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初期型パソコンによる経済基礎統計分析: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

初期型パソコンによる経済基礎統計分析

Author(s)

阿部, 亮一

Citation

沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 9(2): 105-131

Issue Date

1985-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6747

(2)

初期型パ ソコ ンに よ る経済基礎統計 分析

阿 部 亮 一 1. パ ソコンの普及 と利用の拡大 パ ソコンの発達史 本論で使用 したMZ- 80K

2.

BASICの特徴 MZ- 80KのBASIC 3.統計処理への適用 4.プログ ラムの概要 本プログ ラムの特徴 項 目名の説明 プログ ラムの具体的構成 プログ ラム上の工夫点 5.プログ ラムの実行結果 今後の課題 1. パ ソ コ ンの普 及 と利 用 の拡 大 パソコンあるいはマイコンと略称 される超小型 コンピュータは 、その中枢装 置たるCPU (注1)の祖型が登場 したのが 1971年 と、その歴 史が非常に浅い にもかかわ らず 、 1980年代には急速に普及 しつつある (表 1参照)。少年層には

ゲーム等のホビー ・ユースの面か ら、社会人にはOA (OnceAutomation)の

中心機器として 、またCAD (ComputerAided Design)や CAM (〟 " Manu-facturing)やCA l ( 〟 " Assisted LnstnlCtion)と称 して美術 ・工業向の設計や 製造や教 育の中にも浸透 しつつ ある。文書作成 に特化 したいわゆ るワー ドブロ

(3)

-セ ッサの 最近の普及 には眼をみは るものが あり、事務系を中心 に労働環境や産 業構造 は大幅な変化 を もた らす と して広 く注 目されてい る。 さ らに この機器は 、人間個有の もの と思われて きた知的能力の一部を機械 に 置換 して 、いわば思考 し、かつ熟練作業の一部 も代行 で きる能力を もっため 、 その可能性 と危険性の分析 、その対策の検討 、人間 との好 ま しい関係の模索が、 広汎 にまた慎重に展開 され る必要が ある。ただ 、事態の進行の速 さに 、その作 業が追 いっけずにいることは否めない (注2)0 本論 は 、復帰後の沖縄経済構造の分析 (注3)の一環 と して 、初期型のパ ソ コンを用 いて行 な った経済統計の基礎的分析のプ ログ ラムをフォローす ること で 、パ ソコンの可能性や限界 、注意点等 を検討 しようとす るものである。 表1 パ -ソナル ・コンピュータ発運 の歴史

(4)

パ ソコンの発達史 パ ソコンはマイコンと用語上混用 されてい るが 、その発展段 階に応 じて 、ハ ー ドウェア 、ソフ トウェアともほぼ完成 し家電機器の よ うに売買 され特 別のマ ニアでな くて も身近かに利用できるようにな った

1

9

7

0

年代末以降の ものを、パ ーソナル ・コンピュータとよぷにふ さわ しく、それ以前の一枚の基板上 に全部 品を登載 しただけで 、基本的なソフ トウェアさえ 自作 を要 した ものは個 性が強 か ったこと もあ っで t私の-My " コンピュータといえ 、マイクロ ・コンピュ ータとよぷのが適 している (文献

8

参照)0 さてパ ソコンの第 1世代 は

、1

9

7

7

年に登場 したアメ りカの アップ/

レ社のAP-PLE

IIとコモ ドール社の

PET

を噂矢 と し、日本 では

、1

9

7

8

年 に出たシャープ㈱

〔以下メーカーの社名は通称 を用 い る 〕のMZ-

8

0K

や翌年の 日立のベ ー シ ッ クマスター レベ

/

、NEC

PC-

8

0

01

、沖電気のi

ト 8

0

0

などを も って形成さ れた. これ らは ,欧文 タイプ ライタ形式のキーボー ドを もち、テ レビジ ョン等 のデ ィスプ レイや カセ ッ ト・テープ レコーダや フロッピィ ・デ ィス ク装置 、プ りンタ等へのインターフェースを備 え 、またそれ ら周辺装置を大量に提供す る 一方 、その 当時マイコン ・パ ソコン用 に急速 に開発 ・利用 されてきた言語BAS-ICを標準言語 として採用 して 、操作 とプ ログ ラ ミングお よびその異機種 間での 移植を容易に し、ゲ ームや ビジネス用の市販 ソフ トウ ェア も充実 させて 、パ ソ コンのブームを もた らしたO その2年内に大型 コンピュータ ・メーカーの富士 通や東芝 も参入 し、その後は

l

C技術 やソフ トウ ェア技術の急伸 を背景 に機 能 の充実 と価格の引下げが本体 ・周辺機器ソフ トウェアを問わず繰 り返 され 、激 烈 な競争が展開 されてい った

