そ の 詳 細 は 次 の と お り で あ る 。 ① 原 告 が 会 議 費 と し て 損 金 経 理 し た 金 額 の う ち に , 交 際 費 等 の 額34,545 円 が 含 ま れ て い た 。 こ れ は , 役 員 及 び 一一 部 の 従 業 員 が 社 外 に お い て 酒 類 を 伴 う 飲 食 を し た 費 用 で あ っ て 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 八 ∼ ・ 凹 −・ ミ い。L-.J 。 − 。 回 会 議 費 と し て 損 金 経 理 し て い た 金 額 は , 原 告 の 役 員 及 び 一 部 従 業 員 が 社 外 に お い て 酒 類 を 伴 う 飲 食 を し た 費 用 で あ る か ら, 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 ⑤ 原 告 が 交 通 費 と し て 損 金 経 理 し て い た 金 額 の う ち , 原 告 の 役 員 或 い は 従 業 員 が 銀 座 に お い て 深 夜 飲 食 し た 後 の 帰 宅 費 用 と し て の 交 通 費 は 交 際 費 等 に 該 当 し , ま た 原 告 の 関 与 税 理 士 を 社 外 に お い て 接 待 し た 後 の 同 人 の 帰 宅 費 用 た る 交 通 費 も 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 し ⑤ 福 利 厚 生 費 と し て 損 金 経 理 し て い た 申 に , 原 告 の 役 員 及 び 一 部 従 業 員 の 社 外 に お け る 酒 類 を 伴 う 飲 食 費 用 が 含 ま れ て い た が , そ れ ぱ 交 際 費 等 に 該 当 す る も の で あ る 。 (3 ) 原 告 の 反 論 \ ① 交 際 費 等 と は , 法 人 の 外 部 の 者 に 対 す る 接 待 , 供 応 等 の た め に 要 し た 費 用 で あ り , 法 人 の 内 部 の 者 は 法 人 の 事 業 に 関 係 の か る 者 等 に あ た ら な い か ら , そ れ ら の 者 に 対 す る 接 待 , 供 応 等 の た め に 支 出 さ れ た 費 用 は 交 際 費 等 に 該 当 し な い 。 ② 仮 に , 法 人 の 内 部 の 者 に 対 す る 接 待 , 供 応 等 と 同 種 の 行 為 の た め に 支

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出 さ れた費 用 が 交 際 費 等 に 該 当 す るこ とがあ る とし て も, 社 外 で 行 わ れ た 忘 年 会 の 費用 ( 出 席 者 は 約15 名 ), 忘 年 会 の二 次 会 の 費 用 ( 出 席 者 は14 名 ), 社 外 で 行 わ れた 御 用 納 め の 宴 会 の 費 用(出 席 者 は 約15 名), 社 外 で 行 わ れた 会 社 創 立 記念 日の 社 員 慰 労 会 の 費 用 等 , い ず れ も宴会 に通 常 要 す る費 用 と し て交 際 費等 に該 当 し な い もので あ る。 ③ 被 告 が 交 際 費 等 に該 当 す る とし た もの の な か には, 原 告 の 役 員 或 い は 従業 員 の残 業 或 い は 休 日 出 勤 の 際 の 食 事 代 が 含 ま れて い る が, 原 告 は残 業 手 当 を 支 給 す る代 わ り に食 事 代 を負 担 す る こ とに し て い た の で , こ の 食 事 代 は 交 際 費等 に該 当 し な い。 ④ 被 告 は, 社 外 で 行 わ れ た宴 会 等 の 費 用 は交 際 費 等 に該 当 す る と主 張 す るが, 原 告 の 立 地 条 件 , 福 利 厚 生 設備 等 を考 慮 す るこ とな く, 社 内 で 飲 食 の で きない 原 告 に右 基 準 を適 用 す るこ とぱ不 当 で あ る。 ⑤ 原 告 は, 日 中 の業 務 及 び残 業 後 の 帰 宅 に はハ イヤ ー を利 用 す るこ とを 認 め てい た ので , 帰 宅 費 用 が 交 際 費等 に該 当 し な い こ と は い う まで もな い 。 