日本の高齢者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク : 文献的考察
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(2) 平成15年9月. 北海道教育大学紀要(人文科学・社会科学編)第別巻第1号. JournalofHokkaidoUniversityofEducation(HumanitiesandSocialSciences)Vol・54,No・1. September,2003. 日本の高齢者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク. 一文献的考察−. 笹 谷 春 美. 北海道教育大学札幌校社会学研究室. 1.ネットワーク研究の意義と背景 日本において高齢者の人間関係を「ネットワーク」という概念で把握するようになってまだ日は浅い. 「ネットワーク」という分析概念と分析手段は1950年代あたりから欧米における文化人類学や社会学を中心. に発展した概念である.それが日本にまとまった形で紹介され,日本の,特に高齢者の人間関係の分析に用 いられるようになったのは1980年代後半からである.本稿の目的は,これらの日本の高齢者を対象とした ソーシャル・ネットワークおよびサポート・ネットワークに関する先行研究をレビューし,ソーシャル・. ネットワーク論やサポートネットワーク論がこれからの高齢者研究あるいは高齢社会の諸政策に果たす有 効性と問題点を検討することであ、る. 欧米の「ネットワーク」論の研究系譜のレビ. ューは野口(1992)や大谷(1995),藤崎(1998)に詳しい. が,そこに共通するのは,社会構造を従来の社会科学の視角のように集団間の関係システムを中心として捉 えるのではなく,自立した「個人」を中心にすえ,そこから紡ぎだされる網の目のような人間関係の総体と して捉えようとするものである.これを大谷は<集団パースペクティブ>から<ネットワーク・パースペク. ティブ>へのパラダイム転換と表現している(大谷,前掲書15頁).言い換えれば,人々のまなざしが, 集団や組織の一員としての個人の社会関係から,それらに規制されないいわば自立した個人が日常的に主体 的に取り結んでいるパーソナルでインティメイトな人間関係のあり方とその機能に注がれるようになってき. たと言ってよいだろう.このような,伝統的な地縁・血縁の社会関係に規定された人間関係を軸とするので. はなく,それらに縛られない「個人」の選択的ネットワークの総体を「パーソナル・コミュニティ」(前 田,1995)や「パーソナル・ネットワーク」(安達,1999)とも呼ぶ.更にその延長線上で,藤崎は「近 年,サポート・ネットワーク論への関心が高まっている」と指摘する(藤崎1998,227頁). サポート・ネットワークとは人々の日常的なソーシャル・ネットワークの中で,何か援助が必要なときに. 選択されるあるいは期待される特別なネットワークである.このような援助の関係については家族社会学な どではすでに古くから研究がなされてきた.しかし昨今の社会学のみならず心理学や医学・保健分野,カウ. セリング等の臨床分野にも拡がる「流行現象」にはそれなりの背景がある.藤崎の指摘によれば,(1)家 族・親族,地域社会に代表される基礎集団の集団としての自立性の低下,(2)それとパラレルな関係にあ る,個人の所属集団に対する自立性の強化と個人の全体社会への依存度の強化,(3)保健・医療・福祉等 の臨床分野における専門家の要求,つまり<専門家−クライアント>の2者関係からクライアントを取巻く ネットワークの中に位置付けて捉える必要の高まり(4)専門家の専門性や問題解決能力の高まり(5)組 織の専門化過程で生じる官僚制化や組織間のディスコミュニケーションの壁を越えた連携(ネットワーク). の必要(6)福祉問題や医療・保健問題の複雑化に村応するためのネットワーキングの重要性,である(藤 61.
(3) 笹 谷 春 美. 崎,前掲書 227Ⅶ231頁).これらに加えて筆者は次の2点を指摘したい.(1)先進国を中心とした人口の 高齢化と要介護者−とりわけ痴呆や寝たきり等量介護の高齢者の大量出現,(2)人権概念に基づく障害者 や高齢者,子ども,女性等のヴァラナブルで援護を必要とするグループの顕在化である.従来は家族の中に 隠れて見えなかった多様な問題を抱えたヴァラナブルなグループの顕在化は,伝統的な家族を中心としたサ ポート機能が脆弱化した今,このような人々が地域社会の多様な援助資源を組み合わせたネットワークの中 で「自立」的に生きることがノーマライゼーショ㌣の理念の下,「望ましい」生き方であり,権利であるこ とを提起した.現代福祉国家には,そのようなサポートに関わる専門家を養成し,サポート・ネットワーク を組織し,個々人にとって最も援助を受けやすい環境を作り出す責任が科せられている.サポート・ネット ワーク論の研究は今日このように極めて現実的な実践的課題を包含している. ところで,日本は急速な高齢化の進展の下で,世界に類のない超高齢・少子社会を迎えることが推測され. ている.いわゆる介護問題もますます社会問題化してこよう.このような中で,ソーシャル。ネットワーク. 論やサポート・ネットワーク論は日本の高齢者の問題を把握する有効な方法・手段となりえるだろうか。 先述のように「ネットワーク」論は,個人が主体的に人間関係を取り結ぶことができる社会を理念的前提 としている.欧米では,「個人」を構成単位とした近代社会モデルがいち早く実現したが,日本においては. 第2次大戦後においても伝統的な「イエ」「ムラ」的制度や慣習,意識を保持しつづけてきた.このこと が,高齢者研究において「ネットワーク」という概念の有効性と必要性が認められてもなお日本的「ネット ワーク」研究ともいうべき分析枠組みに留まっていた背景であろう.つまり,ネットワークの分析枠組み自. 体が家族・親族を中心に構成され,それゆえに析出された事実が特殊日本的実態(家族・親族を中心とした ネットワーク)を論証することになる傾向があったと言えよう.. しかし,高齢者を取巻く状況はここ10年をみても大きく変わりつつある.家族構成は「子どもとの同居」 の割合が減少し,高齢者のみの「夫婦」「単身」の割合が急増している.年金や住宅,健康といった高齢者 の自立的生活を可能にする物質的条件が形成されたと同時に家族をめぐる意識や老親扶養意識,従来介護役 割を強制されていた女性の生活や意識も変化している.. また,人口学的にも平均寿命の伸びは高齢者をひとくくりすることを不都合とさせる.65歳から75歳まで のいわゆる前期高齢者の物質面・心身面の自立度は高まっており,リタイア後も様々な活動的生活は可能で ある.また,この期問はまだ夫婦世帯が多くを占めソーシャル・ネットワークを構成する人間関係の一定の 量・質を保持している傾向がある.しかし75才以上の後期高齢者は,加齢による心身機能の低下や要介護度 も高まり,活動的生活も困難になることが予想される.日本においてはつい最近まで,これらの高齢者ほ家 族の中で扶養・介護されてきた.しかし現在このような「伝統的介護モデル(長男同居・嫁介護)」は先述し た変化の中で揺らぎつつあり,高齢者自身の要求でもなくなってきている.2000年から導入された介護保険 制度がこれらの変化にもたらす影響もかなり大きい.日本の高齢者の保健・医療・介護政策も単純な官庁統. 計上の高齢者(65歳以上)というくくりでは機能しなくなっている. 日本の高齢者の多くは来るべきより一層の加齢とそれに伴なう健康不安を抱えている.そして自らを預け るポジションについて揺れている.つまり,家族に依拠するか,それとも家族を超えた様々な援助資源と関 係を結んでゆくか,いくつかの選択肢の中で揺れている人も多い.すでに,「子どもの世話にはならない」 「子どもに迷惑はかけたくない」として「自立」の諸条件を積極的に築いている高齢者もいるが,過疎地の 高齢者のように「子どもの世話になりたくともなれない」という強制的な「自立」を迫られている高齢者も. 少なくはない.. このような過渡期にある日本において,高齢者を「家族の中の高齢者」から「個としての高齢者」として とらえる視点の転換が求められている(安達1999 2頁).そして,高齢者が取り結ぶ人間関係をソー 62.