。8

2-8

3

年 には

8

ビッ ト機 (注4)の能 力 を 十 分に駆使す る第2世代の機種が登場 してきた。 その結果 、 8ビッ ト機の直接管理可能 な記憶装置 (メモ り)の領域の狭 さ (28

×2

8

-6

5,

5

3

6

バイ ト)とそれに も関連す る処 理ス ピー ドの遅 さおよびプ ログ ラ ムや言語の大 きさの制限などか らくる能力の限界が問題 とされ 、ビジネス用 を 中心によ り高い処理速度 と直接管理 メモ リの飛躍的増加 (8ビッ ト機の

1

6-2

5

6

倍)が可能 となる

1

6

ビッ ト機への移行が始 ま った。他方ホビー用等では

8

ビッ ト機の画面表示や音楽 ・音声出力の機能向上がはか られてい る。

-1

0

(5)

7-手槍で使用 した

〟2-8

0Ⅹ

著者は 、現在 、大学で標準的

1

6

ビッ ト携

、pc19

8

01E(

NEC)

、8

イン チ ・フロッピィ ・デ ィスク装置を接続 して 、利用 しているが 、本研究はその導 入前に .自宅に設置 してあ ったシャープ製のMZ-

8

0

K

の システム (注

5

)香 用いて始め られていた.またこの第1世代機は .単純なゆえにパソコンの可能 性 と問題点を知 るのに好都合であ った. 同機は 、既成の構成要素を組み立てるだけのキ ッ トであるという以外に次の ような特徴を も っているo(I)プログ ラミング言 語

BASI

C

を、他 機 種 が

ROM

(

Re

a

dOnl

yMe

mor

y;

読み出 し専用の記憶用

I

C

。命令やデータが電源を切 って も保存 されている)に焼 きこんで本休内に格納 しているのに対 し、始動ご とに外部のカセ ッ ト・テープやフロッピィ ・デ ィスクか ら

RAM(

Ra

ndo

m Ac

-c

e

s

sMe

mo

r

y;

随時読み書 き可能な記憶用

I

C

。通常、電源が切れると記憶は消 滅す る)に読みこむ方式をと っている。大型機 と同 じ方式で .言語等を 自由に 選択できるという利点を もっ.同社はこれを 「ク り-ン ・コンピュータ 」と自 賛 している。 しか し

BASI

C

が、高速 ・省 メモ りをめざすプログ ラムで多用 され る機械語

Ma

c

hi

neLa

ngua

g

e

とともに独占的位置を占めるに及んで、読みこみ に時間がかか り、テープの劣化進行で読みこみエ ラーが発生 しやす くなるなど 不利にな ってい った。 も っとも.デ ィスク使用を前提 とするシステムでは

.BAS-I

C

ROM

を .無色の

RAM

に切 り換 え られ るものが増加 してお り.機能が向 上す る程 「ク り-ン化 」が進みつつ あり、その意味では先進的であ ったともい え150 (2)ユーザが使えるメモ りが

4

8

K

バイ ト (注

4

参照

)

に限定 されており、大 規模な言語やプログ ラムやデータは扱えないという限界がある (ライバルとい われた

PC-8

0

01

も同様だ ったが)0

(

3

)

処理の基準クロックが

2

MHz(メガ・へ /レツ)であり.後の標準4MHzの半分 しかなく、処理 もこの比どお りでないに して も遅い。(4)後述のように言語

BASI

C

の内容や周辺機器の仕様が独特で、他 社のような国際的標準への準拠か ら外れているため、互換性が悪い。これは自 社製の後継機種間で も発生 し、2大メーカ-の地位をすべ り落ちる原因とな っ た。

-1

0

(6)

