第
1学年
G 組 社会科 学習指導案
指導者 貝田 正人 1 単元名 世界各地の人々の生活と環境 2 単元について (1)単元観 本単元は、学習指導要領地理的分野の内容(1)世界の様々な地域 イ「世界各 地の人々の生活と環境」に関する学習内容である。この項目では、「世界各地域に おける人々の生活の様子とその変容について、自然及び社会的条件と関連付けて考 察させ、世界の人々の生活や環境の多様性を理解させる。」とある。「イについて は、世界各地の生活の様子を考察するにあたって、衣食住の特色や、生活と宗教と のかかわりなどに着目させること。」と『学習指導要領解説社会編』に示されてい る。 世界各地の人々の生活の様子を、衣食住や宗教とのかかわりを中心に、自然及び 社会的条件と関連付けて考察させ、世界の人々の生活や環境の多様性を理解させる ことを主なねらいとしている。 世界各地の人々は、その土地の気候や風土に合わせて生活している。暑い地域で はその地域にあった生活を行い、寒い地域ではその地域にあった生活を送っている のである。伝統的な生活ほど、自然とうまく向き合い生活している様子がうかがわ れる。服装や住まい、食べ物等と雨温図を使ってその地域の自然の様子を理解させ たい。また、伝統的な生活から他文化との接触や情報の発達、新しい技術の導入に よって生活の様子に変化がみられていることも理解させたい。 (2)生徒の実態 本学級の生徒は男子16名女子16名の計32名である。日頃の授業では落ち着い た環境で授業に取り組むことができる。発表などにも意欲的に取り組む生徒もいるが、 やや発表者が限られ、人前で自分を表現するのを苦手とする生徒もいる。また、資料 から読み取れることなどを表現するとき、なにをどうすればいいのか困ってしまう生 徒もいる。 今回の授業に向けてアンケートを行ったところ、「地理の学習は好きですか。」と いう質問に対して8人が「好き」と答えていた。「どちらかと言えば好き」では9人 であり、半数以上の生徒が興味を持って学習に取り組んでいることが分かる。しかし 「嫌い」と答えた生徒も4人おり、授業に抵抗を示している生徒もいる。また、「ど ちらかといえば嫌い」と答えた生徒は11人おり、苦手意識を持っている生徒も少な くはない。 また、キリスト教などの三大宗教や気候の特徴など小学校で既習してい る事項も忘れている生徒も何人かいる。今回の単元で出てくる「イヌイット」「タイ ガ」「サヘル」等の言葉では2、3名の生徒が知っているだけでほとんどの生徒がはじめて聞く言葉である。 (3)指導観 指導にあたっては、生徒が小学校で習得した世界に関する知識を思い出させ、世 界地理への興味関心を高めさせていきたい。そのため、導入ではできるだけ生徒が 知っているものや、知っているものだけど意外性のあるものを資料として取り上げ、 学習活動に興味を持たせたいと考える。 展開では、現地に住んでいる人々の服装や住居の特徴を観察させ、気候と大きく 関係があることをとらえさせたい。また、現地に住む人々の食事や生産活動、生活 の仕方も気候や風土に大きく影響していることに気づかせていきたい。その際ペア 学習やグループ学習を効果的に取り入れていくことで、思考力や表現力の向上に結 びつくと考えられる。個人で思考させる場とグループで思考を深める活動を組み合 わせるよう設定し、目標を達成させたい。さらに中学校ではじめて出てくる言葉は 説明だけでとどまらず、小テスト等を取り入れて確実に知識として定着させたい。 3 単元の目標 ・世界各地の人々の生活と環境の多様性について、自然的条件および社会的条件と関 連付けて意欲的に追求しようとする。(社会的現象への関心・意欲・態度) ・世界各地の人々の生活と環境の多様性について、自然的条件および社会的条件と関 連付けて自分達の生活と比較しながら考察し、その過程と結果を適切に表現すること ができる。(社会的な思考・判断・表現) ・世界各地の人々の生活と環境の多様性に関する資料から、自然環境の違いや社会的 条件の違いに関する有用な情報を適切に選択し、世界各地の人々の生活と環境の多様 性について読み取ることができる。(資料活用の技能) ・世界の人々の生活や環境が多様で、その暮らしが変化していくのは、自然的条件や 社会的条件によることを理解することができる。(社会事象についての知識・理解) 4 指導計画 学習過程 時配 学習活動 評価規準 雪と氷の中で暮ら 1/9 ・寒帯地域の伝統的な生 ・過去と現在のイヌイットの生活 す人々 活を理解し、現在の暮 を比較し、その変容がどのよう らしがどのように変化 な条件によるのかを考察し、わ してきたか考察する。 かりやすく発表している。(思 ・世界各地の人々の生活 考・判断・表現) と環境を学習するため ・イヌイットの生活の舞台を調べ の基礎として、雨温図 るために、雨温図の読み取り方
