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看護介入に対する家族と看護師の知覚のずれ -キングの看護理論を用いた評価

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看護介入に対する家族と看護師の知覚のずれ

    ーキングの看護理論を用いたa陥

5階西病棟

  ○秋森久美

   谷本有香

浅田陽子 津本t早保

前田理奈

岡本 節

演谷 中村 郁江 香江 L はじめに  患者の家族は患者と共に病魔と闘っており、援助を必要とする看護の対象者でもある。患者の病状悪化、病 名告知に関する問題、経済的な問題等、ストレスフルな状況の中で家族の心は不安定となっている。患者に対 し必要な医療行為、ヶアを提供していても、家族は患者の苦痛を考え、患者を思いやり、その行為を希望しな いこともある。  渡辺らは、「もう回復の見込みがないとわかった患者が医者や看護婦に見捨てられてしまうのではないかと いった漠然とした不安を持つ場合もあり、こうした場合家族は医療者の一挙手一投足に敏感になる。」1)と述 べている。看護師の態度や何気ない言葉は、患者、家族の心理面に深く影響を及ぼし、さまざまな思いを生じ させる。私達は、患者はもちろんのことその家族に対しても日頃からコミュニケーションを良好にとり、対応 していかなければならないが、実際には、患者中心の対応、ヶアに比重が重く、付き添う家族が日頃どのよう に感じ、どのような思いを抱いているのか十分把握しきれていない。  そこで今回、看護師のかかわりに対する家族の認識をキングの看護理論を用いて分析し、家族へのかかわり 方についての示唆を得たので報告する。 Ⅱ。研究方法  1.研究デザイン:事例研究  2.対象者:当病院5階西病棟に入院中の患者に付き添っている1家族と病棟看護師14名  3.研究期間:平成14年6月∼10月  4.データ収集方法:家族に対しては予め了承を得て半構成インタビューガイドを使用して面接調査を行っ    た。同意を得た後面接内容をテープに録音した。看護師に対しては個別に聞き取り調査を行った。  5.面接目:平成14年9月10日  6.家族への主なインタビュー項目      ①病気に対する医師からの説明 ②患者に対する家族の思い ③看護師の対応に対する思い      ④看護師との関わりの中で心に残っていること、印象的な出来事    看護師への聞き取り内容      ①家族に対する看護師の思い ②看護処置時の気持ち  7.データ分析方法:インタビュー内容をできるだけ逐語的に記述し、質的に分析した。そしてキングの理    論に基づき分析を行った。 Ⅲ。理論的背景  キング看護理論2)ヽ3)(図1.図2)       ゛I  個人システム…その個人のみから成る。知覚、自己、成長と発達、身体像、空間、学習、時間という概念か         ら構成される。  個人間システム…相互行為を行っている人間(個人システムが別の個人システムと接触を持つ)から成立す          るシステムである。相互行為、コミュニケーション、相互浸透行為、役割、ストレスとい          う概念から構成される。  相互行為…相互に関係している2人以上の人間で繰り広げられる観察できる行動である。価値感を含み、人       間関係を確立させるメカニズムであり、普遍的な経験であり、知覚によって影響を受け、相互互

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     恵的、相互依存的であり、言語的、非言語的コミュニケーションにより展開される。(相互行為を      している各個人は、お互いのやりとりに対して異なる思考、姿勢、知覚を持ち、影響しあう。) 相互浸透行為…価値あるいくつかの目標を達成するために、人間が環境とコミュニケーションをはかる相互        行為の過程で、目標指向的な人間の行動。3) r一一一一一一一一 社会=社会システム