8-2. BASICの特徴

プログ ラム作成のための言語BASI

Cは、大型機の最もポピュラーな言語FOR-TRAN (1957年にIBM社で開発された科学技術用の言語。FORmulasTRANs・

lationか らの造語)とよく似た高級 (即 ち人間言語に近 い)言語である。 しか し、

FORTRANが 、それで記述 されたプログ ラム (sourceprogram)をまず機

械東

にまとめて変換 し、ついでこの機械語 にな ったプログ ラム (objectprogram)

を実行す るという二段階で処理す るコンパイ ラCompilerの一種 なの に対 して、

BASICは、それで記述 されたプログ ラムをそれに沿 って直接解釈 しなが ら実行

す るインタプ りタInterpreterの一種である点で大 きく異なる.

これは、BASICがアメ りカのダ- トマス大学のKemenyとKurtsにより大型

コンピュータ教育用に 1966年頃に開発 されたことに起因 している 〔文献

4

〕。 従来のコンパイラでは入カ ー実行 一点検 一修正 一再入力に時間がかか り問題意 識が薄れ興味 もそがれがちだ ったが 、インタプ りタな ら学生はす ぐに実行 し結 果を見、修正を加え再実行す るという作業を連続 して 自ら行なうことができ、 その学習効率は極めて高 くなる。 これが素人が扱 うマイコンの言語に採用 され、 実用性 も加え られてい ったのである 〔以上 、文献 9参照 〕。 この来歴が示す ように、BASICは習得 しやすい言語であるが 、欠点 も少な く ない。第1に、プログ ラムの1ステ ップごとに翻訳 していくため 、コンパイ ラ にくらベ 10倍以上遅 く,実用に耐えない場合 もある。第 2に,随時修正可能な ため、準備不足の ままプログ ラム して修正を重ね (行番号を指標に動作す るた め修正分は次々に後方に入 り乱れておかれることになる)極めて見通 しの悪い - 本人でも後日の修正が困難になるような- プログラムができやすい。第3

見通 しをよくし誤動作を防 ぐのに適 したプログ ラムの構造化が しにくく、前述 のように行番号を重視す るためプログ ラムの結合が困難で、既存のプログ ラム 群を知的遺産 として活用す るのが難 しいのである。 それで も、かなり融通が きき、試行 一修正が随時可能で、そのためのエデ ィ ッ トEdit機能 も大型用よりむ しろす ぐれているなど、個人的開発には 、今 日な お便利な手段として多用 され .主流言語の地位を保 っている。 パ ソコン用 としては、アメ り力のマイクロ ・ソフ ト社製の ものおよびその手 -10

(7)

9-法に準拠 した ものが主流 とな っている。 JVZ- 80Xの BASIC シャープのMZ-80シ り-ズのBASIC、SP- 5010や同 5030そのフロッピ ィ ・デ ィスク版sp- 6010 (本 プログ ラムはこれで書かれている)等は 自社製 で.上記の主流とは多少異な っている。たとえば、プ リンタへの出力命令はマ イクロ ・ソフ ト系がLPRINTと表示す るのに、PRINT/Pとな っていたりとい った表現上の相違がある。次に計算の精度は通常二段階を選択できるのに対 し、 有効8ケタだけ しかないとか 、条件分岐命令の IF構文に、条件不充足の場合の 処理を示すELSEがつけ られないためプログラムが若干複雑化 し見通 しを悪 くす

るとか 、繰返 し命令群の うち使えるのはFOR-NEXT文のみでWHILE一一WEND

文やREPEAT∼UNTIL文が使 えず処理が冗長にな り見通 しもさらに悪 くなる とか 、多用す る命令や文 、デ-タ等を一挙動で入力できるKeyFunction機能 がないとかい った能力の不足が早 くか ら指適 されている。 さ らに 、一定の書式や配列でデータや結果を表示す るUSING命令 がないこ とは.本論の統計処理や位置及びケタ合わせを要す る帳票出力の実務応用には 不便である。このため後述のようにプログ ラム上 、煩 しい工夫が必要となる。 逆にみれば .パ ソコンをよく知 る機会が増加す るともいえようが。 3.枚計処理 への適用 パ ソコンを実務面で利用す るとき対象 として選ばれることの多い分野は、金 種計算を含む給与計算 、在庫管理 .住所録 、そ して統計処理である。 これ らは 単純 な計算や判断の繰返 しが多いため、コンピュータに載せやすいのである。 統計処理については 、大型 コンピュータ用のFORTRANによる書籍 .論文が 古 くか ら大量に発表 されてお り、パ ソコン向けにBASICに移植されたものある いは新たに開発された もの も非常に多いcMZ機 と同期のPCl8001の 市販の プログ ラ ミング教本 〔文献7〕では .応用 プログ ラム集の中にこれを加えてい る。今 日では経済学のほぼ全域 をパ ソコン処理の対象に組み入れようとする『マ

