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Persuasion研究 ; 2 : Mrs.Smithについて

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Academic year: 2021

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(1)乃 雰παsわ %研 究. (2). ――――Rttrso Smith iこ ´ ⊃い 口 ――― =―. 直. sグ θ πは Parsπ α. 野. 子. 裕. Jane Austen の死 後 1818年 に 出版 された もので,旅 行案. 内書 的 な風景描写 や説 明だ け に終 って鮮 明 な人 間像 の浮 かばな い人物等 が見. Jane Austenが 生 きて おれ ば出版迄 に更 に加筆訂 正 したに違 いない 1)中 で も特 に Mrso Smithは 攻撃 の 未完成 の作品 とみ なす批 評家 が多 い。 られ,. 的 に されがちな副人物 で あ る。. Mrso Smith は二 巻本 252頁 か らな る この小説2)の 半分以上 あ との第 I巻 第 5章 152頁 で初 めて登場 し,第 9章 で の物語 は,小 説 全体 が. Anne. Mr.Elliotに つ いて長 々と語 るそ. の視点 を通 して展開 し対話 の部分 もあま り多. 3)ま た没収 されて い る不動産 を. くな いので,異 和 感 を与 え るのは否 めな い。. 取 り戻 す為 に Mro Ell10tに 動 いて も らう こ とを計 算 に入 れて Mr.Elllotの 求婚 に応 じるよ うに Anneに 勧 め るが ,応 じる気 がな い こ とが は っき りわか ると今度 は. Mr.Elliotを 非難 す るよ うな一 貫性 の な い Mrso Smithに 対. して ,Anneの よ うな同情 心 は もて な い とか ,4)自 分 で編 んだ小物 を金持 ち に売 って貧 しい人 たちに施 しをす るが ,そ れ は病 苦 を逃 れて健康 を取 り戻 し つつ あ る時 の気前 のよ さにつ け込 ん で ほ とん どゆ す り取 った ともいえ るお金 1) Robert Liddell,Tん θハbυ ιZs ο∫ Jα πιttπ s′θπ (Longmans,1963), pp. 118--37. Iethuen,1965), υ Ⅵフ W.A.Cralk,Jα πθ五%S′ ιπ,Tん ιSグ ″ ノ `Js(Ⅳ. Y.Gooneratne,Jα π. 2)テ. `Aπ. キ ス トは. s′. π (Cambridge,1970),pp.166-193。 θ. Ro Wo Chapman編 の OXfOrd版 を用 いた 。. 3)W.Ao Cralk,p.182.Yo Gooneratne,前 掲書 ,p.190. 4)Robert Liddell,前 掲書. pp。. 120-21。. pp. 166--200..

(2) Fし. 3θ. π研究 (2) rs%α S′ ο. で真 の慈善行為で はな い と指摘 し,Mrs.Smithの 人 間性 を疑 う批評家 もい 5) る。. また. Anneは Mrso Smithに. よ る Mr.Ell10tの 本性暴露 で,Mr.Elliot. との結婚 を避 け る こ とがで きた と解釈す る批 評家 もあ るが,6)そ の話 を き く. Anneの 心 の 中 を探 れ ばその解釈 は否定 され る。 LOuisaと BenwiCk の婚約 の ニ ュースを 聞 いた後 , Anlleは Bath に来 て いた WentWorth. 迄の. と音楽会 で会 い,彼 の愛 が 自分 に戻 って きて い る こ とを確信 し, しか も彼が. Mro Ell10tに 非 常 な嫉妬心 を抱 いて い ることに気付 く。 Anne lこ とって愛 の対 象 は結婚 で きるで きな いにかかわ らず終始 一 貫 して. WentWOrthに. あ. って ,Mr.Ell10tの 特別 の親切 は迷惑で あ り苦痛 で もあ るが,感 謝 し同情 す る義 理 はあ ると思 う。 WentWOrthの 嫉妬心 に気付 いた. Anne. に とって. Mr.ElliOtに 会 うのを避 け る事 が何 よ り重要 とな り,そ の意 味 で も Mrs. Smithへ の訪 間を嬉 し く思 う Anneで あ る。 そ してそ の訪 間 で Mro ElliOt の本性 を知 ることにな る。従 って Mro ElliOtと の結婚 を 阻 止す る役 割 を果 たす為 に. Mrso Smithを 登場 させ た とは考 え られな い。 また Anneは. ,. その話 の 内容 を他 の誰 に も話 して い な い。 どんな非難 がな され よ うと, Mr。. Ell10tが Kellynch Hallを 受 け継 ぐこ とにかわ りはない し,Mr.ElliOt本 人は. Mrso Smithの. こ とを知 らな い まま. Bathを 去 るので あ る。従 って. Mrs.Smithに よる Mr.ElliOtの 本性暴露 の物語 は小説 の筋 その もの に 影響 を与 え るもので はな い と判 断 されて よか ろ う。 それで は どのよ うな意図 を もって Jane Austenは. Mrs.Smithを 登場. Smithは Lady Russellと 共 に Anneの 誇 りう る唯二 人 の友人 として挙 げ られ ,特 に Mrso Smithの させ たので あろ うか。 この小説 の最 後 で ,Mrse. 活気 (spiritS,cheerfulness)が. Anneの 心 の暖 か さ,や さ しさ (Warmth. of heart,tenderness)と 対比 され てお り,作 者 が Mrse Smith にか な り 物ψ″ουθ πθ π′0/′んθES′ αた ∫■ Alistain Mo Duckworth,Tん θ』. 1斃 π の. o/Jα πθ. η'sハゞ bυ θ Js(John HOpkins Uo P。 ,1971),pp.191-92. 五 s′ θ “ Paul N. Zietlow, “Luck and Fortuitous CircuFrlStance in ル rs“ αsグ οπ:′rwo. lnterpretations,"EL二 32(1965),193..

