中学生におけるキレ行動と欲求の関係
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(2) 20 表. 1. 各研 究 にお けるキ レの定義 義. (1998). 鬱 積 した コンプ レックスが 外的 な刺激 に よって突発 的 に爆 発 的 な攻 撃行動 を生 む過程 お よび結果. 在 (1998). 自分 にとって不快 な ことを無理 に押 さえ込んでいた状況 で何 かをきっかけに自分の感情 を普段 と は異なる形で表す行為. 山入端 (1998). 挑発的経験 ・ イラ イラ状 態 にお けて衝動 的攻撃動機 に基 づ い て起 こる見境 ない攻撃行動. /1ヽ. 林. (1998). 場 の状況 や 文脈 にそ ぐわな い ,激 しい突 発的 な攻撃行動. 東京都 (1999). 何 かの きっか けで,頭 の中が真 っ白にな り,前 後の出来事 を覚 えてい ない えない行動 に移って しまう状態. 牧 田 ら (2000). 周囲 の もの が予想 しに くい状 況 で 突 発的 ,衝 動 的 に怒 りが表 出 され るこ とであ り,ど ち らか とい えば苦痛 の 感情 に よって生 じる現 象. 牧 田 ら (2002). 何 らかの刺激 に よつて急激 な怒 りがり│き 起 こ され ,激 情 に任せ て行動化 して しま. lN 坂. ら (2000). 成 田 ら (2001) 1lJ山. または通常 で は あ り. あ る こ とを契 機 に 自己 の衝動性 を統制 で きな くな って起 こす行動 何 らかの ス トレス に対 して 自分 を抑 えて きた感情 が限 界 に達 して我 1曼 しきれ な くな り,自 分 の気 持 ちを爆 発 させ ていわゆ る不適応行動 を起 こ して しま う こ と. 奇 (2002). 和 田 。加藤 (2003). t態 にあ る。 そ してあ る時点 で さらに欲 求 人が何 か を我慢 して い る (あ る いは させ られて い る )イ ブ 不満 に させ る出 来事が起 こる。 そ の結果 ,そ の 人の そ の 時点 まで のふ る まい と連続性 が途切 れ る ように見 える形 で ,怒 りに関連 した深 い 感情 が生起 し, 自己 の統制が で きな くなる。そ して ,多 くの場 合 は相 手へ の 身体的攻撃 や相 手以外 の他者や物 へ の攻撃 を行 って しまう。. て急激 な怒 りが引 き起 こ され ,場 の状況 や文脈 にそ ぐ. に よる と,養 育態度 が 冷淡 で拒 否 的 な場合 (心 理的虐. わ な い 激情 に任せ た 衝 動 的 な行動 を とって しま う こ. 待 ),幼 児期 には寂 しさ と孤 独 感 を味 わ い 児童 期 には. と」,つ ま り①不快感情 を引 き起 こす きっか け となる. さらにそれ らが増強 され ,思 春期青年期 には愛情欲 求. 刺激,② 不快感情 ,③ 衝動的行動 の 3つ の観点 で表す. 不 満 ,対 人不 信 感 ,孤 独 感 が 増 強 され て ,家 出 や 売. ことがで きる。. 春 ,暴 走 な どの キ レる非行 に至 り,一 方養育態度 が過 剰期待 で あ る場 合 には,幼 児期 で は よい子思考 で不快. 2口. ・不満 はない が ,児 童期 になる と遊 びな どへ の欲 求不. 「キレ」の発生要因 キレの発生要因 に関 しては実証的な研究は少な く. 満 ・疎外感 を抱 き,思 春期青年期 には欲 求不満 ・不快. 理論的考察 として述べ られるに留 まってい るものが多. 感 が増 強 され ,さ らに劣等感 ・挫折感 か ら恨 みや 怒 り. い。国立教育政策研究所 (2002)の 調査 では,キ レる 子 どものパー ソナ リテ イー傾向 として「耐1生 欠如型」. の 感情 が生起 し,家 庭 内暴力 や暴走 な どの キ レる非行. ,. に至 る と示唆 して い る。. 「攻撃型」「不満型」 の 3つ を指摘 してい る。田中 ・東. これ らの こ とか ら子 どもたちの 「キ レる」根底 にあ. 野 (2003)は 学校要因 に関 して,国 立教育政策研究所. る問題行動 を示 しやす い心理状態 に関 して ,あ る種 の. (2002)の 結 果 や 東 京 都 (1999)の 結 果等 か ら考 察. 欲 求 の状態 を挙 げる こ とがで きる。先行研 究 か らそれ. し,大 きく分けて「友人 との関係」「教師 の不適切 な. らは親 に対す る救護欲求 の 強 さ,教 師 ・友 人 に対す る. 対応」「学業面の問題」「制度や教育方針」 の 4つ がキ レに影響 を与 えうるもの と述べ て い る。大石 (1998). 承 認欲 求 の 強 さ等 を推 測 す る こ とが で きる。欲 求 は. は「キ レる」子 どもたちの心の背景 にある状況要因に 関 して,社 会 0文 化 の現代的傾向,仲 間関係 の特質 ,. 「 人間が 内外 の刺 激 の 影響 を受 けて行動 を駆 り立 て ら れ る過程 (動 機付 け )の 一 つ で ,行 動 を発現 させ る内 的状 態」 (中 島 ら,1999)で あ り個 人 の 欲 求 の 状 態 は. 親子関係 の変化 とい う 3つ の観点で考察 してい る。そ の中で大石 (1998)は キレについて,周 囲 との表層的. そ の個 人の パ ー ソナ リテ イー特性 や 行動特性 に影響 す. な関係か ら生 じる孤独感 や不安感 に加 えて周囲 との同. 一 方 ,キ レの生 起過程 につ い て は Berkowitzの 攻撃. 質性 を保 たねばならない傾向が強 い社会の動向が導 い た「慢性的な我慢 の状態」 に起 因 してい ると考察 して. につい ての不快情動説 で説 明 で きる と考 え られ る。不. い る。 また松本 (2001)は. ,親 の養育態度 とキ レる非. 行 に至 る までの情 動 反応 につい て考察 して い る。 そ れ. る もの と考 え られ る。. 快 情動 説 は,「 嫌悪事 象 に よつて産み 出 され た不快 感 情 が攻 撃動 因 を 自動 的 に活性 化 し,攻 撃 反応 に至 る」 とい うもので , ドラー ドら (1959)の 欲求不満 一攻撃.
(3) 磯 崎万貴 子 :中 学生 にお ける キ レ行動 と欲求 の 関係. 嫌悪事象 例)欲 求不満、 社会的 苦痛、 ス トレス. 情一 昨 D 感 メリ. 獅齢一 ⑩ D. 図 l Berkowitzに よる不快情動説のプロセス. 尺度 は一 般 的 な欲 求 を測 定す る もので 領域 は想定 され て い な い (Edwards,1970;斎 藤 ・荻 野 ,1994)。 唯 一 ,領 域 (家 庭 ・学校 0社 会 )を 想定 して作成 された ものが三好 ら (1988)の 「新訂版基本 的欲 求検査」 で あ るが ,9つ の欲求 それぞれ に属 す るだろ う と三 好 ら. 仮説 を よ り複雑 なアプ ロー チヘ 発展 させ た もので あ る. 自身が 考 え出 した項 目で構成 されてお りこれ らについ. (図. て 因子分析等 を用 いて吟味 して い ない とい う作成方法. 1)。. 不快情動説 にお ける嫌悪事 象 には欲求不満 ,苦 痛. ,. の 問題 点が指摘 で きる。 この よ うに今 日中学生 の生 活. 社会的 ス トレス等 が 含 まれ る。個 人 の欲 求 の状 態 は特. 場面 に合 わせ た欲求 を全 般 的 に扱 って い る信頼性 の 高. に欲 求不満 を どの ように受 け取 るか とい う ことや欲 求. い尺度 は見 当 た らな い。. 不満 の感 じやす さに関係 す る と考 え られ る。欲 求 が強 けれ ば強 い ほ ど,す なわ ちそれ に対す る思 い が強 けれ. 4ロ. ロ的. ば強 い ほ ど不満 は感 じやす くなる と考 え られ る。そ し. 本研 究 は,キ レ行 動 を怒 りを伴 う攻 撃 の 一 種 と見. て大渕 (2000)が Bcrkowitzの 理論 を もとに衝動 的攻. て ,怒 りか ら生 じる他 の行動 と比 較す るこ とに よつて. 撃 の心理過程 につい て説 明 して い る こ ともあ り,突 発. キ レ行動 と欲求 の 関係 を よ り明確 に して い くこ とを目. 的 ・衝動 的 な行動特徴 を持 つ キ レ行動 を BerkOwitzの. 的 とす る。本研 究 を実施 す るに当 たって ,研 究対象 と. 理論 で説 明す るこ とがで きる とい える。 つ ま り,欲 求. な る「キ レ行 動」 を把 握 す る た め の 尺 度 お よび「欲. の 強 さが欲 求不 満 を感 じやす くさせ る と仮 定 した 場. 求」 の 尺度が必 要 となる。そ こで まず予備調査 1と し. 合 ,欲 求 が強 くなる と不快感情 も喚起 されやす い状態. て ,キ レ行動 が どの よ うな行動 なのか 明確 にす るため. にな り,突 発 的 ・衝動 的 なキ レ行動 を起 こ させ やす い. に,怒 りに よつて生 じる行動 を設定 した上 でキ レ行動. と考 える こ とがで きる。. と して教職員内で 一 致 して判 断 され る行動 を明 らか に す る。 さらに予備調査 2と して中学生 の欲 求 の 中 で も. 3.測 定尺度 キ レに つ い て は教 育現 場 で 取 り上 げ られ る事 が 多. 攻撃行動 と関連 が あ る と考 え られ る欲 求 につい て測定 で きる尺度 の作 成 を試 み る。. く,実 際 に現場 で生 徒 の キ レ行動 に対応す るの は教職 員 であ る。 