被 告 は, 飲 食 後 の 帰 宅 費 用 は 交 際 費 等 に該 当 す る とい うが, 帰 宅 前 の飲 食 の 有 無 によっ て その 経 費 の性 格 が か わ る もので は な い。 (4) 被 告 の 再 反 論 原 告 は,「 事 業 に関 係 の あ る者 等 」の範 囲 に従 業 員 が 含 ま れ な い と主 張 す る が, 特定 の支 出 の み を交 際 費 等 に該 当 し な い 旨 の規 定 (租 特 措 法62 ③ ) か ら 明 ら かな よ う に,「 事業 に関 係 あ る者 等 」に従業 員 が含 ま れ る こ とを 当 然 の前 提 として い るの で あ っ て, 原 告 の主 張 は 失 当 で あ る。 (5ト 判 決 理 由 一 第1 事業 年 度 ① 銀 座 ア ス タ ーで 行 わ れた 忘 年 会 の 費 用, サ ロ ン ・ タ カ ナ ワ で 行 わ れ た 忘年 会2 次 会 の 費 用 に つ い て は, 当時 給与 の 支 払 い を受 け て い た 者 は代 表 取 締 役 外10 名 で あ っ た と認 め ら れ る か ら, 忘年 会 には 同 人 数 程 度 の 者 が 出 席 し た もの と推 定 さ れ, また2 次 会 の 出 席 者 は!O 名で あ っ た と認 め ら れ る か ら,1 人 あ た り費 用 は 合 計 約9,000 円 余 とな る。こ れ は,一 般 に福 利 厚 生 費 とし て 認 め ら れ る範 囲 を超 え て い る と解 す るの が 相 当で あ る か ら, 交 際 費 等 に該 当 す る。 ② ホ テル ニ ュ ― オ ータ ニ で 行 わ れた 御 用 納 め の仝 の 費 用 は,1 人 当 り約2,460 円で あ り, 一 般 に福利 厚 生 費 とし て 認 め られ る範 囲 を超 え て い る と解 す る の が相 当で あ る か ら, 交 際 費 等 に該 当 す る。

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③ 社 外 で 行 わ れ た 会 社 創 立 記 念 パ ー テ ィ の 費 用 は , 代 表 取 締 役 国 安 義 朗 外13 名 で1 人 当 り 約2,700 円 と な る 。 こ の 金 額 は , 一 般 に 福 利 厚 生 費 と し て 認 め ら れ る 範 囲 を 超 え て い る と 解 さ れ る の で 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 ① 昭 和47 年11 月21 日 に2 名 の 飲 食 費 用11,440 円 と 同 月22 日 に2 名 の 飲 食 費 用11,130 円 に つ い て は , 場 所 , 金 額 か ら み て 通 常 の 食 事 の 限 度 を 超 え て い る と 認 め ら れ る の が 相 当 で あ る か ら , 交 際 費 等 に 該 当 す る 。(6) 判 決 理 由 一 第2 事 業 年 度 ① 第2 事 業 年 度 に お い て , 原 告 が 諸 会 費 と し て 計 上 し て い た 金 額 で , 昭 和48 年10 月11 日 の ろ く さ ん 亭 で の 費 用 額10,340 円 及 び10 月24 日 の サ パ ー ク ラ ブ ・ ノ ン サ ッ チ で の 費 用 額5,445 円 は , い づ れ も 諸 会 費 等 の 名 目 で , 負 担 す べ き 通 常 の 食 事 の 程 度 を 超 え て い る と 認 め る の が 相 当 で あ る か ら 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 ② 原 告 が 会 議 費 の 名 目 で 計 上 し て い た な か に , レ ス ト ラ ン ・ キ ャ デ ィ に お い て 飲 食 し た 費 用12,840 円O 人 当 り6,420 円) , 従 業 員 慰 労 の た め の パ ブ レ ス ト ラ ン ・ ダ ン ケ で 支 出 し た 費 用18,634 円(1 人 当 り2,662 円), 新 入 社 員 の 入 社 歓 迎 会 を 赤 坂 の 東 カ ン 大 飯 店 で 行 っ た 際 の 費 用 で69,000 円(1 人 当 り3,833 円), こ れ ら の 支 出 は と も に 会 議 費 と し て の 費 用 負 担 を 相 当 と す る 程 度S .S.。 