(4) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポートネットワーク. シヤル・ネットワークやサポート・ネットワークという視点から,地域やジェンダー,階層などの諸要因と 絡みあわせてきめ細かく明かにしてゆくことの重要性は増している.これらの分析から,高齢者のウエル ビーイングや介護される人および介護する人の双方にとって有効なサポート資源の配分や組み合わせの情報. をえることができるからである.. しかし,ソーシャル・ネットワークおよびサポート・ネットワークの構造のリアリティの把握自体も容易 ではない.ネットワークを構成する人々の範囲や種類,接触密度,件の強さ等を総合的に捉えることは技術 的にもかなり困難を要している.またサポート・ネットワークも,多くの場合,現実の場面よりも「可能 性」「願望」としてとらえられることが多い.従って実際にサポートが必要になったときに自分が希望して いたサポートが得られない場合もある.サポートは相手があるゆえ双方の期待やニーズがマッチしないこと. もある.だからといって「可能性」「願望」を把握しなくても良いということではない.そこには個々の高 齢者が自立性が低下した時の自らの「身の処し方」が反映されているからである.伝統的扶養・介護規範へ の呪縛やそこからの解放,社会的・公的サービスへの信頼度等がそこに反映するからである・それらは行政 やケア提供者が地域ケア,コミュニティケアを構築する上で重要な情報である.以上のように,高齢者の ソーシャル・ネットワークおよびサポートネットワーク研究は,これから一層進行する日本の高齢社会に おいて,よりその意義と方法論の深まりが期待されていると考えるが,まだ研究は発展途上にあるといえよ う.. 本報告は以上の問題意識から,これまでの日本の社会学的領域における先行研究をとりあげ,得られた知 見を整理することおよび残されている課題を析出することを目的とする.取り上げる研究は1980年代以降 の,高齢者(原則的に65歳以上)の社会的ネットワークあるいはサポート・ネットワークをキーワードにし. た実証的研究である.その場合,以下の点に焦点をあて分析する.①それぞれの研究の目的・課題,②ソー シャル・ネットワークおよびサポート・ネットワークの種類と両者の関係,③得られた知見,である. 2.考 察 日本における高齢者のソーシャル・ネットワーク研究およびサポートネットワーク研究の近年の成果を. まとめたものが表1である.ここで取り上げた21の先行研究は,高齢者をとりまく社会的関係であるソー シャル・ネットワークが,その高齢者自身になんらかの影響を与えているものと仮定し,そのソーシャル・ ネットワークがいかなるものか,そしてそれがもたらすものはいかなるものかについて,実証的データから 具体的に明らかにしてきた.そして,早くには金子(1987)が明らかにしたように,それが「生きがい」と 結びついていたり,「満足感」(杉井・他1992)や「モラール」(平野1998)を高めたり,孤独感を癒し (小窪1998,浜島 2000),健康度にすら影響を与えている(笹谷1999,浜島 2000)ことを明らかに してきた.すなわち,高齢者の取り結ぶソーシャル・ネットワークはおおむねポジティヴな影響をもたらす ことが明らかにされてきたといえよう.. しかし,そこで抽出された高齢者のソーシャル・ネットワークの分析枠組みに,これまで,ある偏りが あったことは否定できない.. 2−1 ソーシャル・ネットワークの構造把握 そもそも,伝統的に高齢者の扶養・介護の担い手はあくまでも家族,とりわけ子ども,とりわけ長男やそ の配偶者であるとみなされてきた日本においては,高齢者の幸福感や生きがいに強く影響をもたらすネット ワークを考えるとき,どうしても家族関係に重点を置きがちになるのは否定できない.そのため,これまで 63.
