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「福祉とジェンダー」研究のための覚書

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Academic year: 2021

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(1)Title. 「福祉とジェンダー」研究のための覚書. Author(s). 古村, えり子. Citation. 北海道生涯学習研究 : 北海道教育大学生涯学習教育研究センター紀要, 創刊号: 93-98. Issue Date. 2001-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2781. Rights. 本文ファイルはNIIから提供されたものである。. Hokkaido University of Education.

(2) 平成13年3月 ReportoftheResearchandEducationCenterforLifelongLeamlng−HokkaidoUniversityofEducationNo.1 March 2001 “北海道生涯学習研究”北海道教育大学生涯学習教育研究センター紀要 創刊号. 「福祉とジェンダー」研究のための覚書 古村えり子 北海道教育大学岩見沢校. Noteforstudyof‖welfhreandgender” ERIKO FURUMURA HokkaidoUniversltyOfEducation,Iwamizawa Campus. Abstract Today,FeministTheoryencouragesexce11entwomen.But,itisnotencouragecommon WOmen.Inthe坑eldofsocialwelfare,therearemanygenderbiases.Theydistresscommon WOmen.But,theyhavenochanceofleamlngaboutFeministTheoryandgenderbiases. Add,thecontentsofFeministTheoryarenotfit womenwhowantguardianshipofmen. Thereisthemostparadoxinthispolnt.InJapan,Welfarepolicypresumesthatwomen musthaveguardianshipofmen.So,menCan getallbenefits,butwomencannotgetthem exceptwhenshelostguardianshipofmen.HousewiveshaveheldgenderstruCture,long time,but,theywi11findthisparadox.Because,menCannOtSuPPOrtWOmenanymOre,. andwomencannotdounpaidwork.. Keywords:ジェンダー(gender),福祉(SOCialwelfare),フェミニズム(FeministTheory). はじめに ジェンダー問題と階層性. 1.福祉政策における家族観 2.ジェンダー問題の認識を妨げる要因. 3.イデオロギーと性役割 4.ジェンダー問題自覚の可能性. はじめに ジェンダー問題と階層性 「ジェンダー」l)という言葉が研究者の間に知られるようになって十数年,岩見沢校でも,この. 10年間に,「婦人・こども論」→「女性学概論」→「ジェンダー論」と科目名が変化し,専門科 目から一般教養科目となった。本年度(12年度)のセンター入試「現代社会」にも出題され,「ジェ ンダーフリー」と言う言葉が,行政組織のあいだでも聞かれるようになった。ここだけ見ると, 「ジェンダー問題」の認識は,国民のあいだで一般認識になったかのようにみえる。(ここで,. ー93−.