。_。 ● ・J ゝ・-j-- _ ・=w-ゝ − ●= ・ ・ ● _ ●=J.k ・ − 。 ,ゝ 鯵w- 。。=_- 。丿,( 料 埋 飲 貨 税 が 課 さ れ る1,200 円j を ’超 え た も の と 認 め ら れ る の で 交 際 費 等 に 該 当 す る 。 し / ③ こ の 会 議 費 の 中 に , 昭 和49 年5 月8 日 に5 人 が パ ブ レ ス ト ラ ン ・ ダ ン ヶ で 飲 食 を し た 費 用4,600 円 が あ り ,1 人 当 り920 円 に し か 過 ぎ な い こ と が 認 め ら れ る が , 飲 食 の 場 所 , 飲 酒 を 伴 っ て い る こ と か ら , 会 議 に 関 連 し て 生 じ た 費 用 で あ る と ぱ 認 め ら れ な い の み な ら ず , 当 該 飲 食 が ど の よ う な 趣 旨 の も の で あ る か を 明 確 に 認 定 す る に 足 り る 証 拠 は な い か ら , 交 際 費 等 で あ る と 認 め る の が 相 当 で あ る 。 の 原 告 の 幸 張 に よ れ ば^ 狗 業 或 。い ぱ 抜 目 出 勤 に 際 \ ダ の 食 虫 で あh 福 創 ぐ^ノ μお│a ゛ノ 乙7 以: ≪一 ふA し¥cヽ,7 しぺ フに 邨--" 万¥= ヽI'lv 口l ・4 ユ劣S-│ り「ヽ│し│'.^ ノ 七『^K. \μノ ソIM ? ¶』 厚 生 費 で あ る と さ れ る 支 出 の な か に , ダ ン ヶ 支 払 分10,560 円(1 人 当 り2,640 円), 青 山 の レ ス ト ラ ン あ お し ま で の 支 払 分9,130 円(1 人 当 り1,826 円) 。 世 界 貿 易 会 館 の レ ス ト ラ ン ・ プ ル ニ エ で の 飲 食 費8,040 円(1 人 当 り2,680 円) , ダ ン ケ 支 払 分11,555 円(1 人 当 り5,777 円), 高 輪 プ リ ン ス ホ テ ル 支 払 分5,580 円(1 人 当 り2,790 円) 等 が 含 ま れ て い る も 法 人 が 負 担 す べ き 通 常 の 食 事 の 程 度 を 超 え て い る も の と 認 め る の が 相 当 で あ る 。 従 っ て 交

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際費等 に該 当 す る。 ⑤ 退職社 員 の送別会 の費 用48,510 円 につ いて は, 当時 の従業員 数は18 名 で あ るから,仮 に全員 が出席 した として も,1 人 当 りの 費用 は2,700 円 弱 とな り,法人 が福利 厚生 費 として負担 す るのを相 当 とす る程 度 を超 えてい ると認 めら れるから交 際 費等 に該当 する・。 ⑥ 原告が交 通 費 として損金 経理 していたなか に, 役員 或 いは従業 員 が遅 くまで飲食を した後 の帰宅 費用が含 まれてい る。 原告 は従業 員或 いは役員 の 残業後 の帰宅 費用で あ るとい うが, 乗車 経由 が すべて銀 座 か ら六本木,目黒, 赤坂,三鷹 を経由 している ところ か ら,残業 後 の帰 宅 費用で あ るとい う具体 的 な立証が なさ れな い以上,上 記 認定 を履す こ とは出来 ない。 仮 に飲食費 が交際 費 に該当す るとす るならば, この交 通費 ぱ交際費 に伴 な う支出 として認定 さ れうる七 , 仮 に飲食 が自己の遊興 の た めにな された もの であ るな らば会社 が その帰宅 費用を負担 するなん らの理由 も存在 しない。(7) 本件 にお け る税務会計認識 税務会 計 の目的 は, 課税適状 にあ る所得 を正 確 に把握 す るこ とで あ る。 課 税所得を正 確 に把握 す るた めには, 課税所得 の積 極的 要 素た る益金 と消極 的 要素た る損金 を認識 し, 測定 し, 伝達 しなけ れば なら ない。