[原著]当院における経鼻消化管内視鏡検査の現況 : 前処置の変遷と経皮内視鏡的胃瘻造設術での使用: 沖縄地域学リポジトリ
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(5) !"#$% 長濱 正吉1,2), 宮城 剛1), 友利 寛文2), 新垣 淳也2), 名嘉 勝男1), 西巻 正2) 1). 西崎病院 琉球大学大学院医学研究科消化器・腫瘍外科学講座. 2). (年5月日受付, 年8月日受理). .
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(144) . 経鼻内視鏡検査の現況. . . 経鼻消化管内視鏡 (以下, 経鼻内視鏡と略す) は第二 世代として年に (フジノン社) が市販さ れ, 現在では広く一般臨床に活用されている. 当院 (西 崎病院) では4方向のアングル機能を備えた, より細径 の.
(145) (オリンパス社) の発売を契機に経鼻 内視鏡を導入した. 現在, 一般の上部消化管内視鏡検査 および検診, 経皮内視鏡的胃瘻造設術 (以下, と 略す) に使用している. 経鼻内視鏡の前処置は当初スプ レー法を採用していたが, 現在はより受容性が高い13) とされるスティック法に変更している. 今回我々は当院における経鼻内視鏡の前処置の変遷と, 経鼻内視鏡を用いた の現状について報告する.. スプレー法 ( 2) 硝酸ナファゾリンを両側の鼻腔へ噴霧 (片側 回) する. 鼻腔の開通性を確認し挿入部 (左右) を決定 する (約3分). 4塩酸リドカイン ( ) と エ ピネフリン ( ) を5分毎に2回鼻腔へ噴霧する. その後, 経鼻内視鏡をはじめる. 前処置の所要時間は約 分である..
(146) 年5月から年4月までの2年間に上部消化 管内視鏡検査を例に行った. そのうち経鼻内視鏡は 例 ( ) を占めた ( 1). 前半1年間 ( 年5月から年4月) で経鼻内視鏡の割合は ( ) であったが, 後半1年間 (年5月から 年4月) では () と, その割合は増 加していた. 当初, 経鼻内視鏡を予定したが, 挿入困難や鼻腔痛な どによってやむを得ず経口内視鏡へ変更した症例は, ス プレー法では3例 ( ), スティック法では1例 ( ) であり, 両前処置ともに以上の挿入率であっ た. また経鼻内視鏡挿入時に左右の挿入部を変更した症 例は、スプレー法の4例 ( ) のみであった.. スティック法 ( 2) 硝酸ナファゾリンを両側の鼻腔へ噴霧 (片側 回) する. 鼻腔の開通性を確認し挿入部 (左右) を決定 する (約3分). 2塩酸リドカインビスカスを2 ず つ鼻腔に注入する (約3分). ネラトンカテーテル に2塩酸リドカインゼリーを塗布後, 8塩酸リドカ インスプレーを噴霧して鼻腔に挿入する (約1分). 次 にネラトンカテーテルを にして同様に鼻腔に挿入 する (約1分). その後, 経鼻内視鏡をはじめる. 前処 置の所要時間は約8分である. ! " # . # !$’%& '## . () * #'!+. ( & , #'!+.
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(152) . . !"#$%&. 当院における経鼻内視鏡の前処置は当初, スプレー法 であった. しかし, スティック法がより受容性が高いと の諸家の報告13)から同法に変更した. 両前処置の受容 性に関して, 以下のようなアンケート調査を行った. アンケート期間は, スプレー法が年5月から 月, スティック法が 年5月から 月までであった. 対象は経口内視鏡検査の既往があり, アンケートが回収 可能であった連続した経鼻内視鏡症例 (それぞれ例).
(153) 長濱. 正吉. ほか. . とした. 検査施行医は消化器内視鏡検査の経験が年 以上の日本消化器内視鏡学会専門医と指導医の2名であっ た. アンケート内容は, 経鼻内視鏡に伴う症状, 経口内視 鏡の辛さを点とした場合の経鼻内視鏡の辛さの程度, 次回の上部消化管内視鏡検査に経鼻内視鏡を選択するか どうか, とした. また, 2群間の差の検定には.