(3) 直 野 裕. 子. 重要 な意 味 を持 たせ てい ることが うかがえ る。. 3ゴ. Mrso Smith は この小説 の. テ ー マ とも深 くかかわ りを持 って, adviceを 与 え る こ との危 険性 に関 して. 7)本 論文 で は も多 くの こ とを 示唆 して い るよ うで あ る。 Pθ rsπ α sグ θ π で 果 たす役割 につ いて考察. Mrs.Smith. が. した い。. I. Anneは 先 祖 伝来 の 邸 Kellynch Hallを 出 て ,UppercrOss,Lymeと 移 り住 み様 々な人 物 の 集 合離 散 す る都 会 Bathへ 来 るが , こ こで 新 た に親 し く交 わ るのが Mro Ell10tと. Mrso Smithで. いて 多 くを教 え られ るが ,Mrso. Mrs.Smithと Anne. Smithか. あ る。両 者 か ら世 間一 般 に つ. らは特 に多 くの こ とを学 ぶ 。. に は 共 通 した と こ ろが あ る。 どち らも孤独 感 ,疎. 外 感 に悩 ま され , しか も そ れ を乗 り越 え る と こ ろ で あ る。 そ も そ も の二 人 の 友 情 は,14才 の 帰 って きた時 ,. Anneが 母 を 失 って Bathの 女 学 校 に. 3才 年 長 の Miss Hamilton(MrSo Smithの 旧姓 )が 慰 め. 力 にな って くれ た と こ ろか ら始 ま る。彼 女 自身近 い 親 戚 も落 ち着 くべ き家 庭 もな い 為 卒業 後 も学 校 に止 ま って い た ので あ った。学 校 を 出 る とす ぐ財 産 家 と結 婚 した と い う噂 を 聞 い た だ け で そ の 後 の 消 息 を知 らな か っ た 恩 師 か ら 病 気 治療 に. Mrse Smithは. Bath. ,. に来 て い る こ とを 聞 く。12年 ぶ りに 再 会 す る. 次 の 引用 文 で 示 され る通 り,夫 も財 産 も健 康 も友 も失 い ,生. き るよ す が とな りう る子 供 も い な い ,Duckworth く,Jane. Anneは. の 指 摘 8)を ま つ まで もな. Austenの 作 品 に 登 場 す る人物 の 中 で 最 もみ じめ な逆 境 に あ る。. She was a widow,and poor. Her husband had been extravagant; and at his death, abOut twO years before, had left his affairs dreadfully involvedo She had had dilttculties Of every sort tO contend. with, and in additiOn tO these distresses, had been aglicted with a severe rheumatic fever, which inally settling in her legs, had この点に関 しては筆者 による前論文「 ル rsπ αSグ οπ 研究一Anneの 愛 の過程―」 (F甲 南女子大学英文学研究』第十三号. A.M.Duckworth,前 掲書,pp.2-3。. (1976),pp.110-11)を 参照。.

(4) 32. Pθ. π 研究 s′ ο rs“ α. (2). made her for the present a Crippleo She had come to Bath on that account, and was noW in lodgings near the hot‐. baths, living. in a very humble way, unable even to alord herself the cornfort (pp. Of a servant, and of course allnost excluded from society。 152--53) それ は Eれ %の. MiSS Batesの 比 で は な い。 MiSs Batesは た とえ 軽 ん じ. られ た と して も,共 同体 の一 員 と して常 に 周 囲 の 人 々 とか か わ りを持 ち続 け るが ,Mrso. Smithは. 全 く孤 立無 縁 の 状 態 で 世 間 に放 り出 され て い る。 しか. つ も Mrso smithは 思 い 悩 ん だ りふ さ い だ り して い る時 間 は ご く僅 か で ,い こ も何 か仕 事 (編 物 な ど)を した り楽 しん で い る様 子 で あ る。 Anneは そ の と に対 して驚 きを 禁 じえず ,何 が そ の原 動 力 に な って い るのか と観 察 して み る。. She watched一 observed. 一―rehcted一 ―and inally determined. that this was ■ot a case of fortitude or of resignation only.― subn■ issive. ―A. spirit might be patient,a strong understanding would. supply resolution, but here was something more; here was that elasticity of mind, that diSposition to be comforted, that power. Of turning readily from evil to good, and of inding employment which carried her out of herself, which was from Nature alone. It was the choicest gift of Heaven; and Anne viewed her friend as one of thOse instances in which, by a merciful appointment, it seems designed to counterbalance allnost every other want. (p。. 154). こ 単 に我慢強 い とか諦 めが いい とか い うので はな い。「従 順」とい う とで あれ ば黙 って耐 え忍ぶ だけだ ろ う し,「 強固 な理解力 」は不屈 の心 を与 え るだ ろ う が,MrSe. Smithの 場合 はそれだ けではない。 それ は何 よ りも生 れ つ き恵 ま. elasticity of mind"「 心 の しなやか さ」 によるのだ とい うことを れて いる “. 発見す る。慰めを容易 に得 ることができ,禍 を直ちに福 に転 じる能力,仕 事 を見 つ けて 自分 を忘れ ることのできる能力に恵 まれている。 この天か らの賜 物 こそ天 の慈悲深 い配剤 によって,ほ とん どすべての他 の欠乏を埋め合わせ.

