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<実践研究報告>米国小学生児童との初等体育、特に表現運動を中心とした国際共同プログラムの創成及び実践

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Academic year: 2021

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著者

藤木 大三

雑誌名

関西学院大学高等教育研究

7

ページ

67-77

発行年

2017-03-24

URL

http://hdl.handle.net/10236/00025834

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米国小学生児童との初等体育、特に表現運動を

中心とした国際共同プログラムの創成及び実践

藤 木 大 三

(教育学部) 要 旨 本小論は、2015年度「先端的な授業改善に関する実践研究助成」を受けて教育学 部年教育研究演習Ⅰ授業(以下年ゼミ)の授業改善と、より国際的かつ実践的 な授業運営についてまとめたものである。毎年年ゼミでは、秋学期終了後の月 下旬〜月上旬にかけて、約週間の米国研修旅行を行い、現地の幼児初等教育機 関を訪問し、園児や児童との交流を図っている。その際、ゼミ生個々の英語を用い ての実践指導力の向上を主眼として、子どもたちに日本の伝統遊びの紹介を継続的 に行っている。今回は、そうした過去の実績を踏まえた上で、小学校体育の運動領 域の一つである「表現運動」の国際共同プロジェクトを企画し、本学ゼミ生が創案 した表現運動の一部を、米国の小学生に DVD 等を通して間接指導し、最終的に合 同作品として完成させることを新たに試みた。こうした内容を盛り込みつつ、国際 的な視座に立った先端的研究演習授業運営への一助にしたいと考えている。 1. はじめに 2011年度(平成23年度)全面施行となった小学校学習指導要領では、学力と心、そして健やか な身体を育む「生きる力」の育成を、単に小学校の課程においてだけではなく、中学高校までの 課程をも含めて体系的に捉え身に付けていくことの重要性を強調している1。この、「生きる力」 の具現化の一つとして、益々国際競争が加速することが予測されるこれからの世界において、異 なる文化や人々と共存し協調しうる活力や柔軟性、また人間力豊かな人材の育成が不可欠である ことは自明である。特に小学校体育は、国語、算数、理科、社会ら主要教科とともに、その授業 時数が2011年度以後10%増加されたことからも、教科そのものが「好き」と「嫌い」に長らく二 極化している現況を少しでも改善し、身体を動かすことへの関心を高め、生涯に亘って運動に積 極的に取り組む資質を育成しようとする現場の熱い想いを、窺い知ることが出来る。 一方で、本学では特に所謂 Globalization に主眼を置いた、様々な教育研究や交流が推進され ているが、こと教育学部に於いては、そうした国際交流や世界に目を向けた取り組みは、未だ始 まったばかりである。また、現行カリキュラムのように、免許取得に関わる必修授業や実習の多 さから、教育現場で必要とされている「生きる力」を自ら備え持つ人材の育成やその必要性につ いては、全ての教員が十二分に理解しているものの、その具現化は容易ではない。従って、こう した取り組みは、現状を鑑みれば学部全体のプログラムとしては時期尚早であり、それ以前にま ず研究演習授業(ゼミ)単位での理論構築と実践に留め置くことの方が、より実現可能であり現

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実味があると言えるだろう。 こうした観点を踏まえつつ、本研究では、年ゼミの改善と、独自のグローバル化の一端とし て、米国の小学校児童との国際共同企画を立案遂行し、将来的な実践型授業カリキュラム構築の 一助とすることを試みた。 2. 研究方法 1)調査対象について: ①対象ゼミ生と表現活動について: 本研究は、年ゼミ履修学生14名(男子女子、以下ゼミ生)と Evergreen Elementary School(以下 Evergreen 小学校)年生との共同表現運動の一環として実施したが、主たるプ ログラム立案等はゼミ生主導で行った。尚、ゼミ生の中学以後の運動歴及び現時点での英語理解 力(英語検定等客観的指標)は、以下表の通りである。 ②米国側協力校について:

