労働法の法典化と欧州法
著者
中村 武
著者別名
T. Nakamura
雑誌名
東洋法学
巻
15
号
2
ページ
1-31
発行年
1972-03
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00006102/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja労働法の法典化と欧州法
中 村
武
目 次 一、はじめに 二、労働法の法典化 三、私法典と労働法 四、法体系と労働法 五、欧州法に於ける比較 第一、オ⋮ストリヤ法第二、西独法
第三、東独法
第四、スイス法 第五、フランス法 第六、イタリヤ法 ムハ、結 び 労働法の法典化と欧州法 一東洋法学
二 .はじめに 近代憲法の下で、急激に発展の一途をたどった各国の労働法は.十九世紀の時代にもっぱら制定された.市民法と しデ、の民浩の規定験、もつてしては. ㍉幾多の特別渋の制定によゆて.薯しく変更した社会的・社 を得なくな繊、た.、法偵、、弄. 、. 義 、 必しも十 であった.多くの労働法上の特別法の規定嫉.各処に教在し.必ずしも一致した姿をもたないまま集積された、した がって現実の法適用にあた凸、ては.真の法源の探、駅・解釈にあたって多大の困難に直面し.一定した衡正適当な解決 を得られないうらみが多かった、 凶か丸罪暴曳.これら複雑化した労働法を整調し.統一的に組織した労働法を編成法典化して.この不満を鎮めようとす る思想が.近時各国に芽生えた。 度は.各麟の立法が.必ずしも同一歩調に立たなかやた。 全面的に独立な法典准、創成するか.驚、、一、 、 、その程痩如何などが当面の問題とされ た。労働法典をもつ仏・東独法の形態理由の追求.その他の諸国の立法の傾向、学説の吟味など.研究するところの 興味は多分に深い。 本論文では.これらの問題につき摂説し. わが国の将来の立法の資にしようと 分に発揚されていない。経済上の勢力・政治上の利害から、そうした原則はゆがめられ、労働者の保護の制度も未熟した次第である。
二.労働法の法典化
労働法の法典化とは、広く労働法の法源を包摂し、各法規の重複矛盾を除き、これを整備して、組織的に集成統合 の することをいう。法典化の価値観は常に法典化作業の志向をもつ二個の動因から行われる。第一には、ある事象に関 する法規の法源が各所に分裂して教在するため、具体的事案につき適用すべき法の探求発見をするに著しく困難を感 ずる。その困難を克服する容易な手段として、法典化が行われる。 法資料を合理的に集成し、法の探求支配を容易ならしめることは、常に立法技術上要求きれるところである。ま の た出来るだけ明確に、少数の規定をもって、包括的規定を設けることが、法典化の経済的原則の思想に連る。かかる 法典化は、労働法のように分裂し多様の規定をふくむ法律においては、一層立法者の社会的義務として強調さるると 鋤 ころである。 法の探求発見の容易性および確実性は、法的安全に懸るものであり、法の理想である。法典化はやがて法の明確性 および概観性に通ずるものであり、法の重要な価値を決定する所以である。 法典化に伴う第二の有利性は、同様な事案に対する種々の不当な差別的取扱を含む規定を、除去統一し、一新する ことにある。為し各規定はその発展の時代を異にし、あるいは立法当時の経済上の事情または政治上の立場を異にし 労働法の法典化と欧州法 三東洋法学 四 ているため.相互の協調を欠き.あるいは矛盾を招来することが稀ではない。そのために法の実質.すなわち法の正 義が著しく損われる結果となる。同様の事実にたいしては.同一の法的取扱いが常に行われることは.法の正義の内 容である。法典化は各法律の規定の矛盾、いうなれば立法者の姿意や.偶然性に基く非即物的な.あるいは非合理的 蜀 な規定を.是正統一する作業である。 註 ω 畷.灘糞騨磯哺即貯驚醜糞織薦総藤圃警欝急講鴬鷺郵灘搾︵る黛y沸諏蕊肋/蒔洲繋縄擁鑑難欝諜⇔欝鷹灘矯≦鞭霧嘗講響ぶ.勲露蓉撚 窯雲漁籍総紫匿噂慧畷舞㌶黛馨購鷺糞譲灘瓢轡韓艶懸総綿も 鈴諏鷺簿 樹 灘魯韓酔≦聾舞ご瓢圃乱魯雛ぎ識黛瞭欝露欝欝欝魯凱搾欝黛曇お舞も 融蕊鰹 鋤 ≦籠竃夢舞舞P曝 り蕊貸駕瓢器マ罵駄箏>繋驚欝器甑轟繊$蕪鰭蕪凱蕪爾欝難 参薦驚線瞬鶯隠鍵緊轡お総輝憩蓉回 繊 Nの瓢講ぎ陣O縫漢㎏軍黛鉱8瀞團訪り薯試.獄び簿欝く黛認︸剛議謄鎌︸零窓鴫N獣醇︵おば︾︾蕊嚇匿忌圃嗣蜜2鱗塗も っ欝騰圃ど ↓隷ぴ欝霧農鐸傷し ○欝ゑ鍛瓢ざ姦訟も っ\蕊岸
三.私法典と労働法
労働法の法典化にさいしては.労働法の法規範の全体を包摂した一個の独立した法典を編成し.これを一般私法典 から全く切り離したものとすることが主張されるが.それは.必ずしも理想的な方法ではない。 これと対立する方法は.労働法を部分法典︵↓亀ぎ象泣ξ鉱○巳として、広範な綜合法典のなかに包摂依存させる 制度であり.瑞西債務法およびイタリャ私法典にその例をみられる鍛第三の方法は、外面上全く独立の法典を作るが幅その内容的には一般的に私法規定に依存する方法である。この最 後の場合においても.その細かい態様は、必しも一様ではない。 その第一のものは、従属的労働関係についての諸規定は、これを労働法典にとりいれるが、比較的重要でない労働 法規は、これを労働法典の中に特に規定しないという方法である。しかし、一般私法典の規定は、特別の考慮を加え た上、これを従属労働関係に適用しようとする主義である。この主義は、一九六〇年に試みられたオーストリヤの労 む 働法典案の主要な立場であった。 これに反して、労働法典をして專ら私法の一般法典に依拠させ個々的労働法の原則的規定はこれを私法典のなかに 取入れ、特別の労働法典としてはその原則の実現、および集合的労働法ならびに労働保護法︵狭義の︶だけを規定し む てゆこうとする主義である。 労働法の自立性が強くみとめらるる限り、労働法の領域においては一般私法から広く解放され、できるだけ独立の の 法典を作ることが望まれる。 (5)註 (6) 累鱒鴇で竃9 。一ざ︾きΦ障段①o簿酎欝伽汐ぞ簿器o簿ω○鼠ゆ郎雛騎”汐㎏N● ︵く○騰窪簿韻ピ審簿ωΦ一げΦダ>吾の一房匿a協5葺Op8の茜Φ澄一一お嵩”ぎ αω嘗①8び箭巳る嵩︾き魚房頒①ω①憲誓8︸お即ぎ拶岱︾。お①一︸も oる鯉 この主義は裟鎚Φマ竃巴嘱が諸種の論文で提唱したとごろであるが、 ヒWダ這総︸ω﹄8, 労働法の法典化と欧州法 ︸8歴 ト望。 Qっ ﹄09傷Φ讐ωΦぎoP ト螢’お①ど 9零鼻 日霧Oo︾ つ っ●99↓○露碧覧ポ 切暮毒離篤 ①ぎ霧 殊に欝蕊●這③歴ω﹄O費濤い。這黛︸o o璽曽登 五