(5) 笹 谷 春 美. の研究においても,高齢者のソーシャル・ネットワークの種類および類型を,家族や親族の範囲に限定しが ちであった.. 表1では,家族・親族(瀧偶者,子どもおよび子どもの配偶者,きょうだい,その他親族)を「イン フォーマル1」,近隣や友人,同僚などを「インフォーマル2」,ホームヘルパーや保健婦,訪問看護婦,医. 師,役所の担当者,有料の家政婦やサービスなどを「フォーマル」とくくり,各研究がネットワークの構成 内容としてどれを組み込んでいるのかを表した.初期研究では「インフォーマル1」の実態をあきらかにす ることが研究主眼におかれることが多かったが,これに対する疑問や批判から「友人・近隣関係」も視野に. いれられるようになってきた(藤崎1984,西下1987 玉野・他1989,玉野1999).とはいえまだ 「インフォーマル」な範囲に留まっており,トータルなネットワーク構造の把握という問題意識は弱く,家 族・親族と友人・近隣の関係構造,つまり「インフォーマル1」と「インフォーマル2」の相互関係の把捉 という問題意識に留まっていたといえよう.これらの中には,家族の内部構造までおりて夫婦関係のあり方 が子どもや友人・近隣関係にどのように影響するかを明かにした興味深い知見もあるが(玉野他1989),. これらの知見からは,結局日本の高齢者はまだ家族依存が強いという「日本的特質」が明かにされたことは 皮肉である.とはいえ,その意味する家族とは,もはや「伝統的な三世代」的家族ではなく近代的「夫婦家 族」であることも示唆されたことは興味深い.もっとも1990年代後半までは調査地域はもっばら都市部,と りわけ束京が多かったことにも関係しよう.以降,友人や近隣を含む「インフォーマル2」をその分析の視 点に加えるのは定番になったものの,最近になっても,公的サポートや専門家を含む「フォーマル」はまだ 分析の視点にほとんど登場していないのが現状である.一方ではソーシャル・ネットワークを「インフォー. マル2」も含むを多様なものとしてとらえる視点が切り開かれたことで,高齢者が家族や親族だけでなく,. 近隣や友人と多様なソーシャル・ネットワークをつくっていることが明らかになってきており(金子. 1987,前田1995,1998,野辺1997,安達1999),われわれの描きがちな「孤独な高齢者」というイ メージは払拭されつつある.そこに,さらに「フォーマル」という分析視点を導入することによって,高齢 者がどれだけ家族依存やインフォーマルな関係依存を変化させつつあるのかをあきらかにする試みも視れ た。しかしこのような視点を導入する研究はまだ少なく,得られた知見ではいずれも公的あるいは専門的な サービスや担当者との積極的関わりはまだ見られていない(前田1995,笹谷1999,2000,大和 2000, 山西 2001).つまり,まだ「フォーマル」なネットワークは十分に地域に根ざしていないためか,あるい は高齢者自身が日常的生活ではネットワークの構築の際に「フォーマル」な資源を組み込まないためかはま. だ十分に検証されていない.また分析枠組みの問題としても「フォーマル」の内容が先述したように,何か 問題が生じた時の資源として設定されていることが多く,このような内容では通常のソーシャル・ネット. ワークには選択されないのはいわば当然とも言えよう.また,ここで取り上げた研究がすべて介護保険制度. 導入以前であることも影響していよう.なお,今後注目されるのは,「社会参加」という視点である.それ は,老人会や町内会などの伝統的地域集団活動のみならず,趣味の会やボランティア活動への参加,講演会. や健康教室などの地域行事への参加,地域の溜まり場への参加などである.これは「フォーマル2」の友人 や近隣関係と重なる部分もあるが,活動そのものへの参加が個別家族を超えたコミュニティの一員としての 認識と関わっており,このような自覚的活動参加が,介護予防や地域ケアの担い手問題として注目される. このような社会参加という視点の導入は小窪他(1998)と笹谷(1999,2000)に見られる。 更に,ネットワークの測定指標として用いられることが多いのは,ネットワークのサイズや地理的距離, 接触頻度である.これらを測定しネットワークの総体を把握することはしかしながら,かなりの労力と時間 がかかることば,欧米の「ネットワーク理論」の開拓者たちの経験からも明らかなことである.従来は,サ イズが一定程度あり,直接的接触が多いのがネットワークの杵が強いという前提であったが,これからの高 64.
(6) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク. 移動社会,情報化社会においては直接的接触ばかりでなく間接的接触も多くなり,「接触」の意味も変わっ てこよう.とりわけ高齢者は自分が生きてきた土地を離れることに抵抗がある.過疎地等で,子どもたちが 全ていなくなってもまだ一人で残ることを希望する高齢者を支えているのは電話等の接触や宅急便での物の. 交換であるかも知れない.ネットワークが強い,安定性があるという場合の接触のあり方や関係のあり方の 測定指標の種類・内容の再検討も必要とされる. さて.,表によれば,そのソーシャル・ネットワークも,個人の属性によって,様々な違いをみせること も,明かになった.. 2−2 属性による違い. 高齢者を一枚岩でとらえるのではなく,様々な属性に着目する研究は当初から精力的になされ,それらの. 成果においては,すべて,高齢者の居住地域や階層,学歴,性によって,それぞれ異なるソーシャル・ネッ. トワークをもつことが示唆されてきた.(西下1997,上野1988,笹谷1999,2000,大和 2000). <地域特性>. 21の研究のうち17が都市部に住む高齢者が村象である.農村は1件のみ(小窪他),農村と都市の比較も 1件のみ(安達)であった.全国調査は2件(玉野他,山西)である.このように圧倒的に都市部に偏って いる.しかしながらその中には大都市と小都市や過疎化の進む都市の比較,おなじ東京都内でも下町と新興 住宅地などの比較村照もいくつか見られる.先述したように,今後,インフラやサポート資源が多様な都市 部高齢層と農村部高齢層,過疎化した小都市高齢層の社会的ネットワークはますます差異化が進むであろう と思われ,比較研究が必要とされる. <学歴・職業・階層>. 学歴,. (西下,玉野,大和).これらからは,男女ともに学歴が高く,階層が高い高齢者は個別家族を超えた関係 ネットを持ち,学歴が低く階層が低い高齢者の関係ネットは狭いということが明らかにされた.しかしケア のネットワークでは階層の高い男性ほど配偶者や子どもに限定され,逆に階層の高い女性ほど専門機関も含. めた多様なネットをもつことも明らかにされた(大和).つまり,性と階層をクロスすると,特に階層の高 い男性に特殊性があらわれる.これを大和は「<公的領域と家庭内領域の分離>という近代の支配的イデオ ロギーに適合するようなかたちでネットワークを編成するのは階層の高い男性に多い」と分析する. 階層は対象者の生活に影響する基本的要因である.しかし高齢者においては,ほとんどが年金生活者とな り階層区分はそれほど影響ないように見られがちである.しかし,現役時代の職業・収入階層は人々の高齢 期の生活を規定し,現役時代のネットワークの編成の仕方は退職後のネットワークに影響を与える.高齢期 の階層はこのように長いスパンの中で捉えられる必要がある.退職というかたちで現役時代のネットワーク. が断ち切られる男性に変化が大きく,主婦である女性とは異なるネットワークの編成は,このような「男は. 仕事,女は家事育児」という性別役割分業家族を営んできた高齢者に男女の分離・差異が生じると見て取れ る. <性・ジェンダー,. 家族構成>. これまで多くの研究によって,高齢者のソーシャル・ネットワークが性によって大きな差異をあらわして いることがあきらかにされてきた.これらにおける共通のファインデイングは,男性は配偶者を中心とした 狭いネットワークを形成しがちであり,女性は近隣や友人も含めた柔軟なネットワークを形成しがちである. ということである(玉野・他1989,玉野1990,杉井・他1992,野辺1999,笹谷1994,2000,大和 2000).これらはまたサポート・ネットワークやウェル・ビーイングとも関連し「配偶者のみを頼りにす 65.
