• 検索結果がありません。

城郭石垣調査について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "城郭石垣調査について"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

清正公(セイショコ)さんの熊本城、

城郭石垣調査について

熊本大学 工学部

松本 英敏

技術部研修会(2008)

(2)

西暦 元 号 出 来 事 1582 天正10年 本能寺の変

1588 天正16年 清正が隈本城主となる。 (清正27歳)

1591 天正19年 名護屋城築城、5ヶ月で完成

1592 文禄元年 小西行長、釜山に上陸 (文禄の役)

1596 慶長元年 11月に朝鮮に出兵

1597 慶長 2年 慶長の役(蔚山城築城開始)

1598 慶長 3年 秀吉が病死

1600 慶長 5年 母伊都長逝。 関ヶ原の戦い。 54万石となる。

1601 慶長六年 新城の築城開始(熊本城)

1606 慶長11江戸城修復 (森本儀太夫:萱で軟弱地盤対策)

1607 慶長12年 熊本城落成 (隈本城⇒熊本城)

1610 慶長15年 名古屋城の築城 (家康の命令)

1611 慶長16年 秀頼二条城で家康と会見。 清正長逝。

年表

(3)

日本三名城

名古屋城 大阪城 熊本城

松本城 姫路城

(4)

築城工事

普請(土木工事) 作事(建築工事)

・堀

・土塁(盛土)

・石垣の構築

・地形の造成

築城工事の7~8割

・天守

・櫓

・土塀

・御殿

・蔵

(大工)

(5)

熊本城秘話

食料備蓄(蔚山城の体験)

・薪 (樟、椎)

・畳 (芋殻を入れる)

・壁 (干瓢を塗り込む)

・銀杏を植える

・井戸 (城内120箇所)

深さ3丈5尺~12丈

(1丈 約3.03m)

(6)

石垣の特徴

美的しなやかさ 地盤工学的強さ

・独特な曲線美

(歴史的価値が高い)

・難攻不落

(武者返し)

・石垣にかかる土圧 を鉛直方向に分散

・力学的な安定性

(7)

美的しなやかさ 地盤工学的強さ

・現形状の把握

(現地観測)

・変形形状の確認

(資料や設計書との比較)

・力学的に安定か

・形状による安定性 の違い

(模型実験)

特徴の抽出

d

b a

B H

d

b a

B H

レーザー距離計 石垣

d

b a

B H

d

b a

B H

レーザー距離計 石垣

(8)

石垣の構造

積み石

裏込石

(栗石)

飼石

根石

基礎(松の胴木と杭)

天端石

石垣の断面図 石垣の孕み出し

熊本城は地盤が軟弱 が強固なため、地盤に 直接根石を据えている。

第一の原因は地震で

ある。 また年代経過に

伴う、飼石や裏込め部分

のずれからも生じる。

(9)

穴太積 算木積

同じくらいの大きさの 隅石を積んでいく方法 で、穴太衆が活躍。

(天正期、文禄期)

慶長10年に完成した 積み方で、長石を交互に 積んでいき、勾配も急に。

(慶長期)

石垣の積み方

(10)

二様の石垣

清正時代 細川時代

ゆるやかな石垣角 30度(下)、75度(上)

急勾配の石垣角

(左側奥)

(11)

石垣の設計法

後藤家文書 石垣秘伝之書

1

0

i n ai a

h0

G b

h

a

b h0

i g A

h1 B h2

h0

G b

h

a

b h0

i g A

h1 B

h2 2

) 1

0 (

n n a a

h x b h

a x y

0 2

2

1 



x a

h b h

x h

y a





0 2

2

1 log

h2

1

高さ

h0

A

B

C D

E F

下底 b

上底a

G=b/h0 1111

h2

11

高さ

h0

h0

A

B

C D

E F

下底 b

上底a

G=b/h0

G=b/h0 11111111

y

3 x

0 /

1 h

h

(12)

設計法の比較

後藤家文書 3書の比較

0 5 10 15 20 25

下底 b 0

5 10 15 20 25 30 35

高さ h0

0 5 10 15 20 25

下底 b 0

5 10 15 20 25 30 35

高さ h0

h x b h

a x y

0 2

2

1 



x

h b h

a x y

0 3

2

1 



(13)

設計パラメータ

非線形最小2乗法 a,b の算出

・初期値

0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15

高さ h0

a w

, 3 025

.