東洋法学 六
ω この考え方は極端に労働法典の特殊独立性を強調するものではなく、一般私法えの依拠を狭度に留めておく結果となる。 <範り島 o魯蓉欝ぎ⇒6錠o綱。9富劃 薫Φ鷺鷺器鐘一益睡鷺8搾鎚霧︾戦び獣簿霧魯紳辞ぎπ轡>“一零世も o泌り蝿揮旧o っ巳︸♂鋸護” 薫⑩幽ξ纂o薦巷誌9轡ぎ脚&藤護ε嘆鑓9霧も ○箆誉ぎむ ○。ぎ回鮪苧男欝需ξ陣隷︵5︷襟評む ○場繋鎌 もまたこの考えに近い︵. 労働法典が私法典に依拠する限度の組み合せ方にっいては、これ以外種のニア・ノスをもっ仕方があ導。四.法体系と労働法
くの検討を要せずして肯定されている、 、 .もっばら形式的な理由であるが.特種な労働法の法源 が多数に存立すること.労働裁判所の必要性.学問上労働法の講座.および労働法研究所の設麗必要性などから説明 される、 特別な労働法の形成・独立は.今世紀の法律文化の進展の結果であるが.右の形式的または外面的な立場から.脇、嫡 立的の法原則として生れたものではなく.経済上.および倫理上︵人間尊重︶ならびに従属労働関係の保護という内 面的に連結した立場から統一され、集成きれたものである。法律規範の体系には.当該の規範が生まれた問題と秩序 融、 原理との間に内的連繋が存在することが必要とされる。 労働法が現在特別の地位を認められるにいたった訳は.それが単に従属労働という典型的な社会的事象に関するか らではない。従属労働なるものは.労働法の独立の繭芽以前にも既に存在した。決定的理由はむしろ労働にたいする 労働法は全法律体系のなかで、独立の系統をもつ法律と考えられるか否かの問題がある。この問題は、いま通例多価値評価が漸次たかまり、これに伴う法律的取扱が従来とことなり、あらためられた点にある。これを綜合してわれ われは、労働法上の保護原理という。 労働法は、労働者の一身的および経済的従属関係を克服、調整するところに、独立的な法原則としての存在理由を もっている。 労働者は事業主またはその代理人の指図にしたがい、 そのために労働給付を行うことにより事業主と その経営に参加組み入れられる。労働者は契約上の労働義務履行のためには、その一身と分離し得ない労働力をもっ て、労働給付をなさねばならぬ。この労働経済上必要な労働者の一身的専従性は、同時にその経済的従属性をもたら すことが通常である。労働者およびその家族の生活の根底は、労働関係ならびにこれから生ずる収入にかかる。 労働者の保護を労働契約当事者の非財産法関係だけに限定し、財産的価値をもつ給付に関する保護規定は、全く他 の観点から判断しようとする思想は、正当でない。労働法その他の法領域においても、直接に財産および財産的給付 に関する規定が、当該の財産的部面が本人の一身と密接な連結関係に立ち、殊に人間の生存保障の必要上、認められ る場合が少なくない。例えば労働者の病気の場合の給料引続き支払請求権・給料差押禁止規定の如きは、労働者の生 活保障の最低を目的としたものである。 労働法の発展、およびその法系統における位置づけは、労働者の一身的財産、並びにその生存必要上の財産的利益 の保護を第一として︵労働の危険および労働者の経済上の服従性の保護︶いる。保護主義こそは、労働法における一 般条項的指導原理である。労働者の生命・健康を介護すべき義務、有給休暇の規定、母性保護、経営協議会制度、労 働協約による賃金、労働条件の確保、賃金保護、病気の場合の賃金引続き支給義務等の規定は、いづれも労働者の生 労働法の法典化と欧州法 七
東洋法学 八 存に基本的価値ある規定として例示されよう。 労働法が.一般私法と違った特性をもつ第二の点は.私法の規定と公法の規定とが密接に連絡している点である。 労働保護の規定が公法として発布きれていること.したがってその違反が.行政法上または刑罰法上の制裁を結果す む ることが少くない。 右のような保護思想が労働法の発展における基本価値として承認きれる限む.労働法が独立の法系体として承認き 麟 れてよい .、但しじの労働法の独立性は.前にも述べたように.極めて相対的の性質を有するに過ぎないこと を忘れてはならぬ、 労働法の独立性の相対性は.ま哨、たく民法にたいする商法の相対性に類似してい悉、労働法の独立性が.その保護 思想という価値判断を基礎とするにたいし.商法の限界原理を定立することは.薯しい難点に逢着する。商法は民法 と違い多数の契約による営業取引の必要︵殊に迅速簡易の取引︶に応ずる私法規定をふくむ法律だとの見解は.十分 とは謂われない。最近の学者の努力はいう、 ﹁商法とは企業に関する法.あるいは実際上企業活動の範囲だけに生ず る法律関係についての私法の特別な規範をいう。﹂ところが実際の成法は.必しもこの理論的基観念に添うているも 塾 ぼ のではないとの見解も立ち得る。 商法と労働法とは右のように異った価値判断のうえに立つとは錐、同様の法秩序のなかで労働法が独立の体系をも ち、商法とともに一般私法典にたいして.部分的法典としての形成の可能性をもって差支えない筈である。人間の私 的生活としての労働関係のような特殊の生活事象も. 同時に一般入の生活事象に属する以上. 一般私法と特別私法
とを綜合した労働法の適用をうけねばならない。言いかえれば労働法は相対的な独立性をもち、一般法と特別法との カ ほ 原則の支配に服する、広範な体系を為している訳である。 商法典は専ら私法上の規定を包含しているが、労働法においては、多数の私法規定のほかに、労働保護法として、 少からぬ公法上の規定を含んでいる。労働法の指導理念たる保護思想は、一面において私法上の規定にあらわれ、他 面においては公法面であらわれる。 公私法の二面性を具える法体系は、労働法に限らず経済法においても同様であるが、労働法もその総体において は、広く国家総体の経済関係の利的益を老慮にいれている訳合なので、労働法は広義においては、経済法の一部に属 するものとも考えられる。 公私法を含む総合的の労働法典を作ることは望ましい作業であるが、従属的労働に関する一般私法典に依存する、 相対的独立の法典︵民法典に対する商法典の如く︶の形式をとることが、新らしい立法の傾向である︵これスイス労 働法およびオーストリヤ法案の試みるところである︶ 法の体系における規定の多量および特立性︵田鵯霧齢ぎ島αQ厨δだけが、独立の法典化の要求を生むものではない ︵例えば親族法の場合︶。何等特別の価値原理をもたない法領域につき、独立の法典化を計ることは無意義である。 従属労働に関する一般私法規定をいかに変更補充するかについては、法典化の一定の理念、即ち労働法上の保護思想 に基く理念が存在しなくてはならぬ。労働者の一身的財産保護、ならびね労働者の生存に必要な財産的利益保護とい の う、労働法の発展および位置づけが、労働法典化の理念である。この労働法典化の理念は法の理想である社会正義お 労働法の法典化と欧州法 九