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‥べ か

1−1I ・対 乙 で〉l l       l    l し一一一一一一− −Iノ ` へ _ノ 図1 看護の概念的枠組みT力動的相互行為システム

/−∼けa\

,−一一一一フィードバウぞJ,      1 , 図2 人間の相互行為のシステム IV.結果(表1)  1.家族の個人システム   1)自己     口は出すわ、手は出すわ、どっちかっていうとうっとうしがられるタイブ。凄い嫌がられるダイス   2)成長と発達:46歳、長女、既婚(夫と二人暮し 県外在住)、主婦  患者との続柄;姉   3)患者に対する知覚     確立した治療法はない、良うなってはないにしても急激に悪うなりよう感じでもない。痛いとか辛い     とかっていう苦痛を全部取り除いてやりたい。本人には十分頑張っているから頑張れ頑張れって言い     たくない。明らかに回復に向かう患者ではないので余計な心配は耳に入れたくない。希望を持たせて     やりたい。気が合うとかそういう風に考えたことはなかったけど、一緒に過ごした時間ってのがあん     まりなかったから、一緒に遊んだ記憶もあんまりないし、だけど、うん、似たところがあるかもしれ     ない。   4)看護師に対する知覚:情報なし。   5)空間・時間     病院と家が離れており、付き添い期間中は家に帰れない。付き添いを始めるまでは気ままに自由に時     間を使っていたが、今は1日1∼2時間位しか部屋から離れることができない。     付き添い期間:平成13年11月∼現在に至る(約11ヶ月)姉4日、母3日のサイクルで交代で付き        添いをしている。  2.看護師の個人システム   1)患者に対する知覚     38歳、男性、独身、長男(両親と姉2人)疾患名;リンパ管腫     平成12年7月リンパ管腫で近医にて手術施行後、肝機能異常となり当院に入院。病状安定後本人の     希望する病院に転院となる。(前医では主治医への印象が悪く、前医への転院は希望しなかった)その     後病状悪化し、平成13年11月に当院に再入院となる。放射線療法施行後、肺浸潤による肺繊維化に     て換気不全となり、レスピレーター装着、現在気管切開し管理中である。塩酸モルヒネ・ドルミカム     にて鎮静しているが、あまり効果なく不穏状態が強い。   2)家族に対する知覚     看護行為に対し意見を言う、処置の時間、方法等について要望が多い。緊張する。世間話ができない。     患者のことは誰よりも知っている、誰よりも分かっていると認識しているように見える。付き添いを     始める前と比べて環境の変化がとても大きくて、自由な時間もない。患者が人工呼吸器装着中で不穏 208−

