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塑性化に伴う鋼構造骨組の地震入力エネルギーの変 動に関する研究

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(1)

熊本大学学術リポジトリ

塑性化に伴う鋼構造骨組の地震入力エネルギーの変 動に関する研究

著者 谷本, 憲郎, 小川, 厚治

雑誌名 鋼構造論文集

巻 6

号 23

ページ 71‑79

発行年 1999‑07

その他の言語のタイ トル

Variation of earthquake input energy of steel

frames accompanied with plastic deformations

URL http://hdl.handle.net/2298/9692

(2)

塑性化に伴う鋼構造骨組の地震入力エネルギーの変動に関する研究

ⅦRIANIIONOFEAIumQuAImEqPuTENERGYOFSIEmmRADmS ACconmANmwrlHPIAsIICDEFORMAmIONs

谷本憲郎* 小川厚治**

NorioIYkNIMOTO

KQjiOGAWA

ABSTRACTTheapparcntnaturalperi0.(thetimercquiredfOronecyclevibration)ofsteel hamesaccompaniedwithplasticdefbmmtionsunderstronggroundmotionislongerthanthenatural

periodcalculatedfromtheiniUalelasticstiffness・Becauseearthquakeinputencrgybygroundmo‐

tiondependsprimarilyontheapparentnatura]period,theplasticdefbrmationofsteelframesin- creases,theapparenmaturalperiodbecomeslonger,andearthquakeinputenergybecomeshigher・

TYlepresentpaperproposestheexpressiontoapproxⅡnatethemeanoftheappal巳ntnamralperiodin

thewholevibrationanddemonstratesthatthevariation(incTease)oftheearthquakeinputenergyof steelframesaccompaniedwithplasticdefbrmationscanbepredictedbyusingthisexpression・

K2ywonZs:

地震入力エネルギー,見かけの固有周期,塑性変形

eα'7ノi9皿αACノノWrE"e'9)ノ,‘JpPα""r"qjzumノPC"0.,Plczsjicd匂/bmzqtm〃

よる値では,地震動による振動全体での周期の伸

び,およびそれに伴う地震入力エネルギーの変動

を正確に評価することができない文献[4,5]の結

果においても,第2分枝勾配が小さい系や第3分

枝勾配が零のTri-linear型の系について,周期の伸

びを過大に評価する傾向が顕著に認められた.

本論では,耐震設計において塑性化に伴う地震

入力エネルギーの変動の影響を考慮し構造物へ入 力されるエネルギー量を予測するために,見かけ

の固有周期の平均値を近似する式を実用算定式と

して提案する.この算定式を用いることで,塑性

化に伴う地震入力エネルギーの変動を予測できる ことを示す.

1.

強震を受けて構造物に塑性変形が生じると,架

構は初期剛性から算定される弾性固有周期よりも 長い周期で振動する.地震動により構造物に入力 されるエネルギーは構造物の強度や復元力特性に は影響されない安定した量であり[1,2】,主に見かけ の固有周期(架構が1回の振動に要する時間)に 依存する【2,3】.したがって,構造物が塑性化する と,見かけの固有周期が伸び,地震入力エネル

ギーが変動(増大)するという傾向が生まれる.

これまで筆者らは,履歴型ダンパー付架構を想 定したBi-linear型の系を対象として塑性化に伴う

地震入力エネルギーの変動を検討してきた14,51.そ

の結果,最大変位点での割線剛性を用いて見かけ の固有周期を近似することによって地震入力エネ ルギーの変動の傾向を予測できることを示した.

しかし,実際の地震による振動においては最大変

位に達する直前および直後の振幅はそれより小さ

く,正負両方向で最大変位をとるとすると,塑性

化による周期の伸びを過大に評価することになる

16].また,架構の見かけの固有周期は各サイクル 毎の塑性変形の程度により変化する値であり,そ

の上限値と考えられる最大変位点での割線剛性に

2.基本仮定

ここでは,図1に示すBi-linear型のせん断力Q‐

変形6関係をもつ1自由度系を考察の対象とする.

図lでQyは降伏せん断力4は降伏変位,似は塑

性率,Kは初期剛性,γは第2分枝剛性比である.