の読み取り方を身につ を身につけている。(技能) ける。 寒暖の差が激しい 1/9 ・冷帯地域の自然環境と、・シベリアに住む人々の生活の様 土地に暮らす人々 そこで暮らす人々の生 子を理解し、それらの特色を自 活の工夫を理解する。 然環境と関連づけて説明できる ・日本の自然環境との違 知識を身につけている(知識・ いを写真や映像資料、 理解) 雨温図、その他の資料 ・写真や映像資料、雨温図などか から読み取る。 ら、日本の自然環境との違いを 読み取っている。(技能) 温暖な土地に暮ら 1/9 ・日本と同じ温帯地域で ・温帯の気候で生活している人々 す人々 ありながら、日本とは の暮らしを、自分達の生活と比 異なる自然環境や生活 較しながらその特色を考察し、 の特色が見られること その結果を適切に発表している。 を理解し、その原因を (思考・判断・表現) 考察する。 ・伝統を守り、古い町並みを保存 ・町並み保存の現状から、 しようとする人々の努力に関心 伝統の中で暮らすため を持ち、また異なる文化を尊重 の人々の努力に気づき、 する態度を身につけている。 その努力や意識の違い (関心・意欲・態度) に関心を持つ。 乾燥した土地に暮 1/9 ・乾燥体地域の自然環境 ・サヘルに住む人々の生活の様子 らす人々 と、そこで暮らす人々 を理解し、それらの特色を自然 の生活の工夫を理解す 環境と関連づけて説明できる知 る。 識を身につけている。(知識・ ・地域の人々の生活が変 理解) 化していくことを、自 ・乾燥した地域で暮らす人々の生 然的環境や社会的環境 活や文化が生まれた背景と変化 に着目する。 の過程について、自然的条件や 社会的条件を踏まえて考察し、 その考察の結果を表現している。 (思考・判断・表現)
常夏の島で暮らす 1/9 ・熱帯地域の自然環境と、・熱帯の気候で暮らす人々の生活 人々 そこで暮らす人々の生 の様子を考察し、農産物や食生 活の工夫を理解し、そ 活などに関連して表現している。 の原因を考察する。 (思考・判断・表現) ・観光や地域開発に着目 ・自然豊かな地域で、観光や地域 して、各地域にはその 開発のためにその自然を破壊す 地域特有の課題がある るといった地域特有の課題があ ことに対する関心を持 ることに気づき、その解決へ向 つ。 けて関心を持っている。(関心 ・意欲・態度) 標高の高い土地に 1/9 ・高山気候の地域の自然 ・高地に暮らす人々の生活やその 暮らす人々 (本時) 環境を理解し、そこで 変化に興味や関心が高まり、様 暮らす人々の生活への 々な資料を活用して追求し、意 疑問を持ち、自らその 欲的に取り組んでいる。(関心 課題を解決しようとす ・意欲・態度) る。 ・高地における農牧業を、農産物 ・標高差による自然環境 と関連づけて理解している。(知 や生活の違いを、農作 識・理解) 物などを通して理解す る。 世界に見られるさ 1/9 ・世界の気候は、気温と ・これまで、学んできた世界各地 まざまな気候と広 降水量の違いから、気 のさまざまな気候は、さらに細 がり 候帯やさらに細かい気 かく区分できることを気候区分 候区に区分できること から理解している。(知識・理 を理解する。 解、技能) ・各気候区の特色を、植 ・各気候区の特色を、風景や植生 生、気温、降水量、緯 写真、雨温図、気候区分図など 度、標高などと関連づ から考察している。(思考・判 けて考察する。 断・表現) 人々の生活に根付 1/9 ・世界にはさまざまな宗 ・世界的に広がる主な宗教の分布 く宗教 教や宗教と関わりの深 の広がりや生活との関わりを大 い生活が営まれている まかに把握し、具体的な例を挙 ことを、日本の社会を げて地球儀や世界地図を用いて 踏まえて理解する。 説明できる知識を身につけてい