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  もあり、患者が起きている時は誰かが患者の側にいないと不安がる。    長期間の付き添いは、想像以上に身体的、精神的にも大変だろう。 3.家族と看護師の個人間システム  1)相互行為・役割に関して   <家族>    『吸引の上手な人がいるんだからもっとみんなにやり方を教えていったほうがいいんじゃないか…。』    『もっと上の技術の人がいるんだったら、その人のを真似てというか、習って…。』というローデータ    より、【看護技術の熟練に努力してもらいたい】という思いが抽出できる。『優しい、優しいばっかり    やと、こう肝心な痰を引く時も…自分に決定権がないというか…どうしましょうじゃあやっぱりいか    ん。』『やっぱりある程度そういう強引さも必要な場合がある。』というローデータより【専門的な判断    をして欲しい】という思いが抽出できる。『看護婦さんがこう、わざと遅れてくるとかそういうんじゃ    なくて…みんな出はからっていない時もあるじゃないです力t呼んでもすぐに来れる訳じゃないって    いうのは分かっているから、それは仕方がない。』というローデータより、【呼んでもすぐに来れない    状況があることを理解している】ということが抽出できる。   <看護師>    『痰のたまり具合は体位やその時の状況によって違う。吸引の基本技術である清潔操作、吸引時間等    は注意してやっている。』『1回で引ききれるとは限らない。』『吸引の仕方はその時によって違う。』と    いうローデータより家族から細かい注意をされても、【基本的な技術は提供している】と思っているこ    とが抽出できる。『姉の顔色を伺って判断を求める。』『必要性をきちんと説明して同意を得る。』とい    うローデータより、【吸引処置に対する姿勢が一定していない】という現状が抽出できる。  2)ストレスに関して   <家族>    『やっぱりこの人は上手とか、この人は手が遅いとか、もうちょっとこう、こうして、ああしてとか    って、やっぱりイライラして…。』『私の方がもっと取れるんじゃないかって思う時もあります。』『う    ちの弟のをやりながら徐々に覚えていくっていうのもあるんだろうけども…。』というローデータより    【看護技術レベルに差があることへのいらだち】が抽出できる。『看護婦さんによって、そうっとやる    のも分かるけど‥・ガシヤガシヤやる人もおるし‥・あの子が目覚めるとこっちも起きなければいけな    いでしょ。…眠れなくてイライラしてくると、病人に対して腹が立ってくるそういう自分が嫌。』と    言うローデータより、【夜間に看護師のたてる音で眠れなくてイライラする】という思いが抽出される。   <看護師>    『看護行為に対して意見を言う。』『処置の時間・方法等について要望が多い。』『看護師の行動を常に    見ており、毎日メモをとっていて一挙一動監視されている気持ちになる。』というローデータより、【監    視されているような感じを受け、自分の看護行為が十分発揮できていない】という現状が抽出できる。  3)コミュニケーションに関して   <家族>    『人によっては、あら一赤いのが出てきよう、色が変わってきたねとかって、やっぱり耳に、あれに    は入らんかったらえいなあと思うたりする。』『モルヒネつて聞くと、癌の末期の患者さんに使う薬っ    ていうイメージ…。』というローデータより、【看護師の言う何気ない言葉に敏感になっている】とい    う思いが抽出できる。『いつまで経っても事務的にしか向こうも話されないと、こっちも事務的な話し    かできないですよね、向こうから普通の話…そんな様な話をしてくれる人だと、こっちもいろんな事    をもっと言いやすいですね。』というローデータより、【看護師の話しかけ方で話ができたり、できな    かったりする】ということが抽出できる。   <看護師>    家族に対して緊張することによって、『世間話ができない。』というローデータより、【自分達の意図が    十分伝えられない】という現状が抽出できる。  4)家族と看護師との相互浸透行為