Qy(1+了い-1

*工修(株)竹中工務店(元熊本大学大学院生)

(〒550-0005大阪市西区西本町2-3-10)

**工博熊本大学教授工学部環境システムエ学科

(〒860-855s熊本市黒髪2-39-1)

図1復元力特性

-11‐

(3)

2.1損傷に寄与する地震入力エネルギーE伽

本論では損傷に寄与する地震入力エネルギー

Eamを,弾性歪エネルギーEeと塑性変形履歴に

よる消費エネルギーEpとの和の最大応答値と定

義し,Eamは擬似速度応答スペクトルSUを用いて

次式で近似できると仮定する【'-5].

E伽=(E團十西,)…=麦M{s`(/21。)}'(1)

(1)式でMは架構の質量,プは塑性変形による見か けの固有周期の伸び率であり,noは初期剛性Kか

ら算定される弾性固有周期である~

損傷に寄与する地震入力エネルギーEdmの速度 換算値Vamを,次式で定義する[2]・

vam薑V雪雲(2)

Vamは(1)式の仮定が成立す`れぱ,Sひと次の関係 がある.

Vam=SU(/Tb)

(3)

2.2半サイクルの最大地震入力エネルギー△E伽 半サイクルとは系が1方向に変形する間であり,

その間のBG+Epの増分が半サイクルの地震入力

エネルギー△Eである.△Eは各半サイクル毎に 異なるが,その最大値を半サイクルの最大地震入

力エネルギー△Edmと定義する.この△Edmは,

弾塑性構造物の最大変位応答と強い相関をもつこ

とが報告されている[4,6-9]・図2は,変形が生じる

方向を正方向として半サイクルのせん断力Q-変 形D関係を示したものである.この間の地震入力

エネルギーの増分は,この変形で架構が吸収した

エネルギー(図2の斜線を施した面積)から既に蓄 えていた弾性歪エネルギー(図2の灰色部分の面

積)を減じたものである.半サイクルの最大地震 入力エネルギー△Et1mの速度換算値△vamを次式

で定義する.

また,Edmに占める△Edmの割合を,半サイクル の最大地震入力エネルギー率7cycleと定義する.

7cj'・Je=面[iラァ △酌m

(5)

この7cycJeについては,文献[7]において1/4と提案 しており,この値を用いると(1)~(5)式より次式を

得る.

△va"=麦MTB)

(6)

3.見かけの固有周期の平均値T

3.1定義

地震動によって振動する架構の見かけの固有周

期は,各サイクル毎の塑性変形の程度により変化

する値である.地震による振動全体においての損

傷に寄与する地震入力エネルギーの総量Edmは,

変動する見かけの固有周期の平均値Tに依存す

ると考え,ここでは各半サイクル毎の塑性変形量 の平均値を推定し,見かけの固有周期の平均値を 近似する式を提案する.第j回目の半サイクルの 塑性変形量を表す指標として,図3で定義する塑 性変形倍率〃jを用い,その振動全体での平均値を

〃とする.図4は,塑性変形倍率刀jが平均値刀 で定常応答する履歴を想定したものである.図4 に鎖線で示す平均塑性変形倍率刀から得られる割 線剛性Kを用いて,振動全体での見かけの固有

周期の平均値Tを次式で与える.

傷W三三二三,$

/Tl。=T (7)

bZ

△v'`rV三壽亟

(4)

図3塑性変形倍率

倍率での応答 3.2平均塑性変形倍率刀の推定

塑性変形倍率恥の最大値を最大塑性変形倍率

〃maxと定義し,平均塑性変形倍率刀を塑性変形 倍率の最大値刀maxと最小値零の平均値として次 式で仮定する.