(7) 笹 谷 春 美. る高齢男性,とりわけ配偶者を失った一人暮らしの孤独な男性」像と「配偶者のみならず子どもや友人を含 めた多様なネットを有し,たとえ誰かが欠けても柔軟に対応し,高齢期をしたたかにいきる女性」像が浮か び上がる.これは海外の研究においても同様な知見が報告されている(笹谷1994)。しかし,それは何故 なのかを正面から問うたものは少ない.Hess等の「女性は人間関係のスキルに長けている」や玉野他の 「女性の寿命が男性より長く配偶者を失う確立が高いため,女性は配偶者のみに頼らず広いネットをもつ」 という人口学的説明では十分とは言いがたい(笹谷1994).今日,性差を生物学的に由来するという視点で はなく社会文化的に創られたもの,つまりジェンダーと捉える視点が提起されているが,高齢者のネット ワークの分析にジェンダー視点を導入しているものはそれ程多くない(杉井・他1992,笹谷1994,2000,大. 和2000)。 ジェンダー分析では,近代以降の男女の生活の場が<公的領域=市場>と<私的領域=家庭>にセグリ ゲートされ<男は外で仕事,女は家庭内で家事・育児>という性別役割分業が割り当てられ,男性は賃金等. の支払われる労働に従事し女性は家庭内で行われる限り不払いの労働に従事するという構造が析出される. そこでは<稼ぎ手の男性>と<扶養される女性>という経済的な支配・従属の男女関係も析出される.この ような視点から高齢期のネットワークの性差を見るとき,ジェンダーに規定されたさまざまな問題が浮かび 上がる.. <男は仕事>で家庭や地域責任を妻に任せてきた男性は退職後ネットワークサイズは縮小し妻依存とな る。従って妻がいなくなった場合孤立化し家事もできない男性の生活困難,<女は家事育児>で高齢になっ. ても夫への家事や介護の役割から解放されない女性の生活因腰,とりわけ夫を亡くしたあるいは結婚しな かった女性の経済困難(低年金),逆に夫を亡くしやっと家事や介護役割から解放され自由な時間を謳歌す. る女性等である. ジェンダー規範に囚われた高齢期の男女のネットワーク,とりわけ介護ネットワークの問題を明らかにす ることにより現役世代や若い世代のジェンダー課題も提起されよう.. <加齢>. 残念なことに,従来の研究がもっとも見落としてきたのが,実は,高齢者に注目し,高齢者特有のソー シャル・ネットワークをみていくためにもっとも欠かせない視点であったのも事実である.その視点こそ加 齢という視点であった.そうでなくても,ソーシャル・ネットワークという概念そのものが,個人の選択性 という面を強く浮かび上がらせるものであるということを考えるとき,ライフステージごとにソーシャル・. ネットワークが選択される側面をとらえることは重要な作業である.すなわち,ライフステージごとに,個 人が選択するソーシャル・ネットワークの資源が変化していくさまを追うことはもはや必須の作業であると いわねばならないのである.. このような問題意識から藤崎はネットワークの静態的構造を明らかにするだけでなくその形成プロセスを. 把握するためにライフコースアプローチを取り入れる必要性を主張している(藤崎1998 22頁).しかし 現実の実証的研究は進展しているとは言いがたい.また安達は,従来のネットワーク研究は数理的な解析に よる量的データが中心であったのに対し,とりわけ現在のネットワークの形成過程を把握するためにはイン タビューによる質的データが有効であることを主張する(安達1999).いわゆる高齢者個人のネットワー クのありようを詳細に捉える事例的研究は従来もいくつかなされてきているが,確かに形成過程に視点をお いた研究はそれほど多くない. また高齢者の年齢別の比較研究もわずかならあるが(野辺1997),同じ対象者の加齢によるネットワー クの変化を追う縦断研究はわずかにしかなされていないのが現状である(笹谷1999,2000).日本が世界 66.
(8) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポートネットワーク. 〉 一の長寿社会であるということからも,もし高齢者自身がネットワークを選択的に維持しえなくなった場合 も含めて,その生を最後まで支えるネットワークのあり方を他者による再構築あるいは介入という視野もい れる考察が今後より必要となろう.勿論,統計的データと質的データの双方を含むことが理想的である・. さて,このように,日本の高齢者のソーシャル・ネットワークの種類や類型が先行研究によってあきらか にされつつあるが,近年,それだけにとどまらず,それがいかなる機能をもつのかについて,その詳しい分 析をおこなう段階へと研究は進んできつつあるといえるだろう. 2−2 サポート・ネットワーク概念の導入. そこで,導入されたのが,サポート・ネットワークという概念である.この概念を導入することによっ て,ソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワークの間には関連性は必ずあるものの,それは直接的 なものではか−,ということが明らかになってきた.つまり,ソーシャル・ネットワークとサポートネッ トワークは重なるものもあるが,そうではないものもあるのである.ということは,ソーシャル・ネット ワークがそのままサポート・ネットワークになるわけではない.サポートの種類によって,ソーシャル・ ネットワークのうちのどれかが選び出され,どれかが選び出されないということが生じる.すなわち,高齢 者の必要とする複雑で多種多様なサポートにあわせて,ソーシャル・ネットワークは機能分化していること. があきらかになったのである(須田1986,前田1995,野辺1997,平野1998,浅川・他1999,笹谷 2000,山西 2001).. 多くの研究に共通するサポートの種類は「情緒的サポート」(悩みや相談),「手段的サポート」(経済面や 日常的な生活上のサポート),「介護サポート」(寝たきりや痴呆になった時)の3種類である.高齢者の介 護問題や介護不安が社会問題化している近年はとりわけ「介護サポート」の把握は欠かせない.前者の2つ のサポートは個別家族に限らず近隣や友人がふくまれるが,「介護サポート」では家族とりわけ3親等に絞 られてくることが明らかにされてきた.しかもそこには先述したようにジェンダー差が存在する.また,超 高齢社会になると高齢者が高齢者をサポートするのが当たり前になってこよう.従って高齢者のサポート・ ネットワーク研究においては「高齢者=サポートを受ける人」というステレオタイプの転換が求められ, 「サポートの提供者」としての高齢者,彼等のサポートの授受関係も視野にいれなければならない. 加齢という影響が,ソーシャル・ネットワークそのものだけでなく,サポートの種類,ひいてはサポート ・ネットワークの種類に変容をもたらしていることもあきらかにされつつある(笹谷 2000). このようなソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワークの複雑性を考慮することによって,高齢 者のソーシャル・ネットワークの重層性に迫ることができ,それを解明することができる.そのため,近 年,その2つをとり入れた研究が増えつつあるといえよう. 3.ま と め. 以上のような考察を踏まえ,これからの研究の課題を示したい. 第一に,高齢者のソーシャル・ネットワークの多様さを充分考慮することである.そのためには,「イン フォーマル1」や「インフォーマル2」との関係をみるだけでなく,「フォーマル」という公的サポートや 専門家との関係をみていく必要がある.しかし,すでに近代社会特有の「インフォーマル」・「フォーマ ル」という二項対立的な分析枠組みも再検討を迫られている.混合型福祉国家である日本においては,第三 セクターと称される民営企業やボランティア活動による高齢者の,とりわけ介護サポートへの関わりは政策 誘導的により一層増加することが予想される.研究においては当該地域のこれらの具体的活動を把握したう 67.