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家族と看護師の個人間システムは相互行為において、知覚の正確さ、役割の一致、コミュニケーション のどの項目でも相互間に隔たりがありうまく機能していない。そのため相互行為の段階で各々の知覚判 断レベルにフィードバックし(図2参照)、相互浸透行為には到達していないと分析した。        表1 調査結果 家族の自己 口は出すわ、手1ま出すわ、どっちかっていうとうっとうしがられるダイス凄い嫌がられるダイス 家族の知覚 治 療 確カニした治療はないけど頑張っていこうねっていうオブラートで包んだ様な言い方で‥・最終的には肝移植し力勣か る道はないようなことも言われた。 病 状 一年近くもなって、良うなってはないにしても急激に悪うなりよう感じでもないし、先生達もはっきりした治療法 がないにしても、自己免疫力みたいな、人間が皆持っているがやから、それを信じて頑張るしかないと言うたら「う ん」と言いよった。 患 者 に 対 す る 思 い もう、痛いとかっていうたり辛いとかっていうのをもうほんとに全部取り除いてあげたいっていうだけで…もうそ れだけです。 不安を取り除くとかっていうても、本人の頭の中で考えようことをこっちが覗くことはできんし、言葉で大丈夫や からとか、治るからって言うても、言わんよりは違うかなって思うけど、あからさまに絶対治るとかって言っても、 どう考えても無理でしょうみたいな…。 お見舞いに来る人とかが頑張れよ、頑張れよって言うじやないですか、そやけど頑張れ言うのもね、あんまり言い たくなくて 斗づ一張りようやろ…みたいな… これからねえ明らかに回’に向か’病人やないがやったら 余計な,Cゑ!は耳になるべく入れたくない なるべく、悪くなりようことは に入れんよ引こして、良うなりよう情報だけを耳に入れちやりたい、。…やっぱ り体の中から、精神的にあっ、ちょっとでも治りようとかつて気持ちが出てきたら、もしかしたらねって、…そう いう情報をなるべく与えていって、希望を、たしていってやりたいんですよ 気が合うと力鰻-ういう風に考えたことはなかったけど一緒に過ごした時開ってのがあんまりなかったから、一緒 に遊んだ記 もあんまりないし だけど うん 弑たところがあるかもしれない 空間・時間 私は子供もおらんし旦那と2人でしょう。仕事もしてなかったから気ままに遊びに行ったり自2のペースで動いて いたのが、急に制約されて。今は実家とこことの往復で、実家も妹が仕切っているから生活のペースも合ね世なく ちやならないし…、ここでも殆ど部屋にかんづめで…。 相互行為・役 割(家族と看 護師の個人間 システムー家 族) 吸 引 吸引の上手な人がいるんだからもっと皆に教えていくというか、やり方を教えていった方がいいんじやない力ぃ・。 看護技 術の熟 練に努 力して もらい たい 何でそういうのをきちっとやらないんだろうなって言う疑問はやっぱりありますれどんな仕事でも一番最初って いうのは誰だって素人っていうか、慣れない所から始めて積み重ねていって上手になるんだけど、自分一人の技術 だと、これでいいのかなって思うところで、ある程度のところで止まっちやうじやないです力i,でも、やっぱりも っと上手なやり方とか、もっと素早くやるとか、きちっとこうやったら痰がもっと取りやすいとかいうのは、h2 と上の  の人がいるんだったら その人のを真`てとい゛か って… 上手な人のを、何回も見てとか、何回もやり方を教わってうまくなるんであって、一回ちょっと教わっただけで、 あと自己流でこうやってやってると、果たしてそれで上手になっているのかどうなのかなんて感じたりもするんで すね。 