東洋 法学 一〇 励 よび法的安全の要講から出発するものである.、 労働法の法典化計画は.単に法資料を集成しその総合的概観為隔容聡鱒にするだけではなく.法秩序・法的の安全を期 し・また即物的に不当な各異る規定を整調して、社会正義に役立ち奉仕するためである。この薩的に関達して考慮す べきことは.今嚴の法律共同体のなかで占める労働者の高度な地位に相応した規定茄、考慮し.これを中核纂㍍した労働 法典を作ることは.一国の政治的姿勢を正す所以である、 藏典化の計画およびその成立に際しては.法典化のための合理的な議論がややともすれば影をひヅ齢、め、不合理な政 、、・ 法の正しい姿がゆがめら駕勝払燐駄ある.、立法者は・合理的な決 定を可能ならしめるよう強力詳細な理由書を作成し.法のもつ社会正義、合裂的性および法的安全の法理念を明確に ㈱ して.情緒的・政覚的な要講に左右さるぬよう.万全の努力を払うべきである。 、ヅ 瓢 蕾儲 き
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( (9) 単純に集成する麟的は.規則名宛人えの通暁価値をたかめる為に・ 製 合が少からずあろう︵例.・ 。だが法体系の形成は.統一的観点にしたがった知識の統一秩序を前提と すること、即ち当該の規定のなかに統一的志向がみいだされることが必要である。更に言葉をかえれば.各個の規定のな かに.共通の一個の内的遠繋が存在しなければならぬ。 ︵9讐糞驚舘魯圃9零篇監欝驚鯨葺薦蜘霧も む嚇酔窪謁鑑謬霧塁 欝山韓驚Φ9房気器①器。菖臨糞欝O蓉濁鰻お零窃G 。”G O泌零津︶ したがって労働法典の作成にあたっては、法典は単に私法上の規定をふくむだけに止らず.公法上の諸規定︵労働保護の 公法上の規定、労働宮庁の使命、行政上の措置処分、行政上の行為に対する不服申立権、刑事上の罰則等︶が、私法と一 体となって規定される。 ︵例、一九六六年二月一日から実施されている.スイス労働法︾きΦ酵頓霧Φ欝 第四〇条及至第六二条の規定︶公法の規定と私法の規定を厳格に分離する近世法典に逆行し、公私法混濡することは、 経済 法の現象である。 く鷺≦、巴夢震譲薦︾麟o蒙蓉圃β露嘆旨露︵零貰奉冒震諺。落昌︶>吾①誇鷺ω①貸︸一薦♂δ旨ぎ区ω箇警 ま巳①箋夷号吋ぎ毎。筥品節焦富ぎの①一︶算伽霧o りo箇巨類陣器①霧。匿津窪。じ oΦ簿お尊旧○顕㊦霧一>。麺門猪一①響①旨韓i 鉱○⇒9一鐸鴛巴一量霧富8蓉頃器窓o露一、錠西笹慧簿一ρζ①。 。訟o霧︷33蓉ゆ旨巴霧︸ぎNし っ搾、︵§お鋒餐討ムお僧 働 経済上の弱者保護にむけられる保護思想は、必らずしも労働法の領域だけに限られない。 保険法.著作権 法、割賦販売法、一般業務約款法、また暴利取締法等においても、その例がみられる。しかし、労働法における保護思想 は、その必要広く、また効果的である。その保護が労働者の一身的保護、並びにその生存必要上の財産的利益の保護にあ ることが特別な意味をもつ。この点が、他の場合と異る。 鋤 く鷺評一ω。F黛①︾房酎①震養αq号ω揖弩紆貯①9富く・導蜜臓①蕪9窪襯。一一け●一8ρO o﹄①播 働 くαq轡評一ω。FO。の。獣9島。冨く・獲誘ω。骨霊轟。p 山。αq露呂ω。冨9毒象謎窪鎌鼠ωぎ髪奏&ヨ畠審ω頗窪富甲 話o算ω●一8伊ぎω冨ω。o o﹄遍播 ⑳ 法の典型についてはくびq一魯い錠窪朗寂Φ夢○号注oξ①α段寄9房&ω器霧畠g濤 ψ︸お①Po り﹂器戦ご影夷瞬Q っ9︸薫Φ 猛$伽葭穴○巳窪象繊①冠毎軽ぎ寄。馨毒α幻9一一$&ω器霧。ξ津謹ω巽浮搾這貫O o砧。。譲や ある私法上の規定が、 労働法に属すると同時に、商法に属するような場合がある。労働者の経営参加殊に労働者の代表者が、経営組織法等の規 定、また会社法の規定により、会社の機関構成員となるとか、株式会社法で労働者えの利益分配制を定める場合の規定な どは、疑もなく商法と労働法の交錯する場面である。 ︵くα貸一●ω畠欝箆掌浅蓉覧9≦馨ω9鉱冨器。茎ぎ頴弩身&旨のマ び8﹃応gω・N芭&ωω①篇。一蜀津①Pお濫ψ8。●①鐸ω9巳儀けカぼ琶。びくo鷺o o誘g讐審の猛薦①急。冨p踏弩傷色? 彗α≦鯨ωo訂薗ω器魯富●ぎNξ浮需葺瓢髭留の嘗薦Φ議9窪力gげ貫這G。Q 。”o o。お蹄ψOP︶ 経心 われわれのもつ私法の中核は、今や所有権ではなく、入間でなくてはならね。このことは、人間の原始法によって法的に 確立されたところであり、理性あり、自由の行動を主張する入間の尊厳から出発したものである。人間は人格保護の各種 の規定により、直接に保護され、保障され、その故にこそ私法霞治や所有権が保障されたのだ。この原則は、古典法とい 労働法の法典化と欧州法 二
東洋法学 一二
われる一八二年オ1ストラリヤ一般民法典第一六条によって、既にみとめられた。だが、従属労働関係における人間尊 重、人格保護の法は、労働法の発展により漸次みとめられるに至ったものだ。 ㈹ <墜q轡鷺巽鉱器o騨あ畠壌蝉黛︾跨筈繊鍍噌韓鐸瓢箒餌匪暮繊欝α幾鍍簿浮琴酬恩ρ︸しお総聾 リリ麟し竃鍵焦蓉oFO窪鶏①養冨触g薦 帥蓉︾暦び魚窪冨o簿’一瓢ご卿鳥︸6総︾︾慧αq霧酔麟①津矯ω﹂O津旧ωoぼ奉慈︸薫の鳩響ωo薦魯鎗o簿ぎ麟&葛欝8慧の9R 浮獣9漕猷も oo欝鉱墾男霧窪9漁津︵お零︶撫 り泌露顎麟.⑲陣。 。窪ぴ巽嘗q︸ごδ寵&鍵鐵鋤αq蜘醜図o象謄︷舞圃o潟蜘霧︾魯驚鍍話− 魯貫欝鷺刃㍍搾婆灘wも o﹄鳳 ⑯烈鑓爾欝騨岡ガ欝麓蝶懸瓢ぎ灘徴瓢拶欝鋭圃欝謡欝一翫簿瓢灘霧押圃認筑蛉卿属鰻韻卿欝無齢鳴醗簿確鷺ぴ響噂獣蹄榊回繋絆欝 讐織艶︸庸菱議にきい ぽ熱は醸立法者としず、 なら ・。だから立法にき葦撚は、,政治家が事実に添わぬ党利の主張を固守し、立法の価値を害い不当の妥協を強いる 菰とのないよう.屡フ隻慧すべ轟 、 、五.欧州法に於ける比較
本章においては.現在われわれ漢本人のもの労働法に近い発展をなしている欧州諸国の立法、殊に法典化にむかっ て努力している西欧諸国の労働法の発展現況を概念してみよう。したがって問題になる諸国は.法典国として有力な 西独.欝、,、.スイス、イタリヤ.フランスおよびオーストリヤの立法に限られる。第一 オーストリヤ法