(8)

イコンによる経済学 』〔文献13〕の試みも出ている。 また、統計処理用のパ ッ ケージはパソコン専門誌に毎号多数広告されており、比較的低廉なもの もあるO そこで今 さらプログ ラムを自作す る必要はないとの判断 も出ようが,荊述の ようにパ ソコン自体をよく知るため、またプログ ラムの対象や内容を 目的に応 じて自由に設定 ・変更するために、経済研究者が 自作す る意義は十分にある。 すなわち、経済 ・社会に多大の影響を与えつつあるOA化の主役機器の構成 、 機能、能力と限界、ひいては可能性と危険性の一端を知ることができ、第

2

に は、統計の特性に応 じた処理手法を選択 し、期間や組み合わせを自由に選んで 比較検討 したり、出力の形式を 自由に設定できることで新知見をうる可能性が 高まるのである。

4

. プ ログ ラムの概 要 りス ト

1

に掲げたプログ ラムは、その冒頭および結果の出力 りス ト

2

の冒頭 にあるように.基礎統計分析を目的としたもので、前述のように復帰後の沖絶 経済の構造解約のための統計分析の一環として1983-4年に一度開発されたも のを今回の発表のため若干の修正と追加 (連続処理化や相関係数MATRIX 表 等)を行な ったものであるQ このプログラム作成の動機は、この計算作業を学生2名の協力をえていわゆ る電卓をたたいて行な ったところ、 7年分の全データ項 目の基礎統計量 (標準 偏差まで)と主要項 目間の相関係数 と回帰直線 、数件を計算するだけで3名で 延6時間を消費 して しまい、当時県の集計方法の変更で全データが変更された こともあり、研究の推進に困難を感 じていたことにある。 これ らの作業はパソコンを利用す ることで一挙に片づけ られる。むろん、プ ログラムの開発には、パソコンの機能や命令を理解 し習熟す る分を含めれば、 膨大な時間を要 した。 しか し、一度完成すれば、数値や期間や項 目間の組み合 わせなどを自由に凄択 してその結果を直ちに出力させることで研究を促進 させ る効果は大であ ,た。 さらに今後 .データの入れかえと配列静定の変更で、他 の対象に使用できるので、早晩時間も節約 されることになる。 -11

(9)

1-本プログラムの特徴

本プログ ラムは次のような特徴をもっ。

(1) デ-タは

、DATA

文で本文中に格納 した。デ-タが大量にな ったり、メモ

リが不足 した場合などは、データを、SequentialFileあるいはRandom File

としてプログ ラムか ら分離 したFileに納め、これとデータや結果を出し入れ す る形で処理することが多いが 、ここでは、メモ リに余裕があり、データの 追加 も十分可能なので、処理や保存が容易な形式を採用 したのである。 (2) データ項 目間の比とその基礎統計量を計算表示できる。 データ項 目間の比は、項 目間の関係により構成比であ ったり逆に倍率であ ったり、寄与率の比較であ ったりす るが、この時系列変化をみることができ るように した。 (3) 全データ項 目の連続処理ができるO 全データ項 目のデ-タと基礎統計の計算と表示の一貫処理ができるように した。また任意の1項 目と他のすべての項 目との比率とその基礎統計につい て も同様の処理ができるようにし、重要な項 目についての入力指示の手間と 見落 しをなくすように した。 (4) 出力は3件づっ並列に行なう。 関連す る統計を近 くで比較できるため、画面や紙面を節約するとともに新 知見をえやす くす る。 (5) 相関係数