(5) 直 野 裕 る も の と して. Mrse Smith. の 判 断 は また. Anne自. 子. 33. に与 え られ て い るのだ と い う結 論 に達 す る。 こ. 身 の 精 神構 造 を も反 映 して い る。 Anneも 「従 順 さ」 ,. 「 強 固 な理解 力」 を持 ち更 に「 人 は 自分 の暮 しの 枠 の 外 で は い か に無 に等 し い か を知 る技 術 」. (the art of knowing our own■ othingness beyond. our own circle p.42)を 身 に つ け,次 の 引用 文 の父 Sir walterの 言 葉 に み られ るよ うな凝 り固 ま った 融 通 の きか な い 考 え に捕 わ れ る こ との な い「 心 の しなや か さ」,「 柔 軟 性」を 持 つ 。 “A. Mrs.Smitho A widOw Mrso Smith,一 and who was her husbandP One of the ■ve thOusand Mro SΠ liths whOse names are to be met with every where. And what is her attractiOnP That she is 01d and sickly。 ― ― UpOn my word,Miss Anne ElliOt,. you have the mOst extraordinary taste! Every thing that rev01ts other people, 10w cOmpany, paltry r00rrls, foul air, disgusting associations are inviting to yOu...A widOw Mrs. SHlith, 10dging in Westgate‐ buildings! 一 メL p00r 、ridow, barely able t0 1ive,. between thirty and fOrty. ― a mere Ⅳlrso SHlith, an every day. Mrso SInith, Of all peOple and all names in the wOrld, to be the. chOsen friend Of Miss Anne ElliOt, and tO be preferred by her,. to her Own family cOnnections among the nobility Of England and lreland!Mrso Smith,such a name!''(pp。 この 引用 文 か らもわ か るよ うに ,Anneの. Mr.ElliOtと Lady Russell. 157‐ -58). Mrs.Smith訪 間. に 激 励 され つ つ ,遠 縁 に 当 る. は,父 と姉 が. Dalrymple子. 爵未 亡 人 親 娘 との交 際 に骨 折 るの と好 対 照 を な して 展 開 され る仕組 み に な っ て い る。 皮 肉 に も “elasticity Of mind"に 恵 まれ て い るの は こ こで あ ざ笑 わ れ る ご くあ りふ れ た 姓 の持 ち主. Mrso smithで あ り貴族 階級 の 親戚 よ りもそ の. つ ま らぬ 友 の 方 を 大 事 に して 軽蔑 され る. Anneで あ って ,当 の Sir. Walter. は 決 して 自己 を忘 れ られ な い虚 栄 の 権 化 な の で あ る。 この よ うな父 や 姉 の 虚 栄 や 利 己心 に心 痛 む. Anneで は あ るが ,も はや そ の た め に憂 うつ に な った.

(6) fセ. 3イ. π 研究 (2) rttα S′ θ. り,傷 つ け られた りは しな い。上 記 の父 の言葉 に対 して ,Bathに い る30代 の未亡 人 で 財産 もろ くにない ご くあ りふれた姓 の持 ち主 は,何 も MrsoSmith だ けで はな く,父 や姉 の友 Mrso Clayも 同 じ ことだ とい うよ うな皮 肉 な見 方 を しうる柔軟性 を持 ち, しか も父 の体面 を尊重 して何 も言 わず にす ます 自 己抑制 ので きる. Anneで あ る。. 湯治 に 出か け る以外 やか ま しい居 間 とそ の うしろ の暗 い寝室 か らな る下宿 に閉 じ こ も る. Mrso Smith. に とって ,ひ まな時看病 に くる看護婦 Rooke. の世 間話 は何 よ りの楽 しみで あ る。 Rooke は彼女 に編 み物 を教 え出来 あが った品 を金持 ち に売 って くれ るだ けで な く,職 業柄様 々な人 と接 し, しか も せて くれ 分 別 も観察力 もあ るので,「 何 か世 の人間 とい うものを よ くわか ら るよ うな こ と」 (Something that makes one know one's species better p。. 155)を 話 して. くれ る最 高 の 話 相 手 で あ る と い う. MrS.Smithに 対 して. ,. Anneは Rookeの 語 るで あ ろ う話 の 内容 を 次 の よ うに予 想 す る。 “What instances muSt paSS before then■. of ardent, disinterested,. self‐ denying. attachrnent, of heroism, fortitude, patience, resigna… tion 一 〇f all the con■ cts and all the sacriices that ennoble us. mOste A sick chamber may often furnish the worth of volumes.'' (p。. 156). しか しそれ は い さ さか初 心 に過 ぎ,実 際 は そん な に高 尚 な も ので はな く,唯 の 世 間 話 に す ぎな い 。「 くだ らな い 馬 鹿 気 て い る こ と の 最 新 の 流 行」 (the. neWeSt modes of being trining and silly)で さえ も孤 独 な Mrse Smith に と って は楽 しみ な ので あ る。私 心 の な い 献 身 的 な愛 情 とか忍 耐 ,人 間 を高 め るよ うな 自 己犠 牲 な どめ った に あ る も ので は な く,わ が ま まや短気 と い っ べ た人 間 の短 所 の 方 が よ くみ られ る こ とを Mrs.Smithは 次 の よ うに述 る。. Here and there, human nature may be great in tilnes of trial, but generally speaking it is its weakncss and ■ot its strength that appears in a sick Chamber; it is selishness and impatience rather than generosity and fortitude, that one hears of. There is.