そ こで本研 究 で はキ レを表す 3つ の観点 の. 予 備 調 査. 1. うち,教 職員が客観 的 に観察可能 で あ る③ の行動 に注 目 してみて い くこ ととす る。和 田 ・加藤 (2003)は キ. 目的. レ過程 につ い て 5つ の 下位過程 を想 定 し「キ レ」 の素. キ レ行動 が発生す る前提 となる怒 りに伴 って生 じる. 朴概念 の 質的研 究 を行 った。そ の 下位過程 の 中 の「キ. 行動 と して ,「 キ レ行動」 以外 に 「非 キ レ行動」「対処. レた ときの行動」 の 内容 を見 る と,反 社会 的行動 や陰. 行動」「 そ の他 の行動」 があ り,キ レ行 動 を怒 りか ら. 湿 な攻撃 な どが 含 まれ てお り,「 キ レ」 の 特 徴 の ひ と. 生 じる他 の行動 と区別す るため に予備調査 1で は教職. つ と考 え られ る衝動性 に反 して い る 回答が な されて い. 員 が 客観 的 に観 察 可 能 で あ る生 徒 ・児童 の これ らの. た り,外 部 との 関係 を絶 つ 反応 も含 まれてお り,問 題. 「行動」 に注 目 し,教 職 員内 で一致 して判 断 され る行. 行動 で あ るキ レ行動 の 中 に対処行動 とも受 け取 れ る内. 動 をそれぞれ明 らか にす る。. 容 を含 めて い た。 また,下 坂 ら (2000)は 「キ レ行動 尺度」 を作成 し「 間接 的攻撃」「直接 的攻撃」「パ ニ ッ. 方法. ク状 態」「反社 会 的行動」 の 4因 子 を見 出 したが 説 明. 対 象 :兵 庫 県 内 ,大 阪府 内 の 教 職経 験 者 78名 (小 学. 率 の低 さに問題 が あ り,因 子 内 で 攻撃行動 と対処行動. 校教諭 28名. の 区別 が されて い ない ため「 ∼攻撃」 とい う因子 名 を. 質問紙 :怒 り感情 に対 して行 な う行動 につい て ,先 行. つ け られたキ レ行動 と して扱 うに は疑 間 の残 る項 目が. 研 究 (下 坂 ら,2000;秦. 多 く,改 良 の余地が あ る。 欲 求 につい ては,中 学 生 の生 活場面 はそのほ とん ど が家庭 と学校 であ り,そ れぞれ に求 め る欲 求 も異 な っ て い る こ とが予想 で きるが ,こ れ までの欲求 に関す る. ,中 学校教諭 50名. ). ,1999;柴 田 ら,2002;濱 口 ,2002;安 藤 ら,1999;鈴 木 0春 木 ,1994;久 木 山 ら,2001)を 参考 に して ,攻 撃行動 と対処行動 を含 め た項 目 (全 64項 目)を 研究者 自 ら作 成 した。 手続 き :そ れぞれの項 目につ い て ,そ の行動 が ,キ レ.
(4) 人間科学研究編 (2006年 3月. 22. てい ると判断 で きる行動 「キ レ行動」 なのか,「 キ レ. ). つ を教職員それぞれ の判断 で 選 んで もらった。. ではない攻撃行動」 なのか,「 怒 りに対す る対処行動」 なのか,「 そ の他 の行動」 なのか,4つ の うちか ら一 表 2 キレ行動,攻 撃行動の項目として扱えるもの,ど ち ら と も つ か な い 項 日 ,対 処 行 動 と して 扱 え る 項 目. (N=78) キ レ行動. (%):8項. 2)。. キ レ行 動 と して 8項 目,キ レ とは い え な. 選 ばれ た。 キ レ行動 と,キ レ行動 で はな い攻撃行動 で あ る と判断 され た もの を比 較す る と,キ レ行動 で はな. (76.9). い攻撃行動 はその行動 の対 象 となる相手が明確 であ る の に対 してキ レ行動 は対象 となる ものが はっ き りしな い もの が ほ とん どで あ った。 また ,項 目内容 をみ る と キ レ行動 で は制御不能 な状 態 や 身体 的攻撃 が選 ばれた (キ. レ. 物 を壊 す (66。 7-29.5) 28。 相手 を物 で殴 る (64。 1-35。 9) 39.暴 れ る (62.8-35.9) 23.相 手 に物 を投 げ つ ける (50.0-50.0) 58.か ん しゃ くを起 こす (48.7-41.0) H.物 にや つ あた りす る (48。 7-37.2) 24.相 手 をたた い た りす る (46.2-50.0) 15。 相手 の 胸 倉 をつ か む (46.2-52.6) 6.ド ア をばたん と閉 め る よ うな,荒 々 しい こ とをす る 56。. (41.0-44.9). の に対 して ,キ レ行動 で はない攻撃行動 で は 間接 的攻 撃 や言語 的攻撃 な ど戦略的 で 非 身体 的攻撃行動 が選 ば れた. (よ. って「キ レ行 動 で は な い 攻 撃 行 動」 は以 下. 「非 身体 的攻 撃 行 動」 と表 現 す る)。 これ らの こ とか ら,感 情 や行動 の コ ン トロールが制 御不可能 な上 に行 動 の対 象 があ い まいで 身体 的攻撃行動 を伴 うもの を教 職員 は「キ レ行動」 とみ な して い る と言 える。 また. ,. 今 回 の調査 で は客観 的 にみ たキ レに注 目 したため項 目 内容 で 「 きっか け となる刺激」 につ い ては考慮 しなか. 目. 61.皮 肉や悪 口 を面 と向 か って言 う (82.1) 62.相 手 をに らみ つ ける (82.1) 57.相 手 を精 神 的 に徐 々 に追 い込 んで い く (80。 8) 33.相 手 の邪魔 をす る (75.6) 4.口 汚 くのの しる (73.1) 3.相 手 を怒 鳴 りつ け る (70.5) 44.相 手 が嫌 われ る よ うな噂話 をす る (69.2) 対処行動. った行動 を 4つ の代表 的行動 と して採用す る こ とと し い攻撃行動 と して 7項 目,対 処行 動 と して 21項 目が. 目. キ レ行動 とも攻撃 行動 とも区別 のつか なか った もの %― 攻撃 %)三 9項 目. (%):7項. 各行動項 目につ い て 選択 率 が 全体 の 70%以 上 とな. た (表. 40.;重 _Lし て い る (87.2) 14。 怒 り狂 ってい る (85.9) 16.カ ツとな り我慢 で きな くなる 32.パ ニ ツク状態 になる (76.9) 34。 何 も判 らな くなる (76.9) lo。 人 を殴 る (75。 6) 5。 腹 を立 てて ,人 を蹴 る (74.4) 55.ひ ど く怒 って乱暴す る (71.8). 攻撃行動. 結果 と考 察. った。 キ レ行動 か攻撃行動 か 区別 の つ け られ なか った 行動が 9項 目あ つた こ とに関 しては この きっか け とな る刺激 や出来 事 な どの状況 に よって どち らに判 断 され るかが 決 まる もの と考 え られ る。. 予 備 調 査 2. (%):21項 日. 45.友 達 と喋 って気分転換 をす る. (98。. 7). 友達 や家の 人 に相談 す る (96.2) 12.怒 りを抑 える (94.9) 49.気 を静 めて ,相 手 を理解 しようとす る (94.9) 64。 相手 に 自分 の 気持 ちを伝 える (93。 6) 9。 自分 の 行動 を抑 制 す る (92.3) 26.相 手 の 良 い ところ を思 い 出す (92.3) 31。 気 を静 め て ,か ん しゃ くを起 こ さな い よ うにす る 25。. 目的 中学生 の欲 求 の 中 で も攻 撃行動 と関連が あ る と考 え られ る欲求 につ い て ,家 庭領域 と学校領域 それぞれ で 測定 で きる欲 求尺度 の作 成 を試 み る。. (92.3). 46.相 手 に 「やめて」 と 言 う 41。. (92.3). キ レた 後 の 自分 や相 手,周 りの 人 の こ とを考 え る (91.0). 8.キ レて はい けな い と 自分 に 言い 聞 かせ る (89.7) 42.け んか になった場 合 に 自分 と相 手が どうなるか考 え る (89。 7) 自分が悪 い か も しれ な い と考 える (89。 7) 50.楽 しい こ とを考 える (88.5) 2.な ぜ そ の ようにな ったのか を考 え直す (87.2) 60。 そ の 出来事 を忘 れ ようとす る (87.2) 52.腹 を立 てた りせず ,我 慢 す る (82.1) 友達 に愚痴 を言 う (78。 2) 7.人 か ら離 れて一 人 になる (76。 9) 36.す ぐにそ の場 を立 ち去 る (76。 9) 20.心 の 中で は煮 え くり返 っていて も,そ れ を外 には出 さない (70.5) 59。. 1。. 方法 対象 :兵 庫県内 の 中学生 (1∼ 3年 生 )113名 の うち有 効 回答者数 101名. (男. 子 58名. ,女 子 43名. ). 質問紙 :領 域 は三好 ら (1988)の 「家庭 ・学校」 を用 い ,欲 求 の種類 や項 目に関 して は主 に Muray(1961) や. EPPS,先. 行 研 究 (斎 藤 ・ 荻 野 ,1994;磯 崎. ,. 2002)を もとに,各 領域 の項 目 と して合 う よ うに修 正 し,13欲 求 (達 成 ,顕 示 ,自 律 ,親 和 ,救 護 ,支 配 ,養 護 ,異 性 愛 (学 校 領 域 の み ),攻 撃 ,承 認 ,遊 戯 ,獲 得 ,回 避 )全 100項 目か らなる質問紙 を作 成 し た。.
