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加工技術・技能継承支援ツール「鍛造テンプレート」の開発

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Academic year: 2021

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加工技術・技能継承支援ツール

鍛造テンプレートの開発

篠崎吉太郎・近藤孝之・古川慈之・野嶋賢吾・江端幹夫・ 梶野智史・岡根利光 1.鍛造品の例 2.鍛造加工の背景とニーズ 3.試作したテンプレート及びその設計 4.使用例及び今後の課題 第8回知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)Oct.14th,2009 2 Forging

1. 鍛造品の例:クランクシャフト

-炭素鋼、非調質鋼、熱間鍛造品、1,200℃、材料歩留り約80% -高速回転をしても、騒音・振動がない高剛性、回転バランスが必要 -愛知製鋼株式会社 3 Forging

1.2 エンジン用ピストン A4032

-自動二輪車エンジン用ピストン: A4032(11~13.5%Si) -珪素が多く成形が困難 -素材温度: 380℃, 型温度: 200℃、温度に敏感 -宮本工業株式会社 4

1.3 ポンプ部品 軸受鋼 SUJ2

- 揺動鍛造(円錐形ダイを回転さ せながら行う部分鍛造)を採用し て、軸受鋼 SUJ2を冷間鍛造 -合金鋼、軸受鋼の鍛造は、炭素 鋼の鍛造よりも温度に敏感 5

1.4 等速ジョイント 組合せ押出し

-容器と軸とを持つ部品の組合せ押出し -1工程で鍛造できることが望ましい -1工程で鍛造するための条件を検討 6

2. 鍛造加工の背景とニーズ

-鍛造品の約65%は自動車部品 -乗用車の質量の約10%は鍛造品 -鍛造は機械工業を支える基幹技術といえる -生産拠点はグローバル化し、製品はエコ化 -軽量・高強度・コンパクト部品 -高温・高圧に耐える部品 -人体に無害な多様な寸法の医療部品 -ヘリカルギアなど複雑形状部品 人工知能学会第2種研究会資料 SIG-KST-2009-02-03(2009-10-14) *)本資料の著作権は著者に帰属します。

(2)

2

7

2.2 鍛造技術の背景と方策

-冷間鍛造圧力は高く、容易に2-4GPa に達する -熱間鍛造品の温度は1,200℃程度 -金型寿命は100,000ショット、寸法精度は数10μm -多種少量、短納期 -機械及び型構造の特性 -鍛造メタルフローの特徴 -工程設計・金型設計 -応力・ひずみ・ひずみ速度・温度 8

2.3 鍛造メタルフローの特徴

-鍛造品は3次元形状 -鍛造性:ひずみ、ひずみ速度、温度、静水圧 に依存 -鍛造性:材質・物性により異なる -塑性流動に相似則は成立しない (ひずみ速度依存性と温度一定とは両立しない) -塑性流動には不安定現象が認められる -3次元シミュレーターを用いて変形を厳密に表現する -単純化したモデルを用いて主要パラメータを特定し、 評価する 9

3. 鍛造テンプレートの種類

単純な変形モデルを想定して主要パラメータを特定できるコンパクト なツールを製作した 圧力計算 -容器の後方押出し圧力計算テンプレート -軸の前方押出し圧力計算テンプレート -据込み圧力計算テンプレート -組合せ押出し金型設計テンプレート -多段軸押出し金型設計テンプレート 応力解析 -冷間鍛造用パンチの応力解析テンプレート -締りばめダイの応力解析テンプレート 温度計算 -容器の鍛造中の温度計算テンプレート -軸の鍛造中の温度計算テンプレート 10

3.2 押出し圧力計算の基礎

R.Hillは加工硬化しない材料を定常引抜き加工するときの 単位体積当りの仕事 は引き抜き圧力 に等しい ことを証明した

=

=

=

ω

ε

ε

ω

p

d

p

Yd

Y

d

ε

ε

ω

=

=

d

Y

p p

ω

:変形抵抗, :相当ひずみ Y

ε

p

11 押出しは、引抜きと変形が似ているので、Hillの前記定義は 押出しにも適用できると仮定する

3.3 前定理を押出しに応用

ε

ω

=

=

Y

p

Y

p 拘束係数 を導入して、次式を得る

C

Y

p =

C

12

3.4 加工硬化の補正

R.Hillによれば材料が加工硬化をする場合は変形抵抗 の代わりに平均変形抵抗 を用いることができる。

C

Yd

Y

c m

=

0

ε

Y

m

Y

よって次式を得る m

Y

C

p

=

×

Y

C

p

=

×

: 加工硬化しない材料に対して : 加工硬化する材料に対して

(3)

3

13

3.5 温度計算の基礎

計算モデル:加工エネルギーの90%は熱となり、鍛造品の温度を高める。 鍛造品の熱は熱伝導により金型に伝わり、鍛造品の温度は低下する 14

3.6 基礎方程式

C

Y

T

m

ρ

ε

β

_ 0

=

⎟⎟ ⎠ ⎞ ⎜⎜ ⎝ ⎛ ∂ ∂ + ∂ ∂ = ∂ ∂

r

r

r

a

t

T T T  

 