MATRI

X

表で相関の強弱が一覧できる。 すべてのデータ項 目間の相関係数が一覧でき、その高低をあますところな く点検できる。特に強相関の欄には、記号を使 って目立っようにした。 項 目名の税明 経済の所得関係のデータ項 目を横方向に配置 し、各項 目の各年度の値 と基礎 統計値を縦方向に配置 している。 横方向のデータ項 目

(

DATA I

TEMS)

の内容は次のとおり。 GNP :県民総生産 NI:県民所得 FR :対外受取額

EX

:移輸出

(10)

W

:商品移輸出 S :サービス等移輸出 K :観光 収入 FI :財政受取 MR :軍関係受取 F&M :FI

+MR

これ以外にHBか らHJまで 9項 目を予備としている。なお、添字は. 1が公 式数値 〔文献17〕を、2,3は著者による修正値を意味す る(詳紗 ま別稿に護る). 縦方向 (YEAR ETC.)の項 目の内容は次のとお り。 FYS50- FYS56:昭和50年度∼同56年度 MEAN :平均値 vAR :分散 sD

:

標準偏差 SD/M :基準化標準偏差 uvAR :不偏分散 プログラムの異体的構成 このプログラムは次のような構成で実行 される。 〔行番号

100.- 130 140- 750 760′- 860 870--1110 1120--1240 〔内 容 〕 冒頭の表示 (デ ィスプレイ) DATA文

DATAの配列AH S(P),AV ‡(N),A (N,P)へ の

転送 データ項 目一覧の表示oPrinter出力も可。表示サブJL, -チ ン (950- 1110)を含む。 処理の選択 ♯ 1:ホンデータ (1650行へ) ♯ 2:データヒ (1280行へ) ♯ 3:ソ ウカ ン (1250行へ) ♯ 4:ソノタ (3340行へ) ♯ 5:オ ワ リ (3350行へ) 1250- 1270 :♯ 3 相関係数処理への分岐。♯ 1が未処理だと計算で きないのでその旨の指示をす る。 1280- 1640 :♯ 2 登録済データ項 目間の比を計算 し、その基礎統計 -11

(11)

3-値 も算出 、表示す る。 3件づっ処理す る。 ある項 目と他のすべての項 目との比を連続 して処理す る こと も可能 (1290- 1520)0 1650- 1870:♯ 1 登録済のデータない し加工済のデータを計算す る。 計算サブルーチ ンをCALLす る0 3340 :♯ 4 プ ログ ラム外の処理をす る際の指示を出すのみ。 3350- 3380:♯ 5 プ ログ ラム終了処 理。 1880- 2780:計算サブルーチ ン。 計算枠組みの決定 (1890- 2070)、 項 目名の表示CZO80 - 2220)、データの表示 (2230- 2420)、平均 ・標準偏 差等の計算(2430-2620)、同結果の表示(2630- 2780) か らな る。 2790- 2850:分岐ルーチ ン。次の処 理を尋ね 、分岐す る (注6)。 1 :タ ノレツケイサ ン ♯ 1の処理を繰 り返す。 2:ソウカンケイス ウ 2860行からの相関係数および 回帰 直線のルーチ ンへ飛ぶ. 3:タ ノシ ヨり 1120行か らの 「選択 」の♯4 と同一 4 :オ ワ り 同上 (♯ 5) 2860- 3670:相関係数および回帰直線の ルーチ ン。 相関係数MATRIX表 (2870- 2880;3390- 3670)。個 別計算 ・表示 ルーチ ン (2890- 3330)、か らなる。後者 は さらに 、任意の項 目と他のすべての項 目との相関係数 ・回帰直線を求め る/レーチ ン (3000--3070)を含む。 プ ログラム上 の工夫点 この プ ログ ラムで 、特 に工夫 した部分は次の とお りである。 (1) 書式指定の命令、USING命令が使えないため 、データや結 果 を所 定位 置 に小数点でそろえ る工夫 とUSINGでは 自動 的 に行なわれ る表示最下位の次 -11

(12)

4-位での四捨五入処理を工夫 した。前者は表示開始位置を指定す るTAB命令を 利用 して処理す る。 その例は,2330行にみ られる。そこではTju3のパ ラメータT2を17+S (2)-LEN (STR‡ (INT (B (NM,2))))と規定 している。これはあ るデータ項 目が計算 ・表示のために2列 目の配列B (M ,2)に入 ってお り. その整数部分をとり出し〔‖ヾT命令 〕これを文字列 とみなし〔STR