・世界に広がる宗教の分 る。(知識・理解) 布を、主題図から読み ・世界的に広がる主な宗教の分布 取るとともに、それら の様子を、主題図から読み取っ の広がりを大まかに把 ている。(技能) 握する。 1/9 ・世界の各地域では、そ ・自然的条件や社会的条件によっ の地域の環境に適した て人々の生活が成立し、変化し 伝統的な生活とそ 社会や暮らしが営まれ ていくことを理解している。(知 の変化 ていることを、自然的 識・理解) 環境や社会的環境の違 ・世界各地では、環境との関わり い を 踏 ま え て 理 解 す やさまざまな条件の下で多様な る。 生活が営まれていることを、自 ・これまでの学習を振り 分達の生活との比較や地域にお 返り、多様化する衣住 ける過去と現在などの比較を通 を取り上げ、なぜ社会 して考察し、自分の考えを発表 や人々の暮らしぶりが している。(思考・判断・表現) 変化していくのかを日 本の身近な生活の変化 を踏まえて考える。 5 本時の指導 (7/9) (1)目標 ・高地に暮らす人々の生活やその変化に興味や関心が高まり、様々な資料を活用し て追求し、意欲的に取り組んでいる。(社会的事象への関心・意欲・態度) ・高地における農牧業を、既得知識としてある農産物などと関連づけて理解し、そ の知識を身につけることができる。(社会的事象についての知識・理解)) (2)展開 時配 学習内容と学習活動 指導・支援 ○評価 資料 5 アルパカの写真を掲示する。 ア ル パ カ 地図帳を使ってどこに住んでいる ○ 進ん で取 り組 もう として いる の写真 のかを調べさせる か。 (関心・ 意欲・態度) アルパカの毛を何に使うのかを予 想させる。(ペアで確認させる) 教科書の写真などを見させる。 崖の写真 アンデスの土地の様子の写真を掲 教科書 示する。
ここで生活している人々の服装 服 装 と ジ とジャガイモの写真を掲示する。 ャ ガ イ モ の写真 課題 山の急な斜面で人々はどのように暮らしているのでしょうか ワーク 5 課題に対する予想を立てさせる。 ○進んで課題に参加しようとして いるか。(関心・意欲・態度) 5 ここで生活している人々の衣装を 見せて、なぜこのような服装をし ているのかを調べさせる。 帽子の特徴やポンチョの利点な (個々で行う) どを考えさせる。 (机間指導) 赤道近くなのに厚着をする理由 を考えさせる。 困難 な生 徒に は地 図を確 認さ せ、富士山より高いところはどの ようなところなのかを既習事項等 を思い出させ、考えさせる。 5 ここではどのような農業が行われ 平地がなく高低差のあるところ ているのかを調べさせる。 でどのような作物が育つのかを考 えさせる。 教科書 10 グループになり、教科書等で自分 地図帳 の考えを確認させる。 ○雨温図から赤道に近いが標高が ワーク (グループでの検証・発表) 高いため気温がそれほど高くない ホ ワ イ ト ことが読み取れたか。(資料活用) ボード ・熱帯より平均気温が高くない ・熱帯と同じように年較差が小 さい これは1年中同じよう な気候を意味する ・帽子は日差しを防ぐため、ポン チョを着るのは一日の気温差が ○つばの広い帽子から太陽の光そ 大きく、時間によってはかなり のものはとても強いものであるこ 寒くなるため。 と、ポンチョを着るのは一日の中 で寒くなる時間帯があることが考 えられたか。(思考・判断・表現)
・気温差を利用してそれぞれ利用 されているものが違う。低いとこ ○ 土地利用を活用することがで ろでは熱帯性の作物が、高いとこ きたか。 (資料活用)) ろでは寒さに強いものが作られて いる ○土地の低いところと高いところ とでは土地の利用のされ方が違う ことを気候と関連させながら考え ることができたか。(思考・判断 ・表現) 自分の考えが思い着かなかった 生徒に対して、友達の意見をよく 聞き、ワークにまとめるよう指示 を出す。 10 発表させる。 高山気候について、生徒の発表を 5 元に確認する。 現在の生活の様子について説明す る。 5 まとめ アンデスに暮らす人々は土地の高低差や日較差が大きい気候を 利用して生活している。また高山の気候帯を高山気候という。現 在では近代化が進み、観光産業など新たな仕事も見られるように なった。 次時の連絡をする。
(3)板書計画 山の急な斜面で人々はどの ように生活をしているのか アルパカ 崖 服装 空気がうすい 土地利用 日差し強いー帽子 高 放牧 ジャガイモ 涼しい気候ー ポンチョ ジャガイモ トウモロコシ アルパカの毛 熱帯性作物 低 現代の様子 観光産業 有名な遺跡 雄大な自然