オーストリヤでは、二十世紀の初頭頃、すでに労働法の法典化を望む声があがり、これを実現しようとする機運 が、絃数年来盛り上ってきた。一九五六年および一九五九年には、これに関する計画がかたまり、一九六〇年および 一九六二年にはオーストリヤ政府は、連邦社会省に命じて、二個の部分的労働法草案を立案させた。この草案にたい する学者の学問的論議は活発におこなわれたが、不幸にして一般社会の理解を得られずして、遺憾ながらその盤にお わったQ 一九六六年四月二〇日図一働霧内閣は、正当な労働法の法典化をはかることは、政府の社会政策のプログラムであ ることを言明した。ついで連邦政府は連邦社会省︵蝉58ω鼠巳馨Rご騨注憎ωo鮭巴①くR名巴9躍︶に衆議院議員 の代表者、利害関係団体の代表者、ならびに労働法学者の代表者からなる委員会を設置した。この委員会は更に小委 員会を設け労働法典化準備会と称し、連邦社会大臣グレーテ・レーオア夫人︵零窪O誘3驚魯9。︶の委託により、 その作業をはじめた。 同準備委員会は、一定の選定した題目につき、各学者に研究を委嘱し。その研究意見を準備委員会の作業の基礎と することにした。一九六七年七月七日開催の同準備委員会第二回会議で、十項目の題目が定められ、これについて研 究がなされるよう決議したが、この研究意図は、右委員会以外にも、一般の利害に関するところが多いので、連邦社 会省は、委員会の研究意見を公開して、一般の世評を求めた。 一九六九年夏頃にいたるまで、右のうち五入の委員から研究意見書が提出きれ、その出版のはこびとなった。その 第一のものが男獲昌N閃琶ロ拐鉦によって書かれた︾3蝕邑8&建萄α○欝一已q巴蒔9篇ぎ窃醸く酵9︸一歴︵お8︶で 労働法の法典化と欧州法 一三
東洋法学 一四
あり.法典化の意図の体系が示され.労働法典と一般私法との関係についての基本的研究が行われた。同じ頃. Oき鑓鑓⑦畷馨霧益窪一お跡蕪径ω鴇竃蓉落鷺陣籍貯︵一霧甘贋嘗嘆鼠①震︵這$︶が出版され幅その第四章第一節では 、の 法典化の問題がふかく取扱われている。 註 纈 く鴨降濫纏欝聯ぴ諮難戴欝撒蜘鋤徽霧欝瓢欝轡減.漁蹄聯鋼鱒腿鹿欝艶鍔驚黙轍緯畿讐瓢鵡総総岡膨轟 睾︾畢驚欝瞬欝櫛欝欝麟調 繋類懲畿 劉一 勤釜撚⇔ 欝瞬畿錨團薦欝嵐細螢際僕齢溝押藻讐鐘鷺驚蕪薦総鐸 ㍉ 壌跨騨灘鵜︶欝雛 酬疑w繍翻蜘欝戯鎌麟瓢灘、 剛鎗灘團欝霧圃黛蜘態>瞭灘搾鶴糞圃嗣婁欝圃薦謙㌧ジ 一藁鰍r 避欝灘︷運溝欝wN蒲瞬聴総雛騨︾讐江き臓勢醜蹴a賦陣瓢欝羅甑蕊 龍鶏薩糧器雛濁響瓢鳶ぎ饗聡醗簿避卿欝漸湿鯨撃焚懸酔巽欝難糊 、繕讐鐵凝嚢レ雛ぎ>婆象随糞囲誘驚蕪臨鮮響 轡鍵灘欝緯戦脚麟欝謙勝想嘗捻綴︸嗣雛麗落鰹轡第二 西独法
西独民法︵第六二条︶以下には、雇傭契約︵薫鶯簗ぞ鶏酔撚箇︶に関する規定がおかれているが、か、の概念のなか には.い 非独立的な労務の給付を藏的とする契約︵労働契約︶とがふくまれている。労働契 約については民法典の外に. 多数の判例・学説がさらに展 .欝、 開きれ.また労働協約による霞治法が存立す為。 しかし労働法の法典化の声は少く.労働契約は債権契約の一種でありとされしたがって民法の規定は、経済関係で ある労働関係にふさわしい制限︵π窪笥鮮欝藻︶ をもって適用きれている.これら民法典の規定︵殊に総則および債権法の規定︶が労働法に適応するか、あるいは労働法の本質に反するかの問題については、法律解釈の規則︵一般解 釈方法・制限・一般条項の具体化等︶にしたがわねばならぬ、と言われる。ガミルシェック︵の餌蓉宏鶉訂咋葭緯属誉 ごδ鼠簿津毒ひq︵醐窃︾吾①誉冨ぎ奮声這①伊o o﹄一糞︶等の提唱する。労働法上の法発見についての特異な解釈論は、 学界に育成されていない。それらの考え方は一般の法解釈方法論の価値を低評価するとともに、判例のもつ積極的創 窃 造性︵驚9霞霧鷺簿び蕪茜魯○ω随鼠く肪蓉緩︶を忘れるものであるといわれる。 註 ⑱ ドイツ労働法の各法源については、くαQ一◎顕蓼o下婆箸露留ざ圃鉱三三9αoω︾誉虫窪蒜9婁8ン一坤︼脚α捨も oる無● 窟蜀冨。ダ>浮巴富器o馨●G 。●︸お①廿o op認津労働関係の性格、労働法の発展および労働法の位置づけから、これを人 身法上の協同関係として強調されるが、労働契約は儂権関係であることに間違ない。但し協同関係の本質上個々の場含の 修正が必要となることは明かである。その際には社会正義、法的安全、事業主の恣意抑制に注意せねばならぬ。労働関係 が債権契約の一種である以上、民法総割の規定が適用をみること、また論をまたない。︵くαQ一。窯揖o撃竃巴曳︶︾旨魚鍍マ 8馨葺箆ギぞ簿霧①o財房o鼠p毎韻︸笹樋N.一㊤①廿 98⑰彊β鳥8曾≦画鑑o村導鑓菌P O器︾甑︶魚総く禽︸感一9凶ω巴の︾¢? 霞器○マ罎凶のΦ導魚霧o囲麺津o 。<Φ魯蹉9圃ω●お①9 0 リモ卑旧ご ご魚躊ρ︾吾蝕欝村零算黛益謡く蔚g窪鑑○αq鷺簿鉱ぎ 汐︸瞬炉 お①Pωし認卑 働 労働法の特立とその法典化とは、別個の問題である。なおω9葛麩︿§9ε蕪①9︵団蒔o霧酔ぎ黛讐①客号ω︾芒簿斧 審9璽ぼ勾鳥>お黛︸o o﹄零︶は労働法の特立を強調するの余り、労働法はわれわれのもっ法秩序の一般原則およ び社会正義にだけ服従すべきものであり、私法や公法の類推適用はこれを留保すべきだと説くが、通説はこれを採用して いない。法の特立性︵頓αq窪馨ぎ象σqぎεは一般私法との架橋を破壊するものではない。特立性は絶対的のものではな く、相対的のものだ。労働法が多分に特別な規定や問題を提示するとしても、労働法の規則や原則が、全くの特則でない 労働法の法典化と欧州法 一五
東洋法学 一六
限り.一般の私法から厳格に分離するものではなく.誰・の適用の余地を奪うものではない。十九世紀の私法はフランス革 命の影響をうけ、人聞発展の為めの自由という指導的思想に、一方的に左右されて、社会所与の真相を捉えず、したがっ てこれから結果する園難をみのがした。麟、して社会連帯や協同の精神を忘れた。社会的精神︵も 09巨鷲瞳轟償︶こそ、今羅 の私法を補完するものでなければならぬ︵く覧≦欝繋ぎびご霧も っ○蕊鉱露a象鳥難罎霧も 。欝畠窪國︶二く舞。 駐αQ震㊦緯藝魯霞 農鳥鼠⇔団露惹鼠繕慧韻瓢巽農o留露霧の霧Φ獣鼠ρ繊酔一霧駆の矯なりる9鍔門讐罫と蕎①猛圃冨騰←襲矯お③Nも毒る鱗︶ 置者ま た所有権を私法の王冠と称し.あるいは絶紺的な契約轡麟をいうが、それは今灘の私法には適合しない思想である、所有 権.契約欝由は私法上叢要の制度ではあるが. い・︵畷鴨難酬蕪9欝鱒階鎌霧聾謬− 聡濃慧欝蓼螢瓢吟黛蓬繋叢窪鰻慧騨糞簿麟確む 絵隙饗貯O驚困学欝馨繍焦鷲欝洲一霧弧 Φ繍欝騨無鴨し第三 東 独 法