〕、さ らにその字数を計算する〔LEN〕ことで,基数部分のケタ数が求 まる.これ を、2列 目の左端の位置を定める第1項17にその項 目中の最大ケタ数S(2) 〔1690行で指定 〕を加えたもの〔- 17+S(2),ここが小数点の画面ない し紙面左端か らの位置 〕か ら差引くことで、整数ケタ数の多少に応 じて表示 (印字)開始の位置を前後させて、小数点の位置を一致させ るのである。文 字列の表示の場合は、例えば2100行のようにT4-6+(ll-LEN(BS(1)))/2 という形で、文字列の中心を表示位置の中心にお くように して見やす くして いる。 四捨五入の処理は、有効最下位の次位の数値の抽出、それが5以上か否か の判定 .繰上げの場合のケタを考察 しての加算と煩雑な手続 きを要する。本 プログラムでは、相関係数一覧表の3ケタ表示のためにこの処理を したが、 簡便化するために、係数をまず1000倍 して整数化 し (3590行)、五入の処理 は単に 1を加えることで済ましている (3600行)0 (2) 前述のように出力は3件づっ まとめて行なうように したが 、このために計 算 ・表示用の新たな配置B‡(Z).B (NN,Z)(Z- 1,2,3)を設定 し、ここ へデータを転送 し加工 した後、3列同時に出力す るという方法をと った。 (3)相関係数MATRIX中の強相関を目立たすために、数値を棲識 (マーク) つきで表示するように した。これは上述のように係数値を1000倍し、3ケタ の整数で表示できるようにし、高い相関を示す ものはIFで選別後 、所定の マークを最上位につけ.下

2

ケタは元の数値をその まま表示 させる。この過 掛ま3590- 3660行に展開されている。マーク入れなどは3650行と次行で処 理されるが、数値を文字列とみなすSTR‡命令が主役である。なお、相関係 数MATRIX表の表示は、 153件について多数の計算を行なうため、時間がか -11

(13)

5-か りす ぎるのではない5-かと危供 したが、時間をは5-か ってみると (TI‡命令、 3330行および 3500行)、元来遅いプりンタの作動時間 (全 20行)を含めて、 1分 24秒であった。これは第 2世代以降の倍速以上のパ ソコンでは 1分以内 で処理でき、実用上特に問題にはな らないといえよう。 (4)表示 ・計算区間を 自由に設定できるように した (2030- 2060行)。またプ リンタへの出力を各段階で選択できるように した。

5.

プ ログ ラム の実 行 結 果 BASICの対話型インタプりタの特徴か ら、プログ ラムは試行を繰返 して形成 されていくため、その完成は.実行 (試行)結果 もほぼ満足すべき水準に達 し たことを意味する。 本プログラムの実行結果を参考までに以下掲載する。 リス ト2は、プ リンタに出力 した冒頭部分である。データ項 目 (横方向)と 年はかの項 目 (縦方向)の一覧表が出力されている。 リス ト3は、同 じくデ ィスプレイ上の表示 (40字幅)のハー ド・コピーであ る (&CはBASICに追加 したコピー命令の呼出 し記号。頭書きは上方にスクロ ール ・アウ トしている)。このように画面上の指示に従 って操作 していけば分析 が進行す るようにな っている。 ))ス ト

4

は、前述の 「処理の選択 」の

lホンデ-タの全部を計算 ・表示す るよう指示 した結果の一部である.全項 目が番号順に小数点をそろえて3列づ つ整然と打ち出されているのが確認できよう。 りス ト5は、データ比の分析で、GNP2とN12とを各々分母において他の 全項 目との比を連続 して打ち出 したものの一部である。上側は、GNP2(修正 県民総生産)と他の項 目との比で、構成比ともみ られるが 、これとNJ2(修正 県民所得)との比率が87.6%を中J山 こ標準偏差がその1.2%と非常に狭い範囲 に集中 していることは、この両者の関係か ら当然といえるとしても、FR l-FR 3 (対外受取額)との比率が FR 3で 67.5%を中心に標準偏差がわずかそ の 3・6%と極めて高い比例関係をも っているのは驚異的である。その他多くの