Evergreen 小学校は、米国ワシントン州スポケーン市(Spokane, Washington, USA)の北東に 位置する公立小学校で、全校児童数543人の中規模小学校である。今回の企画については、2015年 月末に現研究演習Ⅳ授業履修学生(現年生)14名(男子女子11、いずれも当時年生)ら と訪問後、当時の年生クラス担当の女性教諭に本活動の協力を要請し、共同活動の承諾を得た。 英検級 TOEIC 355点 バレー 英検級 TOEIC 525点 英語理解力 サッカー フットサル 高等学校運動歴 大学運動歴 バレー 中学運動歴 バレー 男 備考 男 表ઃ 当該ゼミ生の運動歴及び英語理解力(英語検定等客観的指標) 空手 空手 男 英検級 TOEIC 350点 準硬式野球 男 野球 野球 野球 野球 野球 男 英検級 TOEIC 230点 ラクロス アメリカン フットボール サッカー 男 TOEIC 315点 空手 サッカー ホッケー ホッケー 女 英検級 バレー バレー ソフトボール 女 TOEIC 470点 バレー バレー バレー 女 英検級 TOEIC 450点 フットサル ハンドボール 陸上 女 バトントワリング は小から TOEIC 250点 バトントワリング バトントワリング ソフトテニス 女 性別 英検級 TOEIC 250点 ホッケー 英検級 ヒップホップ ダンス 女 TOEIC 255点 フェンシング フェンシング バスケットボール 女 英検級 女

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③ワシントン州スポケーン市について:

Evergreen 小学校が位置するスポケーン市(Spokane, Washington, USA)は、1961年より西宮 市と国際姉妹都市協定を提携し、以後50有余年に渡り、交換留学生制度の充実化や様々な団体や 個人の交流を図り、毎年 月に開催される Lilac Parade に西宮市長が Grand Marshall として招 待されるなど、良好な関わりを維持している。尚、現在西宮市内の公立小学校とスポケーン市内 の公立小学校11校が「姉妹校」協定を結んでいる(注1) 2)オンタイムでの国際共同企画実施の試行: 上述した、Evergreen 小学校の位置する Spokane 市と本学部の位置する西宮市の時差は± 16〜17時間(月〜10月は夏時間の±16時間、それ以外は±17時間)である。つまりそれは、例 えば西宮市で月曜の午後12時の場合、Spokane 市では、前日日曜日の午後時ということになり、 比較的時間に余裕のある大学年生であっても、Evergreen 小学校児童の校内での活動時間に重 点を置いた場合は、午前 時〜時に大学に集合しなければならず、非現実的である。従って、 本研究では、特に現行の学部の授業カリキュラムを考慮しつつ、なおかつ日米の異なる授業環境 や時差を十分配慮した上で、両者が無理無く継続出来る交流活動を創造することに主眼を置い た。例えば、世間一般に見られるような、どちらかのグループが相手国を訪問した際にのみ、共 同で今回のような活動を実施するような既存の発想では、経費や時間、何よりも通常授業への影 響は避けられず、特に本学部での今後の汎用性は期待しにくい。従って、本研究では、あくまで もゼミ生が活動を企画立案したものをメインとし、そこに Evergreen 小学校の児童らにも協力 してもらう、という初歩的な活動に留めた。 3)活動全体の経緯: 本研究では、まず手始めに、ゼミ生全員で日米問わず小学校中学年向きの人気曲を選曲した上 で、表現運動(創作ダンス)の得意なゼミ生を中心にゼミ生と Evergreen 小学校児童両方が共 有出来る構成を考え、それらをつの表現運動として完成させる作業を行った。その上で、 Evergreen 小学校児童が全体構成の中で担当予定の部分については、比較的英語表現力の高いゼ ミ生が、英語での口頭説明をする様子を動画撮影し、それらを含めて最終的に枚の DVD とし て仕上げたものを、一旦 Evergreen 小学校へ郵送する。その後、児童らが DVD を基に表現運 動を行い、その様子を現地で動画撮影してもらい、再度日本に送り返してもらう。そうして送ら れて来た Evergeen 小学校児童の表現運動を含めて、最終的に新たな DVD として作品を完成さ せることを試みた。 こうした一連の表現活動は、2015年度実践研究助成交付金にて購入した、Sony 社製 DVD カ メラ(HDR-PJ670)を使用した。 4)アンケート調査: 本研究に携わったゼミ生全員に、表現運動実施後に、今回のような活動が今後の学生生活に与 える影響、またこうした企画を実施するにあたって必要と思われる資質、学生が考える Globalization に対する率直な感想等について、無記名自由記述形式でアンケート調査を実施し