(7) 直. 野. 裕. 35. 子. so little real friendship in the world!. ― and unfOrtunately". (Speaking 10w and tremu10usly)“ there are so many who fOrget to think seriOusly till it is almost t00 1ate."(pe 156). 世 間を広 く見 て きた Mrso Smith 己抑制 に努 め る純 な この よ うに. Anneと. とぃ ゎ ば世 間ずれ して いないひたす ら自. の対 照 が ここに示 され る。. Mrs.Smithは 一 つ には世 間一般 を Anneに 垣 間見 せ る役割. を もつ 。後 で触 れ る Mrso smithの 語 る. Mr.ElliOt像 も世 間一般 によ く. み られ る人間 と して 示 され るので あ る。 上 記 引用 文 中「 世 間 には真 の友情 が非 常 に少 ない」 とい う言葉 の 中 に Mr.. ElliOtの 事が暗示 され, また 「 多 くの人 々が 手 遅れ にな る迄 真剣 に考 え る こ とを忘れて い る」 とい うのは その まま. Mrso smith自 身 に あて は まるの. は 明 らか で あ る。相談 す べ き身 よ りもな く,19才 で結婚 し,思 慮 もな い遊 び 好 きの若者 ばか りと付 き合 い,生 活上 の信念 な どな くただ楽 しむ ために生 き るとい った慎 重 さを欠 い た結婚生活 を送 った Mrse Smithで ぁ る。. Anneは この小説 のは じめで,次 のよ うに 自分 の過 去 の過 度 の慎重 さを悔 やむが ご とき思 いに駆 られ た。 HOw e10quent cOuld Anne ElliOt have been,. 一. hOw e10quent,. at least, were her wishes On the side Of early warm attachment, and a cheerful cOn■ dence in futurity, against that over‐ anxiOus. caution which seems tO insult exertion and distrust PrOvidence! ― She had been fOrced intO prudence in her yOuth, she learned. romance as she grew 01der一 ―the natural seque1 0f an unnatural beginning.(p. 30) しか し,Mrs.Smith自 身 の 不 幸 は,Anneが 切 って. Wentworth. lady Russellの 説 得 を振 り. と結 婚 した 場 合 の 不 幸 を 予 想 させ る。 海 軍 軍 人 の 夫 は. 常 に死 の 危 険 に さ らされて い るの で あ り,Annが. Mrso Smithの. よ うな未. 亡 人 に な る可 能 性 は十 分 に あ った わ け で あ る。. Mrs.Smithが. い わ ば情 熱 の ま ま行 動 して 何 もか も失 い, しか もそれ に 耐.

(8) Pθ. 3δ. rsπ αS′ οπ 研 究. (2). r; time and sickness, えて多 くの こ とを学 び,“ I thilll(di∬ erelltly noⅥ. and sorrOw,have givcn me othCr nOtions.… "(p.201)と 言 え るよ う にな った のに対 し,Anneは あ ま りに も慎重 で あ ったため に失恋 し, しか も その苦 しみ に耐 えて成長 して い く。K.Ko Collinsが 指摘 して い るよ うに,9) 最初 が natural(rOrn a ncc)で あろ うと,unnatural(prudence)で あろ うと. ,. は じめが. rOmanCeな ら prudenccへ , は じめが prudenceな ら rOmance. へ と進む のが 自然 の成 り行 きで あろ う。 その過程 は苦 しい もので あ って も. ,. Anneは romanceを ,Mrs.Smithは prudenceを 獲得 し,そ れぞれ の 苦 しみ の報 酬 を得 る こ とにな る。. Ⅱ 次 に Mrse Smithが. Mr.Elliot につ いて 語 る場面 を取 りあげ る こ とに. す る。 ここで重要 な のは暴露 され る. Mr.Elliotの 本性 その ものよ りも,む. Mrso Smithが 語 るそ の語 り方 のほ うで あ って ,そ れ は この小説 の テ 10) ー マ と深 く関連 して い る。 この点 K.K.Collinsに 多 くの示唆を得 た。 しろ. 」 まず Mro Elllotに つ いて. Mrso Smithが 語 った話 の 内容 は次 のよ う. こ と にな って い る な ことで あ る。 か つて の彼 の 目的 は金 に あ り, 受 け継 ぐ し 持 Elliot家 の淮 男爵 の地位 な ど無視 し Elizabethと の結婚 話 を拒絶 ,金 りた彼 は社会的地位 の重要 の で ち の娘 と結婚す るが寡夫 とな る。金 面 満 ち足 性 に気付 き,淮 男爵 の地位 を失 う. こ とのない よ う Sir Walterと. MrS.Clay. Elliot家 との交 際再 開 を懇願 し,ひ んぱ との結 婚 の可能性 を阻止す る為 に に Anneと の結婚 が も う一 つ の ん に出入 り して 二 人 を監視 して い る。 それ 9)K.Ko Collins,``Mrs.Smith and the 3(1975),391-92。. 10)K.K.Collins,上 記 論 文 ,383-97。. MOrality Of Rθ. ,"NCF,30,No.. π rsπ αSグ ο.