(5) 23. 磯 崎万貴子 :中 学生 にお け るキ レ行動 と欲 求 の 関係. 手続き :そ れぞれの項目について普段の 自分 にどの程 度あてはまっているかを「非常 によくあてはまる∼全. 因子 は「殴 られたら殴 り返 したい」 や「お小遣 い をも っとた くさん欲 しい」「家 の 中では 自分 の思 い通 りに. 然あてはまらない」の 5件 法で,評 定 を求めた。. 行動 したい」 など家族 に対す る攻撃性 や家の 中で 自由 を求める項 目に負荷が高 か ったことか ら「 自由 ・攻撃. 結果 家庭領 域 47項 目,学 校領域 53項 目につい て領域別. 欲求」 とし,第 3因 子 は 「恐 い罰 を受 けないように し たい」 や「両親か らもっと認 め られたい」「ひ とりで. に因子分析 (主 因子解 ,プ ロマ ックス 回転 )を 行 な っ. で きるようにな りたい」 など家の人に認 め られ独立す. た。解釈可能性 を考慮 して家庭 は 3因 子 ,学 校 は 6因. ることを求める項 目に負荷が高か ったことか ら「承認. 子 とした。家庭領域 ,学 校領 域 い ずれ に関 して も, ど. ・独立欲求」 とした。 またクロー ンバ ックの α係数 を. の 因子 に も高 い負荷量 を示 さなか った もの と 2因 子以. 算 出 した ところ各因子 とも 80以 上の内的整合性が. 上 にまたが って高 い負荷 量 を示 した もの を削 除 し (家. 認 め られた (表 3-1,3-2)。. 庭 三15項 目,学 校 :14項 目),再 度 因子分析 を行 なっ. 0。. 学校領域では 6因 子 を抽出 し,第 1因 子 は「友達 か. た。 そ の結果 ,家 庭領域 で は 3因 子抽 出 し,第 1因 子 は 「家 の 人が 困 つて い る時 は助 け て あ げ た い」 や 「家族. 表. 3-2. 家庭領域 因子相 関行列 (N=101). 因子. みんなで協力 してい きたい」「家族 と楽 しい時間 を過 ごしたい」 など家族 との温かい関係を求める項目に負 荷が高かった ことから「親和 ・愛情欲求」 とし,第 2. 3-1. 2. 1.00. 0.00. 1.00. 0.56. 0。. 家庭領域 の欲 求 因子分析結 果 (N=101). 7. 18. 4 5. 17. 37 44 31. 46 41 52 1. 9 12. 38 22 25. 6. 35. 3. 14. 42 26 27 32 30 23 36 49 10 13. 家 の 人が困 ってい る とき,助 けてあげ たい 家 の人が 病気 になった ときは ,は げ ま し助 けてあげた い 困 ってい る とき,家 の 人 にはげ ま して もらい た い 家 の こ とは,家 族 み んなで協 力 してや ってい きた い 病気 になった とき,両 親や兄弟 か らい たわ って もらい た い もっ と両 親や兄弟 の ため になる こ とを した い 家族 と楽 しい 時 間 を もっ と過 ご した い 兄弟 か ら親切 に して もらい た い 困 ってい る ときは,家 の人 に同情 され ,助 けて もらい たい 家 の 中が もっ と穏 やか になる よ うに,自 分 にで きる こ とをや ってい きた い 家族 の 中で は いつ も自分が注 目の 的 で あ りた い 両親 や兄弟 か ら,嫌 われ ない ように した い 家 のお 手伝 い な ど,や ろ うと決 めた こ とは辛 くて も最後 までや り遂 げた い. 0173. 0.02 0.11 0.11 -0。 07 0。 14 0.02. 0157. -0。 23. 0.35. 0.56. -0。. 18. 0.32. 0.83 0.83. 0.82 0。. 74. 0.74. -0。 19 -0。 30 -0.03 -0.21 -0。 12 0.01. 0.56. -0。 05. 0.21. 0.47. -0.09. 0。 16. 0。. 46. 0.07. 0。. 45. 0.01. 0.29. 0。. 42. -0.27. 0.06. 家 の人 にな ぐられ た ら,な ぐ り返 した くなる 家が もっ とお金 持 ちであ って欲 しい 両親 には欲 しい もの は何 で も買 って もらい た い 家 の 人か ら,自 分 には納得 で きない扱 い を受 ける と,相 手 に攻 撃 した くな る お月ヽ 遣 い を もっ とた くさんほ しい 家 の 人 を説得 して ,自 分がや りた い と思 ってい る こ とをや らせ た い 家 の 人 に対 して非常 に腹が立 つ と,物 を投 げた り,壊 した くなる 家 の 中 で は,自 分 の思 い通 りに行動 で きる よ うにな りた い 何 か して い る ときは,家 の 人 に邪魔 された くな い 家 で は,責 任 や義務 は避 けて ,思 う とお りにや りた い. -0.13 -0.02. 家 の 人か ら恐 い 罰 を受 けない よ うに した い 家 の 人 に宿題 を手伝 って もらわな くて も,ひ と りでで きる ようにな りた い 自分 の意見 を両親 や兄弟 に反対 された ら,自 分 の立 場 を弁護 した い 家 でのけ もの に され ない よ うにな りた い 両親 か らもっ と認 め られたい 両親 か ら,自 分 が信頼 で きる人間だ ともっ と思 われ た い 家 の 人 に,自 分 のや って きた こ とにつ いて認 めて もらいたい 家 の 人 に, もっ と 自分 の意見や話 を聞 い て もらい た い 両親 か らがみがみ言 われ ない ように したい α係 数. 因子 2 自由 。 攻撃. 承. 因子 1 親和・愛情. 20. 29. 独 疇 。 認. 表. 1. 0。. 05. -0.06. 74 69. -0.16 -0。 13. 0.65. -0。 03. 0。 0。. 0.01. 0。. 63. 0。 19. 0.04. 0。. 62. -0.22. 0.12. 0.62. 0。 13. 0.03. 0.61. 0.08. 0.05. 0。. 50. 0。 14. 0。 49 045. 0.10 0。 16. -0。 22. 0.00. 0。. -0.18 -0.14. -0.23. 0。. 0,05 0。 14. -0.08 0.11. 0.53. 0.26. 0.09. 0.53. 0.17. 0.25. 0。. 0.00. 0.20. 0.47. -0.05 -0.09. 0。. 19. 82 66. 0.62 0。. 56. 50 46. -0。 03. 0。. 25. 0。. 91. 0。. 85. 0.83. 0。.