看 護 処 置 全 般 優しい優しいばっかりやと こう肝心な こう痰を引く時も…自分に決定権がないというか患者さんのことを 専門的 な判断 をして 欲しい すごく尊重して多分言うてくれようがかもしれんけど、どうしましようじやあやっぱりいかんこともあるし、これ だけのことをせんといかんよって…。 確実な技術を持った人が、多少強引にテキパキっとやる分には、安心してみてられる。任せてもおけるし…。 最初に見た時はそんなに無理にやってもと思ったんですが、回を重ねていくと、こういろいろな人のを見てると、 やっぱりある程度そういう強│さも必要な場合があるなと 不 乙 ,し の 忍 看護婦さん呼んですぐに来れるわけではないじやないですか、  さんがこう わざと`れてくると力飛-うい’ んじやなくて、やっぱり手薄な時間帯もあるし 夜であったりすると、みんな出はからっていない時もあるじやな 呼んでも すく1こ来 れないt犬 況がある ことを理 解してい る いです力yたまたま呼んでもすぐ東れる訳じゃないって言うのは分かってるから それは仕方ないとは思ってるん ですけど、これが緊急事態だったら、呼んでも待っても、何分かすれば来るんですけど、今すぐ来て欲しいときに は呼ぶより走った方が早い。ほんとに急だったらあそこを開けて叫ぶでしょうけどね。 ストレス(家 族と看護師の 個人間システ ムー家族) 吸 引 やっぱりこの人は上手とか この人は手がμいとか もうちよっとこう こうして ああしてとかつて やっぱり 看護技 術レベ ルに差 がある ことへ のいら だち イライラして…。 私の方がもっと取れるんじ ないかつて思う時もあります うちの弟のをやりながら徐々に `ていくってい’の あるんだろうけど…此方がないのかなって言う気持ちで すよね。だってもうお任せするしかないから、そういうふうにしないで下さいっていっても、そうせざるをえない わけでしょう。その度に専門の、例えば、呼吸器専門の所の人に来てもらって、その人についてもらってうちの弟 だけ特別って訳にはいかないでしょうし、それにこっちの方からそんな事まで言えないから…。 いろんなもんがいっぺんに起こると、、どれを最優先にこの子にやってやると、一番楽になるのかなっていうのが、 見てると、ねえ、ちょっとゼコゼコいってるけど、うんと激しいゼコゼコやないし、あっでもロからも出そうな感 じ、こういう口になったらもう口から出るかもしれないって思うと、先にそれを特ってこうやって、気管チューブ  (吸引チューブ)をボーっとして持って見よるよりも、今のうちに口の方ヘチューブを付け替えてやってもらわな いかんなとかって、こう、わ一つとかつて出てくるから…そうするとこう吹き上げてくる。 アー見よううちにそれをここに置いて、マーゲンチューブからこう引いちやって、早よ一ってこう思うと…。 奏 残 で ク 看旛婦さんによってそうっとやるのも分かるけど ガシャ、ガシャとやる人もおるし ん一目裳めたらいやだなっ 看廊配) たてる音 て喉れな くてイラ イラする ていうのがあって やっぱあの子が目覚めるとこっち4、紀きなければいけないでしよ。紀きて その本人が可哀相 だなっていうのもあるけど こっちが眠れなくてィラィラしてくると 今度看病しててあの子が起きようとしてい る時に、自分がストレスがたまって寝不足になってくると、今度どれだけ辛いか分からない病人に対して腹が立つ てくる そういう自分が嫌なの あれは嫌や、嫌って言うか、起きるんじやないかつて、それが一番嫌,あの子も 可哀相というのもあるし、あの子が起きるとこっちも眠れないっていうか、二日日、三日日になるとストレスがた まってきて、凄いイライラしてて…。