(9) 直 野 .:裕 目的 と して 加 わ る。 Mro ElliOtと. 3/. 子. Mr.Smithは 昔 か らの親友 で,Smith. 夫妻 は兄弟 のよ うな親 しい付 き合 い を して 経済的 に も何か と援助 して きたが. Mr.ElliOtの 方 は結婚 して得 た 自分 の金 は守 った上 で に誘 い こみ結局破産 に追 い込 んで しま う。 Mre. ,. Smith夫 妻 を 浪費. Smithの 遺言執行人 で あ る. に もかかわ らず少 しもそ の務 めを果 たそ うと しな い。結局 Mrso smithの 語 る Mro ElliOtは 自己の利益 の為 には どん な事 で もや りかね な い “an artful. mall"(企 の多 い人 間)で あ り, 自己の利益 にな らな い こ とには全 く無 関心 な冷血 漢 とい う こ とにな る。 しか し. Mrs.Smithは その よ うな. Mro ElliOt. を非 難 す る一 方 で, それ は世 間 によ くあ る こ とだ と 認 めて い る。 “Ninety‐. nine out of a hundred would do the same."(p.196)と か,金 目当て の 結婚 は “too. commOn"で あ るとか, また欲得 を離 れた情愛. (diSinterested. love)な どない とい った言葉 が 次 々 と Mrso Smith の 日か ら出て くる。 つ ま り世 間一 般 を. Anneに 語 るわ けで あ るが, Anneは それを その まま受 け. 入 れ るとい うよ り,Mrse. Smithが 人 間 のよ くな い面 に触 れた ので普 通以上. に世 間 を悪 く思 うよ うにな った のだ と考 えて同情す る。Mr.Elllot 自身 か らも世 間一般 の一 面 につ いて 聞 か され るが ,Anneは それ に同調 す るわ けで. Lady Darlymple親 娘 は取 るに 足 りな い人柄 で付 き合 う価値 がな い と歎 く Anne に対 して Mr.ElliOt はない。 父 や姉 が交 際 に躍起 とな った当 の. (彼 も同 じく過 去 の非 を詫 びて ElliOt家 との交 際再 開 を受 け入 れ られ た)は. Anneの 求 め る賢 明 で 知識 も広 く話題 の豊 富 な人 とい うのは交 際相手 と して は bestな ので あ って滅多 にな く,生 れが良 くて 礼儀作法 を 弁 えて おれ ば十 分良 い交 際相手 と言 え るのだ と説 く。選 り好 みが激 しく(faStidious),自 尊 心 が高 い とい う こ とにな って も,Anneが 求 め るのは “Ninety‐ nine out of a. hundred"で はな く,「 百人 の うち の一 人」なので あ る。 それが WentWorth で あ り,ま た Harvilleの よ うな人物 とい う こ とにな る。 そ して Sir W alter とそ の取 り巻 き連 を は じめ. Musgrove家. の人 たち,MrSo. Smithの 口にの. ぼ るだ け の人 たち,つ ま り Pars%α sグ οη に登場 す る大部分 の 自我 に捕 われた 人 たちが,Anneの 愛 の美 しさを 引 き立て る こ とにな る。. ,.

(10) 。. sグ θ π 研究 Pθ ′ s“ α. 38. (2). 2 と ころで先 に触 れたよ うに Mrso Smithが Mr.Elllot iこ つ いて語 る際. Anneに 結 婚 を 勧 めたか とい う こ とで あ る。 Mrso Smithは 噂 の通 り Anneが Mro ElliOt まず問題 にな るのは,Mr.Elliotの 本性 を知 りなが らなぜ. と結婚 す るもの と 信 じて お り,. Anneの 力 を 借 りて夫 の遺言執行人 と して Mr.ElliOtを 動 か して も らお うと思 う。従 って Anneの 感情 を彼 の方 へ な びかせ よ うとさえす る。 “Let. lne plead for my. 一 present friend l cannot call hiln. 一. but for my fOrmer friendo Where can you look for a more suitable match? Where could yOu expect for a more gentleman‐ like, agreeable man? Let rne recomlnend Mr. Ell10t.. I arn sure. yOu hear nothing but good of hiln fron■ Colonel Wallis; and who can k■ ow him better than Colonel WallisP"(pe 196) この. Mrs.Smith. の言葉 は彼女 自身 の考 えを直接述 べ た もので はな く世 間. 一 般 の人 たち の観点 に立 った もので あ る。 まず Mr.ElliOtに ついて昔 は友 で あ ったが今 は違 うとい う言葉 を考慮 に入 れれ ば “agreeable"と い う言葉 は 疑 わ しくな る。 Mr.Elliotに つ いて は「 良 い こ と しか 聞 か ないだろ う」 と言 って も,そ れ は C010nel Wallisに 限定 され , しか も彼 は Mro Ellictの 親 友 らしい とい うこ と以外 ど うい う人物 か定 かで ない。 従 って 信用 で きない こ とにな る。 つ ま り. Mrs.Smithは Mro Ellictの 人柄 につ いて 全面的 に賞 め. て い るので はな く,で きるだ け警戒 した上 で , しか もあ くまで も二 人 の結婚 が確実 な もの と信 じた上 で述 べ て い る。 Mrs.Smith自 身 が 後 で (pe 211)説 べ 明 して い るよ うに,結 婚が確実 で あれ ば夫 とな る き人 を非難 す ることはで きな い。 つ ま り夫 として選んだ とい う一 つ の決断 を して しまえ ば,そ の決断 につ いて 他者 は とやか く言 うべ きで はな く,そ の人 の主 体性 を尊 重す べ きだ と考 え る。 このよ うに相手 の主 観 を尊重す る態 度 は,Anneと. WentwOrth. の婚約 に反 対 した Lady Russenに は欠 けて いたので あ る。 またそ の判 断 と.