〃=刀max/2 (8)

図2半サイクルのエネルギー入力

-12‐

(4)

ので概ね代表できるとしている.また,損傷に寄

与する入力エネルギーは粘性減衰定数が大きい程 小きくなる傾向があり,その速度換算値v力を粘 性減衰定数力と10%の粘性減衰定数をもつ弾性

系の吃により次式で与えている.

v力臺,+豐豐;〃

(14)

秋山は短周期域での塑性化による地震入力エネ

ルギーの増大を考慮するために,完全弾塑性系の 見かけの固有周期を振動方程式から求め,塑`性化 による周期の伸び率、を1.2としている.この値 は,塑性化の程度や復元力特性に関係ない.

n=12

(15)

(15)式は,短周期域におけるVDに対する割り増

し率である.短周期域におけるVDはSUよりも大 きくなる傾向があるので('5)式は本論の伸び率/

と厳密には異なったものである.短周期域では塑 性化による周期の伸びの影響で,地震入力エネル ギーの速度換算値は概ね1.2倍程度になるという

のが秋山の評価であると考えている.

4.2等価線形化法による等価固有周期

等価線形化法とは,弾塑性系の応答を等価な弾

性系の応答から推定しようとするものであり,最 大変位応答の予測を重要とする最近の耐震設計の

流れの中で注目されている[61.その等価線形化法 の最も単純な方法として,図7に示すように最大 変位点での割線剛性を等価剛性Kとし,これか

ら等価固有周期を求める方法が挙げられる[6.10,11】

これは,文献[4,5]において筆者らが用いた方法で あり,図7の履歴モデルに対する等価固有周期の

伸び率んは次のようになる.

6-/2,A⑤

ロロ

、1-レグーニ

脈:

ロロ

図577maxによるZr図6ノリmaxによるK

(8)式の仮定に基づいて,最大塑性変形倍率刀max を用いて求めた見かけの固有周期の平均値Tの

伸び率を巧とするとハは(7)式より次式となる.

峠V三三三i壹三(,)

(9)式は図5の割線剛性Kに基づくものである が,通常の耐震設計では最大塑性変形倍率刀max は重要視きれることが少なく,検討対象に含めら れない場合も多い.

最大塑性変形〃maxdyが生じる履歴を,図6の ように想定し,塑性変形零の状態から最大塑性変

形刀maxdyが生じて最大変位αmax6ij,に至ると仮 定する.最大塑性変形j7max6yは最大変位

坪max6iyから弾性限変位63'を減じたものとなり,

(8)式の仮定を用いれば次式を得る.

〃=ULmax-1)/2 ~(10)

このときの見かけの固有周期の平均値Tの伸び

率をバロとすると,(7)式より次のようになる.

3+仰max

ん 4+丁(/zmmr1)

(11)

/ip

】■ (16)

4.既往の研究

4.1秋山による入力エネルギーの定義

秋山は文献[2]において,地震による入力エネル ギーを次のように定義している.

総入力エネルギー:

囮。+EA+E,=麦MV左,

(12)

損傷に寄与する入力エネルギー:

囮。+E,=参MVD,

(13)

ここで,Ehは粘性減衰によって消費きれるエネル

ギーである.

(12)式の総入力エネルギーは安定した量であり 弾性系でも弾塑性系でもほぼ等しく,その速度換 算値V左は10%の粘性減衰定数をもつ弾性系のも

また文献[12]では,膨大な数値解析により完全 弾塑性系や完全弾塑性要素と劣化挙動を示す要素

の結合モデルなどの種々の履歴モデルを対象に等 価固有周期を求めているが,Bi-linear型の系につ いては次式の伸び率乃を提案している.

Qy{1+で(llmax-1

0ルーァニコと

、盆XU

図7最大変位点での割線剛性

-13‐

(5)

方=1+0.121(似max-1)0.939

(17)

さらに文献[13]では,Bi-linear型の系に対して,

(17)式を簡略化した伸び率店を次式で与えてい

る.

店=1+0.12(amax-1) (18)

4.3既往の研究と本提案式との比較

前節で示した既往の等価固有周期の伸び率ら,

方,た,および秋山による提案であるAを,本論

で提案する見かけの固有周期の平均値の伸び率

巧,なと図9で比較する.図9は横軸に最大塑性

率似maXをとり,第2分枝剛'性比丁.=0.0の完全弾 塑'性系と,丁=1/3および丁=2/3の場合につい

て比較している.