(14)

情報をこのデータ比とその統計値は与えてくれる。 りス ト6は、登録 した全項 目間の相関係数の一覧表であり、高相関係数を示 す欄には頭 (小数点以下 1位)の位置に記号説明に従 った記号がつけ られ、相 関の強弱が一 目でわかるようにな っている。これによれば、GNPやNIと非常 に高い相関を示すのは、上記のFR 1- 3とF&M l- 2 (財政受取 に軍関係 受取を加えたもの)であり、財政等を中心に外部資金に依存す る沖縄経済の実 態をうかがわせている。また全休に相関が高いことも注 目に価 しよう0 りス ト7は、GNPおよびNIと他の項 目との個別的な相関係数および回帰直 線 (2種類)のプ りン トアウ トの一部であるO リス ト6か ら注 目すべ き関係に ある項 目のペアをみつけ、これをこの リス トで示 した形式で回帰直線にあては めてみるという手順が一般的であろう。 今後の課題 以上のようにかなり時間をかけてパ ソコンの実用的利用をはか ってきた。初 期型であるための能力の限界か らかなりの工夫と他部分への配慮が必要となり、 必ず しも効率的とはいえなか った。 ことに、画素の 1単位毎に

ON-OFF

を指定するグラフィック処理ができな いため、正確なグラフ表示- 例 :二つのデータ項 目間の時系列的変化等 - がで きず.今回は見送 って しま ったことは残念であ った。グ ラフ ィック処理のでき るシステムである必要がある。むろんUSING命令 も繰返 し命令群 も同様であ る。 プログ ラムとしても、このあと多変量解析や主成分分析 、因子分析等の高度 の分析へと進化す ることが望まれる。 いずれにしてもパソコンは、人間に近い存在にな ってお り,その潜荏的顕在 的能力はかなりの ものをもつが、人間が もっアイマイさを吸収できる程の能力 はなく、非常に融通のきかない硬直的な反応をするものであ って、このプログ ラム開発中でもいわば些細な考え違いや入力 ミス (これ らはbugと呼ばれる) のため思わぬ動作をされ、その原因 も些細な故に見出せず時間を空費す ること も多か った。実用後にこのようなことが発生することもあり、結果を鵜呑みに -1ユ

(15)

7-していると誤ま った方向に導かれる可能性がある。この点への多面的な (人間、 機械それぞれか らす る)チ ェック機構はまだ開発の途についたばかりといえる。 その意味で人間の意識的か無意識的かを問わずその不正確な操作による暴走や、 思わぬ利用の され方をする可能性は常にある。それを十分に認識 した上で、限 定された範囲で、多重的な安全対策を施 して利用すべ きであろう。その限りパ ソコンは極めて有能な道具として役立つであろう。

〔注1〕 CPUはCentralProcessingUnit中央処理装置のことで、計算や判

断、記憶装置への入出力、外部装置の制御等を行 う装置でIC化されたものを

い うO電卓用ICの汎用化か ら発達 してきた。MPU主=MicroprcessingUllit ともいう。 〔注

2〕

著者は沖縄大学のゼ ミナールでこの面の議論 も行な ってきた。沖縄 大学経済学会編 『沖大経済経営研究 』第2巻 (1985年)所収の中村昌樹君の 論文 「コンピュータ間題への一考察 一地方自治体におけるコンピュータ導入 とは何か- 」(第 1回経済学会 賞 ・優秀 賞受賞論文)は .蔽場でのコンピュ ータ導入に直面 した体験をもとに、安易な導入に警告を発 したもので、学生 側か らの成果の一つである。 〔注3〕 1984年5月に那覇市で開催された日本経済政策学会第 41回大会での 著者の報告 「財政依存型地域経済の構造とあるべ き開発の方向」〔文献16〕 のための分析であ った。 〔注4〕 ビッ トbitとは、コンピュータが扱える最小の情報単位のことで、 0と 1の2様の状態がある。この ビット8こを 1組 として情報処理の単位に す るCPUを用いた械種を 8ビッ ト機 、 16乙を単位とするものを 16ビット機 とよぶ。前者は1度に 2の 8乗- 256種の情報を区別できるが後者はその 2 乗-6万余が可能で基礎的能力は向上する。なお、8ビッ トを l単位とみる 場合 、それを 1バイ トByteとよぶ。メモ リやプログ ラムの大 きさを測るのに キ ロ ・バ イ トKByteを用いるが、これは 2の 10乗- 1024を 1キロ- 1千と みな して2のべ き乗で拡大 していくコンピュータに対応 して数えやす くして いるのである。