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た。アンケート内容については、表に記した。 3. 考察 1)英語による表現運動指導の可能性について: 写真1-1から5-6は、全体構成の中の Evergreen 小学校児童担当パートの choreography につい て示したものである。隊形は、二列横隊で両列とも正面に対して背中を見せた状態がスタートポ ジションとなる。このうち、まず第phase(写真1-1〜1-3)から第phase(4-1〜4-6)まで を二列横隊一列目がパフォーマンスし、その間、二列目は腰に手を当て背中を向けた状態で待機 している。 表઄ 「米国の小学校児童との表現運動を通しての国際交流」アンケート .今回の企画について、今後の学生生活に役立ちそうなことを、思いつく限り箇条書きで書いて下さ い。また可能な限り、何故そう思うのか、簡潔に理由も記して下さい。 .今回の企画を、今後より円滑に行って行く為に、学生としてどんな素養が必要と感じていますか? 思いつくままに箇条書きで書いて下さい。また何故そう思うのか、簡潔に理由も記して下さい。 .今現在の学生生活の、どのような部分を改善すれば、より「Global」な学生生活を送ることが出来 ると思いますか?各自思いつくままに述べて下さい。各自思うことを自由記述して下さい。 .今回の企画を、他のゼミや学部全体で共有して行く可能性の有無について各自思うことを自由記述 して下さい。 .今回の企画含め、各自の考える「先端的な授業」とはどういうものか、実現可能不可能問わず、自 由に述べて下さい。 1-1 1-2 1-3 写真ઃ Phase 1 の動作(1-1〜1-3)

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次に一列目が第phase までパフォーマンスした後、今度は同様に二列目が第phase から第 phase までを一列目同様にパフォーマンスする。そして、二列目の第phase として、先ほど の一列目の第phase とは異なる動作(第 phase=5-1〜5-6)を待機していた一列目と共にパ フォーマンスする。これら一連の動きを図に示した。 次に、これら一連の動作説明を、事前に英語説明文を作成したゼミ生に担当させた。例えば、 Phase 1〜2 については以下のような内容が提示された。(いずれもゼミ生による原文のまま)。 Phase 1(写真1-1〜1-3)

「Turn round and knees bent, raise your arms from top to bottom.」 Phase 2(写真2-1〜2-4)

「Go your arms left, right」

これを作成したのは、ゼミの中でも比較的英語表現力が高い(TOEIC 470点)学生であるが、 個々の説明は表現力不十分と言わざるを得ない。Phase〜を加筆修正すると、概ね次のよう な英語表現が相応しいものと考えられる。

Phase 1 :

「Your start position is to face backward with both arms down. Then, bend your knees with raising both arms」

Phase 2 :

「The second phase is in four counts. The first count is to step your feet and to swing both arms to

2-1 2-2 2-3 2-4

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your left. The second count is to do the same thing to your right. Then, the third and fourth count are to turn your left toward the front while swinging and bending both arms eventually to your chest.」 これらから明らかなように、表現運動の個々の動作を、的確な英語表現のみを用いて米国の小 学校児童に伝えることは容易ではなく、不必要に丁寧過ぎると全体の動作そのものがこちらの意 図としない動きとなってしまう可能性も否めない。しかしながら、例えばフラッグフットボール のフォワードパスの動作を指導する場合、どの原著教材にも写真もしくは図やイラストと併せ 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 写真અ Phase 3 の動作(3-1〜3-5)