一九六一年四月一二羅の新東独労働法典は.一九四五年以来.東独で制定発布された労働法規の集成である。この 労働法典と.西欧諸国の労働法との比軟は.いちじるしく困難である。東独の労働法は.西欧と異る種々の事実上の 前提条件.ならびに異る法律の基礎観念のうえに立つので.その法比軽が困難に直面するのだ、東独においては.事 実上国家が唯一の事業主であり.近い将来も同様と考えねばならぬ。だから東独の労働法は.労働者保護法ではな く、計画経済遂行法ともいうべきものである。したがって労働法は私法ではなく当初から.国家法の一部として考え ⑳ られている。 こうした国家法としての労働法は.私法上の制度としての労働法とその性格を異にするので.その比較研究は.効果多いものとは思われない。 多数の法令、および集合契約による規範︵殊に集合契約によって定められる規定は、国家法の性質上強行法的規定 であり、最低条件を定めるものではない︶は労働契約にたいしては、専ら給付すべきも労務の種類、労働の場所、労 働作業の開始時期等を定めるだけの意味しかもたない。労働者は国家にたいする労働義務を具体化する者であり、労 働権の象徴︵凶○糞Φ一舞︶に過ぎないものと老えられる。 註 ㈱ くαq一曾象02曽魯≦①一器び蝕竃鋤簿需ど︾3魚畠︿Φほ器巽轟毒α>購冨圃鍍お。耳汐冒一洋Φ箆o瓢富o江§俳お。9G D・㎝○や 東独労働法典では、民法典と異るところの多い規定がみられる。労働行為能力は満十顯歳からはじまるがそれよりも若い 少年の労働は全く禁止される︵労働法ニエ八条︶。十四歳から十八歳迄は制限行為能力者であり、十八歳以上は労働行為 能力に制限はない。労働契約は書面によって締結されねばならぬ︵労法二〇条二項︶。労働契約はその暇疵あるも有効で あり、無効または取消されない。但し当事者は暇疵を除去しあるいは契約を解消する義務がある。労働契約の解約は原則 として解約契約によってのみ可能であるが、解約申入れも第二義的に認められる。労働法と私法との厳格な分離により、 そこに少からね難問が発生するが、労働法の原則により、解決を計るもののようである。これによってみるも、労働法と 一般私法とを厳格に分離することは、法適用の際に不必要な困難を生ずることとなり、イデオロギー的な看点を別にして は、何等の有利性をもたらさない。
第四 スイス法
スイス法においては、オーストリヤ法や西独法と同様に、 労働法の法典化と欧州法 労働契約法の中核を雇傭契約と称して、一般私法上の法 一七東洋法学 一八 典のなかでこれを規定した。その雇傭契約は債務法典第十章に規定されているが.一九二年の改正の際従前の十二 個条から四十四個条に増加︵第一三九条以下︶された。西独民法およびオーストリヤ法に比較して.はるかに詳細な ものとなったが.さらに一九三六年ならびにその後の小修正を経た。一九六七年八月二五日債務法の第十章改正︵労 働契約︶法案が議会に提出されたが.その成立は未だ報告きれていない。この改正案は基本的労働契約のほか.徒弟 契約・利潤分醍・家内労働契約︵瓢瓢騰篶常騨懇欝購騎︶事実上の労働関係.出来高給契約.ボーナス請求権.パー トタイム契約等について規定するほか. 労働協約等についても規定され.また使用 薯作権の帰属.労働関係の移転承継に関しても.新らしい規定に及んでいる。けれどもそれは債務 法の修正という形をとるものか.独立の特別法として制定されるものか未だ不明であるが.労働法典の作成を意図し ているものではないと言われている。 いずれにしても.労働法が、広く私法を包摂している私法典に依存する方式をとる点は.オーストリヤ法と異ると だ ころはない。 註 ⑳ 参照・拙稿二六イス労働契約法改正草案の正文とその略註.東洋大学比較法.一九六九年7号. <騨 く霧瓢欝簿象⑱ ωo欝9簿欝血霧じ o鋸釜霧穫舞霧碧鼠象£脚餌監①箋①塞鯨露簿欝瞬薦§一露跨纂譲鶴諏のぎ講雛蕪6霧較霧Φ欝震鋤ぴ霧黛Φ海の蕊獣黛 臨①ω器び纂窪§竃誘鳥霧○葺蒔繋δ霧器9貫一一一腕葺&霧瓢簿欝お㊦8 G o略鱒戯簿旧も o息μ≦魯茜議富び瀬○簿導g齢錠蟹露 漂⑦霧慧o旨獲③q蜘①り 。。 陰o︸一譲魚器江ω魯窪〇三蒔彗陣o霧器畠貫も 。・︾お①9G o尋卜 o嬉 右に述べたように労働契約法は私法上の制度として.私法に属する法律であるが.一面工場法や労働基準法に該当
する公法の規定がみられる。一九六四年三月二二臼の労働法︵︾旨鉱房αQ窃Φ9<○欝罷●罵鋒Nる総︶がその一例 であり、一九六六年二月一日から実施されている。公法による産業上の労働者の保護に関する各種の法律を統合し、 かつ労働契約に関連する公法的保護規定︵労働賃金・解雇保護等の︶を含むが、いずれにしても專ら労働保護に関す る公法である。全文七十四個条におよび、健康保持・災害予防、労働時間・休暇・少年および女性労働者保護、経営 規則︵望窪δ募○疑昌鱗鴇αq︶法適用殊に行政官庁の機関の職能、事業主および労働者の義務、行政上の処分・措置・行 政審判ならびに罰則等の規定が詳細に設けられている。 スイスの国情の特異性から、公法上の労働保護法の法典化はきわめて困難であり、連邦法と地方法︵くRO巳昌毎薦− 霞9算︶との関係が複雑である。 連邦法を連邦一般に適用される法とする以上、 各州の複雑な事実上の関係に適応するためには、 如何なる限度 で、その規制を地方法に委すべきかが、常に問題となる。民主主義国家における全国民の意思決定は、すべての法律 におよばねばならぬ筈であるが、法に従いながら、軽少または地方的問題に関する規則は、地方法にまかせられる。 法治国における民主主義の要求と、公法による労働保護のためにする地方法の合目的性要求との競合の間で、連邦法 鋤 セ と地方法との分配を正当な分量で按分する方法を見出すことは、容易な仕事ではない。 註 励 <αQドOo霧霞野 ↓惹αq≦魚$離盆≦Φ鼠農窪αq留ωo箆鴨謬αω巴ω9窪誤誉虫参αq霧①9Φ∫ぎご霧骸伽磯窪αωω陣8一お︾マ び①詳薦Φω09ρ90。−堕 男騰鼠図。 勝溝≦凶9︿建類αQωω露騰霞山①の︾鴎σ魚9窪蓉巽ω魯¢欝霧留ω切蔭昌畠oω一導類鋤誹α巴ε鉱嘗 留質Oo≦①暑窪︵︾吾o騨震oω09︶お鐘の驚一謁≦ヂU一〇類&籏汀簿江o添α①ωω9毒繊器鉱の9窪︾善魚け累9簿おΦ器憲8︾ 労働法の法典化と欧州法 一九
東洋法学
瞬⇒舅O霧ωOげ鉾 捨 累箸①箆oざじ ご鼻ヂお①伊9箋︾80 。書 二〇第五 フランス法
