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3次元物体認知プロセスの心理実験による解析

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Academic year: 2021

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3次元物体認知プロセスの心理実験による解析

著者

行場 次朗

(2)

3次元物体認知プロセスの

心理実験による解析

(研究課題番号 09610084) 平成9年度∼平成10年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書

平成11年3月

研究代表者 行場次朗

(東北大学文学部助教授)

(3)

研究課題番号 09610084

研究課題  3次元物体認知プロセスの心理実験による解析

研究組織   研究代表者  行場 次朗 (東北大学文学部助教授) 研究協力者  柳田 多聞 (長崎県立女子短期大学講師) 本間 大- ((秩)フィールドマーケテイカ'システムスp) 井上    (九州大学大学院文学研究科) 研究経費   平成 9年度  2.400 千円 平成10年度    800 千円 計 3,200 千円

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(4)

研究成果

論文および学会発表 行場次朗・柳田多聞(1995) 3次元物体認知に関する視点依存および非依存理論の 妥当性の心理物理実験による検討 心理学評論, 38, 563-580. 行場次朗・柳田多聞・赤松茂(1996)人間の物体認知における視点依存性と非依存 性 電子情報通信学会論文誌J79, 158-165. 本間大一・行場次朗・柳田多聞(1996)物体認知における心的回転経路の分析 電 子情報通信学会技術報告. HIP95-35, 55-60. 井上一・行場次朗(1997)ジオン形状の良さ判断の規定要因について 九州心理学 会 第58回大会発表論文集, 28. 井上一・本間大一・行場次朗(1998) 3次元物体認知における心的回転経路モデル の妥当性の検討 電子情報通信学会技術報告, HIP97-48, 49-54. 井上-.行場次朗(1998) 3次元物体形状の良さ判断の規定要因について 一 景観 の安定性からのアプローチ ー 日本心理学会第62回大会発表論文集, 513. 行場次朗(印刷中)三次元物体認知の視覚表現 日本視覚学会(編)視覚情報処理 ハンドブック 朝倉書店.

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目 次 1.研究成果概要 2. 3次元物体認知に関する視点依存および非依存理論の妥当性の 心理物理実験による検討 (行場次朗・柳田多聞,心理学評論, 1995より) 3.人間の物体認知における視点依存性と非依存性 (行場次朗・柳田多聞・赤松茂,電子情報通信学会論文誌, 1996より) 4.三次元物体認知の視覚表現 (行場次朗,視覚情報処理ハンドブック,朝倉書店,印刷中より) 5.物体認知における心的回転経路の分析 (本間大一・行場次朗・柳田多聞,電子情報通信学会技術報告, 1996より) 6. 3次元物体認知における心的回転経路モデルの妥当性の検討 (井上一・本間大一・行場次朗.電子情報通信学会技術報告, 1998より) 7.ジオン形状の良さ判断の規定要因について (井上一・行場次朗,九州心理学会第58回大会発表論文集, 1997より) 8. 3次元物体形状の良さ判断の規定要因について 一 景観の安定性からのアプローチ ー (井上一・行場次朗,日本心理学会第62回大会発表論文集, 1998より) 一一 1 -- 2 一一 20 一一 28 一一 41 一一 47 - 53 -- 別l

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1.研究成果概要

人間の3次元物体認知に関わる理論は、大きく、視点非依存と視点依存の二つの タイプにわけることができる。両タイプの理論を支持する心理物理実験を概観した 結果、素材としている物体や実験手続きに基本的違いがあることが指摘された。し たがって、両アプローチの実験が物体認知の異なったプロセスに注目してきた可能 性があり、これを検討するために身近な物体のネーミング課題と新奇物体の学習再 認課題を用いた実験を行った。その結果、人間が脳内にもつ物体のプロトタイプは、 部品構成に関する情報を豊富に含む表現ではあるが、視点不変的特性はある限られ た範囲でしかもたないことが示唆された。そのため、プロトタイプが活性化された 後で、観察した景観との一致度を心的回転によって確かめる検証過程が必要になる ことが指摘された。このように、物体認知にプロトタイプ活性過程と検証過程とい う機能や特性の異なる二つのプロセスを想定すれば、これまで議論されてきた視点 非依存と依存理論の対立点を融和させることが可能になることがわかった(2章∼ 4章) 。 また、 3次元物体の認知反応時間は視点によって変化することが知られているが、 本研究では、この事実は観察した景観を物体の典型的景観へと変換する心的回転の 関与によるものと考え、どのような経路にそって回転が施されるのかを検討した。 有力な候補としてあげられた回転経路モデルは、最短経路にそった単一回転モデル、 オイラー角にもとづいた2ステップ回転モデル群、環境座標軸まわりの回転を3種 類組み合わせた3ステップ回転モデル群であった。認知反応時間との整合性を重回 帰分析により検証した結果、観察者から物体を見たときの水平方向軸をⅩ軸、垂直 方向軸をY軸、奥行方向軸をZ軸とすると、 「与えられた景観を、まずZ軸まわり に、つぎにⅩ軸まわりに、最後に必要があればY軸まわりに回転を施して典型的回 転に一致させる」というモデルがもっとも妥当性の高い心的回転経路モデルである ことが示された(5章∼6章) 。 さらに, 3次元物体形状の良さ判断の規定要因について検討を行った.物体に対 する可能なすべての視点の集合を視点球であらわし,視点球上でもっとも頻繁に現 れる景観の出現確率を一般景観率と定義したところ,良さ評定値は一般景観率でよ く予測できることが判明した(7章∼8章) .

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-1-TOUR : Tohoku University Repository コメント・シート 本報告書収録の学術雑誌等発表論文は本ファイルに登録しておりません。なお、このうち東北大学 在籍の研究者の論文で、かつ、出版社等から著作権の許諾が得られた論文は、個別にTOUR に登録 しております。 TOUR http://ir.library.tohoku.ac.jp/

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