(9)式による伸び率角は,似maxでなぐりmaxの関 数であり,図6に示すように〃max=狸max-1と

仮定すれば/)』と一致する.ここでは,図8に細線

で示す履歴を想定し刀max=2匹max-2として求 めたちの上限となる値を図9に示している.

刀max=2Iumax-2として求めたちと,

〃max=似max-1として求めたん(図9ではZuと

表示)との差違は,γが大きくなるにしたがって小 さくなる傾向があり,f=1/3では最大1割程度,

丁=2/3では最大4%程度となる.またMUmaxが

大きくなるとあと/iuは似、理の変化に鈍感になる

という傾向がある.

図9(a)に示すで=0.0の完全弾塑性系の結果に

おいては,ここで提案した〃は,精度の高い等価

線形化法[''’'3]とぎれている/fや店と非常に近い

値を与えている.一方ハは正負両方向で最大塑

'性率似maxを取るとして求めたもので,割線剛性

Kの下限値,周期伸び率の上限値を示すもので

ある.図9(b)ん)に示す第2分枝勾配Tが1/3や2/

3の系では,方およびたは,上限値である/1.より

も大きくなる.方は丁が0.05のBi-1inear系の応答 解析結果に基づいて提案されたもので['2],大きな

第2分枝勾配をもつ系については矛盾を生じる.

周期の伸び率を一定値の1.2とするという(15)式

は,鋼構造骨組の荷重一変形関係を完全弾塑性型 とみなし,平均塑性変形倍率を1.26程度であるこ とを前提に導いている.周期の伸び率を一定値と 考えることは設計式の簡略化に繋がるが,塑性変 形が微少の領域では,地震入力エネルギーの増大 を過大評価することになり,また,非常に小さな 変形で降伏し大きな塑性率で変形する履歴型ダン パーを持つ架構などでは,地震入力エネルギーの

増大を過小評価することになる.

5.地震応答解析例による検討 5.1解析条件

ここでは,地震応答解析結果に基づいて,構造 物の塑性化に伴う地震入力エネルギーの変動につ いて調べる.地震応答解析に用いた1自由度系の

パラメータは以下の通りである.

弾性固有周期T1o:0.1~2.0(sec、)の20種 第2分枝剛性比丁:0.0,1/3,2/3 最大塑性率ノリmax:2,4,8

過去のBi-linear系の入力エネルギーに関する研究

は,第2分枝剛性比丁が0.25程度以下のものが大

部分である[2,3]、ここでは,履歴型ダンパー付架構 のように第2分枝剛性比Tが大きい架構Mも考察 対象に含めるために,丁=1/3や2/3を採用してい

〃■

図877max=2似max-2の履歴

3.0 1.6

2.5 1.2

1.4 2.0

1.2 1.1 1.5

1.0 1.0

1.0 8-. ̄12345678--12

(b)T=1/3 図9伸び率の比較

345678

(c)丁=2/3

1234567

(a)T=0

-14-

勿一

75丁「

似max

UU

■■■-qO

△-し

ID

-■■■■■■■■■■■q0

,-..--L----』----08

」----.

平ax

(6)

る.減衰定数はすべて0.01とし,数値積分の時間

増分は1/500秒としている.応答解析は,架構の 弾性限強度を調節して最大塑'性率/Lzmaxの値が指 定した2,4,8となるときの結果を求めている.

入力地震動は,ElCentroNS,JMA-KobeNS,

Yokohama[14]の3波を用い,最大加速度,継続時間

は原波形の値をそのまま用いている.ElCentroNS

は現在耐震設計に用いられている代表的な強震記 録であり,兵庫県南部地震の記録であるJMA‐

KobeNSは速度スペクトルに鋭い卓越周期があり 主要動の継続時間が短い.Yokohamaは人工地震 波であり,速度スペクトルは平滑で主要動の継続 時間が長い.

5.2最大塑性変形倍率〃maxと最大塑性率浬、趣 の関係

地震応答解析により最大塑性変形倍率刀maxと 最大塑性率且maxから推定した平均塑,性変形倍率

〃の関係を調べる.図10に,狸maxを2,4,8 と指定したときの応答値〃maxを用いて(8)式から 求めたりの予測値を図中に示すマークで示す.ま た,(10)式による似maxを用いた〃の予測を鎖線で

示す.