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(156) , カイ二乗検定を用い, を有意 差ありとした.. 経鼻内視鏡の操作に慣れた導入2ヶ月後の年 7月から, 経鼻内視鏡でをはじめた. 年7月 から年4月までにを予定した症例は例であ り, うち例で完遂できた (施行率: ). 全例
(157) !"#. 法で, 施行時の合併症はなく, 安全に が施行されていた. 施行できなかった5例は胃切除後な どの理由で適切な穿刺部が確定できなかった.. "
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(162) スプレー法は男性例, 女性例, スティック法で は男性$例, 女性例に対してアンケートを行った. 性差には有意差はなかった。平均年齢はそれぞれ ± , ± 歳 で 、 有 意 差 は 認 め な か っ た (%&' 1). .
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(164) ( ) : : . ( ± !) ± " # $ "± % % . & '( ' ) ' ) ) . ' * +. * !( ', + '. 経鼻内視鏡に伴う症状としては, 同検査に特有な鼻腔 痛・鼻腔違和感・鼻出血などを認めた. 特に高頻度であっ た鼻腔痛は, 前処置をスプレー法からスティック法に変 更することで, 人 ($) から人 () へ減少し たが有意差はなかった (( )* +3). 経鼻内視 鏡の辛さの程度に関しては, その平均値で有意差は認め なかったが, スプレー法 ( ± ) がスティック法 ( ± $) よりやや低値であった (* +4). しかし, 経口内視鏡よりも楽だと答えた症例 (9点以下) の割合 は人 () から人 () と有意に増加した (( $)* +4). また, 次回の上部消化管内視鏡 検査に経鼻内視鏡を選択する症例は人 ( ) から 人 ($) に増加したが、有意差はなかった (* +5)..
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(171) . 経鼻内視鏡検査の現況. . . 今回の我々の検討では, 経鼻内視鏡の挿入率はスプレー 法で , スティック法で であった. 諸家の報 4 6) 告でも挿入率は から であり, 遜色のない結 果であった. スティック法の問題点としては, キシロカ インビスカス使用時の喉へのむせこみ, 反射などが挙げ られ, 我々は経鼻内視鏡では経口内視鏡よりもより愛護 的な前処置で発生の予防を心がけている. また稀にスティッ ク (ネラトンカテーテル) の挿入が困難な例があり, そ の際は内視鏡施行医が直接スティックを鼻腔内に挿入し ている. 以上のような問題点はあるが, 超の高い挿 入率と受容率 (以上), 鎮静が不要である, などの 利点から, 経鼻内視鏡は有用であり、当施設における経 鼻内視鏡の割合は今後ますます増加していくものと思わ れる. 当院の経鼻内視鏡の前処置は当初スプレー法を行って いた. アンケートではの症例で次回, 経鼻内視鏡検 査を希望する, との結果を得ていたが経鼻内視鏡特有の 鼻腔痛が と過半数を占めており, スプレー法はけっ して受容性の高い前処置とはいえなかった. そのため鼻 腔痛を軽減する目的で導入したのがスティック法である. スティック法のアンケート調査では, 鼻腔痛がに減 少し, 次回, 経鼻内視鏡検査を希望する症例は に増 加した. しかし本研究は同時期の無作為比較試験でなく, 両前処置のアンケート期間が異なっているため術者の経 鼻内視鏡検査経験にも差が出てくるなどのバイアスが生 じ, 厳密な比較検討にはなっていない. 以上からスプレー 法よりもスティック法がより受容性の高い前処置とは結 論づけることはできないが, その可能性を示唆すること はできたと思われた. また諸家の報告7,8)と比較すると, 鼻腔痛が依然多く本研究では良好な結果は得られなかっ た. このような現状を踏まえ, 今後はより一層愛護的な 内視鏡操作を心がけ, 鼻腔痛を軽減し、全例が次回の検 査時に経鼻内視鏡検査を希望するような状況にしたい. 当院では経鼻内視鏡を用いた
(172) を行っている. そ の理由は, 以下のふたつである. ひとつは