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て、ボールの握り方、ボールへのスピンのかけ方、腕の振り下ろし方、フォロースルーの仕方等、 個々の動作が細かく指導されているように(注2)、英語を用いての運動動作の指導には、実際には 他の教科以上により的確な英語表現が求められる。一方で、実際にデモンストレーションしなが ら、動作そのものを目で見て覚えさせる方法も、体育実技の指導には不可欠であり、換言すれば 一挙手一投足を細分化して説明するよりも、まずデモンストレーションで一連の動作を見せてか ら、大まかに動作を分解し、言葉による説明をデモンストレーションと併せて行うという方法も 有効である。また、こうした方法を用いれば、英語表現力に限界があっても、例えば「Next movement is like this」等、簡単な説明を加えただけで、後はデモンストレーションを見せて指

4-1 4-2 4-3

4-4 4-5 4-6

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5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 写真ઇ Phase 5 の動作(5-1〜5-6)

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図ઃ Evergreen 小学校担当部分の Choreography 全体構成図

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導することも可能となり、現在の学部生の英語表現レベルでの実技指導の汎用性も、十分期待出 来ることが示唆された。 今後の改善策として、予め指導マニュアルを作成し、その中での英語表現を十分に吟味した上 で、実践活用する方法についても試行の余地があるだろう。 2)アンケート結果に基づく今後の「先端的」実践授業の有り方について: 今回の国際共同企画の実践について、ゼミ生たちが何をどのように学び感じたのかについて検 討を加えるために、 項目のアンケート調査を実施した(表参照)。ここでは、これら 項目 のうち、特に以下の項目に関するゼミ生らの率直な感想や意見を列挙し、今後の特色あるゼミ 授業、特に先端的な実践授業の持ち方について、考察を加えたい。 ①今回の国際共同企画の実践を通して、今後の学生生活に有益と思われることは何か? この項に対するゼミ生の意見は、概ね以下のようになった。 ・コミュニケーション能力の向上 ・実践的な英語語彙力の向上 ・表現力の向上 ・協調性の向上 ・価値観の共有 ・他の文化への関心 これらを通して、こうした共通のプログラムを実践することが、ゼミ生同士の協調性や円滑な コミュニケーションに有益なツールとなっていることは自明と言える。また、普段殆ど実践する ことのない、英語を用いての実技(表現運動)の指導は容易ではないものの、ゼミ生らにとって は、将来に汎用性のある実践体験であったと捉えることが出来るだろう。この設問の回答例とし て、学生の率直な意見を紹介したい。 「(略)互いの言葉が国によって違うのだが、言葉以外のコミュニケーションの取り方は同じで あると思う。これを向上出来れば世界の人たちと、意志の疎通ができ、話すのが苦手な子どもの 思いを組み取る(原文のまま)力もつくはずだ。ダンスや歌は世界共通の文化だ。」(男子ゼミ生) 「英語が得意だったり、ダンスを考えるのが得意だったりと、ゴールはつだけれど、ゼミの メンバーそれぞれが自分の得意な分野で役割を担っていた。また、分担した役割の経過報告など で、ゼミ以外の時間に集まることが多く、メンバーとコミュ二ケーションを取る機会が増えた。」 (女子ゼミ生) 「個性ùれるメンバーがEい、その中でいろいろな価値観に触れることができ、今後他の場で あっても、自分の自己主張ばかり通そうとするのでは、社会で通用する人間にはなれないと感じ た。」(女子ゼミ生) ②今回の企画を、今後より円滑に行っていくために、学生として必要な素養とは何か? この項に対するゼミ生の意見は、概ね以下のようになった。 ・英語コミュニケーション能力