図10(a)に示すT=0.0の完全弾塑性系の結果に

おいては,且maxが一定でiMmaxには大きなばら つきがある.しかし,鎖線で示す似maxによる刀 の予測値は,□印などで示す刀maxによる刀の予

測値の平均的な値を示しており,完全弾塑性系で

は図6に示したりmax=/Zmax-1の関係が近似的

に成立していることを示唆している.

一方,図10(b),(c)に示す「が1/3,2/3の系の結

果では,『が大きくなるほど,またMUmaxが大きく

なるほど,〃maxによる刀の予測値は似maxによる

77の予測値の2倍の値に漸近する傾向が認めら

れ,このような系では図8に示したように

〃max=2匹max-2となる履歴挙動をとる傾向が

ある.

入力地震動による大きな違いは,図10では認

められない.

図10のりmaxと似maxから求めたりを周期の 伸び率/で比較するために,〃から(7)式で算定さ

れる周期の伸び率/を図10の右側縦軸の目盛り 線の位置に示している.図9にも示したように,丁

が大きくなるにつれて伸び率/は小さくなり,ま た似maxが大きくなるにつれて似max-/関係の勾配

1.2253.00

1.1732.25

1.1181.50 1.0610.75

L0000.$

2.121 1.5817.0

1.4585.0 1.3233.5

1.1732.0

1.0000.0 1.00

0.75

0.50

0.25

0.0

’ll4max=4

蕊蕊

Z。(sec、) 1.8711.6581.4141.000 .0 0.51.01.52.0

(a)丁=0

0.00.51.01.52.0 )000.51.01.52.O

L29170Fニー屈癒扇.=--二M,

、1343.00

.1062.25 .0741.50 .0390.75

00009)

1.00

0.75

0.50

0.25

簔鍛鱗 11似画全=2

--1--1---「--

IIZ1。(secJ

:塞溌霊;護二

1.2435.0

1.1833.5

1.10620

1.0000.0

1.382 1.318 1.225

1.000

===-==!_=====00--_==ニー=

似】nax=8

-----+------1------トー----

Z。(secJ

0.0,0 .O0.51.01.5 、00.51.01.52.0

-(b)丁=1/3

0.00.51.01.52.0

、0613.

.0492.

.0351.

.0190.

.0000

、1187.0

.10250

.0803.5

.0492.0 .0000.0

1.162

1.146 1.127 1.095

1.000

J、00510 0.00 0.00.51.01.52.0

図10最大塑性変形倍率と最大塑性率の関係

-15‐

閂▲

11 -▲

P

騨夢;鍵鑿i二’

◆。11|◆4

---1-=一一二'---1----

OI

似max= 4

000

------十一一一一一ヨーーーーーーF-----

III OIl 00

10 恥(sec、)

89百回?噸毒ii剛辮`’

.~-1-171蒟K;Hアバゴ点アーー

00

---,」-11ロ‐

TnEnr/2 ELCentroNSp JMA-KobeNS◆

YOkoMm2③

U、

似max

 ̄ ̄

=8

----0..,--,---

ZB(sec、)

(7)

は緩やかになるので,丁が1/3,2/3の系では,ノリmax

を用いて求めたかとりmaxを用いて求めたちとの 差違はあまり大きくない.(9)式によるんと('1)式 による/iuの差の最大値は『が大きい系ほど小きく

なり,丁=2/3の系では3%程度である.T=0.0の 完全弾塑性系においてはMumaxを一定としても りmaxは大きく変動するので,完全弾塑性系では 血とんとの差が大きくなり,最大で20%程度と

なっている.

本論では,巧を最も適切な周期の伸び率/の近似

値として提案している.しかし,図10によると,

Tが大きい系ではZilと角との差が小きく,一方,『

が小さい系ではりmax=仰max-1が近似的に成立

するので,/iuもまた実用に耐える周期の伸び率/

の近似値を与えるものと考えている.