本 来 ,企業会計 の認識及 び測定 が一般 に公正 妥当 と認 められ る会 計処理 の基 準 によっ て損益 計算 が行 われてい るこ とを前提 とす れば, 課税所 得 の確 定 は確定 決算基準 に 基づ く利 益 の修 正 ・加工 のみに限定さ れ,かな り単純 ・ 明瞭 にな るであ ろ う。 しかし, 現 実 には企業会 計 の認識 及び測定 領域 に税務会 計 認識 及 び測定が 入っ ていか なけ れば, 正 しい課税所得 が計測 さ れ えな い とい う状況 があ る。 本件 の問題 は,交 際費 の税務会計 認識以 前 に,福利 厚生 費,交 通 費,会議 費, 諸会 費等 がい かな る費目で あ り, いかなる支出 に対 し て設定で き る科 目か, さ らに, 営利企業 の費用概念 とは何で あ り, どの よ うに認 識 すべ きかを明確 にす るこ とが重 要で あろ う。 福利 厚生 費 とは,従業員 のた めの福利 厚生 の た めに支 出 す る費目であ り, 健康 保険法 及 び厚生保 険法 等 によ る会社 の負 担分 た る法 定福利 費,従業 員 の た めの病 院, 体 育館, 食堂, 保養 所,社宅等 の維持 ・管 理 のた めの福利厚生 施 設 費, その他従業 員 の健康 診断, 慰安,運動会 , 旅行, 教養 及 び慶弔 等の た めの厚生 費を いい(16)従業 員 の働 ら く物理的, 精神 的環境 整 備 のために支出 す る費目であ る と意義 づ けられ る。

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本件での問題 は, 忘年 会 の費用, 忘年 会2 次仝 の費用, 御用納 めの宴会 の 費用, 会社創立 記念 日の社員 慰労会 の 費用 が福利厚生 費に該当 す るか否 かで あ る。 原告 は,福利 厚生 費 に該 当 す る もので あ り交際費 に該 当し ない として 次 の ように主張 す る。「交際 費等 とは法 人の外部の者 に対 す る接 待, 供応 等 の ために要した費用であ り, 法人 の内 部の 者は法 人の事業 に関係 のあ る者 等 に あ た らないか ら, それ らの 者 に対 す る接 待, 供応等 のた めに支出 さ れた費用 は交際 費等 に該当 しない。/ し か し,租 税特 別措 置法 にいう ところ の「専 ら 従業 員 の慰安 のた めに行 われ る運動 会, 演芸会, 旅行等 のた めに通 常要 す る 費用を除 く」(昭和48 年法 律16 号 によ る改正 前の租税特別措 置法 第63 条 第4 項, 現 在の租税特別措 置法 第62 条 第3 項) とは, 従業 員のた めに通常要 す る費用 は交際費 に含 まれない とい う意味で あ り,通 常要す る費用 を超 えた場合 には 交 際費 に該当 する旨が予 定 さ れて い る。従っ て,「事業 に関係 あ る者等」には, 従業員 も役員 も当然 に含 まれ る と解 さ れる。 かか る解釈 を前提 とす れば, 問題 は係 る支出 が福利厚 生費 なのか交際 費な の か とい うこ とになる。 被告 は, 社 外で 行 われた宴会 の費用 は交際 費 に該 当 す る というが, 社外で行 われた とし て も, それが通 常要 す る支 出額で あ れば 福利 厚生 費に該当す る とい え る。 なぜ な ら, 係 る宴会 によっ て従業 員 どうし 又 は従業 員 と役員 との親睦 を図 るこ とによ り, 従業員の 志気 を高 めよ り良 い 労働環境 を創造 す る要素 も絶 無 とぱい えないか らであ る。 この点地裁 の判 断 によれば,「法人 が従業 員 の慰安 の た めに忘年会等の費用 を負担 した場合,そ れが法人 が社員 の福利厚 生 のた め費用 金額 を負 担す るのが相 当であ る もの と して通 常一般的 に行 われて い る程 度の ものであ る限 りその費用 は交 際費 に該 当しない が, その程 度 を超 えて い る場合 には その費用 は交際費等 に該当す る と解 す るのが相 当で あ る。 