(11) 39. 直 野 裕 子. か 決断 の良 し悪 しは誰 に も計 り知れな い もので,時 や環境 に委ね る以外 な い が,MrS.Smithは. Anneの よ うな立派 な女性 を妻 とすれ ば. Mr.Elliotも. 危 険 な方 向 に進む こ とな く,結 婚生活 もうま くい くだろ うと望 んだわ けで あ る(p.211)。. Anne lま. Mro ElliOtと は単 に従兄 で あ るとい う関係以上 の ものはない. こ とを, 自分 の 相手 が Mr.Ell10t以 外 に あ ること迄 ほのめか してや っと信 じて も らう。 また Mro ElliOtと ぃ ぅ人物 が ど うもよ く分 か らないが若 い頃 は どん な人物 で あ ったか な どと尋 ね るところか ら,Mro Elliot. Anneな. りの人物像 がで き上 って い な い こ とを確信 した. につ いて の. Mrso Smithは. ,. ゃ っと Mro ElliOtの 本性 を語 る決 心 をす る。 それ はいろ い ろな こ とを よ く よ く考 えてか らの決 心 で あ る。沈黙 を守 る こ とも考 え る。 MroElliOtは 少 な くとも. Anneの 従兄 で あ り,Kellynch Hallの. 後継者 で あ る。 差 しでが ま. しく悪 口を言 って 仲 を さいた りした くはない。 た とえ内実 はな くて も,表 面 上 の家族 の和合 を保 つ値打 ちはあ る (Even the smoOth surface Of family‐ union seeⅡ LS WOrth preserving, though there may be nothing durable beneatho p。. 198)と も思 うが,そ れで も今 後 Mro Ell10tに 対 して Anne. の気持 ちが ど う動 か され るかわか らな い と考 え ると,先 入観 のない うち に本 当 の こ とを知 らせ る方 が よい と判 断 して,Mrso. Smithは Mro ElliOtの 本. 性 を語 る決 心 をす る。. 3. Mrso Smithは. か つ て の Mro Ell10t. につ いて語 る際,そ れが 独断 で な い. こ とを証 明 す る も の proofと して Mr. ElliOtの 昔 の手紙 を見 せ る。. ``And yet you Ought to have pr00f; fOr what is all this but assertion P and you shall have proof。. " (p. 202).

(12) fセ. イθ. rS%α Sグ θ π 研究 (2). と述 べ る Mrs.Smitllの 言葉 は この小説 の テ ー マ と関連 して重要 な もので あ る。人 に話 しを した り助言 した りす る際 ,そ れ は とか く自己主 張 (assertiO・ にな りが ちで あ る。 Lady Russellの. Anneに 対 す る説得 に も. て いて 「 自分 の考 え」を押 しつ けたわ けで あ る. (.…. Anneは Captain Benwickに. fが 欠 け. pr。 。. beCause Captain Went‐. r οω″ グ ルαs,… worth's manners had not suitedん θ 者 によ る)。. ). 249.斜 字体 は筆. .p。. 詩 よ り散文 を読む よ うに助言 し. た 際 それ は 自分 自身 に当て は まる こ とだ と気 が つ いて 反省 す る。人 と人 とが 接 す る場合 自己主張 とな らな い まで も自分 とい うものが 必ず入 りこむ ので あ る。 またた とえ ば Henriettaが Dro Shirleyの 健康 を気遣 って. Lymeに. 落 ち着 いて 保養す れ ばよ い と願 うが,実 はそ うなれ ば婚 約者 が教 区在住牧 師 補 になれ る し,結 婚 も可能 にな るか らで あ る。 この場合 な どあま りに も 自己 の利益 を 目的 と して い る こ とが明白で御愛嬌 で あ るが, Pθ rS″ Sグ οπ に表 わ れ る多 くの議論 や意見 の くい違 い は pr00fの 欠 け た 自己主張 の為 で あ る。 Mro ElliOtの 手紙 は Anneに シ ョックを与え るが,Sir¬Walterは “quite. fOol enough"と い う Mro Elliot の評価は必ず しも間違 ってはいない。 し かも. Anne. は他人あて の手紙 をみ ることは人間の名誉 の掟 をやぶ ることで. あ り, このような証拠物か ら人 を判断 してはな らない,私 信 は第二者が 目を 通す ことのできない ものだと次 のよ うに反省す る。 She was obliged tO rec01lect that her seeing the letter was a violation of the laws of honour, that no one ought to be judged or to be k■ own by such testilnonies, that. ■o private correspond‐. ence could bear the eye of others,。 。.(p. 204) この よ うに Mro ElliOtの 手紙 も. fと して はそ の信頼性 を制限 され る。. pr。 。. 現在 の Mro ElliOtを 語 る際 Mrso smithは その. proЭ. fと して 口頭 の証. 言 を あげ る。 それ は C010nel Wallisに よ るもので あ るが,直 接 Mrso smith が きいた わけで はな い。 Mro Ellict→ Colonel Wallis→. Mrs.Wallis→. Rookeと い った経 路 を経て は じめてMrs.Smithに 達 した もので あ る。 この よ うに して入 って きた情報 につ いて Mrs.Smithは ,一 ・二 度 屈折す るが大.