ナポレオン法典の一であるフランス民法は労働契約については.他国の法典に比較し、きわめて保守的な態度をと り、総ーマ法の伝統である回8舞欝ε難離糞ご8磯縫鐸羅の観念にしたがい.繋鱗櫛階轡濁零講毬階零欝還酔階 ざ蔀鷺矯O瓢欝凸圃湧魯⇔総む 肇勲響6瓢欝蜘.⇔欝遜驚鷺と称し.労働契約を労力の賃貸借︵瓢回黛欝讐甑、懲塩欝鷺︶ として観念した︵仏民法典一七〇八条・一七七九条および一七一八条参照︶ そこで労働法の発展は.はるかに民法典の外で展開きれた。一九一〇年に集成された労働法”興︵6&櫛階嘗讐鼻瞬圃︶ 誹 だ は.決して通常いわれる法典ではなく.それまで制定発布された労働法の特刷規定を集成したものに過ぎない。 労働法典の第一編は労働契約︵徒弟契約・労働契約・労銀・就職・罰則︶、第二編は就業規則︵び欝簿総揃羅窪鑓、 江舅︵ご嘗麟養ε労働条件・衛生・労働者の保安・労働監督・罰則.第三編は職業団体︵労働組合.労働者協同組 合・罰則︶.第四編は労働裁判・調停・仲裁・職業代表に関する規定をもっている。この外.労働法典に取容きれて ない多数の特別法が存在する。 の だ 労働法における特別の規定を欠く場合は、労働法のほか民法典の規定を.補充適用せねばなら漁ぬ。とは言えフラ ンス法の発展は、労働法の独立を推進する傾向にかたむき、民法典改正委員会はその改正作業に際しては、労働契約 法を改正の外に置いて.民法典から舞除した。未成年者︵成年者と認められた︶はその法定定代理人の同意を必要とせず、独立で労働契約を締結することができ る︵労働法典四八一条︶、法定代理人は、制限行為能力者のために契約の締結をすることができず、制限行為能力者 鋤 がみずから締結せねばなならぬ。労働法典第第二編第二条は、義務教育を終らない少年の雇入れを禁止している。 労働契約は、他の総ての私法上の契約と同様、民法第一二一西条の規定により、信義の原則にしたがい履行せねば ならぬ︵田ざ号貯①馨ゆ嘗o窪魯9禽ω審ぎ羅お8陣︶労働者は約束した労務を一身をもって、また良家父の注意を ②⑤ もって給付すべき義務がある。 労働者が経営規則に違反した場合、事業主はその制裁として罰金を課することができる︵労働法典第一編第二二条 b︶補償金についての一般規定︵民法二一九〇条︶は、労働法においては著しく制限せられている︵労働法典第一 編五〇条・五一条および二二条b参照︶。解約申入れについては、民法の規定︵民法一七八○条︶と労働法典の規定 鋤 ︵第一編壬二条︶とが一致する。 以上略説したところによっても明らかなように、労働契約にたいする民法典の規定の不完全きのため、民法典から はなれて、労働法が発達したが、そのいわゆる労働法典なるものは、真の意味の法典と称すべきものではなく、労 働法上の特別法として発展したものを便宜上集成したに止まる。しかし、労働契約の締結、その毅疵、あるいは給付 障害ならびに契約の終了等に関しては、一般私法上の規範が基本的に適用されることには疑がない。 註 ㈱ く難◎溶自彗蓉oび溶○黛塗塗寓○霧βα霧︾霧鼠昌審” 労働法の法典化と欧州法 欝O勾伽︸一霧訓議o津HG o\HO︶も o﹄ヒ 二
東洋法学
二二 ⑳ 魯笛議マ○艶雲斜ごε騨象嘗鶏奉鮮お声℃﹄9宅ピだから労働法典一九条はいう﹁労働契約は一般の法の規則に したがい、また契約当事者の欲した形式で締約されうる﹂ ︵雅8暮欝酢審嘗磐鉱一霧瞥c 。璽鷺欝蝉轟蒜鷺霧費身o陣 8簿鷺騒簿鷺暴勲話8蒙欝毬審霧目霧3聡彰のω2臨8箋ζ誌蒙冠窟鴎瓜Φ。 っ︵o欝讐o疹簿霧魯銭・馨聲︶右第十九 条の認めた労働契約の形式自霞の原則は.商事代理契約および徒弟契約の書面主義︵労働法典二九条.二条等︶.若干の 網外規定がある。また労働契約の締結には、労務と労働賃金という、重要部分にたいする合意を必要とすることは・民法 典の一般規定に従うべく、殊にその承諾を欠く場合の効果にっいては.濠た民法の適用をうける︵民法典一二〇条二 二六条・二一七条および二二〇隣条参照︶ 嬢鍵 農施瀬磁灘マ麟叢岡叢鷺詳擁羅酬臓黛蜘器騨甑蕊岡舞◎鱒総y轡麟総冊 欝 凸酔襟 瓢羅爵あ裟欝幽礁9凸搾罫犠野 ⑳ 法定の先取特権︵民法︸二〇鱗条ω︶が認められ副・い蔦が.解雇申入期間不遵守または解雇権 いても. ︵労働法典第︸編二欝条︶。同法四四条は労働賃金支払の時期をさだ めているが.同規定の違反は.一般原則の不履行と霧倣され、労働考の労務義務不履行を正薮化する. ︵象憲儲哩? 雛o乱霞鷺詳ε鞭甑漕誓ち騎︶第六 イタリヤ法
イタリヤ共和国憲法︵9漢葺欝すお瓜巴回鱒沁魯9芭痢8回欝回鑓鑓︶第一編第三章︵ヵ鋤籍9・瓜図8蓉註鼠︶第六 条以下は.労働法に関する諸原則を宣言したが、一九四二年の私法典︵9象8鼠く竃︶のその制定前に存在した.労 働法に関する特馴法を集成統一して.労働法典を作ろうとした企ては.成功をみなかった。そして多くの労働法上の 基本規定を私法典第五編に労働編︵賦酵08二鴛08︶として編入した。その他の労働法規は、独立の特別法としてみ仔傭祝させた。 労働編︵第二〇六〇条乃至二六四二条︶は、第一章乃至第三章で職業組合および企業における労働関係につき規定 するが、その他は各種商事会社ならびに商号、商標の保護に関する規定、著作権法、特許法および不正競業法につい 圏 て規定している。 労働契約の意義は、直接定義づくられてはいないが、企業者の共働者としての労働者︵U蝕8嵩ぎ○獲8はαa一、− 一露嘆窪象まお︶の定義のなえで、労働契約の要素︵労働給付、指導に服従および賃金︶が、民法によって明らかに きれている︵民法二〇九四条︶。労働契約はイタリヤ法では特種の契約︵8暮声ω巳αq①霧ユω︶であると解される が、民法第二三三一条の明規するように、他のすべての契約形態とともに、一般の契約規定︵乞霞露①器αq9無ユ9 α鉱8講鱒鼠︶にしたがうこととなる。したがって労働契約においても、民法第二三孟条のきだめた要件︵合意、 正当な原因、対象、形式︶をみたすことが必要となる。契約の自由は、法の明規するところである︵民法第;三二 条︾簿○き導莚8一誉、簿窪巴①︶。労働契約は一般原則にしたがい形式自由︵民法第一三五〇条に規定する一連の要式 契約を除いて︶が通常であるが、期問の定めない労働関係の場合︵旧・民法典第二〇九六条、ならびに一九六二年四 月一八日法律壬二〇号参照︶、および試みの労働関係の場合︵民法典第二〇九六条︶には、書面によることを必要と する。 営業の譲渡、会社合併相続等の際におこなわれる一般の契約承継︵○のωのδp号8旨獲ひ8ω巴○⇒のα巴8算養暮9 く段貸お急幕窪菩目①︶について、イタリヤ法は独仏瑞等の諸法がいまだこれを明規しないにかかわらず、民法典第 労働法の法典化と欧州法 壬二
東洋法学 一西