(16)

〔注

5

この

MZ-

8

0K

システムは

、1

0

インチ ・グ リーン ・デ ィスプ レイと カセ ッ ト・レコーダとキーボー ドを一体に組みこむ本体

、MZ-

8

0K

(ただ しメモ リは

4

8

K

バ イ トに増設済)に、周辺機器を制御す る基板を収める

/o

ボ ックスが接続 し、ここか ら

5

兄 インチ ・ミニフロッピ ・

ィスク装置

(2

逮)と

8

0

字印字の ドット・プ リンタが接続 している。この システムは 、著者 のゼ ミナー

に所属 していた謝敷吉克君が

1

9

7

9

年頃に本人の勉強と家業の商 品管理への応用を 目的に購入 し、かなりの進捗をみせたものの実務上の不便 さや本人の生活上の変化等で休止 して しま ったもので、強い関心を もちなが ら資金不足か ら購入できずにいた著者に同君が

1

9

8

3

年に無期限に貸与 して く れたのであるO再始動のために分解清掃 、コー ドの交換等が必要で 、今なお 時に原因不明の暴走 (コンピュータが勝手な動作をす ること)がおきるなど 完調ではないが 、著者に多 くの知識 と体験を与えて くれている。極めて高価 であ ったこの システムを貸与 して くれた同君に謝意を表 したい。 〔注

6

この分岐ルーチンは

,1

1

2

0- 1

2

7

0

行の処理選択のルーチ ンと機能 がほぼ重な っているので、そち らへ統一す るか 、も っと簡素化す ることがで きるであろう。これは機能をつ ぎた して拡充 してきた名残 りである0 文献 リス ト

〔1

岡村迫夫

『RunBASI

C』CQ

出版

、1

9

8

2

〔2

同 上

『Supe

rBASI

C』CQ

出版

、1

9

8

2

〔3

同 上

『BASI

Ct

oASSEMBLER』CQ

出版

、1

9

8

3

〔4

Ke

me

ne

y,Kur

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s

共著 (森 口他訳) 『ベー シック入門 』共立出版 〔5

〕 『MZ-

8

0

シ リーズ

BASI

C

解説書 』シャープ (株)

、1

9

7

8

年 および

1

9

8

1年 〔6

『MZ-

8

0

シ リーズ

DI

SKBASI

C

解説書 』シャープ (樵)

1

9

8

0

〔7

横山淳

『N-BASI

C

プログ ラミング教本 』麻済堂出版

,1

9

8

0

年 〔8〕 小林昭夫 「マイコン学入門

4

0

回 パーソナル ・コンピュータの歴史 」 月刊

『Ⅰ/

0 』工学社

、1

9

8

4

年 1月号

-1

1

(17)

9-〔9〕 小池慎一他 「BASICテクノロジー

『マイコンピュータ 』1号、CQ 出版 、 1981年 〔10〕 『MZ-80 活用研究 』工学社 、 1981年 〔11〕 『MZ-80 活用研究 』電波新聞社 、 1981年 〔12〕 奥村晴彦 「多変量解析のプログ ラム手法 」『TheBASIC』1983年 7- 10月号 、技術評論社 〔13

久保庭真彰編著 『マイコンによる経済学 』青木書店 、 1984年 〔14

奥野忠一他 3名 『多変量解析法 』日科技連出版 、 1981年 改訂 〔15〕 奥野忠一他 5名 『続 多変裏解析法 』日科技連出版 、 1976年

〔1

6

阿部亮一 「財政依存型地域経済の構造 とあるべ き開発の方向

『日 本経済政策学会年報 』33号 、 1985年 (5月予定) 〔17〕 沖縄県統計課 『昭和 56年度 県民所得統計報告書 』1983年

(18)

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(19)

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(20)

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