(13) ク. 直 野 裕 子. き くね じ曲 げ られ る こ とは な く,曲 が り くね る時 に入 って くる小 さな ゴ ミく ず は 容 易 に取 り除 く こ とが で き る と言 って その信 頼 性 を 保 証 す るが ,Anne は 次 の よ うに言 って そ れ を 否 定 す る。 “Indeed, Mrs. S■ lith, we must ■ot expect to get real infor]ma". tion in such a line. Facts or opinions which are to pass through. the hands of so many, to be misconceived by folly in one, and ig■ orance. in another, can hardly have much truth left.''(p。. 205). proOf,testimoney,authorityな どの言 葉 が くり返 し使 わ れ る (2o2頁 か ら 205頁 ま で の 4頁 中 に 8回 )が ,い ず れ も制 限 が付 いて いて いて 完 全 で は な く. ,. Mro Elliot の 真 実 を完 全 に掴 む こ とは不 可 能 で あ る こ とが 暗 に示 され て い る。男 女 の愛 の 相 違 を Harvilleと 議 論 し合 う際 ,Anneは 次 の よ う に証 明 す る こ と 自体 を否 定 して い る。 “We never shall(prOVe any thing). We never can expect to. prove any thing upon such a point. It is a difference of opinion. which does ■ot adlnit of proofo We each begin probably with a little bias towards our own sex, and upon that bias build every circumstance in favour of it which has occurred within our oWn. "(p.234)カ. circle;。 …. 我 々 は “Our. ッ コ 内 は筆 者 に よ る。. OWn sex"に 限 らず 何 に対 して も とか く自分 の こ とを贔 贋 目 に. 見 て そ の 偏見 の 上 に 自分 た ち の見 聞 した こ とを都 合 よ く組 み立 て が ち で あ る。 従 って 意 見 の 相 違 が 出 て くる の で あ って ,と て も証 明 な どで き る も ので は な い ので あ る。. Mrse Smithは. 遂 に pr00f とな るべ き も のを 示 す こ とを諦 め ,自 分 の 話. の 内容 に偽 った点 や あ りそ うもな い 点 が認 め られ れ ば 指 摘 す るよ うに前 置 き. Anneが 観 察 し,想 像 し,不 審 に思 った こ と等 と食 い違 うと こ ろ は な い と納 得 した Anneは ,一 応 の Mro Ell10t像 して 話 を進 め る。 そ の 話 の 内容 は. を つ く りあげ るが , それ が真 実 で あ る と 証 明す る も の は 何 もな い 。 しか も. Anneは Mr.Ell10tに. つ いて 聞 い た 話 を 他 の 誰 に も話 さな い 。 Lady Russen.

(14) イ2. 1し. rsπ α s′ ο 簿研究 (2). には話 す つ も りで いたが,周 囲 の状況 がそれを 許 さず ,そ の うち に Anneと. Wentworthの 婚約 が成立 し,Mr.Ell10tは LOndonへ Mrs.Clayと 出奔 と い うこ とで ,結 局他 に話 され ない ままで終 る。 これ は K.Ko Collinsの 言 う よ うに小説 が未完成 で あ る証 拠 で はな く,Anneが 沈黙 して い る こ とに意味 が あ ると考 えたい。 Lady. Russenに 話 す とすれば,Anneは 上記 の 引用文. に続 いて 述 べ て い るよ うに,「人 の秘密を裏切 るとか,日 に して はな らない こ. とを目にしなければ」な らなか ったであろ う。 また Mro ElliOtに ついて作 者 自身 の説明はな く結局 Mr.ElliOtの 人物像は明示 されないわ けで ある。 それは,人 を判 断す ることの難か しさ,真 実を極めることの難 か しさを示そ うとしているためではあるまいか。How was the truth tO reach him?. Anneは WentwOrthに 対す る愛を どのよ うにすればわか って もらえ る か と悩むが,結 局 そ うしたAnneの 愛 の真実が伝わるのに 8年 半 もの歳月が と. かかるわけで,そ の点 にも作者 のそのよ うな考えが表われているのではある まいか。. 4. Mrso Smithは Anne及 びその家族 に関係す る部分 の Mro ElliOtに つ い て は, 自己主張 にな らな い よ うにで きるだ けあ るが まま に語 る こ とに努 めた が,彼 女 自身 に直接 関係す る Mr.ElliOtの こ とにな ると非 常 に感情的 にな って ``Facts shall speak.''と ぃ うわ け にはいか ない。 ``He is tOtally beyond the reach Of any sentilnent of justice or compassion.(〕 h! he is black at heart,h0110w and black!"(p。 と激 し く非難 す る. 199). Mrso Smithの 言葉 には傷 つ け られて怒 って い る女 の 自. 己主 張 が露 わで あ る。 もっとももともと. Anne. は決 して 平静 さを失 わ な. (Mr.ElliOtを 念頭 に置 く)よ りも, この よ うに口をす べ らす人 (WentWOrthを 念頭 に置 く)の 方 を信用 して い るので あ る (p.161)。 Mro ElliOtへ の数 々の非 難 を こめた Mrso Smithの 話 に対 して ,Anne い人.