(6) 24. ら信頼 され,悩 みを打 ち明けられるような人にな りた. 絶 されることを回避する項 目に負荷が高かった ことか. い」 や 「友達 ともっと親密 にな りたい」 など友達 との. ら「拒否回避欲求」,第 6因 子 は「勉強 を もっ と減 ら. 温 か い交流 を求 め る項 目に負荷が高か った こ とか ら. して欲 しい」「 もっとのんび り暮 ら してい きたい」 な. 「友人 に対す る親和欲求」,第 2因 子 は「グルー プの 中. どや らなければならないこ とか ら逃れたい とい う項 目. で注 目の的 にな りたい」 や「所属 してい る集団の リー. に負荷が高かった ことか ら「気楽欲求」 とそれぞれ命 名 した。 またクローンバ ックの α係数 を算出 したとこ. ダー格 にな りたい」 など周囲か らの注 目を集め た り自 己主張 に関す る項 目に負荷が高かったことか ら「顕示 欲求」,第 3因 子 は「困難 を克服 して頑張 りたい」 や 「成績が よ くなるように しっか り勉強 したい」 な ど物 事 に対 して最後 まで成 し遂げたい とい う項 目に負荷が 高 かったことか ら「達成欲求」,第 4因 子 は「挑発 さ れたら相手 を殴 りたい」 など攻撃性 に関す る項 目に負 荷 が高か ったことか ら「攻撃欲求」,第 5因 子 は「友 達 か らい じめ られない ように したい」 など周囲か ら拒. 表 3-4 学校領域 因 子相 関行列 (N=101) 因子 1 2 3. 1. 2. 1.00 0.58 0。 40. 4. 0.11. 5 6. 0.50 0.27. 1.00 0。 37. 1.00. 0.18. 0.06 0。 22 0.08. 0。 46 0.12. ′ 11[語 59 95 84. 74 57 69 56 97 83. 93 86 81. 94 67 54 58. 45 91. 79 34. 友達 か ら信 用 され ,1当 み を打 ち明 け られ る よ うな人 にな りた い 友達 にはで きる限 りの 友情 を示 した い 友達 が 困 ってい る よ うな ときには ,助 けてあげた い 友達 か ら信頼 され ,好 かれた い 友達 か らあたたか い気持 ちで接 して もらい た い 友達 ともっ と親密 にな りた い 本 当 に良 い友達 を作 りた い 学校 で ,で きるだけ多 くの 人か ら好 かれた い 友達が何 か行 なって い る とき,そ の や り方 につ いて教 えてあげた い -人 で何 かす る よ りも,友 達 と協 力 してや るほ うが好 きであ る 友達 か らもっ と認 め られた い 互 い に親切 で ,仲 の 良 い グル ー プに加 わ りた い 困 ってい る とき,友 達 か ら同情 され ,理 解 され た い. 0.98 -0.15 0。. 87. 0。. 87 -0.13. 0.83. 0.00 0。 14. 0。. 73 -0.09. -0.06. 0.03. -0.17 0.ll -0.09 -0.02 -0.07 -0。 02. 0.07 0.04 0.19 0.01. 46. 0。 19. 0。. 0.83. 0。. -0.14 -0。 23 -0。 27. 13 -0.13 -0.33. 0。. 25. 0。 23. 96 85 73. 63 98 75 87. 0。 15. 0.12 -0.03. -0.07. 60. 0.58 0。 56 0。 52 0。 49. 0。. -0.03 友達 に挑 発 された ら,相 手 をな ぐ りた い 0.00 友達 や先 生 に対 して非常 に腹 が立 つ と,学 校 でも物 を投 げた り壊 した くなる 0.07 友達 や先生 か ら,自 分 には納 得 ので きな い扱 い を受 け る と,相 手 に攻撃 し た くなる -0,03 友達 や先 生か ら馬鹿 に された ら,仕 jEし を した い. や らなければ な らな い勉 強 を もっ と減 ら して欲 しい 勉 強 をや めて ,も っ との んび り暮 ら して い きた い 勉 強 な どに縛 られず に, 自由に思 い通 りの生活 を して い きた い 学校 の こ とで もっ と休 みが 欲 しい. 0.00. 1.00. 踏爾紫. 0,00. グ ルー プの 中で 注 目の 的 にな りた い 0.02 学校 で ,自 分 の容姿 につ い て注 目 された り,話 題 に され るのが 好 きであ る -0.H -0.06 自分が所属 して い る集 llllの リー ダー格 にな りた い グルー プ活動 の 決定 は 自分がや りた い 0.00 -0.02 友達 や 先生 か ら「す ごい」 と思 われ る ような こ とが した い クラスのみ んなが ア ッと驚 くような こ とをや ってみ た い 0。 27 0.20 異性 か ら,自 分が魅力 的 な人だ と思 われたい. 77 友達 か らい じめ られ ない よ うにな りた い 89 友達 か ら仲 間 はず れ に された くな いので嫌 われ な い よ うに した い 100 先生 か ら怒 られ な い ように した い. 因 i3 達成. 1.00 0.00. 0.69 -0.22. 日標 を決 めて勉 強 を始 め た ら,困 難が あ って も克服 して頑張 りた い 学校 の 成績が 良 くなる よ うに, もっ と しっか り勉 強 した い 学校 の勉 強や仕事 は徹底 的 に納 得 の 行 くまでが んば ってや りた い クラブの練習 や試 合 な ど, どんなに苦 しくて も最 後 までや り遂 げた い. 61. 0.05. 0.74. 78 66 53. 90. if. 1.00 0.05 0.23. 0.06. 0.11 -0.10. 0.04. 0.00 0。 16 0。 10. 0.06 -0。 12. 0.13. 0.11. 0.23. 0。 04. 0.10. 0.06. 19 -0.05. -0。. 0.01. 0。 19. -0.08 -0.08. 0.29. 0.08. 0.08 -0.13 -0.09 0.03. 39 -0.02 0。 28 -0.04. 0。 18. -0.02. 0。. -0.21. 0.03. -0.07 -0.06 -0。 10. 0。. 82 -0.05. 0。. 82. 0。. 70 -0.09. 0。. 51 42. 0.02. 0。 27. 0.07. 0。 15 -0。 18. 0。 0。. 0.07 0.24 0.00. 0.40 -0.22. 0.03. -0。 20. 0。 15. 14 -0.04 -0.01. 07. 0。. 0.12. 0.03 -0.03. 0.13 0.02. -0.08. 0.81. 0.08. 0.08. -0。 12. 0。 76. 0.04. 0.14. -0,09 -0.03. 0.15. 0。 63. -0.09. 0.04. -0.07 -0.05. 0.06. 0.02. 0。. 0.05. 0。 44. 0.09. 0.08. 0.01. -0.08. 0.00 -0.03 0.01. -0。 16 -0。. 0.23. -0.05 0.07. 15. 0.09 0.08. 0.01. 0.72 -0.08 0.67 -0.02 0。. 63. 0.04. 0.93. 11. 0。 16 0。 14 0.01 0。. 11. 0。 67 -0。 10. 0.11. 0.07. 0.31. -0.11. 0。 37. 0。 07. -0.09 -0.16. 0。 12. 0。 73. 0.03. 0。 65. 0.09 -0.04 -0.08 -0.05 0。. 85. 0.07 0.12 0.77. 0.04. 0。 15. -0。. 12. -0。 09. 0.02 -0.04 -0.15. α係数 0。 94. 0.80. -0。 13. 0.03. 0。 18. 0.25 -0.04 0。 62 0。 22 0.05 0.56 0.81. 0。. 71. 0。. 76.
(7) 磯 崎万貴子 三中学生 にお け るキ レ行動 と欲 求 の 関係. ろ,各 因子 と も o。 70以 上 の 内的整 合性 が 認 め られ た (:恙. 25. 以上 の仮説 を図 3に ま とめた。. i3-3,3-4)。. 方法 本. 調. 対象 :兵 庫県 ,大 阪府 内 の 中学生 (1∼ 3年 生 )425名. 査. の う ち 有 効 回 答 者 数 318名 (男 子 168名 目的. ,女 子. 150. 名). 中学生 の 怒 りに対 す る行動 の 中 で ,特 にキ レ行動 と. 質問紙 :① 欲求 に関す る質問紙 ;予 備調査 2で 得 られ. 中学生 の欲 求 との 関係 を明 らか にす る こ とを本調査 目. た家庭領域 (3欲 求)32項 目,学 校領域 (6欲 求)35. 的 とす る。. 項 目を用 いた。それぞれの項 目について普段 の 自分 と. Berkowitzの 理論 に基 づ い て本 調 査 で の キ レ行 動 の 生起過 程 と本調査 内容 を示す と図 2の よ うになる。. どの程度あてはまってい るかを「全然あてはまらない ∼非常 に よ くあ ては まる」 の 5件 法. (1∼. 5点 )で 回. 答 を求 めた。②怒 り行動尺度 ;予 備調査 1で 得 られた 怒 りに対 す る行動. t〔 ][3(il瞥. 行 保撃 :. 図 2 本研究でのキレの生起過程 と調査内容 は場面設定を行なった. ]攻. (点 線枠内. ). キ レ行動 8項 目,攻 撃行動 7項 目,対 処行 動 9項 目 (表. 2中 の 12,25,31,41,45,49,50,60,64)全 24項 に. ついて中学生が答えられ るような表現 に変 えて用 いた (付 表. 教示. 1)。. 日常生活 の 中 には 自分 にとって納得 のいか な. :「. いこ とや気 に入 らないこと,傷 付 いた と感 じる ことが 予備調査 1で キ レ行動 の他 に非 身体 的攻撃行動 ,対. あ り,そ れによって腹が立 つ ことがあ ります。 」 と教. 処行動 が得 られたが ,こ れ らを対比 す る ことでキ レ行. 示文 で状況 を設定 した後 ,「 あなたは,そ の よ うな状. 動 の性 質 を よ り明 らか にす るこ とが 可能 で ある と判 断. 況 の時 に下に書 いてあ るような行動 をどの くらい行 い. し,キ レ行動 の他 に怒 りに対す る行動 と して非 身体 的. ますか。普段 のあなた自身に一番近 い ところに○印を. 攻撃行動 と対処行動 を設定す る。 キ レ行動 は相手が あ. つ けて下 さい」 と教示 し,「 全然 ない∼ よ くあ る」 の. い まい で衝動 的 ,直 接 的 な攻 撃行動 を特徴 と して い た. 4件 法. (1∼. 4点 )で 回答 を求めた。. の に対 して ,非 身体 的攻撃行動 は戦略的 で 間接 的 な攻 撃行動 を特徴 として もってお り攻撃対 象 との 関係性 を. 結果. 考慮 しなが ら行 な う攻撃 で あ る こ とが わか った。 この. (各 尺度 の因子分析〉. こ とか ら,非 身体 的攻撃行動 に比 べ てキ レ行動 は感情. 1。. や行 動 を制 御 で きない ほ どの よ り強 い怒 り感情 が 関係. 欲求尺度因子分析 家庭領域 32項 目,学 校領域 35項 目か ら,得 点分布. して い る と考 え られ ,欲 求不満 の状態 も強 い こ とが 考. に偏 りが見 られた項 目. え られ る。不満が強 い とい う こ とは,そ れ に対 す る思. ときは,家 の人に邪魔 された くない」「家族 の 中では. い が 強 い こ と,す なわち欲 求 が強 い こ とを表 し,従 っ. いつ も自分が注 目の的であ りたい」,学 校 4項 目 :「 学. て非 身体 的攻撃行動 に比 べ てキ レ行動 には よ り強 く欲. 校 で,自 分 の容姿 について注 目された り,話 題 にされ. 求 の状 態が 関係 して い る と考 え られ る。 また ,怒 り感. るのが好 きである」「本 当 に よい友達 をつ くりた い」. (家 庭. 2項 目 :「 何 か して い る. 情 を制 御 す るこ とが 困難 なキ レ行動 に対 して対処 行動. 「 自分が所属 してい るグルー プの リー ダー格 にな りた. は怒 り感情 を制 御 し認知 を変化 させ た りす るこ とで う. い」「グループの中で注 目の的にな りたい」)を 削除 し. ま く怒 りを発散 させ る こ とがで きて い た り相手 との 関. て,家 庭 30項 目,学 校 31項 目を用 いて領域 ごとに因. 係 を改 善 に向 かわせ よ う とい う行動 で あ り,キ レ行動. 子分析 を行 った. とは反対 の 意味 を持 つ行動 で あ る こ とが推 測 で きる。. 備調査 2の 結果 と解釈可能性 を考慮 して,家 庭領域 で. (主. 因子解 ,プ ロマ ックス 回転)。 予. は 3因 子 ,学 校領域 では 6因 子 とした。 どの因子 にも キ レ行動. 高 い負荷量 を示 さなか った項 目. 非 身体 的攻撃行動. 項 目)を 削除 し再度因子分析 を行 なったところ,両 領. 対処行動. 域 とも各因子 の項 目内容 は予備調査結果 とほぼ同様 の. 図 3 欲 求 の状態 と行動 の 関係 (仮 説 (+は 正 の 関係 ,一 は負 の 関係 を表 し,そ の 数 は 関係 の 強 さを表す。) ). (家 庭. 1項 目,学 校 2. もの となった (家 庭領域結果 :表 4-1,4-2,学 校領域 吉ヴ ミ:碁 こ4-3,4-4)。 糸.