(9) 笹 谷 春 美. えで,家族・親族・友人・近隣を越えたネットワーク指標を設定することが必要である.. 第二に,高齢者を一枚岩としてとらえず,個々人の属性の多様さを前提として研究を進めていくというこ とである・とりわけ,高齢者問題が女性問題であるともいわれることから,ジェンダーという視点を除外す. ることはもはや不可能である.また,これまで不充分であった加齢という要因も,高齢者のソーシャル。 ネットワークの変化とそれへの社会的対応という実践的課題をからめて重視される要因である.. 第三に,ソーシャル・ネットワークとサポートネットワークの織り成す複雑性・重層性に着目すろこと である.そのためには,サポートの指標をいかなるものとして設定するかが,今後,重要な課題となるであ. ろう・いかなるものを高齢者のサポートの指標として設定するかによって,サポートネットワークだけで なく,ソーシャル・ネットワークをもとらえるそのとらえ方が変化する.とりわけ介護保険制度がスタート した今,「介護ネットワーク」の把握が重要であるが,現在ケアプランの設定には,このような高齢者個人 が有するネットワークへの着目は殆ど無いといってよい. 第四に,前記のことは,ケアプラン作成者が当該高齢者が保有するネットワークを有効な介護資源として. ケアプランに生かすという視点に欠けている,ということばかりではない.むしろ,ネットワ1−クを把握す るツールや技術が無いことの反映でもある.ネットワーク研究が,個々の高齢者の生活改善や介護資源の充. 実として利用されるためには,地域ケアやケアプランに関わる実践家が利用しやすいネットワークの測定 ツールやネットワークモデルの開発が望まれる.. 日本は今後20年間で世界一の高齢社会につき進んでゆくと予測されている.このことは後期高齢者の介護 問題が重く社会にのしかかってくることが予想される.従って,介護予防,新しい介護システム等のアイ ディアがより一層重要となる.ソーシャル・ネットワークは保健医療の領域でも健康や生きがい,更には介 護予防につながる重要なポイントとして検討がされている.社会学の領域でも,このような全体社会の構造 的変動を視野にいれたソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク研究の取り組みが必要とされて. いるのではないか.これらの研究は個人ではなかなか困難である.したがって制約された範囲における事例. 的研究か数量的研究に留まっている.より組織的な横断的かつ縦断的な研究,ネットワークを把握する方法 論や技術の開発にむけての共同的研究がおこなわれることが期待される.. なお,表1の資料作成には今田絵理香氏(硯 京都大学大学院人間環境学研究科博士課程2年)に多大な 援助を頂いたことをここに記す.. 68.
(10) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク. 」」綽東上 e富 く巣如妻讐 匪肇〉 増額出陳e朴e ニ臣 ⊥・Gン キ\A」. 顔中壁上離京柊. e叢霊時世紅くむ鴇 ト宰1壁. 融.e毒聖篭ゝ±、Ⅱ ・−t■・・・・蔓. 甘二轟eサト量. 軍朝日∵世逼. ■・≡==. 蛸愛.荘表∵や当 轟ペリト丈.ニ刃. ・壷=ペ1吊JJトノ軸. 盛弛=;.りぐ轟 聖顔刃東児刃e. 一一. 囁題望岬二心腫 咲 要. 封簑釆‖璽盤趣く. _. 桑ユ」吏∴」敢=瑚ペ ′j±墜攣e刃小橋e臭区二刃り≡梶 ・;−. e中空慈容量H這. 埴〔.∴雰㌧ご.只ヰミ妄. 糎£1;勅噛いや⊥壷 轟刃刃東京忌卜玉. e≦ニュJl;レぅ頴弓ヽ ∈ ニ属悼」磐喩峰.荘簑 紳べ\⊥ rl勅 柊箪中量 ぐ り′陪鞋喀 」簑簑菜‥簑.厳e堪 轟」lトtゃせ 皿ト レ堪吏箪 n 菓:. ・・・・型 ・迅 −.】 ■−. ・・・. 爬ト′陪量. 」. e息 士㊤旺と 七三. P\ く 〉車重 e e 之埜 1. ノ_. ト製巨. 悪性. ′陪蜜. ・e ノー・や\. 1. (⊃. 策. 車. ︵柊Ⅲ︶眠溢苧へ1六∵−ト心・エ1策争・へ1六:−トヰ・ミ㌢ハートe紳壷腫. く. 」 顔. 黒革藤生ト⊥室襲刃. 撞. ‥㌣⊥U;\塾圭鹿. ㊥. へ繋(′陪榊壁. ㊥ トや 劃 畢 や\ 1. .⊆ニ\. ト. J」 く. 棺. 哺. ∠._ 堪. ㌢\. 轟. ・陪. 撞. ⊥L」. _ゝ 田. ㊥. 」. 穂. 轟 73. e. A」. 臼 キー 顧 ㊥ 1. 塞 曝. e) 1☆ ト斬 ⊥ 世. ぐ ・、p.」. ㊦. ㊦苺. ㊦鎧」怒卜噸n. ミ1 卜 憮 1卜. _ゝ 、ヽ 卜. ミ1. 貴台ご ′\・、. トe ′陪へ. 1. リ車匡せ罷 萩 皆. 正式㊥木. 凶缶凶. − …=. 噛悪 東棟. 悪 ●・∋ ≡:・. 責÷ご /\−へ. \一 一l卜. e蟹≡=」ヨ6. 叫童=∋〔. ≡凶心甘掛礪せ ll腎■■■≡. ㊤樽鐘寸榊. 0刃刃巴㊥㊥席. 榊 そ軍需. {塞. ==≡ ●仁志≡≡・. L腑. 紳 磐詔 軸 礫巴. 1卜. = 王≡ = 」>1拒くⅡ:. 吐e」壁卜漣罷. ≡嘩. 0㊥. 卜 憮. r\ ′\. \一 N. 榊トel肝(呵璽 網?巴棺 但ど)く⊂ゎ ぃ e墨㊥㊥ 堂塞壁志・?ニ 区1e. ㊥. 東≡区\/eJl,∴′/. ・k. \− { 卜. 忙(=ヨ⊥. 撃墜ぐ撞へ宗H. 轟. ㊤竪堀掛値. 等()⊥=鮭 e=∋湛三く1声Ⅲこ層. 王:・∋. ト誌. ≠誌. 異巴. 筐仁巴. ㊥∃ 巴.