(3) 古村えり子. 『ジェンダー問題』とは,『社会的・文化的性差』であるジェンダーが,女性と男性双方にもたら すさまざまな抑圧をいう)。 しかし,この間題の認識度合いは,強い階層性をもっている。職場でキャリアウーマンとして 活躍する,あるいはそれをめざす高学歴の若い女性や,社会的活動を生活の中心とする「高学歴 主婦」においては,「ジェンダー問題」が,自己の人格と密接不可分の仕事や活動にとって,障. 壁となることを実感しうる。ここ十数年のあいだに盛んとなった「フェミニズム」研究は,大学 や社会教育の場において「できる女の子」2)や,生活にはなんの不自由もないが,「主婦」とし ての社会的立場に不満を抱いていた,活動型の女性を励ましてきた。他方,自営業やパートで自. らも働かねば一家の生活がなりたたず,夫や姑による抑圧にも絶えなければならない階層の女性 は,職場でも家庭でも,大きな「ジェンダー問題」に直面し,苦しめられているにもかかわらす, これを問題として学習する機会がない。かりに学習する機会があったとしても現在の研究では, 内容としてもこのような階層をはげますものとなっていない3)。. この階層にとって抑圧者は職場や家庭だけではない。地域社会では専業主婦が一定の権力を もって,差別と偏見から,働く女を排除してきた。地方都市ではいまだに地域婦人会の会合はお ろか,「自立」をテーマとする講演会でさえ平日の昼間に開催される。「有識者」ではない普通の 「働く女」は意見をのべる機会すらない。低賃金の職場で働くことを「恥」ととらえられ,子供 は偏見の目をむけられてきた4)。これまでのフェミニズムは,主婦を差別構造の被害者として捉. えてきた5)。すなわち「自己決定」が許されない存在として,いわば「弱者」と規定してきたの である。しかし実態はそうではない。地域や職場の権力を男性権力の一翼として分け持ち,下支. え的産業で働く女たちを差別し,身近な範囲の女性には,主婦と.して生きることを強制してきた のである。こうした差別の告発は,長い間タブーであった。また,それを告発する主体も顕在化 しなかった。この間題を正面からとりあげたのは,フリーライターの石原理沙である。石原は, 現在の主婦はすでに自己決定しうる状況であるとしている6)。 人種差別や部落差別などは,運動のなかで改善されたとはいえ,差別の結果,階層的に恵まれ ない位置にいることが多く,そのことが差別の自覚をうながす。女性差別のばあい,低賃金で働. かねばならず,なお,家事,育児,介護も担わねばならない,あるいは母子家庭など,男性の保 護を十分にうけられない,もっとも差別されているはずの階層に,その差別の自覚を促し励ます 理論はまだない。福祉の領域には,この階層こそ差別の最大の被害をこうむっているという実態. がある。また,恵まれているはずの主婦も「男一人で家族を養う」国家体制がゆらぎはじめてい る現在,その存立基盤がゆらぎ,「低賃金パート」に出なくてはならなくなる。支えきれない育 児,介護問題にも直面している。本論では,このような実態を概観し,地域の男女差別的構造を. 支えてきた主婦層自身をふくめた,階層をこえたジェンダー問題自覚の可能性を探る。 1.福祉政策における家族観 日本の福祉政策は特定の家族形態を前提としている。第2次大戦後,イギリスのペパリッチ プランをもとに作られた日本の社会保障制度は言うまでもなく,生計の維持者を男性とし,女性. を被扶養者と位置づけた。さまざまな社会保障制度のなかで,労働市場から排除されている多く の女性は,直接の受給者となることができず,生存権は男性を通しての保証であった。そのため,. 男性の「保護」が得られない女性は特殊な存在としてあつかわれ,「結婚しない自由」あるいは. ー94−.

(4) 「福祉とジェンダー」研究のための覚書. 「離婚の自由」は事実上女性のがわに存在しない状態が70年代まで続く。夫の死去による母子家 庭には「定の保護があるが,離別にはきびしく,特定の倫理観にもとづく制度となっている。母. 子会が生きる権利を主張し1964年の「母子福祉法」制定までにもちこめたのは,死別家庭中心 の運動だったからで,いまでも地域の母子会には離別家庭は入会しにくい。. 1970年代までは,北欧でも,福祉政策は「家族主義」をとっていて,家族を養なえる所得を保 証される給付の対象は,世帯主としての男性であった。しかし,現在では,周知のとおり,給付 の村象は個人である。「ほとんどの女性たちが主婦から労働者に転進する決意をするとしたら,共 働きが家庭の新しい規範になることで,」7)社会が大きく変化する。日本でも,1980年代には, 既婚者の過半数が働くようになった。しかし,労働時間はフルタイムとさほどかわらないのに夫. の扶養家族としての範囲内の賃金しかもらえない無権利,低賃金パートが構造的にその多くを占 めている。ここでも「家族主義」が「主婦」のみならず,女性全体の無権利状態を生み出してい る8)。「脱家族主義」は,福祉のみならず,女性の基本的人権に関わる問題なのである。 母子家庭が生活保護を受けているばあい,男性との交際には厳しい監視の目が注がれる。地域 の民生委点からの通報により男性が同居していることがわかれば,保護をとめることもある。女 性は親しい関係にある男性に生活をみてもらうべきという倫理観が福祉行政には存在している。 個人として男女交際の自由すら,存在しないのである。. 1970年代後半からの,家族を「含み資産」とする「日本型福祉社会」政策は80年代後半には 破綻し,家族の多様化と,働く女性の増加を是認せざるをえなくなっている。しかし,一個の労. 働者としての権利は保障されず,地域の無償のボランティア活動や低賃金の福祉労働の担い手と して女性を想定している。すでにスタートしている介護保健制度に対応する民間サービスにおい ても,女性労働者を管理するのは男性でしかも,低賃金,不安定という実態が明らかとなっている。. 2.ジェンダー問題の認識を妨げる要因 何らかの要因で男性の「保護」から外れた女性には深刻な貧困が待ち受けている。年収200万. 円足らずの収入でやりくりする離別による母子家庭,月数万円あるいは無年金の高齢女性は,時 には生活保護などの公的扶助も受けず,ひっそりとくらしている。まさに福祉政策におけるジェ ンダー問題の最大の被害者である。だが,この層が自ら声をあげることはない。男性の「保護」 からはずされたこと自体が,社会的ステイグマであることを本人がよく知っているからだ。. また,このような立場の女性は,必ずしも男性に「保護」されたくないわけではなく,むしろ そのような機会があれば「保護」されたいと考える人も少なくない。まして,「権利意識にもと づく自己主張」などという,つい最近まで,男性にだけ許された行為など考えられないのである。 また,特に地方都市の婦人会は,地域福祉の無償の担い手として,独居高齢者へのボランティア 活動を活発に行い,介護に関する学習などを重ねる中で自己実現してきた。また,介護をかかえ. ている家族を励まし,評価する役割も果たしてきた。このことは一般的には住民の活動として評 価すべきことである。しかし,地域にすむ女性への無償労働の事実上の強制とならないためには, ぜひとも介護問題における,ジェンダー問題の認識が重要である。介護やボランティア活動に. 「女性としての」喜びや,誇りをもってしまうと,それは,ジェンダー問題顕在化を妨げる要因 となる。こうした自負には歴史的根拠があるだけに払拭するのは簡単なことではない。. ー95−.