一四〇六条乃至第一四一〇条に、詳細な規定をおいて.最近の学説に応じ.近代取引の需要にこたえた。 契約承継の法律は、労働関係の承継の場合にも応用することができるが、イタリヤ法はきらに、経営の移転︵穆壁甲 措昌蓉纂○伽象、鱒滋①回一9︶の場合には、当然に労働関係が譲受人に移転することを規定した︵民法第一二一二条︶。 窃 だ この規定は.企業譲渡の際の企業上の債務の移転に関する規定︵民法第二五六〇編︶と並行するものである。 労働契約の承継をみとめる民法の規定によれば﹁経営移転の際に.譲渡人が正当の期間内にこれを告げなかやた場 合には.労働関係は譲受入との間に引続いて存窟する.労働者は経営譲渡以前に生じた.従業年限に基くすべての権 利を保有す灘。 経営の取得者は譲渡人とともに.労働者が経営譲渡のときまで給付した労務にたいする総ての講求権.ならばに譲 渡入による解雇により生じた請求権につき.連帯債務者としての責任を負担する。但し取得者が経営譲渡の際右事実 を知り.あるいは右請求権が経営譲渡の書類または労働手帳により.明らかであったことを要する。 本条の規定は.経営の使用貸借契約.または賃貸借の場合にも︵竃︵誇讐ω獣○鉱島ぬ奉警、鍵鳳8ご婁o冨賞 ゐ継o籍毯気羅簿oo鎌麟籍葺○階︸狂欝蒼鉱鱒︶適用きれる。﹂ スイス労働契約法草案やフランス法と同様に、労働者は企業の純利益の串から分配請求権をあたえられている︵民 法典第一二〇二条︶。 労働者が、法律上放棄を禁止きれた権利についての和解.または放棄をするも、無効である︵民法典第二一=二 条︶。労働契約の無効の場合の労働保護の規定は、いづれの国の法律も老慮するところであるが、イタリャ法もまた労働 契約の無効についての規定をおいた︵民法第一二二六条諄8鈷銭o器象鑓窪08一回≦○ぼ践○器︵酬ご露鴨︶。これ によれば﹁労働契約の無効または無効の意志表示は、労働関係が履行された間の時間にたいする給付の結果を妨げな い。但しその無効の原因が、対象の違法または法律原因の違法にある場合は、この限りでない。労務が、労働者保護 のための規定に違反して給付された場合には、労働者は常にその賃金の請求権がある。﹂ 労働契約の場合には、満二十一歳を成年とする一般の規定にかかわらず、満十八歳をもって完全な行為能力者とな る。 ︵民法典第二条・第三条︶。契約締結の際ならびに契約については、各当事者は信義誠実に行動せねばならぬ ︵留<○蓉8露零暮鍵巴器8区〇一影○壁88’民法典第二壬二七条︶Q 民法は労働契約の当事者の横利義務について規定し、もしも集合的または個々の労働契約で、賃金にたいする合意 が為されていないときは、裁判官は公平に賃金を定める。労働賃金の全部またの一部は、また利潤参加により、また は製品高により、あるいは歩合、現物給付により支払われる︵民法典第二〇九九条︶。 事業主は労働者にたいし、約定した労務の給付しか要求ができない。けれども、他に特別の合意のない限り、事 業主は企業の必要に応じて、労務者を他の仕事に従事させることができる。但し、これにより賃金の減少または著し 翻 き地位の変更の生じないことを要する。 註 ㈱ 一九四二年イタリヤ民法典に先行するものは、 労働法の法典化と欧州法 ムソリー二総統治下のファシスト政権によって発布され労働憲章︵O鍵獲 二五
東洋法学 二六
留二るぎ3︶である。ファシスト法は当時最も重要な基本法であり、イタリヤ国家の社会的および経済的建設のために、 国民各自の協力を強調した法律であり.ファシスト思想の影響を多分に受けた。一九鶴三年七月ムソリ⋮ザ一政権の崩壊と ともに、その政治的勢力を失い、遂に一九四聾年の政令により、労働憲章および党.組合の秩序に関する各種の規定は、 廃止された。 民法典第五編はまず労働契約および集合的労働契約に関する一般的原則を規定し.さらに企業における労働について規 定している。詳述すれば第一章は職業上の縫禽行動について︵聯魯陶藻壕 毒蔓︾簿蘇驚際還講滋欝騰驚漢繊懲磐︶殊に集 禽的労働契約︵二〇六七条ー二〇八∼条︶につ愚規定し、第蕪翠.’ ︵⇔驚欝藩撚 器雛、卿総鷲塗黙︶. 独立的労働Q︶戴欝愚雛麟欝崇蓉岡蓉︶を規定している.、海農または航空轟の労働契約にっいて は.別個の特別法をもって規定している。 これらの規定の補充は広範図にわたり、民法によって行われる︵凸終蘇 肇勲購鐙, 曝嘗搭蒙甑齢欝締圃圃嚢δ簾w欝鍮騎溢認矯鱗議︶ ㈱ これは.フランス法においても企業主の変更の場合に.労働関係が当然に移行する旨を規定している︵労働法第一編第二 三条七項︶ことに紺応した.イタリヤ法の規定であろう。 鋤 爽︾罫曽○ρ蕊認㌔も り麟蒙⑱諾哩鞍Po賢獣酔噂レ塁夢 労働契約の履行にっいては、一般の債務の履行の場禽と同様に、良家父の注意︵欝︵籔償窪鑓譜一薯象冨驚①象鋤鷺窄 鵬鑓︶をもってすべし︵民二七六条・二一〇韓条∴一八二条︶。また契約履行について信義則は、労働契約にも適用き れる︵民法第二二七五条.一二〇五条︶。違約罰の合意および違反罰の定めは.有効である︵民法一三八二条。二一〇六 条︶。民法第二一〇七条以下は.労働時間.夜間労働、残業、休養時間、休日.災害の際の労銀支払、病気、妊娠、分娩 の際の労銀支払義務をみとめている。イタリヤ民法の特長としては.他国の立法に比較して.労働契約に関する私法のな かに、労働者保護の公法的規定が私法として性格をもって、多数含まれていることが注目される。労働者保護法の制定 労働者保護法とも称すべき法律は、一九七〇年五月二〇鷺、法律第三〇〇号として制定きれたもので、労働者の自 由と尊厳、労働組合の自由および職場における労働組合の営為、ならびに労働紹介の規定を含むものである。経営に おける労働者の権利を規定するものであり、旧来存在した経営と労働者の非経済上、すなわち一身上の関係にかんす る多数の特別法を統一した法律であり、全章四十一個条からなる一種の法典とも称すべきものである。 第一章労働者の自由および尊厳の章では、イタリヤの労働関係にたいする一般基本的原則を規定する。その第一条 はイタリヤ憲法の宣言した原則に従い、﹁労働者はその職場において、その政治上または労働組合上の信念、宗教上の 信仰にかかわることなく、自由にその意見を述べることができる。但し憲法の基本原則、ならびにこれに基く法律を 尊重せねばならぬ﹂としている。その結果たとえば憲法および刑法の禁止されたファシスムスの弁証の如きは、保障 きれた発表の自由とは言われない。 こうした労働者の自由保障の目知で、法律は事業主にたいし、一連の命令および禁令を課した。例えば事業主は、 全く経営の財産保護の目的以外には、職場にガードマン︵αQ轟aδ閃ご獲冨︶を引き入れることはできない︵第二条︶。 職場保護の行為としては、いかなる場合にも労働関係に介入することはできない。職場における労働者の行動を遠方 から監督または看視する目的をもって、職場内にマイクやラジオ、またはテレビを設置することは禁止される︵第四 条︶。 労働法の法典化と欧州法 二七