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(13) 笹 谷 春 美. 窪 ぐ刃趣Ie漣刃 ユ リ 檻. お′与+ 二彗.Ⅰよ 〉増血. 吏昔時墨>穂璧巣劃. 里美り峯簑一卜至当剥い逓ぺ」トノ蔚 瑠 中り撼椒中郡轟勾 ニ」ニ. よ南 二甘心ぺ∫南東褒. 日 ⊥、亘:二. 粗くトト蟹量ぎ盛装. ・ヤト 皿. 悶 [Ⅱ= ・1ぐ. 軍頗舟漣刃一癖喋腫. 勇士望や\き一ユ息轟固唾. 感 荘 く. 争:監く≒毒 、エ. 閏. 埜⊆ユ」1 1. ∴頭′ヽ彗野小一1e塑劃. 〉eleでト」㊥聾. 墜ぐ. 顔劃>」・)エd ユ坦. 荘軍. 粛童顔超趣 卜淋三雲. 車享副ユ」ぐ. 新車㊥桝′「トノ撃㍉∵丈仁紫+ぐ L. e′吏聖 ニ」起 工富e適時 Å」ニ. 悪.. ㌣ e婆轍勅′痘分母紳 劃ユ」喩バ㌻㌣・刃′ぺ轟嘩. ぐ ぐ吏 ㌣刃文 へ巨藁 ぐ ㌣サ 饗場. 増顔吏刃掴貴台 二腫す. せ 二;ニ,匪「㍊くわ(\回1寸毒封虻 暮勅. 責4粍」云=¢ 与一.七巨や態. ㊤刃トe ニ 卓聾粛e㊥嘩替 竃 ぐ. ㊤疋刃㊥粛′ヽ蟹刃ケ駐. ‥屠り穂l」eニu庄Eヰ=雫. ふe吏漣策監察趣職㊥牽「 ‥剋. 蟹持ぐ・ぐ簑「. 0」媒ユ」噂J」トドくe丈り戦等 細匡」 墜・巌 靂」亘「. ニ 区e墜 ニ e景l卜 .e. く二 ‖1望砺亘へ. レe撞荘哺醇eへくく )副木く 簑 j 叫ご竪、r卓きP. ≡≡ ■. 紳匡. ヽ塑争椒ふ. 争㊥e eト. 息墜・. 悍謎J 串㊥巌. e++ぺ\く ′柊. へ4□1匠ぃく. ト ニ ⊥繋 …聾 l聾卜蝶撞4ロ. 蜃 紳. 匡」墜 ・巌靂. 息手十㊥. (;襲§*. …雫劃e㊥簑. 塵:晦. 和上匡∵ご. 墜・障. ′陪 上之・・. 劃せ1優頑 冥. 軽ぃも空室二;4コ\. 穏(軍勅聾車 曝嘩墜慮)ぐ 轟ぃくト=Ⅲ嚇 ㊦東京責+くニ G. 靂トご1+. ㊦梗艇 卓1 ㌣ 十 1卜. ミi. 凶・e く/へ璽. 担蛋@罷. 砕米牒=こき6. l一. ≡≡・. 将載糎蜃東雲野告㊥l嘩 四. 芸想 ・. 僻卜範摩堀部㊥層 ㊤刃悪霊) 宗. 礫す瑚浣刃 e)せ細巴樹. 恕課. 廻望課. 正課. 掛・讐. て・の ′. 橿巴. 72. ▼−」. 迩トヽ. e)樽ヨ琵廼宍樽蝶神国′ヽト.