(5) 古村えり子. 3.イデオロギーと性役割. 家族のために無償で家事,育児,介護をするのが,「労働する身体(男性)」を支える「労働し ない身体(女性)」としての主婦である9)。このようなジェンダー秩序は,果たして女性の意に 反して強制されているものだろうか。単に「だまされているだけ」といえるであろうか。答えは, 否である。近代家族成立にかかわる性差のイデオロギーについてはキリスト教から啓蒙主義にい たるまで,男性の手によるもので,女性は被害者であるとする立場が一般的である10)。周知のと. おり,魔女狩りをはじめとする女性への男性による抑圧と市民革命の過程における市民社会から の排除は,男性の手によるものである。市民社会から排除された女性が「戦時総動員体制」のな かで第2市民として位置づけられるまで,イデオロギー形成の面でもまったく受動的な存在だっ. たのではない。日本の家政学にも絶大な影響力をもち,主婦の社会的地位を確立するうえでの思 想基盤をつくったエレン・リチャーズ(米)は,1870年マサチューセッツ工科大学に女性として. はじめて入学を許されると,積極的に掃除などの女性役割をになって研究室にうけいれられた。 「科学の家庭への応用」「地域の家事を果たす」という考えかたは,地域を,人間生活重要な要素 としての環境ととらえる,先見的な内容をもっていた。それゆえ,世界の家政学の基礎たりえた のである。しかし,彼女は強固なジェンダー規範にとらわれており,当時のフェミニズム運動に. はむしろ反対の立場をとっていた。「男性の領域」に入るのではなく,別のところで世界をつく り,それを認めさせていく,そのような方法をとったのである11)。メイドによる家事と,教養あ. る主婦による「家政」の違いを社会に認めさせ,「健康管理」をはじめとする「家庭管理」の重 要性を説いた。その内容はジェンダー規範を除けば正しいものである。現在の家政学者の多くは, すでに,ジェンダー. にとらわれてはいない。むしろ,男女にとらわれない適切な家事分担こそ. 「家庭管理」の鍵なのである。 だが,この成果は,主婦の社会的存在価値の内容として,ジェンダーを強固にする方向へと使 われていった。これは,男性社会によって女たちに押し付けられたものではない。日本において. ●も主婦が,第2市民としてではあれ社会的走在を獲得すると,社会的活動を活発に展開する層が でてきた。地域社会の中でも組織をもち,発言する場も獲得していったのである。およそ,ある 集団が,権利を獲得するプロセスのなかにおいては,その集団の基準に合致しない部分を排除す るものである。一旦成立した権利主体は,基準に合致しない個人にたいして,権力としてふるま. う。主婦の集団も例外ではないのだ。 社会的に認められ,権利を獲得するにはその社会における支配層に認められなければならない。 近代家族の性役割に合致した内容を持つ集団でなければ,認められないという点においては,看 護婦の職業としての成立においても同様のことがいえる。近代以前から,薬草や助産などの優れ. た技術を持っていた女医が,魔女狩りと「近代医学」の成立のなかで一掃されたあとに「看護」. という仕事が女性にわりふられた。独身上流女性の就職としても社会の要請に合致していたが, それを職業として認めさせるため,ナイチンゲールは,医師に看護婦を絶対服従させた。しかも. 「女性の天職」としてやはり強固なジェンダー規範に基づくものであった。医療と癒し,看護,介 護の分離,医師による支配秩序の形成には,女性自身も積極的な役割を果たしたのである12)。 今日,看護婦や保母などの「女性役割」とされてきた職業は,専門職としての社会的地位や,. 仕事内容のもつ意義の社会的認知により男性の参入がふえて,看護士,保育士となった。介護 士は資格ができてほぼ10年たつが,やはり女性が多い。しかし,専門職としての地位が確立す. −96−.