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二八 第五条によれば、従業員の疾病または災害負傷の場合における労働能力.あるいは身体的適性を検査するために. 事業主が健康管理手段を講ずることは禁止される。こうした管理手段は、公法上の機関︵例えば公務員たる医師.社 会保険の保険者等︶によらねばならない。その他の身体的管理は.経営財産保護に必要な場合に限り許されるが.予 め労働組合.または経営協議会委員の同意を必要とする。但し職場退去に際にこれを行うについては.従業員の尊厳 とプライバ㌔ 、 、辱ノ礁 注意すべきは.経営内における.紀律保持手段に関する規定である.同法第七条によれば.経営の紀律保持に関す る規定は.総ての従業貫が見得られる場所に公示きれねばならない。総て紀律保持の制裁は. 欝 らきれている外、その者に意晃を述べ弁解する機会をあたえることを要する。 懲戒をうけた労働者は.通常裁判所または当該労働者から委任をうけた労働組合の機関.あるいは所轄の地方労働 所の仲介による伸裁裁判所に.提訴することができる。 事業主は.労働者の政治上.労働組合上.または宗教上の信念を審査し.労働者の自由ならびに尊厳尊重の原則を 犯してはならぬ︵同法第八条︶。 同法第十条は事業場生徒︵徒弟︶に関する規定であり.労働生徒には適当の労働時間と有給の休業日を定めあたえ ることにより.その修業の必要に応ずるよう配慮した。同時に同法第十三条は民法第繍二〇三条の規定︵約定の労務 その他の仕事に従事した場合に減給なしとの規定︶を.更に労働者のために著しく有利に変更した。 同法第二章は.労働組合の自由に関する規定で.労働組合の自由および労働組合活動の自由.労働組合員の差別待遇、不当取扱、不当解雇を禁止している︵第十四条乃至第十八条︶。 第三章、第四章は経営内における労働組合の活動について、第五章は職業紹介事業に関し、第六章は罰則を規定し ている。 本法の規定と矛盾するすべての規定は、本法による廃止されるが、集合的労働契約のなかに定められた、労働者に 有利な規定の効力は、妨げられない。イタリヤ労働法がつねに尊重する、労働者保護主義に添う所以である。 規定の総体は、経営における社会的関係にたいし、おびただしい新規定を公法的、強行法的に設け、事業主に多く の負担を命じ、その行動を制限し、一応労働者側にだけ有判性をあたえたかのように見えるが、浅見である。 労働者および労働組合が、本法により新らしく認められた権利と可能性とを十分に、有効かつ責任を自覚して使用 するとは、これにより企業内の空気はあかるく一新し事業主の事業運営に、有利に作用する結果となるであろう。 これを要するに、すべてイタリヤ労働法は、憲法の原則に則り、かつ私法典に依存しながら、労働者保護主義を発 展させて行くものであり、その形態はスイス法に類似する。則ち系統的な労働契約の基本的規定を、一般の私法典の 申に配置していることは、労働契約法もまた、 一般私法の原則に服従することを認めるものであり、 一般的規定 と、労働法上の特別法とが、互に連結作用する訳である。言い換葬れば、労働法が一般私法典の中に組み入れること は、近代労働法の発展を妨げるものでないことが、蚊でも証明されたものと謂われよう。勿論それにしても、多数の だ 特別法の発展が、これによって阻止される筈はない。 労働法の法典化と欧州法 二九
(3王〉註
東洋法学
三〇 <喰.鷺Φ謎ω器び搾ご器騨鉱一窪富魯①も o枠舞暮鳥爾︾暮¢圃欝窪蓉のび劉灘無︸榊竃P寓o津算 o o﹄8播じ ご蜜鰹瞬霧一鼻 搾︾讐魚窪①o馨o 臼置○黛鞍︽餌瓢oβ¢昌鳥餌綴αqo羅⑩ぎ霧§蕊騨8馨。一¢OP も っ’讃酔ご 箒g騨Φび じ ごぐ診飛舞韓譲○導羅の暮鐘瞬麟黛○びー 一齪簿δ霧欝o算ヂωる8●≦①一霧窪冨樋”9①騎aの蓉轡欝αQ鳥霧麟○象讐声訟§階⑦︾旨魚鍍おo簿︾ぎU瀬α︾ε①歴 もり 儲9最近我国でもこうしたガー総マン規整法の立案が試みられたことは.興昧深い、 六,結 び 以上各国の例にみられるように.労働法が真に独立した法典として存在するのは.東独の法制だけにみられる異例 にすぎない。同国の労働法典はまったく私法と分離した法典ではあるが.西欧諸国の労働法とはその法律上の基礎観 念を異にした国家の計画経済遂行法とも称すべきものであり.国家法の一部に属するものである。したがってこれを 専ら私法の基礎の上にたつ他国の労働法とは比較し得ない。 フランスにおける労働法典は、民法典における不完全な雇傭契約の規定の故に.発達した労働特罰法を集成してで き上ったいわゆる法典にすぎない。こうした集積的な性格をもつ労働法典は.各国がこれに追従する価値を欠く。 イタリャ法およびスイス法においては.労働法上の規定は.深く一般私法法典のなかに受入れ規定され.したがっ て一般私法の原則は、勿論労働契約にも適用される。立法技術上労働法の規定を一般私法法典の申に取入れることは その適用.解釈の上にもまた.立法技術上にも多くの長所をもつことは.既に述べた通りである。スイス法やオーストリヤ法における法改正作業もその志向をもつこと明かである。しかし、この編成方法を採用するとしても.労働法 的特別法の発生を妨げないこと勿論である。 一般法典中にふくまれる労働契約についての諸規定は、今日の社会上および経済上の事情からみて、疑もなく不十 分である故に、労働法の発展が一般私法典の外で行われたのだ。だとすれば西独、およびオーストリヤ法における法 お 改正作業が、特定の労働法典の編さんに向いつつあることも肯かれる。 だが労働契約法を申心として労働法を考えるとき、一般私法の原則は、労働法の規定や特別法の原則がこれを排除 しない限り、私法上の制度である労働法上の関係にもまた適用されねばならない。これを否定する極端な説には賛成 されない。労働法が内容的にも、強く一般私法に依拠することは、諸国の法制の広く採る仕方であり、イタリヤ法お よびスイス法の経験が、われわれに教えるところである。 註 幽 くαq一9鉾ω・穆瓢oo 。93叙一Pの噌5雛象①αq冠湿①血霧︾旨Φ謬霞①o簿ω導ぎ︾旨①答弩箆勾09倉一〇爵︸ω。濤彫 ⋮一九七一 一二・二九、稿! 労働法の法典化と欧州法 三一