(14) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク. 霊(;訂萄審ぜり榊塞 」箭く粍 牽≦>盛・蜜月慮庫 1叫曝璧1日(;e 朝(簑悪報二罷轟刃塑忙e. ==・・≡ ■−・=!. 東壁e富望塞 _」至当壁e. 紳荘〉酎壁廉く吏轟耶1 墜匝喩東靡刃撞球望望碑. レヒdぐ(㌣忌「=些岬簑. 捏ぐ. 彗墨票芝二墓雇違憲慧里吏 量雲1筍整. 密恕悪・㊥三 1. 恕」「細パ昏軸. .. 心2(;亡\斐.児美巨∫.. 策れ. 雷雲.. ㌣. 窯軍 ′ ・,∂. 訂吏簑」‡せ望」1固く車eニ 明朝吏愛東珊刃策.心酔. 壁.ニ頭金レ璧車足長誕漣. −・・;:‖ ・ ・ ≡≡l・ ≡. 震ぃ但潜むe勅一卜吊皿㌣. ∑ −−−=完 芳書−‖・・完・≡≡・. 観亮′「喩南朝. ㊦〕雲量塞e刃芸芸㌫票5恕. ;;. ・. 壁卜璧匪)出策草趣聾粛軍. 腫肇瑚)醇肇時空頗. ≡≡− S ■一・−さ ■ ㊤如東児東壁簑辞レ刃月席. ・・. 型…・. 舟紬柊Ree漣封1 ■. ふ亙eml締盟愈e争増. 二】 策聾Nせ′与針ee塵㊥ 車醇吏㊥㊥㊥馴勅勅題 粛軍」士K刃刃莞†臣 ′「将建頼朝畿㊥嘩e割く ・・・・・・・・・調駈 e仲簑ee針汽レ部ぺ 」. 寒く細くE絹雫㊥璃知 蜃.く. ㊥. 茶味爪. ㊥. 攣 刃[くよ. 顧. (. 遥刃 忌. ㊥. 藤. ㊥匪. 和昭中. ′イ. 漣く川東. む. 長:e・く. 東紳撞. /「\. 顧彗堅e. ⊥1. 1崖式 匡:e:∃. ㊥. ). く. 直選墓噂. ・昌一. (聾 細饉 聾㊤ 閏Ⅱ llく. )撞 塞㊥. 壁上崇 櫨・. 蛸皿坦具]生. 曝. 囁宗.哺. 車く. 蜃・塑;㌣. 睦紳 匡窒墓. ㊦堪. 匡守卜具]榊. ㊦児. ミ1 ト セ. ミ1 け 東 1卜. ミ1 卜 東. 1卜. 貴台ご ′\−・−、. 貴ご ヽ・へ. ヽ r」卜. e忙レ吋裔巨悪馬車罷. ∃塞て恒. の耕AJ知. 刃巴㊥. 1卜. 責ご ノ\ れへ. 采刃 1くく hぐいく?七軒彗. 凶?. 綽遠く 王≡Ⅳ●●. 憲 匿瑞雲当e∈∃至)巴層. 貰芸芸讐≦紳や㊥釦岬 ト)月. 諾. 型采 駆巴. 日・・....‖. e)巣(;臣 ≡. e)塞赤磐壁㊥Ⅱ町㊥ 烈票 恕巴. 珊.の ′7、一 †・・一l. 73.
(15) 笹 谷 春 美. ・僅卜逓・巨,忌 溺㍊融. 甘楽こか㍊忌成東⊥ト将刃賀嘩哺. 撞. 坤喩レ刃鐘臭討盤ト′痘1昏1まま≦ぷ⊃㌣. ㌦禰4n⊥華南整喝」拘. 故罷憩1単悪e勲配. /▼. 融寒.策.富へ区健. 車王朝1日逓. 璧一足. く.嘩.景正∋紫慢′痘・ぐ駐富棚楳 1吏′ぺ吏.刃e針・⊥ぐ=軽聖≦1斐. 墳iノ. 臼玉囲」ニ将領くェ1」e瑠転e. ′†J. 趣. 桝鯨」トロ串卜塞棚. 閏 ∴褒. 粛亮 .⊆>\/. ⊥も」旬 {ハ. く・♂. 「罷 ニ牽. u. 顔. ′Tケ′ J・トR. ・尽ご. も′「. く聖 撞e パ掛・一やで\扉巷褒簑古記廃 粛瑚拙. e盛呈揖髄策東 刃e」刃. ぐ騒卜壁量1. 繋亙Y 中⊥ど㌣翻り匡 薯蝶d望 卜庸彊e 嘩. 官軍〉㌣′終っ∂翼雲動画二,丈. ∵ ′二>「. ・♂東Jへ‡」. 簑嘩 塞 ニ. .. 酎簑一皿り忠′「.顔⊥もIr\れサト将豪. ●−. 」 く. ふ ゃ\身長ン車.望富か瑳. ■. 一. ■. _. ′. ⊥モ\針エ∵剋1≡空宝ト㌻濯 i. i. ‘ 」. 」. . e. e. トぐ塾〕由卜窄⊥聖. 豆()堰. 卜用〕㊧ト寧⊥聖. 『∈)媒′陪ei勾. ′痘elユ、j. 東′料甘採健(・琳策心(. 廊′陪㌦採億(・称策顔/へ. e)・)塚敏醸⊥柁中将這 塞ゝノ粛〔コ墜 聖. 轡. G)・)質朴席⊥穂女将走 肇;レ「♂〔キ墜. 与攣 乍さや 鱒二;ニ. 劃. 副長紫’プ忌. 撼顔顔. 前景紫′J忌. 描線せ甘隼. ㊥ユ ニ 曇 っ∂. .. 苫… :.. 噂塞く. 蔚球戯瑠 ‥. ニ 騰ヰ尋. 一章・へ ‥劃. 軍刃鮭ニ 副蝶慮瑠 ‥ 一寺 ■へ ‥討. 怒刃崖ニ. 昏く∵上前匡. 逓㊥逓. 甘く1蔚1国. 寓撞トU. く 盛. 頭1尋亡\U. 轟・ ふ 劃劃. 撞 二;曝. 轟・⊥ 劃劃. ・盤 卜融・与ニ 塞瑠′陪4巳甘心. ・謹∵ト蔚′jニ 埜い妻′暗く桓召一題. レ母㊥. ′イ ′▼. J>+′J. 濾・.」鹿トく与. 騒・」尭トく皐. 適量将. ‥塞車刃撞〉. 寓一く ニ. ‥塞叶刃撞〉. 割霹荘 ニ ‥. 曝極量. 司 r u喩軌道. 6)レ▲く. 討=露悪墜ニ ‥雫 <・臼喩劃逓. 卓1 j. ミi. 主11. ?宗宗. 卜東 ?宗責. i卜. ユ ′\−−、へ、. ご .\−へ、. ム ノ\−へ\【、. ヾ ▼→†y ㌣. ヽ r」P. 十 ▼→†r 卜. 韓・鯨樟㌣簑車霊室 現 増水ヨ湘ノ⊥ ・川 l■ ・雲……. ノ\. 暮. 一 ●. 三三享≡…二言三Ⅰ三 田 四. 1誌 尋量息. 撮. e〉位コN簑4n■駅ホ讐位㊥嘩 ㊤玉堂町屋 ㊤位コme e位有村本荘 紳宗. 亜茎. 韓1讐. 堪焉. 74. 辞書 組荒.