そし て, 忘年会 等が右の ような意味 で通 常一 般的 に行 われ てい る程度 の もの か否 かは個 々 の忘年会 等の具体的態様, すな わち 開催 された場所, 出席 者一 人あ た りの費 用, 飲食の内容等 を総合 して判断 す べ きで あっ て, 社 外 で 行 わ れた か 否 か とい うこ とだ けで 判 断 す べ きで は な い。」㈲ と述 べ る。 判示 によれば, 具体的 に検 討 した結果 通 常の忘年会 費用を超 えてお り, 法 人が負担 すべ き福利 厚生 費の範 囲 を超 えて いる と認定 し交際費等 に該当す る と判断 七て い る。事 実認 定の証 拠 書類 別表 二 によれば,昭和47 年12 月21 日に 銀座 ア スターで社員 忘年会 を行 ない その支 出額32,798 円,同 日 その後サ ロン

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タカナワで忘年会 の二 次会 を行 ない68,400 円 が支 出さ れてい る。1 人当た り 約9,000 円 の支出 は,当時の物 価水 準 か らみて明 らかに従業員 の親 睦の た めの 福利厚生 費の枠 を超 えて い る もの とい えよう。 さ らに,忘年 会 か ら8 日後 の12 月29日 に, ホ テルニ ュー オータ ユで 年末 御用納 めを行 ない,29,629 円 を支 出 してい る。 こ れらの支 出額 は, 法 人 の経 理上 費用 として計上 さ れてい るも のであ るが,企業 会計上 これ らは費用 として認識 さ れる もの なので あろ うか。 企業会計上,交 際費 は費用科 目で あ る。一般 に費用認識 は,会 計事 象 に対 す る科 目認識 と金 額認識 を含 む。 金額 認識 は測定 の問題 であ るが, 事 象の 認 識 によっ ては金額 に影 響 を与 えるので 測定 の方法 を も含 む前認識 として金額 認識 が含 まれる。 ところで, 費 用概念 は会 計学上 収益獲 得のた めの価値犠牲 と捉 えられてお り, 当期 の費用支 出 は当期 の収益 と対応 的関連性 が なけ れば ならない。 しか し, こ れは企業 が利 潤獲 得のた めに経済的 合理的 活動 をす る 筈で あ る とい う前提 にたっ て い る。 企業会 計は, かか る経済 合理主 義 に基づ き収 入した価値 増加 と支出 した価値 減少 を正確 に認識 ・測定 す るこ とにあ る か ら,支出 した内容 ともっ と も適合 す る科 目を認識 し, 測定 し なけ れば な ら ない。 もっ とも,支 出 した金額 が適性で あ るか否 かは企業 会計 の律 す る とこ ろで ないか もし れな い。 支出 した金 額及 び収 入した金額 を正確 に記録 す るこ とが,企業 会計 の第一義 と考 えられ るか らであ る。 企業会 計の認識 としては, 支出 さ れた金額 に対 す る最 も適切 な勘定科 目を いか に選択 決定 するかで あ る。 この場合 の認識思考 の要 件 としては, 第一 に 支出内容を適切 に表示 す る勘 定科 目を選択決 定すべ きで あ るこ とはい う まで もない。表示科 目 と金額 だ けの財務 諸表 が,利 害関係者 に有用 な意思決定情 報を提供 す るため にぱ,科 目 と金 額が真 実で なけ れば な らない。 真 実の要件 は,科目名が何 を表 わすか につ い て誰 もが理解出来 る標 準的 な科 目 を選択 決 定 すべ きで あ る。従っ て√ それは真 実であ ると同時 に利 害関係者 の判断 を誤 らせないほ どに明瞭で なけ れば な らない。 ところで 本件 に戻 ろ う。企業 会 計上, 法人 の経理担 当者 が福利 厚生 費 とし て経理処理 し たこ とが適切で あっ たか どうか。 すな わち, 忘年会 の二次 会及 び御用納 めの費用支 出が福利 厚生 費 に該当 するか否 かで あ る。 こ れは, 福利 厚生費の勘定科 目 を どの よ うに理 解 す るか にかかっ てい る。 従業員 が含 まれ てい れば いかな る接待 ・交際 費 の支 出 も福利厚生 費 とな る という広 義 の理解 と,従業 員の労働環境 及 び志気 の高揚 に必要 な最低限 の支 出 に限定 さ れ ると

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