5.3損傷に寄与する地震入力エネルギー功、の

変動 損傷に寄与する地震入力エネルギーEdmと,塑

性化によって伸びる周期の関係について検討する.

ここで検討に用いる塑性化による周期の伸び率は,

本論の提案であるんとんであり,完全弾塑性系に

ついては既往の研究で精度が良いとされている

(17)式の方についても検討している.図11~1 3は損傷に寄与する地震入力エネルギーEdmの速 度換算値vamを,それぞれの伸び率によって評価 した見かけの周期の位置に四角印で示して,実線 で示した擬似速度応答スペクトルSひおよび点線 で示した吃スペクトルと比較している.図11 はT=0.0の完全弾塑性系,図12にはT=1/3,

図13にはγ=2/3のBi-1inear系の解析結果を示

q乃肌Ⅶ ’一一一 鮒》》》

250

150 500

VabmAVa,z(kine) 1F△vdm……Vb poノLmax=2

口。似、。x=4-8/

■・似max=8-‐AeV

400 200

100

300 150

JMA-Kobe,N-S

200 100

500.01.02.03.oz03.04.00.01.04.00.0.1.02.03.04.0

m0 露 ii室iiii菫篝護

卯0

(aM7を用いた見かけの周期

悪FT盃i面面-1忘扉

150 250

Vam,AVam(]mle)

Vab,、,AVam(】dne)

E1Centro,N-S JMA-Kobe,N-S 200

1005000 01.02.03.04.0

,,1lll1Mliliiili雲iiifJI iilllM拳!

'1000趾06 ,ilIiiiiiflijiiiB<、.

;鍼ilil

ZYSec.) 200300

W|,竺二liiii雲簔; 蝋;;鑿薑三二二菫ニミ

鱗i;i蕊塞臺三鶚●● sec、 0 100150500.01.02.03.04.0

(bMuを用いた見かけの周期

150 500 250

V勘,AVam(kine)

JMA-KobeN-S 400 200

100

300

蕊蕊

1$i'liili1:i1i菫i三二二二二÷

50 200

|i緯,iiiil:iil;11塞鶚 50

的0

0 0

0.OLO2.03.04.04.00.01.0203.04.00.01.02.03.04.0

(c)方を用し】た等価周期

図11地震入力エネルギーの変動(丁=o)

‐16‐

(8)

している.ただし内は,応答解析結果のりmaxを (9)式に代入して求めている.

図’1~’3によるとハ,巾乃の何れを用い

ても,その結果はSUまたはV、スペクトルをよく 近似することが分かる.

次に,地震入力エネルギーを予測するためのス ペクトルとしてSひとV、を比べる.損傷に寄与す る地震入力エネルギーの速度換算値Vamは,塑性

化が進むと,sUを平滑化(周辺固有周期領域で平

均化)した値をとる傾向があり,V、スペクトルは

その傾向を考慮に入れたものである[2].したがっ て,図11に示すで=0.0の完全弾塑性系の結果

では,塑性化が進むと,VamはSUよりもV、スペ

クトルと近い値を示している.一方,図13に示

す第2分枝剛性比Tが2/3の結果においては,架構

の挙動が弾性振動に近くなるため,VamがVDより むしろsUによって近似されるという傾向が現れ ている.なお,構造物の設計時に想定されるべき スペクトルは,何れにしてもSひまたはV、スペク

トルを平滑化したものであり,Vamの予測にSひと

V、の何れを用いるべきかは,実用上大きな問題 ではないと考えている.

巧,らたの3種の値を用いだ結果を比較する.

図11(c)に示す方で塑性化による周期の伸びを評

価した結果は,図11(b)に示すんを用いた結果と

酷似している.これは図9(a)から当然予想される

結果である.

図11~13の(a),(b)に示すんとんを用いた結

果にも大きな差異は認められないが,例えば,図 11のJMAKobeNSに対する応答で,周期3秒程

度以上に示した■印の結果は,(a)図の巧を用いた 方が(b)図の血を場合より周期が長くなり,(a)図の

方がVamがV刀に近づく傾向が現れている.図1

1は完全弾塑性系に関するものであり,■印は 似max=8の結果を表すものであることを考慮する

と,先に述べた考察よりVamはVDを近似する傾

向が予測される.したがって内はんより合理的

な伸び率を与えるものと考える.この結果は,772 の平均値〃は,/【zmaxから予測するより川の最大 値〃maxから予測した方が精度がよいという当然

の結果ではあるが,図11~13に示すようにそ

の差違は小さく内とかの何れを用いても,vam

は良好な精度で予測できる.