(15) 直 野 裕. イ3. 子. は “if it did ■ot justify the unqualined bitterness of》. √rs.. Sn■. ith"(p.. 208)「 無 限 の恨 みを完全 に正 当化す るに至 らなか った として も」 と制 限 を つ けて い る。 また 自分 た ちが破産 したのは Mro Ellictの せ いだ と非難 は して も, 自分 自身 に も罪が あ ったのだ とは思 いたが らな い し,ま して亡夫 を責 め よ うな どとい う気 はい ささか もな い Mrs.Smithに 対 して ,Anneは 無批半J で はな く,彼 らに も非 があ った こ とをみて取 る。 しか し夫 に先 き立 たれ明 らか に苦 しい逆 境 に あ る. Mrs.Smithに 対 して. そのよ うな指摘 はで きない し, Mro Elllotへ の非難 は行 き過 ぎだな どとも 言 え ない。む しろ言 うべ きで はない と判 断 し,Mrs.Smithの そのよ うな主 観 ,偏 見 を Anneは 尊重す るので あ る。. Mrs.Smith自 身 明 らか に 自分 の話 が独 断的 にな って い る ことを承知 して お り,冷 静 にな った時 は百人 中九十九人 までが Mr.Elliotの よ うな行動 に 出 るで あろ う言 え る程 の. Mrs.Smithで. あ る。 しか し感情的 にはお さま ら. ない と ころが あ るわ けで (友 人 と して 当て にな らない こ とが分 って はいて も かにあ る し, しか も良 くて しや った とい う気持 が あ るか 昔 か らの付 き合 いがノ らなお更 の こ と),Anneに 対 して感 情 を さ らけ出 して 「 自分 の思 い通 りに」 語 り,そ れ によ って大 きな慰 め (the ccmfOrt of telling the wllole stcry んι r ο″ z“ αγp・ 211.斜 字体 は筆者 によ る)を 得 る。. Anneは Mrs.Smith. の言葉 をす べ て正 当 とは思 わ な いが,そ の よ うな. 逆境 に陥 った親 友 に対 して 同情 を禁 じえ ない。まさに優 しさその もの (tender_. ness itself)の. Anneで ぁ る。 Mrs.Smithに 対 して とった Mr.ElliOt. の不人情 な行為 に憤 らず にはい られず ,次 の よ うな大 げ さな表現 で彼 の行為 を結論 づ け る。. It was a dreadful picture of ingratitude and inhumanity; and Anne felt at sorrle mOrrlents, that no. ■agrant open crilne cOuld. have been wOrse.(p.210) 客観 的 にみ た場合 これ程 で はないだろ うとい う事 が この大 げ さな表現 で 暗示 されて い る。 従 って. Anne. と同様 の同情 を持 つ こ とはで きない と感 じる読.

(16) Rθ. イイ. 簿 研究 Sグ ο rS“ α. (21. 者 が いた と して も当然 であろ う。 Anne feltと あ るよ うにあ くまで も の感情 に訴 え た もので あ る。 Anneの 情 心 を引 き起 こしたので あ り,Mrso. Anne. Mrso Smithへ の深 い友情 こそが 同. Smithの Anneへ の友情 が,「 人 の秘. Mro Elliotの 密 を裏切 るとか , 日に して はな らな い こ とを 口に して 」 まで 本性 を語 らせ たので あ る。 また Mro Elliotと. Anneが 結 婚 した と仮定 した場合 ,後 にな って す べ. Russellと 自分 とどち らがみ じめな気持 ち にな るだろ うか と Anneは 自問す る。 自分 もみ じめで あ るが,自 分 を愛. て が明か にな った とすれ ば,Lady. し自分 の幸 せ を願 って Mro Elliotを 勧 めて くれ た Lady Russellの 歎 きは どん なで あろ うか と思 う。Anneは Lady Russcllの 親代 りと して の愛 を こ れ程 まで に深 く受 け とめて い るので あ る。 Wentworth. の婚約 に反 対 した. Lady Russellを 決 して非 難 せ ず ,そ れ に従 った 自分 は正 しか った とい うあ の. Anneの 確信 が ここで よ リー 層 は っき り理解 で きるわ けで あ る。 Lady. Anneが Wentworthと 婚約 した際,二 人 の男性 につ いて の 自分 の判 断 が間違 って いた と認 めなけれ ばな らな いが,「 自 己 能力 ,判 断力 を愛す るよ りももっ と Anneの 方 を愛 した」 とい う説 明 の通 り,何 よ りも. Russellの 方 も. Anneを 愛 し Anneの 幸 せ を望 ん だ ので あ る。 Anneが 夫 に誇 りうる唯二 人 の友人 と して あげ た Lady Russellと. まず. Mrs.. Smithは 両者 とも立体 的人物 とな りえて い な い恨 みが あ り,特 にMrs.Smith は リウマ チ のため部 屋 に閉 じ こ もって いて. Anneと 面 と向 って の対話 の形. しか とれず , 小説全体 の雰 囲気 か らみて 奇異 な感 じを与 えて い る。 Mrs. Smithが 病 室か ら出て 周囲 の人物 と有機 的 に関連 を もって 描 かれて おれば もっ と立 体 的 な人物 とな って いただろ う。 しか し. ,. Mrs.Smithは Anneの. ル か にす る 人間像 を よ り鮮 明 に し,こ の小説 に も りこまれ た モ ラ をよ り明 ら 意味 で 大 きな役割 を果 た して い ると言え よ う。.

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参照

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