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・想像力、表現力 ・リーダーシップ力 ・行動力 ・判断力 ・電子メディア活用能力 これらは、いずれも将来教師を目指す者にとっては、特に大切な素養であると考えられるが、 今回のような国際共同企画がつのきっかけとなって、ゼミ生同士協力し合って、お互いの意思 伝達を図り、次に起こるべきことを想像しながら効率的に動く体験をすることが、少なからず将 来への一助となるものと考えられる。またそれは換言すれば、そうした実践的授業が殆ど見受け られないということも意味しており、今後のゼミ授業の有り方についても一考すべき課題である ように思われる。この設問の回答例についても、学生の率直な意見を紹介したい。 「想像力:全く知らない、外国にいる異文化の中で過ごしている子どもが、今どんなことが出 来て、何が好きで、どういう習慣なのか、何も分からない中で、出来る限り考え工夫して、今回 の企画に取り組んだ。」(女子ゼミ生) 「メディアの活用能力:説明の部分で体の動きを全て英文だけで説明するのは限界があると思 うので、映像とリンクさせながら説明出来たことは良かったと思うので、うまくパソコンを利用 出来て良かったと思う。」(男子ゼミ生) 4. 今後の課題(まとめに代えて) 本研究では、年ゼミの授業改善と、独自のグローバル化の一端として、米国の小学校児童と の国際共同企画を立案遂行し、将来的な実践型授業カリキュラム構築の一助とすることを目的に 論を進めた。本研究で試みたように、教育を専攻する学生たちが自ら企画立案した表現運動を、 現時点で有する個々の語学力を最大限駆使しながら、メディア媒体を使用して米国の児童に指導 する。という実体験は、彼らにとって大きな挑戦である一方で、今後益々そのニーズが高まるで あろう「外国語」教育の現場指導を実践して行く上で、少なからず有益な体験となることが十分 期待出来た。また、例えば留学生による近隣の小学校での一日指導や、海外に赴いての表現運動 を通しての国際交流の事例はいくつも見受けられるものの、普段の大学生活を維持継続しなが ら、コンピューターや映像ツールを用いての国際交流プログラムをオンタイムで実施する。と 言った事例は、殆ど見当たらない。従って、免許必修授業や実習等、教職課程履修学生として、 一般の学生以上に時間的物理的制約の多い本学部学生であっても、今回試みた手法を基にすれ ば、直接現地に赴いての「国際交流」という既存の発想ではない、より斬新で先端的な授業カリ キュラムを創造して行くことも可能であろう。 今後は、ゼミ生たちが将来小学校教諭となった後も、今回得た実体験を基に、日米の小学生同 士が表現運動を通しての国際交流が出来るような、幅広い年齢層での実践が可能な指導マニュア ルの作成をまず試みたい。また、既存の学部各研究演習授業担当者との縦横の連携を強め、より 多様かつ汎用性のあるプログラムの共同構築に着手し、将来的に本学部としての特色を活かした 先端的な実践授業プログラムの一助と出来るよう、活動の幅を広げて行きたい。

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1 文部科学省 2015 学校体育実技指導資料第 集「表現運動系及びダンス指導の手引」p2.

(注) 北口勝也,2009,「教員養成における海外留学の役割」武庫川女子大学大学院教育学研究論集第 号 p59より抜粋。

(注) American Sports Education Program, 1993, Human Kinetics “Coaching Youth Football,” Throwing the Football, p114より抜粋。

ユースアメリカンフットボール・フラッグフットボール指導書で述べられている「正しいフット ボールの投げ方」英文(原文のまま抜粋)

“The quarterback keeps the ball in the ready position at the armpit before raising it straight up to throw. His elbow extends out and leads the ball toward the throw. He should grip the ball with the fingers over the laces and the index finger close to the tip of the football to guide it. There should be some space between the quarterbackʼs palm and the football. He releases the ball with the thumb and the wrist facing down. On release, the index finger should be last to leave the football and should be pointed directly toward the target.”

- Courtesy of “Coaching Youth Football,” 1993 Human Kinetics 引用参考文献・資料等

・American Sports Education Program, 1993, “Coaching Youth Football,” Throwing the Football, Human Kinetics ・北口勝也, 2009, 「教員養成における海外留学の役割」武庫川女子大学 大学院教育学研究論集第号 ・文部科学省 2015 学校体育実技指導資料第 集「表現運動系及びダンス指導の手引」 ・文部科学省 「小学校外国語活動」サイト http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gaikokugo/ 本助成事業による研究成果は、「小学校体育『表現運動』の国際共同企画その〜先端的な教 育学研究演習授業の実践とそのグローバル化を目指して〜」として、『教育学研究論究』第号 (関西学院大学教育学部教育学科、2015年12月)に公表されている。

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