5.4半サイクルの最大地震入力エネルギー△Eam の変動

半サイクルの最大地震入力エネルギー増分

AEdmの速度換算値△vamと,塑性化による周期

の伸びについて検討する.ここでも(9),('1)式の

見かけの固有周期の平均値の伸び率巧と巾既往

の等価固有周期の伸び率方を対象にする.

150 54

m・叩 剛》》》 一一一一 一一 凡乃MⅦ 団乃

250

Vam,AVam(kine)

Vam,AVtZm(kine)

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2.03.00.02.03.00.01.0

(a)巧を用いた見かけの周期

1.0 2.0 3.0

0.0 1.0

150 500 ’250

V`m,AV&、(kme) YokohzUmn

400 200

100 乱。..Ⅸ。●・ ̄乱。..Ⅸ。●・ ̄

300 150

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可」O■

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Hsec.〕

Hsec.〕

0.01.02.03.00.0

(b)/)』を用いた見かけの周期

地震入力エネルギーの変動(「=1/3)

0.0 1.0 2.03.0 1.0 2.03.0

図12

-17‐

(9)

図11~13には半サイクルの最大地震入力エ ネルギー増分の速度換算値△Vamを,それぞれの 伸び率によって評価した見かけの周期の位置に丸

印で示して,細線で示した擬似速度応答スペクト ルSuの1/2の値と比較する.

文献[8,9]には,弾性系の△Vamをスペクトル表

示した△eVdmによって弾塑性系の△Vamが近似で きると報告きれている.図11~13においても,

破線で弾性系の△eVdmスペクトルを示している.

図からわかるように,△eVdmはSひ/2より若干大 きめの値を取る傾向があるが,△eVdmとSひ/2の 間には大きな相違は認められない.

図11~13によると内,かたの何れを用い て表示した△Vamも,SU/2や△eVdmスペクトル

をよく近似しており,前項5.3で述べたVamと同

様に,周期の伸び率としての3つの値の優劣は判 断し難い.

図l3のように第2分枝剛性比「が大きい系や

最大塑性率ノリmaxが小さい系など,弾性に近い挙 動をとるとき,△Vamは△eVdmに近い値となる傾 向がある.一方,第2分枝剛性比Tが小さい系や 最大塑性率/Lmaxが大きい系では,△Vamは△eVdm

より若干小きめの値を取る傾向があり,△evdmよ

りSU/2に近い値となる.

図11に示す完全弾塑性系の応答で最も明確で

あるように,△VamはYokohamaのように主要動の 継続時間が長い外乱ではSひ/2より小さくなり,

JMAKobeのように主要動の継続時間が短い外乱 ではSひ/2より大きくなる傾向がある.このよう に半サイクルの最大地震入力エネルギー率rcycJe

は外乱の特性によって変化する.△eVdmは YokohamaではSu/2をよく近似しているのに対

して,JMAKobeではほぼ全周期域でSひ/2より

大きめの値を与え,外乱の特性を反映したものと なっているAeVdmによれば外乱特性を考慮する ことが可能で,また△Vamの上限的な値を与える という性質を△eVdmは持っている.この結果は,

本論で提案しているSひ/2より△eVdmを用いれ

ば,より信頼性の高い△vamの予測が可能になる

ことを示唆するものである.