(8) 人間科学研究編 (2006年 3月. 因子 2. 因子. 0。. 0,07 -0.03. -0.25 -0。 20. 0.66. -0.11 0.21. 0.00 -0.01. 0.65. -0.04. 0。 17. 64 0。 63 0。 42 0。 42. -0.09. 0.04. -0。 07. 0.19. 因子 親和 ・愛情欲求. (α. (α. (α. 3. 92 88 0。 75. 0。. 0。. -0.09 -0。 05. 0.37. -0.01. 0.37. 0。. 11. 0。 26. 0.20. 0。. 73. -0。 10. -0.07. 0。. 73. -0.06. -0.09. 0.60 0。 58. -0.08 -0.01. -0。 18. 0。. 57. -0.03. 0。. 53. 0。 10. 0。. 52. =.82). 両親 にはほ しい もの は何 で も買 って もらい た い 家 の 人か ら,自 分 には納得で きな い扱 い を受 け る と,相 手に攻撃 した くなる 家が もっ とお金持 ちであ ってほ しい 家 の 人 に対 して非常 に腹が立 つ と,物 を投 げた り,壊 した くなる 家 の 人 に殴 られた ら,殴 り返 した くなる お小遣 い を もっ とた くさんほ しい 家 で は,責 任 や義務 は避 けて ,思 うとお りにや りた い 家 の 中で は,自 分 の思 い通 りに行動 で きる ようにな りた い 家 の 人 を説得 して ,自 分がや りた い と思 ってい る こ とをや らせ た い 承認 。独立欲求. 1. =.89). 家 の人が 病気 にな った ときは,励 ま し助 けてあげ た い 家 の人が 困 ってい る とき,助 けてあげた い もっ と両 親や兄弟 の ため になる こ とを した い 病 気 になった とき,両 親や兄弟 か らい たわ って もらい た い 困 つてい る とき,家 の 人に励 ま して もらい た い 家 の こ とは,家 族 み んなで協 力 してや ってい きた い 家族 と楽 しい 時 間 を もっ と過 ご した い 困 ってい る ときは,家 の 人に同情 され ,助 けて もらい た い 家 のお 手伝 い な ど,や ろ うと決 め た こ とはつ ら くて も最後 までや り遂 げた い 兄弟 か ら親切 に して もらい た い 自由 ・攻撃欲 求. ). 0。. 11. -0.15 -0.07 0.00 0。. 16. 0.52 0。. 45. 0.01 0。 12. 0.03. =.84). 家 での け もの に され な い ようにな りた い 家 の 人か ら恐 い罰 を受 け ない ように した い 家 の 人に宿題 を手伝 って もらわな くて も 一 人で で きる ようにな りた い 両親 か ら,自 分が信頼 で きる人間だ ともっ と思 われ た い 両親 や兄弟か ら,嫌 われ ない ように した い 自分 の 意 見 を両親 や兄弟 に反対 された ら 自分 の立 場 を弁護 した い 両 親 か らもっ と認 め られたい 両親 か らがみがみ言 われ ない ように した い 家 の人 に,自 分 のや つて きた こ とにつ い て認 めて もらい た い 家 の 中が もっ と穏 やか になる ように,自 分 にで きる こ とをや ってい きた い ,. ,. 表 4-2 家庭領域 各因子相 関行列 (N=318). -0.03. -0.03. -0。 15. 0.05. -0.12. -0。 20. 0。. 0。. 16. 0.05. 0。. 0。. 28. -0。 09. 64 59 0。 52. -0.03. 0.19. 0.46. 15. 0.46. 0.28. 0.411. 0.25. -0.08. 0。. 0。. 74. 0.72. 39. 0.26. 0。. 06. 0。. 29. 0。. 00. 0.37. 0。. 2因 子 は「相手 が嫌 が る よ うな噂話 をす る」,「 精神 的 に追 い込 む」,「 本 目手 の邪魔 をす る」 な ど戦略的 で非 身. 因子. 体的攻撃 を行 う項 目で 負荷 が 高 か った こ とか ら「非 身. 1.00. -0.04 0.60. 1.00 0。. 32. 体的攻撃行動」 と した。第 3因 子 は怒 りに対 して 自ら の認知 を変 え よ う と した り相手 と相談 した りす るな ど 積極 的 な対処行動 に関す る項 目で負荷 が 高 か った こ と か ら「積極的対処行動」 と した。第 4因 子 は怒 りに対. 2.怒 り行動 尺度. して我慢 す る項 目 に負荷 が 高 か った ことか ら「怒 り抑. 怒 り行 動 尺 度 24項 目 に つ い て 因子 分 析 を行 っ た. 制行動」 と した。 また ク ロー ンバ ックの α係数 を算 出. 因子法 ,プ ロマ ックス回転 )。 予備調査 1の 結果 と. 66以 上 の 内的整合性 を示 し した ところ,各 因子 とも 。. (主. 解釈可能性 を考慮 して 4因 子構造 と した。 どの 因子 に も高 い負荷量 を示 さなか つた 4項 目を削 除 し再度 因子 分析 を行 った (主 因子 法 ,プ ロマ ック ス 回転 )(表 5-. 1,表. 5-2)。. 第 1因 子 は 「パ ニ ツクにな る」,「 気持 ち. に任せて取 り乱す」,「 ひど く腹が立 って乱暴す る」 な. た。 因子相 関行列 をみ る と,第 1因 子 と第 2因 子 の 間 で 。 66の 値 を示 し中程 度 の 相 関 が あ ったの に対 し,第. 1. 因子 と第 3因 子 そ して第 4因 子 で は それぞれ相 関 はほ とん どなか った。. ど予備調査 1で 教職員が判断 したキ レ行動 に関す る項. 予備調査 1で 教職 員 を対 象 に行 った怒 り行動項 目の. 目で負荷 が高か ったことか ら「キ レ行動」 とした。第. 分類結果 と因子分析 で 得 られ た 4因 子 の 内容 を比較す.