人によっては、あら一赤いのが出てきよう 色が変わってきたねとかって、やっぱり耳に、あれには入らんかった らえいなあと思うたりする。明らかに回復に向かう病人やないがやったら、余計な心配は耳になるべく人れとうな いなって思う気持ちもあるし。 その赤いのっていうのは、血の色だから本人に聞こえてて意識がしっかりしてれぱ、“ああ、又血が出てるんだな” とがもっと悪くなっているんじやないがとかっていう気持ちになると、どんどん不安になってくるし。 −210−

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コミュニケー ション (家族と看護 師の個人間シ ステムー家 族)  .

ミK

やっぱり、もうちよっと神経を配って欲しかったなっていう気持ち。モルヒネって聞くと  の の  さんに 匹呻fこ陥犯 うんで、ちょっとびっくりっていうか…。 モルヒネの話と、その前に私なんかね凄い頭にきててね、その頭にきた人は覚えてないけど、やっぱりでもね−モ ルヒネって言ったのかもしれない。 看護師 の言う 何気な い言葉 に敏感 になっ ている

皆さん割とこう、フレンドリーに言ってくれたりとかして、こう事務的な感じやなくてね。方言を交えながら喋っ てくれたほうがこっちも喋りやすい。 やぱりでも月月位はあんまり言えなかたですれ遠慮もあるて言うかねJ 務的にし力呵向こうも話されないと、こっちも事務的な話しかできないですよれ向こうから普通の話、「今日は暑い 看護師 の話し 方で話 ができ たり、 できな かった りする ですよね、l「この頃大変でしよう。lとかそんなような話をしてくれる人だと こっちもいろんな事をもっと言い やすいです辿レ最初付いた時は言えないけれどだんだんわかってくると、『あ、この人だったらこういう話ができ る。』と力癩で考えなくてもすっと出ちやうじやないですれ「昨日こういうことがあったんですよ。」とか申し送り で聞いていたとしても、やっぱりなん力信いたいのかな。やっぱり違うね。 看護師の家族 に対する知覚 患者のことは誰よりも知っている、誰よりもわかっていると認識しているように見える。 付き添いを始める前と比べて環境の変化がとても大きくて、自由な時間もない。 患者が人工呼吸器装着中で不穏もあり、患者が起きている時は誰かが患者の側にいないと不安がる。 看護行為に対し意見を言う、処置の時間、方法等について要望が多い。緊張する。世間話かで  きない。 長期間の付き添いは想像以上に身体的、精楠妁にも大変だろう。 相互行為・役 割 (家族と看護 師の個人間シ ステムー看護 師) 吸 引 一回で引ききれるとは限らない。 痰のたまり具合は、体位やその時の状況によって違う。基本的な清潔操作、吸引時間は注意してやっている。 患者への吸引の仕方はその時によって違う。 吸引のため、コールで呼ばれたが、吸引圧を確認していると「早うしてや」と怒られた。 あの人はこうしよった、と注意される。 言われるがままになっている。 姉の顔色をうかがって判断を求める。 必要性をきちんと説明して同意を得る。 斟酌な 枝卿讃 供じ(い 4吸l処 鄭こ対す る姿勢が 一定して むなヽ ストレス(家 族と看護師の 個人間システ ムー看護師) 看 護 処 置 全 般 看護行為に対して意見を言う。 処置の時間・方法等について要望が多い。 看護婦の行動を常に見ており、毎日メモを取っていて一挙一動監視されている、批判的に見られている気持ちにな る。 緊張する。プレッシャーがかかる。 言われるがままになっている。 家人の顔色を覗いながら対応している。 監視され ているよ うな感じ を認丈自 分の看護 行為力呼 分発揖iで き心 コミュニケー ション(家族 と看護師の個 人間システム 一看護師) 緊張する。 世間話ができない。 姉に言う時は、気を使って言えない時がある。姉の言うままになってしまうこともあり、自分が嫌になってしまう ことがある。 自分達 の意図 が十分 伝えら れない V。考察  看護師のかかわりに対する家族の認識を分析した結果、各システムの知覚において看護師との認識の差が大 きいため相互浸透行為につながらずに、各々の知覚レベルにフィードバックしていることがわかった。  認識の差の大きな原因は、知覚のずれと考える。キングは「知覚は怒り、恐れ、愛といった非常に強い情動 的状態によって歪曲されることがある。情緒は部分的に知覚野を閉鎖する可能性があり、したがって知覚野に 入ってくる手がかりをも制限する。このような知覚の持つ側面をふまえてお互いが正確に知覚し合うことは看 護婦一患者間の相互行為の1つの重要な要素である。これこそが、共通の目標設定への第一歩である。」2)と 述べている。家族は前医での医師に対する不信感、患者の年齢が若いこと、確立した治療法がない疾患で予後 が不確実であること等により、患者に対する思いがとても強い。患者への看護介入は人工呼吸器の管理、気管 内吸引、輸液の管理、清潔援助等があり、生命危機に直結する処置や苦痛を伴うケアである。看護師側は熟練 度を考慮し、人工呼吸器の管理ができる看護師を選んだり、受け持つ看護師の他の仕事量を減らし集中的に対 応できるよう行っている。しかし、家族は看護師各々によって技術レベルの異なる看護処置がされていると知 覚し、看護師に対して不信感がある。看護師に対して安£憾が持てない家族は患者を自分が守らなくてはいけ ないという思いが強く、防衛傾向になっていると思われる。看護師は、家族が患者のことを誰よりもわかって いると認識しているように見え、処置の時間、方法について要望が多く緊張する存在と知覚し、家族と看護師