6.結論

本論では,塑性変形によって変動する見かけの 固有周期の平均値を,振動全体においての各半サ

イクル毎の塑性変形量の平均値を用いて近似する ことを提案した.最大塑性変形倍率と最大塑`性率 の何れかを用いて平均塑性変形倍率を推定し,見

かけの固有周期の平均値を近似することによって,

塑性変形の増大に伴う損傷に寄与する地震入力エ

ネルギー町、と半サイクルの最大地震入カエネル

150 54

的、

250

礁鬮=毎

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亀。、C…NS

Vam,AVa,,z(kine)

一一一 夘肪WM

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100 300 150

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50

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ZYsec.) T(secJ

0.00.51.01.52.02.50.00.51.01.52.02.50.00.51.01.52.02.5

(a)巧を用いた見かけの周期

150 500 250

VamAVa"囮(ldne) Vam,AVab,zqdne) Yokoh2m2 400 JMA-Kobe,N-S 200

d壷H1動

100 300 PnUナ・・ 150

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Hsec.)

Hsec.)

TYsec.)

TYsec.)

0.00.51.01.52.02.50.00.51.0152.02.5

(b)〃を用いた見かけの周期

地震入力エネルギーの変動(「=2/3)

0.00.51.01.52.02.5

図13

‐18‐

(10)

ギーAEdmの変動を予測できることを示した. [11]中島正愛・稲岡真也:全体崩壊型鋼構造ラー

メン部材の必要塑性変形性能(その1.既往の

最大変位予測法の評価),日本建築学会大会学 術講演梗概集掲載予定,1999.9

[12]Iwan,WD.:EstimatinglnelasticResponseSpec‐

trafmmElasticSpcctla,JoumalofEarthguakeEn‐

gineeringandStructuralDynamics,VOL8,pp375‐

388,1980

[13]日本建築学会:地震荷重-地震動の予測と建築

物の応答,ppl29-140,1992

[14]横浜市構造建築物耐震指導基準査定委員会:

[謝辞]

この研究は,建設省総合技術プロジェクト/次 世代鋼材による構造物安全性向上技術の開発「崩 壊形と破壊分科会」(主査:京都大学井上_朗教

授)の一部として行われ,建設省建築研究所-(社)鋼 材倶楽部共同研究から研究費の補助を受けた.関 係各位に謝意を表する.

[参考文献]

[llGW、Housner:LimitDesignofStmcturestoRe‐

sistEarthquakes,ProGoflstWCEE,Barkeley,

Califbmia,pp5.1-5.13,1956.6

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[3]M・Nakashima,KSaburiandB・TsUji:Energy InputandDissipationBehaviourofStmctu妃swith HystereticDampers,EarthquakeEngineeringand StructuralDynamics,Vol25,1996

[4]小川厚拾・井上-朗・小野聡子:柱・梁を弾性

域に留める履歴ダンパー付架構の設計耐力(1 質点系による考察),JSSC鋼構造論文集,第5 巻第17号,ppl3-28,1998.3

[5]谷本憲郎・小川厚治:履歴ダンパーの塑性化に

伴う地震入力エネルギーの変動に関する研究,

第10回日本地震工学シンポジウム論文集,第3 分冊,pp、2845-2850,1998.11

[6]中村友紀子・壁谷澤寿海:瞬間エネルギーを用

いた等価線形化法による弾塑性応答変形の推 定,第1o回日本地震工学シンポジウム論文集,

第2分冊,pp、2573-2578,1998.11

[7]小川厚治・黒羽啓明・待鳥賢治:強震を受ける

1自由度系の正負2方向の損傷分布に関する研 究,日本建築学会構造系論文集,第481号,

pp、117-126,1996.3

[8]岩崎智哉・堀則男・井上範夫:瞬間入力エネル ギーによる構造物の地震時応答変形の推定(そ の1疑似速度応答スペクトルを用いた瞬間入 力エネルギーの推定),日本建築学会大会学術

講演梗概集,構造11,pp、483-484,1198.9 [9]岩崎智哉〃中村孝也・堀則男・井上範夫:擬似

速度応答スペクトルを用いた瞬間入力エネル ギーの推定方法,第10回日本地漫工学シンポジ

ウム論文集,第2分冊,pp、2579-2584,1998.11 [10]P・CJennings:EquivalentViscousDampmgfOr YieldingStmctulcs,JoumalofEngineeringMechan‐

ics,ASCE,Vol、94,No.EMI,pp,103-116,1968

振動応答解析マニュアル,付-2横浜標準波の

作成

-19‐

参照

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