(6) 「福祉とジェンダー」研究のための覚書. ればもっと男性の参入が期待できよう。職業にあるジェンダー規範克服はその可能性がすでに見 えている。. 4.ジェンダー問題自覚の可能性 職業として保育士や介護士が確立しているにもかかわらず,家庭における有償労働と無償労働. の男女分担はきわめて強固である。保育や介護の社会化を阻む要因は第1には,女性の経済的自 立可能性の低さである。しかし,主婦こそ女性の生きる道というイデオロギーの役割を看過すべ きではない。なにか人に教えるとか,手芸など,見栄えのいい職種でなければ,よほどのことが. あっても働かない女性(求職活動をしない)には驚かされる13)。地域婦人会,夫の職場を基盤と. した夫人会,姑など親戚筋の女性,こうした集団がもつ権力は,実は,働くことを断念させるほ どの権力をもつことは,多くの女性が経験しているが,調査されたことはない。公に調査しても 身近な人を告発することになるので,実態は明らかにならないであろう14)。女性が働くことを直 接妨害してきたのは女性なのだ。. こうした強固な主婦集団の権力も,夫の扶養能力低下の前にはひとたまりもない。ここ数年の 不況のなかで大手企業の倒産,リストラは,否応なく低賃金パートヘと主婦をかりだす。世界経 済においても夫の扶養能力低下はもはや止められない傾向である。ジェンダー規範の経済的基盤 は崩れかけている。. もうひとつの基盤である,家事,育児,介護などの無償労働。これも主婦が一身に背負うこと ができなくなっている。相次ぐ幼児虐待事件,少子化は,もはや,主婦イデオロギーが家族生活. を維持する力を失いつつあることを示している。これまで一生懸命主婦役割を果たしてきた中高 年の女性が,限界を表明しているのが介護である。どちらかといえば保守的な層の多い岩見沢市 における調査でも,介護体験のある女性ほど介護役割を,女性から男性も,家族から社会へとい う意見が,大勢をしめている15)。. このように,男女役割規範を積極的に支えてきた主婦層に変化の兆しがあらわれている。福祉 専門職の労働者とともに介護の社会化を進める主体へと変化する可能性をもちはじめている。こ の活動のなかで,主婦層のジェンダーへの意識がどのように変化するか,注目される。. 次に,「低賃金パート」の問題である。福祉の現場でも多くのパートが使われている。 率は圧倒的に女性であり,介護士などの専門職にも女性が多い。そこでも,男性が管理的職種に つくなどのジェンダー問題がある。アメリカの「ピンクカラー」(医療,福祉職)の女性たちが 闘ったように,医療,福祉職の分野で,「コンパラブル・ワース」16)の闘いを進める必要がある。. ここでの闘いは,他の職種にも波及するだろう。 福祉政策,現場,育児,介護労働,このような場にあるジェンダーバイアス(偏見)が,これま. で「フェミニズム」の主張と噛み合わなかった階層を苦しめている。その解決方向の一つとして, 既に社会保障を世帯でなく個人とする意見が有識者からあがっている。その実現のためには,女 性の低賃金問題を解決しなければならないことはいうまでもない。それは,すべての階層の女性 が男性の保護を期待できない社会の実現でもある。 ************************ この論文を作成するにあたって「ジェンダーと福祉」研究会(代表;古村 メンバー;岩見沢. −97−. その比.

