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テュートリアルについて 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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テュートリアル教育は,少人数のグループ学 習の形式をとり,学生がお互いに議論し問題点 を抽出して,その解決に向けて自学自習を行う スタイルの学習法です。従来の講義形式の学習 が,知識付与型学習と呼ばれ,学生にとっては 受動的であるのに対して,テュートリアルは, 問題解決能力開発型学習と呼ばれ,学生にとっ てはより能動的に学習に参加することとなり, 教育効果は高いとされます。 山梨大学医学部では 2002 年山梨医科大学で あった当時,教育担当であった上野精副学長が 中心になり導入をすすめ,2003 年入学の学生 からスタートすることが決定しました。当初は 基礎医学,臨床医学すべてをテュートリアル教 育で行なうことも検討されましたが,結局,臨 床医学とこれに深く関連する病理学など基礎医 学の一部のみを巻き込む形での導入となりまし た。そのため 2005 年 10 月時点での医学科 3 年 次生からこのスタイルがスタートすることとな りました。具体的には医学科 2 年次と 3 年次の 前半は従来の系統講義の形式で基礎医学教育を 行い,3 年次生後半と 4 年次生のほぼ 1 年半の 期間で臨床医学を中心にして,統合カリキュラ ムで講義併用のテュートリアル教育を行なうこ ととなります。 テュートリアルがスタートする 3 年次後半に は,まず呼吸器循環器のコースが 6 週間行われ ます。この期間中は,火,金の第 1 時限に学生 は,7-8 名の 14 のグループに分かれて,たとえ ば心不全患者についてのシナリオを教材にして 理解できない点を議論し,問題点を抽出します。 この際,テューターと呼ばれる教官が各グルー プに 1 人配置され,学生の議論を見守ると同時 に,学生の学習態度を評価します。同じ日の 2-4 時限は自習時間で,学生は各自の課題につい て,図書館やインターネットを使って疑問点を 調べてきます。週の残りの月,水,木にはこれ らシナリオに関係する講義が行われます。呼吸 器循環器のコースでは,心臓の解剖発生(解剖 学 1),心筋梗塞の病理(分子病理学),抗不整 脈薬(薬理学),心電図の読み方(臨床検査医 学),心不全の病態(内科学 2),心臓弁膜症の 外科的治療(外科学 2)など,講座の枠にとら われない講義が配置されており統合カリキュラ ムの形式になっています。従来は,たとえば心 臓に関して,2 年次の解剖学,3 年次の病理学, 4 年次の内科,外科などで,時期をずらして, 重複した内容の講義が行われ,内科で心疾患の 講義を受ける際には解剖や病理で教わった内容 はすでに忘れているなど,教育効果としても問 題がありましたが,その点は大きく改善された といえます。 現在のスタイルは講義の際の学習モチベーシ ョンを高める意味でも効果的です。すなわち心 疾患のシナリオ中に不整脈の心電図の図が登場 しますが,心電図の読み方に関して全く知識の なかった学生が,わからないなりに苦労して, 教科書やインターネットを使って自学自習して きます。その同じ週に内科の[心音図心電図] の講義があり,また臨床検査医学の[心電図の 読み方]の講義があります。自分たちで苦労し て勉強して,ある程度理解できた内容について, 専門家が系統だった解説してくれるわけで,講 義内容への興味は高まり,知識の吸収効果も期 69

テュートリアルについて

山梨大学大学院医学工学総合研究部眼科学 飯島裕幸

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待されます。 2006 年 11 月 時 点 で す で に 1 年 を 経 過 し , 2004 年入学のテュートリアル第 2 期生のテュ ートリアル教育もスタートしていますが,大き なトラブルもなく,順調に導入できています。 新しい教育スタイルであり,その評価は初代の 学年が卒業する 2009 年 3 月の国家試験の成績 で,まず評価されることになりますが,現場で テューターや講義でかかわっている立場から判 断する限りでは,従来のカリキュラムよりも学 生は興味をもって学習に意欲的に参加できてい るようです。 70

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