(9) 27. 磯 崎万貴子 :中 学生 にお けるキ レ行動 と欲 求 の 関係 表. 4-3. 学校領域 の欲求尺度 因子 分析結果 (N=318) 因子. 親和欲 求. (α =。. (α =。. 0`99 -0.05 0.81. 0.03. 0675 -0。 11. 75. 0.02. 0.67. 0.01. 0。. 0。. 64 -0.03. 52 0.45 0.45. 0。. 0.04 0.05 0.02. 0.03 -0,03 0.02. -0.01. 12. 0。. 79 -0.08. 0.02. 0。. 74. -0.09 -0.07 14 0.03 -0。 12. 0.01. -0.18 -0,08 0.12 -0.04 0.08 0.13. 0。 19. 0。 25. -0.04 -0.06 -0.01. 0。 16. 0.04 0。 40. 0.00 -0.01 -0.08. 0.03. 0。. 15. 0。 10. 0.06 0.07 0.H -0。 14 0.09 0.02 0.04-0.24 0。 89. 0.06 0.06 0.04. 0.55 0.53 0.52. -0.15 -0。 13. 0.02. 0。. 0。 12 -0.03 -0。 10 -0.09 -0.10 0。 12. -0。 21. -0.02. 0.05. 0.01. 0.04. 0。 10. (α =。 71). 学校 の勉 強や仕事 は徹底 的 に納得 のい くまでが んば ってや りたい 目標 を決 めて勉 強 をは じめ た ら,困 難が あ って も克服 してが んば りた い 学校 の成績 が よ くなる ように,も っ と しっか り勉 強 した い 顕 示欲 求. -0.04 -0。 11 -0.04 0.06 -0.02 0.01. =.73). 勉強 をやめて ,も っ との んび り暮 ら して い きたい 勉 強 な どに縛 られず に,自 由 に思 い通 りの生 活 を して い きた い や らなければな らない勉 強 を もっ と減 ら して ほ しい 学校 の こ とで もっ と休 みが ほ しい 達 成欲求. 0.03 -0.06 -0.24 -0.04 -0.04 -0.10 0。 28 -0.01 0。 10 -0。 26. 82). 10 0。 71 -0。 友達 に挑発 されたら,相 手 を殴 りたい 友達や先生 に対 して非常 に腹が立 つ と,学 校 で も物 を投げた り壊 した くなる 0。 22 0.63 (α. 0.01. -0.03. 0.05 0.07 -0.01 0。 22 0.63 -0.09 0.05 0.07 0。 57 0.09 -0.06 -0.08 0.00 0.08 -0.05 0。 36 0.54 -0.03. -0。 友達 や先 生 か ら馬鹿 に され た ら,仕 返 しを した い 友達 や先生 か ら,自 分 には納 得 ので きない扱 い を受 け る と,相 手 に攻撃 した くなる. 気楽欲 求. 3因 子 4因 子 5因 子 6. 92). 友達 にはで きる限 りの友情 を示 したい 友達が困 っているような ときには助けてあげたい 友達か ら信頼 され,好 かれたい 一 人で何かす るよりも友達 と協力 してやるほうが好 きである 友達 ともっと親密 にな りたい 友達か ら信用 され,1当 みを打 ち明けられる ような人 にな りたい 友達か らあたたかい気持 ちで接 して もらいたい 困 っているとき,友 達 か ら同情 され,理 解 されたい 学校 でで きるだけ多 くの人か ら好 かれたい 友達か らもっと認め られたい 友達が何 か行 っているとき,そ のや り方 について教 えてあげたい 友達か ら仲間はずれにされた くないので嫌 われないようにしたい 攻撃欲 求. 1 因子 2因 子. (α =。. 19. 0。. 10. 0。. 10. 0。 13. 0.00 0.05 -0。 16. 0。 77. 0。 20 0.66 -0。 17 0。 47 -0。 11. 0.01 0.05 0.07. -0.08. 0。 74 -0.09. 68). 異性 か ら,自 分が魅 力 的 な人 だ と思 われ た い グル ー プ活動 の決定 は 自分 が や りた い 友達 や先生 か らス ゴ イ と思 われ る よ うな こ とが した い 拒 否 回避欲 求. 0。. (α. -0。 12 0。. 25. 0.00 -0.04 0。. 16 -0.04. 0.09. 0.02. 0.07 0。 22. 0.58 0.37. 0.08 0.05. =.66). 12 0.03 0.05 -0.06 -0.02 0。 66 0.32 -0.05 0.08 0.13 -0.07 0.52 0.04 0劇 -0。 06 -0.07 -0.01 0。 19. 友達 か らい じめ られ ない よ うにな りた い お互 い に親切 で ,仲 の よい グルー プに加 わ りたい 先生 か ら怒 られ ない よ うに したい. 0。. 目手 をに らみつ け 低 かった「相手 を怒 鳴 りつ け る」「本. 表 4-4 学校領域各因子相関行列 (N=318). る」 の 2項 目を除い た ものであ る。 また,対 処行動 に. 因子. ついては,第 3因 子 と第 4因 子 を合わせると教職員が. 1.00. 0.13 0.07. 1.00 0.42. 0。. 44. -0.07. 1.00 -0。 30. 0。. 53. 0.35. 0。 23. 0。 21. 0。. 61. 0.06. 0.40. 0.18. 1.00. 判断 した対処行動 にあてはまる。つ まり教職員が判断 した対処行動 は「積極的対処」 と「怒 り抑制」 に三分 1.00. 0.42. 1.00. して考 えることが 出来 るとい うことである。各因子 と 教職員が判断 した行動項 目 との内容 の 間には大 きな差 異 は見 られなか つたため,以 下の分析 では因子分析 で. る と,第 1因 子 のキ レ行動 で は教職員 が 判断 した もの. 得 られた 4因 子 を対象 とする。. と項 目内容 が全 て一致 した ものの ,非 身体 的攻撃行動. (各 変数 の平均得点 における性差〉. と対処行動 で異 なる部分が あ つた。 しか しなが らその 内容 をみ る と第 2因 子 の「非 身体 的攻撃行動」 は教職. 各欲求,各 行動 の合計得点 をそれぞれの項 目数 で割 った平均得点 を算出 し,性 差が見 られるか どうか t検. 員が判 断 した非 身体 的攻撃行動 の 7項 目か ら負荷量 の. 定 によ り比較 した結果 (表 6),欲 求 につい ては「学.
(10) 28 表. キ レ行動. (α. 5-1. 怒 り行動 尺度 因. j・. 分析結果 (N=318). 3. [Jli l. 因子 2. 78 76. -0.10. 0。. 33. -0.05. -0。 10. 0.10. -0.05. 0.73. -0.12. 0.66. 0。. 因子. 因子 4. =.87). パ ニ ックになる 頭 に きて ,気 持 ちに任せ て取 り乱す 腹が立 つ と,何 もわか らな くな る ひ ど く腹が立 って乱暴 す る 怒 り狂 う カ ッとなって我慢 で きな くなる 腹 を立 てて,人 をける 人 を殴 る 非 身体的攻撃行動. (α =。. 0。 0。. 66. 0.16. 0.62. 0.13. 0。. 0。. 46 38. 0。. 0.15. -0.08. 17. 0。 12. 0.04 0.03 -0。 24. -0。 11 -0.14 0.16. 32. 0。 13. -0。. 11. 23. 0.22. -0。. 29. -0.08. -0.01 0.04. -0.06 -0.04. 0.07. 80 66 0。 56 0。 52. 0.01. 0.06. 0.19. 0.39. -0.01. 0.02. 0。. 28. 0.01. 0。. 57. 0。 17. 0。. 10. 0.07. 0。. 0.00. 0。. 72). -0.19 -0.02. 相手 が嫌 が る ような噂話 をす る 相手 を精 神 的 に追 い込 む ような こ とをす る 相手 がや ってい る こ とを邪魔す る 日汚 くのの しる 皮 肉や悪 口 を面 と向か って 言 う. 0。. 0。. 0。. 0.02. 積極 的対処行動 (α =.66) 相手 に 自分 の 気持 ちを伝 え よ うとす る 友達 と しゃべ って気分転換 す る 楽 しい こ とを考 える 友達 や家族 にその こ とを相談す る 気 を静 めて ,相 手 を理解 しよ うとす る 怒 り抑 制行動. (α =。. 5-2. 0.07 0.03. 0.08. 0.02. 0,51. -0.02. -0.13. 0.01. 0。. 39. 0。 26. -0.04. -0.04 -0.02. 71). 気持 ちを静め て ,か ん しゃ くを起 こ さない よ うにす る 怒 りを打日え ようとす る. 表. 0.11. 56 0。 54. -0。 16. 80. 0.09. 0。. 0.14. 0.53. 校親和欲 求」,「 学校拒 否 回避欲 求」,「 家庭親和 ・愛情. 怒 り行動 尺度 因子 相 関行列 (N=318). 欲求」 にお い て有意差 が 見 られ ,男 子 に比 べ て女子 の. 因子. 方 が 高 か った。怒 りに対 す る行 動 に つ い て は,「 積 極. 1.00. 0.66. 1.00. -0.19. -0.27. -0。 09. 的対処行動」 にお い てのみ 有意差 が見 られ ,男 子 に比. 1.00. 0.00. べ て女子 の 方 が怒 りに対 して積極 的 に対処 す る こ とが. 0.ll. 多 か った。「キ レ行動」 につ い て 有意 な性 差 は認 め ら れ なか った。 本調査 目的 はキ レ行動 と欲求 との 関係 を明 らか にす. 表. 6. 各欲求. 全体 (N=318). ,. 各怒 り行動得点の平均 と SD 男子. (N=168). 女子. (N=150) t値. 和撃楽成示避. 親攻気達顕回. 校校校校校校. 学学学学学学. 平均. SD. 平均. SD. 3.44. 0.88. 3.27. 0.89. 3.63. 2.59. 1.07. 2.67. 1.04. 2.50. 1.10. 1.48. 98. 3.34. 1.64 -0。 98. 平均. SD 0。. 83. -3。 76**. 3.43. 0。. 97. 3.52. 3.23. 0.94. 3.18. 0.95. 3.28. 95 0。 93. 2.59. 0。. 90. 2.55. 0.88. 2.64. 0.91. -0.96. 1.03. 3.33. 0。. 97. 3.58. 1.08. -2。 19**. 3.45. 0。. 0。. 家庭 親和 ・愛情 家庭 自由 ・攻撃 家庭承認 。独立. 2.93. 0.83. 2.81. 0.84. 3.06. 0.80. -2.77**. 3.08. 0.86. 3.07. 0.82. 0.90. -0。 14. 2.92. 0.86. 2.89. 0.85. 3.08 2.95. 0.87. -0.63. キ レ 行 動 非身体的攻撃 不 責極 白 勺対 処 怒 り 抑 市J. 1.90. 0.69. 1.89. 0。. 72. 1.91. 0.67. -0。 19. 1.94. 0.61. 1.98. 0.63. 1.90. 0.59. 1.25. 2.57. 0。. 63. 2.44. 0.65. 2.71. 0.58. -3.90**. 2.67. 0.85. 2.70. 0.91. 2.63. 0。. 78. 0.67. **p<.ol.