(16) 日本の高齢者者のソーシャル・ネットワークとサポート・ネットワーク. 軽量 型愛 e量′出. 導碕轄相場榊.蕎刃. et嬰.初筆卜肘壁. 簑埴露出肇雲量. 中盤簑血煙′「駅. エ」ノ\堕壁.量l≦エ. (\」帯虚無. 1刃 m朝轟吏」壁1. 簑聖二区定吊ニ. 策「′ヽ.棉ぐ.荘∵策. 車ぐヽ吏雲量甘梗牟. 繋、■t…ゞ■ ■■■ ≡ 痙. 中ぷ三冠讐還遥主孟. 三;≧三‡‡ 載′陪.ヒ′「やヽ∵」秦 ートユ」ニ.崖腰h. .. 霊木≠腫将据漣ヽ. へ.刃(上嶋(トヘト 川■・==. ′. 一一. 塞弼Nエレ墨策車窓忌. エ哺起.喩′「ユニ. 遠出elJ」争惟討抽. ト ゞノ等三雲〉ニト喩. ′柊牽′「㌣喩刃′斥■♂. 壷卜酌「策刃文母套′与舘. e喩聖堂簑〈㌣∴刃. 糎ユ」ニ 寺㌧田Lい蘇冬 .彊. 慮母す」幹e障帖震 ぃ. 迩‡至 ニヰいく葦巨吋 ぐ. 束輌紅組e 嘩かく抽」. 禅=巽中匡出十嘩(巨宣ごぷ. 1ニーく;\(;皿コ吋′「裔 胡簑柚 ト憩岬′陪な漣.疋㌧u ㊥帖導. ⊥・臭 eiⅢ満帆ぜ食. エく簑 1㊥鞭. ′ ・奄、㊥‥軽舟上宝匡. 策→」秦. へ皿勅紳Ⅱ卜く 富策勅 墜1e㌣宰′「,将 桝‥迩監堅P∴塗阜ノ漣 二;セ 聖霊岬刃 菜 ::・・ ‖■ _ 川■■ ㊤犠輌顔. 蚕「知堪針. ≠. ・蛸1壷穂. 塞顧. 廉廉争覇=審 」 蜜・聖. 「」監:AJAJ. 据区. m ・ー■. er」匿卜由. 諜据碑. ぐ至上壁JJ駆「. (/へ塞. ト篤=匡二いや抑. くU轟. e)味」ペー宕′ト. ミ11. ミ11. 卜東販 1「\〔. ?言責. ユ ノ\−へへ \− { 卜 け. ユ ノ\・へへ ヾ ▼→ト′ 卜. 凶忌e紬. ・・・ = 崇. e≠=匝匡いく呵 ぐ士H璽∴ヒ」l≡. N出避戒心?. t●. 悪. ●. ==−■芯●==. ㊤e吏′re㊥㊥ ⊂コ⊂⊃. Ln eぃくピヨ訃)掛. †ナヒ⊂⊃. 閻岩. 双宍. ∃宍. Nミト1憮卜ヽエゴ塞顧翌e中ぶ封巾痛撃単一ミレーヤトヽ†﹂想. 石. ﹁︵喘監砕ご1策車窓望主卜1東卜﹂ゴ紳Y撞虚空. 駅e感想す雷撃1.
(17) 笹 谷 春 美. (参考文献)¶発表年順一. 須田木綿子1986 「大都市地域における男子ひとりぐらし老人のSocialNetworkに関する研究」『社会老年学』24 金子勇1987 「都市高齢者のネットワーク構造」『社会学評論』38(3). 西下彰俊1987 「高齢女性の社会的ネットワークー友人ネットワークを中心に−」『社会老年学』26 玉野郵志・前田大作・野口裕二・中谷陽明・宝玉野和志・前田大作・野口裕二・中谷陽明・坂田鳳一・JerseyLiang1989「日本の高齢者の 社会的ネットワークについて」『社会老年学』30. 玉野和志1990 「用地居住老人の社会的ネットワーク」『社会老年学』32 野口裕二,1992「社会的紐帯と健康」,折茂肇他編『新老年学』 杉井潤子・木村汎1992 「,老年期におけるソーシャル・サポート・ネットワークの研究…性別および役割関与との関連において−」『大 阪市立大学生活科学部紀要』40. 笹谷春美1994「ジェンダーとソーシャル・ネットワークー・旧産炭地と大都市居住の70歳男女に関する実証的研究」(財)シニアプラン研究機 構『平成5年度シニアプラン公募研究』 大谷信介1995 『現代都市住民のパーソナル・ネットワーク』ミネルヴァ書房 前田信彦1995 「都市屈▲住高齢者のパーソナル・コミュニティ」『都市間題研究』86(9) 野辺政雄1997 「高齢女性の社会的ネットワークとソし−シヤルサポート」『ソシオロジ』42(2). 平野順子1998 「都市居住高齢者のソーシャルサポート授受一家族類型別モラールへの影響岬」『家族社会学研究』10(2) 藤崎宏子1998 『高齢者・家族・社会的ネットワーク』,培風館 ′ト窪輝膏・高橋信行・田畑洋一一1998 「過疎地における高齢者の孤独感と個人的,社会的特性との関連一健康状態,対人的ネットワー ク,社会参加との関連を中心に叩」『鹿児島経済大学社会学部論集』17(3) 前門信彦1998 「高齢者の家族とソー】シヤル・ネットワーク」『家計経済研究』40 安達正嗣1999 『高齢期家族の社会学』第5車,世界思想社 浅川達人・古谷野亘・安藤孝敏・児玉好信1999 「高齢者社会関係の構造と量」『老年社会科学』21(3) 野辺政雄1999 「高齢者の社会的ネットワークとソーシャル・サポートの性別による違いについて」『社会学評論』50(3) 笹谷春美1999 「高齢者のネットワークモデルとソーシャルサポートに関する研究」『高齢期における活動的生活維持のためのサポート・ ネットワークの役割に関する研究』平成11年度厚生科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)報告 浜島泉 2000 日本公衆衛生学会総会発表. 笹谷春美 2000. 「高齢者のネットワークモデルとソーシャルサポートに関する研究一大都市札幌高齢男女の時系列調査(8年間)の分析. 岬」『高齢期における活動的生活維持のためのサポートネットワークの役割に関する研究』平成12年度厚生科学研究費補助金(長寿科学総 合研究事業)報告. 大和礼子 2000「”社会階層と社会的ネットワーク”再考−く交際のネットワーク〉と〈ケアのネットワーク〉の比較から一」『社会学評 論』51(2). 山西裕子 2001「年齢別サポートネットワークの構造一援助を求める行動における2つの要因」日本家族社会学会『現代家族におけるサ ポート関係と高齢者介護』(文部省科研費報告書2001). (本学教授 笹谷春美). 76.
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