0 02 w

a h

b

a h x

b h

e x h

y a

Ri i i





0 2

2

1 log

i

i i i

i i

i i i

i i

i

i i i

i

b R f

a R f b

a b f a

f b f

b f a f a

f

0 0 2 2

0 2

2 ,

1 log

1 h

x b f h

h e x x a

f i i

i i

i





(14)

現地計測①

大天守閣西側 小天守閣西側

-実測

-石垣秘伝之書 0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15

高さ h0

0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15

高さ h0

(15)

二様の石垣西側 宇土櫓

-実測

-石垣秘伝之書

現地計測②

0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15 20

高さ h0

0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15 20 25

高さ h0

(16)

二様の石垣西側 宇土櫓

資料と計測の比較

-過去の資料

-今回の実測

0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15

高さ h0 0 5 10 15 20

下底 b 0

5 10 15 20 25

高さ h0

(17)

実験装置 模型形状

縮尺1/30で設計した結果 φ=25°(アルミ棒)

実験概要

0 5 10 15 20 25

下底 b 0

5 10 15 20 25 30 35 40 45

高さ h0 直線

対数螺旋

秘伝之書

減速機 モーター

荷重計

変位計

スイッチボックス 載荷板(270)

図-4.3 載荷実験装置

アルミ板

固定するための枠

1000

750 600

530

単位(mm) 減速機 モーター

荷重計

変位計

スイッチボックス 載荷板(270)

図-4.3 載荷実験装置

アルミ板

固定するための枠

1000

750 600

530

単位(mm)

(18)

対数螺旋とは? 対数螺旋で近似

a

b d O

r0 r

φ θ

図-3.4 対数螺旋の原点 c3

c2 c4

B

⊿y

x y

⊿x

a

b d O

r0 r

φ θ

図-3.4 対数螺旋の原点 c3

c2 c4

B

⊿y

x y

⊿x

-3 -2 -1 0 1 2 3

X-axis -4

-2 0 2 4

Y-axis

e

r r0

DO 10 I=1,1000 FAI=REAL(I)*RAD R=R0*EXP(SITA*FAI) X=R*COS(FAI) Y=R*SIN(FAI)

10 WRITE(6,'(2F10.3)') X,Y

安定性の高い石垣

図2 斜面崩壊と石垣断面形状 図2 斜面崩壊と石垣断面形状

図2 斜面崩壊と石垣断面形状 図2 斜面崩壊と石垣断面形状

(19)

秘伝之書 直線 対数螺旋

地盤材料としてアルミ棒を 石垣としてコンクリートを使用

モデルの形状

(20)

秘伝之書モデル

試験前 試験後

積み石が外に弾きだされるように動く

(21)

根石が浮き上がり破壊に至る 秘伝之書モデル

アニメーション

(22)

直線モデル

試験前 試験後

破壊するまで少しづつ積み石が動く

(23)

試験前 試験後

対数螺旋モデル

積み石に大きな動きは見られない

(24)

試験結果の比較 考察および課題

・熊本城は石垣秘伝之書で 設計されていると思われる。

・対数螺旋が優れた安定性 を示した。

・石垣の修復に地盤工学が 導入できる。

・今後の課題として不連続 変形法による数値解析

0 10 20 30

変位(mm) 0

400 800 1200

荷重(N)

結果および考察

鉛直荷重

アーチ作用 鉛直荷重

直線 対数螺旋 秘伝之書

参照

関連したドキュメント

 音楽は古くから親しまれ,私たちの生活に密着したも

毘山遺跡は、浙江省北部、太湖南岸の湖州市に所 在する新石器時代の遺跡である(第 3 図)。2004 年 から 2005

 トルコ石がいつの頃から人々の装飾品とし て利用され始めたのかはよく分かっていない が、考古資料をみると、古代中国では

れた。 2004 年( 22 年生)夏に,再生した林分内で 面積 148 ~ 314m 2 の円形調査区 9 区(総計 1,869m 2 ) を斜面の上部から中部にかけて 10 ~ 15m

地震による自動停止等 福島第一原発の原子炉においては、地震発生時点で、1 号機から 3 号機まで は稼働中であり、4 号機から

( 同様に、行為者には、一つの生命侵害の認識しか認められないため、一つの故意犯しか認められないことになると思われる。

基準の電力は,原則として次のいずれかを基準として決定するも

Key words: earthquake, stone wall, collapse, castle, surface wave exploration, elastic wave exploration, ground penetrating radar.. 1.は じ