「幼児の音楽表現カリキュラムに関する研究」
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(2) る「感じたことや考えたことを自分なりに表現する. を通して身の回りのr音」で何かに気づき考える、. 事を通して、豊かな感性や表現するカを養い、創造. というねらいをr表現」教育の中にもっと取り入れ. 性を豊かにする」の中の「考えたこと」つまり「思. ることが重要である。. 考する」ということである。音を通して考えること. 領域「表現」における身体での表現や言葉の表現. の答えを本研究では二十世紀の西洋的価値観からの. は幼稚園での生活全体を通して取り上げられること. 脱却を目指してきた現代音楽(※1)の中に見出した. もあったが、「音」に関する表現は設定保育での扱い. いと考えた。. になることが多い。本研究の取り上げたカリキュラ. 以上のようなことを踏まえて、技術に偏らず、子. ムはある日の一例だが、生活全体を通して「音環境. どもが「音に注意ぶかくなる」ような指導を考えた. に注意深くなるための取り組み」をすることが、快. 時、参考になるのがマリー・シェーファーの「サウ. 適な音環境をよく考えて選ぶことのできる子どもを. ンド・スケープ」の考え方であった。サウンド・ス. 育てる。また、音をよく聴く姿勢をはぐくむことで、. 「音楽」に対しても、より快適で美しい音を探究す. ケープには様々な活動に対して聴覚的な発想も忘れ. ずに取り入れてほしい、それぞれの環境を生きる. る態度が生まれる。. 人々の立場に立った環境観をとってほしいといった. 本研究は「サウンド・スケープ」の考え方を目案. メッセージが込められており、彼の考えた「サウン. の中に取り込むことで、生活を送る上でのr聴くカ」. ド・エデュケーション」には「音を聴く」ための1OO. の育成を目指した。そして、カリキュラムを検討し. 個の課題が載せられている。本稿では、「サウンド・. た結果、音を身近な素材として感じ、自分の音環境. エデュケーション」とシェーファーの音楽作品を手. を構成する力をつけること、そしてやがては社会の. がかりに幼稚園の一日の活動の中で考えられる「サ. 音環境や音のマナーについて考えられるようなリテ. ウンド・エデュケーション」的活動や配慮を挙げた。. ラシーを育むことこそ幼稚園にふさわしい「表現」. 同案をサウンド・スケープの視点で見直すと、設定. 教育であるという結論に至った。. 保育で音楽を扱っている時だけではなく、日常のど のような活動のなかにも音は響いていることに気づ. 主任指導教員 (草野次郎 教員). いた。生活の中で聞こえる音について、よく感じ、. 指導教員 (長尾義人 教員). 考え、選び取っていけるようになることが幼児期に 必要な音の表現であると考える。. 「自然の音に耳を澄ませる」活動はほとんどの園 が行っている。しかしrサウンドスケープ」という ことばは定着していないようである。サウンドスケ ープの考え方をとおして、音がただ単独で存在する のではなく、それを響かせるバックグラウンドがあ って存在するのだという考え方、r聴く」ということ. 一447一.
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