22 2 -変形抵抗、相当ひずみ、熱物性値 がわかれば加工熱は計算できる -熱伝導微分方程式は平面、平板、 球に対して解かれている -定常変形をする容器及び軸の押出 し加工において、加工エネルギーを 最小にする速度場の高さは上界法 により推定でき、直径に近いか、や や小さい値になる -変形域を球に見立てれば、球の熱 伝導解析解を利用できる 15

3.7 テンプレート設計の前提

-変形抵抗:高炭素鋼及びアルミニウムの室温、低加 工速度における変形抵抗の実験データを基にして、変 形抵抗はビッカース硬さに比例すると仮定して求めた -拘束係数:定常変形をする軸対称容器の後方押出 し加工及び軸の前方押出し加工に対する上界解を、並 びに円柱の据込み初等解を用いて拘束係数を定めた -拡張子を設け、固有の変形抵抗及び拘束係数を入 力できるようにした 16

3.8 変形抵抗

-変形抵抗はひずみ 、ひずみ 速度 、及び温度 を 独立変数とする関数と仮定 -焼なました炭素鋼の変形抵抗の実験データ (工藤ら) ) , , ( T Y Y= ε ε&

ε

ε& T ) ( ) ( ) ( 2 3 1 f f T f a Y= × ε × ε& × 17

3.9 拘束係数

-定常変形をする容器及び軸の無次 元化押出し圧力 は工藤により 計算されている -無次元化押出し圧力は拘束係数に 等しい -無摩擦及び無潤滑の2本のグラフの 間の、実際の摩擦条件に対応すると 思われる位置の値を読み取る(摩擦 パラメータ) -断面減少率rを用いて、非軸対称問 題にも応用可能 Y p C Yp = 18

3.10 球の熱伝導解析解

-平面、軸及び球に対し熱伝導微分 方程式は解かれている -球の平均温度を図示した -熱物性値を定め、ビオ数及びフー リエ数を与えれば冷却率がわかる 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 Fo=at/R2 Tm / T0 Sphere Bi=0.1 1 8 2 4 16 32 64 ∞ 0.25 0.5

(4)

4

19

3.11 テンプレートに入力した熱物性値の例

7.8 5.46 96 0.994 1770 Mg alloy (AZ31B) 2.0 10.13 384 0.380 8920 Cu (C1020) 3.4 9.06 222 0.904 2710 Al (A1100) 98.7 0.32 8 0.537 4420 Ti alloy (Ti-6Al-4V) 46.9 0.41 16 0.499 7920 Stainless steel (SUS304) 17.4 1.27 43 0.433 7830 Low-alloy steel (SCM415) 14.5 50 (assumed) 1.39 52 0.473 7860 Low-carbon steel (S20C) Biot number Bi (R=15mm) Coefficient of heat transfer h kW/(m2K) Thermal diffusivity a ×10-5 m2/s Thermal coductivity k W/(m K) Specific heat C kJ/(kg K) Density ρ kg/m3 Material 20

4.1 計算結果(寸法効果を評価できる)

0 50 100 150 200 250 0 100 200 300 400 500 600 700 0 1000 2000 3000 Diameter of billet , mm T e m p erat ure , ℃ E x tr u s ion pres s u re , M P a r=70% , 50mm/s

Backward extrusion of can

Ti–6Al–4V Ti–6Al–4V A1100 A1100 SUS304 SCM415 SCM415 SUS304 C1020 AZ31B S10C C1020 AZ31B S10C 0 50 100 150 200 250 0 50 100 150 200 250 300 1300 1400 1500 1600 1700 Diameter of billet , mm T e m p er at ur e , ℃ E x tr us io n pr es s u re , M P a S10C r=70%

Backward extrusion of can

200mm/s 100 50 10 25 10mm/s 25 50 100 200 21

4.2 計算値と実験値との比較

600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 0 50 100 150 200 250

:Experiment , Mechanical press :Experiment , Material testing machine :Calculated , Mechanical press :Calculated , Material testing machine

r=65% 50% 35% r=65% 50% 35% r=65,50,35% 2.5 5 10 20 Diameter of billet , mm T e m p er a tur e , ℃ E x tr u s io n p re ssu re , M P a S15C 100 200 300 400 0 25 50 75 100 2.5 5 10 20 Diameter of billet , mm E x tr us ion pre s s u re , MP a r=65% 50% 35% 40

:Experiment , Mechanical press :Experiment , Material testing machine :Calculated , Mechanical press :Calculated , Material testing machine A1100 Te m pera tur e , ℃ r=65% 50% 35% A1100 r=65,50,35% 22

結論

-

単純なモデルを想定して圧力計算、応力解析、温度計算 テンプレートを試作した -集積したデータを分析、または、実験データなどと対比す ることにより、メタルフローに及ぼす因子の影響を定量的に 評価できる -冷間鍛造の現象には比較的よく対応することを確認した -熱間鍛造の現象へ適応するか否かは未確認 -ご清聴ありがとうございます

参照

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