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二 畳 紀 届 二 狸 紀 間 蛇 紋 岩 化 石 産 地

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Academic year: 2021

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益城町北向よりの非変成古生層の発見

筆者は、熊本大学教育学部卒業論文のフィ ールドとして御船層群北翼を地質調査中、昨 年末、調査区域に隣接した益城町北向北西の 道路で(図参照)海百合の破片に富む砂岩、

頁岩よりたる地層を発見した。岩相、産出化 石からこの地層が御船層群と異なり古生層で あるとの推定は出来るものの、時代決定に有 効友化石は採取出来ていたかった。しかし最 近、上部二畳系の可能性が強いと考えられる 腕足貝数属を見出したのでここに報告する。

新しく発見されたこの地層は、第四服紀の

粘土層、喋層、阿蘇溶結凝灰岩に不整合に被 われているため、露出地域は南北方向に約 50m、東西方向に約40沈程度の非常に狭い 部分である。分布地域が狭いにもかかわらず、

走向、傾斜は一定せず、その産状から蛇紋岩 の貫入によって生じたルーフ、ペンダントの 可能性が強い。

この地層は黒色頁岩、灰色細粒砂岩、砂岩 よりたり、薄い凝灰岩を挟むが、石灰岩は発 見されていたい。黒色頁岩中には、最大3cm 程の偽喋を含む。産出化石は、海百合、こけ むし類、腹足類、さんご類、腕足貝、二枚貝 等の動物化石で構成されており、このうち海 百合が最も多く、次いで腹足類の順である。

これらの動物化石は、黒色頁岩、砂岩には掃

熊 大 。 教 育 田 北 広

き寄せ状に密集して産し、灰色細粒砂岩では 散点的に産す。化石の保存状態は極めて悪く、

又、破片として産することが多い。

化石は研究中であるが、現在の段階で判明 したものをあげれば以下の様になる。

腕足貝:Spirife短ココ.asp.、Hustediasp・

Spir迂eユユ』inasp.、Neochonetes

墓蝋駕蓋駕.麓噸・

駅n.et.sp・indet.、

二枚貝:〃Nucu.a.//sp.、TriTnideagen・et.

sp・indet.、

これらの産出化石のうち、時代決定には腕 足貝が有効であるが、保存が悪いため種の同 定は現在の段階では出来ていたいoしかし、

腕足貝の各属は古生代後期に生存し、その組 合せより古生代上部二畳紀の可能性が強い。

この地層の岩相、産出化石は、これより約 8m南方の御船層群南翼以南に分布し、柳 田寿一(1958)によって詳細に研究された 上部二畳系の水越層に類似する。Yanagida、

(1963)が報告した腕足貝と北向産のもの とを比較するに、北向産のものは著しく形が 小さいという問題がある。また、これらの標 本を九州大学柳田寿一博士が観察した結果で は、山口県秋吉地方西部に分布する上部二畳

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「口Mif圃「r

二 畳 紀 届 二 狸 紀 間 蛇 紋 岩 化 石 産 地

分布地域総分布

化 石 産 地 付 近 説 明 図

系常森層に岩相、産出化石群集及び産状が類 似するとのことである。従って、それらとの 関係は今後の研究に待ちたい。

御船層群北翼分布地域に隣接した益城町北 向西方より上部二畳紀層が発見されたことに より、九州に於ける三郡変成岩の分布地域以 南の内帯非変成古生層の分布域が約8画北 に移動することにたる。また、御船層群は、

南翼において上部二畳系水越層に傾斜不整合 で重なり、北翼において蛇紋岩を基磐岩とす ると報告されている(松本1939)が、今回 の発見により北翼においても上部二畳系が御 船層群の基盤をたしていると考えられる。

以上、益城町北向よりの上部二畳系の発見 及び現在の段階で判明した事柄についてまと めた。この地層の分布、化石の同定及び対比 には更に詳細な研究が必要である。

最俊に、始終懇切丁寧に御指導下さった熊 本大学教育学部地学教室の田村実教授、腕足 貝の鑑定をして下きり、上部二畳系について 種々資料をお教え下さった九州大学理学部地 質教室の柳田寿一博士に深く感謝し、報告を 終る。

参 考 文 献

柳田寿一(1958):上部二畳系水越層 地質学雑誌、第64巻、第752号 JuichiYanagida(1963):Brachiopoda

fromUpperPermianMizukoshi

Fox皿.tion,Centraユ殉mshu.

Mem.E&c・Sci.,KyushuUniv.,

Ser.

D,Geology,Voユ.】江Vウ妬2

正P、69‑78,1t唖生̲軍g、,

Pis、8‑10,

松本達郎(1939):熊本県御船地方の地質 学的研究(特に白亜系を中心として)

地質学雑誌、第46巻、第544号

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参照

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