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i ・ 4 ・ : ・ j 一 一 ゜ 1 ・ ・ . ・ i l . がお互いに正確な知覚ができない状態となっている。  看護師との相互行為における知覚の違いは家族にとってストレスになっている。家族の個人システムにおい て、今までの生活と大きく変わってしまった環境、それを自分では変えられない状況、操作できない制約され た空間及び時間は、家族のストレスを増大させていると思われる。キングは「あまりに強いストレスには、個人 の相互行為能力や目標達成能力を低下させることがある。」3)と述べている。家族のストレスは家族の相互行 為能力や目標達成能力を低下させてしまい、看護師への認識を変えることができなくなっていると思われる。  キングは個人間システムの中の役割について、「看護婦はそれぞれの状況で目標を確認し、そして個々人が 目標を達成するように援助するために、その知識、技能、価値を駆使する。」3)、「看護という職業分野におい ては、コミュニケーションについての知識と、それを使いこなす陵能とは、専門職の助力を求めざるを得ない 異常なストレスを体験しているであろう人々との相互関係を築く上で基礎を形づくるものとして専門職の仕事 の重要な部分である。」2)と述べている。当事例では、看護師は家族の個人システムの中の知覚に関し、看護 師もかかわりにくい存在と捉えているため、コミュニケーション不足が生じ、家族の看護師への思い、期待を 理解できず、知識、技能、価値が駆使できていない現状である。そして、家族と看護師は知覚の持つ側面をふ まえて、お互いに正確に知覚し合うことができておらず、個人間システムがうまく機能していないと考える。  更に、日々の関わりの中で、患者に対して、苦痛を取り除いてやりたいという家族の強い思いと、身体機能 を低下させたくないという看護師の思いとが、協調できない状況となっており、又患者の年齢が若いこと、予 後が不明であること等から、共通目標が見出せず相互浸透行為に至らないと考える。 VI.まとめ  看護師のかかわりに対する付き添い家族の認識を分析した結果、家族、看護師ともに、個人および個人間シ ステムの中の知覚にずれが生じており、家族と看護師間の相互行為はうまく機能せず、相互浸透行為にいたる ことなく、各々の知覚のレベルにフィードバックしていることがわかった。主な要因としては、家族の持つ個 人間システムからのストレスが大きいこと、コミュニケーションがうまくとれていないために、看護師が目標 達成をするための知識、技能、価値を駆使することができていないということが考えられた。  看護師と家族の相互行為をうまく機能させ、相互浸透行為に繋げていく為には、コミュニケーションの知識 と技能を修得し、看護師が知識、技能、価値を駆使していることを家族に伝えるようにすることが必要である。 引用・参考文献 1)渡辺祐子他:家族看護学,理論と実践 第2版,日本看護協会出版会, 261, 1999. 2) Imogene M. King,Ed.D.R.N.:キング看護理論,医学書院↓1985. 3)ジュリア・B・ジョージ編:看護理論集,増補改訂版,アイモジン・M・キング,日本看護協会出版会, 207   -224, 1998. 4)ルビー・L・ウェズレイ:看護理論とモデル,第二版,キング/目標達成理論,ヘルス出版, 1998. 5)宗像恒次:最新行動科学からみた健康と病気,メヂカルフレンド社, 1996. 6)看護における研究:井上幸子他,日本看護協会出版, 1999. 7)戸囲間充子他:家族を1つのユニットとして援助する看護の展開,看護学雑誌, 61 (1), 1997. 8)秋山和代他:悲嘆のプロセスをいかに支えることが出来るか,看護学雑誌, 61 (1), 1997. 9)花里ゆ力ヽ他:危機的状況にある家族へのかかわり,看護学雑誌, 61 (1), 1997. 10)関井友子:家族をとらえる視点,看護学雑誌, 61 (1), 1997. 11)野嶋佐由美:家族像の形成,臨床看護, 11, 25 (12), 1999. 12)高野順子:家族の健康 マッギール・モデルの観点から,臨床看護, 11, 25 (12), 1999. 13)鈴木志津江:家族とインフォームド・コンセント,臨床看護. 11, 25 (12), 1999. 14)川上理子:病者を抱える家族の役割移行と看護のかかわり,臨床看護, 11, 25 (12), 1999. 15)中野綾美:家族員の病気と家族の生活の質,臨床看護, 11, 25 (12), 1999. 〔  平成15年9月27∼28日、高知市にて開催の第10回日本家族看護学会学術集会で発表  〕 −212−

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