(7) 古村えり子. 市役所の所さん,清野さん岩見沢市役所の所さん,清野さん;神谷草生先生,院生の高橋さん, 渡辺さん)の議論をおおいに参考にさせてもらいました。深く感謝します。. 注. 1)諸説あるが,1935年マーガレット・ミードが内容的には最初か。 2)熊沢誠「女性労働と企業社会」でも現代フェミニズムは,「できる女の子」をはげますが,めぐまれな い中高年のパートの力にはならないとしている。p20. 3)筆者は学童保育で,このような学習を提案したことがある。本当は主婦でありたいが,諦めている場合 が少なくないのである。. 4)わたくし,母,祖母と三代にわたってワーキングマザーであった記憶のなかに,主婦から投げつけられ たさげすみとあわれみ,そして非難の視線,心を深く傷つける言葉がこびりついている。これは,学童 保育の子供たちにも向けられてきた。体を使って生活産業で働く低賃金の女性こそが生活を支える重. 要な仕事をしているのに「夫に恥をかかせる」,非科学的な「3歳児神話」をふりまき保育園で元気に 育つ子供たちに「かわいそう」という。. 5)たとえば 大塩まゆみ「社会保障・社会福祉の家族観」(杉本貴代栄編著『ジェンダー・エシックスと 社会福祉』ミネルヴァ書房2000年)p13Sでは「大多数の既婚女性が第3号保険者になる理由ははっ きりしている。それは,家事・育児と仕事の両立が難しく,十分な収入の得られる労働ができないから」 としている。しかし,本当に働く気があって求職活動している人はほとんどいないのは続計から明らか である。. 6)朝日,毎日などの新聞,サンデー毎日,女性セブン,週刊宝石などの大衆誌のほか,「ザ・ワイド」「テ レビタックル」などで討論がおこなわれた。石原里紗「くたばれ専業主婦」(ぶんか杜1999年) 7)G・エスヒ○ンーアげルセン「ポスト工業経済の社会的基礎」(桜井書店 2000年). 8)伊田広行「21世紀労働論」(青木書店1998年)では,主婦が夫を支える「家族主義」をやめ「シング ル単位」にしないかぎり「低賃金問題」は解決しないとし,そこを指摘しないフェミニズムを批判する。 9)拙稿「社会学的視点から考える(一)」(田村一郎編著『心の貧しさを考える』北樹出版1997年)P176. 10)シンシア・イーグル・ラセット「女性を捏造した男たち」(工作舎1994年)は優れた著作である。しか し,「控遺されて,従っていた女たち」というテーマも必要ではないか。 11)ローラ・シャビロ「家政学の間違い」(晶文社1991年) 12)B.エーレンライク他「魔女・産婆・看護婦」(法政大学出版局1996年) 13)いくつかの事例を知るだけだが,子供をかかえて働くより,夫の暴力に耐えたほうがまし,という人も いる。「パートをいくつも掛け持ちしなくては生きていけない」ので,DVの被害者は逃げられないと いうが,仕事を捜しみてからいうべきだろう。心理的なことを別とすればだが。 14)個人的な経験だが,公務員の妻であったとき上司の妻(複数)から,夫の出世のため仕事をやめるよう 指示された。 公宅では保育園から帰ると「かわいそう」の大合唱。夫の家族からは会うたび「こども が非行に走る。」 この圧力に耐えるのは,わたくしでもきつかった。だが,こっそりと働いている主婦もいた。. 15)2001.1.27「シンポジウム ジェンダーで見てみよう!今までの福祉とこれからの福祉」(岩見沢市主催) で,コメンターをつとめたが,参加者にアンケートをとった。. 16)異なる労働の価値を研修や必要経験年数などから割り出し比較する方法。. 参考文献. 杉本貴代栄「女性化する福祉社会」(勤葦書房1998年). 杉本貴代栄編著「ジェンダー・エシックスと社会福祉」(ミネルヴァ書房2000年). −98一.

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