(11) 磯 崎万貴子 三中学生 にお けるキ レ行動 と欲 求 の 関係. 29. ることであ り,「 キ レ行動」 で性差 は見 られなか つた ことか ら,そ の後の分析 では性差 は扱わず男女全体 を. 考. 察. 分析対象 として行 なうこととする。 (各 行動 を目的変数 ,各 欲求 を説明変数 と した重回帰. 1ロ. キ レ行動 とその他 の怒 りに対 す る行動 について 予備調査 1と 本調査 因子分析結果 よ り,キ レ行動 は. 分析結果〉 因子分析 によって得 られた怒 りに対する 4種 類 の行. 相手 との 関係 につい ての 意識が乏 しく激 しい怒 りの 感. 動 をそれぞれ従属変数 とし,9つ の欲求 を独立変数 と. 情 を制 御 す るこ とが 困難 な状 態 で特 に直接 的攻撃行動. して ステ ップ 0ワ イズ方式 による重 回帰分析 を行 っ. を伴 う もので あ る こ とが 考 え られ る。 それ に対 し非 身. た。その結果,欲 求の強 さでの弁別 はキ レ行動 と非身. 体 的攻撃行動 は ,キ レ行動 の 直接 的 で 激 しさを伴 う行. 体的攻撃行動 における両領域 の攻撃欲求 の強 さで認め. 動 とは少 し異 な り,戦 略 的 で 陰湿 な攻 撃行動 で あ り相. られただけであった。欲 求の強 さでの行動 の弁別 は明. 手 との 関係 につ い ては意識 されて い る もの と考 え られ. 確 なものにならなかった ことか ら,キ レ行動 とその他. る。 キ レ行動 と非 身体 的攻撃行動 の 因子 間相 関 をみ る. の行動 との関係 を欲 求の種類 で見 てい くことにする。. と中程度 の正 の相 関 が示 されて い た こ とか ら,キ レ行. 図 4に 各欲求 と各行動 の関係 について,重 回帰分析. 動 を起 こ しやす い生 徒 は非 身体 的攻撃行動 も起 こ しや. 結果 における偏回帰係数 と,怒 りに対す る行動 の因子. す い とい う こ とが 考 え られ る。 対処行動 につい ては教職員 が 判 断 した ものか らさら. 分析結果 におけるキ レ行動 との因子間相関を示 した。 怒 りに対する行動毎 に見 ると,キ レ行動 に関係 してい た欲求 は「学校攻撃欲求」 と「家庭 自由 ・攻撃欲求」. 抽 出 された。 つ ま リー括 りに対処行動 と言 って も相手. であ った。非身体的攻撃行動 について もキ レ行動 と同. との 関係改善 へ 積極 的 に向かお う とす る外 向 きの もの. じく「学校攻撃欲求」 と「家庭 自由・攻撃欲求」が関. と感情 を抑 える事 で 関係 を維持 しようとす る内向 きの. 係 してい たが,そ の標準偏 回帰係数 お よび説明率 (R. ものが あ るこ とが わか る。 キ レ行動 との 因子 間相 関 を. =0。 238)よ. に分 化 して 「積極 的対処行動」 と「怒 り抑制行動」 が. リキ レ. み る と,キ レ行動 と積極 的対処行動 が 負 の 関係 を示 さ. 行動 (R2乗 =0。 307)の 方 で高 く認 め られた。積極的 対処行動 に関係 して い た欲 求 は「家庭親和 ・愛情欲. なか った こ とか ら,そ れ らは相反す る もので あ る とは い えず怒 りを感 じた時 に積極 的対処行動 を起 こす こ と. 求」,「 学校親和欲求」,「 学校攻撃欲求」 (負 の影響),. もあれ ばキ レ行動 を起 こす こ ともあ る とい う生徒 の存. 「学校達成欲求」 であったのに対 して,怒 り抑制行動 では説明率 は低 い ものの (R2乗 =0.073),「 家庭 自由. 在 が示唆 された。 また ,怒 り抑制行動 との 関係 につい て ,ま ず キ レ行動 と怒 り抑制行動 の平均 を比 べ る とキ. ・攻撃欲 求」 (負 の 影響),「 家庭承認 ・独 立欲 求」. レ行動 の頻度 はそれ ほ ど高 くな い が怒 り抑 制行動 はそ. 2乗 )は 非身体的攻撃行動 (R2乗. ,. 「学校達成欲求」 が関係 していた。. れ よ りも頻度 は高 か った。 この こ とか ら中学生 は大石. (1998)が 言 及 して い たキ レの 起 因 で あ る 「慢 性 的 な 各行動 と関係 の あ った 欲求 の側 面. 我慢 の状態」 にあ る ことが示唆 され る。 しか しなが ら 怒 りに対する行動. 家庭 自由・攻撃. キ レ行動 と怒 り抑制行動 には相 関 はな い こ とが 示 され た こ とか ら,怒 りを抑制 し行動化 しない よ うに我 慢 し が ちな生徒 が常 にキ レ行動 を起 こ しやす い とは言 えな. 学校 攻撃. い こ とが 示唆 された。. 家庭親和・愛情 299. 学校親和. 270. 学校達成. 2口. 中学生 の欲求 の傾 向 本調査 で得 られた欲 求尺度 の度数分布 に偏 りが あ っ. た もの を見 る と,自 己 に注意が向 くこ とを求 め る項 目 図 4 本調査 にお ける各欲求 と各行動 の 関係. の評定 にお い て低 く偏 ってお り,大 石 (1998)が 指摘. (実 線値 は重 回帰分析 に よ り得 られ た標 準偏 回帰係 数 ,点. した「周 囲 との 同質化」 に示 され る よ うに 「み んな と. 線値 は 因子分析 (プ ロマ ックス 回転 )に よ り得 られた因子 間相 関 ). 同 じで なければな らない 。同 じであ つたほ うが いい 。 む しろ注 目され るこ とは恥ず か しい こ とだ」 とい う意 識 が 中学 生 に強 い こ とが 考 え られ る。そ の一 方 で. ,. 「本 当 に よい友達 を作 りた い」 とい う項 目の 評定 にお.
(12) 人間科学研究編 (2006年 3月. ). い て も高 く偏 ってい た こ とか ら,「 み ん な と同 じで あ. 能 であ ったの は「攻撃 した い」 とい う思 いの 強 さだけ. った方 が いい」 と思 う反面 ,本 当 は異 質 な部分 を持 つ. であ り,そ の他 の欲 求 の 強 さで の行動 の弁別 は明確 な. 自分 も認 めて くれ る ような 「本 当 の 友達」 を多 くの 中. もの にな らなか った こ とか ら,キ レ行動 とそ の他 の行. 学 生 は求 めて い る こ とが うかが える。 各欲求 の平均 得. 動 との 関係 を欲 求 の種類 で 見 て い くこ とに した。. 点 を見 る と「学校親和欲 求」,「 学校拒 否 回避欲求」 が. キ レ行動 に関係す る欲 求 と非 身体的攻撃行動 に関係. 他 に比 べ て高 く,こ の こ とか らも対 人関係 ,特 に友 人. す る欲求 は 同 じで 「学校攻撃欲求」 と「家庭 自由 ・攻. 関係 にお い て温 か さを求 めて い る こ とが わか る。 また. 撃欲求」 で あ ったが ,標 準偏 回帰係数 を比 較す る とキ. 「学校 気 楽欲 求」 の 平均 点 は他 に比 べ る と高 く,中 学. レ行 動 の 方 が 強 く関 係 して お り,ま た 説 明 率 (R2. 生 は時 間的 ,精 神 的 なゆ と りを求 めて い るこ とが わか. 乗 )も キ レ行動 の 方 で 高 か った。 つ ま リキ レ行動 と非. る。 ただ しこれは 中学 生 を取 り巻 く環境 に ス トレッサ. 身体的攻撃行動 には同 じ攻 撃欲求 が 関係 して い るが. ,. ーが 多 くあ る とい う こ とも考 え られ るだろ うが ,や る. そ の結 びつ きは い ずれ もキ レ行動 の方が強 い こ とが わ. べ きこ とや 目の前 の現実 か ら逃 れ た い とい う怠惰 の 気. か る。特 に「家庭 自由 ・攻撃欲求」 につい てみ る と. 、 の弱 さを示 亡 持 ちの 強 さや決め られた事 に対す る向 上 ′. 若干 キ レ行動 の 方 に強 く関係 してお り,そ の 内容 を見. して い る と考 える こ ともで きる。. る と 自由気 まま,我 が ままな状態 を表 して い る こ とが. ,. わか る こ とか ら,非 身体 的攻撃行動 に比 べ てキ レ行動 3口. 各変数 の性差 につ いて. には 自由 を求 め た り我 が ままを通 した い とい う思 い が. 各変数 の平均 得点 で 有意 な性差 が認 め られた ものか. よ り関係 して い る こ とが わか る。 つ ま り非 身体 的攻撃. ら,男 子 に比 べ て女子 の 方 が 友好 的 な対 人関係 を求 め. 行動 と比較す る と,自 由気 ままで我が ままを通 した い. る気持 ちが強 く,友 好 的 な関係 を目指 した行動 を とる. とい う思 いが 強 い ほ ど欲求不満 な状態 を感 じやす くさ. こ とが 多 い こ とが 示 された。対 人関係 にお い て女子 の. せ ,怒 り感情 の 制御 を困難 に し直接 的 で衝動 的 なキ レ. 方 が 信頼 の 共有や協調性 を重 視 し情緒 的 で あ る こ とが. 行動 を起 こ させ る とい う こ とが推 察 で きる。. 様 々 な 研 究 で 報 告 さ れ て い る (例 え ば MaccOby,. 積極 的対処行動 に関係 して い た欲求か ら,相 手 との. この こ とか ら,女 子 の 方 が 友 達 との 関係 や 家. 関係 をよい もの に改 善 させ るため に行 な う積極 的対処. 族 との 関係 で温 か さを求 め る気持 ちが強 くそ れ を目指. 行動 には主 に相手 との 関係 を温 か い もの に した い とい. した行 動 を とるこ とが 多 か ったの は,共 有 ,協 調 の 関. う気持 ちの 強 さが関係 して い る こ とが わか る。 しか し. 係 の 中で互 い に求 め る ものが 強 くな る とい う女子 の特. なが らキ レ行動 との 因子 間相 関 はほ とん どなか った こ. 徴 で あ る と考 え られ る。. とか ら,積 極的対処行動 に関係す る欲 求 の 強 ま りが キ. 1990)。. 一 方 ,一 般 的 に男子 の 方 が 攻撃 的 であ る とい われて. レ行動 を起 こ させ な い とい う こ とは一 概 には言 えな い. い る中 ,本 調査結果 で は攻撃欲求 ,キ レ行動 ,非 身体. こ とが推 察 され る。怒 りに対 して上 手 く対処 で きて い. 的攻撃行動 に性差 は見 られ なか った。東 (1997)は 性. るに もかかわ らず キ レ行動 を起 こす事 があ る とい う こ. 差 につ い ての メ タ分析 につい て概観 した中で ,男 性 の. の背景 には,怒 りを生 じさせ た相手 や きっか け ,そ の. 方 が攻 撃 的 で あ る こ とを示 して い る一 方 で ,性 差 の 大. 時 の状 況や個 々の社 会的 スキル等 が さらに関わ つて く. きさにお ける時 代 の 傾 向 をみた研 究 をみ る と「 どち ら. る もの と考 え られ る。吉村 (2003)は 社会的 ス キ ル と. か と言 う と性差 は減少す る」 とい う傾 向 がみ られた と. 攻撃性 に関 して 「感情統制 の ス キ ルが 未熟 な人ほ ど敵. い う。 そ の こ とを考慮 す る と,攻 撃欲求 ,攻 撃行動 に. 対 的 な認知 を しが ちで カ ッとな りやす く,身 体 に対 す. 性差が見 られ なか った とい う今 回 の結果 は現代 の特徴. る暴 力 的 な行 為 を と りや す い」 とい う結 果 を見 出 し. で あ る と考 えるこ とがで き,こ の よ うな傾 向 には最近. た。 つ ま り,周 囲 との 関係 を温 か い もの に した い と思. の性 役割観 の 変化が 関係 して い る可能性 があ る と推察. っていて も,個 人 の感情統制 の ス キルがそれ に伴 って. で きる。. 発達 して い なければ ,こ こで 言 うキ レ行動 に も含 まれ る身体 的 な攻 撃行動 に至 って しまう, とい う こ とが 考. 4ロ. キ レ行動 と欲求 との関係 について 重 回帰分析結果 よ り,攻 撃欲 求 に関 してはキ レ行動. が 非 身体的攻撃行動 よ りも強 い 関係 を示 し,対 処行動. え られ る。 キ レ行動 に関す る要 因 を明 らか に して い く ため には今後 これ らの 変数 との 関係 につい て検討す る こ とが 必 要 になる と考 える。. で 反対 の 方 向 に関係 して い るこ とが わか った。従 って. 怒 り抑 制行動 に関係 して い た欲 求 か ら,怒 り感情 を. 怒 りに対 す る行動 4側 面 に対 して欲求の強 さで弁別可. 表 出 しない よ うに 自分 の 中で食 い止 め よ う とす る怒 り.