(173) 施行時 の鎮静剤が不要, または減量できることである. 消化管 内視鏡中の鎮静は心肺合併症の発症に関わる重要な因子 であり, 軽い鎮静がその危険率を減じるとの報告9,)が ある。当院の
(174) 症例は全例 の全身状態不良例で あることから、安全な
(175) の達成には鎮静剤の減量は 不可欠であった. もうひとつは開口障害例でも内視鏡の 挿入が可能であることである. 以前は当院でも経口内視 鏡を用いて
(176) を施行していた. 当時, 開口器によっ て歯牙を損傷した開口障害2例の経験があり, 上部消化 管内視鏡の挿入に難渋していたが, 経鼻内視鏡は開口障 害を問題としない. この点でも
(177) における経鼻内視 鏡の使用は有用であると考えている. 今後も経鼻内視鏡 を用いた
(178) を積極的に施行していきたい.. 経鼻内視鏡は細径であるため画質, 吸引機能, 送気・ 送水機能などが通常径内視鏡と比較して劣っていると報 告されて)おり、我々は経鼻内視鏡を, 主に一般の上部 消化管内視鏡検査および検診,
(179) に使用している. つまり現時点では, 精密検査や治療内視鏡目的では積極 的に使用していない. しかし経鼻内視鏡検査の応用に関 しては, 胃潰瘍の止血術), 胃
(180) (内視鏡的粘膜下層 剥離術)), イレウス管挿入), 胆管内視鏡や胆管結石 の治療 ), などが報告されている. 当院でも
(181) の皮膚 刺入部の難治性潰瘍例に経胃瘻的腸瘻を行っており, (最初の) 挿入時に経鼻内視鏡を使用した. 胃瘻刺入部 から経鼻内視鏡を挿入し, 先端を十二指腸水平脚まです すめ, 鉗子口からガイドワイヤーを挿入留置する. 注意 深く経鼻内視鏡を抜去した後に, ガイドワイヤーを通し て腸瘻を留置する. いわゆる経鼻内視鏡を用いたイレウ ス管挿入法)の応用である. この症例のように細径とい う利点を生かした検査や処置に, 経鼻内視鏡の応用はま すます広がっていくものと思われる.. . . 当院における経鼻内視鏡の前処置の変遷と
(182) の現 状を述べた. 当院では2年間で 例の経鼻内視鏡を施行した. 前 処置ではスティック法の受容性が高く, 今後も同法を継 続する予定である. また経鼻内視鏡を用いた
(183) の短 期成績は良好で, 今後も積極的に経鼻内視鏡を用いて
(184) を施行していきたい.. . . 1) 下河辺宏一溝上裕士竹山裕樹伊藤真典岩本 淳一三浦崇幣: 経鼻内視鏡は本当に楽なのか 経鼻内視鏡のさらに楽な前処置法消化器内視鏡 2) 足立 聡: 経鼻内視鏡は本当に楽なのか 経鼻 内視鏡における鼻腔麻酔法の検討 スティック法か, スプレー法か消化器内視鏡 3) 圓尾隆典:経鼻内視鏡を始めるにあたっての使い分 けのポイント消化器内視鏡 4) !" # $ % & " ' ( " " ' '
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(188) #&' * 5) 宮岡正明阿部公紀尾形高士:経鼻的上部消化管 内視鏡の現況 ' # "
(189) #&' * 6) 渡邉 隆小林広幸堺 勇二小田秀也蔵原晃 一吉野修郎浦岡尚平砂原賢士青柳邦彦渕.
(190) 長濱. 7). 8). 9).
(191) ). ). 正吉. 上忠彦:経鼻内視鏡の有用性と問題点に関する検討 アンケート調査を含めて臨牀と研究
(192)
(193) 宮脇哲丸 野瀬道宏 神津照雄 菱川悦男 渡辺良 之 井上雅仁 佐藤 徹: どう使う経鼻内視鏡 経鼻内視鏡のメリット消化器内視鏡 .
(194)
(195) 小林正夫 三崎文夫 冨田照見 井上穎樹: どう使 う経鼻内視鏡 経鼻内視鏡導入の 健診セン ターへの導入も含めて消化器内視鏡 .
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(203) ) 圓尾隆典 松尾裕央 津村剛彦 波多野貴昭 川上 尚人 那須章洋: ここまで使える経鼻内視鏡 経 鼻内視鏡だからできる胃潰瘍止血術消化器内視鏡
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(206) ) 木南伸一 藤村 隆 伏田幸夫 尾山勝信 藤田秀 人 二宮 致 太田哲生: ここまで使える経鼻内 視鏡 経鼻内視鏡併用法による胃+5 その手技 とコツ 消化器内視鏡
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