(13) 磯崎万貴子 三中学生 にお ける キ レ行動 と欲 求 の 関係. 抑制行動 には主 にいい子 であ りた い とい う気持 ちの 強. レ行動 と非 身体 的攻撃行動 の 区別が他 の欲求 の影響 と. さが 関係 して い る こ とが わか る。 キ レ行動 との 因子 間. い う形 で は明 らか にな らなか った。 これ らの こ とに関. 相 関 はほ とん どなか った こ とか ら,怒 りを抑制 しが ち. して , もとも とキ レ行動 を起 こす生徒 が 少 なか った こ. な生徒 の 中に はキ レ行動 を起 こす生徒 もい れば抑制 し. とも関係 す る と考 え られ るが ,欲 求項 目の 内容 が 関係. た まま行動化 しない生 徒 もい る とい う こ とが わか る。. して い る と考 え られ る。本研 究 で欲求 の 強 さが不満状. 今 の 自分 を認 めてほ しい と思 って欲求不満 を感 じた と. 態 と正 の 関係 を成す と考 える こ とがで きる だろ う とい. して も,周 囲 が望 む いい子 で い た い とい う気持 ちが あ. う こ とで作成 した欲求尺度であ ったが ,結 果 を検討 す. るが 故 に不満や ネ ガテ イブ感情 を上 手 く外 に出す こ と. る とそれぞれの思 いの 強 さは不満 な状態 を意味 して い. を困難 に し内 に溜 め込 んで い った挙句 にキ レ行動 を起. る と取 る こ ともで きれば ,単 なる思 いの強 さを表 して. こす とい う こ とも考 え られ る。そ こには彼 らの消極 的. い るだけでそ こで不満 を感 じて い るか ど うか は判 らな. な対 人行動 や ,嫌 われた くな い ,批 判 された くない な. い とい う こ とも言 え,方 法論 的 な問題 が生 じて い た こ. ど自分 の感情 を表 出す る こ とによって生 じる と思 われ. とが 考 え られ る。本研 究 で は主 に標準 化 され た EPPS. る 自己 の傷 つ きを恐 れて い る ことが 背景 と して考 え ら. を もとに して欲 求尺度 を作成 したが ,時 間的 な制約 や. れ る。す なわち,怒 りを抑制す る行動 は教員内 で は怒. 調査対象側 の制約 に よ りそ の妥 当性 は検討す る こ とが. りに対 して上手 く対処 で きて い る行動 であ る と判 断 さ. で きず ,今 後欲 求尺度 の妥 当性 を検討 す る こ とが必 要. れたが ,そ れ に関 わ ってい る欲求 を考慮 す る と怒 りに. で あ る。. 上 手 く対処 で きて い る行動 とは考 え難 く,そ の よ うな 抑制 を繰 り返 して い る状 態 に他 の変数 が加 わ り突然 キ. 5.今 後 の課題. レ行動 に至 る可 能性 を秘 めて い る こ とが 示唆 され る。. 重 回帰 分析 結 果 よ りそ れぞ れ の 重 回帰 式 の 説 明率. それ は い わゆる「普通 の子 が 突然 キ レる」 とい う こ と. (R2乗 )が 低 か った こ とか ら,そ れ ぞ れ の 行 動 に は. につ なが る結果 で あ る こ とが 考 え られ ,む しろ怒 り抑. 欲 求 以外 の他 の変数 が さらに関係 して い る こ とが 大 い. 制行動 を と りが ちな生徒 が キ レる予備軍 にな りうる と. に考 え られ る。 また ,積 極 的対処行動 が キ レ行動 とほ. い う こ とを示 唆 して い る。宗 像 (1998)は イ イ子 が. とん ど相 関 を示 さなか った こ とか ら,キ レ行動 を起 こ. 「キレ」ることについて「これまでのイイ子 を続ける ヽ (自 己 防衛 心 )と そ ん な 自分 に 自己嫌 悪 を感 じもっ ′ 亡. さない よ うにす るため には単 に対処行動 だけに 目を向 け るの で は な く,怒 り感 情 を生 じさせ る状 況 要 因や. と強 くな りた い 心 (自 己成 長 心 )が 葛 藤 し,苦 しむ こ. 個 々の社 会的 スキル ,自 己効力感 との 関係 も考慮 して. とになる」 が故 にその苦 しみや辛 さを刺激するものか ら逃れようとすると述べ てお り,こ れは今回得 られた. 今後検討 して い く必 要 が あ る と考 え られ る。 そ して. 中学生の消極的な対人関係 にも繋がるもの と考 えられ. 頻度 が少 なか った とい う こと,攻 撃性 や攻撃行動 に対. る。 また このように考 えると BcrkOwitzの モデルでの. す る社 会的望 ま しさの影響 を考 える と,質 問紙調査 で. 「回避行動」 が怒 り抑制行動 である と考 える ことがで きよう。 この苦 しみへ の恐怖心 を持 ちそれに立 ち向か. は限界 があ るこ とが 考 え られ る。今後観察法研 究等 に. う強 さを養 うために宗像 (1998)は 本人の 自己効力感. ,. キ レが 場 の状況 と関係 が 深 い こ とや キ レ行動 を起 こす. よ リイ 固々の ケ ース を分 析 して い くこ とでキ レる とい う こ とに関 して よ り明確 に捉 える必 要 があ るだろ う。. をもたせ ることの重 要性 を指摘 してい る。「思 い通 り にしたい最 も基本的な要求 とは重 要他者 に「認 め られ たい,愛 されたい」 とか「 自分 を認め信 じたい」,「 人 を認 めた い,愛 した い」 とい う要求 で あ る」 と宗像 (1998)は 述べ てお り,こ れ らの要求が満 た される こ とによつて 自己効力感が養 われてい くと考 えられる。 怒 り抑制行動 をとりがちな生徒 に対 しては特 に これ ら の要求 を満 たせ るような環境 をつ くることで彼 らがキ レて しまうことを防 ぐことに繋がると考 える。 各行動 の弁別が欲 求の強 さでで きるだろうとい う仮 説 は攻撃欲求 においてのみ支持 されたが,欲 求全体 で は明確 にならなかった。 また欲求 の種類 で見 た時 にキ. 引用 文 献 安 藤 明 人 ・曽我 祥 子 ・山崎 勝 之 。島井 哲 志 。嶋 田洋 徳 ・ 宇津 木成介 ・大 声 治 ・坂 井 明子 1999 日本 版 Buss_. PcHy攻 撃性 質 問紙 (BAQ)の 作 成 と妥 当性 ,信 頼 性 の 心理学研 究 ,70(5),384-392. 、 理 学 の研 究 動 向 と 東 清 和 1997 ジ エ ン ダ ーン 検討. 析 を中心 と して 一 ドラー ド,J。 他. ― メ タ分. 教育心理学年報 ,36,156-164.. 宇津 木保 (訳 )1959. 欲 求不 満 と暴 力. 誠信書房 Edwards 1970 EPPS(PersOnal Preference Schedule)性. 格検. 日本文化科学社. 査手 引 き 肥 田野直他訳編 2002 反 応 的 ・道 具 的 攻 撃 性 尺 度 (児 童 用 ). 濱 口佳 和. の 作 成 一 キ レ傾 向 とイジ メ傾 向 の 個 人差 の 測 定 一. 日.
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